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芝桜(下)(新潮文庫)
芝桜(下)(新潮文庫)
有吉佐和子/新潮社
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総合評価

12件)
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    下巻を読んでいる間、ずっと過去、現実に接点のあった自己愛性パーソナル障害と思われる元同僚のことが思い出されて仕方なかった。まさに息をするようにウソをつくが、ほとんどの人が気づかずに騙されていた。フレネミーとも言え、表面的には極めて愛想がよい。 下巻では、正子はなんども絶交を言い渡しているのだが、どういうわけか蔦代は何度でもうまく正子のもとに戻り、親切にしているように見せてとんでもないことをしでかしている。 この親切に見せかけて実は、、という部分、下手したらされている方は気づかないことも多い。そのあたりを有吉佐和子は本当に上手に描いており、引き込まれるようにして読んだ。

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    投稿日: 2025.11.13
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    正子に蔦のように絡んでくる蔦代。蔦代という名前がしっくりくる。蔦代の真意がなかなか掴めなかった。蔦代は正子の味方なのか敵なのか...

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    投稿日: 2023.09.02
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    蔦代が気味が悪く、正子の逆上するがよくわかる。本当に面白い。 続編があると知り喜んでいるところ。 早く読みたい!

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    投稿日: 2016.01.07
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    驕り高ぶり余裕をみせると、蔦代のような女からは隙を衝かれる。阿弥八姉さんの言うとうり格が違うし本当に賢い人はこういう人を寄せ付けないし正子を本当に守ってくれてる人が側にいたら寄り付けなかったはず。正子も天涯孤独でそして若い時に贅沢三昧を覚えた芸者は堅気にはなれない。本人がその気でも世間はそんなに甘くなく特に女は敏感に感じとるので正子も蔦代と同じ世界の人間で蔦代の方では同類にしたい。つくづく友達選びは大事なのと女同士の驕りは命取りで、海千山千の修羅場をくぐった人を甘くみてはいけない。ラストは蔦代と絶交したとなっているが、正子も堅気の人とは本当には友達になれないし第一、話しが合わない。蔦代の方は迷いがないのでその分、悟り、極めれる。そして正子も真からの堅気にはなれないと蔦代は分かっているので、よっぽど堅い人と結婚しない限り一生続く関係になるのでは、、と思うと身も蓋もないので、芝桜の花が2つという描写で前向きに情緒あるラストは良かったです。母子変容に続きすごく面白かったです。

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    投稿日: 2015.07.17
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    有吉さんの描く「女」はだいたい不気味で怖い。嶌代の何が怖いって善と悪が半分ずつ彼女の中に存在していて、どっちも本当の嶌代だってところだと思う。 こんな人が友達だったらと思うとぞっとする。

    0
    投稿日: 2015.07.15
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    面白かった。蔦代という不可解な女の存在に まじめな女正子がいいようにふりまわされていく展開。 上下巻あったけど、ページをめくる手が止まらなかった。 女の友情に名前を借りて、ずうずうしく他人の領域に土足で乗り込んでくる ような人。実際いそうですね。

    0
    投稿日: 2013.09.17
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    本当に有吉佐和子のとりこになってしまう。 蔦代の正子に対する友情というか愛情というか、底知れない思いというのが忘れられない。 最後の最後まで、どきどきわくわくだった。 そして、最後まで蔦代の発言に胸がむかつく思いでした。

    0
    投稿日: 2012.11.18
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    夢中で読んだ上巻の続き。 こちらもおもしろかったが、結局、蔦代は何だったのだろう。。。 最後に大きなどんでん返しがあるはず!と思って読んでいたわたしとしては、なんだか味気ない終わり方だった。 表と裏の顔がある蔦代は、「悪女について」の主人公と少し重なる。 野望の為にあらゆる手段を使ってこつこつとお金を蓄え、人を動かす姿…恐ろしい。 実際の日本の歴史を織り交ぜて物語が進んでいくので、そのあたりも一緒に楽しめた。 正子の恋物語はとても純粋で、 叶わなかった最後の恋についてはじんとくるものがあった。 昔の恋は密やかで情熱があって、わたしもこういう恋がしたいなぁとつい思わせられる。

    0
    投稿日: 2012.09.01
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    同じ芸者屋で、同じ環境のなかで育ちながら 全く違う性質をもったふたりの芸者のはなし。 タイプは違えど、それぞれにとび抜けた美しさをもっているのに その美貌と賢さ、実直な人柄で最高の旦那の寵を受け、 押しも押されもせぬ売れっ妓芸者になってゆく正子に対し 小狡く、芸者の軽蔑するおこないをくり返して 美貌のわりに、芸者としては一流になれないでいる蔦代。 正子はそんな蔦代を理解できないまま 完全に軽蔑も、振り切ることもできないでいる。 みにくいはずの女同士の確執をうつくしく描くのは 有吉さんの小説で本当に毎度うっとりするところなのだけど 昭和の花柳界という、絢爛さに比例しておぞましさに溢れる場所は それでもやっぱりぞっとするほどうつくしく見える。 外界の常が通用しない、異様な秩序に支配された社会では 華やかであればあるだけ賢さや分別がじゃまになる。 その異様さを嫌いぬきながら、それでも柔軟に戦いぬく正子は まさに昭和の、古きよき美しいひと。 したたかで哀しい女達であふれる花柳界、というものに 憧れる気持ちがほつほつと芽生え その哀しさを思ってすこし、放心する。

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    投稿日: 2010.04.22
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    大正・昭和に生きた芸者の奇縁な友情の物語、とまとめると乱暴なのだが。 主人公正子はときに(というよりは常に?)蔦代をうとましく感じ、逃れようとするが、結局は助けてもらったり、腑に落ちないながらも許したり。 最初から最後までとらえどころのない「蔦代」には、読み手としても気味悪さを覚えるが嫌いにはなれない。したたかという言葉の枠に収まりきらない蔦代。 大きく時代が変わりゆく中での、花街の様子、男女の心模様、戦争前夜の動きなどがまるで目の前で見てるかのようないきいきとした文章で、読み応えたっぷり。 売れっ子芸者の話のタイトルが『芝桜』?と最初は違和感を感じたが、冒頭で芝桜の話があるものの、なんとなくしっくりしない気もしていたが、読み終えて、散りゆくソメイヨシノやしだれ桜ではなく、「芝桜」だなと思った。

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    投稿日: 2009.06.29
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    一気に読んじゃいました。 有吉さんは、ワルイ女を書くのが上手ですね。 信心深く、親孝行で、花を愛する蔦代も、男からも女からも、むしりとるだけむしりとって阿漕に稼ぐ蔦代も矛盾しないで存在する。その見事さが、悪い女は全てが悪いかのような錯覚を持っている私達に違和感を持たせるのだろう。主役は正子だが、正子の一本気な性格が蔦代の異質な存在感を異様に際立たせている。

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    投稿日: 2006.09.27
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    「男なんて信じるもんじゃないわ、信心するなら神様仏様よ」なんて言ってしまう信心深い悪女の蔦代がやっぱりいいです。見事に主人公を振り回してしまうなんてさすが有吉佐和子の書く女は惹き込まれます。

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    投稿日: 2006.03.28