
総合評価
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powered by ブクログまだ何者にもなれない若い苗木達 それを支える為に添え木になる人生の先輩達 この物語には何度も「三十年」と言う言葉が出てくる 「十年でやっと階段の前に立てるんだ。二十年でその階段の三分の一のところまでのぼれる。三十年で階段をのぼり切る。そして、いいか、のぼり切ったところから、お前の人生の本当の勝負が始まるんだ。その本当の勝負のための、これからの三十年間なんだ。そのことを忘れるんじゃないぞ」 何事にもせっかちだと言われ、すぐに答えを求める今の若者にはなかなか理解できない言葉かもしれないなぁ… 今日は10月8日 実は三十数年目の結婚記念日です♡ 長いような短かったような… 支える添え木があったのか無かったのか笑 もちろんプレゼントなんてない! 結婚三十数年でのぼり切った階段の上で叫びたい! わたしこそ家族の添え木だ〜〜!!!!
55投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ人の想いが継承されていく物語のように感じました。 スピードや成果や効率重視の現代に生きる中で、衰退していきつつあるものが大切に書かれているように思いました。
6投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ私は宮〇輝といえばNHKのアナウンサーをまず連想する世代であるにも関わらず 読み終わって最初に浮かぶ言葉 末香臭い 老人の自慰行為はちょっと言い過ぎかもしれないが 二十代後半~30代の人が読んで何か刺さるのか? それ以前に読了となるのか? 親の意見となすびの花は・・・・的な事とならずに 単に老婆心で終わりそう
1投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログこの作家は何気ない日常生活をうまく物語にする(例:流転の海)ちょっと終わり方に感動がなかったのが残念
1投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログ宮本作品に10年以上ぶりに触れた 10年前の自分はなにをやっていただろう 20年後の自分は? 色々考えることが多い作品だった 今を精一杯生きる 自分は精一杯の何%かな
1投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログ三十年後を目指して、自分の人生を懸命に作り始める青年。 そんな苗木と、それを支える添え木たちの優しい物語でした。 下巻も素敵な言葉が散りばめられてます。 宮本輝さんの小説、やっぱりいいなぁ。 次は『ドナウの旅人』を再読しよう。
3投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み始めたときの展開の想像と全然違って面白かった。推理小説的な大どんでん返しなやつではないけど。 どちらかというと、自分が性悪説過ぎて「こいついつかキレるだろ」とか「嫌な展開になりそう(というかなってほしい)」みたいな読み方をしてばかりなので勝手に裏切られてた感じかもしれない。 なので、お話的には淡々と進む。悪徳金貸しだと思っていた老人にお金返すの遅れそうですと正直に言いに行った青年が雑用で使い倒されるのかと思いきや、実は青年に見込みを感じていた老人が跡継ぎとして丁寧に育てる、そしてそのお仕事の間に会うことになる、人生を達観した人々、その人々からさらに色々と学ぶ青年。 基本的に、老人のお眼鏡にかなった人しか登場しないからか、いい人しかおらん! 佐伯老人にいいように使われて独り言で愚痴を言ったりする坪木青年だが、足の悪い佐伯のために店の前に車を止めて下ろしてから駐車場に停めに行くなど、端々に優しさが垣間見える。 上から目線で怒られるたびにやっぱり内心怒りを感じ、「次言われたらおろして一人で京都に帰ってやるねん」とか言ってるのに、次の瞬間には佐伯の休憩のために小さな折りたたみ椅子を買いたいとか考えてて、なんか人格複数ある?もはやちょっと怖い。サイコパスみすらある。 後半では愚痴すらほとんどなくなり、言われたことの真意をすぐに悟ったり、怒りを覚えても「それは自分が未熟な証拠や」みたいに内省したりと聖人度が上がっていく。 借金返済の催促に行った先で出会った、ほぼ無関係の認知症の老人にボコボコに殴られても全く怒らず世話をして、きちんと話をして車に乗せて家まで送ってあげるわ、疲弊した娘さんを粘り強く説得して話を通すわ庭の塀まで直すわ、いい人すぎるだろ。 しかし、そんないい人なのに親から金を借りていて、且つ見放されてたり、いろいろな仕事をしてきたけど、自分だけができる!みたいなスキルを身に着けていないのが自分でも短所だと思っているところとか、三人兄弟の真ん中だったりとか、なんか自分と状況が似通っていてぐぬぬってなりがちだった。 上巻の最後と下巻の最初で、今後金貸し業を引き継ぐんだと思ったら急にミートソーススパゲティ専門レストランの業務もやる、というかそっちがメイン、みたいな話になってて、なんかよくわからなくなって上巻最後を読み直してしまった。 金貸しもやるが、当座の給料発生のためにレストラン業務もやるということか。普通に金貸し業の給料としてもらえばいいのでは… 佐伯さん、金はうなるほど持ってるんだから。金貸しは基本儲けは度外視だからそこから給料は出ないと言われましても。 佐伯の幼少期に学んだ柔道の先生も「いやになってからの稽古が本当の稽古だ」とか言ってて佐伯はそれに学んできたようで、佐伯の重要なセリフとしてこういうのもある。 「働いて働いて働き抜くんだ。これ以上は働けないってところまでだ。」「自分にものを教えてくれる人に、叱られつづけるんだ。」「このふたつのうちのどちらかをやれば、人間は良く変われる。」 理不尽に叱られても文句も言わず、ただ10年やってみて30年経ったらわかる、とか、3回だけスパゲティソースの作り方を見せてあげますが3回だけだし教えてあげるわけではありません、みたいな、自分だけで学び、自分だけで気付くというのは確かに大事なので理解はできるところがありながらも、自分だったら普通に嫌だなこの師匠共は、となってしまい、いい話ではあるんだがそういう細かい気になりが邪魔をしてしまった。 今はもう流行らない、「最初の数年は寿司を握らせてもらえない弟子」と全く同じマインド。それでしか身につかない何かがあるのかもしれないが、それにしても時間は有限だぞ? というか、200万円を返せないまま亡くなった女性の兄と偽る男性とのバトルはどうなったんだ…? 「絶対に返させてやる」という意気込みは、佐伯流じゃないから怒られるとか失敗するんだろうとか思ってたら、そのやり方を考え直したり作戦を練ることもなく、スーッとフェードアウトしていってしまった。 面白くはあったけど、盛り上がってきたところで終わった感じがある。三部作のちょうど真ん中って感じ。佐伯老人が死亡フラグしか立てないからまさか…?とちょっと不安だったものの、そういう作品ではなさそうだし、どうなるんだろうと思ってたが、何も起きずに終わるとはな… いや、面白かったよ?面白かったけど、なんか全体的にとにかく教育だったなぁ。部下にこれを読んで学べとか言うクソ上司いそう。こういう精神論は読み物としては面白いけど、実際に自分が体験したら勘弁してくれってなりそうだなぁ。 主人公が聖人過ぎるのと、佐伯老人が完全放置や完全理不尽叱りではなく、まずめちゃめちゃ話をしてくれるし(大体答えそのものではないが)、いいところで助言してくれたり、裏で根回ししているという「見て学べ」系ではないのがだいぶ違うけど。
0投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログよかった 内容に感動したというより 文章に心打たれた 上巻より付箋だらけになってびっくり 忘れないうちに書き出そうと思う 私はあることに修行中(⁈)の身 教わり導かれる立場として 教え導く方々の言葉が沁みた 人との出会いが 人生を変える よい出会いをしたい
16投稿日: 2024.03.30
powered by ブクログ憧れることを諦めた人がこの作品を読むと、胸がちくちくすると思う。少なくとも私はそうだった。 若さとは愚かであることではなく、愚かしいほど純粋であることをわからされた。私は少なくとも、今はそのような歳ではないし、そのような人との出会いもない。主人公をあえてアラフォーの成年を選んだのは、宮本輝本人が苦労した歳であったからだと、作者のあとがきに記されていた。 陰鬱な変わらない日々を変えてくれた一人の老人。 「君の三十年後を見たい」と言われた成年。 その時になったら、あなたはここにはいないのに、と思う成年。それも分かった上で「つべこべ考えずに進め」と言う老人。 いずれ、分かる。 その言葉に期待を膨らませられるか、不安を抱くか、はたまた両方か。読む人によって変わるのはそこだけだし、作者も読者に伝えたいのはそこだと感じた。 今の世の中、何でもかんでも理由づけをしたがる。その上でお互いを尊重し、分かり合えと言う。そんなことが可能なのだろうか。 「余計なことは考えず、何の意味があるのかもどうでもいい。ただひたすらに働け。いずれ分かる。」 この時代にそんなことを言えばパワハラと思われるかもしれないが、結局こじれている人の多くは、この事実を受け入れたくない人だと思う。早く結果が欲しい、早く結論を知りたい。三十代という年齢の人たちが抱えるコンプレックスを一刀両断する作品だったと思う。 人の人生を否定して、自分の生き方を押し付ける老害。そう言えばそれ切りなのだけれど、その目線になった瞬間、あなたは主人公と同じように、純粋に憧れを抱いてしまうかもしれない。
22投稿日: 2024.03.19
powered by ブクログ仕事にどう向き合っていくかを考えさせられた。 とてもいい意味で、3年で1人前という考え方が覆される。自分がどんな大人になっていきたいか、どんな生き方をしていきたいかという、大きなことを問いかけてくれる本。 20代で出会えて本当に良かったな。 人生の分岐点で、必ずまた読み返すだろうな。
4投稿日: 2023.09.20
powered by ブクログ坪木と佐伯の関係性の変化が良かった。一方で説教くさく古臭いと感じてしまうのは、私が未熟なせいだろうか。数年後にまた読み返したいと思う本だった。
0投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログ20代のうちに読みたかった。 人に勧めると説教くさく捉えられるかな。ただ純粋に、これからの人生にあかりを灯してくれるような作品でした。
0投稿日: 2022.12.25
powered by ブクログ20代の頃に宮本輝さんの作品を読み漁っていた自分を懐かしく思う。 数十年ぶりにこの作家さんの物語を読んで、時々無性に恥ずかしい気分になるのは何でだろう? 自分は、このような素敵な出会いや幸運な巡り合わせを信じられない人間に成長してしまった気がする。 自分が腹黒い人間になってしまったような居心地の悪さ。 作品自体はすばらしいのに、もやもやしてしまった。
0投稿日: 2022.05.15
powered by ブクログ不器用でも真面目で一途で、誠実な主人公仁志は佐伯にその人間性を認められる。 物語の中では、佐伯の理不尽な要求にも葛藤しながら丁寧に応えていく。それは、仁志が佐伯に対して、どこかで憧れを抱いていたからだと思う。 佐伯と過ごす時間が増えるにつれて、仁志の魅力が引き出され、磨かれていくように感じた。 読んでよかった。
0投稿日: 2021.07.22
powered by ブクログなかなか古臭い文章書くけどよい。#草花たちの静かな誓い に続いて素晴らしかったです。 自分も30年後の自分を楽しみにできるよう毎日を精進していきたいです。
0投稿日: 2021.07.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三十年か。自分は階段の前に立ったところで逃げたんだな。。これからもう少し進んでみよう、そんな気になる本でした。
0投稿日: 2021.06.29
powered by ブクログ無理だと思える難題が、次々と仁志に任せられるようになる。しかし、仁志は段々と師匠・佐伯からの薫陶や一つ一つの言葉の意味を自分で考えて、成長していく。師匠に応えたい、師匠の夢を実現したい、その想いで不可能を可能にしていく姿は、師弟関係の美しさを見事に表していたように思えた。 現代では、さとり世代と言われてるように、ググれば答えに出会える。何なら人生の悩みのアドバイスも、無責任にネットに書いてある時代となった。その一方で、仁志や虎雄のように、師匠からの一見意味のわからない言葉について、真剣に考えて、ああでもない、こうでもないと愚直に努力する人はどれくらいいるのだろうか。自分はそのような人になりたいと思わされた大切な本となった。
3投稿日: 2021.06.05
powered by ブクログ下巻読了。 仁志は、月子さんの洋食店と佐伯老人の融資業を引き継ぐ事になり、仁志の友達のトラちゃんや、紗由里もそれぞれ“修行”の道を歩んでいくことを決めます。 ここで出てくる“師弟関係”だったり、“長年の修行”というものは、あるいは時代に逆行しているのかもしれません。 ただ、しっかり腰を据えて若い人を育てようという環境は若者のモチベーションやポテンシャルを引き出す事に繋がるのかな、とも思います。 あとがきで宮本さんも、「・・いまのけちくさい世の中は若者という苗木に対してあまりにも冷淡で、わずかな添え木すら惜しんでいるかにみえる・・」と書いてられましたが、確かにそれはあるなぁ、と思いました。 成長する若者たちの姿と重なるかのように、象徴的に描かれていた、植樹ではるか先の将来を見据えた“森づくり”を目指している料亭工房のモデルとなった「和久傳の森」には是非訪れてみたいです。 そして、仁志が継ぐ事になった「ツッキッコ」のスパゲッティが本当に美味しそうで、食べてみたくなりました。こちらにはモデルとなったお店はないのですかね。
3投稿日: 2021.01.07
powered by ブクログ元々、宮本輝さんの『星々の悲しみ』と『螢川・泥の河』が好きで次また何か作品読みたいなと思っていたけど、なんだか冴えないはずの主人公なのに、なんだかんだ今までの経験して来たことが凄く生きて来たり、交友関係のお陰でパパッと手際良く指示をこなしたり、なんだかスペック高くないか?後付け感ないか?と思う所は多々ありましたが、所々にじーんと来るやり取りがあって泣けます。結果やっぱり宮本さん好きだなーと思いました。
0投稿日: 2020.04.06
powered by ブクログプロになるには最低30年働いて働き抜くことが必要。 人はまわりの人間に支えられて一人前になる。 宇宙の永遠も人の人生も同じ努力を続ける舞台の中。 このほんから私なりに学んだ教訓。 有村富恵への回収の結末がなかったが、久々の宮本輝を楽しんだ。
2投稿日: 2018.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
そんなうまいこと行くかーい! と、おばちゃんは思ってしまうが、若い人が読むにはいいかも。 でも確かに、人生60歳になってもまだまだ先は長い。 今からでも一生懸命働きたいなぁと思う。
0投稿日: 2017.05.23
powered by ブクログ『青が散る』に心を揺さぶられて以来、宮本作品を続けて読んできたけれど、やっと『青が散る』と同じ空気感をもった作品に出逢えた気がする。 主人公は、弱いところもあるが、純粋で真っ直ぐな心をもった一人の青年。佐伯老人との出逢いを機に、人生の目的を見いだしていく。 『青が散る』の燎平が辰巳教授に導かれたように、主人公の仁志は佐伯老人に導かれる。 純粋な、それでいてまだ自分の道を見定めていない青年を、厳しく温かく見守る、人生の先達だ。 見えないものを見ようと努力する。自分を磨くには、働いて働いて働き抜くか、叱られて叱られて叱られぬくこと。人生の本当の勝負は三十年後から。 辰巳教授の言葉が多く印象に残ったように、佐伯老人が仁志に投げかけた言葉が心に残っている。 事件や病気など、「できごと」を核にした作品は、ドラマチックだし心を揺さぶりやすい。けれど、私が好きなのはそういう作品ではない。 『青が散る』やこの作品のように、できごとではなく日常の中にある「生きることの意味」を正面から描いた作品は、どれだけあるだろう。 この作品に出逢えたことで、ようやく自分が求めているものが具体的にわかり始めた気がする。 レビュー全文 http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-497.html
0投稿日: 2017.05.04
powered by ブクログ男は老人から起業したい人向けの融資事業と融資事業から店をオープンした女性から伝説のソースを引き継ぐことになる。 男は老人たちを通して、自分は何をすべきかと人生の覚悟を磨いていく。 人間としてどうありたいか。ちょっと参考になる本。
0投稿日: 2016.11.20良かったなぁ♪
宮本先生の物語がとても好きだ。 どの作品にも行間やはたまた文字間からじんわり私に語りかける透明な気のようなもの感じる。 登場人物は、どこにでもいそう。でもそんなことあるかいなというストーリーは、やはり物語か…。と思う一方、実は私にも人生が変わる何かが近くにあるのかも。ただ、私が気がつかないのか、勇気がないのか。つまらい人間だからなのかとくるくる考えてしまう。 一人一人が自分を見つめている。向き合ったいる。心のうちが余韻をもって描かれている。 私は、いつ自分と向き合っただろ…。 私は、このお話が好きです♪
3投稿日: 2016.03.24
powered by ブクログ面白かった。 読み終わった後、すがすがしい風を感じるような小説だった。 うまくいかないことを、自分には向かないといって逃げ出すことは簡単。ただ、そのあとには、たぶん何も残らない。 躓いても、ゆっくりでも 一生懸命に、ひたすらに、楽をせずに働き続けた先に 本当に人生が始まるのかも。 60歳までをどう生きるかで、その後の人生も決まってくるのかもしれない。 もっと楽な道を選ぼうとしている30代の弱い自分に、目の前だけを見て仕事を選ぶなと、言われている気がした。 失敗してもいいんだ。 失敗し続けて、最後にどうにかカタチにできるまで続ければいいんだ。 まだやっと階段の前に立ったばかりなのかもしれない。
0投稿日: 2015.08.31
powered by ブクログ上巻に続き下巻も良かった。仁志の生き方って羨ましいと思う。実際の親には勘当されたが、平蔵と出会ってどんどん自分の良い面を引き出せていると思う。生きる事につまずいた時に読み返す素晴らしい物語だ。宮本輝、素晴らしい。
0投稿日: 2015.06.06
powered by ブクログ愚直なまでに努力する事、人に感謝する事、人を信じられる事。幸せだったと言える人生を送りたい。若いうちは、素直に多くを吸収できる構えでいれば30年後には随分違った姿になろう。2014.2.17
0投稿日: 2015.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ダメな主人公の隠れた高いポテンシャルを見抜いた老人が、自分の事業の後継者にしていく話。んーちょっとムリがあるでしょう。
0投稿日: 2015.01.22
powered by ブクログ良いことがたくさん書かれている。 仕事、人生の心構えとか教訓とか。 ただ、物語としておもしろいかと言われると、正直つまらなかった。 叱られて叱られてという割に主人公成功しかしてない。上司からも周囲からも褒められてばかり。 働いて働いてについても、普通の会社員よりヌルい程度。唯一長時間労働を開始した鍼灸師さんも、たった十日で忽然とお金が降ってきてハッピー。 二百万借り倒した人の偽兄はどうなった。
0投稿日: 2015.01.01
powered by ブクログ若者?が、金を借りた老人との出会いや多くの人との触れ合いの中で大人として成長してゆくの話だが。佐伯老人が出てこないと申し訳ないが私は全く面白くない。そしてある事柄に説明が多過ぎ。そしてこんなシチュエーションは絶対にない。。。 が、若い人達には是非とも読んで欲しい1冊だと思う。
0投稿日: 2014.11.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻は一気に読み上げた。 主人公の成長が心地よい。 周りの人にとても気を使う青年に成長している。 そのような変化が仕事の変化につながっているのだ。 最後の終わり方は、いつもの宮本輝である。
0投稿日: 2014.07.28
powered by ブクログ十年で、やっと階段の前に立てるんだ。二十年でその階段の三分の一のところまでのぼれる。三十年で階段をのぼり切る。そして、いいか、のぼり切ったところから、お前の人生の本当の勝負が始まるんだ。これから三十年なんだ。そのことを忘れるんじゃないぞ。
0投稿日: 2014.07.20
powered by ブクログ物語の中に様々な一般人の人生を描く宮本文学。 「自分で考えてつかんだもの自分で体験して学んだものそれ以外は現場では役に立たない。」 「場数を踏め、動け、口を動かすのは体を動かしてからにしろ、体を動かせ、そうすれば、自然に体で覚えていく、体で覚えたものは何にでも応用が利く」
0投稿日: 2014.04.26
powered by ブクログ読み終わると心が温かくなります。 中にでてくる森の再生の話もとても興味深いです。宮本輝好きにはたまらない人間の再生の話です。
0投稿日: 2014.01.19
powered by ブクログ何のとりえもなく希望もないような若者が、金を借りた老人との出会いや多くの人との触れ合いの中で一人の大人として成長してゆく心温まるゆっとりとした宮本輝独特の世界観。 金持ちの贅沢なゆとりのような雰囲気が若干気にかかる。
0投稿日: 2014.01.15
powered by ブクログ出会った人が良かったのか、巡り合わせが良かったのか。師を信じてひたむきに努力する様や師のために尽くして行く様は清々しい。そんな一生懸命さは物事をプラス方向に向かわせるんだ。
0投稿日: 2014.01.14
powered by ブクログ終わり方は好き。尊敬した人に、見込んでもらえて、尽くそうって思えて、幸せなんだろうな、そんな人生。30年後を目指すのは容易くないだろうけど。
0投稿日: 2014.01.04
powered by ブクログ美しい小説である。悪人や心の汚い人間は登場しない。その分、登場人物の一人一人が自らの人生をしっかりと行きていこうとする懸命さがある。三十年を成し遂げるための期間とするならば、僕だってまだまだはじまったばかりだ。スタートラインにたてているかどうかも怪しい。 現代人は実年齢の7割くらいがちょうどいいと言われている。70代でさせ50歳手前なのだ。今の自分の悩みや苦しみは、まだまだ先が長い上での一つの出来事でしかない。そう、だから明日のために、一年後のために、十年後、三十年後を目指して、日々を真剣に行きていかなければならないのだ。
0投稿日: 2013.12.24
powered by ブクログ『懸命に生きる若者と彼らを厳しくも優しく導く大人たちの姿』と説明があるが、そんな大げさな説明文はいらないが、日々の生活で大切なことを教えてくれる作品。 30年という時間が持つ意味を、今の自分の歳からしか見ていなかったけれど、79歳からの30年、50歳からの30年、確かに持つ意味がぐっと変わると気づいた。
0投稿日: 2013.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大切なことがたくさん書いてある…と思ったけれど、実はそうたくさんではないかもしれない。メッセージは、基本・基礎を大切に、ということじゃないかな。先ばかりを見がちだけれど、足元を見て、土台をしっかり踏み固めなければいけないな、と思いました。
0投稿日: 2013.12.21
powered by ブクログ久しぶりの宮本輝さん 一気に読んだ 人生の先達がいいよねえ その年齢になっているのに 若者にかける言葉も行動もないわが身を恥じる ≪ 星くずで 人を変えるに 三十年 ≫
0投稿日: 2013.12.08
powered by ブクログ「十年で、やっと階段の前に立てる。」今まさに階段の前に立ったんだ。そして、許されれば今この分岐点で勉強する機会を得て次の二十年の準備をする。許されなければ自分で勉強するしかないけど。三十年か…三十年経った時に本当の勝負か。まだまだこれから。解説にもあるけど、ぜひとも30歳前後の人に読んでもらいたい。きっと勇気をもらえる。
0投稿日: 2013.12.02
powered by ブクログかつて誰かが自分を評価して言った言葉が、思いがけず自分のこれからの人生の支えになったりするのかもしれない。
0投稿日: 2013.11.22
powered by ブクログ十年後も十光年先も、百年後も百光年先も、百万年後も百万光年先も、小さな水晶玉のなかにある。―与えられた謎の言葉を胸に秘め、仁志は洋食店のシェフとして、虎雄は焼き物の目利きとして、紗由里は染色の職人として、それぞれ階段を着実に登り始めた。懸命に生きる若者と彼らを厳しくも優しく導く大人たちの姿を描いて人生の真実を捉えた、涙なくしては読み得ない名作完結編。 11月19日~20日
2投稿日: 2013.11.21
