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総合評価

80件)
4.0
27
24
13
6
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    幕末維新の時代から明治の世に生きながらえた新選組の斎藤一の視点からの回想。世の中、権利を握った方が勝ちであることを見せつけられた印象。それにしても浅田次郎の表現力は秀逸である。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    浅田さんの新選組三部作の最後の一作。 新選組以降の斎藤一が描かれていて、ことに鉄之助のエピソードはグッと胸に迫るものがあった。 随所に斎藤一が新選組を懐古するあたり好き。

    0
    投稿日: 2025.01.31
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    浅田次郎先生の新選組始末記。 主な隊士のその後を斎藤一に語らせ、聞き手は大正になったばかりの近衛師団の中尉という謎だけど、うまい構図と巧みな語りで、どんどん引き込まれる。 小説だとわかっていても、本物の回想録を読んでるような気になる。 前二部作の登場人物にも少し触れられて、新選組ものはこれで終わらせるんだなと感じた。

    0
    投稿日: 2025.01.06
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    感想 戊辰戦争がどのようにして進んだのか、明治の幕開けと慌ただしさ、 西南戦争は西郷と大久保の企みで、新しく生まれた農民陸軍の実戦訓練と不平士族の捌け口として計画されたと言われれば、何やら納得感がある。 最後はいいとこで切るねぇ。 あらすじ やがて話は、江戸無血開城から、近藤の捕縛、会津での戦争、新選組隊員のその後について、明治に移り、警官として勤める斎藤、西南の役。 一刀斎は、西南の役で出くわした市村鉄之介を斬った話をする。勝つると負くる者の正体を知るものこそ奥伝を極めると梶原に伝える。

    13
    投稿日: 2024.11.19
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    鳥羽伏見の戦い、徳川慶喜の大坂城脱出、吉村寛一郎の戦死、沖田総司、土方歳三、近藤勇ら仲間たちとの永訣・・・維新後、警視庁に奉職した斎藤一は「抜刀隊」として西南戦争に赴く。その地で、土方の遺影を託され、蝦夷箱館を脱出した少年・市村鉄之助との運命の出会い。新選組隊士として、唯一の教え子であった鉄之助は、西郷軍薩摩の一兵卒として斎藤一と相見える壮絶なる体験談は、新選組三部作を飾る慟哭の完結編。

    8
    投稿日: 2023.09.22
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    今回、初めて斎藤一という人斬りの鬼を知り、斎藤一改め藤田五郎の独り語りに、いつしか一刀斎の横を歩いていた。 互いに信ずるもののためとはいえ、人の命を無情に奪う幕末という時代が想像仕切れないが、そんな時代が眩しくもあり、とてつもなく怖ろしい。 作品は人斬りの一刀斎を主役としつつも、浅田さんは彼を通じて激動の時代を駆け巡った新撰組を描きたかったんだろうな〜。 今回も多くの名言があったが、「苦労は口にするな。苦労は口に出したとたん身につかずに水の泡となってしまう。」という言葉を浅田さんからいただいておく。

    1
    投稿日: 2023.04.29
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    同著者作品「壬生義士伝」に同じく、流石の読み応え。 新選組斎藤一の語りに入ってすぐにページを捲る手が止まらず、どっぶりと幕末から明治の時代に引きずり込んでくれる。 齋藤の若い頃から歳を経るごとに、少しずつ少しずつ変化していく人と鬼の心情の狭間が描かれており、ラストに向けては感情の大波と小波の連続で、激動を生き抜いた一人の人生が流れ込んでくる感覚だった。

    2
    投稿日: 2023.01.19
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    負け戦とわかりながら、幕府のようには決して逃げず、最後まで薩長の敵対意識を受け止めた会津や新撰組の最期が、一刀斎の口から語られます。西南戦争での結末には、薄々悟りはしていても思わず涙を流してしまいます。なぜ死ぬべき人が死なず、生きるべき人が死ぬのか…世の無情に疑問しながら、生き長らえてしまった自身を一刀斎は罪深く思っていたことでしょう。 涙腺が緩むシーンがもう一つ。成田の辺りで捕まった元新撰組隊士らへの敵の対応がどうしても忘れられません。敵味方がお互い尊敬し合うも、時には許さざること、筋を通さねばならないことがある。武士には面目という厄介がある、という言葉が、物語を通して強く心に残りました。 西南戦争の話の結末は、映画『ディア・ハンター』のラストを観ているようでした。しかし、その理不尽さには、ある理由があったことが、梶原中尉の試合に際して語られます。彼は、自らが生き残ることで、様々な辛さを一身に引き受けようとしたのかもしれません。 『壬生義士伝』もよかったですが、こちらも素晴らしい新撰組作品でした。

    1
    投稿日: 2023.01.13
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    今更ながら新撰組に人々が魅了される意味がわかった気がする。今では考えられないほどの激動の時代に、本当に生死をかけて生きてきた人たちの生き様。日本人とはどう言ったものかも考えさせられた気がする。

    1
    投稿日: 2022.03.28
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    『一刀斎夢録』浅田次郎 一刀斎。 新撰組最強の剣客と呼ばれ、恐れられた、鬼の3番隊隊長、斎藤一。 幕末を生き延び、明治を経て大正を迎えた「一刀斎」は、近衛師団の中尉に向かって夜毎語る。 新撰組とは何だったのか。 斎藤一が生きた、その理由とは。 * 浅田次郎の新撰組三部作、最後の一作品。 こちらも期待を裏切らない、超大作でした。 ついに舞台は幕末の動乱期に。 今回は複数人視点の語りではなく、ひたすら斎藤一本人がその口で過去を語る。 年老いた斎藤一が毎夜訪れる若い中尉を相手に昔語りをしている姿を想像するだけでなぜだか泣けてくる。 吉村貫一郎先生や、芹沢鴨暗殺事件あたりの話も沢山出てきて、「壬生義士伝」「輪違屋糸里」を思い出して胸がぐっと詰まる。 本当に、浅田次郎先生の描く幕末の人々はみんなとても魅力的なんだよな。 何を信じて生きていけばいいのかわからなくなってしまった時代に、それぞれが、それぞれの信念を持って必死に生きる。 * 因縁の相手、市村鉄之助。 京都時代、吉村貫一郎と歩いているときに見つけた乞食小僧兄弟の、弟。 お人好しの吉村が彼らを屯所に連れ帰ってから、斎藤と鉄之助の奇妙な縁が始まる。 死に場所を求め求め、警視庁抜刀隊の一員として迎えた西南戦争。 鉄之助と再び巡り会ったのは、その戦いの地だった。 敵軍、薩摩兵の中に、斎藤一は「今ひとりのおのれ」と出くわす。 自らが剣を授けた、鉄之助の姿と。 もうこの鉄之助との最後のシーンは息を止めて読んだ。ページを捲る手がどんどん早くなる。 本当に引き込まれる状況描写と、感情描写だ。 読み終えた後はいつも抜け殻になる。 「生きよ、鉄之助」 臍曲がりな斎藤一が、初めて口にした真実の言葉。 皆が生かそうとした鉄之助が、斎藤一がその剣技を伝授した鉄之助が。 斎藤一が、生きていかなければならない理由。 生きてゆくほかは無くなったのだ。 * (ちなみに「壬生義士伝」で“死ぬな、吉村”と叫んでなかったかしら…とか思うのは野暮かしら…)

    1
    投稿日: 2021.11.04
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    連日一刀斎の元へ通う梶原中尉のごとく、読み始めたら最後、夢の如き一刀斎の語りの深みへハマる自分がいた。 新撰組の中でどこか異質な斎藤一の本性や剣の極意は魅力たっぷりで読むに飽き足らなかった。 人はみな飯を食い糞をひり出すだけの糞袋、という言葉に妙に納得。

    2
    投稿日: 2021.04.28
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    まさに夢録。アラビアの千夜一夜物語の如き時代を生き延びた男の紡ぐ御伽噺。 斎藤一という確定存在が語る回顧録であるから話の内容は精査のしようがなく、ゆえに誇張表現含めて"語る"でなく"騙る"である可能性も払拭はできない、だからこそ全てを聴き終えるまでやめるわけにもいかず、何より聴きたくて仕方ないと中尉自身が感じているという構図。 ここまで魅力を秘めた老剣客もそうそういないのでは。

    4
    投稿日: 2020.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    斉藤一はこんなにおしゃべりだったか、と思いつつも、この人がしゃべらなければ話は進まないし・・。 鉄之介には生きていてほしかったな。斬られ方がなんだかなあ、斉藤ももう少し考えてほしいな、と言う終わり方でした。

    2
    投稿日: 2019.03.11
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    浅田次郎の新選組3部作のラスト。最後まで生き残った斎藤一の回顧録形式の小説。新選組での活躍の後、戊辰戦争、西南戦争と語り継いでいく。必ずしも時代順に語る訳ではないので、新選組のあらましをざっと知っておかないとピンと来ない話がある。「燃えよ剣」、「壬生義士伝」などを先に読んでおいたほうがさらに本書を楽しめる。生き残ってしまったことに思い悩む、斎藤一の姿に完全に感情移入できるエンターテイメント。

    2
    投稿日: 2018.06.08
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    浅田次郎 新撰組三部作の完結編。夜ごと斎藤一が語る剣の奥義を究めた新撰組の生きた証と鬼のように人を切りまくった人間の生き方というものを聞きながら、聞き手の近衛将校梶原中尉と同じように酔った感じ。三部作とはいえ、「壬生義士伝」「輪違屋糸里」とはまた違った切り口の浅田節のエンタテイメント。

    2
    投稿日: 2018.05.16
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    「壬生義士伝」、「輪違屋糸里」に続く新撰組三部作の完結編 新選組三番隊長、斎藤一こと一刀斎による独白で、幕末維新から西南戦争までの歴史が物語られます。 そしていよいよ下巻です。 下巻では会津戦争、鉄之助との別れ、そして西南戦争が語られていきます。 新撰組のメンバはどんどん死んで散り散りに.. 斎藤一も死に場所を求めて、戦闘に赴き、結果死にきれず生きながらえ、結局警察官として生きることとなります。 そして、西南戦争で薩摩兵を追い詰めるために出動。そこで出会ったが、敵方として自分自身の剣と瓜二つの鉄之助。どうなる、どうなるのクライマックスです! 二人相対して、鉄之助に自分を斬らせようと思い図ったところで、おきた悲劇。  殺すは易く、生かすは難い  真の勝負に負けた斎藤一 このクライマックスはすごい! 結果、この語りを通じて授けた奥義は 「技でもなく、心でもない。勝つると負くるの正体を知る者こそが、天下第一等の剣士」 切ない物語でした とってもお勧め!

    2
    投稿日: 2017.07.30
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    凄く面白いというより、興味津々で読破。 「勝てば官軍負ければ賊軍」とはよく言ったも。明治維新が歴史上良かったかと言うと疑問も確かにある。私達も同じで勝組とか負組とかお金を儲ければ勝ちという印象が強いけど、本当はもっと違うと思考で考えなければいけない。 しかしながら。この本で昔はあったが、今の私に無い思考が明確にわかったので反省したので頑張ります。 あっ、好き嫌いは別れる本です。興味があれば読んで、私は良かったかな。 もう一回読めばもっともっと考えてしまうかと。しかし、最後は辛くてウルっときた。

    3
    投稿日: 2017.04.11
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     泣いた…  上巻で坂本竜馬や芹沢鴨はじめ新撰組の話をあらかた聞いてしまったので下巻は じじいの武勇伝かなって思っていたんだけど…ちがう 聞いていて(読んでいるんだけど 斎藤一のそばで 梶原さんと一緒にきいているかのようです)苦しくて、苦しくて…  その途中でほっとさせてくれるのが 奥様の存在です。「今日も来るかと賭けをしておったなど」奥様とのほほえましいいちめんも見せてくれます。  ある日、梶原さんがお風呂に行くふりをして 仲間をまいて、斎藤一の所へ行った時も 梶原さんがお風呂へ行く恰好のままなにもかかわらず いつものように「御腰のものをおあずかりいたします」と、すました顔で 手に持っている、桶と石鹸と手ぬぐいをあずかり 奥へはいってから ころころ笑ってしまうかわいい奥様(^^)  しかし、市村鉄之助とのやりとりは 辛かった。

    2
    投稿日: 2017.04.03
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    下巻も一刀斎の独り語りが続く。続けば続くほど、斎藤一を騙る別人のような気がしてきた。幕間にしばしば登場する指を怪我した大尉や一刀斎宅に下宿する女学生などが、当然、最後には語りの内容に絡んでくるのだろうと思っていたら、まさかの無関係。最後のあの行動の意味もよく分からない。あれがきっかけで殺人鬼が人間に戻ったと言いたいのかな。「ガメラ3」が詰め込みすぎ、中途半端となったように、「一刀斎夢録」も同じ印象だ。3作目の宿命かもしれない。

    1
    投稿日: 2017.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻までのイケイケどんどんとは打って変わって、負け戦である会津戦争からの新撰組瓦解、そして東京での警官としての日々。最後に警視庁抜刀隊として参戦した西南戦争の話へと移る。 西南戦争で経験した運命的な命のやり取りに今までの全てが凝縮されていた。 なんとも悲しい話だが、読了後に考えさせずにはいられない。 とてもいい本でした。

    2
    投稿日: 2017.02.04
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    好みが分かれそうな物語。 とにかく終盤が何ともいえない…… 他の作品を見て、新撰組が好き、斎藤一が好きだという視点で観ると、苦みのある展開かもしれません。

    2
    投稿日: 2016.10.24
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    壬生義士伝に並ぶものだと思っていたら なんのこっちゃない、爺の独り言。 上巻は下巻期待で我慢して読んだが 下巻も上巻の流れまんまだったから、 読んでて飽き飽き。 待したぶんガッカリ感がハンパない。

    1
    投稿日: 2016.09.12
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    百人余りを切ったという元新選組斎藤一の語りは、幕末から明治へと進むにつれ、だんだんと凄みを増してきた。 作中、西南の役は西郷と大久保とが結託した、あらかじめ台本のある大演習だったのでは、という説。 敵が行動を起こす前の動員命令とか、国賊ともいうべきはずが役後たちまち英雄扱いされた西郷に対する待遇とか、等々をみるとあるいは・・・。 著者の巧みな術中にはまってしまったか。

    2
    投稿日: 2016.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    H28.4.29-H28.5.15 (あらすじ) 沖田、土方、近藤ら仲間たちとの永訣。土方の遺影を託された少年・市村鉄之助はどこに消えたのかーー維新後、警視庁に奉職した斉藤一は抜刀隊として西南戦争に赴く。運命の地・竹田で彼を待っていた驚愕の光景とは。百の命を奪った男の迫真の語りで紡ぐ鮮烈な人間ドラマ。浅田版新選組三部作、ここに完結。 (感想) 偉そうにいうと、小手先の物語を作ってしまっているように感じ、気持ちよく読めず…。これまでも浅田さんの作品ではたまに同じような心地になることがあったが、本作においてはそれが顕著に思えてしまった。 浅田節に飽きたのかなぁ?

    1
    投稿日: 2016.05.22
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    最後は切ないような悲しいような気持ちになりましたが、爽やかな空気も感じました。 史実(とされてること)と照らし合わせるとだいぶ食い違う部分は多いですが、そこはフィクション作品ですから。楽しめればいいと思います。 文章がうまいのでこれを史実だと思ってしまう人もいそうですが。 いろんな人の思いや業を背負って生き残るというのも辛いことなんだよなぁ…

    2
    投稿日: 2016.04.19
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    新選組の生き残り=斎藤一こと一刀斎。彼の語りで綴られるストーリーは下巻でも続く。明治維新で敗北、そして会津藩と共に下北半島斗南に移り、その後、薩英戦争に。

    1
    投稿日: 2016.01.14
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    記憶しておきたい言葉 力を蓄え、技を身につけるために最も肝要なるものとは何じゃ。そう訊ぬれば百人が百人、努力精進にほかならぬと答えるであろう。しかし、わしはそうとは思わぬ。 努力精進よりも肝要なるものがある。それは、渇えじゃ。いつかかくありたしと願いながらも、努力精進すらままならぬ貧乏人はひたすら飢え渇するほかはあるまい。その拠るところも捉むものもない飢渇こそが、やがて実力となり技となる。 持たざる者ほど、持っておるのだ。 水も肥も与えられずに、それでも咲かんと欲する花は、雨を力とし、風すらも肥とする。そうしてついに咲いた花は美しい。 人殺しの剣すらも、舞うがごとく見ゆるほどにの。 わしは鉄之助を不憫に思うて、剣を教えたわけではない。これは筋がよいと気付いたとたん、手水や肥をくれてやるのではなく、雨となり風となろうと思うた。 そして、鉄之助は咲いたのじゃ。

    3
    投稿日: 2015.11.03
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    武田鉄矢は新選組が嫌いだということですが、それは龍馬を軸に見てのことだと思います。 薩長の史観教育によれば、幕府側の新選組は悪ということになりますが、その理論で言えば、国に戦いを挑んだ西郷も悪となるところ、そうではないところに何かが潜んでいるということでしょう。 本書を読み終え、西南戦争を教科書的に理解していた自分を恥ずかしく思いました。 西南戦争となるまでの名称の変化や西郷復権の経緯を見ると、確かに、西郷と大久保企てだ一大計画であっとすれば腑に落ちます。 西南戦争における各所の戦いばかりを追いかけ、西郷軍の愚策に疑問を抱かなかった現代人のボクでも、完全に西郷と大久保の術中にはまっていたということでしょうか。 さらに本書は、ボクがそれまで抱いていた、斎藤一の印象、新選組のイメージを大きく変えるきっかけとなり、幕末に関しての新たな視点をもつきっかけとなる予感です。 続けて、浅田次郎の新選組を読んでいきたいと思います。

    2
    投稿日: 2015.09.15
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    新撰組三部作で最高傑作! "生き方"として、ここまで刺さる小説は初めてかもしれない。 自分にはできない生き方の美しさが、とても心を打つ作品だった。

    2
    投稿日: 2015.09.04
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    維新を生き抜いた斎藤一の一人語りも西南の役で終わる。大変におもしろうございました。 上巻読了後にレビューを読んでたらゲームやライトノベルから新撰組好きになった歴女が「自分の斎藤一のイメージと違う」と書いてあって面白かった。司馬遼太郎が「沖田総司が白面病弱の柳のような剣の達人のように書いている歴史小説が増えたけど、あの沖田総司は僕の創作なんだけどなぁ」と言ったとか言わなかったという逸話を思い出しましたよ。

    2
    投稿日: 2015.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    明治が終わり、大正が始まる時代。新撰組の生き残り、年老いた斉藤一が、青年将校に過去を語る、というストーリーの後半。 語りという手法にちょっと違和感を感じた。私の中で、斉藤一のイメージと違うので。 美学とか、武勇伝とか、自分からべらべらしゃべることは、男の魅力を半減させると思う。この話の斉藤老人の話の内容は、独白に見えて、結局、自慢や自己弁護のような印象を抱かせる。 先を読ませる巧みさはすごいのだけど、読み終わって、この話、好きか、と聞かれれば、好きとは言えないのだ。 おじいさんになった斉藤一が、本当にこういう人だったとしても、本人の語りとしてでなく、もう少し俯瞰的に書いて欲しいんだよな・・・ あと、クライマックスは予想できちゃったし、終わり方もなんか、ありきたり。 リアルなら、そんな意外性求めないんだけど、どっちかというと、芝居がかってて、盛り上げよう、盛り上げようとしてるから、どうせなら、もう一ひねり(?)欲しかったな。斉藤一と、市村鉄之助のエピソードは、どうせ、そこまで根拠のない話なんでしょ?

    0
    投稿日: 2015.05.07
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    剣の奥義は一に先手、二に手数、三に逃げ足の早さ。 道場では必ずしも先手が有利ではあるまい。 相手が打ち込んでくるところを、払って胴抜き。 しかしこれらの技が有効であるのは竹刀が軽く、切れも刺さりもせんからだ。 鋼の真剣なら面を打ち込まれたらその重みはまず払えぬ。ゆえに先に刀を抜いて斬りつけた方が勝ちじゃ。 土方というは、善きにつけ悪しきにつけじっくりと観察し、おのれの処世に活かす賢さがあった。 努力精進よりも肝要なものがある。それは渇えじゃ。持たざる者ほど、もっておるのだ。 水も肥えも与えられずに、それでも咲かんと欲する花は、雨を力とし、風すらも肥とする。そしてついに咲いた花は美しい。

    3
    投稿日: 2015.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻と同じく、色々と描写が気にかかる。 自分は近藤先生を尊敬しているので、 いくら同門の仲間である斎藤さんの言葉として書かれているとしても 近藤は所詮百姓だの、死にたがりだの言う言葉は腹が立つ。 土方さんについても、内藤隼人は宿場の名前だのとあるが、 隼人は土方家代々の当主が名乗ってきた名前だし、 宿場の名前にしてもそもそもは信州高遠藩主内藤家の屋敷跡だから 内藤新宿と呼ばれたのだ。 高遠藩と言えば保科正之公。会津藩とも縁が深い。 どうでも良くそこらの宿場からとってつけた名ではない。 友を殺された永倉の辛抱という描写も納得がいかない。 山南と土方が仲が悪かったという切り口だから仕方ないとは言え 随分だなと思う。 近藤さんの狙撃された時の肩の怪我も、多摩地方に来た頃には 肩より上に手が上がらない状態ではあったが 切腹できないようなことはない。 土方さんはもはやこれまでと思って五稜郭を出たわけではなく 今は手下から離れた、弁天台場に籠もる新選組を助けたかったからだ。 良順先生もきちんと学があり理にかなったことを言う人であったし あの段階で会津を捨てるか捨てないかの話ではなかったはず。 新選組は粉々になったなどなんども言わせているが そこも違うと思う。 林に、朝敵にされたのは芹沢の勤皇精神を忘れたからだと言わせているが 勤皇から外れたことは一度たりとしてない。 容保公についてきたことがそのひとつの理由であると思う。 谷も武田も切ったというところも突っ込みたいところ。 以前上杉景虎の本を読んだ時に思ったのだが、 すでにあるイメージに振り回されたくないという筆者の気持ちはわかるのだが 殊更理想を壊すような書き方がさすがに不愉快だった。 そのときと同じ気持ちである。 新選組への愛情はあるのだろうと思う。 だが、歴史の見解が自分とは異なるし、 異なった上でフィクションとして楽しめる内容ではなく そこはどうしても変えてほしくない部分が変わってしまっている。 歴史小説を書くということは、先祖いじりをしていることだ 申し訳ないことだ、と考えて書いている人の小説の方が 自分は好きである。

    2
    投稿日: 2015.04.12
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    沖田、土方、近藤ら仲間たちとの永訣。土方の遺影を託された少年・市村鉄之助はどこに消えたのか―維新後、警視庁に奉職した斎藤一は抜刀隊として西南戦争に赴く。運命の地・竹田で彼を待っていた驚愕の光景とは。百の命を奪った男の迫真の語りで紡ぐ鮮烈な人間ドラマ・浅田版新選組三部作、ここに完結。

    2
    投稿日: 2015.03.11
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    流石、稀有の語り部「浅田次郎」。余韻を持って終わらせる手法がまた様になっている。映画化、テレビドラマ化を望む。主役は誰になるのだろうか?

    1
    投稿日: 2015.01.27
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    新選組三部作のラスト。 斎藤一の語りで在りし日の新選組が語られる。 読んでいて、これがフィクションなのかノンフィクションなのかわからなくなってくる。 それこそさすが浅田節というところか。 偏屈な一刀斎がとても愛しく思えました。

    2
    投稿日: 2014.12.21
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    傑作である。 三部作の中でも1番引き込まれた。 新撰組について全く知識のないままに読み進めたが、 本当に凄まじい。 時代がそうさせたのか、浅田次郎の筆力ゆえか、 新撰組の隊士それぞれの魅力がすごい。 もう少し昔の地名と地理についての知識があれば、 もっと面白く読めたのではないかと思う。 ほんの数世代前のこの国の出来事。 遠い昔のように学校で教わり、数ページの教科書で終わってしまう、幕末から近代。 そこにとんでもない苦労があったことを記録する素晴らしい本であった。

    3
    投稿日: 2014.12.19
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    読み終えるまで何度泣きかけた事か!浅田先生の解釈好きだなぁ…と感じた1冊。新選組が好きながらも知識は浅く、知りたくて本書を読み始めました(*´∀`*)好きな土方歳三、斎藤一。そして知りたかった市川鉄之介の話。読んでよかった!「義を貫く」それが新選組と思っていましたが、それぞれの中にそれぞれの芯があって、人間臭さや怖さ愛情が詰まっている物語でした(*´ω`*)

    2
    投稿日: 2014.12.01
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    下巻。 同じ時代を生きていても人によって感じ方は違う。ひとつの世界を多面的に捉えるのは大事だ。今回はすっかり歴史の流れがわかってきた幕末という激動の時代を斎藤一の目から見、感じることができた。新撰組随一と名高い剣客で、頭から爪先まで武士そのもの、その斎藤さんが唯一の縁とする刀を失くし、鉄之助を失くし、新時代を生きていかざるを得ない数奇な物語だった。 一代の剣士なだけに、剣に対する心構えは読んでいてとても参考になった。一に先手、二に手数、三に逃げ足の速さ。実戦はないけれども稽古中は集中して一刀に全身全霊をかけないといけないなと思った。個人的に気に入った言葉「水も肥も与えられずに、それでも咲かんと欲する花は、雨を力とし、風すらも肥とする。そうしてついに咲いた花は美しい。」「その拠るところも捉むものもない飢渇こそが、やがて実力となり技となる。」

    2
    投稿日: 2014.11.15
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    明治天皇崩御の後、近衛師団に与えられた八日間の休暇の休暇。梶原中尉が、剣を競う強豪から聞いた相手の元に通い聞く、ほんの少し前の、しかし激動の時代。剣に生きた人と鬼の生。 人が呼ぶ綽名は一刀斎。新選組副長助勤、斎藤一。 話は、毎夜通う梶原に一刀斎が語る形で、梶原の様子と一刀斎の一人称による語りの形になっています。 感動とか切ないとかそういうのではなく、迫力というか重みというか、語りの気に圧せられた。勝者と敗者、そして時は流れ勝者は賊軍、敗者は官軍と、様々な思惑と時代の流れの中を生き、死にゆく人々。薩長や新選組幹部、市村鉄之助や林、久米部など一刀斎とその遠近の人物たちの生死の様を語られるうちに、活字の中に熱く重い血が通うようでした。特に、全てにつながる鉄之助の話が…! この作品では偏屈で人斬りとして生きた、生きるしかなかった。しかし、とても好きになった斎藤一でした。

    2
    投稿日: 2014.11.11
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    このままだらだら一刀斎の話が続くだけかと心配したが、最後の最後で鉄之助との話が出てきて、悲しい話だがほっとした。

    1
    投稿日: 2014.11.08
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    新撰組は、鳥羽伏見の戦いからは、 戦場では、負け戦続きであった。 時勢を読めなかったのか、 それとも、時勢に抗ったのか。 どちらにしても、仲間が倒れていくなかで、 生き残ってしまった男の1人語りは続く。 最後に向けて、 死に場所を見つけようとする斎藤一と、 市村鉄之助の関係は、切なすぎる。 どこまでがフィクションで、 どこまでがノンフィクションなのか? 浅田節、ラストに効いてきます。 壬生義士伝、輪違屋糸里に続き、 新撰組三部作の悼尾を飾るに、 相応しい読み応え。

    2
    投稿日: 2014.10.14
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    NHK大河ドラマの八重の桜にでて来た斎藤一もイイ男だったけど、浅田次郎が描く斎藤一はとにかくカッコいい!

    1
    投稿日: 2014.09.28
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    【感動の浅田版新選組三部作、完結!】大正の世まで生き延びた新選組最強の剣士・斎藤一が語る、近代国家日本の幕開けと壮絶な人間ドラマ。巨大な感動が襲う傑作時代長編。

    0
    投稿日: 2014.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話が長い。少々読みつかれた。最後の鉄之助との戦いは涙した。「生き残ったわしは負け、死んだ鉄之助は勝ったのだ」

    1
    投稿日: 2014.07.19
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    浅田節ですね~。 新選組の斎藤先生が語っていく回顧録的な作品。 こうやって技は繋がっていくのかもしれぬな~爆

    1
    投稿日: 2014.07.03
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    鬼の斎藤一の長い話だが、結局最後の市村鉄之介とのくだりで読み手を納得させる。何故斎藤一は人を斬るのか?何故斎藤一は生き長らえたのか?が一番伝えたかったのは、市村鉄之介とのことだったんだと思った。読んでいる間、斎藤一の狂気に怯えていたが、読み終えてスッキリ感がある。がんばって最後まで読んでよかったと思う。

    3
    投稿日: 2014.05.05
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    重い。深い。なんでなんだろ?やっぱりいい人にしか思えない。ジジイの語りが素晴らしいわ。 感想なんて聞かれても読めとしか言えないわ。 読めば読むほど甘うなる。

    2
    投稿日: 2014.05.03
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    斎藤一を逆さに読んでイットーサイかぁ。なるほど。孤高にして寡黙な剣士が憑かれたように過去を語る。初端から龍馬殺しを自白する無茶な設定なれども、浅田劇場にぐいぐい引き込まれていく。向き合ったら目を合わせず胸元を見るが武士の礼儀ゆえに目上の人という。物事の白黒をはっきりつけず、たがいの体面を大切にするも武士の礼儀なり。刀の時代が終わり、人の技倆より文明の利器たる兵器の実力で命を奪うは戦でなく殺し合いじゃ。心打つ教えではないか。

    2
    投稿日: 2014.04.19
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    新撰組三番隊組長斉藤一の、後半期生。 主に西南戦争について扱われているが、 鉄之助とのやりとりが秀逸。 その当時の人々の思念や生き様が目に浮かぶ。 歴史は勝者によって彩られるというのがよく感じる。

    2
    投稿日: 2014.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物事の真実を一目で見抜いてしまう頭脳を持ち、一途に過ぎ、純情に過ぎる齊藤一は、世の中の矛盾も人の心の汚さも容認できない。そんな彼はひたすらに天の邪鬼に斜に構えて人生を歩み、生きるも死ぬも同様に生きて来た。そんな彼が、生きる事に正直に向き合わざるを得なくなった事件とは。

    1
    投稿日: 2014.03.22
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    語り口が巧みで、物語にぐいぐい引き込まれる。幕末 の歴史をもっと詳細に知っていれば、何倍も楽しめた だろうにと、自分の無知が憎いです。浅田版新撰組三 部作を読んでいて幾度となく思ったので、いつかちゃ んと歴史をもう一度浚って、知識を確かにしてからこ の三部作を再読したいと思うのでした。 …にしても、この三部作を読んでから、自分の中の新 撰組隊士たちの魅力がむっくり膨らみました。浅田さ ん巧いなあ。よくぞここまで魅力的に書けるなあ。 あっぱれです。 「こやつはいつの間にやら、わしよりも強くなってい たと思うた。それは確かであったよ。 殺すは易く、生かすは難いのじゃからの。生き残ったわしは負け、死んだ鉄之助は勝ったのだ。 百の命を奪うた末に授かる奥伝とは、すなわちそれ であった。」

    0
    投稿日: 2014.03.16
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    斎藤一だから頑張って読んだけど、やっぱり浅田次郎は相性が悪いのかな。 面白い部分と、全然頭に入ってこない部分の落差が激しすぎ。 読み終えて、ほっとした^^;

    2
    投稿日: 2014.02.22
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    新撰組三番隊長として泣く子も黙る剣の使い手 斎藤一。 警察を退職した後、若き中尉に自分の半生を請われるままに語り出す。 新撰組、あの斎藤一と来たので期待しすぎたか... クールな人物の底の底に潜む熱さをもっと感じたかった。

    2
    投稿日: 2014.01.27
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    下巻まで一気に読めちゃいました。 新撰組物で西南戦争まで書かれている物は 珍しいので興味深かったです。 九州でも暴れまくる斎藤一の描写は 鬼気迫る物がありました。 しかし、結末は衝撃的で悲しい結末でした。 ところで、梶原は登場する意味はあったのだろうか...

    2
    投稿日: 2014.01.25
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    僕が新作の出版をチェックしている現役作家の一人、浅田次郎。 上下巻の文庫が書店に平積みされていたので、迷わず購入しました。 物語は、明治から大正へと変わるシーンから、始まります。 時代の移り変わりをなかなか受け入れられない、剣道の全日本準優勝者の近衛師団中尉。 その彼が、あるつながりから、一人の老人のもとに話を聞きに行きます。 噂に聞いた本名を確かめると、その老人は、「新撰組三番隊長、斎藤一である」と言い・・・という始まり。 幕末から明治初頭にかけて、新撰組とその生き残り組がたどった運命を、老人が若い剣士に語る、というのが全体構成になっています。 エピソードのひとつひとつが臨場感たっぷりに描かれていて、特に冒頭の「坂本竜馬暗殺事件」と、クライマックスの「西南戦争」に関する著者の解釈提示は、興味深く読ませていただきました。 そして、攻守がめまぐるしく切り替わった幕末維新という時代を通じて、「正義とは何か」について、考えさせられる小説でした。 この作品は、「新撰組三部作」の最終作品なのですね。 前2作は小説では読んだことがないので、機を見て読んでみたいと思います。

    2
    投稿日: 2014.01.22
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    一刀斎が語る剣の道、鬼になる瞬間、ぞくぞくしながら読みました。最後に梶原が見た風景の訳は…生まれ変わり??

    1
    投稿日: 2014.01.22
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    上巻での感想にも書きましたが、梶原中尉と同じように一刀斎の話に引き込まれて続きが気になって仕方がありませんでした。西郷征伐の折に、鉄之助との偶然の再会には驚きました。ああ、ここで彼が出てくるのか!と思いました。また、最期の結末も切ない・・・。。。なんとも言えない読後の気持ちでした。今も胸が変な感じ。もやもやしてる。 西南戦争については、一刀斎は基本知識を知った梶原向けに話している為に、無知識の私にはちんぷんかんぷんで、西郷と大久保が芝居をしているという様な記述等はほぼ理解できませんでした(´・ω・`)

    2
    投稿日: 2014.01.19
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    …後半はやはり浅田節に泣かされました。健気な少年を持ってくるのは卑怯です(笑)幕末で死んでしまった人、生き残った人…。読後は生き残った人が背負うもの、死んだ人の運について、など、いろいろ考えてしまいました。

    3
    投稿日: 2013.12.28
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    時代が変わるときを見返して、後世の人は、というか少なくとも私は、時代の変革に殉じた人々に意識を向けがちだったなと感じた。時代が、生活が、価値観がことごとく変わっていく中で、その変化に順応しながら生きていくしかなかった、生き残った人たちの姿を、初めて考えたように思う。…と、読みながら色々考えたのだけど、読了後の余韻のようなものはあまりなかったかも。連載小説だったせいか、同じ言い回しが何度も何度も出てきて、ちょっとくどかった。新選組三部作全部読んだはずなのにすべてにおいて記憶がおぼろげ(読んだということしか覚えていない)のはどういうわけなのでしょう。

    2
    投稿日: 2013.12.18
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    そこで鉄之助に繋がっていくんだなぁ、と感心しつつ、読みやすさと話への引き込みに惚れ惚れ。 近藤さんは俗物で土方さんは見栄坊だと書かれているのに、なぜこうも魅力的に見えるんだろう。 侍の生き方は狡さや小賢しさがないのに、人間臭くて切ない。

    2
    投稿日: 2013.12.07
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    浅田次郎が書く語り節、今回も見事に引き込まれた。受け継ぐものの器量、受け継がせるものの覚悟を感じさせるような最後。綺麗事のない、骨太な男の物語だった。

    1
    投稿日: 2013.11.29
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    鉄之助との再会のシーンで、哀しい一方、私は喜んだ。 行方も知らないことよりも、自ら手にかけた方がよっぽど人生背負えるじゃないか。楽な妄想に逃げるよりも、目の前の現実と戦わなくては。 私なら斬る。斬れると思った。上巻、下巻と読み進めるうちに、心はすっかり侍になっている。 みんなどこか哀れに思って、一などは哀れさだけでなく、自分を重ねて、鉄之助のことを気にしている。生みの親より育ての親だと常常思う私としては、鉄之助はかなり幸せな部類に入る。 気遣いが過ぎる。どーんと甘えることを教わらなかったことが残念だ。

    2
    投稿日: 2013.11.21
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     時間をかけてじっくり読んできたのに、読了してみたら鉄之助のことしか考えられなくなっていた。  それだけ、最後数ページの展開がすさまじい。憎い。 「てつのすけえ」  久米部の悲しい叫び声が耳にこびりついているようだ。

    2
    投稿日: 2013.11.21
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    糠雨に響く、やさしい鬼の慟哭。 千年の武士の世の、終わりをみせてくれた作品でした。 小説は創作で史実ではないけれど、 動乱の時を超えて大正まで生き抜いた彼もきっと、 途方もない何かを抱えていたのだろう。

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    投稿日: 2013.11.16
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    十代の終り頃、露文に嵌った。世界にはこんなにも長広舌の文化があるのかと心底驚いた。しかし考えてみると、文学の起源を辿れば説話に行きつき、簡潔を旨とする日本文学にも語りの伝統がある。上下巻九百頁余りの本作の九割近くは新撰組の生き残り人斬り斎藤一の維新夜話である。同じ時代を好んで扱った司馬遼太郎は綿密な時代考証の上に坂本龍馬ならぬ“竜馬”の人物像を魔法の様に紡ぎ出した。一方、本作ではどう見ても斎藤一とは思えない一刀斎の骨董無形とも言える一人語りの中に数奇なる歴史の真実を織り込んでみせた。斎藤一三部作ここに完!

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    投稿日: 2013.11.14
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    剣士「鬼神のごとき」ではなく、鬼の所業と自らを鬼と称し語る終盤、読後感は重厚だった。 いったい何人の命を天に飛ばしたのかわからぬ、というなれば人殺しの話と片付けられかねないのだが、幕末から大正まで生きた鬼の話は引き込まれるものがあった。

    2
    投稿日: 2013.11.12
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    やっぱりクライマックスに向けてのまとめ方は圧巻でした、参りました。上巻は史実に忠実で云々って評価をしたけど、やっぱりそんじょそこらの作家さんとは訳が違ってました。決して侮ってた訳はなく、きっと最後にはすっかりはまってるんだろうな、とは予感してたけど、素晴らしい話し運びにただただ感動。斉藤一の目線を通してっていうのも、おこったそれぞれの事件の真実を見抜くって意味では適役だと思える。彼の独白っていう体は崩さず、ところによっては話が時代的に前後したりして、いかにも眼前で語られているさまを維持しながら、実はそれぞれが巧妙に繋がりあっていくのもただただ見事。いやいや、さすがに良い作品でした。

    2
    投稿日: 2013.11.09
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    浅田次郎による一ちゃんlove完結編。もういいよ。。。と思ったのは私だけではないと思う。私だって新撰組血風禄を読んだ時はそりゃあ宝蔵院の槍の手元に飛び込んだ場面に興奮したし、一番好きだ。だが、もう、いいって・・・・それでも途中で投げ出したくなる文章でも構成でもないので、好きな人には同じようなものをずっと提供できるのですごいと思う。

    1
    投稿日: 2013.10.26
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    ついに下巻を読んでしまった。 斎藤一の壮絶な半生を淡々と語る口調が、臨場感を増す。 新選組隊士たちのその後。 何のために生きてるのかわからなくなるまま死に場所を探し 最後には唯一の弟子である鉄之助を斬ってしまう。皆が皆、死に場所を探していたのだと。 たかだか数年だけど激動の時代を送った新選組生き残りの斎藤一。 その中で好きな一説。 「水も肥えもも与えられずに、それでも咲かんと欲する花は、雨を力とし、風すらも肥とする。そうしてついに咲いた花は美しい。人殺しの剣すらも、舞うがごとく見ゆるほどに。」 武士とはなんぞやと。 剣とはなんぞやと。 浅田次郎は言っているような気がする。

    2
    投稿日: 2013.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    二本差しの侍が命のやり取りを語るのは重いよなあ。 活人剣ってなんだろう? って思っちゃうんだなあ。 ずしっと読み応えのある一冊でした。 しかしフィクションなのに、これが史実のような気がしてくるんだから怖い。

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    投稿日: 2013.10.22
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    明治から大正へ時代が移り変わる東京 。「一刀斎」と名乗る老剣士が、若き陸軍将校 梶原に、自身の人生そして剣の極意を語る。一刀斎の正体は、かの斎藤一であった。幕末から西南戦争の情景や、新撰組の隊士達の表情が目に浮かぶよう。浅田節の真骨頂を見たり。ああ、満足満足。

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    投稿日: 2013.10.19
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    新選組三番隊組長斎藤一が物語る形式のお話。 時代は明治天皇が逝去され、大正になったころ。 新選組結党から、伏見鳥羽の戦い、戊辰戦争、そして下巻では西南戦争がテーマとなって斎藤の視線から語られて行く。 鬼と言われた斎藤一が鬼になった瞬間。 勝つこととは死ぬこと。 いつも死に場所を求めながら剣をふるっていた斎藤。 そんな斎藤が市川鉄之介と出会い、命を持って教えられた 死するは易く、生くるは難い。 殺すは易く、生かすは難い。 これが斎藤の剣の奥義。 凄まじい命のやり取りの中で生まれる人と人との絆や、命に対しての考え方、鬼の心に生まれた優しい心。 涙なくして読めません。

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    投稿日: 2013.10.12
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    殺すは易く生かすは難い。人斬りとまで言われる域に達したから言える言葉でしょうか。斉藤一がひどい人に思えて魅力的だったからか、他の隊士の話も知りたくなってきて・・・よく出てきた永倉さんを書いて欲しいなぁ。

    2
    投稿日: 2013.10.12
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    作者の物語に引き込まれて容易に抜け出せない。 が、読了しての感想は散漫な印象。いろんな話が出るため、柱がどれだか解らない。 創成期の陸軍、警察についての記述は初めて聞く話で、こういうのは楽しい。

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    投稿日: 2013.10.08
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    やっばり、兄ィの文章は、読んでいて気持ちがいい!言ってしまえば、単たる殺人鬼が過去を語っているだけなのに、本当に深い! 人を生かす言葉が散りばめられてる。

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    投稿日: 2013.10.07
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    八重の桜でもおなじみの人物である。幕末から西南の役までの激しい動乱の時代を生きたまさしく剣客である。齢70数歳にして淡々と過去を振り返る。その凄まじい生き様に、ショックを受ける。

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    投稿日: 2013.10.06
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    近衛師団の梶原中尉を聞き役に語る斎藤一。新撰組としての京都、会津、函館、そして抜刀隊として赴く西南戦争、この運命の土地で斎藤を待っていた現実とは。浅田版新撰組三部作完結。

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    投稿日: 2013.10.01
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    で、下巻。 終盤のクダリは必要だったのかなー(「師弟対決」のところあたり前後)。 なんかちょっと、しつこい気がしました。 ・・・面白いんですけどね。うん。 これで新撰組3部作が出そろったわけですが、真ん中の1冊を読んでないことに気づいてしまった。 いやはや面目ない。

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    投稿日: 2013.09.13
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    中でも西南の役における西郷、大久保の密約と役回りは、フィクション以上の現実味があって、なる程と関心させられるストーリーです。 サムライ、戦、人情という日本人ならではの琴線に触れる作品です。 順不同になるが、輪違屋糸里とは逆の順番で、こちらを先に一読すると本当の新選組のあり様が理解できるかと感じます。

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    投稿日: 2013.09.09