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サマー/タイム/トラベラー2
サマー/タイム/トラベラー2
新城カズマ/早川書房
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総合評価

35件)
3.7
8
8
13
2
0
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    田舎への閉塞感、未来への屈折した思いを掛け合わせた、「短時間だけ未来に跳ぶ能力」を発現させた少女を取り巻く五人の若者のジュブナイル時間SF。いやー青臭くて儚くていいですね!大まかなストーリラインはかなり好きです。膨大なSF作品を引用したタイムトラベル議論や、あらゆる要素が複雑に絡みながら一本の軸にまとまっていく展開は圧巻で、当時のSF評が高かったのも納得です。 ただどうしても合わなかったのが、主人公たちによる頭の良さをひけらかすかのような会話劇(これは最終的に否定してくれたからまだいいですが)と、一見議論のように見えるけど議論になっていない大量引用による知識マウント合戦。もしかするとこういうのが当時の流行りだったのかもしれませんが、個人的には合わなくて結構キツかったですね…。ストーリーラインは本当に好みだったんですが。

    12
    投稿日: 2025.10.30
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    タイムトラベルについて、もう少し掘り下げてくれるかと期待していたが、あまり詳細を解明せずに終わったので残念でした。何だか消化不良な気がします。。面白そうな材料を残したまま、淡々と進んできたので、回収できるのかと心配してました。やっぱり回収は出来なかったけど、後半で一気に展開があり面白くなったのでそれなりに満足してます。

    6
    投稿日: 2021.07.11
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    #日本SF読者クラブ 悠有は「時を駆け抜ける少女」になった。1巻からのレビュー続きです。高校生5人組のプロジェクトは、騒動というか事件になり、悠有は時を駆け抜けた。青春も駆け抜けるもの。やはり青春SF小説だ。  1巻のレビューで本書のタイトルを「夏/あの時/往く人」と解釈したが、まあいい線いっていたと思う。「往く人」というよりは、そのまんま「旅人」だったけど。あと、喫茶店「夏への扉」がキーとなっていた。「難しい言葉が出てくる」とか「読むのに疲れる」とかいうレビューもあるようだが、そこは悠有のように駆け抜けて(?)読めばよい。  エピローグで、未来の出来事として大地震と原発事故が起きたとの記述があった。本書は2005年に出版されている。時代設定も同時代だ。すでに阪神淡路大震災もチェルノブイリ原発事故も起こっていた。でも誰か未来を見てきたヤツがいるに違いない。そう思うと楽しいじゃないか。

    12
    投稿日: 2020.06.15
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    SFと青春ものの親和性は高い。そのことを改めて思い知らされました。 3秒だけ未来に跳ぶ幼なじみ。時空間跳躍少女開発プロジェクト。本に囲まれた自分たちの居場所。放火事件。最後の夏休み。 頭のいい高校生たちがタイムトラベルについて、ああだこうだと理屈に理屈を重ねる。そんな様子を眺めている幼なじみの姿。意味のないものに熱中し、完成しないものに取り組む。 何もかもが青春という名の箱に収められているよう。それはこの物語が主人公の回顧録だからかも知れません。 現在の話として語られながら、不意に過去を振り返る記述を織り交ぜることにより、現在が過去になりそこにノスタルジィが生まれる。 SFは未来を語りながら過去を語っているのかも知れない。だから青春と隣り合わせになるのだろうか。 はじめから別れは示されています。別れがある前提で物語は進みます。 しかしその別れは未来へと繋がる別れ。未来なんてろくなもんじゃない。そのはずだった。でもその未来は幼なじみの彼女に繋がっている。ならば少しでも綺麗にしておこう。 その思いが、過去と今と未来を繋ぐ物語の幕を閉じるのです。

    1
    投稿日: 2020.02.10
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    あの夏、 放火事件が町を揺るがし、 隣市との合併問題が議会を揺るがし、 兄は精神病院の病室で頭の中だけ並行世界に住み続け、 友人は住基ネットにハッキングをしかけて、 BGMはシカゴのSaturdayInTheParkで、 そして僕らはただいつもの「夏の扉」で本を読んでいた、 あの夏。 マラソン大会のただ中3秒間だけ未来へ時間旅行をした 幼馴染を巡って、僕らがSFを読み漁り実験を繰り返して 「時空間跳躍少女開発プロジェクト」に夢中になったあの夏。 ジャンル:「頭のいい高校生が額つき合わせてうだうだ」系衒学小説。 小難しい理屈と、大量のSF本を元ネタに一説ぶちまけるのがメインであるかのようなこの本の元ネタについていくのはちょっとムリだけど、やってることのSFくささに対して のんびりお話してるだけの登場人物たちを見てるのは楽しい。 こういうところは米澤穂信みたいだなー。 衒学趣味も好きですよ? ところで衒学的であるというときに、「衒学的」という言葉を使ってしまうと既に衒学的であるというのは面白いと思いませんか?

    4
    投稿日: 2019.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伝えようとしているところは悪くないとは思うが、好みではなかった。物語として描ききれていないように感じるというか、終盤の強盗計画にしろ、主人公の感情の動きにしろ、いずれも唐突感を覚えてしまう。バラ撒いた街の描写、社会の描写、各年代における街の地図、各種SF(TT)作品への憧憬、そういったものをもう少しまとめられるとよかったかなと。どうにもバラけてしまった印象を覚える。

    0
    投稿日: 2017.09.26
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    この人の作品の面白さはカタストロフにある。最後のどんでん返しという奴だが、今回はそれを最後の前に置いているので最後のあれがストンと落ちる。速いストレートを見せつけられた後のフォークボールを空振りするかのごとく。だからこそ、あの落ちがある意味小気味いいのだ。なお、この作品は2005年の本である。ここは強調しておこう。つまり、良くも悪くも預言書の類になっているのだ。SFにとっての悪夢とあとがきに書いてあるにも関わらず。

    0
    投稿日: 2017.07.12
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    細部細部はおもしろい。キャラが立っていて、SFというより、ミステリーでもあり、雰囲気や舞台も良かった。 ただ、全体的にちぐはぐ感が強く、いろいろ詰め込もうとした結果、崩壊している。

    0
    投稿日: 2016.03.10
  • 悠有は行ってしまいましたとさ

    恋や青春より、未来を選ぶのです。讃えられよ。 予想外の放火魔から始まって誘拐未遂事件までやらかしといて、結局、タイムトラベラーの謎は微妙な理論でごまかされたような感がありますが。流れるように読めてしまい、雑多な知識が詰め込まれているので、きっとその雑多な知識を調べれば面白いのでしょう。前半の雰囲気のまま盛り上がりどころが少し少ないまま終わってしまいます。時間があれば読み返したい作品です。

    1
    投稿日: 2015.06.13
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    最初は読みにくいなと思ったけど、いつの間にか没入してた。 最後の地図オチというのはよくわからん。また読みたい。

    0
    投稿日: 2015.05.22
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    手の届く最良のものをつかまえて、そいつと共に歳をとれ。クライマックスへの盛り上がりが勢いよく、随所に盛り込まれるSF論も嫌みがなかったです。9年前の小説ですが、なんか最後の方で色んな予見が当たってしまっていて苦笑い。それにしても、時をかける少女は、いつだって未来へ一人でかけていくもんなんですね。ハインラインの「夏への扉」みたいな、ご都合主義なラストじゃないのも良かったです。女の子が強く未来へ向かっていく姿は、清々しいです。

    0
    投稿日: 2014.07.23
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    これは好みが分かれる作品ですねー。 私はどうも付いていけなかった…。 置いてきぼりにされた感じ。 状線だと思いきや違ってみたり、のんびりな展開だなぁと思っていたらいきなりフルスピードになったりで どうも世界観に浸れなく残念です。。 万人うけはしなそうだけど、ピタリとハマれば面白い作品だと思います!

    0
    投稿日: 2014.04.28
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    SF青春小説にミステリーの要素も加わった下巻。各節に差し込まれる地図について、(なんで昔の地図なんか付いているんだろう...)としか読み終わっても気づかず、レビューみながら何やら地図オチとやらがあるみたいなんですね...再読しないとダメですね...

    0
    投稿日: 2013.08.08
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    ある日突然タイムトラベル能力を身に着けた女子高校生とその仲間達の一夏の交流を描いたSF青春小説。 主人公達のキャラクター設定が皆そろって劇画的で、細かな設定等も含めてリアリティは全く感じられなかったが、地方に住む現代の高校生の閉塞感は、なかなかうまく描かれていた。 印象的な猫が登場する点や、主人公達の溜まり場となる喫茶店の名称など、「夏への扉」を始めとした過去のタイムトラベル小説へのオマージュにも溢れた作品。

    0
    投稿日: 2012.05.04
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    “どうして? 簡単な話だ。仮に悠有を追いかけたとしよう。運良く(この大群衆の中から)見つけて、つかまえたとしよう。そうなると、やることは決まってる。ぼくはいうんだ。ちょっと口を尖らせながら。かってにいなくなるなよ、と愚痴ってから。なんで急にいなくなってんだよ、と問いつめて。確かめて。 そしたら、何がおきる? ぼくは理解してる。自分がその答えを知らないってことを。想像もできないってことを。そいつはナイト的不確実性だ。ぼくの遥かなる霧笛、喉にたまってしまった無数の違和感。スヌーピーあんちゃんの警告だ。 ようするに、ぼくは確かめたくなかったんだ。 悠有が何を見つけたのか。何を思い出したのか。確定したくなかったんだ。 ぼくをおいてけぼりにしてまで、片づけなくちゃいけない急用ってのが何なのか。 そうとも、ぼくは知りたくなかった。知らされたくなかった。自分がおいていかれる側の人間だってことを。それくらいなら、辺里駅の一番ホームから落っこちて列車に轢かれるほうがよっぽどましだ。 ああ神様、ぼくはそのていどの人間なんだ。”[P.81] そして彼女は走っていってしまった。 おいていかれた者を思うと辛いけど。 後にも会ってるようでそこが救い。 涼の部屋の所は思わずぞっとした。 “——もしもこの時、ぼくらが(何の理由もなく)隣にある涼の寝室へずかずかと入っていってたら、事態はもうちょっと少ない被害で決着してたかもしれない。 (中略) 百年前、あのヴァン=デル=コールハス/コールハース氏といっしょに駆け落ちしたということになってる令嬢の写真。最後のやつは、いちばんぼくらを驚かしたことだろう。なぜって彼女の顔は、悠有のおばさんにかなり似てたんだから。 その写真を見て、ある可能性に思い至った時、涼はメモをとろうとしたはずだ。始めはぴったりと動きを止め、愛用のシステム手帳までの最短距離を見定めてから。ものすごい勢いで手帳をつかみ、開く。ページをめくる。 そして、すぐまた手帳を閉じる。 たった今まで自分が何をしてたのか思い出せない、そして思い出せないということすら忘れてる、そんな顔で。 それがどんな病気の症状なのか、専門医だったら解ったはずだ。たとえば知里先生か、彼の同僚だったら。でも彼らはここにはいない。それどころかやつの両親だって立入禁止になってるんだ、この部屋は。ぼくらも部屋の中を見ていない。肝心な人はいつだって、ここ以外のどこかにいる。涼の寝室。本棚の横、白いはずの壁には大小いくつものコルクボードが架かってる。まるで、失われてゆく表層意識を塞き止める堤防のように。メモの上のメモ。重なりあう記憶。本日の予定、鍵の置いてある場所、電子レンジの使いかた、靴の履きかた。友人たちの名前と住所。数時間ごとに、これを見て再確認する。もしもぼくらが寝室へ入り、それを見てたとしたら、ずいぶんとその後の出来事は変わってたはずだ。すべてを避けられたわけではなかったにしても。—— ——でも、そうはならない。 涼の寝室は手つかずのままだった。その壁のメモを、ぼくらが見ることはなかった。ぼくと響子はずっとモニタの中の粗い画像を見つめてた。”[P.179]

    0
    投稿日: 2012.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    せつない.なんだか胸がいっぱいだ. 別にハッピーエンドと言っても問題ないないようなはずなのに. たまらなくせつない. たぶん.幼馴染とかがどこかにいってしまう小説は.自分にとって一番しんどいシチュエーションなんだろう. しんどい. 久々に正統派の青春タイムトラベルをよんだきがする. しあわせにせつない.・

    1
    投稿日: 2012.02.04
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    予想以上の時間の加速具合に驚きました。まさしく時間を駆け抜ける勢い。でも前巻とはタイプが違うけど、同じ雰囲気がたしかに残っている気がします。喪失感と葛藤と前進が僕が感じた主な物語の構成要素でした。地図の使い方も納得の出来。それと作者の短編は何編か読んでいたんですが、リンクが好きなことと朧気に作品の傾向がつかめた気がします。この作品をかなり気に入ったので、他の作品も読んでみます。

    1
    投稿日: 2011.05.04
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     物語の結末は奇を衒ったものかもしれないが、一夏を終えた肝心の主人公が物足りない。あるあるな展開を楽しませてくれるだけのものが無かった気がする。1巻を読みながら、何故ラノベと言われているのかなと思っていたが、侮蔑的意味でのラノベ扱いだったようだ。1巻は読んでいて楽しかった。1巻で明かされない謎が気になってしかたがない、といったことがなければ1巻で止めてもなんら差し支えは無いかと思う。

    0
    投稿日: 2011.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あるSF的事象の発生に、古今東西のSF小説などからアプローチしていくくだりのある、ユニークな小説。 結局最後までもつれていく解明への心境と、もっと原始的な心境のせめぎあい。そして受け入れざるを得ないラスト。 なかなか読みごたえがある。あと鶴田謙二氏のイラストがたまりません。

    0
    投稿日: 2011.02.23
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    『サマー/タイム/トラベラー』の完結編です。 こっちから読んではいけません。 タイトルは「1」と「2」だけど、実質、上下巻です(笑) 3秒だけ未来へ跳ぶ能力を発見した悠有。 そのことに、心が動き始める卓人。それとは別の思いを抱く涼、コージン、饗子。 悠有が進み始めた第一歩。 そのシーンはとても感動的です。

    0
    投稿日: 2011.01.16
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    御託の多い語り口でなかなか核心に迫らない青春SF小説。タイムトラベルの力を持った女の子が出てくるけど、基本は青春。高校生の一夏の出来事的ノリ。文体で好き嫌い別れる節あり。

    0
    投稿日: 2010.10.01
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    再読完了。 ただし、「地図によるオチ」というのがなんのことか、今回もわからず。 修行が足りないのかな? けれど、しっかり楽しめたから、大満足。 今度はフィニを読まなければ。

    0
    投稿日: 2010.09.02
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    自分はタイムトラベルできないけどほかにできる人が出る小説って意外と少ないかも。涼の話がなかなか面白かったと思っちゃうのはハードSFの読みすぎか…。もうとにかくこの読了感のためだけに長ったらしい前フリに耐えてきただけあった。悠有に告白して跳ぶのを諦める、なんてのはハッピーエンドじゃない!!切なさとノスタルジーあってこその青春小説である!w

    0
    投稿日: 2010.09.02
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    私の評価は甘いのかも知れない。だが、このストーリーも充分甘いのだからそれでいい。 将来「ブックカフェ」をやりたいなぁと思ったのも店の名前を『夏への扉』にしたいと思ったのも元を質せばここなのだ。だから甘くていい。

    0
    投稿日: 2010.04.05
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    サマー/タイム/トラベラーの2作目です。 1作目からの興味の持続が保てたため、なんとか読了です。 ただ、1作目から漂う話の進行の遅さ、蛇足が気になった。 なんとか1作にまとめられなかったものだろうか。 2006年度ベストSF第5位(国内篇)だそうです。

    0
    投稿日: 2010.03.15
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     ある夏の日。幼馴染の悠有は初めて時空を飛んだ。たった三秒先の未来へ。それをきっかけに高校生五人組は〈時空間跳躍少女開発プロジェクト〉を開始する。一筋縄でいかない癖物ぞろいの五人組が繰り広げるひと夏のタイムトラベルな物語。  ええ話しやー。タイムトラベルというSFな題材なもと、登場人物ひとりひとりに愛着が持てる。今年の京フェスで著者の新城カズマさん自身が、「一年に一回はこれを読んで泣ける」と言っておられたのだが、決して誇張表現じゃねえよ。切なさみだれうち。せ、青春ボンバー! 二巻完結なので、是非どうぞ。

    0
    投稿日: 2009.11.22
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    もったいぶった展開が、唐突に進行する。小説より説明文なほどに。確率論への期待と諦めが交錯する。甘酸っぱい青春小説は、最後で羅列となり、ちょっと趣味と違う。つじつまあわせを狙ったがゆえか。前半ほどののめりこみは無かったが、最後まで読ませた。エンディングはファンタジーかな。

    0
    投稿日: 2007.12.15
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    切ないラスト。  一巻の独白で、予想はできていたけれど・・・。    アエリズムは個人的にお気に入り。

    0
    投稿日: 2007.04.05
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    1冊目読み終わって、すぐ買いに行きました。頭が足りないのでちょっと理解するのに2〜3回行き来しましたが。 違う結末を期待していたので、期待通りにならなくて嬉しかったです。

    0
    投稿日: 2007.03.31
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    何行もすっ飛ばしてしまった場面はあるにしろ、途中までは面白かったです。残念なのはラストかなぁ・・・。

    0
    投稿日: 2007.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サマー/タイム/トラベラーに登場したもしくは関係があると思われる作品一覧 タイムトラベル関係(順不同) 梶尾真治のエッセイ集・入門書 タイムマシン / H.G. ウェルズ トムは真夜中の庭で / フィリパ・ピアス たんぽぽ娘 / ロバート・F・ヤング ある日どこかで / リチャード マシスン レベル3 / ジャック フィニイ ゲイルズバーグの春を愛す / ジャック・フィニイ 夢の10セント銀貨 / ジャック・フィニイ マリオンの壁 / ジャック フィニイ ふりだしに戻る〈上〉 / ジャック・フィニイ 時の旅人 / ジャック・フィニイ 夜の冒険者たち / ジャック・フィニイ 盗まれた街 / ジャック・フィニイ 時をかける少女 〈新装版〉 / 筒井 康隆 ジェニーの肖像 / ロバート・ネイサン ここがウィネトカならきみはジュディ / F・M・バズビイ(『タイムトラベラー』に収録) リプレイ / ケン・グリムウッド 夏への扉 / ロバート・A・ハインライン 時間衝突 / バリントン・J・ベイリー 酔歩する男 / 小林 泰三(『玩具修理者』に収録) 果しなき流れの果に / 小松 左京 タイム・リープ―あしたはきのう (上) / 高畑 京一郎  マリーン / 萩尾 望都(『ゴールデンライラック』に収録) マイナス・ゼロ / 広瀬 正 スキップ / 北村 薫 ターン / 北村 薫 リセット / 北村 薫 ミラーグラスのモーツァルト / スターリング(『タイムトラベラー』に収録) たんぽぽのお酒 / レイ ブラッドベリ 雷のような音 / レイ・ブラッドベリ(『太陽の黄金の林檎』に収録) プロテウス・オペレーション〈上〉 / ジェイムズ・P. ホーガン 時間泥棒 / ジェイムズ・P. ホーガン J.F.ケネディを救え / スタンリー シャピロ ダラス暗殺未遂〈上〉 / ジョージ ベアナウ ウィンターズ・テイル〈上〉 / マーク ヘルプリン 金星樹―SF短篇集 / 佐藤 史生 ライトニング / ディーン・R・クーンツ # 人物紹介欄でネタバレらしい ゆめのかよいじ / 大野 安之 ハドソン・ベイ毛布よ永遠に / ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(『故郷から10000光年』に収録) オーロラの彼方へ / トビー エメリッヒ  ポーの一族 (1) / 萩尾 望都 タイム・パトロール / ポール・アンダースン 敵艦見ユ / 広瀬正(『タイムトラベルSF傑作戦』に収録) 世にも奇妙な物語 映画の特別編〈特別版〉 / タモリ 愛の手紙 / ジャック・フィニイ(『ゲイルズバーグの春を愛す』に収録) ラ・ジュテ / サン・ソレイユ / クリス・マルケル 12モンキーズ / ブルース・ウィリス 猿の惑星 BOX SET(五部作) / チャールトン・ヘストン 夕ばえ作戦 / 光瀬 龍 バック・トゥ・ザ・フューチャー / マイケル・J・フォックス スター・トレック ファースト・コンタクト / パトリック・スチュワート その他 戦う操縦士 / アントワーヌ ド・サン=テグジュペリ 伝奇集 / J.L. ボルヘス 徳川家康〈5 うず潮の巻〉 / 山岡 荘八 ぼくを探しに / シェル・シルヴァスタイン 火星のプリンセス / エドガー・ライス・バローズ ライ麦畑でつかまえて / J.D.サリンジャー アルジャーノンに花束を / ダニエル キイス # 涼のしぐさがアルジャーノン フラーがぼくたちに話したこと / リチャード J.ブレネマン 罪と罰〈上〉 / ドストエフスキー # 饗子の理想の恋人像がラスコーリニコフ 霧笛 / レイ・ブラッドベリ(『ウは宇宙船のウ』に収録)   茄子 アンダルシアの夏 / 黒田硫黄 銀河パトロール隊―レンズマン・シリーズ〈1〉 / E.E. スミス # ボスコーンとか ロード・オブ・ザ・リング / ピーター・ジャクソン # ホビット庄とか 悠有の飼っている猫の名前 ペテロニウス(=ピート)夏への扉に出てくる雄猫 ク・メル 人類補完機構シリーズに出てくる猫娘 チェシャ 不思議の国のアリスのチェシャ猫 ジェニィ ジェニィ / ポール ギャリコ ハミイー リングワールドに出てくる獣への話し手と呼ばれるネコに似た獰猛で肉食性の種族(クジン人) アプロ 敵は海賊シリーズに出てくる黒猫型宇宙人 ぱっと目に付いた作品、心当たりのある作品を抜き出してみた。自己満足用。見落としとか、調べるのが面倒になったのとかあると思う。

    0
    投稿日: 2006.11.14
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    娯楽小説としては過去最高モノ。何度も読み返したくなる作品。この作品全体に漂う青い緊張感は多分二度と味わえない。

    0
    投稿日: 2006.08.20
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    1に垣間見える焦燥感やらからすると、案外たいした事の無い落ちな気はする。量子論とか、ネタは相変わらず楽しませてくれる。 落ちのいまいち感はエピローグでなんか気にならなくなっちゃうけど。

    0
    投稿日: 2006.03.21
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    2巻にて完結。これはある意味「ジャケット」読み。「ゲイルズバーグの春を愛す」表紙柄の浴衣、欲しい。 ラストは嫌いではないけれど、どうも主人公には愛情を持てなかった一作。

    0
    投稿日: 2005.11.30
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    サマー/タイム/トラベラー第2巻。 段々遠くなる、怖くなる、そして事件が起こる。 1巻の分まできちんと消化させてくれます。 話としてはやっぱり微妙な部分もあるかな? けれど、ここまでよく書ききったなと。 彼らの未来に幸あれ。

    0
    投稿日: 2005.11.08