
総合評価
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powered by ブクログ惑星を襲う震災を描いた1巻。スケールの大きさもさることながら、民衆の行動や政治の様子などがリアルで、作り込みのすごさを感じました。 まとまった感想は最終巻の3で。
2投稿日: 2023.07.16
powered by ブクログ大災害からの復興を描く三部作の一作目。関東大震災から戦前までの日本がモデル? 惑星間移動が可能な高い文明レベルに対し、社会インフラやメンタリティの低さのギャップなどモヤモヤする1巻目。
0投稿日: 2022.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物語の初っ端から目を覆いたくなるような悲劇が続く。これは小説で良かった。映像だと刺激が強すぎるから。 災害が続く昨今、大地震がいつ起きてもおかしくないし、この話の中のような状況もあり得るかもしれない。人はこんなふうに行動するのかもしれない。 でも何より主人公が格好いいなぁと惚れ惚れしながら読みました。 自分を使い潰すように働くのに報われず、思うように動いてくれない人々に苛立って、理不尽な不平不満や恨み言をぶつけられて、邪魔されて、利用されて。 なんでこんな人間達を自分が救わないといけないんだなんて怒りながら、結局は汚れ役、憎まれ役を果たして献身する姿がもう本当に格好いい。 願わくば、さらっと流されてしまった多くの登場人物達のエピソードを丁寧に膨らませていったら、もっと血の通った物語になったんじゃないかな。 とはいえ、非常に面白かったです。読めたことに感謝!
0投稿日: 2020.07.10複数の視点での示唆に富む作品
一巻から三巻まで読み終えてみて、いろいろな視点で身の回りの出来事や環境を見つめなおすきっかけになる、興味深い作品だと感じました。 視点を変えて、何度も読み直してみるのも面白そうです。 1.ヒーロー/ヒロインと悪徳政治家との戦いの冒険活劇 2.大量破壊兵器が未来にもたらすものへの警鐘 3.民族間対立と人と人の心の絆 4.災害対策と人心の掌握 5.男女の愛情と、人と人の心の結びつき 6.人の上に立つ者の成長と心の葛藤 7.軍事力の在り方 最後に、ヒーローとヒロインの愛の結末を書かなかったことが、一層の想像や期待を湧き立たせてくれました。 キスくらいはさせてもよかったのにな・・・とは思いますが・・・
0投稿日: 2017.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろいです! ブクログの談話室で紹介されていなければ手にとらなかっただろう本です。 セイオの仕事っぷりに惚れ惚れします。
0投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログ大規模な地震によって壊滅状態にある惑星国家の再建を描くお話。 他の惑星国家の思惑や、私利私欲に動く者などいろいろいて飽きない。
0投稿日: 2014.09.03危機を乗り越えるのは一人の力ではできない
地震からの復興という地味ながら力のあるテーマのシリーズ全3巻。 舞台が地球でないので一瞬おや? と思ったが、物語の根幹にかかわる重要な理由があることが後に判明して納得。 星間文明的に周辺諸惑星より劣ったレンカを舞台に、主人公セイオが地震からの復興のために奔走するのだが、これでもかとばかりに次々と難題が起こる。 利権やら財源やら外交やら人権問題やら、実際の災害でもそうなんだろうなと思わされる問題があり、さらに自分勝手でばらばらの民衆を束ねることのなんと難しいことか。 それらを乗り越え、さらに襲い来る災害を最小限の被害に抑えるための策が功を奏するときには実にすっきりする。しかし、それを成功させても主人公は報われない、日陰者のままなのだ。 縁の下の力持ちのおかげで世界は回っている。読み終わって、姿は見えない人々に感謝の気持ちを抱いた。
4投稿日: 2013.11.15
powered by ブクログディザスターSFは数あれど、復興SFってのは初めて読んだ。 日本人じゃなきゃ書けなかったSFって気がする。 早く続きよまなきゃ。
0投稿日: 2013.07.15
powered by ブクログ大震災の中から立ち上がる人々、支える官僚の姿を描いたSFっぽいのに違う話。全3巻。 震災後この本の内容を思い出すと勇気が貰えた。日本と比べて悲しくなることも……。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ久々に日本作家のSF(と言っていいのか?まぁSFだけど)! 惑星レンカの首都トレンカを未曾有の大地震が襲った! 政府も、行政組織も壊滅した混乱の中、若き官僚セイオが帝国再興に向け奮闘する! 1巻は大地震とその後の混乱、救援、登場人物たちの配置がメイン。 これからそれぞれの思惑で対立、共闘していくんでしょう。 小川一水は初めて読んだけど、もともとライトノベル系の作者さんだったようで大変読みやすく、するするいける。 ドロドロした情念とかはないけど、そういうのを求めなければおすすめ! あ、SF部分もこの舞台設定のためって気がするので、ハードSFとか求めるのも×。 (地震もただの地震じゃなさそう・・・って前フリはあるけれど) さぁ2巻買ってこよう!!
0投稿日: 2012.06.29
powered by ブクログ黒川さん所有 →12/02/26 浦野さんレンタル →13/03/20 返却 3巻、読了しました。 なかなかヘビー…、もとい、読み応えのある作品でしたよ! 大地震で世界が壊滅し、その後、市民の力によって復興を遂げていくというストーリーが今日的で、惹き込まれました。 日本は3.11から早、2年。 すでにその記憶も、忘却の彼方へと追いやられてしまった感があります。 そんな現代日本の無関心さも、改めて痛感させられました。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ小川一水は今年最も読んだSF作家だと思う。復興にかける主人公と現実の日本政府を比べた気がします。 この主人公のモデルが後藤新平だったのを、知り合いの今年の7冊に後藤新平の本があって思い出しました。 私はこの本がとても好きです。(この作家だと第六大陸と同じぐらいだいすきです)
0投稿日: 2011.12.31
powered by ブクログこの本を一番先に読んでいたら他の本に手をださなかった気がします。震災・復興・立場を違えた色々な人間の思惑と行動が交差し、果ては外宇宙の他国の政治が絡んできてう~ん、と言う感じです。この作者のディテールの細かさにはいつも痛み入るのですが今回はちょっと色々とエピソードが絡みすぎて分かりづらく、本筋を追うのに苦労しました… 自分の頭の中で地球ではない宇宙のどこかの惑星、と言うのが一番先に頭にあったからかも知れないのですけれども。 後もうひとつ気になったのが挿絵です。今まで挿絵の無い文庫だったのでちょっと戸惑いました。絵が良いとか悪いとかではなく… 絵で表現されると良くも悪くもその表現の範疇に収まってしまうなあと…
0投稿日: 2011.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1巻は圧倒的。大地震に遭った都市の悲惨な被害を、ここまで書き抜いた小説に初めて出会いました。(1~3巻読了です) 気に入った点、 ①登場人物 主人公の責任感/生き様は見事と言うしかない。 しかし、しっかりと苦悩も描かれていて、短時間で完全に感情移入しました。 ②ストーリー 展開の面白さに引き込まれ、2巻3巻もひと息に読みきりました。 ラストも未来を積極的に創っていこうとする姿勢に共感が持てます。 ただし、評価が難しいシリーズです(3冊完結です)。 いい所、すっきりしない所がどちらもはっきりしていると思うので。 ・圧倒される精緻な描写力、展開の面白さ→◎ ・登場人物(特に主人公サイド)のキャラクター→○ ・登場人物達の善悪がごちゃ混ぜ but 各主張をぶつけ議論する場面が無い→△ ・重要な登場人物 スミルの役割、目指す像→?? 今の時節だからと安直におススメはできませんが、SFや素直な小説が好きな方は楽しめると思います!
0投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログ全3巻、未曾有の大災害との戦いと壮絶な政治的ドラマの両方をSF設定で楽しめる骨太エンターテインメント。主人公、ほんとストイックだよなあ・・・そのへんの朴念仁ぶりもあわせてどうぞ。
0投稿日: 2011.02.12
powered by ブクログ第六大陸が期待はずれだったのであまり期待はしていなかったけど、これは良いね。びっくりした。 ちょっと現実世界のあれこれを強く喚起させすぎている部分もあるけど、面白い小説だった。 ただ、災害の場面でモブの描写が多すぎるところは個人的にはマイナス。 キャラはどれも魅力的でもっと見てみたいと思う。 続きにも期待。
0投稿日: 2009.10.01
powered by ブクログ■内容(ハヤカワ・オンラインより) 惑星国家レンカの首都を襲った大災厄は、一瞬にして政府中枢機能を破壊、市民数十万の生命を奪った。生き延びた官僚のセイオは上司の遺志に従って緊急対策に奔走するが、帝都庁との軋轢、陸軍の不気味な動向のなかで強力な復興組織の必要性を痛感する……崩壊した国家の再生を描く壮大なる群像劇、全3巻開幕! ■感想 一番最初に思ったことは、あれ、これって冴木忍の星の大地なんじゃ…てのでした。 もちろん詳細は違うけれど、軸はものすごく似ていて、ひとつの事件をそれぞれ違う視点で書いているように見えて、興味深かったです。 復活の地は政治と人の感情が絡んでいて面白かったなぁ。 セイオが完璧超人の話かと思ったらそうじゃなかったし。 しかし例にもれずここにもボーイミーツガール…orz スミルがなんでセイオに惹かれるのかがわからんのです。逆になるのもわからんのです。 単に小川一水と恋愛感があわないだけなのかしら。
0投稿日: 2009.04.21
powered by ブクログ導きの星を読んでいたら、旦那が「それはいまいち。こっちの方がおもしろい」とこの本を薦めてくれたのですが、読み始めて最初は「なに、どこが?」と思っておりました。 3巻まで読み終わった時に感動しました。 一応、SFの部類なのかも知れませんが、この本の真のストーリーは災害対策です。考えさせられます。多くの人に読まれればいい、と思います。
0投稿日: 2009.04.12
powered by ブクログ大地震で大打撃を受けた国の、政治的問題なども絡めた架空復興物語。悪役的立場の人間の論理もあり、勧善懲悪でないところがまたすばらしい。
0投稿日: 2007.08.18
powered by ブクログ震災復興SF。小川一水はやはり素晴らしい。1巻は一応の主人公セイオとスミルの馴れ初めを描きながら、震災の惨劇混乱を描いている。時代が変わっても、世界が変わっても、きっと人間はそんなに変わらない。どんなときでも一生懸命生きてる人は輝いている、そういう作品。
0投稿日: 2006.11.22
powered by ブクログ何気なく手に取った1冊でしたが、最後まで一息に読みました。もどかしい世間のしがらみを一刀のもとに斬り捨て、復興へと突き進むセイオが潔いです。
0投稿日: 2006.08.05
powered by ブクログ久々のヒット作。SF……というカテゴリで良いのかな? ヤングアダルトというには、少し趣を異にしているかもしれない。凄まじい破壊力をもった地震により、レンカ帝国の帝都は崩壊した。地方にいたためただ一人生き残った皇族スミル、植民地総督府の若き参事セイオ・ランカベリーを中心に、人々の奮闘を描く。震災直後の混乱、救助、その後の復興に対する人々の思惑、政治、陰謀。そして再び予測される大規模な災害。その全てを本作は書ききっている。ラストも良かった。こういうラストは見事に私のツボである。一読の価値あり。
0投稿日: 2006.01.14
powered by ブクログ惑星統一を果たした若き国家を襲った未曾有の大震災に人々はどのように対処したのか。第六大陸が好きな人なら、きっとこれもはまるでしょう。プロジェクトX地震編です。
0投稿日: 2005.10.25
