
総合評価
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- こまいぬ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
再読。 俺があいつであいつが俺でのマルチバース物語に少々疲れてしまった。 最近、観る映画もそっち方面だったから疲れが倍増。 マイシェラ編の悪役は結果どうなったんだっけ?って言うぐらい薔薇の復讐が長かった。 キャラクターも多くおぼえるの大変。 この後にはゲイナーの正体が!?的な話があるそうなのでそれはそれで楽しみ。
0投稿日: 2023.06.22 - atsushi69"powered by"
根暗なヒーロー、エルリックの3巻目。「暁の女王マイシェラ」と「薔薇の復讐」の2編。後者は、ジプシーの国の台車に乗って移動する村や町が舞台だが、「移動都市」っていう別のSF小説と記憶が混同していたことがわかった。
0投稿日: 2017.07.24 ムアコック先生の筆致が冴えてた!
第三巻ですが、暁の女王マイシェラをめぐるセレブカーナとの死闘が織りなす数話の物語と永遠の戦士の宿命、多次元世界の軽やかな筆致。そしてまたも、J・Cの上手い配置には唸ります。さらに後半は前半の各話のぶつ切れと違いまとまっており、物語の主軸が移りアリオッホだけが無敵の神ではなくなり、エルリックの逆射影としてのゲイナーが現れると同時に、詩人とカリカチュアが上手く作用しています。今まで感じなかったファンタジーのカタルシスが明白に味わえます。完全大団円とプリディスティネーションとデウスエクスマキナの調和、そして詩人と物語の紡ぎ手としての薔薇の特殊な立ち位置の微妙な配剤にはびびっときました。 ジブシ―国が描き出す奇妙な戯画はエルリックシリーズの後背をなす、キリストへの回帰と東洋的、ローマ的価値観からの回心という深い源流と"前進"という美名の名のもと時代外れの現実を見ようともしなくなる"善良な市民"への手痛い皮肉でしょうか。 また、詩人の登場はムアコック先生が批判的にとらえていた"詩人"の克己と書けるという自負心が見えてなんだか可笑しな感慨を得ることができます。 圧政への反逆、ミル的な思想を受け継ぐイギリス人の価値観が上手くファンタジーに混ざったのだと思います。 ゲーム的ファンタジーの先駆者のみが持つ時代との闘いを垣間見れます。 堂々の星5つ。
2投稿日: 2016.10.12- 佐々木葵"powered by"
エターナルチャンピオンシリーズ、エルリックサーガ第3弾。 今までは普通の(?)ファンタジー小説だったこのシリーズも、だんだんその特徴である平行世界・時空を越えた展開をみせるようになってきた。 宿敵、セレブ・カーナを追うエルリックが出会う、眠り続けるマイシェラという女王が導くお話。 そして父の魂を入れた薔薇の小箱を探す中に出会う、予言能力があるファット一家や<薔薇>、そして詩人・ウェルドレイクたちとの戦いの話。 <薔薇>たちとの戦いでは、特に詩人・ウェルドレイクの歌う歌がポイントになっており、そこここに美しい歌がちりばめられていて、もとより美しい文章がなお酔いしれるような文章になっている。その詩歌のような壮麗な文章でつづられていくからこそ、エルリックの宿命が切なく感じるのかもしれない。 まだまだ7巻まで続くこのシリーズ。できれば終わって欲しくないシリーズでもある。
0投稿日: 2015.07.25 エルリックサーガ第3巻
前半と後半では何かちがう?違和感がありましたが、後書きを読んで合点がいきました。 エルリックのエピソードの中では比較的に悲惨さの少ない方だと思います。 ムアコックのシリーズは他の作品も読んだ方がより楽しめます。
0投稿日: 2014.07.09- 青海"powered by"
厨二厨二と呼ばれてる理由が分かった感じ。 厨二って要するにファンタジーなんだよなあ。 一貫してファンタジーで、傍観者的なキャラクターが配されたことでサーガの魅力も増している。 後、英雄譚に必要なのは各地を巡ることなんですね。 これが一箇所防衛にのみ徹してたらそれはきっと土地に対してのサーガになってしまうんだろう。 事象に関して受け身で流れっぱなし(流されっぱなしではなく)のエルリックと対するゲイナーはエルリックを浮き彫りにする意味で良いキャラクターだった。
0投稿日: 2012.03.04 - kiyosi"powered by"
『暁の女王マイシェラ』 『最後の王の苦悩』 セレブ・カーナを追って雪山へ。キメラの襲撃により迷い込んだ城。眠り続ける女王マイシェラ。マイシェラに襲いかかるセレブ・カーナの軍。 『蒼白の皇子を罠にかける』 乞食の都の王と手を組んだセレブ・カーナ。タネローンに向かうラッキールを襲撃する。奪われた王の指輪。ラッキールの救出に向かうエルリックとムーングラム。 『一つの目的持つ三人の勇者』 タネローンを訪れるマイシェラ。セレブ・カーナのタネローン襲撃。コルム、エレコーゼの協力。 『薔薇の復讐』 父親サドリックの亡霊に薔薇の小箱の捜索を命じられたエルリック。旅の途中であった詩人ウェルドレイク、「薔薇」と名乗る女とジプシーの国へ。アリオッチの宿敵に使えるゲイナー。 2010年6月13日読了
0投稿日: 2010.06.13