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幕末外交事始 文久遣欧使節竹内保徳
幕末外交事始 文久遣欧使節竹内保徳
佐藤明子/宮帯出版社
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幕末の士、竹内保徳。 勘定奉行などを経て老中阿部正弘に抜擢され海防掛に。箱館奉行を務めた後、文久元年の遣欧使節団としてヨーロッパを見聞した士です。 その竹内さんの子孫が綴った幕末外交の本です。 竹内さんは先だってレビューした『武士の家計簿』同様、刀を抜かない士でした。時代を読み、卓越した外交センスでロシアとの領土問題やヨーロッパ訪問をこなしていきました。駆け引きの手腕たるや、現在でも通用するような柔軟さです。 本の前半は竹内さんの動きを詳細に追い、後半は国際情勢が中心でした。前半部分で日本側の動き、後半部分で世界(主にイギリス)の日本に対する考え方や接し方などを知ることが出来て、幅広い内容だったと思いました。

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    投稿日: 2011.01.10