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暗黒世界のオデッセイ(新潮文庫)
暗黒世界のオデッセイ(新潮文庫)
筒井康隆/新潮社
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総合評価

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    内容紹介 人口爆発、鉛中毒、人工冬眠──奇才が正確なデータにもとづいて、近未来の日本をクールに描いてみせた『2001年暗黒世界のオデッセイ』。正気と狂気、天才と狂人の間を行きつ戻りつする現代人の深層心理をユニークに分析してみせた『乱闘人間大研究』。それに全漫画、『レオナルド・ダ・ヴィンチの半狂乱の生涯』『星新一論』を収録

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    投稿日: 2019.10.29
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    表題作は1974年に2001年、つまり21世紀を想像したSFである。そこは高度経済成長時代そのままに公害が世界中の人々の上に重く伸し掛かり、経済格差と人口爆発からスラム化が進行している、まさに暗黒社会。2017年を平穏に過ごしている今が不思議に思える。著者の漫画の才能もすごい。「乱調人間大研究」では、乱調=精神病的というフレーズを著者は好んで使うが、精神神経学に造形の深い著者らしいエッセイだった。

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    投稿日: 2017.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    筒井康隆の小説は大抵がくだらない、けれどもそのくだらなさがたまらない。この本にはそんなくだらない短編集が漫画にされて載っている。さぞ相性がいいだろうと思って読んでみたら、あれーなんか違う…  やっぱあのどうしようもないくだらなさを支えているのは筒井康隆のリズミカルでムダのない文章なんだよな。だからこの本も漫画よりエッセイ部分のほうが面白い。ああサインが欲しい!

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    投稿日: 2016.11.26
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    ・7/25 昨日人形町の古本屋(といってもちょっとしたコーナーのみの店)に立ち寄って、何気なく筒井康隆の本を手にとって見てみたら、永らく探していたこの本を見つけてしまった.思わず買ってしまったが、タイトルがこれだとは思わなかった.なんせ探していたのがこの中の「筒井康隆全漫画」だから、本の名前までは覚えていなかったのだ.てっきり筒井順慶だとばかり思ってたのに違ったから、全然見当もつかなかった.ちなみにこの本も筒井順慶も新潮社からは今は出ていないみたい.絶版になったのかどうかも分からないが、何か訳があるのかもしれない.断筆宣言した際に両作品とも問題になったのかもしれないし.予想外の幸運だった.105円.思わず昨日の夜から読み始めた.懐かしさがこみ上げてくる.読み終えるまで立花隆はお預けとしよう. ・7/28 最後の乱調人間大研究は時代を感じさせる.著者本人にも稚拙さが感じられることだろう.でも今日までの最新の科学的医学的情報がなかった時代の作品だから、やむをえないだろうけど.この本が絶版になったとしても、まぁ無理はないだろう.現在からすればかなり謝った認識や情報が少なからずあるだろうから. ・3/19 読了.これで読んだのは何回目になるだろう.

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    投稿日: 2010.09.05
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    20年後の世界を予想している〜2001年暗黒世界のオデッセイ:レオナルド・ダ・ヴィンチの半狂乱の生涯:星新一論:筒井康隆全漫画:乱調人間大研究〜まあ・20年後って,とてつもなく違っていると想像するよなあ。マンガは戴けませんが,小説もこんなもんか。古典となりつつあるが,成れなかった

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    投稿日: 2007.07.30
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    表題作は、作者自らが1974年から2001年へやってきてレポートするという形式であり、当時のあまり明るくない未来予測にある程度則って書かれてある。その他「アフリカの血」などの短編も収められているお徳版。 昭和57年発行

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    投稿日: 2004.10.21