Reader Store
特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)
特捜部Q―Pからのメッセージ―(下)
ユッシ・エーズラ・オールスン、吉田薫、福原美穂子/早川書房
作品詳細ページへ戻る

総合評価

35件)
4.2
11
15
6
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     とても面白かったです!  今回も、変わらず嫌なヤツが犯人でしたが、テンポ良く、先の気になる展開に、どんどん惹き込まれ、あっという間に読んでしまいました。  テーマは新興宗教。そして信者のこども達…。犯人の過去も、可哀想な描写はありましたが、それでも非道な犯行を繰り返し、犯人に対する、哀れみの気持ちは消えました。  几帳面で、犯行もぬかりなく行なってきた犯人でしたが、最後の最後に凡ミス連発?で少し拍子抜けしました…。まさかのボーリング愛好家とは…。ここまで犯罪を繰り返してきたなら、一般人と戯れるのはリスクが高すぎる…!と私は感じました。  私的には、もう少し犯人の苦しむ最期が見たかったです。そして、いまいち最期の展開が、理解が出来なかったのですが、イーヴァ達は捕まった?のかな…  次回作も楽しみにしてます。

    11
    投稿日: 2025.03.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    子は親のものでは無い。 親の信仰を子に押し付ける、生まれながらにして一つの枠の中に閉じ込められた子は、親に見放されることを恐れて従う。 やがて思春期に矛盾した感情に苦しむ。 ミステリーはその国の闇を背景にする。 弱者である子と強者である親の関係がねじれる。 子供の頃の心の歪みは成長とともに社会の歪みに埋没していく。 デンマークではなくても、この国でも共通する。 こんなに重いテーマにも関わらず、思いっきり「暗い」北欧ミステリーとは一味違い、相変わらずの騒々しさがクセになるほどに良い。 主人公らしく無いカールや不思議なアサドとローセ、上巻で感じたストレスは下巻に入って一気に吹き飛んだ。 それにしても「なんでみんな、お尻のことで例えるんだ」って……。

    4
    投稿日: 2025.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    警察小説でありながら、派手なカーアクションやボーリング場での犯人との駆け引き、ミアの脱出シーン等、とても読みどころが満載のサスペンスタッチの完結編でした❗ ただ少し残念なのは、デンマークの地理に疎いので、折角ならデンマークの地図を載せてもらえたなら、もっとイメージが出来たかなぁと感じました❗ このシリーズの事件はどの作品も救いようのない残忍で冷酷な内容ばかりですが、キャラクターの個性がとても光っていて、自分的には久し振りの当たりの海外ミステリーです♫

    6
    投稿日: 2024.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    先に映画を観ているといっても全く安心できず焦燥感を抱えたまま最後まで読む手が止まりませんでした。なんということでしょう……面白かった。。 常に特捜部Qの一歩先を行く犯人だけれど包囲網を徐々に狭めていくのが良いです。そこが繋がるの!?という驚きがあります。映画とは違ってるので安心できない。 被害者となるカルト宗教信者の各家族、宗教的な排他ではあるものの、底には悲しみに共感できる心がちゃんとあるんだなと思えました。敬虔になる人は元々真面目だったり謙虚だったりするんだろう。。特捜部Qに呼び出されたりして犯行が続いているのを知るとちゃんと協力してくれる。 現在進行系の事件が間に合って良かった…けれど、両親は間に合えなかったのが悲しい。イサベルは回復したのかな。 大団円とはいかないけれど、最後の展開には救われた思いです。ミア…よかった。。 特捜部Qのわちゃわちゃももちろん。 ローセそうなの?と思いました。ローセのときもユアサのときも良い人だ。三つこぶのラクダ。 アサド。貴方がいなかったらカールは万事休すという場面が多々あったので、シリア人という以外はなにもわからないけど貴方は必要な人です。 カールって不器用で言葉が足りんと思ってたけど原作だとそうでもない。アサドとローセと一緒に特捜部Qとして事件に関わってきたり、ハーディとの生活で変わってきたのかな。 クリスとかいう心理オタクはまた出てくるのかな…モーナから彼にバトンタッチ?アサドもこの人も例え話がおしり系。 次は屈指の名作「カルテ番号64」です。映画は泣いた作品……あんなカールとアサドって(T_T) 読むのが楽しみです。

    2
    投稿日: 2023.12.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    何年も海の底で待ち引き上げられてからさらに放置されていた瓶入りのメッセージ。 手紙の1行目には「助けて」の文字。 気乗りしないカールを横目にアサドとローセは解読を開始するが…… 冒頭から自らの血でメッセージを残す少年が出てきてもうツライ。でも、カールたちの場面に変わると途端にコミカルで思わず笑ってしまうやり取りが続く……オールスン、上手い。文章構成が抜群に上手い。グイグイ読ませる。 犯人×被害者家族×特捜部Qで息つく暇もない展開。これは面白い。→ カールの周りの人間関係も濃いし、アサドは何者?みたいな流れからのえ?ローセ?みたいな。主要メンバーのキャラが濃いから読んでいて楽しい。 ラストは今回はサラッと読むとハピエンだが、深読みすると……怖い。 あ、堂場瞬一氏の解説が良い。警察小説のカテゴライズの話、面白かったー!! 以下、Twitterでの実況感想 「特捜部Q Pのメッセージ」は上巻ラストあたり。 今作も犯人側の痛い描写とカール側のコミカルな描写の振れ幅に翻弄されながらグイグイ引き込まれてます。 やばいー。癖になるー。楽しい〜! 上巻読んだ〜! ハラハラシーンで下巻やん!てか、ヤバイヤバイヤバイ!ここでこの2人が出会うとか思わなかったー! 今作、ストーリーに厚みがあってマジで面白い! あと、アサドの秘密よ……これ多分だいぶん先でわかるんよね。気になる…… 下巻後半戦に突入! カールたちが犯人にジリジリと近づいていく過程が読んでいてハラハラワクワクする! そしてローセぇぇ?!え??えええ?みたいな(笑) わぁわぁわぁわぁー!!!ニアミスぅぅー!!カールニアミスぅぅぅ!! あとアサドつっよ!(真顔)毎回思うけどアサド、何者なんだ…… 読み終わった……今作はとても良かった……北欧らしさを残しつつのラスト。てかあのラストは……?いやいや、きっとハピエンだと信じたい。 解説がまた好き。特捜部Qシリーズ、解説豪華だよね。

    2
    投稿日: 2023.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    落ち着かず映画先に見たけれど、原作とかなり違っていたので、焦燥感が改善しないままでした。 案の定、うなされて、何度も起きましたよ。はい。 下巻始まったら、場面転換。 そうよね、今までの流れからしたらそうなるわよね。 で、私の不安は先に持ち越されるわけだ。 イサベルとラーケル 本当に綱渡りですよ。全く。 そしてヨシュア・・・ ヨシュアに、この計画は最初っから無謀だったよね・・・ うまくいくのかと思わせておいて、やっぱり・・・ 救いは、その時点ではまだ生きている事。 イサベルには運がある。 でも、これで、お金を手に入れる事は困難となった犯人。子どもたちの運命は? そして、ミアの事も・・・どうなるの!? 色んな事が、どうなるの!?って状態で並走していくから、読む方は心配で仕方がない。 だから、その不穏な不安な空気の中で挟み込まれる、特捜部Qの3人のやりとりには、ほっとさせられるんですよね。 ここでこれが繋がるんか!? と、事件が周囲からじわじわ詰められていく様は、心地よく、そこからはいっきに進んでいくんだけど、追い詰めた!と思ったら逃がしちゃって、ハラハラは最後まで続きます。この、後、数ページでどうおさまるわけ!? とか、心配しちゃうしw 色んな表現が、想像できすぎて、読んでて「うげっ」となる所も多いですが、そこでやめられない。続きが気になって読み続けてしまう。 最終的にイサベルとミアには運があった。良かった。 子どもたちは今後どうなっていくのかは心配ではあるが、なんとななるのでしょう。 ミアの子は、結末があのような形なので、私達の想像でどのようにも解釈できるけど、幸福な方を選ぼうと思います。 で、残る問題。 アサドって結局何者? カールと元同僚を襲った事件に関して、ちょっとまた謎が出てきたけど、どうなっていくの? ローセとユアサに関しては、やっぱりね。ってとこではありますが、今後もこの状況は続くの?それとも更に一歩進んでマリーィとかもでてくんの!? あー、次が気になる!次いこ!

    0
    投稿日: 2023.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    Qシリーズ第三弾。 北欧最高のミステリ賞「ガラスの鍵」受賞作、だそうです。 でも、正直言って一作目の「檻の中の女」の方が好きだな。 海で拾ったビンの中に助けを求める手紙が見つかるところから物語は始まります。 登場人物がそれぞれに魅力的なんですよね~。 今回もアシスタントのアサドは有能。強くて賢い。なのに親しみやすい。そんなアサドの秘密が少しずつ明らかに、なりそうでならない。彼にどんな過去が秘められているのか、それもまたこのシリーズの引きになってます。 さらに今回はもう1人のアシスタントのローセにも大きな秘密が! 凶悪な事件を追うだけでなく、このチームの少しユーモラスなやりとりも魅力でしょう。 欲を言えばラストがもうひとつ。 誰の視点からでもいいので、彼の凶行の全てを明らかにして欲しかったな。 それと、ラストの危機一髪はもうお約束感があってドキドキしづらい。

    35
    投稿日: 2023.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下巻はラーケルのドラテクやユアサの正体といった飛び道具をバンバン投げてくるが、本筋の方ではカールとアサドが着々と犯人に肉迫していく。物語も佳境に入り、漸くギアを上げたと思ったら、急に減速したりするので、やきもきさせられるが、これはまんまと著者の術中に陥っていると言えるのかも。主人公以外の視点人物の仔細な心情描は北欧ミステリーの特徴のひとつだと思うが、上巻であれほど頁を割いた人物の扱いが結構雑だし、散々匂わせた放火事件の真相も拍子抜け。それらを削ぎ落とし、物語の縦軸をもっと膨らませてくれると良いのだけれど。

    0
    投稿日: 2022.11.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「助けて」1本のボトルに入っていたのは過去からの助け。それが特捜部Qに持ち込まれた時、過去の叫びと現在の悲鳴を救うために狡猾な犯人と対決する。新興宗教の闇をついた非道な犯罪。 手に汗握るカーチェイスシーンもさることながら、ボート小屋での緊迫感もたまらない。 でも、そろそろ誰かカールにまともなコーヒー飲ませてあげて笑

    0
    投稿日: 2022.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさかここまで映画と違うとは思わなかったが、これだから読み応えがあったんだな。 特捜部Qのなかで一番の悪人がこいつだ。 そして、ラストにある消えた男の子2人のこれからがたまらなく気になるよ。

    0
    投稿日: 2022.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ3作目。 事件が動き出すのは、 やっと上巻の終わりに差し掛かったころからですが、 そこまで読者を惹きつけたまま飽きさせないのは、 登場人物の個性や、 場面が展開するごとに視点が変わる 構成の絶妙さにあると思います。 本作では閉ざされたコミュニティーの危うさ、 恐ろしさが描かれています。 一般的にサイコパスとは 生まれつき反社会的病質を抱えている者のことを指すそうですが、 この物語の犯人は、 幼少期に育った環境に影響された結果として 反社会的人格を得たソシオパスであるような気がします。 そういった意味ではこの犯人も、 閉ざされたコミュニティーの被害者だといえなくもありません。 洗脳から逃れたつもりが、 自分自身の考えに囚われ 洗脳されてしまったという不幸な悲しいお話でした。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

    0
    投稿日: 2022.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    特捜部Qシリーズ第三弾。ボトルメールから誘拐事件を追い始める。事件も犯人の背景も重いが、サクサク読めるエンタメ性がある。また全身不随のハーディがマークの家にやってきて、マークのトラウマの事件をもう一度考える準備を行い、またアサドやローセの正体について一歩進めるシリーズ全体のストーリーが動き出す重要な章だった

    0
    投稿日: 2021.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    カール、いい加減犯人のところに乗り込む時は拳銃持ってくれ。 序盤は犯人の方が一歩先を行っていたが、それを覆すのがチームワークだった。犯人の策略が次々と、一つずつ崩されるところはページをめくる手が止まらなくなるほど。 全て偽名で何もかも準備し、更に別名義で二重の足跡消しをしていた犯人は流石。全てを変えたが「普通が一番目立たない」ことを徹底したところなんかも連続誘拐殺人犯としては称賛されるところかもしれない。ただ、その偽名を身近な人から取ったところは浅はか。余裕がないはずなのに逃げずに後始末を優先したところなんかは、自らの能力の過信と今まで見つからなかった傲慢さのツケを考えていない。 浅はかさを突き崩し、ツケを支払わせるのが警察、いや特捜部Qの仕事だった。 神を憎んだ男は神が作りし人の愛情によりその身を滅ぼし、神の元で光を失った女はひとときの無垢な温もりにしがみつかずあるべきところへ帰した。 ユアサとローセが同じ人物なのかも?というところをあえて突っ込まずにやり過ごすのもQらしい。 アサドの過去が若干でもわかるのかと思いきやそうでもなかった。 やっぱり面白すぎて読み終わるのが惜しい作品でした。 次作も読まないと。

    1
    投稿日: 2021.04.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻は乗れず、何とか読み終えたが、下巻は1日で読み終えた。映画とはほぼ違うもの。 モジュラー型とはいえ、偽装火事の話は無い方がすっきりすると思うのだが、そういうものなのだろうから、仕方がない。その意味で、別のキャラ設定(アサドやローサにあれほど謎を置く必要も疑問)をして、ストーリーをシンプルにした映画があることで、特捜部Qの世界が広がっている。

    0
    投稿日: 2020.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下巻、解説にもあるが もう冒頭からノリに乗っているのである。 特捜部Qのカールとアサドは地道に調査 誘拐犯は犯行を着々と進める 問題は誘拐された、子供の母親 こちらが…大爆発している。 上巻で読んだ印象は吹き飛び、子供のために闘う。 そこから捜査チーム側につながり、犯人との攻防がカール達に引き継がれていく流れは怒涛でした… 解説の「メッセージボトルという小道具は"偶然"が付き纏うため危険」という話も納得、この作品では主人公カールはボトルに対して距離を置いていたし、ボトルの要素をうまく使っていた。 暗く重たいテーマ×少数チーム(イライラしてる主人公+謎の変人達)というバランス シリーズモノでよく感じる「メインの事件」と「シリーズを通して追う謎、事件」「主人公のプライベートの問題」の前作「キジ殺し」の時よりバランスがよく、違和感がなかった。 唯一にして最大の謎はユアサの件…カールもアサドも"三つ目のこぶ"には触らなかったが、これは更に闇があるということなのか?変態性なのか? 余談:インスタントコーヒーの粉を入れすぎる度、特捜部Qや他の作品のグレーンス警部などの警察小説に出てくる「泥のようなコーヒー」ってのを思い出すようになりました。誤魔化そうとして砂糖を入れすぎると"アサドがいれたコーヒー"になるのだろうか…

    12
    投稿日: 2020.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズ三作目。長いが相変わらず飽きさせない、定番の主人公達に、今回はローセの姉、ユアサが登場。こういったところが作者の上手いところ。一貫して描かれる弱者と宗教をテーマにして、人間の弱さと弱さに漬け込む醜い欲望を描いている。北欧の作家に共通して感じるのは登場人物の生活を丁寧に描いているところ、日本の作家には少ない。この当たりが魅かれるところだと思う。

    0
    投稿日: 2019.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2019.06.07.読了 ガラスの鍵賞受賞作ということで期待が大きかった。 セルビア人の放火事件、アサドの正体、などなど最後まで不明で曖昧のまま終わってしまった。 内容はよくあるサイコパスが犯人の事件。 宗教的な周囲との繋がりや、これ以上子供たちを失わないために警察にも教会にも相談しない被害者達の心理が理解できない。 作者は歪んだ聖職者やさまざまな新興宗教に対する疑問や不信を主張していると思われるが、話が色んなところに飛び過ぎて構成に無理があったと思う 長編で楽しめたので星3つ。ガラスの鍵賞がどれだけすごいのかわからないけど、内容的には星2つ。

    1
    投稿日: 2019.06.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    テーマは家族、復習、神への挑発。解説で評者は「混沌」と言っていたが、重いテーマが幾重にも重なったストーリーをうまく表していると思う。 犯人の動機を過去と現在をテンポよく行き来し、決して優秀ではないがしぶとく昔気質のカールとおとぼけアサドたちがストーリーに活気を生む。今回新登場のユアサは傍若無人な振る舞いながらもボトルメッセージの謎解きに大いに貢献し、今後のシリーズにも重要な役割を果たしそうだ。 決してハッピーエンドにはならず、重い余韻を残して終わるのもこのシリーズの特徴。 予定調和に陥らないよう今後のシリーズに期待したい。

    0
    投稿日: 2018.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    (上巻より) しかし、 カール刑事と変人のアサドともう一人のアシスタントのローセの姉が、 メッセージを読み解き、 手紙の主を探し出し、 続けられていた誘拐を止める。 やはりちょっとロマンティックだったかも。 アサドだけでも謎は多いのに、 姉と名乗っていたユアサはローセと同一人物と、 アシスタントは二人とも謎ばかり。 カールの苦労は絶えないが、 カウンセラーのモーナと親密になれてよかった。

    1
    投稿日: 2018.08.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    12月-2。3.5点。 下巻に入り、本筋の誘拐事件が一気に進む。 一気読み。さすがに面白い。 連続放火も一気に進む。 助手たちのキャラもクセがありながら面白く、飽きさせない。 次作も期待。

    1
    投稿日: 2017.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下巻は誘拐犯と被害者&カールによる攻防で手に汗握る展開でした。絵面を思い浮かべると結構グロイ場面(ナメクジとか、ナメクジとか、ナメクジとか)もあるし、事件も陰惨だけど、特捜部Qの面々が個性的でシリアスと柔らかい場面のバランスが丁度よく、相変わらずのリーダビリティでした。今回ローセの新たな一面を見ることができたけど、アサドの正体も、カールとハーディが巻き込まれた事件も謎だらけ。このシリーズまだまだついていきますよ。

    1
    投稿日: 2017.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ第三作目。 事件は相変わらず陰惨。 だが、特捜部Qメンバーのやり取りが楽しく、この落差がまた妙。 描写がイキイキしているものだから、読んでいて目の前に修正液付きのハエがみえてきた。 シリーズが進むに連れて、アサドがより謎めいていくというのもおもしろい。

    0
    投稿日: 2016.03.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    犯人逮捕までの展開が、あっという間の感がありました。 本作は、前2作と違いスイスイと読みやすかったです。 結局、ユアサとローセってどうなったの?

    0
    投稿日: 2015.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    スコットランドに流れ着いたボトルメール。そこから数年越しでデンマークへたどり着いたメッセージ。 カルト、洗脳、虐待、誘拐殺人。 犯人側の目線と立ち向かう家族と捜査に駆け回る警察。 ほどよく切り替わるので長編なのに飽きずに一気に読めます。 冷酷な犯人の行動が計算され過ぎて気味悪い。 さらに特捜部Qのメンツの謎も深まるばかり(笑)

    0
    投稿日: 2015.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ここからは、日常的にBLを嗜んでいる人間が読むと、決して「匂い系」作品ではないのだが、脳内がガチムチ系女子にはそこはかとなく香ってくるそれっぽさが「やっぱりだったか」と言う部分を書いておく。 カール・マークは(四十路)睨んだ通り男にモテる、と言う事実が裏付けられた描写有り。1作目から狙ってた精神科医モーナとイイ仲になったんだけど、彼女がカールに紹介した男性精神科医がゲイで、モーナと出来てるんじゃと疑ったカールに放った一言が直球でエロい!!とは言え、何度も言うようだが、別に精神的ホモをあからさまに書いている作品では全然ない。寝たきりの同僚ハーディが病院よりお前の家に行きたい、と言う場面も、もしかしたらカールの罪悪感につけ込んでるのかもしれんが、そう言う湿っぽい描写を排除しているのがこの作品の爽快なところ。心理描写を省いていると言うのではなく、頭の中で逡巡している事も、行動となった時には、色々考えた事とは全く逆に思える行動を人は取っている事さえある、と言う書き方が絶妙なんである。 深読みは幾らでも出来るが、カールは根っからのノンケである。これは間違いない。ただ、絶対に男にモテる(笑)

    0
    投稿日: 2015.04.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今回も、良く良く考えると非常にご都合主義的ではあるのだが、あまりその辺りのことを気にせず一気に読める良作。ただ、毎作とも誘拐絡みのテーマだというのが、マンネリへの道程のような気がしてならない。

    0
    投稿日: 2015.03.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初、この特捜部Qシリーズを読んだときは、アメリカやイギリスのミステリーとは違う雰囲気を感じましたが、三作目のこの作品は、アメリカ・イギリスのミステリーとも通じる感じ。そう言う意味では慣れ親しんだミステリーです。一種のヘイトクライムと言っていんでしょうか?そういう意味でも、アメリカ的なミステリーに感じました。 アサドの謎が明らかになるかと思いましたが、結局この作品では謎が深まっただけですね。 逆に、ローセの秘密が明らかに。なるほどねぇ。そういう事ですよね?

    0
    投稿日: 2015.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    未解決事件と聞くと終わった事・過去の出来心を思い浮かべますが、終わるどころか現在進行中の事件を見つけるんですよね特捜部Q。 前作ラストは苦い後味だったけど今作は一作目に近いな。やさしい。

    0
    投稿日: 2015.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     ユアサ大活躍巻。  Pからのメッセージが解読できた瞬間ほろりときた。  しかしデンマーク警察って組織的にだいじょうぶなの? アスベストってそういう扱いでいいんだっけ? と、割とどうでもいいことが気になっ た。

    0
    投稿日: 2014.12.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    犯罪シーンの残酷描写と捜査する特捜部のひょうきんな描写が、全く別の指向なのに、何故か違和感なく両立して書き込まれているあたりが凄い。ボリュームの割に「大作を読みきった」感がないのは、良い意味で物語世界に入れていたからかもしれない。 際立って「スゲーっ」って作品でもないけど、北欧警察小説の面白さは十分に味わえる。ただ前作よりは詰めが甘い感じかなぁ。シリーズ物なので今後の展開が楽しみ。 特に、アサドとローセの正体が気になる。 そして、モーナが魅力的やなぁ。カウンセラーにかかるなら、スーザン・シルヴァマンよりモーナにかかりたいと思わせるぞ。

    0
    投稿日: 2014.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    これまでの2作に比べたら犯罪の描写がきつすぎないので、なんとか読めました。 カール、アサド、ローセ、ユアサがますます魅力的に描かれ、興味がいっそうわきました。 このシリーズの前はミレニアムシリーズを読んでいたので、北欧の世界観・空気感が少し身近になりました。北欧ミステリーをさらに試そうと思います。

    0
    投稿日: 2014.05.30
  • 素晴らしい!

    下巻に入り、とんでもないカーチェイス描写、病院でのドキドキのサスペンス、主人公側の人間のぶっ飛びの展開を経て、犯人側の人間も巻き込んだこれまたドキドキのサスペンスの果てに、犯人を追い詰めた主人公側と犯人との攻防の二転三転の末の決着と、特捜部Qシリーズらしい余韻の残るエピソードでエンディングを迎えました。今作の下巻に入ってからの物語のスピード感はとにかく素晴らしいの一言です。上下巻合わせて700ページ強の作品でしたが、余りの面白さにほぼ一日での一気読みとなりました。満足の一言です。4作目も早く読まねば!

    1
    投稿日: 2014.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上巻から、ほとんどノンストップ。 描かれる状況が一つ一つパズルのピースが合うように揃ってくると現れてくるのは恐ろしい犯罪。 まさかのカーチェイスの場面も満載でこれほどまでにのめり込むようになるとは。 まだまだこのシリーズから目が離せません。とはいえ、あと一冊・・・ 手元に置いてまた頁をめくりたい本です。

    1
    投稿日: 2014.03.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『特捜部Q』シリーズ。 スピーディな展開は良かったが、どんでん返し的にはちょっと地味だったのが残念。犯人像はサイコパス系のステレオタイプではあるものの、妻や被害者に対する態度が丁寧に描写されていて迫力があった。 今の所、2作目が一番面白かったような……。それとも上下巻に分冊されていなかったら印象が変わったのだろうか?

    0
    投稿日: 2014.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本当に凄惨な内容で、もう読むのをやめたいと何度も思うのですが、特捜部三人のなぞとキャラに魅かれて読み通しました。 最後はしみじみ・・・。

    0
    投稿日: 2013.12.29