![ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版]](https://ebookstore.sony.jp/photo/BT00002416/BT000024162000100101_XLARGE.jpg)
総合評価
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powered by ブクログ中央銀行の役割に興味を持って出会った本。日銀について調べていると高度で理解も追いつかない経済政策が取られておりいかがしたものかと思っていた。しかしこの本では中央銀行家としてキャリアのある服部氏がほぼイチから1国家の中央銀行運営を正常化されていた。 中央銀行の仕事とは。「国がどんな制度を作るとどんな人が利益を得るのか、どんな人のモチベーションを刺激して中長期的に何を得るのか」経済の何手先も読む将棋の試合のような仕事だった。
1投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログ「国の財政を立て直す」のは何も最高権力者や大臣ではなく、中央銀行総裁という立場も大いに関わってくる。その国がどうやって自分の国以外と取引をして豊かになっていくか、自分たちの強みは何なのか、弊害は何なのかというのを1つずつ解明して解決していくのがとてもよくわかる。経済の基礎知識があったうえで読む前提なので「平価切下」などがわかっていて読む方がよい(調べながら読むことにはなる)。
0投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログサスペンスドラマかと疑いたくなるような先々を読む力と知識に、同じ日本人として誇らしい。また中央銀行総裁として偉ぶる訳でもなく、常にルワンダ国民のことを考えて国のためになることなら制限なしに取り入れる姿勢は和の心がある、素晴らしい人物であることが伝わります。 ただその後ルワンダは経済が持ち直すも、悲惨な内戦に突入したことは本当に悔しい思いで見られてたのでは無いでしょうか?折角積み上げた平和な経済を戦争が全てを無かったものにしてしまう。本書とは違うところで考えさせられました。
1投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ【リアルなろう系小説】との評を見て購入したけど、当たり前の話ではあるがかなり難しい話だった。頭のいいエリートが途上国の経済を建て直す話なので、バンバン経済用語が出てきて頭がこんがらがった。あとは、コーヒー余りの話に時代を感じたり、最初の頃の文化の違いで現地の人に苛立ちを感じる著者の文章が面白かった。
2投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ・タイトルが勝ちすぎてる ・こんなんめっちゃ面白そうじゃん ・でも読んだら普通に難しくて半分くらいしか理解できなかった ・新書だったら金融について疎い人でも理解しやすいような解説とか乗ってるのかと思いきや、そんなことはなかった ・特に平価切下げあたりがなんのこっちゃわからんくなった ・服部さんの主義思考、なぜそのような選択をしたかについてはちゃんと書いてあるので理解できれば面白そう ・自分にはまだレベルが足りなかった ・でも急に独立直後で体制もままならない中央銀行で孤軍奮闘する服部さんの勤勉さや誠実さは凄い伝わってきたし尊敬する ・読んでいると机に向かって施策立案や電卓を叩くだけでなく、積極的にルワンダの人と交流してその文化や考え方を理解するという対人能力もある ・もう少し金融について理解を深められたらまた読み返したい
2投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログめちゃくちゃよかった〜。リアルなろうとか言われてるのを見かけたので、どんなもんやね?と軽い気持ちで手に取ったけど、知性と自負を感じる文章にクラクラした!(そういう点では全然"なろう"らしくはない) 文体は読みやすく、時にユーモアがあり、正しく自信がある人にしかできない「他者に悪い評価下すこと」を惧れずやってのけ、一方で驕りを排除しようと己を律する態度に好感。 寡聞にして知らなかったのだが、当時の日本では「さん」より「君」をよりオフィシャルな敬称として使用するものらしく、本文でもほぼ全ての男の敬称が「君」でなんか良かった。 人間愛や自分がなんとかせねばという使命感・自負のために奮闘する男が、君付けで呼び合う相手と言葉で刺しあうの、インテリ臭が凄い。 色んな困難・苦難に淡々と耐え、先を見据えて手を打ち、常に目的を忘れず……そうして仕込んだ狙い通りに国が動いてゆくのは非常に爽快だが、その爽快パートすらもあっさりとした語り口で進んでいく。実りの部分をこうもサクサクと終わらせてゆくのも仕事人感。 大正生まれの方とのことで、読む前は時代による価値観の遅れなどが滲むこともあろうと想像していたが、本質的に誠実でかつ知能が高ければそうしたことは殆ど問題にならないと知れたのも収穫だった。 仕事に飽き、人生に倦んだ際に触れると、元気や勇気をもらえるかもしれない。 近頃は「仕事にやりがいなんていらない、金をくれ」的な言論が流行っていると感じるが、やはり人生の充実・手応えという意味ではやりがいも大切なんだろうと本作から間接的に感じた。素敵な人生だ。
0投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログ当時(1965年)アフリカ最貧国であったルワンダの中央銀行総裁として着任し、通貨改革、国家予算策定、農業振興、鉱業再興など八面六臂の活躍をされた服部正也氏の行動録。 経済金融制度を一からデザインするに際し、科学的エビデンスを尊ぶことから逸脱せず、旧弊を断つ仕事ぶりが超人的である。それゆえ自分事として読み進めることはかなり困難。しかし本書は、金融や経済施策のみに限定されることなく、人間観察や大衆心理についても学びとることの多い一冊だと感じる。
3投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログ人をしっかりと見る、風説を疑う、任務に忠実であるということを徹底している人であったのだと思う。真摯に働くことの大きな力を感じた。
0投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログルワンダの発展の歴史に関心があり読んだ。 金融には疎いので具体的な金融政策の説明などは難しく感じたが、一人の日本人がルワンダ中央銀行の総裁としてルワンダの発展のため異文化の中で奮闘する光景が浮かんできた。 何よりも『人』が大切であるという筆者の想いを強く感じた。
1投稿日: 2025.01.01
powered by ブクログ#6奈良県立図書情報館ビブリオバトル「こころ」で紹介された本です。 「暁天ビブリオバトル」と銘打ち、図書情報館を離れ、南都七大寺のひとつ大安寺にて朝7時30分から開催しました。 2011.8.20 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-667.html?sp
0投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログ日本銀行員の服部さんがIMFからの依頼でルワンダの中央銀行総裁になり、奮闘する話です。 単に中央銀行内の話にとどまらず、ルワンダ社会の発展のために様々な制度を整備します。 整備するにあたり不平、不満を言い、策謀を巡らす勢力(既得権益層)が出てきますが、根回しや制度や法律を利用し、打ちまかしどんどん進めていきます。 面白い反面、ビジョンを持ち、論理立てて周囲を納得させながら進めていく様と自分の仕事ぶりを比較して、胃がキリキリする感じがする人もいるかも。 心に余裕がある時に読んだ方がいいと思います。 読む中で感じた大事な考え方は下記の通り。 ①人は利害で物事を言うのだから、 何かをやる時は伝聞に頼るのではなく、 直接その対象を見にいくべき。 ②最終的なゴールを見据えて物事をやるべき。自分の職務はここまで、これはできないと区切るのではなく、ゴールを達成するために何をすべきか考える ③偏見や差別的な言論は無視して、 目の前の現象から論理立てて考える。 当たり前のようでいてできてない人も多いと思います。私も上の3つは意識していこうと思いました。
4投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログこの小説をなろう系小説だと評価することは言いえて妙ですね。 確かに、敏腕主人公があれこれ揉まれて、愚痴をまき散らしながらも大仕事をやってのける姿は、現代で働いている私たちを勇気づけるものとなっています。 結局この主人公は銀行の総裁という役割を超えて、産業の勃興や貿易の活性化なども成し遂げてしまっているのですから、そりゃ最強系主人公と言いたくなるのも分かります(笑)
0投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
YouTubeで紹介されていたのを見て、久しぶりにノンフィクションの本を読んだ。 アフリカ途上国の構造、途上国民の性格や考えなど、この本から少しは感じ取ることができた。 物語のような著者の凄さを感じさせられる一冊。それだけに、その後の動乱については複雑な気持ちになる…
0投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ日銀のやり手銀行マンが、ある日突然ルワンダ中央銀行総裁に任命され、赴任地で大無双するというノンフィクション。ルワンダの大統領からは、金融政策のみならず国民経済全体の再建を託される。服部さんが一人でとにかく動き回り、日本銀行で培った知識をもとに破綻寸前の経済を立て直していく様子が読んでいて爽快。経済の専門知識を持たない自分でも楽しめた。
3投稿日: 2024.07.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本のここがお気に入り 「私は、過去は将来への準備以外には意味はなく、過去を語るようになったら、それは将来への意欲を失った時だ、と考えている。そして自分のした仕事について書くことは、自分の進歩の墓標を書くような気がするのである」
0投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログどこで話題になっていたんだったか、異世界転生モノみたいで面白いと評判だったので読んでみた。 50年以上前のできごと。 「たれ」=誰という表記に時代を感じる。 ルワンダといえば1994年の大虐殺の印象がどうしても強いけど、当時の報道に対する筆者の考えも後年増補されており読み応え抜群。 終始淡々とした筆致なのに、最終章「ルワンダを去る」の締めくくりは感動的。最終ページに名言が詰まっておる… 服部氏の胆力、どこかで見覚えが…と思ったら去年読んだ(もう一年経ってた)尾身先生の「WHOをゆく」とどこか通じるものがあるなぁと。
1投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日銀に勤めていた著者が、植民地からの復帰まもないルワンダの中銀総裁として活躍した実話。本人が書いたものをそのまま本にしているようで、実直な人柄はしのばれるがいかんせん読みにくい。。。一文、一段落が異様に長くて疲れてしまい、途中で断念。
0投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ非常に面白かった。立派な人がいたんだなぁ、と思う。人を、現場を、大切にする人。大統領との対話で作られた信頼関係があってルワンダのため、ルワンダ人のための仕事をしているのは最高のモチベーションになっていると思う。仕事というのはかくあるべし、と思う。
0投稿日: 2024.02.06
powered by ブクログ服部氏の日銀総裁や世界銀行での経験からすれば端から可能なことだったかもしれないが、アフリカ内陸にあり経済的条件も良くない土地で、通貨改革や中央銀行、金融の組織化をやりきった姿を、仕事人として尊敬する。
0投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログ敗戦の記憶がまだ新しかったと思われる1968年にIMFからの要請によって、当時独立して間もないルワンダ中央銀行の総裁として赴任した日本人の著者による記録。著者自身も日銀職員であり、金融政策や実務についてはかなりの知見があることは書中にたくさん書かれている問題とそれに対する対応策に関する考察で読み取れる。 本書を手に取ったきっかけは、いわゆる発展途上国とのビジネスにおいて常に悩まされる、現地人の責任意識の低さや、スピードの遅さなどについて、何かヒントはないかと思ったことである。 ルワンダは、独立前には隣国のブルンジと併せてベルギーの植民地であったため、ベルギーとの貿易が多く、かつそれに伴うベルギー企業やそれを支援するベルギーの民間銀行によるルワンダ経済への影響力が極めて大きかった。それを著者は赴任して目の当たりにする。ルワンダの政治・経済における問題の多くはこれに起因するものが多く、実質的に同国の運営はベルギーからきているアドバイザー達によって行われていたということである。更に問題だったのは、ルワンダ人の政治家や役人達の経済製作や実務に対する知識が乏しく、更には意欲と責任感を欠いてる中、ベルギー人達の言いなりになっていたという事だった。 結局、こうしたアフリカ諸国が現在に至っても先進国や国連からの援助に依存しているという構図は変わっておらず、そもそもだからこそ植民地として搾取された歴史を持っているとも言える。 著者はそのような状況の中、ルワンダ中央銀行と、それにとどまらずルワンダ経済の改革を行う事となるのである。結果的に改革は成功する事になるが、その最大の理由は著者が私利私欲や出身国の日本の利害を一切排除しルワンダのため、ルワンダ国民のための政策を実行した事によるものである。植民地の宗主国体質が抜けないベルギーの企業や銀行では到底出来ない事であり、日本人だからこそ出来たのではないかと思える。
1投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログ■細目次 https://gyazo.com/f1745d6dd3a9c7e03866087e1b330c08 https://gyazo.com/882863113c24fec244e3d3d5b6a73bdd
0投稿日: 2023.11.13
powered by ブクログ子どもが面白いから絶対読んだ方がいいと薦めてくれて読みました。めちゃくちゃ面白かった。 Noblesse obligeとしか言いようがない。 こんなにすごい日本人がいたなんて感動しました。 そしてもっと経済について勉強しないと、とも思いました。
3投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログ先日初めて喜多川泰さんの講演会に行きました。 講演の中で必読の一冊と紹介があったので読みました。 日本は今、太平洋戦争以来の国家危機を迎えているのだと思います。 2度も国の存続が不可能と思われたところから立ち直り、発展を遂げてきた私たちの国の未来はどうなるのでしょうか。 喜多川さんはとても良い国の良い時代に生まれてきたと思うこと、伝えることの大切さを語っていました。 私には何ができるのだろう。 Although the barrier to preventing from country’s development is people, the main reason for development is people too.
9投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かった。 中央銀行総裁の立場ではあるが、コンサルのような印象を受けた。 国を相手にしてさまざまな領域からアプローチできるのは非常に魅力的な仕事だったろうと思う。 他方で、現代社会の日本と照らし合わせると、当時のルワンダのように明確で規模の大きい課題が少ないのは当然のことということも理解しておきたい。 とにかく読んでいて、現在の仕組みを理解した上で、仕組みの外側から解決策を持ってくることに非常に長けていると感じた。
0投稿日: 2023.08.19
powered by ブクログ1965年、日本銀行員の服部(著者)は、46歳でルワンダの中央銀行総裁に突然任命される。ルワンダは遅れているアフリカ諸国のなかでも特に遅れていて、3年前にベルギーからの独立が正式に認められたばかりだ。主要産品はコーヒー(先日この本を片手に飲んでみたがとても美味しかった)だが、海から離れているため輸出入に1,800kmの陸上輸送が必要であり、この点も発展の足かせになっていた。 ルワンダの首都キガリに飛行機で降り立つとそこに空港ビルはなく、代わりに電話ボックスのような小屋が2つあった。それが検疫と入国管理の事務所だった。キガリの街は驚くほど静かでどこの家も小さく、ホテルは1軒しかない。中央銀行もめちゃくちゃで、財政赤字が続いて外貨も底をつき、これからコーヒーの収穫期で現金が要るというのに、中央銀行の金庫に自国通貨はほとんどなかった。前総裁は銀行家ではなく、スタッフが進言しても不要と判断されてそのままになっていたらしい。 前年の理事会の議事録読むと、金融政策の議論はされておらず、理事会と総裁はどちらが上かというくだらない議論ばかりされて、蔵相からいい加減に仕事しろと怒られる有様。副総裁は銀行のことを知らないし、職場を見てもおしゃべりしている人に居眠りしている人、どこかへ行ってしまった人と散々な状態で、帳簿もミスだらけ。いったい、どこから手をつけたものか。 通貨制度の問題として、二重為替相場制度があった。政府の取引、輸出、必需物資、外国人俸給送金など承認された取引には1ドル=50ルワンダフランの政府相場、その他の取引には1ドル=約100ルワンダフランの自由相場が適用される。これを使って外国人労働者や輸入業者が儲けることができた。給料のうち100ルワンダフランを政府相場で送金すれば2ドルになるが、それを自由相場で戻せば200ルワンダフランになる。輸入業者も本来1ドルの商品価格を2ドルと偽って輸入すれば、100ルワンダフランで政府相場で支払って、余った1ドルを自由相場で戻せばタダで輸入できる。そんなの、めちゃくちゃだよ。 大統領に通貨制度の改革を進言するのだが、通貨制度の改革は、財政改革とセットでなければ結局うまくいかない。それならば、ということで、服部は経済再建計画の答申作成も任されることとなった。しかも外国や他の大臣などに邪魔されないように、これは1人で極秘でやるようにとのことだった。こうして、中央銀行総裁の仕事にとどまらず、人口300万人の一国の再建を任されてしまう。 さまざまな困難に直面するが、相互理解を深めながら少しずつ仲間を増やし、国を再生していく。本書は初版が1972年であるにも関わらず、近年「異世界転生モノの現実版」としてSNSでも話題になったそうだが、それも頷ける内容だ。
1投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログ新書で教養を深めたい、政治や経済について知識が欲しいなと思ったときに、書店で見かけて手に取った。「日記」とあるので著者の私生活や感情の動きも書かれてると、普通の経済の本より読みやすいのでは…と期待して買ってみた。期待通り、面白く読めた。通貨の理屈や国際機関の色々は完全に理解できたわけではないけど、服部さんの熱意と信念でルワンダの経済再建を進めて行く様子は読んでいて爽快だった
1投稿日: 2023.06.23
powered by ブクログルワンダ銀行総裁となった服部氏が同国経済の立て直しに尽力する話。所々わからない部分があったが、経済学の知識をもとに現状を分析し、銀行マンを超えた行動力や交渉力で周りを動かすこと、また周りの人から信頼されること、それは無私の心で働くことによってなされたのではないかと思った。今度尊敬する人は誰ですか、と聞かれたら、服部正也氏って答えたいな。
0投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログ行きつけの店で買ったルワンダのコーヒー豆の味に感動していた時期に書店でルワンダという題に目にとまり読んでみました。貧困や独立、内戦といったうっすらとしたワードの知識しかなかったので50年以上前にルワンダにわたり経済発展を牽引した日本人がいたことに驚きました。金融や為替など普段馴染みのないジャンルなので読むのに時間がかかりましたが著者が不屈の精神でルワンダの再建そして発展に導く姿勢にひきこまれました。
0投稿日: 2023.03.18
powered by ブクログルワンダの中央銀行総裁として着任した服部総裁の記録。財政や国際収支の赤字や未熟な組織、物理的条件の不利など困難を極める中でルワンダ国民のために経済改革を行った。 人間としてとてもかっこいい。
0投稿日: 2023.02.28
powered by ブクログテーマは堅いのかな思っていたが、どちらかというと難問に立ち向かう冒険ストーリーのよう。わくわくしながら読める。
0投稿日: 2023.02.21
powered by ブクログ国をめぐる経済再生ノンフィクション。 「ホテル・ルワンダ」で知ったルワンダの前史。 こんな日本人がいたのだな。実力ある清廉さ。
0投稿日: 2022.12.20
powered by ブクログ現代のサラリーマンとして、年収上げたいとかFireとかでは赴任する意志はないであろう。使命を感じて仕事をするって素晴らしくて憧れた印象です。ただ、やはり事務が全然馴染みがないので仕事の大変さが共感できず。
1投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ日銀で20年勤めた銀行マンが、国際通貨基金の頼みでルワンダの中央銀行総裁になり、国の経済を立て直すノンフィクション ノンフィクションにもかかわらず、異世界ものの内政チート俺TUEEE小説に思えてくる不思議 大統領との会話とか、特にそう感じる IMFからはルワンダの通貨の安定化を指示されていたが、赴任してみると通貨の安定どころか、国家財政の赤字、コーヒーに依存した外貨獲得構造の崩壊、そもそも国に物がない、外国人が優遇されすぎていて国民には重税等々、本来の仕事よりも手を付けなければいけない事が満載 世界的にコーヒーが過剰供給されている中で、産業の中心はコーヒーが主流だが原産続き 内陸国のために輸出には輸送費がかかり、他地域よりも不利という状況 通貨の平価切下げに関して、関係者は自分の利益の事のみ考え、本質的な問題に関しては一切知識がない 二重為替相場制度という宗主国から押し付けられたような歪な制度の是正が必要だが、平価切下げだけで全てうまくいくようなものではない 国内の経済の安定のため、自らの職権をフルに活用して取り組む服部さんの自叙伝 平価切下げの何たるかがわからない大統領 外国人顧問からのアドバイスを聞いても、切り下げが本当にルワンダのためになるか分からない 「それは顧問が間違っています。達成すべき目的、つまり政治は、門番を屋根にのせることです。この方法が技術で、梯子で上がるか、飛び上がるか、ヘリコプターで上げるか、木に登って飛びうつるかは技術なのです。屋根に飛び上がれというのはすでに命令者が不可能な技術をとることを指定していることになるのです」 「通貨は空気みたいなものです。それがなくては人間は生きていられません。空気がよごれておれば人間は衰弱します。しかし空気をきれいにしても、人間の健康が回復するとはかぎりません。空気は人間に必要なものであっても、栄養ではなく、人間が生きるためにはさらに食物をとり水を飲むことが必要なのです。通貨改革をすることは空気をきれいにすることです。財政を均衡させることは生きていくに足る栄養をとることです。しかし健康を回復するためには、栄養の内容が重要になってきます。経済でいえば財政の均衡の内容とその基礎になっている経済条件が、国民の発展に合うようになっていなければならないのです」 経済に明るくない大統領へのわかりやすい説明に、同じく経済について知らない私も納得 まぁ、そんな事で信頼を得たがゆえに、大統領からは「全面的に信頼するし実行するのは自分なので、経済再建計画の立案は任せた」(意訳)と丸投げされるんですけどね そして後には政治家達も「日本人が作ったから」という理由で納得して帰っていくというね 外国人に話を聞けば、有能な外国人が無能で怠惰なルワンダ人を導いてやっているという感覚 そして、給与で得た資金を二重相場を利用して増やして本国に送金しするというのがまかり通っている そんな中、服部さんはルワンダの人と直接話をして実態を掴み始める 実際のところ、外国人たちは既存の制度に乗っかってバックにある資本で儲けていて ルワンダ人も実は合理的な判断力を持っている しかし、現在の安定しない経済事情がルワンダ人の自給的生活を余儀なくされているだけである事を認識する ルワンダの恒久的発展には、ルワンダ人の手によるものでなければならないという信念 ルワンダ人商人に対する評価のズレも同様 ルワンダ人には商売はできないと言う外国人達の方が先が見えてなかったというエピソードもよい インド人商人によるトラフィプロ(スイスの生協のようなもの)との値下げ競争は正になろうでありそうな展開だと思う 商業銀行、市中銀行との交渉も実になろうっぽい 何故、現在こうなっているのか?よりも、今後どうするのか?を重視することで、過去の事は追求しないので今後は協力しろという言葉が見え隠れ 何ならこっちでやってもいいんだぜとハッタリを効かせるあたりもね 服部さんの成果の一部 ・二重為替相場制度の廃止 ・平価切り下げ ・外国人優遇税制の是正 ・市中銀行の誘致 ・物価統制の廃止 ・輸出用倉庫の建設 ・必要な物資のための流通ルールの整備 ・ルワンダ人商人の育成 ・バス会社の設立援助 中には「はたして中銀行の総裁がすべき仕事なのか?」と疑問に思う事もあるけれども 国内の経済の安定化のためには必要な事だし、その影響力も説明されれば納得できる 困難な状況で、自分の任務をどう果たすかという使命を果たした人なんでしょうね なので、正論だけではなく清濁併せ呑む側面もある 理論値や理想論を前提とするだけでなく、目的のためには目をつぶったり情報を公表しない必要性もあるのも理解できる 途上国の発展が遅い理由をこう分析している 富を持ったものが富の再生産ではなく消費に使うのと、既得権者による競争の阻害が最大の要因 国内で生産された富は外国人の手によって国外に流出する 昔の日本は貧乏な家の子でも勉強して一流大学に入学でき、一流の大学ほど学費が安い 現代社会において、明確な身分はないけれども、富めるものは次代も富みやすい構造になっているなぁと思い返す 「努力すれば幸福を手に入られれるようにする」ことが政治の正しい役割 現代の日本でも同じことが言えるはずなんですけどね
0投稿日: 2022.10.14
powered by ブクログすごい!自分自身は国際経済、開発経済学の知識は無いし、そもそもあまり興味がない分野だし、海外での業務経験も無いにも関わらず、著者の凄さは圧倒的に感じたし、様々な人がいる組織の中でお互いを理解し、働くという点では多くの学びがあった。 著者のすごいところは、もちろん元々の知識量の多さもあるのだろうが、それよりも、知識を机上の空論にせず、ルワンダ人と会話を重ねながら、外国人技術者達が作り上げた不平等かつ複雑怪奇なルールを撤廃し、ルワンダの現状に合ったルールをゼロベースで作り上げていく点にある。膨大な知識がベースにあっての、持続可能なシンプルなアウトプットというのが最強なんだと思う。 トラックの値決めや車種の選択一つ取っても、実際にルワンダ商人と会話し、彼らの行動や行動原理を理解しないことには、持続可能なルールづくりはできなかっただろう。それは、今までルワンダで、誰もできていなかったことだった。 また、彼の毅然とした態度も格好いい。ルワンダ大統領にも、ルワンダ商業銀行のバックにいる欧米のトップ銀行のお偉方相手にも、外国人技術者にも、インド人商人にも、ルワンダ商人にも、ルワンダ農民にも、「ルワンダ人によるルワンダの持続的な発展にとってプラスとなることをすべきである」という強い信念を持ち、同じスタンスで接し、辛抱強く説明し、理解してもらい、信頼を得る。ただ優しく接して「仲良しになる」のはもっと簡単だろうが、見知らぬ環境の中で、自分の信念を貫き、結果を出し、現地の人々から信頼を得ることはとんでもなく偉大なことだと思う。 また、初期の段階からかなり著者に権限が集中しており、割と独断的に行った政策も多い中で、その結果に対する責任は重い。使命感の強い著者だから尚更、一人で背負うプレッシャーはものすごいものだったと思う。それでも、外国人技術者らに頼り切り、ルワンダ人自身すら信じていなかったルワンダ人大衆の潜在的な力を信じ、強い信念と自信を持ち続け、改革を実現できたのは、著者の将としての器の大きさだろう。 本の結びには、著者が信じる「戦に勝つのは兵の強さであり、戦に負けるのは将の弱さである」という言葉が載せられている。 こんな日本人が、戦後間もない中で存在し、遠い異国の発展を主導したということが、同じ日本人として嬉しく誇らしく感じた。
0投稿日: 2022.09.10
powered by ブクログ平積みになり、まさにリバイバルという形で、手に取ってみたら、やはりなかなかよかった。6年間で行った数々の規格が、今も生きているということだろう。人ができることは、大きく一国を変えていくこともあるということがわかる。良い仕事には愛情が伴うものだと思う。
0投稿日: 2022.08.21
powered by ブクログ約50年も前のお仕事について書かれた本ではあるが、情報あふれるこの時代に示唆的な内容であると感じた。 著者の方は、日本中央銀行で約20年、その後も国際的金融機関で輝かしいキャリアを積まれた方だが、人から聞いた話を鵜呑みにせず、ヨレヨレのランニングシャツを着たようなアフリカ小国の名もなき一般人とも直接お話をされる方であったようだ。ご本人の卓越した経験、スキルの力もあるだろうが、結果的に今まで誰もなし得なかった一国の経済を立て直す大仕事を成功されている。 翻って今日の日本、自分が触れている情報は信用に足るものだろうか。人から聞いた、教えてもらった情報や考え方を鵜呑みにしてはいないだろうか。そっと我が身を振り返った。
0投稿日: 2022.08.15
powered by ブクログルワンダ経済再建の舞台裏を垣間見る事ができる貴重な本です 経済の成長も阻害も人次第、そういう人材を育成する大切さを再確認させられました
0投稿日: 2022.08.15
powered by ブクログ内容は非常に重厚で盛りだくさんであるが、読みやすく一気に読了した。実務家として、様々な相手に説明する機会の多かった著者の性格が現れているよう感じた。 1965年からの6年間、ルワンダ中央銀行総裁として、財政赤字の改善、通過改革、そして国際収支の均衡という大仕事をどのように達成したかが示されている。 著者は、途上国の持続的な発展を基本理念として、一次産業を中心に現地の人々に寄り添った政策を実施してきた。途上国支援の方法論は様々な論があるが、本書のように、当事者として、どのように考えどのように意思決定を行ったか、詳細に描かれたものは見たことがなく新鮮であった。 支援として、人を育てることがどれだけ大切で困難なことか、ルワンダ内情を通じて、最も考えさせられた。
0投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログ内容は難解だが、もの凄いことを成し遂げた話であることは良く分かる。 理論と実践が見事に噛み合い、アフリカの貧しい小国の近代化を、中央銀行総裁として日本から派遣された日銀マンが現地民の懐に飛び込んで様々な障害を乗り越え進めていく。何が凄いって、国の実状を把握し、経済学の諸理論を駆使して具体的な施策を立案し、これを実施して行くところ。その施策はこれまで当然にように国際機関や海外からの技術者や行ってきた物とは大きく異なり、現地ルワンダ人の能力を信じ、彼らの努力を引き出し、自らの力によって国内経済の基礎を築き、発展させてゆく。 日本人らしくもあり、日本人の底力を感じる。
0投稿日: 2022.07.12
powered by ブクログ自分の頭で考え行動するというビジネスの基本動作(仮説検証)を確実にやっている。言うは易しでなかなか出来ないことだが、それを1965年のルワンダという想像だにできない環境下で実施していることに頭が下がる。 「毎日なにかを学び、学んだことを実施に移す生活、反射的な行動は許されず、たれも相談する相手もなく、一人だけで考え、行動する生活。」これが1965年のルワンダ中央銀行で総裁のポジションに就いた人の思考かと思うと身震いする思いだが、自分の日々の仕事にも、ほんの少しでもこの思考を持ち込んでみたい。
1投稿日: 2022.06.26
powered by ブクログ話題の本だったので。 この本に書かれていることは1964年から1971年であること。 隣国のコンゴでは、直近に内乱があり白人が暴徒化した黒人に凌辱、虐殺されていること。 インターネット、携帯電話はもちろんのこと、国際電話でさえままならない時代であること。 ルワンダはこの時独立したてで、アフリカで最も貧しく、国土も狭く産業も育っていない国であること。 そんなルワンダの中央銀行(日本で言えば日本銀行)に総裁として世界通貨基金の要請で派遣されることになった。 独立しても旧宗主国に搾取され続ける仕組み。 理解できないことがあっても人に聞くと「それがアフリカですから」ですまされることが多い中、服部氏はある意味「郷に入っては郷に従わなかった」人である。 将来の夢が「ユーチューバー」とか、「eスポーツプレイヤー」とかインドア系をめざす人、新しいことにチャレンジできない人には是非読んでほしい。
0投稿日: 2022.05.21
powered by ブクログ自分自身で情報を掴みに行って、事実を確認する。 理論値にこだわらない。現状からのなだらかな移行を考慮することも忘れてはいけない。 経済のテクニカルな部分ははっきり理解できないところが多い。 ただ、おおまかでも、何のためにどんなことをやろうとしているのか、それが理解できれば読み進めることができる。 当時、1965年当時、宗主国ベルギーから独立したばかりのルワンダの財政は混乱していた。国際通貨基金からルワンダの中央銀行総裁をやってくれと依頼される。 服部氏は日銀に長く勤め、パリにも3年ほどいて各地在留経験がある、語学堪能。 中央銀行総裁といっても、日本銀行のそれとは違い見なければならないところ、改善しなければならないところが多い。 通貨為替が二重になっていた。自由相場と固定相場の2つがあったのを固定相場1本にする。この通貨改革はいつやるのか、相場はいくらで実行するのか。 税制を見直す。関税やら人頭税やら。 貿易もルワンダの発展が進むようにしなければならない。主な農産業はコーヒー。 錫の掘削も主な輸出品だが、これは技術的に外国資本の力が必要。そこは融通をきかせる。 国際通貨基金以外にも外国各国に資金援助を頼まないといけない。真摯に助力を請わねばならない。 国内の市場の活性化も必要だ。市場銀行は1つでいいのか。金利はどうするのか。国債の発行はどうするのか。 国内の商売で不当な利益を得ている外国人、それにも対処しなければならない。外国人だけが得られる優遇を廃止する。そして、ルワンダ人がもっと商売できるようにしなければならない。 国内の公共交通インフラ、バスももっと走らせた方がいい。 とにかく、やることがたくさんで、実行した詳細はいろんなサイトで見られるでそこを見れば良い。 服部氏は自分で現場を見ることを重視し、それをもとに自分自身で判断した。 そして、理論から改善策を出すが、盲目的にはそれを実効しなかった。どこかで現場の人達が・現状がそれになじむように融通を利かせることを忘れなかった。 無理に外国資本をいきなり全部排斥することはできないのだ。 結局、公平な制度にすれば、特権待遇に甘んじた高慢怠惰な外国人を退席し、懸命な人々がそれにとって代わる。その健全な競争はルワンダ人にチャンスを与えることになる。 ルワンダの人達をバカにする、他の外国人とは一線を画し、実際のルワンダ人がどのような人達なのか、常に対等につきあった。これは服部氏が帰国する際に外国人が語った「服部氏は、ノーと言ってもルワンダ人と友人になれることを外国人に教えてくれた」という言葉にもある。これは媚びず蔑まずということだろう。 なんでも独立させればいいという考えはよく聞かれるが、 なんでも早く独立させればいいというわけではないのではないか、ともある。 独立というと聞こえはいいが、独立前は宗主国の責任下にある。 未成熟なままの独立では、結局宗主国をはじめ外国人にカモられる。しかし、独立しているので責任は対応出来ない独立国そのものにある。こういうことを言いたいのだろうか。 服部氏は海軍の情報部出身で、阿川弘之氏の上官だったという。 あらためて軍部情報部のインテリジェンスのすごさを思い知った。
0投稿日: 2022.05.19
powered by ブクログルワンダで中央銀行総裁となった服部氏がルワンダそのものを立て直していく自叙伝。中央銀行職員の仕事が世の中にどう繋がるのか勉強になった。またルワンダで起こる服部氏目線の諸問題は、今自分の住むインドネシアの役人から見ても同じ気持ちになるんだろうなと想像する。
0投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログ読み終わって、他の方の感想で知ったのですが、この本は金融というお堅い業界のノンフィクションなのに、一部で「異世界転生モノ」として評判になってたんですね。 ははは。分かる! 私も読みながら、「これは…完全にRPG!」と思っていたので、みんな考えることは同じなんだな、と笑った。 1965年、ルワンダの中央銀行総裁に就任した日銀マン・服部さんは、今となっては懐かしい瓶底めがねとコテコテの日の丸マインドを装備して、持ち前の知恵と勇気とちょっとした狡猾さを武器に、あちこちにひそむモンスターを退治しながら着々と仲間を増やしていく。 時に大小のボスキャラに遭遇するも、見事な弁舌で一網打尽にし、異世界ルワンダの政財界を鮮やかにクエストする姿はまさに勇者。 本屋でタイトルを見て、ルワンダ中央銀行の総裁を日本人が就任、という珍しいシチュエーションに飛びついた私ですが、読み始めてそれが1965年の話と知って、「そんな古い昔語りを今読む意味あるのかな」と一瞬不安に思った。 でも、最初の1ページからもう、とんでもなくおもしろくて、そんなことどうでもよくなった。 語られる話は、すべてがまるで奇跡のようだと思った。 まず、登場するルワンダの政府要人たちが非常に清廉で純粋なことに驚く。国を建て直したい、ルワンダ国民を幸せにしたい、というシンプルだけど切実な思いを共有している。 しかも勉強熱心で、若くて意欲的。 そんな政権、アフリカでは、いや、世界でも奇跡だと思った。 彼らの方も素早く服部さんの人柄を見抜き、信頼を寄せる。 そして、ルワンダ国民の勤勉さ。 当時のルワンダは再建の見込みなし、とまで当時言われていたらしいが、ふとしたところに勤勉な国民性が垣間見えることを鋭く見抜いた服部さんは、それを頼みにして再建計画を立て、なんとその期待どおりに彼らは変化を遂げていく。これもまさに奇跡。 服部さんの本質を見るまなざしもまた、奇跡のひとつ。 日本の銀行の「お偉いさん像」とは一味違う。必要とあらば、倉庫の整備やバスの輸入まで手掛けてしまう。どう考えても中央銀行の総裁の仕事としては異例ずくめだと、素人の私でも思う。 量的緩和とか質的どーたらとかの中央銀行の一般的な業務の効果などは私は全然理解できないけれども、倉庫の整備もバス会社の立て直しも当時のルワンダ国民にとってはインパクト大の、非常に重要かつ経済効果大なものだということは簡単に想像できる。おそらくきっと服部さんじゃなければ、そこまでは手をつけられていなかったのではないかと思う。 こうして、服部さんが来たことで、さまざまな問題が取り除かれ調整された結果、政治と政策と日々の活動は美しく調和し、それが確実に結果を出し始める。 ご本人による記述なので、もちろん割り引いて読まないといけない部分はあるだろうけれども、役割を終えて日本に帰るまでの展開は、終始夢のようだった。 読んでいてとても幸せな気持ちになった。 国づくりの、ひとつの理想の形だなぁと思った。 そして・・・増補版じゃなかったら、ここで終わっていて、夢物語のままだったんだけれど・・・ 巻末に、ルワンダでその後起こったことが付記されていて、それを読んで、私の夢見心地は、ぷっしゅー ・・・と音を立ててしぼんでいったのであった。 これぞノンフィクションの醍醐味? 民族間の凄惨な殺戮の件をおいておいても、あの清廉だったカイバンダ政権も、最後の方はぐだぐだだったんですね。残念。 やっぱり人間の営みってそうなっちゃうのかなぁ、と悲しい。 (大統領ご自身は最後まで清廉だった、夫人の親戚がいけなかった、と服部さんが必死でかばっているあたり、ちょっと泣けた。信じたくないよね、やっぱり) 本筋とはそれるけれども、ルワンダ商業銀行緊急取締役会での、多国籍メンバー間の調整の描写(会話)は非常に興味深かった。 こういうのをのぞき見る機会というのは下々の者にはなかなかないから、大変におもしろい。 世界は割と国の損得だけで動かされているように見えるときがあるけれども、やっぱり各国の代表の調整力というか、カリスマ性というか、人となりというか、政治指向というか、そういうものってすごく重要なんだなぁと思った。 補足1で、服部さんがルワンダ内乱時の各国の対応についても激しい論調で評価していたが(この時はフランスの動きを非常に高く評価)、そういうのもニュースをぼんやり見ているだけの私にはまったく見えない部分なので、非常に興味深かった。 この本はルワンダ語に翻訳されているのだろうか。そこがとても気になった。 日本人よりも、ルワンダの人が読むべきと思う。 もう今とは経済の在り方も全然違うので、方策などは全然参考にはならないだろうけど、服部さんが貫いていたマインドみたいなものは今も非常に重要で、どんなバックグラウンドの人にも通用するものな気がする。
1投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログルワンダの中央銀行の総裁を日本人が担っていたという事を恥ずかしながらこの本ではじめて知った。お雇い外国人としての役割以上に、ルワンダ国民の事を思い、真摯を経済再建計画に携る姿が記録されており、正直理解が追いついていない部もあるが、興味深く読み進める事ができた。
1投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログ前書きと末尾の文で述べられている「人を見る」という、近年失われつつあるように感じていた観点について改めて見直したくなった。 専門的な金融用語や、登場人物が多岐に渡ることもあり、読み進める間隔が空くと内容の理解を取り戻すのに少し時間がかかるが、内容自体はとても興味深い。 本題からは逸れるかもしれないが、著者が述べている途上国支援について、現在中国がかなりの投資をアフリカで進めていることや、日本国内でのデジタル産業への移行が90年代に技術力を誇っていたにもかかわらず遅れていることなどを考えると、分野に限らず日本社会における先行投資を行っていくことの難しさを改めて感じさせられた。 個人的に日本は世界各国から仲裁や支援をする役割を期待あるいは要求されているように感じるが、なかなか著者のようにはっきりと意見を主張したうえで、物事に臨んでいくということが見えづらい(だからこそそのような役割を求められているのかもしれないが)。水面下で実際には行われていることも多分にあるだろうが、本当の「中立」とはどのようなものなのか改めて考えさせられた。 増補部分において記載されている「世界はいまだ力が支配している」という記述が、現在の世界情勢とリンクして重く響いた。
0投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログ初版は1972年に発行された、1965年から6年間に渡ってルワンダ中央銀行総裁を務められた服部氏の回顧録である。 未だにアフリカ諸国といえば一緒たんに扱ってしまいがちだが、当然のことながら各国それぞれに人種も土地も、そして文化も異なり、著者は偏見を持つことなく正面からルワンダという国と人に向き合い、自分に課せられた使命を全うした素晴らしい人物である。 植民地から独立した国が経済的に自立していくことの難しさが伝わってくるとともに、そこには服部氏のような与えられた使命を全うする外部の人物が欠かせないことを実感した。 一方で服部氏と出会えたルワンダは幸運であり、そうではない国々がきっと多々あるとも思えた。つまり、それだけ服部氏がルワンダと正面から向き合い、理解し、自分の経験とスキルをルワンダの発展に捧げるという使命感をもって勤め上げたことのすばらしさが際立っている。 同じ日本人として誇りに思うとともに、現代の日本に自分も含めて服部氏のような人物がいなくなってしまったことに寂しさも覚える。
2投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログ日銀マンの奮闘記。植民地残滓の経済(外国商人支配)を通貨改革と農業中心経済再建でルワンダ経済成長の先鞭をつけた。外貨不足と財政赤字に伴う平価切下げ&二重為替制度一本化の話は経済音痴には難しかった。マクロな統計分析とルワンダ現地の農民・商人・政治家との交流の2つを組み合わせてルワンダのグランドデザインを描いていたのは正直すごい。 通貨改革についてはルワンダに銀行が一行しかなかったことが逆にやりやすかったんだろうなと思った。 農業開発を通じて農民を貨幣市場に戻す試みは流通機構の整備や関税の調整で成功に終わった。紙数の多くを外国人商人と現地のいざこざが占めていて、先進国から見たアフリカ像が実はかなりバイアスがかかっているのではないかという疑念にかられた。地理学的なアプローチも含めて現地事情を把握した対策が大事だと思った。
0投稿日: 2022.03.23
powered by ブクログ経済改革については難しくて読み飛ばしてしまったが、途上国支援において、現地の人とのコミュニケーションの重要性がよく分かった。 途上国は、先進国と比べて伸びしろが多いのに、なぜいつまでたってもなかなか追いつかないのかについて、結局先進国の成長の搾取というのが原因として大きいというのには、納得させられた。
0投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
難しかった。 商学部出身の自分が、そうそう、経済とか勉強してた時こんな感じでわけわからなくてつまんなかったなーというのを思い出した。大変大事なこととは認識しているが。 でも、実際に現地の人との生の対話をベースに仕事されてるところが素敵だと思った。 日本人が全然いない海外で仕事されたのもかっこいいな。 今のルワンダの大統領もクーデターの時の人なのね。知らなかった。
0投稿日: 2022.02.20
powered by ブクログ日本銀行の人がルワンダ中央銀行で働くお話。 金融的?経済的?知識が欠如している自分には、金融政策の内容がわからず。 とりあえず現場主義は素晴らしいってのはわかった。 タイトルは日記だけど、エッセイみたいに読みやすくはない。 あと、書き物やさんの文章って読みやすいんだなと感じた。
0投稿日: 2022.02.18
powered by ブクログ経済に疎いので難しい部分もあったが、著者が金融に関わらず幅広い分野でサポートし、ルワンダの発展に大いに貢献されたことはとても良く理解でき、その過程も興味深く、どんどん読み進めることができた。 特に印象に残ったのは、著者が徹底した現場主義だったということ。そして現地の人の声を大事にしていたということ。偏見の入った第三者の評価を鵜呑みにせず、直接自分で話を聞いて、見て、確かめるということは、時代関係なく大切なことだと思う。 決して自分の私利私欲のためではなく、ルワンダ国民のために、真面目にそして熱意を持ちながらも常に冷静に取り組み、その姿勢を徹底して貫いたからこそ、現地ルワンダ人からも、他国の大使などからも信用が厚かったのだと思う。 また、増補部分で解説されたルワンダ動乱については、これまでは一般論の理解しかなかったので大変勉強になった。緒方貞子さんやルワンダ関連の本は昔読んだことがあるが、これを機に再読したい。
0投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログ未熟な国家を自らの手で発展させるなど、誰でもできるわけでもないしそんな機会も中々ないだろう。終わり方も綺麗で、読み物として楽しめた。また、銀行家が書いた本であって経済の勉強になったし、競わせたり、腹をよみあったり、組織の作り方にも通じることが沢山あった。とても面白い本だった。
1投稿日: 2022.01.06
powered by ブクログ途上国の発展のために、こんな以前に貢献していた方がいたのかと驚いた。一つひとつデータから適切な数字をだして、物事を進めていくことなどとても勉強になる。援助の過程が分かりやすくまとめられており、今でも読むべき本と思う。
1投稿日: 2022.01.05
powered by ブクログ国の経済を左右する中央銀行の役割の一端を垣間見る内容。40代でこの様な任に当たる著者のような人財が多く居たのであろう。敬服します。
1投稿日: 2022.01.02
powered by ブクログ“ルワンダ滞在中、中央銀行総裁としては珍しく「現場の人」であり続けたところに、開発援助問題における氏の哲学として常に現地の「人」が意識されていたことを改めて想わざるをえない。“ 本編に追加された増補論考記載のこの一文に、著者の顕著な功績が端的に表されている。途上国支援・援助というと、とかく「援助してあげている、教えてあげている」というような上下関係意識や、施す側・受ける側という意識が生まれてしまいがちなように思う。今から50年も前の時代に、開発援助に必要な本質的な考え方を持ち、何よりも現地のためにということを真に一番に考え続けて持続的な発展に貢献した著者の考え方や行動は、驚くほど今にも通ずる姿勢であろう。自分自身の海外勤務時のわずかな経験と少し照らし合わせつつ読むと、考えさせられたり省みさせられる部分が多くあった。
0投稿日: 2021.12.30
powered by ブクログ読み応えがあり、財政的な考察などは知識がなくて理解できない点もあったが、非常に面白かった。 もっとおもしろおかしく書いた本かと勝手に想像していたが、硬派のノンフィクションであった。タイトルにある「日記」ではない。 日本人がアフリカの小国ルワンダの中央銀行総裁となり、財産改革をしていく。 初版が1972年で、60年代の話だけど、考え方、進め方は論理的で、信念を持って現地のためを考えて進めていく。日本の人材はすばらしく、すごい人がいたんだなと思う。
0投稿日: 2021.12.27
powered by ブクログ具体的な政策についてはなかなか難しくて、読むのに苦労した。 ただ、著者は教科書通りの政策ありきではなく、ルワンダの人から直接話を聞いて、彼らが自活するにはどうするのが良いのかということをまず第一に考えて、手を打っていたのだということは良く分かった。
0投稿日: 2021.12.18
powered by ブクログ昭和47年に刊行された本書が今もって読み継がれているのは、いつの時代であっても、仕事をする上で大切なことを読者に教えてくれるからだろう。 たとえば、著者は外国人や現地のエリート職員の言葉をうのみにせず、客観的に物事を判断していく。実際に自分で商人や農家に話を聞いて、施策を打ち出していく。軽快な語り口で文章のテンポがよいので読みやすい。経済のことが十分にわからなくても楽しむことができる。 また、著者は単に真面目で愚直な銀行家というわけではない。緻密な戦略家でもあり、改革案を確実に実行していくためには、政治的なパワーゲームもしっかりこなしていく。政治家に進言するタイミング、IMF年次総会での根回しなどなど。現地で市井のまなざしを忘れない一方で、大所高所から行動し、改革案を実行していく様は痛快ですらある。 海外で仕事をする人、開発援助に携わっている人、外国の方と仕事をする機会がある人ではなく、人と仕事をする機会がある全ての人に参考になる本だと思う。
0投稿日: 2021.12.01
powered by ブクログ「プロフェッショナリズム」を感じた一冊。内容的には難しい点もありましたが、事実を書き連ねる筆が強い。欧米からの差別、我が国における、そして個人間での差別ありますが、「本物のプロ」「本物の知性」は、表層的な薄っぺらい仮面をぶち破ることができる、ということだと理解しました。著者による「増補1」は必読。私ももっと知らなければ。知らないことの罪は深い。自戒。
0投稿日: 2021.10.21
powered by ブクログ良かったことだけが残っている気もしましたが、どのように考えたかや関わりなどは国を跨いでも一緒なんだなとおもいました。 細かく理解するよりもざっと流れでよみすすめる方がいいと思います。
0投稿日: 2021.08.18
powered by ブクログ新聞の売れ筋ランキングでしばらくトップ10に入っていたのとどこかで「半沢より凄い事実の話」的なコメントを見たので図書館から借りて読みました。 ルワンダという発展途上国で中央銀行の創設から初期の運営、大統領の信頼を得て経済の建て直しまで行った手腕と、前宗主国であるベルギーや外人商人の利益ではなく常にルワンダとルワンダ国民の発展のために心血を注いだところは前評判通りでした。(もちろん実務家が書いた日記なのでエンタメ作家よりハラハラドキドキして面白いということは無いが) ただ、経済再建の話で数字がたくさん出てくるのでそこが頭の理解がついて行けずでした。著者のペンの腕ではなく読者の学の問題かも知れませんが。
0投稿日: 2021.08.15
powered by ブクログIMFの途上国中央銀行技術援助計画の一環で1965年から71年までの6年間、ルワンダ中央銀行総裁として勤務した服部正也氏の自伝。 財政と国際収支の恒常的赤字を建て直そうと、二重為替相場制度の廃止、ルワンダフランの切り下げなどによる通貨改革に孤軍奮闘する姿はすごいの一言に尽きる。そればかりか、氏はコーヒーなどルワンダ農業を自活経済から市場経済へ引き出そうと、物価統制を廃止したり、流通機構を整備するためルワンダ商人の育成に尽力したりと中央銀行総裁の所掌分野を超え、経済再建計画の基礎づくりに大いなる貢献を果たした。 全く未知の世界に一人で入り込み、現場重視で民情に即した改革に徹するその姿は、剛にして柔、ルワンダ人に寄り添い、彼らが決して怠け者でないことを強調する姿には神々しさを覚える。 服部氏によると、当時落ち込んでいたコーヒーの生産は生産のための物資の供給が不足し、価格体系が悪いため、人々が価値を失った現金収入を捨て、自活経済に後退したことによるもの。ルワンダ人は本来、怠け者なく、働き者である。彼らのやる気を引き出すことこそが一番大事で、途上国発展の最大の要素になる というのが氏の結論的な主張になっている。 ともあれ、為替や通貨問題についての記述はかなり専門的で中味については消化不良に終わってしまった。フツ族、ツチ族の民族紛争に代表されるルワンダの歴史についても、奥の深さがあり、なかなか理解を深めるところまでいかなかった。
0投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログ1965年って、前回のオリンピックの翌年ではないか。自分の知らない世界の為、その凄さが本当は、理解出来ないが、そんな無知な私でさえ、その偉業には、参りましたとしか言えない。凄い人だ。実行力と明晰な頭脳。人を見抜く力。良い本にあ巡り逢えた。
0投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログ国際通貨基金からの要請に従い、日銀からアフリカの最貧国の一つであるルワンダの中央銀行総裁として赴任した著者が語る経済再建の実話である。 ノンフィクションゆえのリアル感と、著者の語り口は、経済用語に抵抗がなければ、ぐいぐいと中に引き込まれていく迫力に満ちている。ルワンダの財政健全化と、それに続く経済安定化に向けた取り組み、その努力には敬服させられる。著者から語られる当時の会話の数々が色褪せずに、臨場感をもって纏められていて、その記憶の精緻さには驚かされる。様々な場面で出会っていく人々に対して、手厳しい評価を下していく、そこには自信と信念の強さが見られる。著者は、'戦に勝つのは兵の強さであり、戦に負けるのは将の弱さである'と喝破しており、多くのトップに肝に銘じてほしい文言だと感じた。
1投稿日: 2021.08.06
powered by ブクログ2021.7.26読了。 日銀職員でルワンダ中央銀行に総裁として出向し、同国経済の立て直しに尽力した、故服部正也氏の書。 新書サイズなのでかなり情報量はコンパクトだが、中央銀行の行動(中には中央銀行の役割を超えて行動しているものもあったと思うが)が、ここまで経済に対する影響があるのかというのを具体例を持って知ることができた。 また単なる金融政策だけでなく、経営全般にも通じる考え方が本書からは読めるとも思った。
0投稿日: 2021.07.27
powered by ブクログ日本人の銀行がルワンダの中央銀行の総裁になって家族とともに移住する、という設定がめちゃくちゃおもしろい。 かつ、中央銀行、外貨、物価統制、金融、物価統制、外国との関係、経済発展計画などについて原始的な形を読むことによって、それぞれの本質を理解できるのがよい。 後半パラパラとしか読んでないが、奥さんと子供たちの苦労は大変なものだっただろう。 ルワンダが未だに混乱の中にあることを思うにつけ、日本が近代的な発展をなしえた歴史的な幸運をありがたく思う。 ルワンダにはルワンダ語の教科書さえない、というのもひどい話。(何年も前の話?)
0投稿日: 2021.07.26
powered by ブクログ旅のお供に読了。国の規模が小さいので、不安定な創業期の企業経営論のようにも読める。相手にわかる形で、同じ目線で技術供与することの重要性。
1投稿日: 2021.07.18
powered by ブクログ大変、勉強になりました。 経済ってこういう風に回ってるんだ、国ってこうやって運営するんだ、とわかりやすく理解できた。 物事に取り組む時には、先入観を捨て、人の意見を鵜呑みにせず、自分の目で見て判断する。これが大事。 論理的に思考し、良く観察し、計算、分析する筆者のやり方が素晴らしい。交渉術も。 無能な人をすっぱり斬る書き様が、天晴れです。
1投稿日: 2021.07.15
powered by ブクログ1965年から6年、IMFの要請で日本銀行からルワンダの中央銀行総裁として派遣され、平価引き下げ等を行った方の体験記。 ルワンダといえば、最近はアフリカのIT先進国で綺麗な街並みが有名ですが、この本に描かれるルワンダは凄い。。 大統領の家がバナナ畑の掘立て小屋、娘は裸足。服部さんが「私は中央銀行マンとしては、最良でないことはわかってるが、それでも日本銀行に15年いて教育を受けた。少なくとも少しは知見がある」みたいな言い回しがよく出てきます。カッコよい。 有り体ですが、昔の日本人は肚が据わってる人がいたのだなと思いました。 血湧き肉躍る感じがした。文体は緻密です。
1投稿日: 2021.07.03
powered by ブクログ20代に流行っているそうだが、関係当局交渉の話術、電報を打つタイミングの見極め、とても中央銀行所管とは思えない施策の立案などなど、50代が読んでも面白いw 所どころに仕事姿などの写真が挿入されているが、映画で見るステレオタイプの日本人的メガネを、ルワンダで服部さんがどうやって手入れしていたのか気になる。あえて日本人と一目でわかるコーディネートを狙っていたのかと自分勝手に妄想中。
2投稿日: 2021.06.06
powered by ブクログ自分も海外赴任の端くれの経験から、服部さんの総裁としてのリテラシーの高さはもちろん、その国の文化、慣習にどっぷりと浸かり、変革をやり抜く意思の強さはそうそうできるものではない。ましてや周りに日本の常識を共有できるメンバーもおらず、全てを自分でアイデアを着想し、現地人を巻き込み、実行して、その上で結果を残す。やはり若いうちに海外に出て荒波に揉まれるのが成長への近道だろう。
0投稿日: 2021.06.04
powered by ブクログ半沢直樹の実話版?という表現が合ってるかわからないけど、経済発展乏しいルワンダを舞台に、国を良くするための施策を次々に投入していく筆者の戦いが書かれています。 数々の難関を色んな知恵や人の力を借りて乗り越えていく点で、半沢直樹みたいな人だなぁと思って読んでました。 ただ半沢直樹と違うのは実話である点です。 6年もの間に、一国をここまで発展させる基礎を築いた方がいたのは全く知らなかったです。 同じ人間なのに、その知識と経験は尊敬に値します。歳も同じ40代なので、自分がちっぽけに思ってしまいました。。。 ただ、私にとっては理解が難しい用語や仕組み(私の知識不足なのは認識済みです。。。)が出てきて、途中何箇所も理解が出来なくてしっくりこなかった点がありましたが、それでも全体を読み通しまして、筆者の、人のために全力を尽くせる仕事振りには頭が上がりません。 読んで良かった本です。
0投稿日: 2021.06.02
powered by ブクログその昔、学校で勉強したことがあるはずなのですが、 中央銀行の役割を理解しないまま、 この本を手に取りました。 外国の中央銀行総裁になった日本人がいた とは知りませんでした。 著者である服部氏が考え方や習慣の異なる ルワンダ人や外国人たちと議論をするところが あちらこちらででてきます。 自分の考えをことばを使って表現することの 難しさを感じさせられました。 服部氏はルワンダの政府とともに通貨改革を行います。 その後、中央銀行として、ルワンダの金融だけではなく 産業や公共事業へも関わっていきます。 その時、服部氏はルワンダ人と話をし、 ルワンダ人のことを考えて、行動していきます。 これは今でも大切なことだと思います。 学ぶべきところの多い1冊でした。
0投稿日: 2021.06.01
powered by ブクログ新聞広告で見て気になった本。植民地支配されていたアフリカの小国とはいえ、中央銀行総裁に外国人(日本人)が就任していたとは思いもしなかった。 アジアやアフリカの国々への本当にためになる援助はつまるところ人なんだと思う。そうでないと旧宗主国やその他の外国に愚民化され搾取される構造に気づけないし変えられない。
0投稿日: 2021.05.23
powered by ブクログ1965年、46歳の日本銀行行員はIMFからの依頼要請に基づき、当時アフリカの最貧国であったルワンダの中央銀行総裁に就任する。そして6年弱の任期中に経済を復活させ、その後の経済発展の基礎を作るーそんな一見信じられないような偉業を成し遂げた著者がその悪戦苦闘を自ら語った随筆が本書である。 当時のルワンダは旧宗主国であったベルギーを中心とした外国人が商業の実権を握っており、ルワンダ人は基幹産業であったコーヒー豆の生産への従事が主であった。外国人勢力は法制度の抜け道を利用して自らの利益を最大化し、本国に送金することしか考えておらず、経済活動の果実は一切ルワンダには還元されない。 ”日本が敗戦から立ち直り経済成長を遂げたように、ルワンダも必ず経済成長は可能である”という強い信念の元で、通貨制度の改革や、自ら数少ないルワンダ人商人のもとへ足繁く通い、農業の生産性向上と商業活動の発展のための立法などを行い、6年間かけて経済成長を実現させる。後者のような業務は中央銀行総裁の所掌業務ではなく、かつ当時のアフリカ経済といえば鉱山資源の採掘・輸出業が中心であったところ、農業・商業に着目をして地に足の付いた経済成長を実現した点は、鉱山ビジネスの失墜と共に経済成長も破綻してしまった他アフリカ諸国との大きな違いであり、著者の卓越した判断であったと言える。 徹底的にルワンダ人との直接の対話・ヒアリングを重視し、自らの既得権益を守ろうとする外国人勢力と果敢に戦いながら政策を実現した著者のリーダーシップには感嘆させられる。
3投稿日: 2021.05.16
powered by ブクログ異世界転生モノって聞いてたけど、p17「飛行場全体の感じが、戦争中にいたラバウルのヴナカナウの飛行場を思い出させた」って、そもそも面構えが違う人だった。マイクロファイナンスって言葉は出てこないけど、こーゆーことかーって全部理解した(してない)。
0投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログルワンダと言えば1994年の大虐殺の衝撃が強いが、それ以前は模範生と言われる程の経済発展を遂げていた事、その発展に中央銀行総裁として派遣された著者や日産の技術者達が貢献していた事を初めて知った。 中央銀行総裁という立場からどうしても平価切り下げに向けての取り組みが中心となるが、7章で取り上げられた金融・農業・商業・流通等の振興政策についても読みごたえがあった。 それにしても怠惰な人間、特に旧宗主国であるベルギーに対して大変手厳しい。ベルギーからの抗議はなかったのかと心配をしてしまう程。 増補1中の自衛隊派遣論でも明らかだが極めて現実主義実用主義的な人だったのだと思った。 大垣書店ビブレ店にて購入。
0投稿日: 2021.05.01
powered by ブクログ多忙な日々を過ごした方がこんなに詳細に記録されていることに驚きました。携帯もネットもない時代。ご苦労は想像を絶します。 積年の経験の丈でひとつひとつの問題と向き合う真摯で地道な取り組みが胸に沁みました。
0投稿日: 2021.04.28
powered by ブクログ1965年から1971年の話。日銀からルワンダの中央銀行の総裁に着任。最初の数時間の面談で大統領から絶大な信用を得て、中央銀行による通貨政策だけではなく、大統領の依頼の元、同国の経済の再建計画を立案、実行する。当時国際通貨基金は独立まもないアフリカ各国で経済、財政計画を作成し支援してたが、実際にはうまくいっていなかった。それらを見てきた著者は別のアプローチでルワンダの経済を成長させ、国民生活環境を改善していく。 それは、外国資本からルワンダ国民に経済の主導権を取り戻す取り組みであった。富を国外に逃さず、国民資本を蓄積していく。農民や商人の小商いから支援していく。今でいう、マイクロファイナンスのはしりのようなものか。 著者は最後にこう書いた。「途上国の発展を阻む最大の障害は人の問題であるが、その発展の最大の要素もまた人なのである。」途上国だけではなく。全ての組織に当てはまる言葉である。
2投稿日: 2021.04.24
powered by ブクログ書店やネットでの評判を見て購入。いやぁ、評判通り。実に良い本でした。 異世界転生モノかよ!と思わせる神展開を、まさか50年近く前に日本人が成し遂げていたとは…。本著を見つけ出し、素敵なフレーズをつけてプロデュースしてくださった方に感謝したい気持ちです。 結構昔に「ホテル・ルワンダ」を渋谷のちっちゃい映画館で並んで見ましたが、これは大虐殺よりずっと前の1960年代の話。本著内での発展の後に大虐殺があると思うと切なさも感じましたが…それでも、この発展に向けた努力はルワンダ大衆の幸せに寄与していたはずです。 さて、日本のGNPが世界第2位となったのが1968年。その少し前にルワンダの中央銀行総裁として赴任したのが著者で、ここから国の実情を把握し、ルワンダ大衆の福祉に貢献するために次々と手を打って行った訳です。 どーにも中央銀行の職分を超えてるところもありそうですが、本著内の展開のストーリー性と先を見越した一手の打ち方は、日銀マンここにあり!という感じで、読んでいてとても痛快です。 ルワンダの産業振興のため、参入障壁を下げて自国民に商売をさせる、というくだりや、外国人商人の間の諍いを上手く使うくだりは、教科書だけの表層的な理解ではない、人間が織り成す経済をどう動かしていくかに関する深い洞察がそこにはあったのかなと思います。 本著を読んで感じたこととして、ゼネラリストは捨てたモンじゃないなと。 著者は金融のスペシャリストながら、結果的には「国内のバス交通も整備した方が良いよね」的なコメントをしたり、専門じゃないけど正しいコトをしていった訳ですが、訊かれた時に「いやそれ僕の仕事じゃないんで」と返すのかどうかって、大事ですよね。 専門分野は人それぞれあっても良いけど、常に一般論としてでも物事を考えていて、常にバッターボックスに立っている「つもり」の気概というのは必要だなと感じました。 あと、開発援助の在り方についても、考えさせられました。寄附しておしまい、ってのは本当に有効なんでしょうか。 前に「テクノロジーは貧困を救わない」を読んだ時にも感じたのですが、結局は人を救うのは人な訳で。 (ひと昔前の?)流行りのマイクロファイナンスだって、あれは前向きな人の意思(と資金)を上手く繋げたからワークしたのだから、そんな趣旨の仕組みや、それを手伝う人なのか、せっかくなら死に金よりも人を幸せにする営みが重要なのではと感じました。(まぁ、どっちにしろお金は要りますが) ちなみに、著者の「傲慢頑固無能」等、人をけなす(著者からしたら、ありのままに描写しただけなんでしょうが)文言がなかなかキレてました。さすが海軍軍人、なんでしょうか。 少し金融絡みに親しみがある方がより楽しめるとは思いますが、個人的には文句なしのエキサイティングな良著でした。 将来、異世界に転生して経済を立て直す予定のある方はぜひ!(笑
18投稿日: 2021.04.21
powered by ブクログ1965年のルワンダ,かなり昔のことながら独立して間もない国の遅れた金融,経済を国民の立場に立って孤軍奮闘した記録が,一人の男としての生き様とも言える面白さで心に響く.中央銀行の総裁のはずがあちこちにどんどん手を広げ,ルワンダ人の信頼を得て経済の立て直しや運輸事業まで面倒を見る大活躍.外人たちとの攻防も駆け引きがスリリングだった.こう言うことが本当の海外援助だと思う.
1投稿日: 2021.04.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
金融、為替、輸出入、産業政策を立案し、独立間もないルワンダという国のロードマップを作り上げる経験は羨ましい限り。 また金融政策がどう物価や人々の生活に影響を与えるかが分かりやすく書いてある。 初代大統領のガイバンダも極めて優秀。
0投稿日: 2021.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スカッとジャパンもしくは水戸黄門を見ているような気分でした。 1960年代の日本中央銀行が世界でどれだけ覇権を利かせていたのか、巻末のルワンダ大虐殺に対する作者の無念が伝わります。 実に勉強になりました。
0投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログ著者はすでに亡くなっており、初版も1972年とだいぶ前の話であるが、大変な状況をなんとか乗り越えようとしてきた軌跡は心うつものである。しかし、文体が古いこと、金融の話が難しいことが読むことを困難にしているように思える。
0投稿日: 2021.04.06
powered by ブクログ異世界転生とまでは言い難いが、現場感があって非常に良い。ただもう50年以上も前の話である、ということは忘れてはいけないと思う。
0投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログ昔は立派な人がいたもんだ。実体験に基づく、本当にそんなことあるんだというような逸話が数多くある。途上国に居座り暴利を貪る欧州人、その欧州人を騙して利益を得ようとするインド人等に囲まれながらも、真面目に働くルワンダ人が真っ当な利益を得ることができる国を作ろうとする、著者の信念に感銘を受けた。倉庫を建てたり、小型トラックを流通させたり、それは銀行家の仕事か?と思えるようなことにも積極的に取り組む、これぞまさしく現場型の人であろう。著者が尽力した組織作りと、国民の勤勉さがあわさり、アフリカの優等生と呼ばれる経済成長を続けていたルワンダであったが、その後の内乱により社会崩壊してしまう。著者の無念はいかばかりか計り知れない。
1投稿日: 2021.03.09
powered by ブクログ何も知らなかったが、発展途上の小国とはいえ中央銀行の役割の重さに驚く。 それにしてもやっと筆者らがここまでして経済が上向いてきたルワンダで、その後大虐殺事件が起こるとは・・
0投稿日: 2021.02.10
powered by ブクログ日本銀行に勤めている人がルワンダ中央銀行総裁になったらというストーリーに惹かれて購入した本。国際金融の知識がなくても読み物として面白い。銀行総裁としても成果を出していたが、自分が雇った外国人職員に対し住環境の良い場所を提供して自分は悪い方へ移るなど人としても優れていると感じた。 途上国の発展を阻む最大の障害は人の問題であるが、その発展の最大の要素もまた人なのである。
0投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログ1965年に、独立間もないルワンダの中央銀行総裁に就任し、中央銀行の体制を整え、経済成長に向けた国の方向付けを担った著者による回顧。 独立第1世代の大統領や閣僚が立派な人物であることが成功の要因であることを書いているが、第2世代に引き継がれるかどうかが問題だろうと示唆している(そして、それは外国人にはどうしようもない)。 筋道だった記述で、背筋が伸びる一冊。 それはともかく、就任間もなく大統領と面会した際に 「日本の場合はどんなに貧乏な家の子でも、勉強して試験に合格すれば一流の大学に入れ、しかも一流の大学ほど学費は安いのです。…一流の大学を出れば官界事業界に自由に入れ、最高の地位も獲得できるという自由競争が行われています」 と述べるのは、もちろん当時のルワンダとの比較で相対的に正しいし、理想を述べるのが大事な場面だからなのだろうけど、読んでいる身としてはむず痒くなった。
0投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログアジア諸国の発展とアフリカ諸国の発展の違い アジア諸国では、伝統的な社会規範と政治安定の環境下で、国民資本を中心に国内経済がすでに発達している。輸出の主体は付加価値の高い工業製品がメイン。 アフリカでは一次産品の輸出に過度に依存しており、国内経済は未発達のため、国民資本の形成と国内市場の開拓、農業中心に農民の反映をはかるのがよい。 その国の現状を把握し、途上国政府に対する人種偏見と蔑視を排除し、自立性を養って行かなければならない。つまり、資源や市場の面よりも、人の面を見て援助しなければならない。
0投稿日: 2020.06.07
powered by ブクログ銀行員の機関投資家として20年勤務した人間からすると、これまで学んできた銀行業務、ウォッチしてきた中央銀行業務、政治、財政の全てフル活用して一国の経済を立て直す服部さんの仕事ぶりには驚嘆させられるし、とてもできないなぁと思いながらも、少し「羨ましい」と思う部分もあった。 日本人にこんな凄い人が居たなんて、、、 意外に知らない人も多いと思う。勿体ない。
0投稿日: 2020.05.25
powered by ブクログそのまま小説としても読めそうな自伝。面白かった。 やや武勇伝的に語られるいくつかの施策の実行。その原動力には、高度成長真っ只中の日本でキャリアを積んだ自負心があった。 「…私は世界で最も有能な日本銀行に二十年間奉職し、アジアの途上国の経済にも接した職業的経験に照らして、今後のルワンダ経済が隆々と発展することを確信します。」(p.214) 著者の性格もあるだろうが、社会情勢は人の心にも変化を与える一端が見える。いわんや現代をや。
0投稿日: 2020.05.08
powered by ブクログ■感想 アフリカに飛んだ日本人の建国奮闘記 ルワンダは、1990年代のフツ族によるツチ族の虐殺というイメージがあるが、この本はルワンダ独立後1960年代に著者の服部正也氏が同国の中央銀行総裁として、当時最貧国であったルワンダの立て直しの基礎を打ち立てるという本である。 ルワンダの内情を自ら目で確かめ、当時の大統領・大臣に説明を尽くし、方向性を協議し、二重の相場や外国人に有利になっている税制等の問題点に切り込んだ内容が興味深かった。 説得・交渉のシーンに理屈と著者のポリシーが詰まっていて読み応えがある。 経済については門外漢であるので数字にイメージが湧きにくかったが、銀行マンならより楽しめるのかもしれない。 コーヒーと鉱山が有名であることを知った。 少数派であるツチ族は貴族であり、地位的にフツ族に優位であったが、うまく融和していたという話が初耳であった。虐殺事件も一方的にどちらかが悪いということでもないようだ。 近隣諸国の治安が平均的に悪い。 ■好きなセリフ(教訓) 「疑わしいときはノーと言い続ければ大きな過失を犯すことはない」 「戦に勝つのは兵の強さであり、戦に負けるのは将の弱さである」
0投稿日: 2020.05.04
powered by ブクログ第26回毎日出版文化賞(文学・芸術部門)受賞作。国際通貨基金の依頼を受けて、ルワンダ中央銀行に赴任し、1965年から1971年まで6年間にわたって総裁を務めた著者の回顧録。ルワンダは現在でも決して先進国とはまだ呼べない国だが、いまよりも半世紀も前ならばなおさらで、通貨も税制も産業も交通もダメダメであった。独立して間もない当時はまださまざまな分野をベルギー人が牛耳っており、意見を訊いてもルワンダ人に対する批判ばかりだが、それものちにほとんどが「ポジション・トーク」であるとわかる。ただでさえ遠い異国の地に来て心細いなか、まさに「孤立無援」状態で、その苦労たるやいかほどだったかと想像される。批判も多いカイバンダ大統領に対する好意的な論調など、気になる部分は少なくないものの、時代背景を考えると無理もないと思える箇所もあり、あまり現代の価値観を持ち込みすぎるのも酷だろう。このような偉業を成し遂げた人物が、今日ではあまり知られていないというのは悲しいこと。「八田與一」のように、もっと多くの人に知られるべきではないか。
0投稿日: 2020.03.29
powered by ブクログ為替相場が変動しない時代に、金融に携わる人々が、何を考え何を実践していたかを垣間見ることができ、非常に勉強になった。
0投稿日: 2019.06.02
powered by ブクログ銀行業務に詳しくない人でもこの時代のアフリカ勤務の苦労を知れる1冊。仕事人としての享受とプライドを感じる。
0投稿日: 2019.04.16
powered by ブクログ途上国が順調に滑り出すには技術協力の人材のレベルが最も重要なパラメタだということをこれでもかと感じさせてくれる本だった。 日本の場合は封建制が達成されて長かったために幕府という官僚機構が既にある状態から近代化をスタートできた。アフリカの多くの国では官僚機構を構築して根づかせるところから出発となるわけで、単純に科学技術を持って来ればいいわけではない。ということがルワンダの事例としてよく分かった。 では官僚機構の達成の有無の地域差が何で生じたかという話は、ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』とかで検討されているところを信じれば所与の地理的条件の違いによるわけで、私の受け取り方としては運に近い。運でここまで差がつくのか…と思うと、 これは支援しなきゃなという思いが強くなる。
4投稿日: 2019.03.17
powered by ブクログ学生時代に「ルワンダ中央銀行総裁日記」(服部正也氏著)という大名著を読んで以来勝手にこの国を贔屓にしている。90年代、この国は映画「ホテルルワンダ」に描かれたような過酷な民族対立を味わった。そして近年、「アフリカの優等生」として着実に成長しつつある。お約束の世界銀行Doing business ランキングがどのくらいあてになるのかは分からないが、許認可を減らし、汚職を摘発し、何とか海外からの投資を呼び込もうとしている。アフリカの内陸国、港までのアクセスルートだけでも大変なハンデだろう。頑張れルワンダ。文字通りアフリカのシンガポールになれるように。
0投稿日: 2019.01.13
powered by ブクログ著者の取り組まれた改革の中身も素晴らしいが、何より仕事への取り組み方や姿勢に、襟を正してしまう、教訓や示唆に富んだ一冊だ。事業再生に立ち向かうターンアラウンドマネジャーにもおすすめ。
0投稿日: 2018.11.25
