
総合評価
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powered by ブクログ多様なデモクラシーをめぐる論点について対話形式で書かれた本。 対話しているので、非常にわかりやすく読める。 対話する人もリベラルな人とコンサバな人が対置されて議論が進んでいくので、どっちの人はこう考えるのか、ということも理解しながら読める。 論点の深掘りや分析を行う本ではないとので、論点が発散する印象ではあるが、著者があとがきにも発話の契機にしてほしい、みたいなことを述べていたので、入門的な位置付けで読めばいい気がした。
0投稿日: 2017.04.26
powered by ブクログテレビでヨーロッパを旅する芸能人が出会ったある老婆が「まだ未熟な民主主義を私たちは見守らなければならない」という言葉が非常に印象的だった 民主主義が当たり前のように思っているが、そもそも民主主義とは何か。多数決で決めていくならば「未熟」と表現するのはおかしい。 そこで民主主義とは何かを知るために、この著書をとった 対話形式なので非常に読みやすい 内容は深くなく、次々に話題が飛んでいくので十分な理解はできないが、民主主義というものがそんな単純ではないことはわかってくる。今まで意識してなかったのは、自分が知らず知らず「多数派」にいるからだろう 国民とは何か。現在の政治システムは本当に民主主義なのか。議論に参加せずして民主主義の実現は本当に出来るのか(全て丸投げ)。日本国民と呼びかけながら、自分の意志で日本に来ていない人々を除外した日本憲法(戦後、日本国籍はく奪)。 非常に興味深いが、この本では議論はされるが結論は出されていない。だが、今後学んでいく上でのきっかけとしては十分すぎる内容だろう
0投稿日: 2017.04.14
powered by ブクログ2人の人物の対話形式で、民主主義をめぐるさまざまなテーマを取り上げた本です。民主主義にまつわる問題を知るための、優れた入門書です。 基本的には民主主義の本質が問題となっているものの、アクチュアルな問題を念頭に置きながら議論が進められているようで、思想史的な側面に関してはあまり詳しく扱われていません。この点に関しては、一般的な政治思想史の教科書で知識を補う必要があるように思います。
2投稿日: 2016.06.01
powered by ブクログデモクラシーについての対話形式の本。ただ選挙に参加するのではなく、「デモクラシーとはなんぞや」という本質を学ぶための入門書になる本。 2001年に出版のため、ネットデモクラシーはその当時より発達しているが、それ以外はあまり変わらずだし、憲法、原発、沖縄と今でも議論の俎上に乗せられる問題があげられている。 デモクラシーは制度ではなく、不断な努力を要するものであることがよくわかるし、その考え方は政治だけでなく多様な局面で使える考え方であると思う。 丸山眞男は「民主主義は制度ではなく、永久革命である」と断じたが、この本を読めばその意味がよくわかる。
0投稿日: 2015.12.26
powered by ブクログ多数決型デモクラシーv.s.コンセンサス型デモクラシーの対話形式。 時折話題が飛ぶこともあるが、政治学におけるそれぞれの立場の見解がわかりやすく示されており、頭の整理の助けになった。 どちらが正解だと結論づけられてはいないため、中立な視点からデモクラシーを考えるための入門書となる。
0投稿日: 2014.11.24
powered by ブクログ[配架場所]2F展示 [請求記号]080/C-7 [資料番号]2002108048、2002100939、2002101425、2002101426、2010101911、2010101912
0投稿日: 2014.04.12
powered by ブクログ対話形式で論が進められているため内容があまり深くないのでデモクラシーに関しての入門書は他をあたった方が良い。 オススメ度(1~10): 3 前知識:不要 読みやすさ:◎ 総ページ数:190p 第一章 制度とデモクラシー 第二章 安定性とデモクラシー 第三章 国民とデモクラシー 第四章 公共性とデモクラシー 第五章 代表とデモクラシー 第六章 討論とデモクラシー 第七章 憲法とデモクラシー 第八章 重層性とデモクラシー
0投稿日: 2013.05.30
powered by ブクログ民主主義についてAとBの対話形式で考えていく本。普段何気なく使っている民主主義という言葉の意味について考えさせられた。しかし、筆者の主張が曖昧だったのが残念だった。
0投稿日: 2012.06.06
powered by ブクログデモクラシー(民主主義)って、わかるようでいて分からない。学校では金科玉条のごとくおそわってきたけど、最近の政治をみていると、まさに「多数者の専制」なのではあるまいか。ずっと対話形式で綴られているのは、政治学だけにプラトンを意識したのかしらん⁇
0投稿日: 2012.02.11
powered by ブクログ多数派の側が圧倒的な優位にある場合には、彼らには妥協する動機付けは何もない。一方、少数派は採決されれば勝ち目はない。だからおべっかを使わなければならない。デモクラシーとは、つねに多数決を優先しなければならないものなのだろうか。 デモクラシーとは、さまざまな意見がぶつかり合う中で、新しいものが生まれる過程、発見の過程である。 社会的実践がまずあって、それが次第にルールすなわち法になる。
0投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログ民主主義、民主的な政治とは何か。現代社会の基本的な価値理念であるデモクラシーが重要であることは間違いない。しかし、それを共有している社会において、いろいろな意見の対立や争点が生まれてくるのはなぜなのか。物事を「民主的」に決めるとは、どういうことか。古くて新しいこの難問について、対話形式を用いて考える試み。(「BOOK」データベースより)
0投稿日: 2012.01.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
〈2者が討論していくディベート形式〉 多数決で行くべきかどうかを、多数決で決めても良いものかどうか。p10 決め方をどう決めるか。p16 多数派が横暴に振る舞うようになると。19世紀にトクヴィルやJ•S•ミルが憂慮したような「多数者の専制」という事態になりかねない。つまり、ある一団の人々が常に自分たちの意見を押し通し、少数派の権利をないがしろにする状態に。p26 【欠乏と過剰】 僕が危惧しているのは、民意が無視される状態、つまり民意の政治への反映がゼロの状態だ。一方、君が憂慮しているのは、民意が暴走している状態、つまり民意が無限大の状態だからね。p34 デモクラシーというものは、本来、古代ギリシャのポリスのような数万人か、せいぜい数十万人くらいの規模の政治社会を前提にしていたものだ。つまり、全員参加の会合を行えるくらいの単位を前提としていた。人々が集まって、政治的な問題について直接に議論し決定することができるというのがデモクラシーの原型だ。ところが現在国民国家を形成しているとされる国民集団は、数百万人規模なら例外的に小さいほうで、数千万人から億単位の規模だ。こんな規模で、デモクラシーができるのか、というのは当然疑問視とすることができるだろう。p94 →苦肉の策としての代表という制度。民意を本当に代弁できているにか? 民意はもともとあるものではなく、選択肢を示すことによって形成される。二大政党制のような、単純化された選択構造を求めることとも結びつきやすい。PとQのような2つの選択肢しか示さなければ、人々は、自分がPに近いかQに近いかを考え、どちらかにくっつく民意が形成される。p105 誰か天才的な人物の直観が政治についての最終的な真理を発見できるという、エリート主義的な考え方とは異なり、デモクラシーは人々の多様な意見に期待するもの。p190
0投稿日: 2011.06.29
powered by ブクログ読みづらい。 対話形式は、一見わかりやすいが読みづらい。 対話の中で論点が右往左往するからである。 そこで、対話形式の本については、簡単な表を作ることをオススメする。 ここではタグの使用ができないので、メモを書く。 Bさん デモクラシーの本質=決定のための手段 Aさん デモクラシーの本質=新しい価値観の発見(=目的) このデモクラシーに対する根本的な対立が、様々な論点についての結論の相違となる。 今後、この本を読もうと思う方はこれを念頭において読んでみて欲しい。 対話形式にもかかわらず、頭の中がすっきりとすることだろう。
0投稿日: 2010.08.29
powered by ブクログ[ 内容 ] 民主主義、民主的な政治とは何か。 現代社会の基本的な価値理念であるデモクラシーが重要であることは間違いない。 しかし、それを共有している社会において、いろいろな意見の対立や争点が生まれてくるのはなぜなのか。 物事を「民主的」に決めるとは、どういうことか。 古くて新しいこの難問について、対話形式を用いて考える試み。 [ 目次 ] 第1章 制度とデモクラシー 第2章 安定性とデモクラシー 第3章 国民とデモクラシー 第4章 公共性とデモクラシー 第5章 代表とデモクラシー 第6章 討論とデモクラシー 第7章 憲法とデモクラシー 第8章 重層性とデモクラシー [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2010.05.26
powered by ブクログQC vol.2|のための参考文献 - rad http://radlab.info/2009/12/qc-vol2.html
0投稿日: 2010.01.21
powered by ブクログこの本のほとんどは、架空の2人による民主主義に関する議論である。 デモクラシーの考え方の様々な対立軸について知ることができた。 しかし、2人の対立という形をとったことで逆に読者の視野を限定することにはなっていないか。 自分の意見をしっかりもてるよう、より様々な議論を経験していきたい。
0投稿日: 2009.03.23
powered by ブクログ目次 第1章 制度とデモクラシー 第2章 安定性とデモクラシー 第3章 国民とデモクラシー 第4章 公共性とデモクラシー 第5章 代表とデモクラシー 第6章 討論とデモクラシー 第7章 憲法とデモクラシー 第8章 重層性とデモクラシー
0投稿日: 2008.05.13
powered by ブクログデモクラシーの論じ方ソクラテス的チュートリアル。平易に書こうとしてかえって難しくなってしまったのではないでしょーか。行間から筆者の意図を読める読解力の高い人向け。
0投稿日: 2008.03.13
powered by ブクログゼミの課題図書 2人の対話形式でデモクラシー論を展開している デモクラシーは不断の議論に拠るってこと?
0投稿日: 2008.02.11
powered by ブクログひとくちに「デモクラシー」と言っても、その運営の仕方は様々であり、はっきりと決まった(=理想的な)型があるわけではない。直接民主制がいいのか、間接民主制がいいのか。選択肢は2つでいいのか、それとももっと必要なのか。決定は常に多数決でいいのか。そういった論点を対話形式で考えていこうとする試みである。この作品の著者は「政治思想」「政治理論」がご専門というだけあって、内容は非常に「ピュア」。悪く言えば、政治学者の割には地政学的観点や文化的観点に乏しく、机上の空論のように見える部分も少なくない。
0投稿日: 2008.01.22
powered by ブクログ政治学畑の人間じゃないからよく知らないけど(そんなんばっか)、こういうのは学部生のゼミの教科書とかになりそう。いわゆる「戦後民主主義的言説」を体現しているかのようなBさんと、それを相対化しようとする「ポストモダン」系?なAさんの対話は、いろいろ刺激的でおもしろい。「AがいいかBがいいか」じゃなくて、両者の間を行き来するところからスタートする、ってことですよね?(200508)
0投稿日: 2007.03.15
