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天使の骨
天使の骨
中山可穂/集英社
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総合評価

33件)
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    もし遠い異国に旅に出るとしたらこの小説をお守りのようにして持っていくと思う。 本編でも解説でもあったようにこの小説を一言で表すとしたらそれは甘く切ないロマンティック・ペイン。素敵な言葉に出逢えた。 そして自愛を忘れてはいけないと思った。

    0
    投稿日: 2026.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シリーズの前作『猫背の王子』や、最終作『愛の国』と比べると非常に淡く、たゆたうような雰囲気で大きなドラマがなく進む作品。江國香織の海外を舞台にした小説と似た読み味。 中山可穂氏の文章はぐいぐいと読ませる推進力がある(私にとって)けど、『天使の骨』は珍しく、ゆっくりと立ち止まりながら、物思いに耽るように読む印象だった。 輝くようなラストのセリフがいつまでも胸に残っている。

    0
    投稿日: 2024.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「いつかまた、どこかの劇場で」 「劇場は、人生よりも美しい。そうだよねフランソワ?」 前作に続いて一気に読了。

    0
    投稿日: 2017.11.29
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    「死ぬのはこわくない、(中略)わたしは薔薇の花がこわい、あのひとのくちびるを思い出すから」とか、めろめろにされながら読みました。この人の小説は、読むとすごく毒されます。でも、時々衝動的に読みたくなる中毒性……。

    0
    投稿日: 2016.05.23
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    H27.6.28読了。 今作は痛々しさが少なく、穏やかに物語が進む印象。猫背の王子の続編。 毎回主人公が似ているからか、どの本もなんだか同じだなぁ。面白いんだけどね。 そうか、ハンカチはこんな風に誰かの涙を拭えるように持ち歩くものなのだなぁ。

    0
    投稿日: 2015.06.28
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    【本の内容】 ぼろぼろの守護天使たちがわたしにつきまとう…。 人生のすべてをかけた劇団を失い、世捨て人のように暮らす劇作家ミチル。 絶望の果てに、彼女は天使の幻覚を見るようになる。 この天使たちを葬るために―。 イスタンブールからリスボンへ、そしてパリへ。 ヨーロッパを彷徨うミチル。 再生の光は果たして見つかるのか? 魂の巡礼を鮮烈に描く青春小説の傑作。 第6回朝日新人文学賞受賞作品。 [ 目次 ] [ POP ] よごれた血のつく羽を縮ませて、地面を歩く天使たち。 その姿は薄汚く、どうしようもなく穢れてみじめで憐れさと悲しみを漂わせている。 それは旅に出た頃のミチルそのものだった。 人から命を分けてもらう芸術家の人生、その支えを失った彼女は行きつくあてもなく暗くて粘着質な重たい闇を見つづける。 溜め息の出るような美しい動作、華やかな色彩、背筋が凍るような音楽に魅入られながら、悪魔のような抗いがたい夢を見る。 そして突然に光の漏れるドアを開けた瞬間、ミチルの命はまた生命の光に満たされる。 全身に光を浴びて。 ひとつひとつのシーンが印象的で運命的で素敵な物語であった。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

    0
    投稿日: 2014.08.25
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    猫背の王子続編。劇団を失ったミチルが海外を旅する。そこで出会う人々、できごと。ミチルはどのような選択をするのか。 面白かった。じんわりといたい。ロマンティック・ペイン。

    0
    投稿日: 2014.08.03
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    前作からは大分マイルドになったと感じるのは旅のせいかな。様々な出逢いを繰り返していくから連作短編集を読んでいるようにも感じる。 前作よりも本作の方が好みです。

    1
    投稿日: 2014.07.05
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    お終いからの始まり。 再読。 王寺みちるの感傷旅行は傷だらけの天使に囲まれてはじまり、その数を少しずつ減らしながら、彼女の生きる糧を探し当てる物語。天使のような久美子と出会うためのひたむきな歩み。

    2
    投稿日: 2014.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作『猫背の王子』を読了した時とは違う感覚が襲ってくる。『猫背の王子』の時の王寺ミチルはセクシーで芝居に生きる、かっこいい人だった。芝居を失ったミチルさんはただの人でしかない。けど、芝居という心の拠り所を失ってしまったミチルさんがまた息を吹き返した時、作品に力強さを感じた。私が好きな王寺ミチルは芝居をし、たくさんの女性をたぶらかす。そんなミチルさんが好き。

    1
    投稿日: 2014.03.04
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    ミチルさんは格好いい人だ 燃え尽きるように生きるというか 死にながら生きるというか そうありたいなあ

    0
    投稿日: 2013.03.12
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    前作ほどの痛みはない…それはもちろん、この物語が過去の痛みを癒すための彼女の旅記録だからだ。 展開がはやく、それゆえ主人公の感情の起伏がはげしいように見えるが、読み終えて見るとおだやかなひとつの川の流れだったことがわかる。 素敵だ。

    1
    投稿日: 2013.01.08
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    好きな作家さん。 パリのブックオフにいっぱい並んでいたので、 適当に手に取ってみたら続編だった。 が、この方の作品は全部内容が同じなので、 そんなことはどうでもいい。 私はこの方書く文章が好きだ。 が、もちろん続編なので、 初めてこの作家さんの本を手に取るという方にはおすすめしない。

    0
    投稿日: 2013.01.08
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    旅ものとしては凄く上質。小説としても面白いし、作家のレベルの高さも感じて、総じてナイス。ただ、やはり女性同士の恋愛の話しで、僕にはいまいち入り込めない。

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    投稿日: 2012.12.06
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    「不器用」言ってしまえばミチルさんはこの一言に尽きるんだけど、ただそれだけで片づけてしまうのはすごく憚られるようなそんな存在です。 もがき悶えるような「猫背の王子」からとっぷりと暗い淵を昇って澄んでいく「天使の骨」へという印象を受けました。たくさんのくたびれた天使が見えたら窮屈だろう、と想像し、何人か減ったシーンを読んでほっとしました。 久美子さんもだけども、ぜひ続きが出るのならトオルの話が読みたいです。トオルを思うとミチルさんをひっぱたきたくなる。だけど、そのあとに優しく頬を撫でたくもなります。そんな感じで、どんな結末でもいいからふたりの未来を見たいです。

    0
    投稿日: 2012.11.13
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    「猫背の王子」の続編。 全身全霊を傾けた劇団の解散後、魂が死んだ状態で鬱々と日々を過ごすミチル。そのうち、ミチルの周りはぼろぼろの天使の幻影で溢れかえる。これは“死のほうへ引きつけられている”証拠なのか。すべてを振り切るため、ミチルは長い旅に出る…。 切ない痛みと出会いを繰り返しながらも、心を癒され魂を再生していく物語だ。個々のエピソードがバラバラでまとまりがない気がしないでもない。物語の後半で大きな出会いが用意されているのは、けっこう型破りだし、続編を要する筋書きだ。 ☆朝日新人文学賞

    0
    投稿日: 2012.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ご都合主義感がちょっぴり。 猫背の王子の続編ということですが、意外だったのはトオルへの想いとトオルの想い。 トオル、トオル、トオル… ミチルはトオルをあんな風に強く想っていたんですね。 それならばもっとトオルと向き合って欲しかった。久美子の方へなびかずにトオルをもっと見て欲しかった。 久美子の登場が遅かったせいで急に心を乗り換えた印象が強く魔性感が。いや、久美子とも報われて欲しいんですけどね。 トオルに感情移入してるのかもな。てかしてる。振り向いてはくれない。ずっとそばにいるのに。なんで男に生まれたんだろうね。憎いぜ。

    0
    投稿日: 2012.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作家さんの本は初めてかな。 なかなかおもしろかった。 劇団で女優をしていたミチル。 ぼろぼろの天使がミチルの目に映るようになり、ミチルは旅に出ることを決意する。 旅先での様々な出会い、別れを繰り返し、天使は徐々に数を減らしていく。 そして運命の出会いがあり、再会があり、ミチルは生気を取り戻すのだった。 いろいろな国をミチルと一緒に旅したような気になれるし、ミチルの独特の絶望感、喪失感も伝わってきた。 女性同士の恋愛は理解できないけど、違和感なく読むことができたのは、この作家さんの表現力が素晴らしいということかな。

    0
    投稿日: 2012.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミチルさんシリーズ第二弾。 盟友であるトオルも、劇団も何もかも喪って、戯曲も舞台の小道具も全て処分して、ボロボロの羽根を持った天使たちにとりつかれてようよう息をするだけの生活を送っていたミチルさんが、ひょんなことから欧州を巡る旅をする中で、重要な出会いをする。 トルコの少年とその家族の温かさやフランスでの出会い、新たな出会いのおかげでまた戯曲をかけるようになったミチルさんの今後も、トオルさんが何故ミチルさんを見捨てたのか、続編でぜひ知りたい。

    0
    投稿日: 2012.06.28
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    気楽には決して読めないけど、ついパラパラとページを捲ってしまう。 王寺ミチルの過去にはあまり興味がないけど、未来には興味がある。

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    投稿日: 2012.05.14
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    これは、『猫背の王子』という作品の続編ですが、そっちを読んでない人でも充分に楽しめると思います。 (ちなみに私は、『猫背の王子』は苦手です。これは大好きなのに。) ヨーロッパを放浪する話なので、旅本好きの人にも良いかも。 あと、人生を一度あきらめかけた人にも。 たぶん、女子向きなんでしょうね。これ。

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    投稿日: 2011.08.10
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    「猫背の王子」の続編。 相変わらず不器用なミチル。 そのミチルが以前よりもずっと深い闇に落ちていることが分かり なんとも言えない複雑な気持ちになりました。 ミチルには幸せになってほしい! 「猫背の王子」を読んでいないとミチルの性格、苦しみが分からないと思うので 先に「猫背の王子」をよむ事を強くオススメします。 【ぼろぼろの守護天使たちがわたしにつきまとう…。人生のすべてをかけた劇団を失い、世捨て人のように暮らす劇作家ミチル。絶望の果てに、彼女は天使の幻覚を見るようになる。この天使たちを葬るために―。イスタンブールからリスボンへ、そしてパリへ。ヨーロッパを彷徨うミチル。再生の光は果たして見つかるのか?】

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    投稿日: 2010.12.29
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    「猫背の王子」の続編である。読み始めて怖くなって身体の震えを感じたのは初めてだ。嫌に現実的で嫌になった。三部作と聞いている。続きはまだか?

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    投稿日: 2010.04.24
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    ミチルは劇作家だが、現在は世捨て人同然の暮らしをしている。 彼女にだけ見える天使の幻覚。 それを追うためにはイスタンブール、アテネ、ミラノ・・・と長旅に出るのだが、占い師に「西に行くとロクなことがない」と言われたのがひっかかる。 何が起こるのか。 「猫背の王子」の続編とのことだけど、前作を読まなくても普通に楽しめる。 ミチルは心底演劇を愛しているらしいのだが、その様子があまり伝わらず、もっと詳しく書いて欲しい。 と思ったら、前作に詳しく書かれているそうですね、はい。 全体的に特に印象に残る話ではないけど、独特の雰囲気が好き。部分部分の印象が強いかな。 ミチルがそれぞれの土地でであった人たち。 「普通」だったら絶対会わないはずで、自分がもしミチルの立場だったら一生忘れることのないような出会いだろうなー。 特にミチルにコートを着せた、あの女黒人店員が気になるね!どれだけ妖艶な人なんだろうー。 トオルの存在は・・・?などのもやもやは残るけどー。 どうでもいいんだけど、ミチルが「演劇をやるためだけに入った」大学は早稲田がモデルみたい。演劇博物館・・・。

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    投稿日: 2009.07.21
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    ミチルの生き方があまりに痛々しくて、気晴らしに読める一冊ではないけれど繰り返し読んでしまう作品。 旅の持つ力についても巧く描かれていると思う。 このまた続編を読みたい。 恩田陸の演劇作品に触発されて、芝居といえばミチルだ!と思い、猫背の王子と合わせて一気読みしました。

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    投稿日: 2009.06.14
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    カッコよくてすさんでいて傷つきやすい女性の役者のお話だった。 しかしこんな人が実際に演劇をしていたらファンになるかもしれないね。

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    投稿日: 2008.11.01
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    『猫背の王子』続編、読みました。これ、かなりキた。『猫背〜』よりも感動が大きかったです。今あるトップ3にくい込んできそうなほど印象に残ったし、気に入りました。そして、今回この本を読んで、この人はやはり神だ、と思いました。可穂さま最高!!!

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    投稿日: 2007.06.27
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    絶望した人が再び立ち上がるときには力強くなっていると思いたい。 ただ同性愛を絡める必要ってあんのか?あんだろうな、わからんけど。 そのうち前作も読もうかとも思うけど、覚えていたらばの話。

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    投稿日: 2007.06.15
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    「猫背の王子」の続編。 全てを捨てることが出来たら、辛くてもしあわせだろうと、そんなことを思った。

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    投稿日: 2007.04.17
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    処女作「猫背の王子」の続編として書かれたものが「天使の骨」だ。と言っても、それぞれは独立した物語としても読める。しかし、僕は「猫背の王子」を読んでから、この「天使の骨」を読むことをお薦めする。受ける感動は確実に倍以上違う。小説はまさにこれからどうなるのか、というところで終わってしまう。ミチル以外の登場人物もすべてが魅力的であり、それら脇役?達の今後も含めての続編を、いつかは読んでみたい。

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    投稿日: 2006.04.19
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    <あらすじ> 「猫背の王子」の続編。しかし、単体でも勿論読める。 主人公・王寺ミチルは、人生の全てをかけた劇団を失い、共に劇団を運営していた片腕であり戦友の姫野トオルを失い、涙すら流れない世捨て人のような暮らしをしている。何の目的もなく絶望の中で生きているミチルの前にぼろぼろの羽をつけ俯きながら放浪する天使の幻覚が表れる。徐々に天使の数は増え続けるが、しかし、天使は何をするわけでもない。ただ目の前に表れるだけだ。そのことを相談した木内雅野(ミチルの劇団のレビューを好意的に書いてくれていた雑誌記者)に紹介されたミュージカルの脚本書き、という仕事から逃げ出すためにとっさに口をついた「旅に出る」という言葉。そして偶然に出会ったミチルの熱狂的なファンから「いつか再び劇団を旗揚げしてほしい」と資金を渡され、何かから逃げるように彼女はあてのない旅に出る。天使を葬るために、芝居から逃げる為に、ヨーロッパを彷徨うミチルに、再興は訪れるのか...。 <感想> 終始、この中で描かれるのは圧倒的な「喪失感」だ。もう取り返しのつかない、どうすることもできないほどの喪失感に主人公ミチルは囚われている。その喪失とは、劇団の解散であり、トオルの不在に起因している。前作「猫背の王子」を読んでから本書を読むと、まるで同一人物とは思えないほどに憔悴しきったミチルの姿に驚く。ここで彼女にしか見えない天使が表れる。と書くと、まるで陳腐なファンタジーのようだが、しかし、天使たちは数を増やしても何の救いにもならない。気が滅入るだけなのだ。 そんな身動きのできない怯えきった主人公の前に表れる脇役達が、今回は非常に興味深い。やさしかったり突き放したり、でも底ではミチルへの愛が感じられる雅野。又、ミュージカルプロデューサーの戸井美奈子。とくに、戸井美奈子の「こういう手合いはどの業界にもいる」ようないやらしい描き方は、秀逸。結局、全てに興味を失っていたミチルを長い旅へと(逃げ出す為とはいえ)出かけさせる程、虫酸の走る人物描写に成功している。ミチルが旅先で知り合う全ての脇役たち、とくに息子の死の原因を探るためバックパッカーをしている50代の女性、南啓子の存在も大きい。これら魅力的な脇役は、全体的に澱んで停滞したムードを吹き飛ばす程、リアルだ。この小説の元となる旅を実際に行ったという作者のリアルな視線を、そこには感じる。 そして、一度も表には出てこない姫野トオル。ミチルの「圧倒的な喪失感」を読者も共感を持って眺められる訳は、この「絶対に表に出てこない、もう一人の主人公」のせいだといえる。結局、トオルとの決着は長い旅をもってしてもついてはいない。ただ、幾ばくかの晴れやかな感情の上昇と、幻覚の天使達の消失によって、旅の終わりを気持ちよく受け入れることができる。私は、早く続編が読みたい。

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    投稿日: 2005.01.25
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    「猫背の王子」の続編に当たる話。勿論単独でも読めるが、続きで読まなければ、主人公の魅力は薄れるだろう。全編を通してなかなか良作と思うが、特に最後の「シーン」は秀作(結末がどうであれ)。是非三作目を書いて欲しい気もしつつ、下手打たれるぐらいならここで辞めておいて欲しい気もする。個人的な話としては、「マリア様がみてる・チャオソレッラ」とダブルパンチで、ヨーロッパ行きたいなぁと思わせてくれた一冊。

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    投稿日: 2004.10.18
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    <読了日;2004.9.27> 「猫背の王子」の王寺ミチルが主人公。 続きものだが、前作を読んでいなくても楽しめる。 、が。絶対に前作も読んでいるほうが良いと思う。 王寺ミチルの中性っぷりがますます発揮される、無国籍な雰囲気の作品。

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    投稿日: 2004.10.18