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最後の伝令(新潮文庫)
最後の伝令(新潮文庫)
筒井康隆/新潮社
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総合評価

5件)
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    短編など十四作品を収録しています。 「九死虫」は、八回死んでは再生し、九回目の死でこの世界から完全に存在を消失する虫の物語。古来多くの哲人たちが思索をつづけてきた「死」が、たった一度きりの人生という条件をすこし変更するだけで、異なる相貌を見せることに興味をおぼえました。 「公衆排尿協会」は、トイレがつかえなくなったために、せまりくる尿意に耐えながら右往左往する男の物語。バカバカしいですが、読んでいてなんとなくこちらも切羽詰まった気持ちにさせられてしまいます。 表題作の「最後の伝令」は、不摂生がたたって死がせまっている人間の身体のなかで起こっているできごとを、さまざまな器官の擬人化によって表現した物語です。 「瀕死の舞台」は、八十歳を越える名優の中原伊助が老衰の死を直前にして、寝たきり老人の役で舞台に出演する話。まさに「舞台のうえで死ぬ」ことを実現した、幸せな男の最期というべき内容です。

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    投稿日: 2025.01.02
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    随分昔読んだものを再読。やはり良かった。特に巧いなあと感じたのは『九死虫』『あのふたり様子が変』、感覚的に好きなのが『禽獣』『瀕死の舞台』。

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    投稿日: 2015.11.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    筒井さんによる、結構近年のSFへ回帰した短編集。 「人喰人種」 当たり前に人喰い 「北極王」 子どもの脳みそ 「樹木 法廷に立つ」 桜の木が法廷で陳述する。ニッチ考えないことばだけの、ブンブンのご主人あるじヒト 「タマゴアゲハのいる里」  「近づいてくる時計」 近づいてくるという意味 「九死虫」 人間は1回しか死なないけど、8回死んでも生き返る虫の話。どれだけ生き返れても人生の苦労は同じ。おもしろい。 「公衆排尿協会」 おしっこ我慢しすぎてるときに思いついたんだろう 「あのふたり様子が変」 少し昔めいたいいなずけ同士が家族親戚がたくさんいる中でSEXできる場所を探してウロウロする中でどんどん興奮 「稟獣」 「最後の伝令」 人間はいろいろな器官でできていて、いろいろ行動するのは“存在”という器官的な考え おもしろい 「ムロジェクに感謝」 なぜムロジェクに感謝なのか 「二度死んだ少年の記録」 怖いけど、死因うける 「十五歳までの名詞による自叙伝」 絶対文字数かせぎ。あとで私の知らない名詞を調べてみよう 「瀕死の舞台」 役者がよくいう“死ぬときは舞台の上で”ってのをやった人の話。こんな死に方幸せね

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    投稿日: 2013.03.29
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    内容は 筒井さんの短編14編。 どれもこれも設定が大好きなのだけど 読んでると暇になってくる話もいつものごとくしばしば。 中でも、 両親を亡くした子が書いた手紙の『北極王』や 樹木が法定の証言台に立つ『樹木 法廷に立つ』や いじめで飛び降り自殺した少年がウロウロする『二度死んだ少年の記録』 などもおもしろいけれど 特に、 肝硬変で死んでしまう体内の細胞たちの会話『最後の伝令』と 8回生きて9回死ぬ虫による『九死虫』がとても良い。

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    投稿日: 2011.05.07
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    ・10/23 久し振りの筒井康隆だ ・10/24 前に一度読んでる筈だが、相変わらず無茶苦茶だ ・10/30 読み終えた.なかなか面白かったが、一度読んでるようだ

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    投稿日: 2010.09.04