
総合評価
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powered by ブクログ吉本ばななだった。読んでる間中、あの世界に浸っていられるのが、私の幸せの、結構な部分を埋めているんだと思う。 つぐみ、わがままなのに全く嫌いにならない、私はだいすきになってた。 あと吉本ばななの本は、あとがきがすき。感謝の気持ちを書いてるから。単純だけど、大切。 ずっと吉本ばななの本読んでたい。
0投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログ1/16読了。 吉本ばななさんの文章は、本当に美しい。 何が起こるわけでもなく、ひたすらに美しくて眩しい夏の思い出。
0投稿日: 2026.01.16
powered by ブクログ昔、姉が買って手元にあったけど読まずに消えた、その7年後くらい古本屋で自らなんとなくで買っていたことに読み終わった後、気づいた。 ロサンゼルスの夏は日本より暑く感じた。 日本いる時より外に出て過ごす日が多かったからかな 夏を、暑さをより感じたのかもしれない だから余計にTSUGUMIの魅力に気づけて 夏に読んでよかった、もう一回出会えてよかった って思った本。2025夏 それと、もう一回行きたくなるような一回きりの旅先じゃなくて毎年行けるような同じ旅館に泊まりたい同じ人に会いたい同じ店でご飯食べたいって思えるような場所ができる出会いがあったら良いなって思った
0投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ海の近くにある旅館 そこの娘、つぐみ 病弱だが口と性格が悪く周囲を掻き乱す 10代のひと夏の思い出 口が悪い人は本音がただ漏れているだけで、裏表がない。毒舌に慣れてしまえば、気を使うこともなく付き合い易い相手にもなりえる。
0投稿日: 2025.12.24
powered by ブクログ儚くて静謐なんだけど、つぐみのパワー漲る生命力で明るいお話になっていた。人がすっぽり入るほどの穴を掘るのは相当な執念だと思ったけど、飼い犬がいなくなってしまった悲しみは何をしても報われないと思った。口が悪くて嫌な性格のつぐみだけど、まりあとのコンビは唯一無二で惹かれた。まりあとお父さんの場面が好きだった。
16投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログバッドエンドになりそうで怖かったけど、いい結末だったと思う。 皆が思わず注目してしまうつぐみの魅了が伝わってきた。 私とつぐみはとてもいい関係なのかもしれないと思った。
0投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ舞台となる海と旅館と季節の輝きが凝縮されたような一冊だな、と思った。 何が起ころうと、つぐみが一貫して「つぐみ」という人間を生きていることが、この物語らしさを根っこから支えているんだろうな、と思った。 周りの人々もそうだが、登場する犬たちも含めて、全ての生命がこの物語において時間を刻む大事な登場人物だと思った。
0投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
泣く準備してたけどハッピーエンドで終わった つぐみを中心とした港町、浜辺、海、堤防、山、旅館、全てが一体となって学生の夏休みのきらめきや儚さを感じる作品だった
0投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ『TUGUMI』を読んで最初に浮かんだのは、「どこかにこういう子、いたような気がする」という不思議な懐かしさでした。 つぐみのように、まっすぐで、偽りがなくて、ちゃんと自分自身と対話しながら生きている人は、時に周りを振り回すように見えて、実は誰よりも強いのかもしれません。 つぐみの言動の背景には、余命を宣告されて育ったという事情があり、だからこそ普通の人よりも“生き方”について考える時間が多かったのだろうと感じました。周囲の接し方や甘やかしも影響しているけれど、それ以上に彼女自身の思考の深さや人としての輪郭がはっきりしていて、読んでいて目が離せませんでした。 『成瀬は天下を取りに行く』の成瀬を少し思い出しました。はっきり物を言う、したい事をする、周りの目を気にしない。みたいなのって割と嫌われがちというイメージがあるけれど、成瀬やつぐみのように心の真の部分は優しく暖かい。だから周りに人も寄ってきてくれる。そんな彼女を綺麗だと感じることができるんだろうなと思いました。
3投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログつぐみは嫌な奴なはずなのに、彼女の言葉の節々に切なさを感じてしまってどうも嫌いになれなかった。むしろ、魅力的に感じてしまった。
1投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログ高校時代に読んだ青春の一書。 飼い犬がいなくなった場面が辛くて、あれから一度も読み返せない。 ピュアで、破天荒な主人公の行動、刹那的な感情が、忘れられない。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「うるせえ、黙ってきいてろ。それで、食うものが本当になくなった時、あたしは平気でポチを殺して食えるような奴になりたい。もちろん、あとでそっと泣いたり、みんなのためにありがとう、ごめんねと墓を作ってやったり、骨のひとかけらをペンダントにしてずっと持ってたり、そんな半端な奴のことじゃなくて、できることなら後悔も、良心の呵責もなく、本当に平然として『ポチはうまかった』と言って笑えるような奴になりたい。ま、それ、あくまでたとえだけどな」
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログつぐみ 白河まりあ…聖母 山本家(山本屋旅館) 政子おばさん 正おじさん 陽子ちゃん 龍造 田中…ポチ 権五郎 武内恭一
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログさくっとノーストレスで読めるのが良かった。 初めて本に付箋を貼るほど素敵なフレーズがあり、夜に読み出したら結局最後まで読んでしまって寝る時間がなくなった。自分では上手く表現することができなかった気持ちを言葉にしてくれている。言葉がキラキラしている。
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ---------------------------------- 二度とかえらない少女たちの輝かしい季節。 切なく透明な夏の恋の物語 いつまでも 色あせない 青春小説の名作 ---------------------------------- 夏に読みたいと思っていた一冊。 今を逃したら来年以降になってしまうかもと思い。 まだ暑いしギリセーフと言い聞かせ。苦笑 身体が弱くて、 色が白くて髪が綺麗で、 とんでもなく生意気で意地が悪い、 美少女のつぐみ。 従姉妹のまりあ目線で描かれる一夏の思い出。 悪魔的なつぐみに翻弄されつつも、 気付いたら可愛らしく思えてしまうのは、 身体が弱い美少女という設定だからなのか。苦笑 著者の本を読むと、日本語っていいなあ、と読むたびに思います。 特にひらがなが良くて。 夏と海と空と空気と気配と友達と恋。 定期的に著者の本を読みたくなる時期があるので、その時を楽しみに待とうと思います。
11投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ儚い、という言葉を体現するとつぐみになると思う。儚いからこその永遠を感じさせる少女の夏の物語だった。
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ほんっとに出てくるみんな(特に3人)の人柄が好きでこんなところに住んでみたいと思った 海の匂い、、最高‼️
0投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ吉本ばななさん2作目。 あんまり作者を重視して小説読むことないから、続けて読むと作風とか書きたいであろうことが通してわかってくるのかという個人的な発見があり。 そういう小説の読み方もおもしろそうと思った。そんな時間があれば、ね…(血涙) この人の場合は、結局人間は孤独、という考えが根底にあるように感じる。そこはとても共感。 ── ひとりの人間はあらゆる段階の心を、あらゆる良きものや汚いものの混沌を抱えて、自分ひとりでその重みを支えて生きてゆくのだ。まわりにいる好きな人達になるべく親切にしたいと願いながら、ひとりで。── なんかわかんないけどなんとなくわかる風景描写は、ご本人が体験したことを書いてるからなのねとあとがきを読んで納得したり。 ハッピーエンドにしたいという気持ちもあるそうなので、なんだかほっこり優しい雰囲気を常に纏っているのはここからか〜と思ったり。
7投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログレビューがよかったので読んでみました。 日常の当たり前を美しく描いた本でした。私にとってはそれだけのもので、なにか得られたとか楽しいとか特別なものは感じませんでした。
0投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ何もない日々が続くことは、平凡で素晴らしい。旅館でゆっくり過ごしたり、砂浜を歩いたりする姿を思い浮かべました。吉本バナナさん、とても良いですね。
0投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログとにかくつぐみが非常に個性的で魅力的。不安定で儚くて尊くて。もうそれだけで十分満足してしまえる。そして、その辺をなんとなく理解している主人公がいるおかげで、彼女を理解する手掛かりになっている感じが良い。クライマックスへ向かう危うい感じも良かった。映画も観たが、またちょっと違う内容ながら、雰囲気がでててこれもまた良かった。
0投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログ吉本ばななにハマるきっかけとなった一冊。 人の心情の表現が秀逸で、夢中になりながら一文、一文字を大切に噛み締めながら読んだ記憶。 今でも夏が来るとほんのりツグミを思い出す。
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログふと、吉本ばななが作り出す 柔らかな文章が恋しくなり、再読。 40近くもなると、学生時代の一夏の 思い出に浸ることもないよなぁ。 だからなのか、何処か懐かしい気分になり、 それが読んでいて心地良かった。 もし、身近につぐみのような子がいたら、 友達になりたいような、なりたくないような。 第三者的な立ち位置から観察した方が 無難な気がする。笑
8投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログつぐみに対するまりあの視点は、ちょっと友達とか親友みたいなのを超えていると思う。なんというか、神の視点?病弱でわがままで無邪気で自由奔放なつぐみを見守る第三者、人智を超えた何者かの視点みたいに映る。こういうのって良いなと思う。自分の大切な人のことをこんな風に見つめられたら最高だなーって。だってこういうのって両想いじゃないとできないし。相手に対して嫉妬とか醜い感情、邪心とか打算も全くなく、純粋に相手を好ましく大切に想っていてそれで何かを押し付けたりすることもなく、また相手も自分に対して同じように想っていて自分もそれを分かっているような、そういう関係性が本当に好きで(性別とか血縁とか関係なく)、こういう子たちが出てくる作品と出会うたびに自分が生きる目的はこういうのと出会うためだ、、と咽び泣く。
1投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ「真っ直ぐで刹那的に生きてゆきたい」と昔考えていたことを、つぐみと向き合うことで思い出してしまった。
0投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログ偏頭痛持ちの本 こんな風に表現する事は良しとされないだろうけれど、炭酸の泡だとか雨上がりだとか淡い言葉で丸めるのはおこがましいと思った。 別れを多く経験した人は、何気ない感情のつらさから逃げるのが上手い。 駄菓子を片手にブランコにでも揺れている気分になる。いや、シーソーかも。 電車で足を組むサラリーマンの様な苦がなく、ただ暑すぎず寒すぎない適温が私を包む。 人の記憶は容易く失われる。残るのはその時の情景や感情。思い出に浸る五感の使い方が大いに違うことを愛おしく感じる。 少し歩いたところに海がある生活に憧れをなす。蛇口や雨以外に近場に触れられる水が無いため、無意識に海を求めて本を読む。月が高くから私たちを眺め、眠った漁船を起こさずに波と会話をしたい。 怒りという感情が生命を持ち、彼女の体内を巡っていた。怒りは時に神々しい。一度、本気で人に怒りの言葉を投げつけた事がある。小学生ながら圧巻の迫力と言葉選びだったなと思わせられる。 私が本を書くならば、この場面を使いたい。
1投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログきらきらしてた。海がある日常ってどんなだろう…。つぐみの喋り方や仕草がとても好きだし、まりあや陽子ちゃん、母たちの人柄がとても好きだ。心がきらきらになった。
1投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ私がよしもとばななを読み始めるきっかけになった作品。初読時からずっと好きです。2.3年ほど前に読んでから、いまでもこの作者の本の世界で冒険しています。✈️ 吉本ばななと言えば、儚く脆い人物像とそれに抗う強い生命力のコントラストが心地よく調和されていて、せまい一本橋を渡っている不安定な不安さを持ちながらもあたたかい人物と優しい文体からくる安心感があるように感じます。 難しい言葉をやさしく言い換えたような表現が多くて非常に読みやすいです。 TUGUMIを最初に読んでから他作品を読むと 「こんなにもじんわりと人間の底にある生きるみなもとを身近に感じるように書くことが出来るのか」 と思い、他作品を読んでからTUGUMIを読むと 「こんなにもつぐみ(そして私たちにも持っているかもしれない)の燃える生命力を剥き出しにして書くことが出来るのか」 と印象が大きくかわりそうだなと思う。今まで読んできた彼女の作品のなかではかなり"生"を感じることが出来る作品だと思います。
0投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログキュンとするのは胸の奥だろうか?鼻の奥だろうか?なんともふんわり包まれるような不思議な読後感。 私も若い頃、夏になると毎年西伊豆の町に通っていたから、情景が目に浮かび すーっと物語に入っていけた。 そしてたまらなく土肥とか松崎に行きたくなった笑。 小説や俳句とか音楽とか絵画とか、作品が生まれた土地を感じるのがとても好き。 作品が立体的に動き出す感覚があります。 というわけで、今更ながらの初・吉本ばななさん。同世代と知り、ますます興味が湧いてきました。
5投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログ吉本ばななの本って読みやすい 純文学っぽいけど、純文学特有の意味不明さがない キャラクターたちに共感できるところもあるし 魅力的 つぐみは良き理解者に囲まれて良かったね 違うところはとことんちがうけど、少し成瀬と島崎に似てるなあと
1投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ学生の時、国語の問題文とかで見たなーと思っていたらこれ30年以上前の小説なんですね。そこにまず驚いた笑。けど古臭さとかはなく、奇抜な少女とそれを見守る友人、という構図的には最近好評を博したある小説の源流のようにも感じました。 少女の病弱設定、西伊豆という舞台、ひと夏の思い出という時間軸と作者の描写力もあり、ノスタルジックな雰囲気もありつつ、後半は人を選ぶようなキツイ展開もあり、少女の色んな意味での危うさが最後まで読み手を飽きさせませんでした。 ラストはどっちに転ぶかと思ったけど、あの最後で良かったと思う。良い余韻が残る小説でした。
44投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ誰しもが持っている、ひと夏の思い出をまるで今まさに体験しているように情緒深く描かれていて圧巻だった。 登場人物誰もが、憎めなくて人がよくて、好きだった。 これからこんな小説にふとばったり出会えたら幸せだと思う。
1投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログ小学生の頃、塾の課題図書になっていて出会いました。正反対の二人が醸し出す雰囲気は独特ながらも引き込まれる感じで、私は大抵主題がはっきりした本が好きなのですが、この物語は世界観が好きな物語です。
1投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログ最初はのんびりゆったりとした雰囲気に癒されながらもどこか入り込めない感じがあったが、中盤の転か破か、そこからどんどん引き込まれて夢中で読んでしまった。あとがきまで読み終えてみると、あそこはまりあやつぐみが生の人間へと変化していく過渡期だったのかな?と思った。登場人物も舞台も魅力的で、とても心地よく読み進められた。優しくて切なくてとても素敵だった。
1投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ親戚の旅館で育ったまりあが従姉妹や新しい友人と過ごす故郷での最後の夏。食糧が尽きたら散歩に連れていた犬さえも平気で殺して食べると云うつぐみ。生死に関わるくらい病弱な体を持ちながら自己憐憫に浸らないで傍若無人に振る舞う様が眩しくて美しかった。反発のように横暴に生きてきた彼女も確かに変化していくのだろう。最後の手紙は遺書でありながら子供時代との訣別のように感じた。
0投稿日: 2025.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お勧めされたので読んでみた。 病弱なつぐみと姉の陽子、そしてその従姉妹のまりあのひとなつの物語。 色々と思うところはあるが、まずは初読み作家さんなので独特で丁寧な風景描写がとても良いと感じた。 内容自体は破天荒で傍若無人で穢れのないつぐみのやりたい放題の毎日をまりあが懐かしくもありながら傍観するといった感じ。ストーリーそれ自体はぼちぼちな感じではあったが、要所に人生の道標のようなフレーズがいくつも散りばめられていてとても好み。 「何かを得れば何かを失う」とか「恋は終わりが見えるものと見えないものにきっぱり分かれてる」とか。
1投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ夏の海での想い出。つぐみたちが住んでいる海際の街に、わたしは住んだことがない。けれども読んでいて、懐かしさが込み上げてくる。潮の香り、夏の日差しのまぶしさ、青春時代のピュアな感性。吉本ばななさんの文章は、とてもやわらかい。
7投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
海辺の町などの描写がとてもすてきだった。つぐみというキャラがすごすぎて途中からハラハラしたけれど、最後はいい感じで終わってよかったです。
1投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログ学生だった時のことや、もう会うことはないだろう大切な人達のことを思い出すことが、たまにある。「あの頃に戻りたい」とか「もう一度会いたい」と思う度に、それが叶わないことが切なく、胸が締め付けられるような感覚になる。 この本は、そんな「思い出したときに胸が締め付けられる宝物のような経験」をまりあやつぐみ達がともに海辺の町で過ごした一夏の物語なんだなと思った。 【私達はいろんなものを見て育つ。そして、刻々と変わってゆく。そのことをいろんな形で、くりかえし思い知りながら、先へ進んでゆく。それでも留めたいものがあるとしたらそれは、今夜だった。そこいら中が、これ以上何もいらないくらいに、小さくて静かな幸福に満ちていた。 】 楽しい時間はいずれ終わりを迎え、思い出は時間とともに薄れていってしまうものだけど、ずっと続け。忘れたくない。と思える経験に立ち会えたことがとても貴重で、そんな輝かしい時間を留めておきたいと切に願う気持ちに共感できた。 面白いと思う本は沢山あったけれど、この本に出会えてよかった!と思える本に久しぶりに出会えた
0投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログ吉本ばななさんの作品は「キッチン」しか読んだことがなかった。私は「キッチン」が大好きなのに、どうして今まで他の作品を読もうとしなかったのだろう、と後悔してしまうくらい、この「TUGUMI」という作品も素晴らしかった。 「キッチン」と本作を読んで私が気づいたのは、吉本ばななさんの紡ぐ文章は、陽だまりのようにふんわりと包む優しさと繊細さがあって、ずっと丁寧に一言一句飛ばさずに読んでいたいと思えることだ。それくらい、私はこの作者の文章が大好きだと思った。 私が一番好きなシーンは、まりあとお父さんが海で泳ぐシーン。 『父が光の中でまぶしそうに目を細めて振りむき、泳ぎを止めた。近づいてくる父は笑って、「待っていてやったぞ」と言った。 光が千々にきらめいて、息がつまるほどだった。 そうだ、この海辺のふるさとを失っても、私にはもうゆるぎない家が、かえるところがあるのだ。』 ああ、いいなあと純粋に思った。眩いほどの幸せがそこには描かれていた。 『人生は演技だ、と私は思った。意味は全く同じでも、幻想という言葉より私にとって近い感じがした。その夕方、雑踏の中でそれはめくるめく実感の瞬間だった。ひとりの人間はあらゆる段階の心を、あらゆる良きものや汚いものの混沌を抱えて、自分ひとりでその重みを支えて生きてゆくのだ。まわりにいる好きな人達になるべく親切にしたいと願いながら、ひとりで。』 「何か大きなものとつながっている」つぐみと、「きちんとした大きさでものごとを測れる」まりあは、互いが互いにとって特別な存在だったのだろう。彼女たちの儚くも強い繋がりの感じられる物語だった。
2投稿日: 2025.02.27
powered by ブクログ高校生におすすめって、あって読んでみた。ラスト間際、つぐみはほんとこいつ、おもしれー女枠だなとハッと日野啓三思い出して(※本妻と別れて、彼にとってのおもしれー女、韓国人女性と再婚します)芥川賞とか吉本ばななとか一通り調べて、満足したので、まだ読んでなかったラストを読みました。すごく、感傷的で、女性的なお話でした。
0投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログこの本を読み終える頃、読者はきっとつぐみの魅力にハマっていることでしょう。 それから、声に出して読みたくなるほど、海町の描写が美しいのです。 確かにそう感じる瞬間がある!というのを吉本ばななさんの言葉で紡いでくれている。私の語彙力では到底出てこない表現なんだけれど、でも共感することはできて、それが心地いい。 読むのは何回目だろう。最後に読んだのはいつだろう。10年くらい前なのかな? あの頃の自分が好きだった作品を、今もなお大好きだと言えて嬉しい。
4投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ美少女で、病弱で、口が悪くて、達観しているつぐみに、私もいつの間にか魅了されてて。 一夏の物語がまるで夢かと思うほどだった。 少しだけ羨ましくて、彼女たちの人生を少しだけ見れたことが嬉しかった。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログページ数も文字数も少ないのですぐに読める。なんとなく青春っていうのは夏のイメージだと認識させてくれた作品。人間関係が素敵だった。
0投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログもう何回も読んでるけど、数年ぶりに再読しました。なんという素敵な文章、読んでるだけで想像される風景や匂い、読み終わるのがもったいないと思いながらもすぐ読んてしまいました。 自分の子供にはつぐみという名前をつけようと決めていましたが、字画で断念。 また何年か経ったら読もう。
0投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
つぐみの荒々しい言動に、始めは(うわ〜私だったら仲良くなれないタイプの人だ)と思っていたのですが、気づいたら好きになっているし、愛おしいとすら思う。 ばなな先生の作品は登場人物が亡くなってしまうことが多いのですが、TUGUMIはそれぞれの[この先]を感じられてホッとしました。犬派、犬好きの読者さんは少し辛いかもしれませんが…
0投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログ引用文より もちろんいつかは考え方が変わって、君やお母さんにつらくあたったりすることもあるかもしれんが、それもまた人生だ。もし、みんなの心がかみ合わなくなって、そんな時がきても、そういう時のためにこそ、楽しい思い出はたくさんあった方がいいんだよ
0投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ2025.01.13 KinKi Kids 初ライブ 小さい頃から身体が弱いつぐみ 旅館山本屋で共に生活するまりあ 2人の一夏の思い出 まりあ 両親の結婚がようやく決まり東京へ 大学に進学 つぐみと小さい頃から生活を共にする 性格悪いつぐみのよき理解者 つぐみ 小さい頃から病気がち 黒髪ロングキリッと一重 町1番の美少女 家ではクソ生意気 外面がいい女 恭一 この町に新しくできるホテルの息子 つぐみの彼氏 つぐみの破天荒ぶり 考えの面白さ なんだかんだで愛されてずるいところ 全てが羨ましく眩しく感じる物語。 最後つぐみ死んじゃうのーー? というお決まりの展開じゃないところがすき 吉本ばなな作品初めまして とても気に入りました ありがとう
0投稿日: 2025.01.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
郷愁をテーマにした作品。 つぐみの激情が生命となり、周りの人を巻き込むとある夏の青春。 つぐみの感情は機関車のようにひたすらまっすぐに進むが、肉体がそれを制限する切なさを感じる主人公のまりあ。 文章に比喩が多すぎて少し読みにくい。いくつか好きな表現があったが、ほとんど似ている。 終わり方もイマイチ。 激情が去ったつむぎ。もう二度と来ない夏の思い出。 未来への希望が持てない…
0投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログきれいすぎる情景描写が、きれいすぎるつぐみをもっともっときれいにするから、こっちは泣けて仕方なかった。途中から何度も涙がこぼれて、本を読んで泣いたのは何年振りかなあと思いながらそのたびに鼻をかんだ。つぐみという人間がなんとうつくしくて、気高くて、憎たらしくて、ひねくれていて、つよく、はかなく、まぶしいこと。つぐみを囲むひとたちがみんな広く、おおらかで、やさしいこと。すきな本がまたひとつ増えた。
2投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ1989年第2回山本周五郎賞 1989年第24回新風賞 平成元年ですね、なんかもうそれだけで懐かしい ばななさんの20代半ばの作品ですね 発売当時読んでいたと思います 読みながら多少思い出しました TUGUMIという少女の設定がにくい 美少女で、虚弱で、生意気で 口が悪い 総合的に嫌な女子 そのTUGUMIの親友まりあから語られる ひと夏の思い出 夢物語のようでもある 美少女はほとんどの行動が許されるのだ そして当時から 感情を出し切れるチャーミングな彼女を 親友も読者も好きだったのだと思う それにしても 山本周五郎賞受賞していた事には驚きつつ
96投稿日: 2024.12.09
powered by ブクログ吉本ばななさんの作品はキッチンに続いて2作目。 めっちゃ面白かった笑 ストーリーも良いんだけど なんといっても ワードセンスというか、言葉の節々にユーモアが宿っている感じがとっても好き。 潮風の懐かしさとか、病弱な親戚とか、登場する物は静かで重たくて一歩違えばしんみりしたお話のはずなんだけど、。 何度か声を出して笑ってしまった。笑 なんだろう。キッチンもそうだったけど、重たい現実をサラッと流して日常にある小さな楽しさを拾うのが上手だなーと感じた! 吉本ばななさん好きだな〜〜
1投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ生意気だけど不思議な魅力を持つつぐみ。登場人物一人ひとりが特徴がありながら透明で、切なくもあたたかい物語。夏ってこんなに魅力的でちょっと寂しさを感じさせるものだったかな?と感じさせてくれる。
0投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分も海が近い場所で青春時代を過ごし、今は都会に出ているので、学生時代友人と過ごした日々が蘇り切なくなった。 帰省後にまりあが「ここで生きていく」と決意した場面にも自分を重ねてしまった。 もう1つ印象に残っているのは権五郎の死と穴。 吉本ばななさんの作品は何気ない日常を丁寧に綴る中で、突如残虐な事件が起こるので驚かされる。
2投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ繊細できらめくような文体が特徴的な一冊。 青春のただ中に呼んでも良し、大人になってから読んでもよしです。
1投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログおもしろかった 一人一人のキャラが立っていて、見やすかった。 めちゃくちゃ読みやすくてページを捲る手が止まらなかった。 少しの切なさと共に爽やかな読後感を残してくれる良い小説だった
2投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
病弱で生意気な美少女つぐみと海辺の故郷で過した最後の日々。二度とかえらない少女たちの輝かしい季節を描く切なく透明な物語。 -------------- つぐみという少女がとても性格が悪い。そこにイライラもするが、それもまた魅力なのかな。 気力と行動力がすごいので、勇気づけられるかもしれません。が、この少女にどん引きする人もいるかも・・
18投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログ吉本ばななさんを知ってはいたけど初読みでした。 何という文章の透明な美しさ。こんな素敵な比喩表現が使えるなんて、こんな風に世界を見れるなんて、それを言葉にできるなんて、なんて羨ましいく素敵なんだろう。 手の届くところに置いて夏の終わりにまた読みたくなるだろう本。
4投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログつぐみの、深いところにある優しさと弱さ、大切なもののために強くなれるところが好き 命を削って燃える星のような儚さと魅力のある人だと思います。 吉本ばななさんの、目を細めて見てしまうような、ささやかで暖かな言葉たちが愛おしくて、他の本も読んでみようと思いました
1投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ第31回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「唯我独尊」で紹介された本です。オンライン開催。 チャンプ本。 2021.4.8
0投稿日: 2024.10.13
powered by ブクログこれが発表されたのは私が高校生。読んでない。大学時代に他の作品は課題で読んだ。全く覚えがない。 でもこの年で初めて読んだこの作品は強烈だった。正直、口の悪いつぐみの状況やまりあの生活環境は時代を感じるというか、今ではありえない。でもノスタルジーを感じる風景描写はとても好きだった。
1投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログずっと実家にあったのに今さらながら読んでみた。 思ってた以上に面白くてあっという間に読み終わった。 小学校低学年ぐらいの時に表紙の可愛さで買ってもらった吉本ばななさんのはつ恋は途中で読むのをやめちゃったけど、大人になった今読んだら面白いかもしれない……と、この本を読んでふと思った。
0投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ中学生の頃、読んで大好きという気持ちが心に残った本。26歳が間近に迫ってきたので再読してみた。やっぱり好き。描写もキャラクターもストーリーも全部なんだかあったかくて切なくて煌めいていて、吉本ばななさんが作り出す世界観が改めて大好きだと思った。夏の思い出。私の中でもこの本は、つぐみ達は、心の奥にあり続けてくれたんだな。また、折に触れて読もうと思う。
0投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログつぐみという少女がまるで夏の終わりに見る花火のようだと感じた。 見る人皆を魅了し、時には火の粉や大きな音で被害が出たり、かと思えばすっとなくなってしまう。 人からずっと勧められてようやく読んだ作品だが、もっと早く読めば良かった。
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログみずみずしい夏のひととき。 少女のまま大人になろうとしているつぐみを取り巻く物語。 綺麗なところを残しつつも、生きることの生々しさを感じる。 つぐみとまりあの関係はただの従姉妹というにはよほど通じ合っているが、別に互いを許容している訳じゃなく「あんたの言いたいことは分かるわ」というくらいのちょうど良い距離感なのが良い。 発行されたのがもう30年以上前ということもあって、言葉選びが少々古いと感じることもあるが、それ以上に少女たちの瑞々しい一瞬がたまらない。
0投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ今の時期にふさわしい、夏の終わりを感じる話。 小さなころから体の弱いツグミという少女と、幼馴染のまりあ。ツグミは美しい外見だが性格はとても悪い。しかし短命宣言を受けている病弱な体質のため、いつも死を身近に感じていて、言動が刹那的。吉本ばななの長編は初めてだが、作者にとってもこれが初めての長編作品だったらしい。 情景描写がとても美しく、心情描写は夏の終わりのように甘酸っぱくて切ない。分かりづらくて面白い作品だった。
0投稿日: 2024.08.31
powered by ブクログ〝つぐみ〟読み始めて最初のころ、この子があんまり好きではなかった それが、だんだんと好きになってくる 印象がどんどん変わってくる その自分の心が変化していくのが面白かった そして、ストレートにモノを言うことの素晴らしさ スカッとするだろうなぁ 正々堂々と つぐみは強い なのにとてもキュート 続編があれば良いのに あったりして?
0投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログ夏ってなんでこんなに特別なんだろう。 大人になって、暑さに負けて、失った夏がここにあった。 陽子ちゃんの優しさもつぐみの強さもみんな好き。 夏になると読み返したくなる一冊
0投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
海辺の町の旅館・山本屋でつぐみと過ごしたまりあの夏の思い出。病弱なつぐみは献身的に支える家族に当たり散らしヒスを起こす傍若無人な性格。しかし彼女は強く光り輝く美しさを持っていて、強烈に人を惹きつける魅力に満ちていた。恭一との出会い、権五郎の誘拐、仕返しの殺人未遂、つぐみの容体の変化。昔と何も変わらない町で、少しずつ変わりゆく人々と、つぐみの変わらない眩しさを綴る。
0投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログこの夏に読んで良かったと心から思える。誰にも邪魔できない夏物語がそこにあって羨ましく感じたぐらい鮮明だけれど淡いものでもあった。登場人物全員好きになる作品は初めて。心に残る作品だったなあ。
0投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログ吉本バナナさんの本は、雨の日の読書にいつでも連れ込んでくれる。 体が弱くて今日しかないつぐみの生命力に、自分の生き様を考えさせられる作品 でも、重くなくて前向きに、アグレッシブにチャレンジングに自由に生きたくなる!!!
3投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログ夏を感じる小説が読みたくて手に取った。 最初の数ページを読んで、私はきっとこの物語を好きになるな、という予感がした。 私のイメージする病弱な美少女像とはかけ離れた「まるで悪魔のよう」ないやなやつ、つぐみ。読み進めるにつれて、つぐみの憎まれ口がとても愛しくなる。 ○それにしてもみんなと夏休みの話をする度に、 私はみんなとはまた少し違う夏を過ごしたように思えてならなかった。 私は確かに別世界にいたのだ。 「ああ、この感じ、分かるな」と自分の夏の思い出と重ねた一文。 超がつくほどおばあちゃん子だったので夏休みの間はずっとおばあちゃんの家に居候させてもらっていたのだけど、夏休み明けはいつもこの不思議な感覚を抱いていたな。 〇私達はいろんなものを見て育つ。そして、刻々と変わってゆく。そのことをいろんな形 で、くりかえし思い知りながら、先へ進んでゆく。それでも留めたいものがあるとしたら それは、今夜だった。そこいら中が、これ以上何もいらないくらいに、小さくて静かな幸福に満ちていた。
1投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログやっぱり優しい。ただの自然の描写でなく そこに苦しいくらいのなんだかキラキラした気持ちが入ってる気がして、。ただの海じゃなく、ただの穴からみた星じゃなく。なんとも言い表せないけど、胸がギューとなる気がしました。。吉本ばななさん積読です。。
2投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログ何十年も前の小説なのにそんなの感じさせないくらい面白かった。 病弱な美少女の設定というのは知っていたけど、想像していた病弱な美少女じゃないツグミにどんどん引き込まれて大好きになった。 凄くハッピーエンドではないけど、バッドエンドではない。それもいい。 キッチンもそうだけど、どこかノスタルジックな雰囲気で好き。
5投稿日: 2024.04.25
powered by ブクログ印象に残ったシーン思い返すと夜が多い__寝付けず散歩をした夜、夜の海岸、見上げた夜空。暗闇の中に浮かぶ姿がこの世界には彼女たちしかいないように思えた。鮮烈で二度とない時間に切なさを感じ、つぐみの憎まれ口を愛おしく思った。
2投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログ吉本ばななさんの瑞々しい文章と懐かしくなるような物語はたまに読みたくなります。恋愛小説って帯についていたけどどちらかというと、つぐみとまりあの友情の方が印象的だった。成瀬と島崎をちょっと思い出したけど私はつぐみの方が潔くてすきでした。友達にはなれないけど
4投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
つぐみの気持ちがすごくわかる。 病気で何もできない、でも健気に強く振る舞いたい。本当の自分を探しつつ毎日をとにかく過ごす。その真っ直ぐさ、かっこいい。 本当に死ぬかもしれないと悟った時、つぐみは自分の中で答えを出した。その後のつぐみの成長が見たかった。 つぐみの周りにいる人物達は暖かく、つぐみを心から愛し支えてくれていた。それはつぐみもわかっていた。 病気って辛いんだよね。でもその感情を発散したり、向き合うのって本当に勇気がいる。 つぐみ、一歩進めたね。私も進んでいくよ。
1投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログすごい心温まる内容だった。 病弱で色々な思いを抱えつつも溌剌と生きるつぐみ。蝋燭、暖炉のような温もりと儚さ。つぐみが周囲の人々の心にしっかりと刻み込まれていくのが主人公視点とてもよく分かる。 なんとなく落ち込んだ時に読み返したい本
13投稿日: 2024.03.21
powered by ブクログたとえ他の人よりも体が弱くても、それを忘れさせるくらい生き生きと生きられるつぐみはかっこいいなと思った。
3投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログ名作ぅー! 発熱していると世界が強く浮いてみえる。体が重い分、心は飛び回り、ふだん思わないことをくりかえし集中して考える。
2投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログ「今度こういうことがあったら、あたしはあいつらを殺す」と言ったあと、恭一の 「うん、そうだね、つぐみ」 なんか分かんないけどこの一言がどの恋愛映画恋愛小説よりマジでロマンチックだと思いました。ほんとになんでか分かんないけど、 つぐみ大好き
3投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めて吉本ばななさんの作品を読んだ。とても読みやすくすらすら読めた。人の優しさ、強さ、怒り、悲しみ、懐かしさ、切なさ。色んな感情が描かれていた。私自身まりあとは逆で、東京から他県へ引っ越したが共感できる部分が多い。帰省している時はまるで夢のような感覚で、現実と離れたような気がする。自分の中の気持ちが言語がされたような感覚だった。特にまりあが引っ越す前の『私は10年もの間、いろいろなものが一つにあたこまれた大きなベールのようなものに守られていた。誰もがそこから出てみないとそのぬくもりには絶対に気が付かない。2度と戻れなくなってからではないと、自分がその中にいることさはわからないくらいに、ちょうどいい温度のベール。』という言葉はとても共感したし、心がきゅっとなった。 登場人物がつぐみ含めみんな優しい。つぐみは口が悪いが性格は悪くないと私は思う。それぞれ強くて優しくあたたかい。心があったまる作品でした。
0投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログ吉本ばななさんの本を初めて読みました。少し前から気になっていてたまたま図書館で借りたので読んでみました。 かなり本は古く、紙も黄色っぽくなっていたので改めて古い本なんだなとも、思いました。でも、これだけ古いということはたくさんの人に読まれてきたということ。それだけ、多くの人が読んできた作品だったのだなと思いました。 病弱なつぐみとその友だちのまりあの物語。とても、良い物語だと思いました。 これからも、読み継がれていってほしいです。
52投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
情景がありありと、自分の心の中にも確かにある、潮の香りや、祭りの余韻、都会のグレーの色味が浮んできて、なんだか昔に戻ったような気持ちにさせてくれる。 読後は、生命力というのか、底知れぬパワーのある登場人物をとりまく青春映画を見終わった気分。 文庫本版あとがきの、著者が人生を否定的だからこそ、せめて小説ではそれを救うようなものを、という価値観にとても共感できて、出逢えて本当によかったと思った、貴重な一冊。
3投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログあなたは、『1日1回くらいはむかっと腹立つことがある』でしょうか? この世に生きている人間は自分だけ…という状況があったなら、腹が立つということ自体ないのではないか?そんな風にも思います。結局のところ、人は他者とのコミュニケーションにおいて腹が立つという感情に苛まれるのではないかと思います。とは言え、そんなことを言ったって、この世を一人で生きていくことなどできはしません。私たちは、腹が立つという感情と共存しながら、それでも人と人のコミュニケーションの中に生きていく他ないのだと思います。 しかし、数多の腹が立つという感情もそれ以上の経験があったなら、全てはそれ以下と見做してしまうこともできそうです。腹が立つこと自体変わりはないにも関わらず相対的にその感情が抑えられてしまう。とは言えそのためには相当に強烈な比較対象が必要になってくると思います。 さてここに、『つぐみに比べたらこのくらい』という思いの先に、腹が立つという感情をやり過ごしていく一人の女性が主人公となる物語があります。『つぐみのせい、いや、おかげだわ』と感謝もする女性を描くこの作品。そんな女性が あの夏の記憶を振り返るこの作品。そしてそれは、『確かにつぐみは、いやな女の子だった』という記憶の中に青春の日々を重ねる物語です。 『漁業と観光で静かに回る故郷の町を離れて、私は東京の大学へ進学した』というのは主人公の白河まりあ。友人たちに『口をそろえて「寛大ね」とか「冷静だ」とか言』われる まりあは『つぐみのせい、いや、おかげだわ』と思います。『人はだれも、1日1回くらいはむかっと腹立つことがある』という中に、『私はいつも、いつの間にか心の奥底で「つぐみに比べたらこのくらい」とまるで念仏のように唱えていることに気づ』きます。そんな まりあは『少女時代をすごした海辺の町に最後の帰省をした』夏を思い出します。『登場する山本屋旅館の人々は、今はもう別の土地に引っ越してしまい、多分2度と私はあの人たちと共に生活することはない』という まりあは『私の心のかえるところは、あの頃 つぐみのいた日々のうちだけに、ある』と思います。 『私と母は、つぐみの家である山本屋旅館の離れに2人で住んでいた』という幼き日々。『私の父親は東京で、長く別居していた妻との離婚を成立させて私の母と正式に結婚するために苦労して』いました。『妹である政子おばさんの嫁ぎ先』である『山本家』には、『旅館を経営する正おじさんと、政子おばさん、そして2人の娘である つぐみと、その姉の陽子ちゃんの4人』が暮らしています。『生まれた時から体がむちゃくちゃ弱くて、あちこちの機能がこわれていた』という娘の つぐみに対して、『医者は短命宣言をしたし、家族も覚悟』しています。そんな中に『まわり中が彼女をちやほやと甘やかし』たことで、『彼女は思い切り開き直った性格になってしま』いました。『意地悪で粗野で口が悪く、わがままで甘ったれでずる賢い』という つぐみ。そんな『つぐみのものすごい人柄の被害を受けた人ベスト3は、政子おばさん、陽子ちゃん、私の順と思』う まりあは一方で、『あの凄まじい意地悪と毒舌にさえ耐えれば、つぐみと遊ぶのは面白かった』という幼き日を過ごしました。『小学校低学年の頃「お化けポストごっこ」という遊びをやったいた』つぐみと まりあ。それは、山のふもとの小学校の裏庭に百葉箱の残骸があり、そこが霊界とつながっていてあっちからの手紙が入っている、という設定』の中、『昼間のうちにそこへ行って雑誌から切り抜いたこわい写真やお話の記事を入れておき、真夜中に2人で取りにい』った つぐみと まりあ。やがて『そんな遊び』も忘れて中学生となりバスケ部に入った まりあは『練習がきつくてあまり つぐみをかまわなくなっ』てしまいます。そんなある雨の日の夜、『おい!目を覚ませ。大変なんだぞ、これを見ろよ』と急に訪れた つぐみは『1枚の紙を取り出し』ます。そこには、『力のこもった行書体の、それはまぎれもなくなつかしい祖父の筆跡』がありました。『いつも私にあてる手紙と同じ書き出しで、「私の宝物 まりあへ さようなら。おばあちゃん、お父さん、お母さんを大切に。聖母の名に恥じぬ立派な女性になっていって下さい。龍造」』と書いてあるその手紙。『どうしたの、これ』と『すごい勢いで』たずねる まりあに『信じるか?これはな、「お化けポスト」にあったんだ』と、『つぐみは真っ赤な唇をふるわせて私をじっと見つめ、真剣な、祈るような声色で言』います。『何ですって?』と『すっかり忘れ果てていたあの百葉箱の記憶がよみがえってきた』という まりあ。そんな まりあが つぐみと過ごしたあの夏の物語が描かれていきます。 “病弱で生意気な美少女 つぐみ。彼女と姉妹のように育った海辺の小さな町に帰省した私は、まだ淡い夜の始まりに、つぐみとともにふるさとの最後のひと夏を過ごす少年に出会った ー”と内容紹介にうたわれるこの作品。今から実に35年前、1989年に刊行され山本周五郎賞も受賞した吉本ばななさんの代表作のひとつです。時はバブルの絶頂期であり、今とは世の中のあり方自体が大きく異なる、それがこの作品が生まれた時代だと思いますが、不思議なくらいに時代を感じさせません。進化の激しいもの、例えば携帯などが登場すると一気に時代感を感じることが多いと思いますが、人の日常、そこにある暮らしというもののベースの部分は時が経ってもあまり大きく変化することはないのかなとも思います。 そんなこの作品は、吉本さんのデビュー作である「キッチン」の翌年に刊行されているということもあってか吉本さんらしい瑞々しい比喩表現に満ち溢れています。特にこの作品の舞台となるのが『海辺の町』ということもあって『海』をさまざまに描写していくところがとても印象的です。少し見てみましょう。まずは美しく『海』が描写される場面です。『夕方、暮れてゆく湾を見通す、浜辺の高い堤防を、つぐみと男の子が歩いてゆく』、そんな先に描かれていく光景です。 『夕空には鳥がひくく舞い飛び、波音がきらめきながら静かに寄せてくる。走り回る犬しかいなくなった浜は、砂漠のように広く白く横たわり、いくつものボートが風にさらされている。遠くに島影がかすみ、雲がうっすらと赤く輝いて海の彼方へ沈んでゆく』。 どうでしょう。この『海辺の町』がどこなのかは分かりませんが、映画になりそうな美しさを秘めた場面がそこに浮かび上がります。夕陽に染まる雲と白く輝く砂浜、そして海という光景、これには一瞬にして魅せられてしまいます。では、そんな『海』を定義する二つの表現もご紹介します。 『海とは不思議なもので、2人で海に向かっていると黙っていても、しゃべっても、なぜかどっちでもかまわなくなってしまう。見あきることは決してない。波音も、海の表面も、たとえどんなに荒れていても決してうるさくは感じない』。 これは、まさしくそうだと思います。その理由は分かりませんし、恐らく考えることに意味もないのだと思いますが、そんなことを考えることが馬鹿馬鹿しく感じさえする、それが『海』、そして、その偉大さなのかなと思います。もうひとつは、そんな『海』をある意味擬人化する表現です。 『海は、見ているものがことさらに感情を移入しなくても、きちんと何かを教えてくれるように思えた』。 『海』というもの自体が実際に何かしてくれるわけでは当然ありませんが、その存在の大きさが故に、『海』と対峙する私たち人間がそこに意味を見出していく、そんな瞬間の表現です。吉本さんは〈あとがき〉で”10年以上、同じ場所、同じ宿に通っている”という”西伊豆”、”私にとって故郷のようなもの”の存在を記されていらっしゃいます。そう、この作品はそんな吉本さんが『海』と対峙したその先に生まれたものであり、『海』がこの作品を生んだとも言えると思います。そういう意味でもこの作品を語る時、『海』の存在は欠かせないと思いました。 そして、次は「TUGUMI」と書名にもなった 主人公・まりあの友人・つぐみについて触れたいと思います。つぐみとはこんな女性です。 ● 『つぐみ』について ・家族: 『山本屋旅館を経営する正おじさんと、政子おばさん、そして2人の娘である つぐみと、その姉の陽子ちゃんの4人』 ・容姿: 『黒く長い髪、透明に白い肌、ひとえの大きな、大きな瞳にはびっしりと長いまつ毛がはえていて、伏し目にすると淡い影を落とす』。 『血管の浮くような細い腕や足はすらりと長く、全身がきゅっと小さく、彼女はまるで神様が美しくこしらえた人形のよう』 ・頭脳: 『頭が良く勉強家で、病欠のわりにはたいてい成績は上位だったし、あらゆる分野の本を読みあさっていて知識が深かった』。 ・健康: 『生まれた時から体がむちゃくちゃ弱くて、あちこちの機能がこわれて』おり『医者は短命宣言をしたし、家族も覚悟』していた ・性格: 『思い切り開き直った性格』、『意地悪で粗野で口が悪く、わがままで甘ったれでずる賢い。人のいちばんいやがることを絶妙のタイミングと的確な描写でずけずけ言う時の勝ち誇った様は、まるで悪魔のよう』 ・生活圏: 『病院へ通う以外、この町からほとんど出ずに育った』 ・異性との関わり: 『中学の頃からずっと、よくつぐみは学友の男性をたぶらかしては寄り添って浜を散歩していた』。 いかがでしょうか?イメージがどことなくお分かりいただけるかと思います。そんな物語は、書名にもなりこれだけ詳細な情報が描写されるにも関わらず、つぐみは主人公ではなく、視点も移動しない中に展開していきます。この作品は〈お化けのポスト〉、〈春と山本家の姉妹〉…〈つぐみからの手紙〉という12の章から構成されていますが、全編にわたって主人公を務めるのは白河まりあです。『確かに つぐみは、いやな女の子だった』と始まる作品冒頭に、『私は白河まりあ。聖母の名を持つ』と語る まりあ。 『この物語は私が、少女時代をすごした海辺の町に最後の帰省をした時の夏の思い出だ』。 そんな風に前提を説明した先に展開していく物語は、まりあの記憶に残る青春の思い出でもあります。 “二度とかえらない少女たちの輝かしい季節。光みちた夏の恋の物語” 内容紹介には、そんな風にこの作品が補足もされていますが、それは、主人公・まりあの記憶の中に つぐみの記憶が如何に深く刻まれているかを表してもいます。まりあ視点で見る つぐみを幾つか抜き出しておきましょう。 ・『つぐみには誰よりも深く、宇宙に届くほどの燃えるような強い魂があるのに、肉体は極端にそれを制限しているのだ』。 ・『つぐみが本気で怒った時、彼女はすうっと冷えてゆくように見える』。 ・『つぐみはただそこにいるだけで、何か大きなものとつながっているのだ』。 『つぐみのものすごい人柄の被害を受けた人ベスト3』に自身が入るという認識の中に彼女との日々を過ごした まりあ。そんな まりあの視点を通して私たちは つぐみのことを見ます。私たちが直接 つぐみの本当のところを知ることはできません。あくまでそれは、まりあというフィルターを通して見るものです。そこには、『被害を受けた人ベスト3』とは言いつつ、そんな強烈な存在である つぐみのことを強く意識する まりあの存在が浮かび上がります。 私たちは誰もが青春を駆け抜けていきます。あとから振り返ってみればどうと言うことのないことであっても、その時代を駆け抜けていく中にはそれらは全てが一つの事件であり、そんな事ごと一つひとつに真摯に対峙してきたと思います。だからこそ、時が経ってそんな時代を振り返る中にそれらがキラキラと輝きだすのだと思います。この作品では、『海辺の町』の美しい光景が まりあの心の中に強く印象づいていることが分かります。そして、そんな光景以上に、共に同じ場所で青春を駆け抜けた つぐみという存在、強烈な存在として眩い光を放つ存在であるが故に、まりあの心の中にいつまでも深く刻まれる存在として残り続けているのだと思いました。 『確かにつぐみは、いやな女の子だった』。 幼き日に『海辺の町』で過ごした主人公の まりあ。そんな まりあがいつまでも忘れられない つぐみの記憶を物語として語っていくこの作品。そこには、”二度とかえらない少女たちの輝かしい季節”が まりあの語りの中に描かれていました。美しい『海』の描写に強く魅せられるこの作品。それ以上に つぐみというインパクト最大級の女の子の強烈さに魅せられるこの作品。 『つぐみは私です。この性格の悪さ、そうとしか思えません』と〈あとがき〉で語る吉本さん。そんな吉本さんの瑞々しい描写にどこまでも魅せられる、そんな作品でした。
248投稿日: 2024.02.17
powered by ブクログ好きな文は135ページの「まるで刻々と姿〜ひとつも忘れたくないと思った。」と、210ページの「夜に立っていた恭一〜心の宝なのだから」と、214ページの「眠りは浅く、夜だけが深かった」の部分で、好きなセリフは131ページの「恋っていうのは、〜のかもしれないね」。 私は伊豆に行ったことはないけれど、波の音とか、虫がこっそり近づいてくるさわさわした感じとか、星のきらきらしている様子とかを感じてとにかく脳みそが楽しかった。 つぐみのような何かハンディキャップがある人って基本的にはその部分に依存して、私は可哀想でしょってアピールするような人が多いなとよく感じるけれど(否定しているわけではなくて。)つぐみはそれを隠すように傲慢で気骨のある女の子を振る舞っていてかっこいいな。(実際そう言う性格だし)と思った。病気だからたくさんの人にわがまましても許されて、沢山寝れたり、体がすらーっとしていたり、さらに可愛くてモテるし。そういう表面だけ他人に見えて、とんでもないことだけれどきっとつぐみが病気であることを羨ましいなって思う人が沢山身の回りにいたと思うけど、最後の手紙に水着で泳いだことがない、クロールもできない、朝礼に出たことがないとか、彼女の内の隠している部分が見えて。とっても悲しい気持ちになった。そういうつぐみ、そしてつぐみのような人をかっこいいなーとつくづく思う。
4投稿日: 2024.02.14
powered by ブクログ夫から借りた本。中学か高校の時に一度読みづらくて挫折した記憶があったんだけど、大人になってやっと読み切れた。 物語の最後に手紙、という構成が私が昔作った同人誌と同じで、先にこっちを読んだ人は私が真似たと思ったかな、と勝手に嫌な気持ちになった。知らなかったんだよ。
1投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ「熱がある時って、世の中が変に見えるだろう、楽しいよな」 私を含む大半の人たちは「長くダラダラとした人生」と「短く濃密な人生」どちらか選ぶことはできない。大概は成り行きであとどれくらいの人生が続くのかはわからない。 しかし「短い人生だ」と知っている人はどのように生きるのだろうか。「濃密であるように」自分で努力するのだろうか。 人々の記憶に残るような何かを残そうとするのだろうか。 そしてその何かを成し得えもう十分と思ってしまう日があるかも知れない。 命の炎を燃やすとはこういうことなのだろうなと思った。
1投稿日: 2024.01.11
powered by ブクログこの本は読む前にも素敵な本だと何となく分かっていました。物語は少し暗くと切なくも感じましたけれど僕はその事あまり気にしないので楽しめました。
2投稿日: 2024.01.01
powered by ブクログ夏を懐かしむ本であり必死にあがき生きる少女の物語 まりあの豊かな感性の語りで進んでいくストーリーで読んでて沁みた 生きるのに必死なのは眩しくも気掛かりにも見えそんな奴は少なからず周りにいるこの若いエネルギーを大切にしたいなと ラストに行くにつれて心配が増したがこの3人の距離感が少しづく変わるにしろ続いてほしいなと思った 好きなフレーズ引用 世界中を旅している奴よりたくさんのものを見ることができるよ。そう言う気がするね 一つのことだけに人生を深く掘り下げてしまうようなアンバランスな感覚を抱いていた。そういう者同士は目隠しをしていてもお互いを見つけるのだ
11投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログとある方のお勧めにて、性格が悪いが、身体の弱い女の子という話と素敵な表紙からどんな本なのか知りたくなり、ずっと読みたいと思っていた本です! 登場するつぐみという子は口が悪く、ずる賢い厄介者だなぁという印象がありましたが、何故か憎めない上どんどん彼女の魅力に惹かれてしまいました。主人公との関わりのお話が特に好きです。 友情や恋愛、青春が溢れ、真夏に読んでみたい話だなと思いました✨️
17投稿日: 2023.12.19
powered by ブクログつぐみが最高にかわいい。友達になりたい。情景描写が素敵で,宝物のようなキラキラした青春って感じがした。
1投稿日: 2023.11.26
powered by ブクログこの物語のつぐみの存在が意味するものは、命の限りを切に感じ生きている、という姿かなと思いました。 生まれつき病弱、その境遇ゆえ甘やかされ、意地悪く口は達者。しかし嫌な少女ではない、綺麗で賢くと、むしろ魅力的だ。 つぐみは過去を振り向かない、 つぐみには今日しかない、 つぐみなりの哲学もある。 一歳年上の従姉妹、まりあが語り手となり物語は進む。海辺の町で育った二人。東京へ移ったまりあが、夏休みに帰省し、二人が住んでいた旅館で最後に過ごします。 つぐみのような友人がいたら、きっと疲れてしまいそうだが、パワーは貰えそう。 生きていれば辛いこともあり、それを否定せず、肯定せず、そのまま見つめるばななさんの受け止めかたがいいと思いました。 人は一度くらい、深い穴を掘りたくなるのではないか、確かにそう思う。 ストーリーそのものより、つぐみの存在が強烈でした。 思い出を振り返るとき、不思議と情景が鮮明に浮かび上がることがあり、その感覚を得たような作品でした。
45投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログあなたがどうしても嫌いなのに 見下しているのに 怖くて 思ってもないことが口から走る あなたはとてもかわいそうな人だ わたしはもっと曲がって粗末な人だ 寂しいことを言うな 見放すもんか それでも去ってくれ、一度も現れてくれるな、 友よ
1投稿日: 2023.10.20
powered by ブクログ口の悪い病弱なつぐみ。 つぐみの両親が営む海辺の町の山本屋旅館で母と暮らす主人公まりあ。 まりあの父と母と3人で東京で暮らすことになりつぐみたち家族から離れる。 離れて初めての夏はつぐみ達の元を訪れ一緒に過ごす主人公。 山本屋もたたむことになり、海辺での最後の夏を過ごす。 口は悪いが魅力的なつぐみ。 そばにいたら疲れるかもしれないけれど、その病弱さからひとりずっと、ずーっと、ずーっと頭の中で果てしなく色んなことを考えて考えて過ごしてきたのだと思うと、許せてしまうのかもしれない。 恭一と同じく「こんな面白いやついない」と思えるのだろう。 高校生の時に読んで以来20数年ぶりに読んだが、やはり初期の吉本ばなな作品はストレートで良い。
0投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログそうはならなかったけど、この小説で卒論を書きたいと思っている時期があった。つぐみの少女としての美しさと、それとは裏腹な口の悪さ、心の強さにすっかり虜にされた。つぐみが丁寧に描写される場面はとてもいい。彼女は儚そうなのに、それだけの少女ではない。何度でも読み返したい。
0投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログ面白い小説だった。吉本ばななさん好きだな。 自分が生まれる前の作品と知り驚き。そんな前の作品を手に取り出会えたことに感謝。
1投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログ情景だったり、そのときの心情だったり、それらを上手く切り取って読みやすく心を打つ文をかけるのは吉本ばななの凄いところだなって思う。それは彼女の他の小説にも言える。 だから吉本ばななは日常をどんな視点で見て、何を感じているんだろうっていうのが気になっていた。 あとがきには『人生についてあまりにも否定しているので、せめて小説ではそれを救うようなものを書きたいと思っているんです。』と書いてあったので想像と違って驚いた。
16投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログ初めて吉本ばななさんの作品を読む 綺麗な絵画をみているような風景の描写の数々に癒やされる。 過去の大事な思い出をおすそ分けしてもらったような穏やかな気持ちになる作品。
0投稿日: 2023.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
優しくて、暖かくて、今にも潮のにおいがしてきそうな話だった。吉本ばななさんの本は、以前に「キッチン」を読んだきりで2作目だった。「キッチン」はあまり私好みの本では無かったため、印象が薄かった。 だが、「TSUGUMI」では吉本ばななさんが書く文章の柔らかさ、繊細さ、緻密さがしっかりと伝わってきた。 病弱な美少女が海がある街で恋をする。ありふれた設定でありふれた結末が想像できるが、この本を簡潔に表すとこうなるだろう。だが、つぐみは決して病弱ではないことを忘れてはいけない。 つぐみは、身体的に弱いことには変わりはないが、心はまりあよりも陽子ちゃんよりも恭一よりも強かった。口はとんでもなく悪いし、捻くれた考えをする。初めは、よくこんなめちゃくちゃな物言いをする子を周りは受け入れるな、と思ったが、つぐみはこうでしか自分を表せないし、私たちが普通に泣いたり怒ったり我慢したりすることと、つぐみの暴言は同じなのだと思った。 この本は恋愛小説ではないなと思う。恭一との出会いは驚くほどあっさりとしているし、恭一とどこで何をしたかなんてほとんど書かれていない。こういうところがこの本を面白くさせているのだろうと思った。
1投稿日: 2023.09.18
