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騎馬民族国家 日本古代史へのアプローチ [改版]
騎馬民族国家 日本古代史へのアプローチ [改版]
江上波夫/中央公論新社
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総合評価

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    コボで最初から読み直し始めたが、地図の文字が読みにくく、拡大コピーする為に借りてきた。 詳しい地図が掲載されるので助かるが、日本からアナトリア半島までの地図の場合、大きい文字は読めるが小さく書き分けられた情報は読めない。コボやKindleの拡大縮小はサイズも倍ぐらいが限度で、操作も渋い。電子書籍を虫眼鏡で観るとモザイク状態で、本末転倒の姿だ。 写真は元が悪いので、電子も紙も不鮮明、ある方が良いが、見やすく画像処理出来ないものか。

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    投稿日: 2024.12.02
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    (「BOOK」データベースより) 日本国家と民族の起源は東北アジア騎馬民族の日本征服にあるという説にたつ著者が、長年の研究を集大成し、大陸と古代日本との比較・対照によって、その社会・政治・軍事・文化などの各面で細部にいたるまで具体的に符合することを証明しようとする。第1部ではスキタイ匈奴・突厥・鮮卑・烏桓などの大陸騎馬民族国家の興亡の歴史とその特質を描き、第2部では日本における征服王朝をとりあげて相互の関連性を説く意欲的研究。毎日出版文化賞受賞。

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    投稿日: 2024.10.02
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    東北アジアの騎馬民族が日本を征服し、大和朝廷を立てたというトンデモ理論。 傍証ばかりで、肝心の征服についての論証がないのと、「日本の歴史は騎馬民族型だから、日本民族は騎馬民族」のような民族観自体に疑問を感じる。 いろいろな人から批判されているが、小説にすればよかったのでは。

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    投稿日: 2023.12.23
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    現代では否定されている「騎馬民族征服王朝説」の筆頭本。 日本民族の起源は、騎馬民族であるとしていて、弥生文化のあと、東北アジアの騎馬民族が朝鮮半島を経由して日本に征服王朝を築いたとしている。 征服というと一方的なものに感じるが、実際に読むと徐々に支配浸透していったことがわかる。 前期古墳時代と後期古墳時代とに文化・特徴の根本的相違がみとめられることを考察したうえで、自然な推移を認めがたく急である。 馬牛の少なかった日本が、後期古墳文化の時代になって、急に多数の馬匹を飼養するようになった。ウマだけが渡来してくる可能性は極めて低く、騎馬を常習とした民族が馬を伴って多くの人間が、大陸から日本に渡来したと考えなければ不自然なことであるとしている。 日ユ同祖論と同じく、当たり前におそわった歴史を疑う教養であり、ロマンと言える。

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    投稿日: 2022.06.11
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    騎馬民族説として広く知られている著者の考えがコンパクトに提示されている本です。 著者は、弥生文化と古墳文化のあいだに断絶があり、これは東北アジアの騎馬民族が朝鮮半島を経由して日本に征服王朝を築いたために起こったと主張します。本書では、スキタイや匈奴、突厥、鮮卑などの騎馬民族国家の歴史と文化の概観をおこなったうえで、日本に目を移し、大和朝廷と古墳文化に共通点をさぐっています。 本書で語られている騎馬民族説は、佐原眞などの研究者によって批判されており、アカデミズムでは認められていませんが、梅棹忠夫の「文明の生態史観」と同様、戦後の歴史学・人類学においてこのような説が提出された思想史的な意味にかんしては、考えるべき興味深い問題がひそんでいるように思います。

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    投稿日: 2019.05.16
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    高校時代、世界史の先生から紹介されて読み、日本の古代史を世界的な視野で捉えることにロマンを感じ、考古学を志すきっかけになった。結局、文学部には行ったものの考古学は専攻しなかったけど。

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    投稿日: 2010.07.19
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     史上に名高い「騎馬民族征服王朝説」を唱えた本。もうこれだけで歴史に残る名著だ。この説自体は現代では否定されているが、日本の歴史とアジアの歴史を密接にリンクさせて考察するというスタイルは常識となっており、そういった意味では先駆的な考え。チマチマとした狭い視点での学説より、こういった壮大な学説は読んでいて気持ちが良い。

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    投稿日: 2006.05.23