
総合評価
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powered by ブクログ第1章「動物のサイズと時間」 第2章「サイズと進化」 第3章「サイズとエネルギー消費量」 第4章「食事量・生息密度・行動圏」 第5章「走る・飛ぶ・泳ぐ」 第6章「なぜ車輪動物がいないのか」 第7章「小さな泳ぎ手」 第8章「呼吸系や循環系はなぜ必要か」 第9章「器官のサイズ」 第10章「時間と空間」 第11章「細胞のサイズと生物の建築法」 第12章「昆虫 ー 小サイズの達人」 第13章「動かない動物たち」 第14章「棘皮動物 ー ちょっとだけ動く動物」
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ動物のエネルギー消費量や行動範囲などのさまざまなデータと体重を両対数グラフで比較するとほぼ例外なく綺麗な関係性が導かれるという面白い原理を紹介してくれる本。 大きい哺乳類と小さい哺乳類の利点と欠点、進化の先にいる動物と手前にいる動物の利点と欠点、それぞれの特徴が強みと弱みの両面を持っているからこそ、今の地球上でどちらも淘汰されずに生物の多様性が保たれている。 動物学の師匠の本のユーモアにリスペクトを捧げ、その師匠に実際に会って「サイズの研究をする人間は背丈もサイズがでかいと思った」と書くように、この本にもその師匠のユーモアが継承されている。「島に隔離されるとサイズの大きい動物は小さくなりサイズの小さい動物は大きくなるという島の規則が人間にも当てまりそう」など、事実以外の感想の部分も面白い。 体重との比較の話題の次は、微生物の体の機能とサイズの関係。微生物のサイズによって消化器、呼吸器といった機能が複雑化していく理由が、物理化学的な境界によって分かれているというはなし。 その次は植物についての論。全く違うように思える植物と動物の細胞の違いと構造の違いを、木造の建物とレンガ積みの建物で同じ土俵の上で比較できるというのは納得だった。 最後は昆虫とサンゴやウニのような動物の特殊な体の構造について。どの動物も「外敵や外乱から身を守るために、何かを犠牲にしつつ武器を苦心して獲得している優秀な設計者である」というような見方に変わった。
0投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ高校生のときの課題図書?だけど読み切らなかった気がするので、読んでみた。仮説としてはごく単純なんだけど、それを確かめるための調査、分析などの手法を伝えるのがメインなんだろうな。
0投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログかなり昔から積読していた新書読了。途中から数学が出てきて、読み飛ばさざるを得ませんでした。動物によって、時間の概念即ち世界観が異なる、というのは目からウロコでした。確かに沖縄と東京で流れている速度は違いますね!
1投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログところどころ数式が頭に入ってこなかったが、普段考えることのない生物の不思議や体の構造の奇跡について考えることができた。 個々の生物に目を向ける中で、少し大げさだけど、世界には人間だけが生きている訳ではなく、いかなる生命も尊いと思えた。
13投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログ前から気になってた本を読むシリーズ。 両対数とってから直線引くやつ慣れなくて難しかった。 論旨自体はおもしろ。いろんな変数を体重に回帰してから比をとっていくの、妥当性は知らんけどアイデアとしては興味深いし結果も面白かった。死ぬまでに心臓は何回打つか、とか。
0投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ最近の本だと思ってたら30年以上前の本だった!奥付を見ると2017年で78版というロングセラーだ。 だが、内容が古くなってないか心配、、、と思いつつそれなりに面白くて読み終えてしまった。途中ちょっと眠たくなったところもなくはなかったが(これは私の体調にもよる)、最後の方のヒトデの話とかも楽しかった。 冒頭に、哺乳類はどの動物でも一生の間に心臓は20億回打つ、と書かれてあって「へえ〜」と思ったが、ちょっと調べてみると現在の人間の平均寿命の場合は30億回ともあって、やはり生育環境はかなり影響するぽい。 しかし、動物それぞれに時間の感覚があるということは信用できそう。 前にユクスキュル『生物から見た世界』を読んだ時にユクスキュル本人だったか日高敏隆だったかが、生物それぞれに固有の物理学があるはずだ、みたいなことが書かれてて「ホントに??」と思ったけど、本書にあるようなそれぞれの動物に固有の時間があるとしたら、たしかにまた別の物理学があり得るのかもしれない、と思った。 あと直前に朝井リョウ『生殖記』を読んでたので、『生殖記』にあった「個体と共同体」というワードを思い出しつつ、ヒトデの「群体」という生き方が興味深く感じた。もう少し新しめの本でヒトデのことはもっと知ってみたい。
5投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ生物は、その大きさにより、体感時間が変わる。 時間は体重の1/4乗に比例する。体重が増えると時間は長くなる。寿命を心臓の鼓動時間で割ると、哺乳類ではどの動物でも、一生の間に心臓は20億回打つという計算になる。寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回。これも哺乳類なら、体のサイズによらず、ほぼ同じ値。 物理的時間で測れば、ゾウはネズミより、ずっと長生きである。ネズミは数年しか生きないが、ゾウは100年近い寿命をもつ。しかし、もし心臓の拍動を時計として考えるならば、ゾウもネズミもまったく同じ長さだけ生きて死ぬことになる。 子供の頃の一年が充実して長く感じたが、大人になるにつれて、あっという間だ。経験が増えるにつれ、目新しさがなくなっていくからだと思っていたが、それだけが理由ではなさそうだ。 この他にも、生物に関する様々な原理が明かされる。例えば、体温が一定である大きな利点として、化学反応の速度が高温だと速くなるため、鳥類や哺乳類では、体温を高く保つことで速い運動を可能にするなど。あるいは「島の規則」。島国という環境では、エリートのサイズは小さくなり、ずばぬけた巨人と呼び得る人物は出てきにくい。逆に小さい方、つまり庶民のスケールは大きくなり、知的レベルはきわめて高い。「島の規則」は人間にもあてはまりそうだと。大陸に住んでいれば、とてつもないことを考えたり、常識はずれのことをやることも可能だろう。まわりから白い目で見られたら、よそに逃げていけばいいのだから。島ではそうはいかない。出る釘は、ほんのちょっと出ても、打たれてしまう。だから大陸ではとんでもない思想が生まれ、また、それらに負けない強靭な大思想が育っていく。 昔からタイトルのみ見知っていて、気になりながら読んでいなかった本だったが、期待した通りの面白さだった。
63投稿日: 2024.12.13
powered by ブクログ「時間は均等ではなく、生き物のサイズに応じた心拍で異なる」という視点を知った時は強烈なインパクトだった。 「なぜ車輪生物はいないのか」など身近な疑問から始まり、生き物の身体がどれも合理的に進化してきたことを知ると、生命の戦略的な進化が垣間見れて面白い。
2投稿日: 2024.12.10
powered by ブクログこの地球に住んでいる生物は、ただそこに生きている存在としてしか認識していなかったけど、色んな戦略を立てながら生きていたんだなあ、と 昆虫がなぜ小さいか、昆虫が大きくなるとどうなるか、体が大きいとは、は結構面白かった ただ、時間に関係する所は難しくてよく分からなかった 心拍数が関係するってのは分かったけど、それだけじゃないらしい、、、 とにかく体の大きさで体感する時間が違うってなんか不思議な感覚
0投稿日: 2024.08.07
powered by ブクログ生物学の本を読み始めるきっかけとなった本です。ゾウもネズミも死ぬまでの心拍の回数は同じ、ただそのスピードが違うだけ。スポーツ選手が短命と言われるのもそれが原因といわれる諸説があるとか。ここから「生物と無生物のあいだ」を読んだのが最高の流れでした。
0投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ2024年度最初の読了。奥付は92年初版、95年39版。とても魅力的な書名のとおり、動物が死ぬまでの拍動総数は20億回と一定で、そこには物理的な時間ではなく、生物的時間が平等に流れていると言えるのだ。呼吸数、エネルギー代謝、活動方法などの検証が興味深い。細胞のサイズから動物と植物の違いを理解できる。昆虫の考察を短めに挟み、著者の専門である棘皮動物(ウニ、ヒトデなど)の解説で終わる。読了してみたら、書名以上に豊富な知識の得られる本だった。
1投稿日: 2024.05.01
powered by ブクログ体のサイズや形態から、その生き物の時間、あり方を考えると、サイズ対比ではどんな生き物にも概ね同じ法則が当てはまるというのは、とても興味深いこと。進化はやはり奥が深い。この法則に基づいてヒトやその技術を相対化すると、自然の道から外れてるなぁ、と思う。
0投稿日: 2024.04.08
powered by ブクログ1992年初版発行でかなり古いんだけど、新鮮に面白かった。 たぶん有名な本すぎて、どこかで紹介を聞いたことがあるんだとおもう。「サイズが違うと生体時間が違う」という話は私も知っていた。でもそれが実際にどういうことなのかは本書を読んで初めてわかった。 体重と代謝が比例すること、体重と生体サイクルが一定の比例をみせること、そこから各々の生体時間の比較ができること。サイズの比較の話だけじゃなくて哺乳類の骨の強度の話、昆虫の外骨格の話、14章の棘皮動物のデザインの話まで新しく知ることばかりで面白かった。具体的な数字は失礼ながら結構読み飛ばしたけど、それでも生物学の入門書としていいとおもう。 同じ視点の、もっと最新の本が読みたい。 ⚫︎内容 動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。 (中央公論新社HPより引用)
0投稿日: 2024.02.26
powered by ブクログなるほど、と感心。ゾウとアリ、考え方によっては同じ時間を生きている。島国と大陸、日本人の特性がわかるような。根拠のための数字がたくさん出てきて、文系の私は?分かったような理解不能のような。
16投稿日: 2023.12.28
powered by ブクログ随分昔に興味ある題名だと思い購入したはよかったが、途中脱落。この度図書館で見つけて再トライ。 2017年12月のなんと78版を読んだが、1992年が初版。 根強い人気があると言うことなのかな。 一言面白い。 文系の方には少し縁遠いような理論が入っていると思うが、動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズ によらず同じだと言う意外さは、どんな人でも興味が湧くのではないだろうか。 動物を、そのサイズで分類した時に、基本的な生命維持機能がどう変わるのか。 新しい切り口での考察は、新しい発見になりました。 以下、抜粋 どんな動物も、心臓は20億回 打って止まる 息は3億回吸って終わる 獣なら皆変わらず一生に1kgの体重あたり15億ジュール消費する もし動物が弾性相似なら,時間が体重の1/4乗に比例する ここに10トンの干草があるとする。これを500キロの雄牛2頭に食べさせても、体重2キロのウサギ500匹に食べさせても、結果は同じ。総体重1トンの恒温動物が食べれば、サイズに関係なく、0.2トンの肉が新たにでき、6トンの糞の山もできる。 ただし食べる時間はサイズで違ってくる。ウサギは草の山を3ヵ月で食い尽くすが、ウシは14ヵ月かかる。時間はすべて体重の1/4乗に比例して長くなっていくのである。 さて今度は、同量の草をイナゴに食べさせたとしよう。体重1グラムのイナゴ100万匹、つまり総体重1トンのイナゴに食わせたとすると、9ヵ月で草の山がなくなったあかつきには、200万匹(2トン)の新しく生まれたイナゴと6トンの糞ができることになるだろう。 早く肉を作りたければ、小さい動物を飼えばよい。少ない餌で肉をたくさん作りたいのなら、変温動物を飼えば恒温動物の10倍の収量がある。ウシを食うということは、時間的にみても、エネルギー的にみても、はなはだ贅沢なことなのだ。
2投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログ様々な動物についてサイズをベースに進化、エネルギー消費量、食事量、生息密度、行動圏などを考察し、走る、飛ぶ、泳ぐという行動とサイズの関係、さらには動物の各器官とサイズの関係、細胞とサイズの関係などなど広範囲に渡って興味深い論考が満載の好著だ.説明の図表のほとんどが両対数グラフであるのが特徴だと感じた.あまり見かけない図表だが、非常に便利なものだと理解している.植物への展開もあり、さらには棘皮(きょくひ)動物まで考察しており、著者の類まれなる好奇心の一端に触れることが出来たと喜んでいるところだ.
0投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログツリガネムシのレイノルズ数トリック 棘皮動物のキャッチ結合組織による生活スタイル 著者がのろのろ動く動物のことを割と下にみているのが面白くてすき
0投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログ30年前の初版時からタイトルは知っていたがようやく一読。 哺乳類ではどの動物も一生の間に20億回心臓を打って死んでいくそうだ。それぞれのリズムでその一生を生きていく。大きい方が長生きで、体重当たりのエネルギー消費量は少なく、個体数は少ない。小さい方はエネルギー消費量は多いが、個体数は多く、一世代の時間が短く、その分突然変異の生まれる確率は高い。 そう考えると、サイズ的にゾウと同等のエネルギーを消費する現代人類は何とも分不相応だろうか。または桁違いな存在だろうか。 その他、極小生物、植物、昆虫、サンゴ、ウニ、ヒトデ等々の驚きの生態、構造を教えてくれる。いくぶん古い本ではあるが、目に見えない極小の世界、時間・空間感覚といった何やら哲学的な話題や非日常的な世界観に触れ新鮮な気持ちになれた。
0投稿日: 2023.05.02
powered by ブクログ生物のサイズに着目して、種の違いを貫く法則を見出し、そのデザインや生き方に迫っていく本。サイズと時間の関係が生き物への相対的な視点をもたらしてくれます。 楽しそうにどんどん拡がっていく筆者の発想にワクワクし、対数を用いたアロメトリーには感動さえしました。付録の計算も面白いです。各章読み応えがありましたが、第11章「細胞のサイズと生物の建築法」が特に好きです。
0投稿日: 2023.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
サイズの生物学。初めて知ることが多かった。言われてみれば不思議。小さなネズミや大きなゾウでもそのサイズに合わせた骨格や脳、心臓を持っている。また身体の大きさに合わせて心臓の動くスピードや、骨の太さも調整されている。走るより飛ぶ方が速度が出るので燃費が良い。微生物は小さいからこそ単細胞生物として成り立つ。動物の細胞は一つ分の大きさが同じで、植物は細胞壁と液胞を持つことで細胞を大きくできた。昆虫は外骨格を持つことで、ヒトデやウニは外骨格を内骨格化し、生存競争を生き残った。食べられにくくなりながら養分を確保する。
0投稿日: 2023.02.11
powered by ブクログ30年前の名著。当時読んだかな?思い出せない。 日本人は島に住んでいるのだから、自己のアイデンティティーを確立するためにも、島とは何かを、真面目に考えるべきだ。 日本人のエネルギー消費量は4400W 半分か代謝量で体重換算すると4.3t 日本の人口密度(320/km2)から計算される体重は140g なぜ細胞はそろいもそろって10ミクロンなのだろう?
0投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログ畳みかけるように次々と展開するため、ワクワクしてページをめくる手をなかなか止められない おまけに著者の想像力豊かな表現力が大変素晴らしく、いちいち拍手をしたくなるのだが… 今回そちらを強調したいので、その部分に(面白表現)と記載してみた (こういうのって楽しい♪) 動物は体のサイズに応じて違う単位の時間をもっている ゾウはゾウの時間 ネズミはネズミの時間があるという 一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量はサイズによらず同じ 生物における時間を物理的な時間と区別して、生理的時間と呼ぶ 物理的時間でいえばゾウはネズミよりずっと長生き しかし心臓の拍数を時計として考えるならば、ゾウもネズミもまったく同じ長さだけ生きて死ぬことになるだろう 小さい動物の体内で起こる現象のテンポが速いのだから一生を生き切った感覚はゾウもネズミも変わらないのではないか (うわー面白い!物理的時間でしか物事を考えたことがなかったため、こんな考え方があるとは驚いた 生理的時間で物事を考えると違った見方が出来そうではないか! 年を取ると時間を早く感じてしまう…とかね) 先ほどの生理的時間をもう少し専門的に描写されたのが以下の内容だ ・体重が増えると時間が長くなる 時間は体重の1/4乗に比例する=体重が16倍になると時間が2倍になる 体重の増え方に比べ時間の長くなり方はずっとゆるやか ・1/4乗則というのは時間が関わっているいろいろな現象に広く当てはまる 寿命から成長の時間、性的に成熟するまでの時間、赤ん坊が母親の胎内に留まっている時間、 息をする時間間隔、心臓が打つ間隔、腸がじわっと蠕動時間、血が体内を一巡する時間、 体内から入った異物を再び体外へ除去するのに要する時間、タンパク質が合成されてから壊されるまでの時間など 生物における時間を物理的な時間と区別して、生理的時間と呼ぶ 以下は興味深いものの抜粋 ・大きいもの メリット:ちょっとした環境の変化はものともせず長生きできる デメリット:1世代の時間が長くその結果、突然変異により新しい種を生み出す可能性を犠牲にしている (例:象…象の仲間で現在生き残っているのはインド象とアフリカ象の2種類だけ) ・小さいもの メリット:1世代の時間が短く、個体数も多いため短期間に新しいものが突然変異で生まれて出る確率が高い デメリット:小さいものはしょっちゅう餌を食い続けなければならず、餌がちょっとでも見つけられなくなったらすぐ飢えて死ぬ危険に直面する ・島の法則…島に隔離されると、サイズの大きい動物は小さくなり、サイズの小さい動物は大きくなる 理由:島という環境は、捕食者の少ない環境であるため この島の法則は人間にも当てはまりそうだ 大陸に住んでいればとてつもないことを考えたり、常識外れなことをやることも可能だ だが島では出る釘はすぐ打たれてしまう…(面白表現) ・体重が増えるほどには、食べる量は増えない ・大きいものほど速い ただしサイズがどんどん大きくなれば際限もなくどんどん速くなるわけではない 地上で1番速いランナーであるチーターは体重約55キログラム これ以上体重が増えても速度はほとんど増えない サイズが大きくなると、足にかかる衝撃は大変なものになり、足は体を支えきれなくなってしまう ・主要な臓器はサイズが変わっても体の中で占める比率は変わらない つまり哺乳類の体の作りはサイズに限らず、ほぼ一定の比率でできている ただし体重が増えるほどには器官の重量が増えないものがある 脳や内分泌器官である(体の機能を制御しているもの) 制御する方の重さが制御される方の重さに正比例しない (例:車の鍵…軽自動車とトラックの鍵の大きさはそれほど変わらない、ハンドルも2つにならない) (面白表現) ・動物では時間は体長の3/4乗に比例する まだ理由は不明だが、長さは空間の単位だから、時間と空間はある一定の相関関係を保っていると言うことを意味する 動物を理解するためには、「空間」と「時間」と「力」、この3つに対する感覚が必要 ヒトは視覚主導型の生き物 空間認識はよく理解できるが、時間感覚や力の感覚はあまり発達していない(時計に支配されている人間) ・細胞のサイズは、動物の種類が違っても、ほとんど変わらずの一定(直径約10ミクロン)である 細胞の真ん中には遺伝子情報を持った核がある ・植物細胞は50ミクロン ・動物が柱と梁を組み合わせた骨組み建築(動物では骨格系が体を支えている) ・植物はレンガ積建築である(細胞1個がレンガ1個に対応) ・建築法の違いは動くか動かないかと言う事と深く関係している 骨組み建築なら、柱と梁のつなぎ目を間接にしてあれば体が変形して動くことができる レンガ積ではレンガ同士が全て貼り合わされているので動くことができない(壊れやすいが増やしやすい) 増やしやすい→光合成において光を受ける面積が広い方が良いし、背丈の高い方が他の物の影にもならずにすむ ■昆虫 ・サイズが小さいことの長所…変異を短時間で生み出すことができる ・サイズが小さいことの短所…外の環境に左右されやすい 陸上の生き物では、乾燥にいかに耐えるかが大問題となる 体の表面を殻ですっぽり大ことにより、乾燥の問題を解決した(この殻をクチクラという) ・サイズが小さいが故、循環系に頼ることなく、空気をチューブで酸素を必要とする細胞まで直接配達する気管がある 空気の詰まったチューブのため拡散だけで速やかに酸素が運べる ・昆虫は成長のたびに脱皮する、気管も脱皮する 脱皮というものは費用と危険を伴う(面白表現) ここから昆虫のサイズの上限を決めているのではないか ・昆虫は変態(羽化)を節目として、食性と運動法を切り替える 幼虫期はあまり動かずひたすら食う (この時は胃袋が重くても良い) 羽化して成虫になると、飛びまわることが最優先になり、消化の良いものだけを食べる ■動かない動物たち(サンゴ) ・サンゴは体の中に、褐虫藻と言う小さな単細胞の植物を大量に共生させている この共生藻が光を受けて光合成をし、作り出した食物を気前よく親であるサンゴに分け与える サンゴは自前の農場を体の中に持っている(面白表現) ・レンガ積建築法 単一ユニットをどんどん積み上げていく つまりサンゴはたくさんの個体が集まってできた群体である ・個々のユニットは分裂や出芽によって無性生殖的に増え、成長に制限がない また硬い殻はユニットが死んでも残るので体が大きくなるに都合が良い 個体には寿命があるが、群体としては新しい個体が付け変わっていくので寿命は無い ・固着性の生物にとって、土地と言うのは最大の財産である 日当たりの良い場所を確保したら死ぬまで手放せないほうがいい(面白表現) ■ちょっとだけ動く動物(棘皮動物 ウニやヒトデ) ・ウニ…棘を折りたたみ式にできる 棘は根元の殻とのつなぎ目が関節になっていて、と棘を立てたり倒したり(360度どの方向にも)できる 棘を倒せば、ウニは殻のサイズまで小さくなれるので、岩穴などの隠れ家を見つけやすくなる ・ヒトデ…体の表面には、数ミリ程度の小さな骨(骨片)がびっしりと敷きつめられており、 この小さな骨片が結合組織でつづり合わされた鎧を着ている(面白表現) 結合組織は硬さを変えられるため、自由自在に体を動かせる ・ヒトデの捕食 貝の食べ方…5本の腕で抱きかかえたくさんの管足を貝の殻に吸い付かせ、殻をこじ開ける 胃を口から出し、殻の隙間から貝の体内に滑り込ませ、消化液を分泌し、貝を溶かして吸収し食べてしまう 何時間、何日もかけて(なかなかエグいなぁ) 著者のあとがきより… 動物の世界観とヒトとの違いについて ヒトの常識にあてはめない 生物学はヒトという生き物を相対化して、ヒトの自然の中での位置を知ることができる 生物学というのは身近でありながら、実に謎が多い 上手いこと出来ているなぁと感心させられることが多く神秘的だ 後半の動かない動物やちょっとだけ動く動物…面白かった 生命を司る工夫がなるほど!というものばかり さすが生き残った者たちだ! さて本書は全て理解できたかは正直微妙なのだが(笑)… 計算式をすべてすっ飛ばして読んだとしても、初心者でも楽しめる 専門的な話には都度例えや噛み砕いた説明があり、わかりやすく最初から最後まで楽しめた ヒトという常識に囚われていることに気づくと同時に、 ヒトって生きるための使い勝手が何かと悪いから脳が発達したのかも…とふと思った
23投稿日: 2023.01.24
powered by ブクログ夏休みの読書、ということで前々から気になっていた本書を手にとった。 大量の数式が出てきて、それ自体は理解できないものも多いのに 全く苦痛に感じさせない文章力に感心した。 なぜ××なのかの疑問から入って、実験から得られた法則(数式)を、 なるべく数式を使わずにそれの意味することを説明する。 池上彰氏のわかりやすさ、にも通じるアプローチだと思った。 もちろん内容も興味深い。 これはジュブナイルにもなるなぁと思ったら案の定「絵本版」もあるらしい。 もっとも、昆虫と動物の違い程度の基本的な生物の知識がないとさすがに 厳しいだろうけどとは思うが。(私は生物選択だったんで) 動物の生存と企業の生存を比較するアプローチはビジネスの世界ではよく繰り広げられるが、 そういう視点から見るとまた違ったものが得られるかもしれない。 (2010.7.28)
0投稿日: 2023.01.16
powered by ブクログ哲学的な話かと思って読んだら物理学に裏打ちされた話だった。 陸上の動物から水中の魚類、棘皮動物までのさまざまな動きや形態の着眼点が面白かった。
5投稿日: 2022.11.14
powered by ブクログ生物の時間(寿命や成長にかかる時間など)は、ゾウであれ、ネズミであれ体重の1/4乗に比例する。この値は生物のサイズに由来する。例えば、大きい生物の場合、小さい生物に比べて体積当たりの表面積が小さくなる。すると、代謝量が減少するので心拍が遅くなる。小さい生物ではこの逆の現象が起こる。 本書は、この仮説を皮切りに生物のサイズや形が生きるためにどのような役割を果たしているのかを考察していくものである。 肺や心臓の必要性や微生物の構造の違いにも述べられており、分子による力学的エネルギーは生物のデザインに多大な影響をもたらしていることが大変興味深いと感じた。 一見何気ないものでも必ず理由があることを教えてくれる本である。
0投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログ色々な生き物が「どうしてこういうふうに進化したか」を考えられて、面白かった。 確かに考えたら不思議だなって思うけど、今まで「そういうもの」で片付けてたのが、改めて不思議って感じられる。 「本当に?」って言いたくなる理論の展開もあったけれど、「まだ確定してはないけど」程度の著者の仮説をたくさん教えてくれるのは結構面白い。 新しい章を読むたびに、「この機構すごい!これが生物の最高で最終の形だろう!?」って言いたくなる。だけど欠点もあって、生物の多様性について改めて思い知らされた気分。 ちょっと物理的な説明が物足りない気がするのが残念。専門に振り切るか、数式を減らすかのどちらかに振り切ってくれたら、もっと読みやすかった。
0投稿日: 2022.07.12
powered by ブクログ時間論にはいろいろな側面がある。ベルクソンやバッシュラールなど哲学だけでなく、これは動物学からのアプローチ。
0投稿日: 2022.06.06
powered by ブクログ人間にとって、全く粘り気のないサラサラとした液体である水は、微生物にとっては、粘性のあるネバネバした液体なのだ。 人間にとって、平らな地面は、蟻にとっては体のサイズ以上の凸凹を孕む道なのだ。 動物は体のサイズによって時間の感じ方や、外部環境の捉え方が異なる。学校で教わる科学は人間目線で書かれた科学でしかない。それは当たり前であるけれど、この本をもっと小さい時に読んでいればと少し後悔している。 生物の作られ方を知ることは、建築の作り方に通ずるものがありそうだ。 他の動物に留まらず、同じ人間であっても、他者の世界観が自分の世界観とは違うという前提を持ってものごとを観ることの難しさ、大切さを学んだ。
0投稿日: 2022.05.21
powered by ブクログ哲学は人間の頭の中だけを覗いているし、 物理や化学は人間の目を通しての自然の解釈なのだから、 人間を相対化することができない。 生物学により、はじめてヒトという生き物を相対化して、 人の自然の中での位置を感じることができる。
0投稿日: 2022.02.22
powered by ブクログサイズと、それに伴った動物それぞれの時間感覚の話も当然面白いが、後半にかけて語られるサイズに関連した動物デザインの話(研究考察含む)も面白かった。 何気なく見てきた昆虫や棘皮動物の構造に自然な理由が考察できるなんて、とても面白い。 個人的にはあとがきも秀逸であったと思う。サイズと、動物を考えてきた筆者だからこそのメッセージ性があり、歌詞のように心に響いた。大切なのは等身大でいること、なのかもしれない。
0投稿日: 2022.01.03
powered by ブクログ【感想】 ネズミであっても、ゾウであっても、人間であっても、どんな動物でも一生のうちに心臓が打つ回数は8億回前後だと言われている。体が小さい動物ほど、体重当たりの代謝量が多いため、脈拍が早い。そのため寿命と体の大きさはほぼ比例する傾向にある。 2つの関係性を計算すると、生物にまつわる「時間」は体重の1/4乗に比例することが分かっている。これを「生理的時間」という。 本書では、「身体のサイズ」が生物のあらゆる行動原理を決めていると仮定し、多くの項目を検証しながら動物それぞれの「世界観」を考察している。 例えば、食べる食事の量も体重によって決まる。身体が大きければ食べる量も多いのは当たり前だが、体重の増加分ほどに餌の量は増えない。そのため、1トンのゾウ1頭と1グラムのイナゴ100万匹では、後者の方が圧倒的に草を食べる量が多く、従って個体数の増大も早い。また、生活圏の広さも身体の大きさに比例しているという。一般的に身体が小さいほど移動距離が短くなるため生活圏が狭い。例外は人間であり、毎朝通勤電車に揺られて移動する距離を生活圏とみなして、それを体重ベースに逆算すると、4トンの動物と同じだけの生活圏を有しているという。 では本題の、「なぜ時間が体重の1/4乗に比例するのか」という謎については、実は解明されていないままだ。一応、「動物の身体はバネのような弾性相似である」と仮定した上で証明を行ったケースが挙げられているが、鳥類や他の哺乳類では仮定が成り立たないとしてお蔵入りとなっている。 そもそもの話になるが、動物の寿命を測定するのは結構難しい。野生下では寿命が尽きる前に餓死か捕食かケガで死んでしまうし、飼育下では野生下と比べて寿命が全く異なる。 また、身体が小さい=寿命が短いという仮定への例外が多過ぎる。短命と言われるネズミだが、ネズミの中でもハダカデバネズミは30年近く生きる。大型動物と同じぐらいの寿命だ。これは同種の動物を比べても同じであり、人間で言えば、その人が暮らす環境や生活様式によって寿命には1~2割程度のブレが出る。要するに個体差が激しすぎるのだ。 結局のところ、「寿命」という概念はあまりに他の要因が絡み合いすぎて、一律に論じきれるものではないというものがあるだろう。ただ、大きな生物ほど長く生きるというのは、何となく我々の想像に合っているのは間違いない。このことを念頭に置きながら、各動物の世界観を想像してみるとちょうどいいのかもしれない。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― 【まとめ】 1 時間は生き物の大きさによって変わる 生物にまつわる「時間」は体重の1/4乗に比例する。 大きな動物ほど、寿命や大人のサイズに成長するまでの時間が長くなる。また、息をする時間や心臓が打つ間隔、血が体内を一巡する時間も、体重の1/4乗に比例する。 また、体積に関係するものは体重に正比例し、体積変化率(単位時間内にどれだけ体積が変化するか)は「体積÷時間」で求められ、体重の3/4乗に比例する。 ゾウにはゾウの時間、ネズミにはネズミの時間があり、生物におけるこのような時間の概念を、物理的な時間と区別して、生理的時間と呼ぶ。 動物のサイズは、動物の生き方に大きな影響を与えていると言えるだろう。 2 サイズと進化 サイズが大きいということは、一般的にいって余裕があるということだ。サイズが大きくなればなるほど、体積あたりの表面積は小さくなる。体温が逃げにくくなるし、体内の水分も蒸発しにくい。また、体重あたりのエネルギー消費量はサイズの大きいものほど少なくなるので、より長期間の飢餓にも耐えられる。 一方、小さいものの利点は小回りが効いて省エネなところだ。小さいものは個体数が多いため、種全体で見れば、生存競争に残る確率はサイズが大きいものと同じになる。環境が厳しくなれば、突然変異による新しい種が生まれやすいのも小さい種の特徴だ。 また、大きいものは体温を維持するために常に大量のエネルギーを使い続けなければならない。サイズが小さい変温動物は、冬眠時には体温を下げて省エネに徹することができる。 一般的に、島などの閉ざされた環境にいると、サイズが大きいものは小さく進化していき、サイズが小さいものは(捕食者の減少により)大きくなる。これを「島の規則」という。 3 代謝量 標準代謝量は、恒温動物であれ変温動物であれ、多細胞であれ単細胞であれ、みな体重の3/4乗に比例する。 摂取する食物の量を観察してみると、恒温動物ははなはだ効率が悪い。摂取したエネルギーのうち、成長にまわるのはほんの2.5%ほどであり、あとの残りは維持費(呼吸と排泄)に回される。一方、変温動物ではその30%が成長に当てられている。小さい動物のほうが、大きい動物よりも体重あたりの餌の摂取量が大きくなるため、小さい変温動物は大量の餌を消費し、どんどん増えていく。 移動運動の種類別の使用エネルギーを計算してみると、走ることが圧倒的にエネルギーを食い、体重が大きくなるごとに必要エネルギーが大きくなっていく。 その次は飛行である。飛ぶこと自体は走ることよりもエネルギーを食うが、速度が速いため、距離あたりのエネルギーでは走るよりも効率がいい。移動時間あたりでは走るほうが省エネだ。飛行も体重が増えるごとに必要エネルギーが大きくなる。 一方、泳ぐことは体重にかかわらず消費量が一定だ。ライオンやチーターといった陸上の大型動物が常に休んでいるのに対して、アシカやイルカといった水中の大型動物がくるくると泳ぎ回っているのは、移動運動にあまりエネルギーを使わないからだ。 4 器官のサイズ 脳のサイズは、成長の早い段階で発育しきってしまう。その後は体が大きくなっていっても、脳のサイズはあまり変わらない。脳のサイズは体重のほぼ3/4乗に比例すると言われている。 一方、骨格系の重量は、体重の1.09倍に比例して大きくなっていく。体重が増えるほどそれを支える骨が太くならなければいけないので当然のことだが、かといって、体重の大きい動物が骨だらけというわけではない。内臓が入るスペースを確保するため、ある程度強度を犠牲にしなければならないからだ。 一般的に、身体の小さい動物ほど衝撃への圧力に強く、大きい動物ほど弱い。ネズミがビルの上から落ちてもピンピンしているのに対し、ゾウはジャンプしただけで骨折するのはこれが理由だ。 5 動物の世界観 動物が変われば時間も変わるということは、おのおのの動物は、それぞれに違った世界観を持っているということだ。動物の生活のしかたや体のつくりの中に、世界観がしがみついており、それを解読して、人間に納得のいくように説明する、それが動物学者の仕事である。
23投稿日: 2021.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
動物の体は効率よく生きるために設計されている、ということがよくわかる本。 例が巧みで面白く、楽しく読めた。 植物や棘皮動物(ウニやヒトデなど)についても述べられており、興味深かった。 【memo】 ・時間は体重の1/4乗に比例する。 ・1呼吸4回心臓は打つ。 ・哺乳類ではどの動物も一生の間に心臓は20億回打つ。 ・体調1mm以下の動物は水の粘性力に影響されて生きている。熱運動も無視できない世界。 ・体調1mm以上になってくると、粘性力よりも慣性力に影響されて生きている。 ・多数の繊毛を貼り合わせたクシ板で動いているタイプのクラゲがいる。(テマリクラゲ) ・酸素を細胞内の拡散だけに頼って生きている動物のサイズの上限は半径1mm。陸上では0.8mm。 ・ミミズは呼吸系はもたないが、循環系は持っている。 循環器を持っていると、サイズの上限は半径1.3㎝となる。 ・脳や内分泌帰還(脳下垂体・副腎・甲状腺)は、体重に正比例しない。 ・体重を支えるため、大きな動物ほど骨の占める割合が大きくなる。 ・ヒトは体重の15%が骨格系。ゾウは20%以上。トガリネズミは3.5%。
0投稿日: 2021.11.08
powered by ブクログちょっと読みにくかった。数式が出てきたり専門用語が出てきたりした。本当に理解するにはこのくらいのものを苦労しながら読まなきゃいけないんでしょうね。
3投稿日: 2021.09.05
powered by ブクログ動物のサイズから自然の凄さが分かって面白かった。どんな動物にも共通する法則や進化過程の話を読んで、生態系が絶妙に保たれていることを感じた。
0投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログ中古本で何気なく見つけ購入。 すごく面白かった。後半はウニやヒトデで読むのが大変だけど、前半は学のない私でも十分楽しめました。車輪の件なんかすごくよかった。
0投稿日: 2021.06.08
powered by ブクログ動物の身体の大きさと心拍速度との関係について書かれた本。時間の概念が種によって違うといった考えはとても興味深い。自分が人間じゃなくほかの動物だったら世界がどのように見えるんだろう、とか考えたりして想像力が膨らんだ。
0投稿日: 2021.04.21
powered by ブクログ生物を「サイズ」の視点から考察した本。 レイノルズ数から考えると、体長が1mmに満たない生物は住む世界が違ってくるといった話が印象的でした。 生き物はそれぞれの生き方があり、人間の物差しだけで考えず、それぞれを尊重することの大切さを教えられました。 本書は1992年刊行と自分の生まれる前に書かれた本ですが古さを感じず、驚きました。生き物の見方を広げてくれる良書だと思います。
0投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログ非常に有名な本。自分の場合は、確か中学生のときに学校の教科書で触れた記憶がある。今回新書を買って通読してみた。 ”動物では、時間が体重の1/4乗に比例する。体長の3/4乗に比例するといってもいい。” 133ページのこの文章が本書で最も重要な示唆だ。 哺乳類は大きさによらず、一生の間に心臓が20億回打ち、呼吸は5億回である。この事実を知ると、いままでの常識が一気に覆り、ゾウは寿命が長いのにネズミは短くて儚い、可哀想などとは今後言えなくなる。セミの生き様にだって同じだ。結局、常識なんてのは人間という一動物からの視座であって、生物すべてに同じ常識が適用されるわけではないのだ。 上記の話はこの本を読まずともいろいろなところで引用されていてそれなりに認知されているが、本書には他にも、動物の細胞の大きさは0.01mmで一定であるとその理由、動物と植物の構成組織の違い、車輪動物がなぜいないのか、体の大きさによって支配する物理法則が異なり違う進化を遂げるという話など盛りだくさんで飽きさせない。説を裏付けるデータの掲載もあるが、一部後半の章で、明らかな事実のように延々と説を述べた後、章の終わりで得られているデータから著者なりに多少強引に理屈づけたとあり、そういう説明は先にしてほしいと思った次第。多少のツッコミはあるが、長く評価されているだけあって、大変良い本だと思う。
0投稿日: 2021.03.20
powered by ブクログ・時間の流れ方は、個体の大きさで違う ・虫は、他の生物が食べない葉っぱを食べるように進化して生き残った。 あとの難しい話は忘れた
0投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログとても興味深い内容だったし、文章は分かりやすかった。知らないことや無意識に疑問に思ってたことも理解出来てよかった。 ただ、数学が苦手だったのでちょくちょく飛ばしました。ごめんなさい 高校位までの勉強の知識がいるかも!
0投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログ誰でも楽しめる名著。なんでゾウって大きくてネズミって小さいんだろう、ゾウもネズミみたいにたくさん繁殖できたら良いのにどうしてそうなっていないんだろう、などなど。
0投稿日: 2021.01.21
powered by ブクログ東大の理学部で生物学を専攻し、琉球大・東工大などでヒトデやナマコの研究に没頭する一方でシンガーソングライターとしても活躍、「サンゴのタンゴ」など冗談か本気か分からないような曲を出したりして「歌う生物学者」の異名で知られる理学博士の本川氏。ネズミのような小動物は脈拍も動作も早くて寿命が短いのに対して、ゾウは脈拍が少なく動作も遅くて寿命が長いという「現実」を掘り下げ、動物のサイズがその生き方に与える影響をクジラから昆虫・さらには細胞レベルまで解明して、「サイズが違えば時間も違う」という結論に至る。ひいては人類も動物の1種類であることから、「人間が自らのサイズを知る」ことが最も基本的な教養であると説いた内容は、生物学的にも哲学的にも読む者を唸らせる。
2投稿日: 2020.12.12
powered by ブクログ思ったほど時間のことについて書いてなかったのは残念だったのだが、生物の体の作りや進化について改めて勉強しなおした感じ。 たしかにこんなこと勉強したかもしれないが、忘れてた、ということを思い出させてもらったような気持ちになった。生物に対して謙虚になる。
5投稿日: 2020.12.01
powered by ブクログ後輩が送ってくれた本。一見して分からないものでも、そのカタチになるのには、ちゃんとした理由があるんだ。その理由を考え知ることが何事においても大切なのだと感じた。
2投稿日: 2020.08.07
powered by ブクログ体の大きさに応じて「時間の流れが変わる」というところを切り口に,色々な種族で世界観が異なることを紹介している.生物学者としては「それぞれの世界観を意識し想像してこそ他種族と交流がもてる」という考え方のようだ.中の一節に少しだけロボットのこともあり,「人の世界観を理解し,人の流れる時間を意識することで人にやさしいロボットが出来るのではないか?ロボット・機械は人と同じサイズながら人よりももっと早く動くことができる.それは高性能かもしれないが,流れる時間が違うということは人と共に生きていない.『動物に似せたロボットを作るときに,体長に合わせて歩く速度を決めたりしただろうか?(p.134)』」と書いてあり面白い. 時間の話だけでなく,体の大きさに応じて体のシステムの在り方もそれぞれ異なっていることなども書いてあり,とても勉強になる本.
1投稿日: 2020.07.16
powered by ブクログゾウの時間ネズミの時間-サイズの生物学読了。 大人の教養を身に付けるためたまには理系の本を読んでみようと手に取った作品でした。 率直に言いますとやっぱり中々読み進めるのが大変でした、もっというと引き込まれませんでした。 体が数式を見ると拒絶はんのうを起こすようです笑 しかし面白い話もあり人に話したくなるような話もありました。 大陸において小さい動物は島に行くと大きくなり、大きい動物は小さくなるらしいです。 それは動物自身の理想の大きさになるということのようです(間違ってたらごめんなさい) 動物は環境によって進化していることに改めて驚かされました、私も環境に合わせどんどん成長していかないといけないですね! また微生物の話も中々面白かったので興味がある方は是非。
0投稿日: 2020.05.21
powered by ブクログ動物のサイズの違いによって、生理的な時間(寿命、息を吸う間隔、心臓を打つ間隔、血液が体内を一巡する時間)は異なり体重の1/4乗に比例する、体重1kg当たり一生に使うエネルギー消費量は寿命の長さによらず一定、動物と植物の細胞のサイズの違いが、生体構造の違いや輸送系の違いを生む等、サイズからアプローチし、サイズとの様々な関係を明らかにしていく。動物を見る新たな視点を与えてくれる。
0投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログ前半は数式が多く読みづらかったが、後半は数式が減り、読みやすかった。ただ、後半はサイズの話とは離れていった。
0投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。実家の自分の部屋の本棚にあったのをふと手に取る。最近、植物の話を聞くことが増えて、生きもの全般に興味がわいていたところだったので、とても楽しく読めた。 タイトルにあるように、動物は「サイズ」によって同じ時間の長さでも、過ごす時間の意味がちがうという。また、大きさという制約によって、見えている世界の厳しさもちがう。つまり、世界の何を厳しいと思うかというところがちがう。 序盤では、そのような全体的な生き物のサイズによる違いについて、彼らの懸命なる枝分かれの様子を見ていく。おおよそ、体の外に接している面積と、体の中に抱え込んでいる体積との釣り合いをどうとりながら生命活動を維持していくか、という解説が主だっている。 これまで、動物園で漠然と眺めていた動物たちの行動原理がつぎつぎと明らかになっていく展開は、まるで新しい目を手に入れたようでとてもおもしろい。 ヒトに関わる生きものや、ヒトについての生物学的な数値とかがおもしろかった。そこから、さらに器官や身体の部分的な機能について言及。中高時代の生物の時間を思い出した。少し視点がマクロになり、「疑問に答える 」形で進んでいくにせよ、専門的な興味が先行しているように見えて若干眠くなった。 後半、昆虫や植物の合理性というか、進化の論理についてはまたおもしろく感じて、読み進めやすかった。最後の、著者の専門?であるヒトデとか、ウニとか、そういう生きものの話は、ちょっと難しかったが、彼の熱量と最後だからという気持ちで乗り切る。 これから海にいったときに、彼らを見る目は違ってくるだろうなあと思う。知ってる、知ってないでこれだけ楽しめるものが広がるのか、と思う。とくに、子どもたち相手に説明したりして、尊敬のまなざしを集めたい気持ちにかられた。 全体的なユーモアが好きだった。生きもの達への「こいつら、なんでこんな変な形なんだ?」「動いているのが、動物って感じがするよねー」という、目線というか素朴な姿勢がいい。知識のない自分にも共感できた。(計算式とかグラフとか、入り組んだところは理解を放棄した。) 筆者の身のまわりのことも出てくるので、息抜きしながら読みやすかった。やっぱり研究者の書いたエッセイって楽しいなあと思う。生物は理系科目のなかでは好きだったのと、今興味がとてもあるので、読みやすかったこともあっただろうと思う。 これ以上先に進もうとは思わなくてこれで十分だったが、もっと好きな人は生物の世界に踏み入っていくのだろう。生物への入り口として、雑学として、ぴったり。生きものが大好きなお子さんのいるお父さんお母さんにもおすすめ。
0投稿日: 2020.04.13
powered by ブクログ面白かった。自然の無駄のなさや、美しさというものが書かれている。今まで知らなかったものの見方で動物が書かれている。 なぜ、動物はこういう形なのか、サイズなのか、また肉食、草食なのか、、など、子供の頃に帰ったようにワクワクできる一冊。
0投稿日: 2020.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
哺乳類の心臓は一生のあいだに約20億回打つ。 それはゾウでもネズミでも同じ。 ・・・ということは、心臓の拍動を時計として考えたら、ゾウもネズミも同じ長さだけ生きて死ぬことになる。 この冒頭の話から、興味がそそられました。目からうろこの事実ばかり! 生物のサイズに着目し、エネルギー消費量や体内器官、移動方法などを考察しています。 実際に計測されたデータから導き出された数式を元に説明が進むのですが、それぞれの生物にとって今ある形が理にかなっているものだということがわかりました。
0投稿日: 2020.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヒトを含め、動物のサイズは生物学的に説明できるものなのだという視点を得る。 生命体を作る一つ一つの細胞の大きさは動物ごとに変わらないけれど、一つの生物としてとらえたときに、心臓の鼓動や、脈打ち、動きの速さとか、それ以外にもいろいろサイズと相関している。 寿命も小さい生きものは短いし、大きい生きものは長いし、でもそれは、主体としては平均的には同じで、ひとつの動物である以上、私たちの時間の流れ方を基軸に長いとか短いと言っていて、自分がゾウとして生きたらそれはヒトとして生きているときの人生の長さと変わらない… とかいうことは、漠然とは知っていたけれど、 この本はそれを詳しく専門的に説明していて、全部は理解できなかったけれど、このような研究がなされているんだなということが分かった。だいぶ前に書かれた本だから、今はもっと研究が進んでいると思うけれど。
0投稿日: 2019.12.16
powered by ブクログ最後の、動物それぞれの論理を理解することが、人間がその生き物との良い関係に必要であると考えることは、人間関係はもちろん、様々な社会現象・事象にも適用できる考え方だと思った。異形で理解しがたい形に潜んでいる生存戦略を、読み解くことこそ。
1投稿日: 2019.11.17
powered by ブクログ数式が出てくるところは難しくて飛ばしましたが、文章による説明を読むだけでもなんとなく内容は理解できます。 様々なサイズの動物のデザインが理にかなっていることがよく分かりおもしろかったです。 あとがきに書かれていたとおり、動物の生態を知ることの本質は、学問の本質を突いていると思いました。人間って思い上がりが過ぎるところがあるからこそ、自然について学ぶことが大切ですね。
1投稿日: 2019.09.15
powered by ブクログ昔一度読もうとして、途中まででどうにも性が合わず断念し、最近一念発起してやはり全部一度は読むべきだとトライしてみたが、やはりあまり性が合わなかった感はある。 色々な数式を弄りながら話を展開していくのだけども、その仮定や論理に割と飛躍しすぎなのではないか、というところや、一方的に押しつけられているような感覚になる部分もあり、なんだか意図的にどこかにごまかされて連れていかれているようで、だからきっと腑に落ちなかった部分が多かったのだろうと思う。 とはいえ、生物の様々な値の根底に横たわる定義や普遍性ついて考えてみようという試み自体は面白い発想で、新たな視点が得られた良い機会にはなったと思う。また、細胞のサイズの制限や、循環系のない生物とある生物の違い、循環系がない生物がどこまで大きくなれるかの考察などは中々面白いと思った。
4投稿日: 2019.07.29
powered by ブクログ時間が生き物によって違う進み方を しているとは驚いた。 3/4乗という大きさにいろいろなものが 当てはめられていくのは不思議だった。 サイズで生物を見ていくと 生物のデザインも重要になってきて面白い。
1投稿日: 2019.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ゾウの時間ネズミの時間」本川達雄著、中公新書、1992.08.25 230p¥660C1245(2019.01.30読了)(2019.01.23購入)(1994.09.20/37刷) 副題「サイズの生物学」 【目次】 第一章 動物のサイズと時間 第二章 サイズと進化 第三章 サイズとエネルギー消費量 第四章 食事量・生息密度・行動圏 第五章 走る・飛ぶ・泳ぐ 第六章 なぜ車輪動物がいないのか 第七章 小さな泳ぎ手 第八章 呼吸系や循環系はなぜ必要か 第九章 器官のサイズ 第十章 時間と空間 第十一章 細胞のサイズと生物の建築法 第十二章 昆虫―小サイズの達人 第十三章 動かない動物たち 第十四章 棘皮動物―ちょっとだけ動く動物 あとがき 付録 (「BOOK」データベースより)amazon 動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。
0投稿日: 2019.01.28
powered by ブクログよく漫画では、巨大な生き物が襲ってくる、なんて描写があるが、この本を読むと不可能な体の構造、もしくはとても無理をしてその大きさになったのだということが分かる。 もしくはその世界の酸素濃度が違うとか…一人空想科学をしてみたり。 個人的にはウニに触るとなぜあんなに硬くなるのかが分かってスッキリ。
0投稿日: 2019.01.27
powered by ブクログ「絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集)」を読んだので、次は本格的に 読んでみよう。 後半の、脊椎動物以外の生き物(サンゴやヒトデなど)の話が、すごく面白かった。 2010/8/29 借りる。 9/2 読み始める。 10/16 やっと読み終わる。
0投稿日: 2019.01.12
powered by ブクログ生物とはいかに素晴らしい設計がされてるのかが、わかる本です。 この本を読めば、宗教的とは違う視点から神様はいるなと思うことができるかもしれません。 タイトルは「時間」が大々的にアピールされていますが、実際は副題の「サイズ」の方に重きがおかれています。
5投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログとあるイベントに向けて1992年のベストセラーである本書を書棚から引っ張り出してきた。動物のサイズが違うと、寿命が違い、時間の流れる速さが違う。人間本位ではなく動物達の世界観を理解した上で接することの大切さにあらためて気付かせてくれる。「動物種によって心拍数は大きく異なるが、哺乳類ではどの動物でも一生の間に心臓は20億回鼓動して止まる」、「ゾウもネズミも細胞ひとつひとつのサイズは10ミクロンと変わらないことから、細胞の大きさは核の情報生産能力と拡散速度によって規定されているものと推測される」、「部分を全体の指数関数として近似式で記述する方法をアロメトリーといいい、代謝(生命活動)は体重の3/4乗則、時間は体重の1/4乗則」などの真理が軽妙な語り口で示される。生命科学の入門書としてあらためておすすめ。
0投稿日: 2018.12.22
powered by ブクログ【由来】 ・新書がベスト ・2016/8/22のHARA塾で 【要約】 ・ 【ノート】 ・新書がベスト
0投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログ物理学から見る生物学。動物のサイズと構造、デザインの考察。答えは得られないが命題が十二分に面白い。動物のデザインから地球のデザイン、宇宙のデザインへと興味が深まる。中学時代に読んでたら、間違いなく生物学者になってたであろう一冊。
0投稿日: 2018.10.20
powered by ブクログ寿命を心臓の鼓動時間で割ってみると、哺乳類ではどの動物でも、一生の間に心臓は20億回打つという計算になる「心拍一定の法則」があるそうな。ヒトのサイズの動物の行動圏の大きさは半径2キロメートルの円に対応する。2キロといえば、歩いて30分の範囲だ。しかし人類は、文明の利器によって、行動範囲は拡大し、また物理的時間にきつく縛られた都会人の時間は、ヒト本来の時間も超越している。忙しすぎる人類。
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログなんと昨年2017末の時点で78版まで増刷されている驚異の本 たまには言語学からはずれた本をと手にとった。 僕自身は理系の出なので、もちろん楽しいのだけど、もうものすごく理詰め。楽しいけど、理詰め。 面白いことに、理詰めの中に命の哲学がもっさり入っている。
0投稿日: 2018.10.10
powered by ブクログコープの法則=大きなサイズの種はより遅れて出現する。 突然変異には方向性はない。自然淘汰にかかるだけ。 小さいものほど突然変異が起こりやすいので、小さいものが祖先になりやすい。 島の規則=大型動物はミニサイズになり小型動物は大きくなる。島では草食獣が少ないため肉食獣が餌不足で生きていけない。捕食者がいなければ大きくなる必要も小さいままでいる必要もない。 ゾウはインドゾウとアフリカゾウだけ。進化の袋小路に入り込んで絶滅が運命づけられている。 人間の島国根性も同じ。同質なものになりやすい。 高温動物は変温動物の30倍の代謝が必要。 小さな動物、変温動物を育てたほうが収穫が大きい。牛肉は贅沢なもの。 体重が大きいほうが早く走れるが、100キロを超えると遅くなる。泳ぐのも同じ。マグロは80キロ程度。 車輪はエネルギー効率がいいが、悪路に弱い。自然界に車輪がない理由の一つ。 ローマ帝国のころは車が走ったが、帝国が崩壊すると維持されなくなりラクダやロバを使った。 ひれとスクリューはひれのほうが効率がいい。スクリューは泡が生じるので効率が落ちる。 小さいものは鞭毛を使う。バクテリアなど。 繊毛のほうが効率がいい。繊毛は固い。 レイノルズ数は慣性力を粘性力で割ったもの。大きければ粘性力を無視できる。小さいものは粘性力だけを考慮する。体長1ミリ以下。 脳の重さは体重の3/4乗に比例する。 動物では時間が体重の1/4乗に比例する。または体長の3/4乗に比例する。 レイノルズ数を考慮するので模型で風洞実験ができる。 細胞の大きさは同じ。 植物の液胞は代謝産物の捨て場であり毒でもある。高い浸透圧で膨れているので植物の体を支える。 脱皮は費用と危険を伴う。体が上手く抜けなくて死んでしまうことがよくある。 草を食べるのは幼虫の時代。飛べるようになれば蜜や樹液を吸う。葉っぱはいつでもある。 昆虫の成功の秘訣は、幼虫時代にはっぱを食べることにある。豊富にある。 植物がセルロースを簡単には消化できない仕掛けを施しているのではないか。 木は細胞一個が個体で、群体かもしれない。サンゴも同じ。細胞から無性生殖をつづけて新たな群体になる。 ネズミの細胞からはネズミをつくれない。
0投稿日: 2018.09.20
powered by ブクログ歌わないと始まらないのね。 体感時間の話かと思いきや、色んな生物の体のサイズと、どうしてそうなっているのかの話にシフトして行って、気づけば時間の話はどこ行ったんだろうという感じに…。
0投稿日: 2018.08.29
powered by ブクログいまさらながら読んでみた。普通に読みやすくおもしろい。 生物学や進化についての本をさんざん読んだ後で読んでもおもしろかった。
0投稿日: 2018.06.18
powered by ブクログ非常に勉強になった。寿命の短い動物はゆっくりとした時間の中で生きているというのはなるほどなと。24時間を何倍もかけて生きるというのもおつなものではないか。
0投稿日: 2018.06.01
powered by ブクログ大きい動物と小さい動物は何が違うのだろうか。どちらが強くて弱いのだろうか。得なのだろうか。そして世の中にはどうして両方が存在しているのだろうか。そんな疑問を、それぞれの立場の世界に入ることで見出し行く内容になっています。当然ですが、それぞれにはそれぞれの理由があるということが、スッキリと分かるようになっていて面白く読ませていただきました。小さい世界だと空気や水はどのように感じられるのかなど興味を引く内容がたくさんありました。 最後の3章は、別の観点から時間と生物の付き合い方を考えられています。全く動かない植物や、ちょっとだけ動く生き物などの紹介がされています。そしてそれはなぜなのかが分かると、見えてくる世界がちょっと変わったように感じています。
0投稿日: 2018.04.14
powered by ブクログ時間は唯一絶対不変のものではない。 一生に、心臓が二十億回打ち、呼吸が三億回行われることは、ゾウもネズミもヒトも、変わらない。 驚いたけれど、すんなりと入ってきた。ネズミにはネズミの、ゾウにはゾウの時間の流れがあり、世界がある。そのことになんとなくほっとして、同時にわくわくする。相手の立場に自分が置かれたら、と考えるのも大事だけれど、相手には相手の物差しがあるのだ、と知っていること、それを尊重することも大切だ。 「水は、われわれにとってはサラサラしていると感じられるのだが、サイズの小さいものにとっては、水飴のようにベタベタと粘っこいものなのである。」p93 映画「借りぐらしのアリエッティ」で、小人の世界では液体がずいぶん重たげに、かたまりとして描かれていたのを思い出した。 学びのどの分野でも、「人類が世界をどう認識しているか」を私たちは学んでいるのだと思う。だけどそれはあくまでも人の目を通した「世界」だ。生物学では自然の中でのヒトの位置を知ることができる。哲学も、科学も、数学も、歴史も、世界はなんて広いんだろう、と思わせてくれるが、生物学ではそれすらも世界を限られた視点からしか見ていないことを教えてくれる。 著者はあとがきで「生き生きとした自然に接していないと、人間はどうもすぐに頭の中を見つめはじめ、そして抽象的になっていくもののようだ。(中略)体をおきざりにして、頭だけどんどん先に進んでしまったことが、現在の人類の不幸の最大の原因だと私は思っている。」と述べている。時間は時計が決めるものじゃない。自分の心臓が刻む時間に耳をすませてみたら、世界はどう感じられるだろう。そしてその世界も、絶対的なものじゃないのだ。ヒトの1秒をネズミは1分と感じるのかもしれないし、ヒトの1年だって樹木などからしたら1秒に過ぎないのかもしれない。 はっとしたエピソード 植物の細胞の話。 植物の細胞にはセルロースでできた細胞壁というものがある(らしい)。セルロースは分解できればいい栄養になるにも関わらず、その分解酵素(セルラーぜ)を持つ陸上動物はいない。どうしてか?進化の過程でそれくらいできただろうに。「セルラーゼは、発明したら地上を制覇できるが、へたをすればすべての緑を食い尽くしてみずからをも破滅においやる最終兵器、原爆みたいなものとかんがえてもいいかもしれない。はたして将来、独自のセルラーゼを発明する昆虫がでてくるだろうか?」p169 世界は共生するようにできているのだ。 「植物は群体的個体と考えてみる」など、植物の話は読んでいて漫画「風の谷のナウシカ」に登場する「腐海」を連想することが多かった。 「世界」を広げるためにも、ぜひ読んでほしい一冊。
0投稿日: 2018.03.31
powered by ブクログ寿命が違っても、生まれてから死ぬまでの振動の拍動回数はほぼ等しい。ということはサイズによって(世界を取り巻く)時間は違うのではないか。小さい時に同じ疑問を抱いたことがあったが、その疑問が正しかったことをこの本で確認できた。昆虫、哺乳類、水中生物、見た目や生態は全然違ってもサイズと時間の流れの比例グラフの傾きはほぼ同じ。生命の真理に触れているのでは。
0投稿日: 2018.03.05
powered by ブクログ本書は、1992年8月25日に初版されたもの。動物のサイズが違うと時間の流れる速度が違ってくる。生物学に関しては素人なため、また時たま数式なものが出てくるのには、読解は難しいものの、サイズからの発想という点に関しては、とても1992年に書かれたものとは思えないくらい、新たな視点とも受け止められる。 時間に関しても、人間基準で物事を考えているが、それぞれの動物自身に異なる、まさに相対的なものであることを改めて思い知らされる。
0投稿日: 2018.01.20
powered by ブクログサイズが違えば時間の感じ方も違う。 地球上には様々な生物がいて、現在まで生き残っているにはそれなりのライフスタイル、進化がある。何故?どうして?という視点で見ていく事で、解き明かす楽しさを見つける著者の考え方が楽しい。 内容の薄い新書が多い中、最初から最後までみっちりと詰まった内容に驚いた。 時間は体重の1/4乗に比例する。 寿命、大人サイズになるまで、胎内にいる期間、息をする間隔、心臓の打つ間隔、タンパク質の合成から壊されるまで、異物を除去するのにかかる時間。 時計の物理的時間と区別して生理的時間という。 哺乳類は一生の間に心臓は20億回打つ。 高温性と恒時性により安定した正確な速い運動が保証される。サイズが大きい方が体温を保ちやすいし、余裕があるという事。 進化の過程で小さいものからスタートし、大きいものは遅れて出現する。小さいもの程変異が起こりやすいのは一世代の個体数が多く時間が短いし、環境の変化にも弱いから、下手な鉄砲数打ちゃ的に後継者を作る。 反対に大きいものは環境の変化に強く長生きだが安定していて新しいものを生み出しにくく絶滅する事もある。 島に住むと大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる法則がある。日本人の能力もこれに似ている。 走るのと飛ぶのでは飛ぶ方がエネルギー効率が良い。飛ぶ為に普段の10倍のエネルギーを使っても断然速いから一定距離で比較すれば経済的。ただし泳ぐコストは浮力で体を支えるのでそれよりもずっと小さい。 エネルギー消費は体重の3/4乗に比例するが、良い説明がない。もしも牛がネズミと同じ代謝率なら熱が溜まって体温が100度を越えてしまい、自らステーキになってしまう。 体重100g未満の生き物はどんな高い所から落ちても大丈夫。体重1トンまでなら、ギャロップしても骨折しない。 どんなにサイズの大きな動物でも、細胞のサイズは直径10μで、一定。でも植物は50μで大きい。 動物は骨組み建築で植物は煉瓦積み建築。この違いは動くか動かないかと深く関係している。細胞壁、液胞は植物の体を支えるのに必要なもの。昆虫は飛行機と同じモノコック構造。体の外側をすっぽり覆う構造物によって力を支えているので重さには弱いがズレや捻りの力に強い。 植物では染色体の数の倍数化。細胞がより大きなサイズになり巨大化し、環境適応能力も強く、より広く分布するが、動物ではみられない。 外骨格を持つ動物はいかに成長するかと言う難題を抱えている。脱皮は細かく枝分かれした気管部分もすっぽり脱ぎ捨てなければならない危険な行為。また、特徴的なのは変態を行う事と栄養効率の悪い葉を食べる事。 ヒトデやウニなど棘皮動物はちょっとだけ動く様にデザインされている。体は鎖帷子を着ているよう。体外消化。
0投稿日: 2017.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
生物学は手がかりになる 島の規則 哺乳類は最高速度の3パーセントで動く 循環系 体が大きくても細胞の大きさは同じ 0.01ミリ 10ミクロン 昆虫はクチクラにより乾燥から身を守り硬軟に対応可。モノコック構造→飛行機など フレーム構造 気管 植物細胞壁 間奏を防ぐ セルラーゼは昆虫にとって原爆 制限された面積でなるべく光を受けるようになると木のようになる 珊瑚は褐虫藻という単細胞植物を大量共生させ、光合成させている。 自切 生理的時間は体重の4分の1乗に比例刷る。成長する時間もそれに比例する →時間が体重の4分の1乗に比例するということは、体が16倍大きくなると、時間は2倍ゆっくりと経過することになります。だから、体の大きな動物ほど寿命が長く、体の小さな動物ほど寿命が短くなる傾向にあります。でも、長生きする動物であれ、短命の動物であれ、一生の間に流れた時間は、同じよ
0投稿日: 2017.09.19
powered by ブクログサイズによって時間は変わる。 時間が違うということは、世界観も異なる。 しかし、時間は違ってもサイズによって変わらないものもある。 一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は同じである。 実際に計測されたデータから導き出された数式を元に説明が進み、それぞれの生物にとって今ある形がいかに理にかなっているのかがわかる一冊である。 ヒトがおのれのサイズを知る、これは人間にとって、もっとも基本的な教養であろう。サイズという視点を通して、生物を、そして人間を理解してみるのもおも しろいのではないだろうか。
0投稿日: 2017.09.12
powered by ブクログ要約が難しいので本から引用する。 「 動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動範囲も生息密度もサイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重当たりの総エネルギー量はサイズによらず同じなのだ」 ということだ。 一見すると象は長生き、ネズミは早死にだが、それは人間が便宜的に定めた時間でみればというだけであって、当事者たちの時間感覚からすれば、天寿を全うしているということらしい。 いろいろとデータを駆使して説明してくれるのだが、2回読んでも、なんとなく理解できたようなできないようなモヤモヤ感。 この本、タイトルで時間が強調されているから、そっちがメインかと勘違いしていたが、実は表紙にちっちゃく書かれたサイズの生物学のほうがメインだと後から気づいた。だから時間感覚のことなんて実はうっちゃっておいてもいい問題だった。 例えばライオンはネズミを捕るときも全力を尽くす、なんてのは俗信で、サイズを考えればものすごい無駄。ネズミを捕ったぐらいでライオンの腹は膨らまないので実際にはライオンはネズミなんて狩らない。運動量と摂取カロリーに見合うのは草食動物。だから草食動物を狩る。 鯨なんかはプランクトンを食うので、サイズに見合ってないじゃないかと思われがちだが、海水とともに大量に摂取するので、サイズに見合うだけの量は食っている。 「餌のサイズは捕食者のサイズにほぼ比例し、大きい餌を食うものは、自分の体重の約1/10の大きさの餌を食い、小さい餌を食うものは自分の体重の1/500の大きさの餌を食う」 そして、「一日平均の食べる量は体重の3/4乗にほぼ比例する」らしい。 へえ〜。 他に面白かったのは昆虫の脱皮の話。 昆虫は人間みたいに体の内側に骨がある内骨格ではなく、クチクラという固い殻を外側に纏った外骨格なので、成長をするたびに脱皮を繰り返さないとならない。しかも脱皮は体の外側だけを脱ぎ捨てるというような簡単なことではなく、体内にある気管系統の脱皮もしなくてはならないため、非常な危険を伴う。だからあんまり大きくなってしまうとできないのだ。だから昆虫はあれくらいのサイズにしかならないのではないか、との主張。 へえ〜。 あと、ウニとかヒトデの話も面白かったけど、長くなるからやめる。
0投稿日: 2017.07.21
powered by ブクログ私の問題ですけど、書いてあることはさっぱり分からない。 でもなんかスゴイことが書いてある、ということだけはものすごく伝わってくる。 数字や式によって具体的な説得力を高めること、細胞がある機能を持つときにコストと対価という表現を使ったりして、事業計画の書き方に役立つのではないか、と筋違い(?)の感想を持った。
0投稿日: 2017.07.16
powered by ブクログとても興味深い内容だったのだけど、読んでると睡魔に襲われ、読み終えることなく貸し出し期限が切れてしまった。 機会があれば、もう一度読みたい。
0投稿日: 2017.07.06
powered by ブクログ生物学入門書であり、自分にとっては今更ながら読んでいる感じだが、今更でも恥ずかしがらずに読んで良かった。生物学とは一見関係ない様に思える物理学系の式が出てきていて、生物学には沢山の知識が要ることを改めて思わせられた。最後の方で時間とサイズの話から少しだけ外れた話こそが著者のこの本を書き出した切欠が出ているのも面白い。めっちゃ棘皮動物のこと急に言い出したけどなんだこいつと思わずに読んでいただきたい。
0投稿日: 2017.06.04
powered by ブクログ名著と誉れの高いこの新書をついに読了。 大変面白かった。 知性を弄る理系書物、と思っていたら時間をめぐる哲学的な問いを投げかけてくる。 曰く、現代人のやっているのとはヒト本来のサイズに見合ったものなのか? 思考のサイズばかりが大きくなっていないだろうか? これが書かれた1992年から25年たったが、人間は当時以上に生き生きとしていない。 搾取され疲弊し悩んでいる。 ここに答えはないが、改めて著者の問いかけについては真剣に考える必要がある。
0投稿日: 2017.02.06
powered by ブクログ◆生物サイズの大小が、その寿命年限の長短と相関関係を持つ。ペット飼育で想起できる、この事象を数理的に、かつ生物の生理機構と関連させて解説する。当たり前の現象を科学的に見ると、説得力が格段に上がる事実を具現化する書である◆ 1992年刊。 著者は東京工業大学理学部教授。 身体サイズの違いが、当該動物の時間感覚に差異を生ぜしめるとの観点で、身体サイズと一般的生存年限との関連性を、多くの生物につき検証し、論じる書である。 結論的には、身体サイズで寿命が異なる。 正確には、多くの生物では、サイズの大小が、当該生物の寿命年限の長短と相関関係を持つというもので、その結論に意外性は小さい。 本書の肝は多くの生物でこの点を検証したことにあるだろう。 さらに言えば、寿命の違いで1分あたりの価値が変わるという理解が、本書の意図・結論を発展させることになるに違いない。 例えば、時間の感覚が、これまでの生存期間や、種から予想できる生存年限に左右される可能性。言い換えれば、年齢により時間の経過する速さの感覚に違いが生じる。 あるいは、異種間では(特に身体サイズの大小が顕著なもの。ヒトと細菌など)同一期間での世代数に大小があり、それが進化スピードと共に、相互に如何に関連するかとの疑問。 さらには、ある変化の時間的離隔の長短が人間の時間意識にも影響しそうな点(チップの性能向上に関する「ドッグイヤー」)など、本書の帰結から様々な観点に視野を広げる機縁になると感じさせてくれる。
0投稿日: 2017.01.04
powered by ブクログその筋では有名な本だそうです。この手の新書にありがちな堅苦しさがほとんどなく、とても楽しく読めます。生き物について目から鱗の知識がたくさん。
0投稿日: 2016.09.17
powered by ブクログ生物のサイズにより時間感覚が異なり、それは体重の1/4乗に比例する、という話が面白い。推論の進め方も楽しく、充実した読後感がある。多くの読者がいる所以。 近似式の立て方がいまいち不明なので、もう少し勉強しつつ再度読んでみたい。
0投稿日: 2016.09.14
powered by ブクログ前半はことさら難しく、数学への理解がないわたしにはピンともこず、やっぱり算数必要だな…と余計なことばかり考えた。 サンゴが産卵することを知っていてもそれが動物だという認識は薄かった為、後半のサンゴ、ウニの話しは面白かった。
0投稿日: 2016.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなり昔に話題になっていた本です。 大半の動物は、サイズによらず、同じ比例の線の上に乗っているということを解説した本です。 運動量や行動範囲、サイズ、心拍数、体の各種パーツなどなど、特に哺乳類に限ると同じ比例の線の上に乗るというのが測定で確認でき、それを式に表しています。 ただ、なぜ比例の線の上に乗るのかについては、ほぼ仮定の話になっています。 本書も古い本なので、いまなら解明されているのかもしれませんが。 半分以上は哺乳類を中心として、そこに魚類や鳥類を足した感じの項目になっており、後半の数章で昆虫や植物とサンゴ、棘皮動物についての解説があります。 個人的には、哺乳類などのサイズの話はかなりチンプンカンプンでしたが、昆虫、植物とサンゴ、棘皮動物については非常に面白く読めました。 特に棘皮動物。ウニやヒトデの類ですが、このあたりは大変おもしろい、そして動物としても面白いものでした。 外骨格的内骨格生物であるとか、キャッチ結合組織とか、面白い生態が解説されていました。 先にも書きましたが、大半が推論や仮定の話で、事実としてはこうだけど、なぜこうなっているのかというのは書かれていないのが残念です。本書の時点で、解明していないので仕方がないですが。
0投稿日: 2016.07.17
powered by ブクログ第1,2章のサイズと絶対時間の関係が特に秀逸。 その後の章は物理法則から動物がなぜそのような形状をしているか導出している。これはこれで面白い。
0投稿日: 2016.07.05
powered by ブクログとても難しい内容であった。 哺乳類は、一生に20億回心臓を鼓動する。 1回の鼓動の時間がそれぞれ違うため寿命が違う。 それぞれ別の時間を持っているということになる。 時間は体重の1/4乗に比例する。
0投稿日: 2016.03.08
powered by ブクログ動物の時間は体重の1/4乗に比例するという事実には驚いた。本書にもあったが時間は絶対的なものではなく、動物によって多種多様なもの。人間は視覚が発達しているゆえに空間認知にはたけているが、時間は想像力でしかカバーできていなかった。しかし、この本によれば時間と空間は相似をなしており、同一の尺度で語ることができるようだ。動く動物や、動かない動物、諸々の動物の体の仕組みが例証されているがどの動物もそれぞれの環境に対し最適化された構造を持っているとのこと。機械文明の発達で動物的な仕組みは軽視されがちであるが、それぞれに効率的な動物の仕組みも見直さなければならない。人間が自分のサイズを認識することが人間の最も基礎的な教養であるという筆者の言葉には多分にうなずける。
0投稿日: 2016.03.02
powered by ブクログ数値的な証明ではやや難しいところもあるものの、細かい数値を気にすることなく読み進められ、何が何と比例していて何が一定の比率を持っているのかは理解できる。 対象が動物なので、時間軸が異なることの当人(?)の気持ちが分かるわけではないが、人(?)生観が異なることは想像できる。時間にかかる違いに止まらず、生物の構造上の必然性を解説する展開もあり、それはそれで興味深い。 先日テレビで授業中に自作の歌を唄う生物学教授を見たが、それが本書の著者だった。(本には歌も収録)
0投稿日: 2016.02.08
powered by ブクログ動物生理学者が動物のサイズと時間等の関係について考察した、中公新書のロングセラー。 「体の小さい人の動作はきびきびと機敏で、見ていて気持ちがいい。大きな人の動作は、ゆったりと悠揚迫らぬものがある。動物の動きにしてもそうで、ネズミはちょこまかしているし、ゾウはゆっくりと足を運んでいく。体のサイズと時間の間に、なにか関係があるのではないか」と考えた著者が、動物のサイズと様々な現象について分析し、纏めている。 時間については、体重の1/4乗に比例する、即ち、体重が16倍になると時間が2倍になるのだという。この法則は時間の関係する現象に広くあてはまり、赤ん坊が母親の胎内にいる時間、大人になるまでの時間、寿命のような一生に関わる時間でも、息をする間隔、心臓が打つ間隔、タンパク質が合成されてから壊されるまでの時間のような日常活動に関わる時間でも同じである。 そして、それが時間に関係ある現象全てに当てはまるのだとすれば、二つの現象を割り算すれば一定値になる、つまり、どんな動物でも、一生に息をする回数、一生に心臓が打つ回数は同じになる。因みに、心臓が打つ回数は20億回である。 更に、サイズに関する分析は、エネルギー消費量、食事量、生息密度、行動圏、走る・飛ぶ・泳ぐ速度へも及ぶ。 ゾウもイヌもネコもネズミも自分たちの感覚の時間(=生理的時間)で生きている。。。(しかし、物理的時間は同じだから、仮にゾウとイヌとネコとネズミを10mの高さから落としたら、みな同じ時間で地面に達する!) 目から鱗、でも、ちょっと不思議な面白い話である。
0投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログ寝る前のフォトリーディング。動物の体の大きさによって心臓の大きさも変わり、鼓動の早さも変わる。また時間の長さも変わるとの事。とても興味深い話。 下記に付箋を貼った箇所の要約を載せる: 41:人間はエネルギー消費量からサイズを考えると像の大きさ。
0投稿日: 2015.12.30
powered by ブクログゾウもネズミもヒトも心臓20億回鳴らしたら寿命。命の音。カウントダウン。呼吸する動物としない動物の違いは。血液がある動物とない動物の違いは。カニとエビってやっぱり昆虫だよね・・・。
0投稿日: 2015.12.26
powered by ブクログ生き物の時間は体のサイズに関係しているというお話。 どの様な生物でも一生の内に呼吸する回数や、脈拍を打つ回数はほぼ同じで、体の小さな生き物はそのスピードが速く、大きな生き物はゆっくりと遅という事らしい。 我々人間はすべてを自分たちだけの尺度で判断してしまうが、生き物はそれぞれの時間軸を持っているという事だ。犬や猫の一生は人間と比べるととても短いが、彼らなりに充実した一生を送っているのだと考えると、少しホッとした気持ちになった。僕ら人間が考える常識なんて、自然の前では非常識なのかもしれない。 もしかするとこれは生物だけではなく、地球や太陽などの天体にも同じことが言えるのかもしれないと思う。よく中年の星なんて褒め言葉があるが、太陽の寿命が約100億年という事を考えれば、地球も文字通り中年の星なのである、と一方的に親近感を感じている。
0投稿日: 2015.11.25
powered by ブクログ生物の身体の構造や生存戦略がサイズによって規定されているということを、さまざまな事例を引きながら解説している本です。 ゾウやネズミなどの哺乳類だけでなく、昆虫やサンゴ、ウニやヒトデのような生物についても、サイズという観点から一見不思議な生態を解き明かしています。
1投稿日: 2015.09.25
powered by ブクログゾウはのっそり、ネズミはせかせか動いている。一方、ゾウは長生き、ネズミは短命である。さて、一生を生き切った感覚は、どちらが長いのだろうか。 答えは当人にしか分からないだろうが、データで見ると、哺乳類が一生の間に打つ鼓動の回数は同じだという。だとすると、一生を生き切った感覚は、ゾウもネズミも変わらないのではないか。 本書は、「サイズ」という視点からいろいろな生物を相対的に見る。「ヒト」が自らのサイズを知るということは基本的な教養であるとともに、今現在の「ヒト」の生活がそのサイズに見合ったものだろうか、考え直すきっかけとなる。
0投稿日: 2015.06.22
powered by ブクログ時間は体重の1/4乗 体重が16倍になるに従い、時間は2倍に。 しかし、ぞうにはぞうのじかん、ネズミにはネズミの時間がある。 島の法則。島に行くと大きな動物は小さく、小さな動物は大きく。 捕食者がいないから。 大きいものは進化への道をとめている。絶滅の危機。 小さいものも小さくしたことからすぐ餌不足になる。 日本と大陸の人の違いもそんなところと関係があるかもしれない。 島国はエリートは小さくなり、庶民のレベルが高い。 大陸はとんでもないことを考える人が出てくる。 殺生率はサイズとともに減少する。 小さい餌を丸呑みするものは、同じサイズの大きい餌を食べるものに比べて40倍の動物を殺すことになる。
0投稿日: 2015.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
象とネズミの寿命はそれぞれ100年、4年と違うが、一生にうつ心拍数は20億回と同じ。 これによりそれぞれの生物が感じる時間は絶対的な時間の経過と違うのではないかという推察がされる。 全体的にいい着目をして章ごとに新たな見解がかかれていたが少し難しかった。 それ以外にも身体のサイズと時間との関係式に関する数式がいくつも紹介される。 エネルギー消費量、移動に必要とするエネルギー。 陸上生物、水性生物、鳥類の違い。
0投稿日: 2015.04.29
powered by ブクログ途中までは面白かった。 車輪を駆動系とする生物がなぜいないのか?など、生きもののサイズ以外のアプローチの仕方、考え方が斬新な気がした(専門ではないのでどの考え方がメジャか分からないが)。 終盤には僕自身の関心が薄れてしまったことから、読み終わるのに時間がかかってしまった。 んーでも生きもののサイズで時間が異なるという事実は、言葉では理解出来るかもしれないけど、実際にイメージというか、本当の意味で分かるってことは難しいなぁ...
0投稿日: 2015.01.28
