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フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか(新潮新書)
フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか(新潮新書)
浦久俊彦/新潮社
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総合評価

17件)
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    フランツ・リストの生涯と当時の時代背景がわかりやすく書かれていて、今までその音楽だけを知っていたリストを人として感じることができました。 功績の大きさと対象的な知名度の低さは日本だけなんだろうか。

    0
    投稿日: 2025.04.07
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    リストもショパンもあまり馴染みのない作曲家だけれど、本書で二人について少し詳しくなれた。二人の関係が、(ぜんぜん違うけれど)『呪術廻戦 第2期』の五条と夏油みたいに思えて、なんだかまぶしかった。タイプの違う二人。ほぼ同学年で、30代で亡くなったショパンと70代まで生きたリスト。のちの人は二人の関係をいろいろと言えるけれど、本当のところはお互いどんなふうに思っていたんだろう。

    0
    投稿日: 2023.10.01
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    この本からはリストの内面や音楽的な意義などはよく分からないが、今まで知らなかったリストの生涯や人柄について知ることができた。説明不足の文章や構成の散漫な点はご愛敬かもしれない。音楽理論的な本ではなく、気楽に読む本だから。 リストは最強のピアニストということがよく分かった。とにかく凄い人である。その利他主義的な人柄や空前絶後のバイタリティーはびっくりだ。初見でどんな曲でも弾いたというし、残された超絶技巧の曲も凄い。リサイタルというものを開拓し、人気はすさまじかったというし、その収益から学校、音楽関係の施設、孤児院などへの寄付は莫大だったというし、来る者は拒まずで、レッスンは無料、若い音楽家たちを援助し励まし続けたというし、なんという人格者だ。ワーグナーやグリーグ、スメタナたちの心の支えになった。ショパンとはよきライバルだった。古典派やロマン派の作曲家の曲を率先して弾いて世に知らしめた。女性関係はちょっとあれだが、きっと迫ってくる女性を拒めなかったんだろうね。35歳でピアニストを引退し、楽長の仕事や作曲に専念した。交響詩という新しい分野を切り開いたし、無調の曲も作ったという。まさしくスーパースターだ。コジマの血統で今も子孫がいるらしい。そうそう、13歳の時にすでにピアノのエラールの広告塔になっていたらしいね。ほええ。しかしねえ、よくまあこんな題名を付けたなあ。編集者に押し切られたんだろうね。「最強のピアニスト・リスト」ぐらいがいいんじゃない。

    78
    投稿日: 2023.01.06
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    リストはこんなにも濃厚な人生を送った人だったのか!と驚いた。何故今まで誰も描かなかったのだろう…。 宝塚歌劇花組公演を観る予定なので、予習にと手に取った本。とても面白かったし、出会うべくして今出会えた本だと思った。 リストの生涯を通して、本当に豊かであるとはどいういことなのか学ばせて貰えた気がする。 経済的(物質的)にこんなにも豊かで恵まれた国なのに、幸福度は低いと言われる日本に足りないのはこういうことなのかな…と考えた。 音楽書として分類されない本をと書かれたこの一冊、こんなに多面的に多くを学んだことはなかったかもしれない。

    11
    投稿日: 2022.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    リストの曲はよく聴くし、リストが史上最強のピアニストであることも、女性にモテまくっていたこともよく知っていたのだが、この本を読んで、私はリストについて何も知らなかったことを思い知らされた。 10代に鬱病を患っていたこと、「リサイタル」を発明したこと、聖職者になることに憧れていたこと…。リストについての印象が大きく変わった。 またピアノが19世紀のヨーロッパにおいて、経済を支える重要な商品であり産業であったことも知らなかった。リストのことだけでなく、リストの音楽の受け手であった、当時のヨーロッパの人々の息づかいまで浮かび上がってくるような本だった。

    1
    投稿日: 2021.02.23
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    善き リストの生涯についてとても詳しく、また作者の主観が強すぎる事もなく、とても読みやすい。 リストを知りたい方へおススメできる一冊 タイトルが奇を衒っているように感じるが、コレがリストのイメージなのかもしれない。それを覆すだけの内容がここには在る。 リストに関する本は絶版を除くと1冊しかないそうだ。 若き日々はスキャンダルも喜んで起こし名声を得て、且つ見えない努力も凄まじい。恋愛にも溺れ生まれた子供を自分より早く亡くしてしまったり、最後まで天才ショパンを尊敬し一つの祖国ポーランドへの愛国も示す。 ワイマールの宮廷楽長、聖職者と知られざる一面も記されていてとても面白かった! 師匠ツェルニーが亡くなるまで続く、超絶技巧練習曲は師に捧げたもの 11歳でウィーンにてデビュー、ツェルニーに徹底的に基礎を叩き込まれる 12歳パリへ 15歳父を亡くしパリでピアノ教室として名声を上げる 18歳七月革命にて魂揺さぶられ、美青年はサロンを舞台に女性たちを魅了していく  失神した女性たちは、ブルジョワ女性の鬱積したエネルギーはフェミニズム運動へと駆り立て、欲望と快楽のメカニズムだと。 1839年3月8日 ローマ ピアノリサイタル誕生

    1
    投稿日: 2021.02.15
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    同時代を生きた、ショパンとリスト。 日本では、ショパンは絶大なる人気を誇るのに比べ、リストはそのピアニストとしての才能を正当に評価されているとは言いがたい現状。 サロン、巡礼、エレガンス、ブルジョワ、ショパン、ピアノ。 これらキーワードとともに、「19世紀音楽の縮図」と言われるフランツ・リストを通して浮かび上がる、19世紀の文化現象。

    1
    投稿日: 2019.03.24
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    ちょっと読みにくいところやうまく書けてないところがあるような気がするけど、全体としてかなりいけてると思う。実際リストの伝記評伝って国内ではほとんどないよね。貴重。

    0
    投稿日: 2016.06.25
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    ~あらすじ~ フランツリスト。当時は、民衆の間で圧倒的な人気を誇り、西洋音楽史に名を残す最強のピアニストでありながら、日本ではほとんどその人生について知られていない。そんな彼の苦悩や野望、恋などを、ショパンなど彼の周りの人物や手紙のやり取りなどから考察していく。 ~感想~ リストという人物は、単なる超絶技巧の持ち主であったというだけではなく、その内面には、当時の音楽家の誰よりも過去と未来の音楽に対する愛と希望が溢れていたのである。 また彼は、どんな難曲も引きこなせる天才でありながら、恋に悩んだり、たくさんの弟子を教えたりと、とても人間らしく一途で、男らしい人物だったということが伝わってきた。 フランツリストという人物をより深く知り、より深く愛せるようになる作品である。

    1
    投稿日: 2015.10.28
  • 至って真面目な本

    音楽プロデューサーがピアノ界の頂点に立つフランツ・リストが生きた時代背景とともに、天才リストの人物像にせまる。 題名からすると泉谷しげるが書いたのか?と思うような感じがしますが、内容は史実をもとに書かれた真面目な本です。 ベートーヴェンがハンマークラヴィーアの楽譜をリストに見せ「これが弾ける者が出てくるのは50年先だろう。」と言ったそうだが、 リストはリサイタルであっさりと弾いてしまいます。当時はサロンというものしかなかった時代、これからリサイタルという形式に発展させてしまったのも歴史上リストである。 この天才が30代という若さでピアノ界を去るところも興味深く読むことができました。 私はリストに関する本が読みたくて、図書館に通ってもなかなかリストに関する本に出会えなかった。 どうしてなのか、その理由も知ること出来ました。 友でありある意味でライバルだったショパンに関する本をリストは書いていますが、この本をぜひ手にしたいものだと切に願っています。 文筆家ではない著者ですから、少し物足りなさを感じましたが、ジャンルを問わず音楽好きな人にお勧めしたい本です。

    0
    投稿日: 2015.05.21
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    刺激的なタイトルのために外で人の視線が気になるところが難点だが、リストと19世紀ヨーロッパの音楽事情がコンパクトにまとまっていて読みやすい。より詳しい資料への導入として。

    1
    投稿日: 2014.09.18
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    タイトルに煽られて読む。なかなか面白い。昔の音楽家は大変だったんだな、と。 (2014年4月 6冊目)

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    投稿日: 2014.08.22
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    フランツ・リストの天才ピアニストとしての生涯を当時の社会情勢を踏まえながら、読むことができる。私のような初心者にもわかりやすく読むことができ、実際の曲を聴いてみたくなりました。

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    投稿日: 2014.06.17
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    タイトルはいかにも週刊誌的で、浅はかであるが、内容は、簡潔にして、整然と書かれていて、読みやすいうえにものすごく面白い。

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    投稿日: 2014.03.20
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    ○「ラ・カンパネラ」「愛の夢第3番」で知られるフランツ・リストという人間を、その時代のなかから描き出す一冊です。同時代に活躍したショパンに比べると、日本では書籍も少ないリスト。彼に対しては主に「超絶技巧」の一言で片づけられがちです。ですが、彼の音楽に対する功績をみても、ピアノ教師としての(後続の育成という)功績をみても、彼が音楽史上で極めて大きな役割を果たしたことは明らかです。そこで著者は嘆きます。何故リストはこれほどまでに理解されないのかと。 ○なんといってもこの本はタイトル勝ちでしょう。使用済みの手袋、ヘアブラシ、飲み残した紅茶、はてはお風呂の残り湯までもが女性ファン(今でいう”追っかけ”)の収集の対象になっていたというのは、いまのアイドルにそんなことをしたら犯罪もの。これには「ええっそんな人がクラシック音楽の世界に居たの」と驚きを隠せませんね! ○じつは、「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」という問いに答えることは簡単なことではないと思います。この問いに答えるには、リストという人と、聴衆(とくに失神した女たち)の双方を、社会という文脈のなかで考える必要があるからです。その意味でこの本は、薄めの新書でありながら、とても挑戦的な本です。ただ、挑戦的なだけに、この取り組みがどれだけ成功しているかというのは、読む人によって評価が分かれるかもしれません。僕自身の感想としては、「女たちを失神させた理由」の答えを「奴隷的聴衆」だけに見出せるかという点が少し気になりました。反対にいえば、ブルジョワに対する旧来の貴族を教養人として美化しすぎているような・・・。 ○この本は親しみやすい内容になっているので、リストという人について知りたいと思った人が、この本をお読みになるとよいのではないかと思います。

    1
    投稿日: 2014.03.03
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    リストの時代の社会と音楽の状況を書いた本といえばよいだろうか.著者が前書きで「音楽書に分類されないような音楽の本を書きたかった」と述べているように,リストの生涯を縦糸にしながら,それをとりまく社会,歴史,技術,文化に焦点があてられている.たくさんの文献を読み込んだ労作だが,リストの音楽はあまり聞こえてこない.著者の意図通りともいえるが.

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    投稿日: 2014.02.22
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    確かにリストといえば「ラ・カンパネラ」を作った人とか、超絶技巧のピアニストで男前で・・・くらいのイメージしかなかった。すごくいい人だったんだねえ。ショパンにくらべてずいぶん長生きして、ちょっと話したくらいの人も全部弟子に認定しちゃったりとか、人生ほぼ慈善活動みたいな感じだったのね。しかし、当代随一のピアニストをもってしても弾きこなせない超絶技巧曲(もちろんリストは弾ける)作るとか、どんな譜面でも初見で完璧に弾きこなすとか、天才っぷりがはんばない。ショパンとの連弾コンサート、どんな感じだったのかなあ。。。。と妄想が膨らむ一冊でした。

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    投稿日: 2014.02.03