
総合評価
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powered by ブクログ物理学の知識が少しだけあれば大変楽しめる短編集 表題作は見事なSF恋愛物語 時間の流れの違いから生まれる切ない物語はたくさん例があるけれど短さも相まってわかりやすく心に刺さるし描かれる映像もSFならでは 時間ってよく恋愛ネタにされるけれどある程度パターン化していると思うのでいかに場面映像が良いかに掛かっている気も 他の短編も粒揃いなお買い得本でした
10投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ2025.5.14読了 めちゃSFで面白かったー!これぞ小林泰三氏って感じがしました。個人的には『キャッシュ』と『門』が好きだったな。SFと推理を掛け合わせてる話が好きです。これ物理が得意な人はもっと楽しめるんだろうなと思うと羨ましくてならない……。
0投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログハードSF恋愛風味。 ガチガチの世界観と冷徹な視線がいい。 極限世界を生きる人間模様ととらえると面白い。 トキメキやグロは控えめ。
0投稿日: 2023.12.07
powered by ブクログSFは読み慣れないところもあって、作中の理論にはほとんどついていけなかった。 ストーリー自体は小林泰三らしい。個人的には「独裁者の掟」と「キャッシュ」が好きだった。「独裁者の掟」は読み進めて総統の背景が分かってくると途端に無機質な人物だった総統の人間らしさが伝わってくる書き方がうまいなと思った。
0投稿日: 2023.01.15
powered by ブクログ彼にも駄作はあるが、これはお得意の謎サイエンス(謎の論理で納得させられてしまう)とホラーの融合が高いレベルで集まった大満足な作品集。 表題作の叙情性には悔しさを覚えるばかり。
1投稿日: 2023.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
細かい理論はわからないのでその部分は流し読みしてしまいました。 理系とセンチメンタルが同居していて不思議な世界。 「独裁者の掟」「キャッシュ」「門」が好みです。門はなんとなく、大姉そうだろうなとは思いました。 独裁者にはびっくりしましたが、固定観念持ってた!というのに気付かされてそれにもびっくりしました。今まで独裁者に居なかっただけで、確かにこんなケースもこの先出てこないことはないと思われます。。
2投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログ小林泰三さんの小説はアクが強い、というのが自分の中のイメージ。独自のユーモアやブラックジョーク、ナンセンス、詳細なロジック、特異なキャラクターに文体、そしてグロ描写と、合わない作品はどうにも合わないのですが、ハマるときはハマる、そんな不思議な作家さん。 この『海を見る人』に関して言うと、文章や独自のユーモアやといった小林さんのアクの部分は大分抑えめな印象。一方で精緻なSFの論理と世界観のこだわりであったり、通常の概念を揺さぶるような物語のテーマは健在。「綺麗な小林泰三さん」というべき短編集かも。(他の作品のイメージが、どんなんなんや……と思われそうだけど) 収録作品は全6編。そしてそれぞれの短編を繋ぐ、幕間の短い会話で構成されています。短編が語られた後にある、二人の人物の会話の部分が本全体の雰囲気を醸し出しているように思います。異なる論理が支配する世界での人々の考え方や生き方。それを読者はどう受け入れるか。その道標の一つにとして考えさせられます。 最初に収録されている「時計の中のレンズ」は難しかった……。どんな光景が広がっているか。世界観はどういったものなのか。ハードSFの論理は正直ちんぷんかんぷんだったものの、世界観の壮大さだけはかろうじて分かりました。 宇宙を舞台に遊牧民族の旅と、少年の淡い恋とほろ苦い成長を描いた短編です。 「独裁者の掟」は異なる二つの宇宙国家の戦争と、強国の統帥の独裁。そしてそれに翻弄される人々を描いた短編。 戦争の中奔走し、自分の使命を果たそうとする人々の生き様と、無慈悲な統帥の政治の様子の対比が印象的。そして意外な展開が待ち受けると共に、善と悪の概念が揺さぶられました。 「天国と地国」も壮大だったなあ。 侵略者に襲われ、壮大な宇宙空間を旅する四人の男女。ある日彼らは、うち捨てられた様子の拠点となりそうな星を見つけるが…… 神話と思われていた星が存在するかも、そしてその星の正体は、というのがなんだか途方もなくワクワクする話でした。この短編を長編版にしたものもあるらしくて、そちらで物語のその後が語られるのかも、気になります。 「キャッシュ」は仮想空間と現実空間が交差する探偵もの。 この世界観と設定ゆえの捜査や推理であったり、そして犯人の正体であったり、結末であったり、そしてSFならではの哲学的な面もある、とても好みの短編でした。 「母と子と渦を巡る冒険」はこれが一番小林泰三さんらしい作品かもしれないなあ。 お母さんのためボロボロになりながらも宇宙空間をめぐり、情報を集める子ども。明るくユーモラスに(?)描かれるグロ描写ととぼけた雰囲気。そして結末のブラックさと、小林さんらしさにある意味満足しました(笑) 表題作の「海を見る人」は時間の経過が異なる二つの世界の少年と少女を描いた恋愛もの。 最後に老人が海を見続けている意味が分かると、切なさの中に一種の狂気的な部分も垣間見える、これも独特の短編だなあ。老人が見続けているものを想像するにつけ、残酷なようでいて、ある意味甘美なようにも思えて、気持ちがざわざわします。 「門」は量子テレポートとそれを守ろうとする人と、破壊しようとする人々を描いた話。 小さな宇宙船に艦隊が攻めてくるという、派手な書き出しから、艦長と語り手のいじらしい関係性に結末とこちらも面白かったです。 世界観を全て理解しようとすると、相当ハードルは高い気がしますが、ぼんやりとでも雰囲気さえ掴めていれば、どの短編もその世界観ならではのドラマに、読み手を引っ張っていってくれる、そんな短編集だったと思います。
10投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログアイディアは秀逸なものが多いと思うんだけど、残念ながら、あんまり文章のうまい人じゃないようだ。あと、「門」はネタバレ。あの手の話はネタバレもしょうがないと思うので、それでも「うーん」とうならされてしまうようなヒネリがほしかった。(直球でした・・・)
1投稿日: 2018.12.31
powered by ブクログハードSFな短編集。時間間隔が違う人同士の恋愛を描いた、書籍タイトルと同じ「海を見る人」が面白かった。
0投稿日: 2018.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「時計の中のレンズ」★★ 「独裁者の掟」★★ 「天獄と地国」 「キャッシュ」 「母と子と渦を旋る冒険」 「海を見る人」 「門」
0投稿日: 2017.05.27
powered by ブクログ自分はハードSF好きだと言ってきたけど、これを読んで反省した。 ごめんなさい。 これからはミーハーハードSF好きと言います。 それくらいきっちりと計算されていたり、科学理論が描写の背景にある。 何と言っても作者が「ばりばりのハードSFファンの方々には、できれば電卓を片手に読んでもらいたい」と挑発的なことを言っているのだ。 「がっつり計算してますよ、お前らもやってみろ。ハードSF好きなら当然できるよな!」ということだ。 そしてこれを受けて解説で向井さんが「天獄と地国」の計算をしている。 これはもう計算なんか全然できない自分は到底ハードSF好きなんて口幅ったくて言えやしない。 とは言え、作者が言うように計算ができなくても十分楽しめる。 まぁ多少理屈や計算を見せたいがためにこの話作ったよね、というところが見える話もあるけど、全体的には悪くない。 一番好きなのは「門」。 時間関係好きなんだよね。 面白かったです。
0投稿日: 2017.03.26
powered by ブクログSFは割と好きだけども、面倒な難しい話はぶっちゃけ素通りなので、いわゆるSFファンというわけではなく。SFって2001年宇宙の旅みたいな、微妙な空気感があるような。そういう雰囲気が好きなわけで。でもってこの話はすっかり切なすぎな話に、時々いやそうなんか、どうなんだ、さっぱり分からんけどそこまで自信満々に話すならきっとそうなんやね、という難解な話のが交互にやってきて、これがいわゆるギャップ萌えってやつか。
0投稿日: 2016.05.14
powered by ブクログ最初の「時計の中のレンズ」が唐突すぎて何回読んでも世界観がイメージできなかったので、長らく放置してあった。久々に読み直し、脳内チューニングが合ってくるにつれて生き生きと読めるようになった。 こんなによく計算されて、一般人にも理解できる程度のSF観、全部短編だけじゃもったいない!もっと詳しく説明して傍流のエピソードも膨らませて、一冊の本にすればいいのに!と思う話ばかり。 キャッシュ・海を見る人、が楽しかった。
0投稿日: 2014.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
専門的なことはよくわからないが、独立した話がまとまって最終的に一つにまとまる(珍しく?希望がある)のは見事としか言えない。勉強になるファンタジー作品。何作か読み終わったが、自分は小林氏の表現する会話のテンポが好きなんだな、と気付いた。
0投稿日: 2014.07.16
powered by ブクログ数学的に図形を使って誰か解説してくれ こんなにネットが発達した時代になぜそんなサイトが、うごのたけのこのように存在しないのか そんな日は永遠にやって来ないのか SNSの発達のせいで良質な評論サイトが減っている
0投稿日: 2014.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
独裁者の掟はどう終わるのか予想出来ていなかったのでオチにびっくり。こういう系は読んだことあったのに。 天獄と地国は天と地の扱いが逆様の世界で暮らす人類の話。気になる終わり方だった! 海を見る人はなかなか救いのない終わりで、門はなんとなくわかってしまった…けど、話と話の間で会話してる二人の正体には気づけなかった。 SFだけど、切ない話が多かったように思う。よかった。
0投稿日: 2014.06.17
powered by ブクログ表紙は「海を見る人」のワンシーン。 こうやって見れば、感傷にとらわれたせつない印象的な恋情場面なんですが。 このきれいだけど、せつない場面は、限られた期間だけの話ですよね。 老人の時間間隔では、おそらくきれいなままで見るだけでしょうけど。老人の死後、どうなっていくのかを考えたときに、ちょっとホラーなんじゃないかな?と思ってしまって、現実に引き戻されました。 なんか、そう思った自分が哀しい。 彼女が、引き伸ばされていくのって、そこまで観賞に耐えれるものですか? 舞台設定を理解するのに、体力使う物語が多かった。入り込むまでに、時間かかりました。 なので、入り込めたと思ったときは、たまらんね。 でも、短編集なので、入り込めている時間が短いんです。
0投稿日: 2013.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初の本格SF。完全に文系の私には少し難しかった。 ただストーリーだけを見ても面白く、理系の恋愛小説ってこんな感じなのかなと思った。理系の知識があれば、宇宙の途方もない距離や大きさを実感できて、もっと面白かったかもしれない。 門の話だけはオチが読めていたけど、それでも面白かった。不思議で少し怖い。
0投稿日: 2013.10.03
powered by ブクログ硬い方の小林泰三が楽しめる短編集。まずいろいろな世界を科学的に数学的に論理的に精緻に構築し、そこに人間を放り込んでみる。すると何が起こり、彼らはそれぞれの環境、ひいては世界そのものにどういった方法で立ち向かうのか、というある種の実験のような印象も受けた。SFとしてもおもしろいけど、解説にもあるように異世界ファンタジーとしても読める。『独裁者の掟』が鮮やかで好きです。
0投稿日: 2013.09.07
powered by ブクログ7つの短篇を収めた短篇集です。個人的には「独裁者の掟」が良かったです。善悪は捉え方によってどうとでも変わるというのがよく分かります。「門」の最後のオチもニコッとさせられる爽やかなオチで良かったです。ハードSFということで専門用語も沢山でてきますが、判らないところはすっ飛ばして読むってことでも問題なく読めると思います。ただ私には判らないことが多すぎて少々消化不良ではありますが。
0投稿日: 2013.05.22
powered by ブクログSFはほとんど読まないので時間の歪みとか難しかった。膨大な宇宙では一度離れてしまうと同じように進んでいる人に会うのは困難であるのね。「キャッシュ」「海を見る人」「門」の切なさが好き。
0投稿日: 2013.04.20
powered by ブクログSF初心者の自分にはまだ早かったようです。難しくて殆ど理解できず。無念。 もうちょっとレベルを上げてから再読します。 評価不可。
0投稿日: 2013.04.05
powered by ブクログ―――場所によって時間の進行が異なる世界での哀しくも奇妙な恋を描いた表題作 円筒形世界における少年の成長物語「時計の中のレンズ」など 冷徹な論理と奔放な想像力が生みだす驚異の異世界を描いた7篇を収録したSF短篇集。 小林泰三(グロくない!笑”) 持てる想像力をフルに活用して楽しむタイプのハードSF 「世界がこういう形だったら」 「この場所にこんな力が働いていたら」 という前提から、ひたすら展開させていってるのはすごい 主に地学と量子力学の難しい概念も出てくるけど 解説にあるみたいに「充分に発達した科学技術は魔法と区別がつかない」から もちろんファンタジーとして楽しむことも可能 『天獄と地国』『海を見る人』が面白かったなぁ
0投稿日: 2012.12.30
powered by ブクログ「重力が小さい世界」「場所によって時間の流れが変わる世界」などの話を集めた短編集。 これらの設定は「そういうもの」としてファンタジーで描かれることが多いですが、本書ではそれらの現象全てに科学的な解説がなされています。 解説については難しく理解できない部分も多かったのですが、元々ファンタジーとして描かれる題材なので話自体はとても楽しめました。 しかし解説部分の多さはちょっと気になるところ。
0投稿日: 2012.12.16
powered by ブクログ短編集と思い呼んだが、実は一つの長編であった。 楽しみ方が幾つも存在し、一度だけではなく二度三度と読んでしまう。
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログ時計の中のレンズ / 初出 S-Fマガジン 1997年10月号 独裁者の掟 / 初出 『NOVEL21 少女の空間』 徳間デュアル文庫 (2001.2) 天獄と地国 / 初出 S-Fマガジン 1999年5月号 キャッシュ / 書き下ろし 母と子と渦を旋る冒険 / 初出 S-Fマガジン 2000年2月号 海を見る人 / 初出 S-Fマガジン 1998年2月号 (第10回S-Fマガジン読者賞) 門 / 初出 S-Fマガジン 2001年2月号 あとがき 文庫版あとがき 解説 「計算SFの真骨頂」 (向井淳) コラム 「夢のような科学と真実、衝撃と、恋する人」 (タカノ綾) 『海を見る人 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)』 2002.5 早川書房刊 文庫化 カバーイラストレーション 鶴田謙二 カバーディレクション・デザイン 岩郷重力+WONDER WORKZ。 印刷 亨有堂印刷所 製本 明光社
0投稿日: 2012.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私にもう少し、物理法則を理解できる脳があればもっと楽しめたのになぁ!と思う一冊。わからなくてもそれぞれの話に広がる世界を想像するだけで楽しめたのだけれど。 表題作は切ない遠距離恋愛ストーリー。永遠に追いつけない、ただ見つめるだけの恋。それでも心はつながっていると思いたい。 「キャッシュ」は他者の夢とつながるというところでインセプションを思い出し、プログラムが意思を持つというところで先日読了していた飛氏の「自生の夢」を連想したりして面白かった。 「独裁者の掟」も途中で何となく展開は読めたが、好きな傾向の話。カリヤがチチルに誓った言葉にぐっときた。
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログハードSF+愛 SFも愛も理解しがたいからこそそのハーモニーが絶妙なのか 『キャッシュ』『海を見る人』『門』
0投稿日: 2012.06.07
powered by ブクログSFなんだけど、「感じる」小説です。タイムパラドックスとかが好きな人も、恋愛小説が好きな人にもおすすめ。5年位前に読んだ。
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白すぎワロタ.みたいな. 久々に手も足もでない面白さだった. 想像力が異次元だろ.全短編が完成度高くて,別角度からの作品で. 恩田さんのライオンハートみたく,どの平行世界でもめぐり合う二人なのだろうかとか思ったりするけど,そんな作品の外骨格を想像するのが無粋に思うほどに中身の完成度がやばい. 海を見る人とか,ロマンの極値とってるし. 門とか,どっかでよく見る話なのに,設定がきちんとしてるせいで,輪郭を持って強烈な印象だし. 独裁者も好きだし. 久々に度肝抜かれた.大好き
0投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログ次の年、カムロミは夏祭りに来ませんでした。 わたしはさらに一年を耐え忍びました。 その次の年もカムロミは現れませんでした。 わたしは待つことをやめました。 わたし、先生に約束するわ。 次に出会うことがあったら、その時は… 今度はわたしが苺ミルフィーユを奢ってあげる。 (時計の中のレンズ/独裁者の掟/天獄と地国/キャッシュ/母と子と渦を旋る冒険/海を見る人/門)
0投稿日: 2012.03.18
powered by ブクログ「母と子と渦を旋る冒険」が一番よかった。宇宙探査機の近親相姦とは新しすぎる。へ、変態だー! 時間や空間がねじ曲がった世界、タイムパラドックス、宇宙の謎系ストーリーが好きな人におすすめ。とびきりの非日常が楽しめます。
0投稿日: 2011.11.15
powered by ブクログ時間の流れが違う場所に暮らすふたりの恋。 時間という隔たりに嘆いて、事象の地平面である海面に飛込んでしまうことで、女の子の姿は広がり続ける。 それによって主人公や残された人たちの主観の中では、少女の恋をした時間は永遠に思えるような年月のなかで引き伸ばされつづける。ありえない恋をしたふたりのお話「海を見る人」。とても味わい深いお話でした。 他にもとても広がりのある世界観のお話がたくさん収められた短編集。
0投稿日: 2011.09.23
powered by ブクログ科学的な説明がゴリゴリのところは、よくわからなかったので、眠くなることが多かったが、話の筋としてはどの作品も面白かった。よく言葉の定義もわからずに使ってみるが、僕の実感として、これはまさしくハードSFだった。
0投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集。SF的知識はサッパリなのであとがきにも書かれていたようにファンタジーとして読んだ。何かスッキリしない話が多い。独裁者の掟、キャッシュ、門あたりの話が好き。表題作は期待しすぎたせいでイマイチだった。
0投稿日: 2011.03.09
powered by ブクログ本格ハードSF 自分は理系なので苦手感なしによめたが、文系の人は読みにくいのかも。 最後の門が一番おきにいり。 泰三はタイムパラドクス系が最高
0投稿日: 2011.02.23
powered by ブクログ再読。表題作に惹かれたけど、読んでみたら二番めの「独裁者の掟」がストライクだったという思い出。 相変わらず私の頭では理解が追いつかないレベルのハードSFだけど、それを差し引いても面白い。壮大な世界観を予感させながらばっさり終わらせた「時計の中のレンズ」や「天獄と地国」も好きだし、「キャッシュ」の魔点システムなんか本気でプレイしてみたいし(間違いなく廃人になるけど)、「母と子と渦を巡る冒険」や「海を見る人」も今読んだら新たな感慨があったけど、個人的ベストはやっぱり「独裁者の掟」。 この短編集の中では理解しやすい設定だけど、話の構成が短編としてこの上なくシンプルでベスト。それ故に語ったらネタバレになるのでしゃべれないのが憎い。愛と勇気で世界を救う話も大好きだけど、わかりあえない人間がいる世界を救うにはこれくらいの覚悟が必要なのだとも思う。 緻密な世界観に目が向きがちだけど、よくよく考えてみればどの話も王道なボーイミーツガールの展開になっているのに気づく。ダークな話が多いそうだけど、やっぱり他の著作も読んでみようかなあ。 ちなみに気合いの入った解説やコラムまんがが載ってるので、文庫の方がオススメです。
0投稿日: 2011.01.25
powered by ブクログ説明から絵を思い浮かべるのはハードルが高い。そこは難解だった。物語というのは物事の経緯、変化、因果関係のこと?で、動きがあれば読める。でも、情景の具体的な説明となるとテキストという表現方法は弱い。物語は時間が横軸になっているから、時間経過のない情景を濃い密度で描写するのは難しい。 とか思った。メモ。
0投稿日: 2011.01.02
powered by ブクロググロ描写控えめなハードSF。表題作と「キャッシュ」の読後感はとても好きだけど、やすみんノリノリすぎてカワイイ的な意味で「母と子と渦を旋る冒険」も相当好き。
0投稿日: 2010.12.04
powered by ブクログ相当前に表題作と「独裁者の掟」だけ読んでて、今回ちょっと資料として「キャッシュ」を読んだ。前2作は読んでてイメージが湧かなかった部分も多かったけど、これは凄くオーソドックスな設定でSF耐性無くても面白い
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログハードSFの短編集。 特殊な重力環境におかれた世界、屈折する時間と光、パラドックス、人工的な世界、破滅後の地球。濃い作品がぎゅっと詰まった一冊でした。 サイエンス・フィクションとしての重厚さもありつつ、恋があり苦悩があり、人間ドラマとしても面白いです。 ただ、視覚描写がぱっと読んですぐに浮かばず、首を捻りながら想像に苦心したような箇所が何回かありまして、そのあたりがもっとすっと自然に伝わってくる描写だったら、さらにもっとSF初心者へのウケも狙えただろうに、ちょっともったいないなあなどと、余計なお世話なことを思いました。 収録されている短編の中では、『天獄と地国』が切なくていちばん好きだったな。 遠い未来。人口が激減して、科学技術や知識も、進んだ部分もある反面、うしなわれた部分も大きい。人類が急激に衰退していく時代、いまの歴史や文明が、もうすっかり失われた世界。 人々の間で、現代とは異質の基盤に拠った理論や常識や、あるいはおとぎ話が、世界がはじめからそんなふうであったかのようにまかり通っているところが、なんていうか、SFの醍醐味だなあという感じがして、すごく好き。 『キャッシュ』は、コールドスリープしながら遠い宇宙を目指す移民団の話で、何百年もコールドスリープしている間に記憶が失われてしまうことを避けるために、全員で同じ仮想現実の中で生活している……という設定。ミステリ風の構成で、面白かったんですけども、なんだか上遠野浩平さんのナイトウォッチシリーズを思い出しました。……っていうかほぼ同じ設定です。 でも、どこかで別の作家さんの、ちょっと似た設定のお話を読んだこともあるので、似ているとかいうまえに、もしかしたらむしろSF界では一種の典型なのかな? シロートなのでよくわかりません(汗) ともかく面白かった。 ツイッターで読了直後にぶつぶつ感想を呟いていたら、同じ方の『玩具修理者』をすすめていただいたので、先日読んでみたのですが、そちらもなかなか面白かったです。SFホラーでした。わたし、怖いのはじつは苦手なんですが、ややSF>ホラーな感じだったので、それほど怖がらずに楽しく読めました。そちらのレビューはまた後日。
0投稿日: 2010.10.16
powered by ブクログ短編集。 「海を見る人」「門」を再読。 いくつもある箱庭的な世界観の中で、やはりこの2作品は素晴らしい。 「海を見る人」は、場所によって時間の流れが異なる世界でのひと組の男女を巡る物語。悲劇的な内容なのだけど、恐ろしいほど綺麗な結末に身震いする。 原因は結果となり、結果は原因となる。 そんな作品「門」は、壮大な世界観の片鱗を示しつつも実はとても純粋なラブストーリー。もしくは宿命の物語。 ハードSFと称されるとおり、その科学的描写の大部分を理解することはできない。でも、奇抜な設定は読者の想像力を刺激するに足るものだし、卓越した結末は読者の心を見事に射止めるものがある。 解りづらいから好みの分かれる作品だけれど、噛み締めるほどにその良さを味わえる作品です。
0投稿日: 2010.08.08
powered by ブクログ知り合いが「ハードSF読みたいならこの短編いいよ」と薦めてきた一冊。 様々な舞台や設定を元に生み出された短編集。一つ一つはまったく別物のように見せながら、最終的には一つに収斂していくという、よくあるパターンのひとつです。大好物です。 読み口はあっさりしていますが、分類はかなりのハードSF。実際に各短編に出てくる数値を計算してみると、かなり数式に忠実に世界が構築されていることが分かります。その徹底振りから著者が生粋の変態であることが伺えます。 関数電卓を片手に計算しながら読むと色々わかって面白いと思います。もちろんそこらへんを意識しないでも特に問題なく物語として読んでいけるのが、この本のウリでもあるのでしょうが。そういう意味ではまさしく「一度で二度美味しい」本といえるかもしれません。 個人的に面白かった短編は、「独裁者の掟」と「門」。 どの短編も、広がりすぎず狭まりすぎず、ほどよい後味でした。
0投稿日: 2010.07.27
powered by ブクログ専門用語がたくさんで物語の設定の理解が難しい。 世界の存在の仕方とか、文章で説明されてるけど いまいち像が結べない。 しかしあえて注釈をつけたり、 この世界に置き換えたようなものの言い方をせず、 この世界はこういうもの、というスタンスが却ってよかった。 砂時計型のくびれの部分に凸レンズがはまったような歪んだ 円筒形世界、そこに住むぬれもの細工(人間含む動物のことを 指すらしい)、かたもの細工、やわもの細工(この二つは説明一切なし) とか、 山から浜に降りるにつれ時間の流れがゆっくりに なり、物質自体も平べったく引き伸ばされる世界、とか、 重力が外から内ではなく、内から外に向かう世界、 ここでは足の下に満天の星空が広がり、人は地表から ロープでぶら下がり宇宙服を着て生活、 地面の内側には、地面に足をつき、頭を天に向けて 生活できる伝説上の国があると言われている、とか。 そんな世界が7編も! 魔法が使えるとか、そういう違う世界じゃなくて、 世界の構造自体が全く異質、みたいな物語を 書いているのがすごいと思う。
0投稿日: 2010.05.21
powered by ブクログ小林泰三さんの作品を読んだのは久しぶりでした。積読本の中からなんとなく取り出してみた。 恐ろしく賢い人が書いているだけあって、SFシーンの描写は凄まじく難解な専門用語が書かれているように見えるのに、何故か理解出来てすらすらと読めるという怪現象が起こる。 表題作は本当に素晴らしかった。とても穏やかな時間をすごせました。
0投稿日: 2010.02.12
powered by ブクログ小林ワールドが全開です。 あ、これはとてもいい意味でです(笑) でも小林ワールドは”好き”か”嫌い”かどちらかだろうと思います。 癖が強いので。 一つ一つのお話が、彼の独特な語り口、の効果もあるのでしょうが、切々と胸に響きます。 小林泰三が恋愛を書くと、どうしてこんなにも論理的に人を思えるんだろうって。 青いまま熟した果実なイメージです。 そしてなにより、物語と物語の間を結ぶ間に入れられた小さな話が、独立したかに見える一つ一つの物語を繋いで大きな輪の中に組み込んでしまう。 その壮大さに脱帽です。 何度も読み返した本です。 大好きです。
0投稿日: 2009.02.08
powered by ブクログ小林泰三は角川ホラーにも面白いのたくさんあるけど、やっぱりこれがいちばん好き。 ロマンティックなSFです。
0投稿日: 2008.04.18
powered by ブクログあまりにも優れたものに触れたときにも、人は感動して涙を流すんだなぁってこと、この作品集を読んで知りました。
0投稿日: 2006.10.22
powered by ブクログ他の小林泰三の作品を読んだことのある人は違和感を感じるかもしれない。ホラーの要素がまったく無いのである。けれど、この作品は十分に面白いと思う。小林泰三にホラーだけを求めている人はがっかりするのかも知れないけれど、SFとしてはすばらしい作品ばかりだと思う。 『時計の中のレンズ』 場所によって重力が変化し、砂時計にレンズがくっついた内側のような奇妙な世界に住む移住民の移動を描いた作品。 重力の変化や地形の特徴の描写が面白かった。 『独裁者の掟』 二つの超長距離を移動する宇宙船同士の争いを描いた物語。 非常に悲しい運命を自ら背負い、過去の悲劇を思いながら独裁者として敵の宇宙船を乗っ取ろうとする独裁者。 和平を申し込みに来た父と一緒に敵の宇宙船へ乗り込み悲劇に会う少女。 二人の関係が明らかになる瞬間は泣きそうでした。 『天国と地国』 空と地面の重力が反対になった世界での物語り。 解説にかいてあったのだけれど、この世界での空に向かう力は9.65m/(s^2)である。地球の重力が9.8m/(s^2)であるからほぼ同じと見ていい。 このような細かい設定がされているのは小林泰三ならではだろう。 『キャッシュ』 はるかかなたへの有人飛行をする人々のバーチャル世界での話。 超長距離の有人飛行になぜバーチャルが必要なのかもしっかりとした説明がなされていた。 そのシステムの異常によって、バーチャル世界が崩壊を始めており、有人飛行が危機にさらされる。 そんな世界で唯一探偵をしている主人公が騒動に巻き込まれる話。 『母と子を旋る冒険』 抽象的なSFだなと感じた。 登場人物の名前や関係が面白かった。 宇宙を自由に飛びまわれる種族が広大な宇宙を調べて回る中の一片。 『海を見る人』 場所によって時間の進み方が違う世界での少年と少女の物語。 時間の進み方が違うことで、少女に起こった一瞬の不幸を少年が延々と見続ける。 時間の進み方の違いがよく説明されていて、難しい概念なのだろうけれど非常に分かりやすかった。 『門』 「タイムトラベルで過去へ行くことは不可能だ。その証拠に今の我々の周りに未来から来た人が居ないではないか。」といった話がある。 それに対して、この物語を読むことである一つの答えを見出せた。 主人公と大姉、艦長の関係がタイムパラドックスを生じさせないための要として良く描かれていた。 全体に小林泰三としては新しい純粋なSFとしての面白さがあり、グロテスクではなく美しい作品だった印象を受けた。
0投稿日: 2006.05.08
