
総合評価
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powered by ブクログ大人の都合と、社会と戦う子供たちの話し。 最後の願い飛ばしはとてもキレイなシーンでした。 ただ、結局、班の中で、太輔が一人残されてしまう寂しさ… 他の子達は、親か兄弟がいるのに、太輔だけ「家族」がいないのは、なんだかなぁと思う。
0投稿日: 2013.11.12
powered by ブクログじ〜ときました。さすが若手実力作家。作品ごとにメキメキと腕をあげています。後半は一気読み。幼い子供のころの孤独、迷い、年長者への思慕、母性にたいする求愛などを見事に表現していると思う。子供たちの成長を見守る施設のリーダーや年長者が若年者を支える構図も見事。暖かく、優しく、強い。心が温まりました。
1投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館で借りた本。 小学3年生の太輔は、ある日突然両親を事故で亡くし、親戚の家で暮らしていたが、うまくいかず施設に入ることとなった。 施設では中学生のさおり、同じ年の淳也、その妹で小学1年生のまり、2年生のミホコと同じ班に所属し、5人人部屋の生活が始まった。 前半は施設の日常、家族がいたころの回想。 後半は3年後、6年生になり、高校3年生のさおりは、施設を出ていくことが現実的になってきたころ、それぞれに、それぞれの問題が起こるが、みんなで一つのことをやり遂げる計画を立てる。 それぞれの思惑はあっても、みんなんで計画を立てて、一つのことを成し遂げることで、何かをつかもうとしている。 子供たちの、心にしみるお話です。
0投稿日: 2013.11.07
powered by ブクログ児童養護施設で暮らす子供達が主人公の長編でした。絶望してしまうような環境から隔離された子供たちが、希望を捨てずに夢を追いかけていく姿にはジンときましたが、なんでも盗ってきてしまう主人公の少年は如何なものか。私は「何者」の方がピンときました。
0投稿日: 2013.11.06
powered by ブクログタイトルにやられるんだよね。 朝井さんの作品を読むの辞める 極普通の生活を読んで、自分は楽しめない。
0投稿日: 2013.11.06
powered by ブクログ児童養護施設で暮らす5人の子どもたちの話です。両親が死んだり、親に虐待されたりと子どもたちが施設で暮らす理由は様々です。施設の大人や子どもたちの関係に温かさを感じる反面、どうしてもお互い踏み込めない領域があったり、子どもたちが直面する現実が本人たちにとって残酷なものだったりとリアルなところもたくさんありました。 最後の数ページにこの作品のメッセージが強く出ています。人によっては甘い考えと思う人もいると思います。でも私は人間の弱いところを肯定してくれている優しいメッセージだと思いました。 年長者の子どもが最後にぽろっとでた言葉にグッときました。子どもたちが将来自分達が納得できる未来を迎えられたら、と思います。
0投稿日: 2013.11.04
powered by ブクログ『何者』より読みやすかった。とはいえ、あくのない読みやすさ。 不幸な、逃げ場所のない子を描くのは窪美澄の方がうまいと思う。登場人物を圧倒的に残忍に描く必要はないのかもしれないけど。
0投稿日: 2013.11.02
powered by ブクログ朝井作品は実はお初^^メディアとかで見かける朝井氏の雰囲気や喋り方と同じでさっぱりとして判りやすい文章はとても好感が持てる。中盤までは淡々としたイメージだったんだけどラストがとても良かった。いじめられたり、嫌悪感を抱く存在に無理に立ち向かって行こうとしなくてもいいんだ。逃げてもいいんだよ。・・・っていうメッセージ。子どもたちだけじゃない、全ての人にも通じる強い著者の思いがが伝わってきてジーンときた。できるだけ小学生とかにも手にとって欲しいと思ったからこんな表紙絵にしたのかな。
1投稿日: 2013.11.01
powered by ブクログ複雑な家庭問題を抱えながらも、明日に向かって一歩一歩前へ進む登場人物の姿に感動しました。 熊本学園大学:(イン・セル)
0投稿日: 2013.11.01
powered by ブクログ施設に暮らす子どもたちが、悲しみの中から立ち上がり、仲間と共に成長する物語。子供たちが健気で、胸を打つ。頑張れ!と応援したくなる。
0投稿日: 2013.10.31
powered by ブクログ少し特別な環境にいる子供たちが、それぞれの思いをかけて、一つのことを実現する。このてのはなしに、私は弱い。頑張れ!と、つい言いたくなる。
0投稿日: 2013.10.30
powered by ブクログこの作家の作品を初めて読んだ 文体は、割と読みやすい でも、設定が好きじゃない 小学生の男の子が主人公 このくらいの年齢の時って、男女差が大きいからか どうにも違和感が拭えない
0投稿日: 2013.10.28
powered by ブクログ「逃げていい」ということを卑屈でなく、温かく教えてくれる話。「銀の匙」でも語られていた、「生きるための逃げはアリ」ってやつですね。 カバーイラストがなんかもう絶妙すぎます。彼らの人生に幸あれ。
1投稿日: 2013.10.28
powered by ブクログ「逃げたっていい」は最近の感覚だよね。逃げることで広がる道もある。どんどん道は続いていて、行きどまったりしない。 希望は減らないー。 そう考えたら生きやすくなるかな。
1投稿日: 2013.10.27
powered by ブクログ電車の中で読んではいけない本でした。 本を開いて、ときどき涙がこぼれないように中空をみつめる私は不思議な人だっただろうと思って。 養護施設で育つ子供たちの話。5人の子供たちの環境はリアルで、現実は残酷で、涙なくしては読めない本でした。辛いときは逃げてもいい、逃げても道は同じ幅で続いている、狭くならないんだよっていうメッセージがとても心に残りました。 最後はほんの少し心が温まって終わりますが、この子供たちが自分なりの幸せに到達できるといいな、と思いました。
2投稿日: 2013.10.25
powered by ブクログ最初から最後まで号泣。きっと小中学生が読んだら救われそうな、でもしっかり大人向けの要素もあって、深さのある物語だった。子どもって確かに単純で弱くて力はないかもしれないけれど、大人が思うよりずっといろんなことを考えていて、ただ一生懸命なんだよなあ。そのひたむきさが痛かった。子ども同士の会話なのに、どうしてこうも胸に刺さるのか。 彼らが背負う過去は重くてつらいものだし、進む道を決めた未来も明るいと約束されてるわけではない。だけど、どうしようもないなら逃げたって良い。逃げた先にだって、ちゃんと希望があるんだから。大丈夫。そう思いながらも、彼らの幸せを願わずにはいられない。兎に角切なくて、ひたすら苦しくて、でも究極的に温かいーーそんな物語。[2013.10.24]
0投稿日: 2013.10.25
powered by ブクログ児童養護施設での子供達の話。幼いながらも厳しい現実と向き合わなければならない少年少女の姿をリアルに、そして残酷に描いています。朝井リョウの世界は決して優しくはないけど、どこか希望を持たせてくれます。
1投稿日: 2013.10.23
powered by ブクログ切ない… 大切な人と別れても、また同じように大切な人に出会える。 児童養護施設で暮らす子ども達のお話。 無邪気で良いはずの年齢なのにそれぞれが暗く辛いものを背負いながら、決して優しくない現実と向かい合う。 重たいテーマではあるけど、語り口は優しく、微笑ましいシーンも多い。 だからこそ、子ども達の辛さや孤独が浮かび上がって来るような気がする。 素敵な装丁も、この作品を引き立ててます。
0投稿日: 2013.10.22
powered by ブクログみんな孤独なんだ、でも、孤独ではない。助けてくれる人、いっしょに笑いあえる人がいる。そんな気がした。
0投稿日: 2013.10.22
powered by ブクログ情熱大陸の著者の回をたまたま見て、若さと本業・副業、直木賞などのキーワード気になって読んでみた。文章の切れ方がなんだか虚無感があって、展開も現実的で切ない感じだけど、でも暗くなくて前向きな雰囲気がいいなぁと。他の本も読んでみたい。
0投稿日: 2013.10.19
powered by ブクログ朝井リョウの描く世界はあまくない。やさしく残酷だけど、希望が持てる。最後の数ページに全ては集約されている。
1投稿日: 2013.10.18
powered by ブクログ表紙の絵にとても目を惹かれます。 スタジオジブリの方なのね、どうりで。 とある田舎町の養護施設で暮らす子供たち。 親を亡くしていたり、虐待にあっていたり、理由は様々ですが そのあたりの苦しみや辛さはことさら強調せずに、 彼らが懸命に成長していく姿を描いています。 実はなかなか共感しにくい物語でもありました。 小学生の面々にしても、高校生の佐緒里にしても、 背負ってきたものも、直面してることも深刻で複雑すぎて。 全体的にはやさしく温かい雰囲気があるのに すぐそこにハッとするほど暗い闇が広がっていてたり、 底が見えない深い穴が目の前にあったり。 こんなに子供のころから、孤独を理解っているなんて。 自分の限界を知っているなんて。 みんなで願いとばしを実現しようと、必死に頑張って ついにその日を迎えても、感動とか興奮とかなくて 妙にもどかしく、哀しくなってしまった。 でも、そのあとが本当のクライマックス。泣けた。 世界にはまだ希望がたくさんあって、絶対それをまた見つけられる。 逃げても、同じだけの希望がある。 苦しんでいる小中学生にこの本を読んでもらって、 世界はデッドエンドじゃないってことを知ってほしいと思う。
4投稿日: 2013.10.17
powered by ブクログ児童養護施設の子どもたちが、自らの置かれた過酷な環境の中で、苦しみながらも厳しい現実と折り合いをつけて前向きに道を切り開いていく姿を描く。 状況を打破しようと努力してもどうにもならなかった場合、戦えないとわかった相手からは堂々と逃げることも必要と説く作者のメッセージは、頭でっかちの大人よりも現実に悩みを抱え苦しんでいるている子どもたちに読んで欲しい一冊だ。。
0投稿日: 2013.10.15
powered by ブクログ(青葉おひさまの家)の5人、佐緒里、麻利、淳也、美保子、太輔の全てが、心に響く。成長していくことを考えさせられる。
0投稿日: 2013.10.14
powered by ブクログ虐待、両親の離婚など、さまざまな理由で児童養護施設で暮らす子供たちの成長物語。 子供たちが良い子すぎる、養護施設の現実としてはちょっとリアリティに欠けるなどなど、気になる点はいくつかあるが、でも引きこまれた。 終始切なく、そして子供たちがあまりにも健気。 泣けました。 彼らのその後が読みたい。
1投稿日: 2013.10.13
powered by ブクログ佐緒里にとっても大輔にとっても最後は現実を受け止めながら、自分の状況を、世界を作っていくことしかないのか。痛いほどの現実を受け止めるには子供たちは小さく弱すぎる。それを受け止めなければいけない5人を見ているとつらい。
0投稿日: 2013.10.13
powered by ブクログああ、この最後の数ページのために、この物語はあったんだ。 まだ若い朝井リョウ、そして、大人でもある彼だから書けたんだね。 私はいつの間に「オトナ」になってしまったんだろう。 そんな風に考えられなくなっていたよ。 涙がじんわりしていた。 両親を事故で亡くし、伯父空の虐待を受け、施設で暮らすことになった太輔。 そこには四人の子どもたちがいて…… それぞれに事情を抱えた子どもたち…… どうやって生きて行ったらいいだろう? どんな風にアドバイスしたらいいのだろう 私はいつの間にかそんなことばっかり考えていたけれど、 子どものチカラって、たくましいのかもしれない。 もうすっかり忘れてしまっていたけれど…… 辛かったら逃げれば良いじゃん。 我慢する価値がないってわかったらね。 (でも、そのギリギリまでは頑張ろうよ、と思うのは、私がバブル世代だから!)
2投稿日: 2013.10.11
powered by ブクログすっごく 泣けるんですけどぉ 色々な事情(両親が亡くなったり、虐待を受けたり)の子どもたちが集まり、生活をしている児童養護施設『青葉おひさまの家』 この施設の第一班の仲間たちの物語です 物語当初の第一班 中学三年生の佐緒里・・・やさしくて、頼りになるお母さん的存在 小学三年生の淳也・・・気の弱いいじめられっこ 小学一年生の麻利・・・お調子者、淳也の妹 小学二年生の美保子・・・おしゃまな子 小学三年生の太輔・・・両親を交通事故で亡くした主人公 家庭でも、学校でも、何かが欠けてしまった子どもたちが仲間の力で、自身の力で立ち直り、成長する姿は・・・・・ 物語の最後、彼らはそれぞれの道へ一歩を踏み出します 踏み出すためにある作戦を立てるのですが・・・・・ 大切な人のために、自分のために!!! とっても泣けます・・・ 純真無垢な子どもたちの姿に心が洗われます がんばる姿が胸を打ちます そんな物語をお探しの貴方に おススメです!!
0投稿日: 2013.10.11
powered by ブクログ「桐島~」以来、朝井リョウさんの本は2冊目。 いろんな事情を抱えている子供たちが暮らす施設が舞台。 まだ無邪気でいいのに無理して自分を大人にしていく(いかなければいけない)状況の子供たち。 家族のように寄り添って暮らしているけれど、踏み込めない領域がそれぞれにあって・・。 ラスト近くは日にちが錯綜して読み辛いけれど、みんなの支えだった佐緒里ちゃんが嬉しくて寂しい気持ちの中でみんなに伝えた言葉にやられてしまいました(T_T)。 ちょっと出来すぎたお話感もあるし、一人一人が弱いな~とも思うけれど、一気に読めました。読了後に表紙の絵がジンときます。
1投稿日: 2013.10.09
powered by ブクログ浅井リョウさん若いのにどんどん出すね。なにかの賞をとってデビューした若い作家さんって、自分から次から次へと創作意欲が湧き出て、それを発表する場を与えられた喜びに満ちていたらいいんだけど、なんか、賞をとって話題性があるうちに、出版業界の利欲の渦に巻き込まれて、書け止まるなもっと書けと煽られてる気がするのは私だけか。さまざまな事情で保護者と暮らせないこどもたちが暮らす施設をめぐる人間模様。テーマはいいと思うけどね。。時間かけて編まれた作品にはみえないんだよね。あとがき見るかぎり、どこかの短編集で出された作品を第1編として、肉付けして1冊の物語にしたみたいだし。だからラストがうーん、ってかんじ。なにを感じてほしかったのか、薄かった。勝手な思い込みかもしれないけど、鞭を入れて若い才能を磨こうとしている大人はいないだろうか、危惧しちゃう作品でした。いじめや人権についても考えさせられるから、中高生にはいいとおもうよ。おばちゃん深読みしちゃいました。
0投稿日: 2013.10.06
powered by ブクログ思わずじーんとしみじみしてしまった。少年たちの物語ってキレイにまとまりすぎたり、できすぎたまとまり方をしていたりしちゃうけど、妙に暗かったり寂しかったりで、「何者」にも通じるいやらしさみたいなものまで感じられて、それが朝井リョウのおもしろさなんだなと思った。 とてもいい話。好きな本。
1投稿日: 2013.09.28
powered by ブクログどうしてこのような作品を書いたんだろう?朝井リョウ氏にこのような作品は望んでいないのに(少なくとも私は) 施設で暮らす子供達が複雑な家庭環境や学校でのイジメに健気にも立ち向かって行く様子や将来への希望を描く。 まるで重松清氏の作品のよう。悪くは無いんだけれど何か無理を感じる。今までは現代のひずみのある人間関係であっても冷静に本質を見極めるような、冷めた中にも人間性を示唆する内容だったけれど、本作品はTVドラマの脚本のようにベタである。 次作では、朝井氏らしい作品を期待したい。
0投稿日: 2013.09.26
powered by ブクログ子供にとっての未来を「世界地図」と捉えたタイトル設定なんだろう。 「人との出会い」というきっかけで何とでも地図は塗り替えていくことが出来る、というメッセージが本書の主題だろうか。エールの様な思いが入ってるようだ。 出てくる環境はありきたり、でも暖かいストーリーが心地よい。 「桐島~」にイマイチついていけなかったが、本作はすっきりとした読後感だったので好印象。
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログとっても期待して読んだのに。。。。。。。。 今の朝井君にしかかけないものを書いたほうがよいと思うけど。 ムリし過ぎ。
0投稿日: 2013.09.23
powered by ブクログ久しぶりのゆっくりお風呂のお供でした(笑) いろいろな状況で施設に預けられた子供たちのお話。 しんどかったら逃げていいんだよーっていうのが作者さんからの一番のメッセージなのかな。 ほんとにその通りだよなぁ。 施設ってきくと、もっと周りからの偏見とかをイメージしてしまう。 いじめの問題はあったけど、学校でも楽しそうな場面もあったし、私が偏見持ってる嫌な大人なのかな、と、ちょっと反省。 6年生なんてまだまだ子供なのに、なんか大人っぽいのがちょっと切ない。
0投稿日: 2013.09.21
powered by ブクログ人生を世界地図と言っているのかなぁ。 施設に暮らす小中学生を中心とした物語。 両親が不仲というわけでも姉妹で不仲というわけでもないので、かなり想像しにくい設定ではあるのだが、世の中にはこのような世界も存在していることは確か。 信じ合える、信じられる人がいるということは恵まれたことなんだなぁ。
0投稿日: 2013.09.20
powered by ブクログ今回は養護施設で暮らす小学生が主人公 「いじめられたら 逃げてもいいんだよ という事を書きたかった」と どこかで (情熱大陸かな?)朝井さんが言われてたので どんなストーリーになるんだろう?と楽しみにしていました いろいろな選択肢、可能性がある! 苦境にいる人たちがそういう明るい未来を想像できるといいなぁ さわやかな読後感でした
0投稿日: 2013.09.19
powered by ブクログ朝井リョウくん、今度は養護施設を舞台にした物語ですか。 高校生・大学生・若者というイメージが強かったから意外だったけど でも、上手になったんじゃない?(#^.^#)なんて親戚の小母さん気分のじゅんです。.(とは言え、ちょいと言わせてもらいたいこともあれこれあったりして。汗) 親元を離れて施設に暮らす子どもたち、なんだからそれぞれ事情を抱えているに決まっているわけで、 そんな年少者にあれこれ構えて接する大人やボランティアの人たちの暑苦しさや頓珍漢さ、の描写が巧いなぁ、と、うん、リョウくん、段々プロの作家になってきたじゃん、なんて、直木賞作家に何言ってんだ、ってなもんですけど。 主人公は、両親を交通事故で亡くし、叔父夫婦の元に引き取られたものの、そこでうまくいかず、虐待に結びついてしまったという経歴を持つ男の子・太輔。 彼の心の動きが丁寧に語られて、大人の突っ走りや、子どもなりの事情がよくわかります。 また、物語を通して、いい具合に小出しにされるあれこれのおかげで、そっか、そうだったのか、と謎解き的な楽しみ方もできたりしてね。 太輔が施設にやってきたのは小三の時で、 その時からずっと同じ班のメンバーは しっかりしたお姉さん役の佐緒里(中三) 元気な麻利(小一) その兄で少々気弱な淳也(小三) 一言多く、トラブルメーカー気味である美保子(小二) そして太輔 そんな彼らの三年間を描き、空にランタンを飛ばす「蛍祭り」を復活させよう、という作戦がクライマックスなのだけど、 私が一番、うんうん、そうだよね、と思えたのは、 麻利や淳也がそれぞれ、クラスメートから苛められ続け、 それに対して、淳也が 「人をいじめる奴はいじめ続ける。」 だから、転校する、施設も別のところに変わる、と宣言。 そして、「いつまでもがまんして、いつまでも同じところに必要なんてない」と。 すると佐緒里も、 「いじめられたら逃げればいい。笑われたら、笑わない人を探しにいけばいい。うまくいかないって思ったら、その相手がほんとうの家族だったとしても、離れればいい。」 「逃げた先にも、同じだけの希望があるはずだもん」 ・・・・ただ、正直、なんか変じゃないの?といった展開がかなり気になったのも確か。 手作りキルトのバザーで施設の子どもたちが旅行に行く、なんて無理でしょ! とか、 ランタンの材料の調達方法も、それはないでしょう、とか、 そもそも、施設の生活班のメンバーがずっと変わらず何年もそのまま、ってそれにも無理があるよね、とか、 ネタばれです。 佐緒里のことは、それでいいの? これもそもそもに無理があるんじゃないの?とか。 そして、それぞれが物語の大事な要素につながるものだけに、ただ重箱の隅を突っついているだけじゃない、というところが辛い、かなぁ。 リョウくん(なんて失礼だよね、ゴメン! でもデビュー作からずっと読んでいる読者として許してほしい。(#^.^#))の若さゆえ、次に期待、と新作を読むたびに思い、また、実際、一作ごとに上手になっていることを実感しています。 あはは・・・ホント、直木賞作家に言うことじゃないんだけど。
0投稿日: 2013.09.18
powered by ブクログ20130918読了 ☆p321 いじめられたら逃げればいい。笑われたら、笑わない人を探しに行けばいい。うまくいかないって思ったら、その相手がほんとうの家族だったとしても、離れればいい。そのとき誰かに逃げたって笑われてもいいの。 ↑朝井さんのツイートを読み、きっとこの一文を伝えるために書いた作品なのだと感じた。 p169 ゲーム機や携帯電話はジュースをこぼしただけですぐに壊れてしまうのに、こんなに水浸しになってもいつもと同じように動き続けるこの町は、一体どういう仕組みなのだろう。 p170 だけどやっぱり、怒りは悲しみに負ける。 p176 伯母さんの家から飛び出したとき、自分は、果てしなく広い宇宙にたったひとりきりで放り出されたような気がした。ここに帰ってくれば、きっと、その宇宙に誰かが入ってきてくれると思っていた。みんなに合会えば、何もない宇宙がにぎやかになってくれると信じていた。 〜 勘違いをしていた。みんや、それぞれの宇宙の中にひとりっきりなんだ。 p201 太輔は、自分が何をしたところで、何も変わらないこともあるということを知っている。自分が関わっているのはこの世界のほんの一部の一部の一部で、自分のいない99・999パーセントのところで、宇宙も世界もまるごと動いているのだと知っている。 p269 同じ体育館の中、こんなに小さな世界の中でも、いくつもの時間が流れている。
0投稿日: 2013.09.18
powered by ブクログ初めの三年前で泣く。 最後でも泣く。 叔母さんが変わりを探してる。 ありさちゃんの映画。 はっとさせられる。悲しいけど、暖かい小説。 何者は心臓えぐられるようだけど、この本は、不安なんだけど安心する気持ちになれました。
0投稿日: 2013.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み易かった。小学生太輔が主人公で舞台は児童施設。 最後のところですごく感動した。こんなに素晴らしい仲間に会えたから、同じように素晴らしい仲間が新しい環境でも現れるかな?って思える仲間に出会えただけで幸せな事なんだって思う。
0投稿日: 2013.09.15
powered by ブクログ読み終えて、子どもに、「今いるところ(学校)が世界の全てじゃない。いつでも違うところに移ることができる。だからギリギリまで耐えることなく、どんどん話して」と伝えた。
0投稿日: 2013.09.15
powered by ブクログ小学生の頃は、学校が世界の全てだった。 でも、本当はそんなことはなくて、逃げ道や複数の世界がたくさんある。それに気付ける子供のほうがきっと少ない。 そう思っている子供たちに訴えかけている内容だった。
0投稿日: 2013.09.15
powered by ブクログみんな誰もがちょっとずつ孤独。だからこの広い宇宙にひとりぼっち、と感じることもあるではないでしょうか。 でもその宇宙は繋がっている。自分がいる宇宙のとなりには誰かの宇宙がある。だからひとりぼっちではない、と太輔たちは教えてくれているような気がします。 人と出会って、辛いことや楽しいことを経験して、いろいろな道を進んで、自分の世界が作られていく。 夢や目標は下書き。それが叶えられて初めて地図として存在するようになる。自分の世界を作っていくことはそれの繰り返しだと思います。 まだまだ子どもだと思って甘えてばかりいると思っていた主人公達がいつの間にかしっかりと自分の足で立とうとしている力強さがとても頼もしかったです。 いくつかの土地を移り住んだ過去の自分が読んでいたら、とても大きな勇気がもらえたような気がします。 実際に目に浮かぶような最後の丘の上での光景があまりにも綺麗すぎて心が穏やかになる涙で読了しました。
2投稿日: 2013.09.12
powered by ブクログ今回の朝井さんの作品の主人公は、小学生。今までは高校生とか大学生とかを主人公に持ってきていたから、新鮮だ。 事故で両親を亡くし、引き取られた叔父の家で虐待を受けた太輔は児童自立支援施設で暮らすことになる。 太輔の、「自分が何をしたところで何も変わらないこともあることを知っている」と思い至るシーンが印象的です。 ああ、そうだった。小学生の頃なんて、思い通りに行くことなんて、何一つなかった。それが、すごくつらかったのに、どうして忘れていられたのか。。。 いやいや、忘れていたわけではないのです。大人になった今、思い通りに行かないことがあまりにも日常で起きすぎていて、それが私たちの日常にしみこんでしまっていたんだ、と思うのです。だから、大人になった今は、少しくらい思い通りにいかないことがあったって、動じずにいられるんでしょう。慣れただけ。決して思い通りに行くことが増えたわけではない。 そうやって私たちは、生きていくしかない。生き延びていくしかない。この作品を読んで、そう思いました。 最後、の佐緒里のセリフも印象的。 「私たちは、絶対にまた私たちみたいに人に出会える」 人生は確かに思い通りに行かないけれど、あきらめてはいけない。希望を捨ててはいけない。そう感じさせられた。 最後、号泣でした。
11投稿日: 2013.09.12
powered by ブクログ太輔、淳也、麻利、美保子、佐緒里は、児童養護施設「青葉おひさまの家」に暮らす子供たちだ。 「ひとり」をよく知る子供たちの閉塞感と出発。 逃げていいのだと伝えたかった、と朝井さんが何かのインタビューで答えていた。それで興味を持って読んだ。世界の狭い子供が、その余白に気付かないまま追い詰められてとった行動を、ニュースで見ることがある。やりきれなくて悲しくなる。余白にも、楽しくないことはたくさんあるかもしれない。でも、かけがえのないものを得られるかもしれない可能性は、余白にこそある。自分の人生を自分でどうにかできなくても、いつかは必ずすべてが自分次第になる。
2投稿日: 2013.09.11
powered by ブクログ憧れなのか、愛着なのか。 恋なのか。 そんな主人公の男の子の思いを背景とした、別れの物語。 思いっきり弱い立場の子どもたちが描かれていて、彼ら彼女らは、おろかさや、未成熟さもあわせもっている。 そこは決して美しくない。 しかし、物語の終わりには、手放しとは言えないかたちで、希望と祈りが示される。 その部分は、なかなかよかった。
0投稿日: 2013.09.11
powered by ブクログエエ話や・・・~太輔が事故で両親を失い,入った児童養護施設には,同学年の淳也とその妹の麻利がいて,2つ違いの中間にはお洒落な美保子がいる。もう一人は6才上の佐緒里で班のまとめ役。大学進学を夢見ていたが,弟の入院費を負担してくれた遠い地の親戚から,高校卒業後は経営する印刷所を手伝うように言われる。資金不足で中断している願い飛ばしを園を出ていく前に実現したい4人は小学校の卒業生を送る会での実行を決意する~どこかで見たような画風だと思ったら,スタジオ・ジブリの人だった。ジブリのアニメにしたらほのぼのとして良いかも知れないな
1投稿日: 2013.09.10
powered by ブクログ『わたしをみつけて』を先に読んじゃったから、ちょっと浅く思えちゃったけど実際はどうなんだろう。 主人公が年齢のわりに達観しすぎてて、感情を寄せられなかった。こんなにかっこよくしなくてもいいのに。で、結局恋か…という。
0投稿日: 2013.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんなにいろいろな事を考えないといけない小学生は、きっと素敵な大人になるだろう。と言う事で、大輔君のその後を読んでみたい。必ず出てくるイジメをさらりと流して、最後に転校という道を選ぶのも納得だ。大学進学をあきらめる佐緒里へのみんなの優しい想いが、ランタンに乗って飛ぶ様子が美しかった。
0投稿日: 2013.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◆高校・就活のリアルを描いた朝井リョウの小学生ものと知り、夏休み用に購入。あわよくば同じ小学校高学年のムスコに読ませたいと思っていたが、小学生を書いても朝井リョウ節は健在。彼のドライな観察眼がヒリヒリと痛い。小学生だから、不憫な子どもだからといって主人公を簡単・安易には物語のヒーローにしてくれない。◆離婚・虐待・死別など家族と離れて児童養護施設に暮らす5人5様の物語。生きる世界は、いじめっ子は、絶望的に変わらない。僕らができるのは「成長し、希望を持つ」こと。それを信じて5人は自分の居場所を探し続ける。◆前向きだけど、ヒエラルキーの厳しい世界で生きなければならない閉塞感が漂う。『桐島、部活やめるってよ』に通じています。【2013/08/16】
2投稿日: 2013.09.03
powered by ブクログテレビで朝井リョウさんを見かけて、初めて読んでみたいと思ったのがこの一冊。 訳あって児童養護施設で暮らす子供たちがテーマ、もうそれだけで 親と離れてどんな思いで暮しているかと思うと、胸が締め付けられた。 特に、太輔のキルト事件。 不器用でも一生懸命になっている彼らには、涙したり(特に我が道を行く麻利の口調、行動に) 笑ったり(余命を平気で変更して言い放った美保子)。 でも、イキイキして過ごせている。行動を起こせている。 読み始めの施設で暮らす子供と言う概念が、読んでいるうちに どこかへ飛んでしまうほどだった。 彼らの下書きは、これからどんな世界を広げていくのかも気になる。
5投稿日: 2013.08.31
powered by ブクログそれぞれに悩みがあって、それが解決したわけではないけれど、みんな前を向いていける結末で良かった。ただ、さらっと流しすぎているところももうちょっと丁寧に書いてほしかったかも。
0投稿日: 2013.08.29
powered by ブクログいじめや寂しさ、複雑な家庭の事情、こころの葛藤を同じ児童養護施設の仲間たちと乗り越えていく成長物語。彼ら彼女らがどんな未来を描くのかー。後日談も聞いてみたい爽やかな読了感でした。
0投稿日: 2013.08.29
powered by ブクログう~ん、思ったより中身が薄い(無いのではなく厚みが)感がある。決して悪い話ではないし感情移入もそこそこできるのだけど、作者が伝えたいことがそれほど胸に迫って来ない気がして。まぁ、でもこれはこれでいいのかもしれない・・・かなぁ。そういう書き方をする作者ということかな。「わたしを見つけて」の方が重みはあった。
0投稿日: 2013.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『逃げる』を肯定してくれる本。ラストの情景とメッセージに感動しました。 ただ、メッセージを伝えたい小・中・高校生にこの本が浸透しているか疑問です……装丁は色彩が美しく素敵ですが、少し大人好みに感じました。
0投稿日: 2013.08.27
powered by ブクログ子供たちの決断。 立ち向かうのでは無く逃げ出す事。 それは、どれほどの勇気が要ることなのか。 きれい事で簡単に片付けるのではなく、大切なメッセージが子供たちを通して届けられている気がする。
1投稿日: 2013.08.26
powered by ブクログ朝井リョウの直木賞受賞後第一作。今までの高校生や大学生の同級生の話ではなく、小学生から高校生までの幅広い年代の話。学校だけではなく、施設での話も盛り込まれ、今までとは違った新しさを感じた。 スタジオジブリの人が書き下ろしたカバーイラストも素敵。
0投稿日: 2013.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
教科書をよんでいるような感じもしたけれど、恋愛やミステリーではない日常的な小説は、あとからぐっとくるものがある。 大人になると大人の言い分で生きている。 子供だって子供の世界の中で必死に生きている。子供はその世界の中で闘っているのだと思う。 大人よりもずっと子供(この小説に出てきた子供たち)の方が強い。 そこでしか生きられない、選べない、人生を背負っている子供たちは、ずっとずっと強くたくましかった。
2投稿日: 2013.08.21
powered by ブクログ題名と作者に魅かれて手に取る。 子どもの生活感や、表情、感性が文章の端々から溢れていて懐かしい気分になった。 出会いと別れ。成長と変化。テーマ自体も面白かった。 同年代の人が書いている作品と言うことで、時代や、社会に対する世代的な感性と言う意味で、少しだけかもしれないが似ているところがあるのかもしれない。 SEKAI NO OWARIの「RPG」を聞きながら読破したので、自分の中ではそれが主題歌。
0投稿日: 2013.08.19
powered by ブクログさまざなな理由で児童養護施設『青葉おひさまの家』にやってきた、主人公の太輔を始めとする子供たち。中3の佐緒里はみんなに慕われるお姉さん、太輔と同級生の淳也と妹で小1の麻利、大人びた小2の美保子、同じ1班として一緒に生活しつつ、実はそれぞれに悩みを抱えている。 それぞれが抱えた問題は結構深刻、でもどの子も誰かに相談しようとはしない、それぞれその問題と向き合っているのが偉い。 3年後のそれぞれ、今後どう生きていくかの岐路に立たされる、そこで出てくるのが、佐緒里の好きな映画。その映画がみんなにとっても大切なキーポイントになりつつ、ラストのシーン、人との出会いの大切さと残酷さ、両面がありつつ、でも何度だってまた新たにいい出会いを求めていけばいい・・・と感じた。
0投稿日: 2013.08.19
powered by ブクログ小さい頃に住んでいたマンションの別の階に、夏休みになるとやってくる三姉弟がいて、同じ年頃だったので、会えば一緒に話したり遊んだりしていた。ところが彼ら、三人の結束が強いのはいいのだけど、言動に少し問題があって、困らされることも幾度かあった。 周りの大人たちに、こういうことがあったんだけど、と話すと「ああ、あの子たちはねぇ、仕方ないわー」と、みんな一様に渋い顔をする。聞けば普段は養護施設に預けられている子たちだとか。 両親揃っていても、何らかの事情があっても(どういう事情かは知らないままだけれど)、「施設の子ども」というだけで、渋い顔で「あの子たちはねぇ」と言われる。 困らされたと言っても、しょせん子どもどうし。大人から見れば大したことではないはずで、相手が近所の他の子だったら、きっと笑いながら他の言葉をかけてくれたはず。 「施設の子ども」というだけで偏見の目で見られることに、幼いながらなんともいえない気持ちになったことをよく覚えている。 太輔、淳也、麻利、美保子、佐緒里。 この物語に登場する子どもたちには、そういう大人からの偏見の眼差しは描かれていないが、学校でのいじめは子どもどうしだけれど同じような偏見を感じるし、他に物質的な問題もいろいろと起こる。淳也と麻利、それぞれが受けるいじめ、佐緒里の進学問題……。 そんな中、太輔たちは3年前から中止になった「願いとばし」を復活させようと計画する。 材料の調達方法などは問題があるし、他にやりようがあるだろうにと思うところもあるけれど、一生懸命さは伝わり応援したくなる。 不器用なまでに一生懸命なのは、みんな、大切な誰かのためにやり遂げようとしていたから。 太輔は佐緒里のために、淳也は麻利のために、美保子はお母さんをまだ好きでいられるために。 立ち向かうだけが勇気じゃない。逃げてもいいんだよ。と言ってくれる作品は増えたけれど、この本はそれだけではない。 逃げた先にも、同じだけの希望がある、と言ってくれる。 逃げた先の道だって狭くならない、と言ってくれる。 私たちは、絶対にまた私たちみたいな人に出会える、とその先に希望を抱ける言葉をくれる。 その先がダメでも、また先、そのまた先、きっと希望はある。あるはずだと。 夕暮れの空に次々と上がっていく願いを乗せたランタン。 そのランタンのようにそれぞれ旅立っていく子どもたちには、切なさや淋しさも感じる。 けれど、希望は消えない。 読み終わった後に、表紙の子どもたちの顔を見て、そう信じることができた。
30投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ朝井リョウという人はこんな作品も書けるんだ。 描いていることが鋭いから、毎回読んでいて驚きがある。 児童養護施設で過ごす子どもたちの話。 はじめのほうでも、おわりも泣かされた。
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログ逃げた先には同じ幅の道が広がっている。 このひと言に救われた。 自分の「世界」に完成はない。だからいつでも描き直す事ができるんだよ。 そんな意味がタイトルに込められてるのかな。 優しい文章にジブリの鈴木さんが描いた表紙がぴったりです。 色んな世代の人に読んで欲しい一冊。
1投稿日: 2013.08.17
powered by ブクログ朝井リョウに勝手にジェラシー感じている文学青年はたくさんいて、例にもれず僕もそうなんだけど、そんな嫉妬心が綺麗さっぱり消えるくらい「すごい」と思った。特に第一章「三年前」は完璧だと思う。 http://shiomilp.hateblo.jp/entry/2013/07/13/181116
1投稿日: 2013.08.16
powered by ブクログ今回は児童養護施設が舞台。 大人の都合に振り回される子供達は切なく、その分最期のランタンは嬉しくなります。 ただ「チア男子」や「何者」に比べると惹き込まれる感じは少なく、特に前半が淡々としていたかな。
0投稿日: 2013.08.16
powered by ブクログ子どもは哀しい。あまりに無力で、周囲の大人の都合で動かざるを得ないから。そして、子どもはやるせないほど視野が狭い。それは、知識の少なさからくるものもあるし、経験の少なさからくるものもある。手元にあるほんのちょっとの情報だけを頼りに世界を歩いていかなくてはならないのだ。 この作品の後半で企まれる行動はまさしく子どもならではの発想である。 ケーキ屋や学校から材料を持ち出すのは、確かにあまり褒められた方法ではないだろうが、しかし彼らに他の手段はなかったのだし、「あとでちゃんと返すから」とか「どうせもう使ってないし」とか「たくさんあるんだから少しくらいは」という考え方自体が、子どもならではだと思う。それを「視野が狭い」というのだ。 太輔の視点から書かれているために、全体が非常に曖昧になっている。子どもというのは、小さな穴から広い世界をのぞき込んでいるようなものなので、見えない物も多いし、見えても意味の分からないものがたくさんある。それがそのまま書かれているから、じれったくなるほど全体像がはっきりしない。 他の作品と違うのはそこだと思う。他の作品だと、ある程度自意識が生まれている人が語り手になっているから、詳しい描写も説明もできる。しかし本作は子どもが主人公であるため、なんとなくぼんやりとした子ども時代の感覚が呼び起こされてしまうのだ。 子どもは哀しい。自力ではどうにもならないことばかりで、そんな中で翻弄されていくしかない。 同じように子どもが主人公の物語を書いても、道尾秀介さんの小説だともう少し子どもに陰がある。そのあたりは作者の人柄が出るものなのかもしれない。 だからだろう、本作の子どもたちはみな、根っこのところで素直である。 いじめっこたちですら、素直にいじめっこである。 ラストで、子どもたちが新たな決意を語る場面が切なかった。切ないけれども、ただ哀しいだけでなく、世界に立ち向かっていく強さの萌芽を感じられて、泣きながらがんばれと思った。 逃げてもいいのだ、新天地を求めてもいいのだ、失敗したらやり直してもいいのだ。今ある関係性にこだわることを求める人が多すぎるし、すでに与えられたあり方だけに固執する人が多すぎる。 いじめっこはどこまでいってもいじめてくる。それは変わらないのだ。劇的に心を入れ替えるなんて、安直なドラマの中だけのこと。 どこかにきっと、自分を受け入れてくれる人がいる、どこかにきっと、自分が安心して生きていける場所がある。そう願う作者の痛切な思いが、ラストに結実していると思う。 「情熱大陸」を見た時に、編集者からの直しが入って「でもここは淡々と行きたいんだよな」とつぶやいていたのは、どの部分だったのだろう。 どこもみな、これでなくてはいけない、というトーンで描かれているように思う。 ふわふわとのぼっていくランタンの明かりのように、ほんのりと温かくやわらかい思いが残る作品だった。
5投稿日: 2013.08.15
powered by ブクログ切ないなあ 明るくまとめられているけど、どうしようもないことには変わりなくて、 そう思うととことん切ない。。。
0投稿日: 2013.08.15
powered by ブクログ「児童養護施設の子供たち」というレッテルは障害者と同様に強力で、困難乗り越え系の予定調和になるし、ある種の上から目線というか同情が前提となるので、ズルイ部分もあるというのは重々承知なのだが、それでもラストは「夢・希望」という言葉が嫌いな捻くれ者の自分でも泣ける。イジメ小説は重松清という金字塔があるのでそれを超えるのは中々難しいが、もうちょっと大人の身勝手さに切り込んでもよかったような。「X for Y」といういかにもって感じのネーミングを持ち出したので、NPO/ボランティアの偽善を暴くのかな?とも思ったがそれもないし、内容的にはかなりユルイ。児童養護施設の現実はもっと厳しくて過酷だ。 前半は単なる小学生の群像劇で話が進まないし冗長で退屈。運動会のあたりの中盤から大人が動き出してやっと物語になる印象。もう少しコンパクトにできるんじゃないのか?題・材テーマは悪くないんだし勿体無い。 視点と表現のチグハグさと、くどくてピンボケの比喩表現は相変わらず。そして時制と場面変換の分かりにくさが読み難くしている。これは太輔目線1人称の少年小説風に書いた方がよかったんじゃないのかと。
0投稿日: 2013.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
朝井リョウ氏の著作を全部読んだわけではないし よりによって(汗)『何者』をまだ読んでいないので もしかしたら違っているかもしれないが(と先に予防線を張る^ ^;) 章ごとに視点が変わるスタイルではない作品は初めてのような気がする。 今まで読んだ朝井氏の作品はすべてそういう体裁だったので 変な話、視点が定まっているというか、第三者視点の話運びは新鮮だった。 いっぺんに両親を亡くした太輔や佐緒里。 親はいるけど一緒に暮らせない状態の淳也と麻利の兄妹と美保子。 自分は大人といえる年齢になった今でも両親共々揃って暮らしているので 彼らの境遇を理解することができないもどかしさ、 そして同時に知った風なことを言うことに対する嫌悪感をチラチラ感じながら 泣きそうになりつつ何とか踏みとどまってようやく読み終えた感じ。 その境遇からして早く大人になることを強要される太輔たちに 対峙する大人たちも必ずしも完全なひとたちではなくて 突然空いた空白を埋めるなど、自分の都合で(無意識に)利用してしまうとか そういうひりひりするというかキリキリするような感情が痛くて堪らなかった。 何よりも痛かったのは淳也と麻利を虐める子供たちの無垢ゆえの怖さと、 その淳也が逃げることの正当性を淡々と語るところ。 確かに自分を護るために逃げることは有効な手段なんだけど それを子供自身が言わなくちゃいけないところが身を斬られるようだった。 この物語ではそれぞれの旅立ちの前段階で終わっている。 この時点では希望を見い出せるかどうか判らないのだが 佐緒里が、淳也が、麻利が、美保子が、そして太輔が それぞれの形でちゃんと幸せを掴み取ることを願う。
6投稿日: 2013.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ランタンを飛ばす祭りはアジアでよく行われている祭りのようで、いつか映像を見たことがある。幻想的な風景だ。実際に日本でも行っているところがあるのだろうか? 表紙のイラストにもなっているシーンはラストに訪れる。 幻想的で切なくて、不安に満ちているけれど希望がある、希望を持ちたいと願う結末になっている。 理不尽に何かを奪われることがある。それは誰にでも起き得ることであって、その不公平さに逆らうことができない。 ただ、どうしても辛かったらそこから逃げてもいい、逃げた先にも、希望がある、と全力でメッセージを送ってくれる本。 朝井リョウ、という人はとても健全で公平で優しい人だなあ、という気持ちになる。一見リア充で人生は順風満帆、なのに鋭くて繊細で優しい。不思議な作家。
2投稿日: 2013.08.12
powered by ブクログ直木賞作家の朝井氏の本を初めて読みました。 『何者』は就活がテーマみたいなので読む気にならず この本を手にとってみました。 施設でくらす子どもたちの話。最後はとてもよかった と思います。
1投稿日: 2013.08.11
powered by ブクログ+++ 「青葉おひさまの家」で暮らす子どもたち。 夏祭り、運動会、クリスマス。そして迎える、大切な人との別れ。 さよならの日に向けて、4人の小学生が計画した「作戦」とは……? 著者渾身の最新長編小説。 +++ 舞台は児童養護施設「青葉おひさまの家」。年齢も境遇も違う五人がひとつの班として日々を過ごしている。施設での暮らし、親や親戚とのかかわり方、学校での位置、それらは家族と暮らす子どもたちからは計り知れないほどの心構えや心配り、そして忍耐と孤独にあふれている。だがそれだけではない絆が培われていることもまた確かなことなのだった。あまりに辛くてそこから逃げたとしても、次の場所にはいままでと同じ幅の道が続いているのだという言葉に胸を打たれる。誰かのために、という気持ちが力を生み出すのだということも強く伝わってくる。スタジオジブリの近藤勝也氏による挿画を読後に再度見直すと、あたたかな気持ちになる一冊である。
1投稿日: 2013.08.11
powered by ブクログ切なかったけど、ほんわり温かさが残った。 寂しさに立ち向かうのも自分自身だけど、温かさを求めて進んでいくのも自分なんだの思いがランタンと一緒に舞い上がった。 「世界地図の下書き」というこのタイトルがピッタリのstoryだった。
1投稿日: 2013.08.11
powered by ブクログ佐緒里、太輔、美保子、淳也・麻利兄妹。 ランタン、児童養護施設。 やめようか悩みながらの完読。 泣いたけど。
0投稿日: 2013.08.10
powered by ブクログ切ないっ! 朝井リョウはどうしてこうも切ない感情を活字にしちゃうんだ! 子どもだけど、子どもなりに辛いことや恥ずかしいことや苦しいことがある。 太輔もミホもまりちゃんも淳也もさおり姉ちゃんもみんなみんな悪くない。不条理で勝手な大人の都合が突き付けられて。それに正面から向き合ったり、受け入れていったり。 特に、イジメとか、認めたくないことも、恥ずかしくて辛いことも受け入れて生きようとする淳也やまりは見ていて苦しかった。 最期に希望が見えたわけではない。いや見えるんだけど私には苦しさの方が大きくて。 しかし、今の自分より彼らはずっとずっと強い。 心がきゅーっと締め付けられました。
1投稿日: 2013.08.09
powered by ブクログ初の朝井作品! とても読みやすい作品でした。 救いようのなさがあって、でも希望もあって。 他の作品も読んでみたいです。
1投稿日: 2013.08.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
児童養護施設の5人の子供たちの旅立ちの物語。 本作の文章は丁寧で読みやすいので、作者の文筆家としての実力を感じました。 いびつな人間関係の物語が多かったと思いますが、本作ではかなりオブラートに包まれて表現されています。 また、いじめに対しての一つの対策として「逃げる」ことを堂々と提示していることには賛同します。 逃げた先にも希望があるはずと思わなければやってられない、という本音も同感です。 もちろん困難に立ち向かう勇気も大事ですが、どうしようもない時には逃げる(という言い方が嫌なら方向転換する)勇気もさらに大事です。 最後の道があるからこそ、できる限りの努力も可能なのだと思いますので、人をそこまで追い詰めないように気を付けたいものです。
2投稿日: 2013.07.31
powered by ブクログ児童養護施設で暮らす五人の子供たちの物語。高校生の佐緒里は大学進学を目指していたが、家庭の事情で断念せざるを得なくなる。彼女が施設を離れる前に思い出を残したいと、小6の太輔は地元の蛍祭りで恒例の、ランタンを飛ばす「願い飛ばし」を計画する…
0投稿日: 2013.07.30
powered by ブクログ初めの章、なーんか読んだことあるなーと思いながら読み進めたらありました。アンソロジー【いつか君へ boys】に収録されていてうっかり涙したお話だったわ。それが長編になっていて、あのときの彼ら彼女らがみんな少しだけ成長していて、その少しっていうのは小学三年生から六年生つてことで、少しでも大きな成長。難しい年頃。さらにたいすけのお姉さん的存在のサオリは大学受験を目指す年頃だからさらにね。 いろんな理由があって家族と一緒に暮らせない少年少女の愛おしくて少し哀しい、けれど希望のある物語。最後いいな。失ってもきっとまたわたしを大切に想ってくれるだれかとどこかで巡り逢えるよね。うん、きっとね。
1投稿日: 2013.07.30
powered by ブクログ世界は広いんだな、世界は1つじゃないんだなとかわからせてくれるそんな作品。 この作家さんのいいところは完璧なハッピーエンドには持っていかないことか。 最後も感動させながら、現実的なところも持ち合わせてる。 本当に新たな作家さんの誕生だなぁ。
0投稿日: 2013.07.30
powered by ブクログ苦労しながらも我慢づよく日々生きる登場人物たち。その努力もむなしく、困難は思うようには立ち去ってくれない。そんな時でも、僕らは逃げずに戦い続けなければいけないのだろうか。 「逃げる」ことに対して罪悪感を抱いてしまう。逃げたらそれが前科となって、その過去の延長である現在の自分に自信が持てなくなる。根性がないと言われても反論できる気がしない。真面目すぎるとは思うが、どうしても怖い。目の前にある困難も怖いし、逃げ癖がつくのも怖い。 ただ、世の中どうにもならないものはもので、無理なものは無理だ。我慢の限界はある。その場合は逃げたって責められる筋合いはない。むしろ別の場所に生きる決断を下せるのは立派なことだ、と、この小説を読んで考えを整理した。
1投稿日: 2013.07.27
powered by ブクログ朝井リョウ、直木賞受賞後第一作。 といっても「小説すばる」で連載が始まったのは2012年11月号からなので、厳密には時期が被っているのだが。 舞台は児童養護施設。 その中で暮らす5人の子どもたち。 序章として、三年前、一番大きな女子が中三、最も小さい子が小学一年生という時代に起こったある出来事から物語は始まる。 先日放送された「情熱大陸」だったか、何かの雑誌のインタビューだったか、朝井リョウ君が「いじめの問題を書きたい。逃げる選択肢もあるんだよ、と」と語ったのを覚えているのだが、それをテーマにしたかったらしい。 「いじめ」の話というと全体のトーンが暗くなりがちだが、そこはさすがに作者である。 真っ直ぐな話というよりは、五人の関係を複雑に絡ませ、少しオブラートで包みながら話は進行していく。 時折語られる独特の比喩も相変わらず見事だ。 時を経れば、施設を出てみんな離れ離れになる。 大切な仲間を失おうとしている。 でも、こんな素晴らしいことが自分達だけでできるのだから、独りになっても、みんな強く生きていけるはずだ、新しい仲間ができるはずだ、と将来に希望を持たせる。 ラストシーンは、やはり涙が零れた。特に幼い麻利の健気さに胸を打たれる。 彼の作品で泣いたのはもう何度目になるだろう。 どうしてこれほど素敵な物語が創れるのだろう。 彼の才能は底知れないというか、引き出しは無限にありそうだ。 朝井リョウファンならずともオススメの一冊です。
15投稿日: 2013.07.22
powered by ブクログ朝井リョウさんの新作。児童養護施設を舞台に、何かに向かって生きていくためのヒントをくれる一冊。子どもはもちろん、全世代にオススメの一冊。 さすがです朝井さん、御馳走さまでした。
1投稿日: 2013.07.21
powered by ブクログ児童保護施設を舞台にした少年少女達のお話。各々が悩みや葛藤を抱えながらも仲間が心を通わせ少しずつ前に進んでいく姿が著者の暖かい目線で描かれている。装丁がいいし、タイトルのセンスの良さに脱帽。どんどん進化する著者の次回作が待ち遠しい。
1投稿日: 2013.07.21
powered by ブクログ朝井リョウ(@asai__ryo)くん、ありがとう。 なんかねー、ある意味、ふつーの話だった。『何者』で「うげー」と思わされた後としては。 その点意表を突かれたし、でも、「すげー」とも思った。 うーん、でも『何者』で、作風変わったか?と思ったけど今回は『星やどりの声』に戻っちゃったような(似てるような)気もする。 まだ圧倒されてるところでうまく言えないけど、 でもやっぱり、いくつ引き出しがあるんだろう?朝井リョウ。 ついていきます!
1投稿日: 2013.07.21
powered by ブクログ大好きな作家さん。 様々な事情で児童養護施設で共に暮らす子ども達の物語。 最後のほうで、タイトルの意味が胸にすとんと落ちた。 主人公は小6男子なんだけども、最後の最後の数行が何かとても良かったよ。
1投稿日: 2013.07.20
powered by ブクログ不覚にも泣いちゃったよ・・・ ちびっこが悩んだり必死でがんばったりする姿って やっぱ胸打たれるよね・・・
1投稿日: 2013.07.20
powered by ブクログ〈内容〉「青葉おひさまの家」で暮らす子どもたち。 夏祭り、運動会、クリスマス。そして迎える、大切な人との別れ。 さよならの日に向けて、4人の小学生が計画した「作戦」とは……? 著者渾身の最新長編小説。 直木賞受賞後第一作!
0投稿日: 2013.07.17
powered by ブクログ編集部より献本御礼。児童養護施設で一緒に暮らす5人の子どもたちを中心に、家族という最大のコンプレックスについて、それぞれの事情を成長を通じて自分たちで解決していく姿を描いている。 この物語でキーになるのが「願いとばし」というスカイランタンを上げる行事である。実はこの関係で、美作市上山集楽での活動にご連絡をいただいた経緯がある。この本と上山集楽において共通するテーマは、「できない理由を並べる前に、いろいろ手を尽くしてみろ」ということだ。 世の中で自分の思い通りにいくことなんてほとんどない。逃げたり挫けたり、あきらめたりすることだってある。それでもその先には等しく道が続いている。嫌な人もいるけれど、それと同じくらい好きな人だってできる。 希望というのは、そんな泣き笑いの繰り返しの先にあるのかもしれない。
2投稿日: 2013.07.16
powered by ブクログ昨日、情熱大陸みた。サラリーマンなのは知ってたが、未だ7万の賃貸に住んでいるらしい。若いのにつつましくてすばらしい。 親からしたら理想の息子。
1投稿日: 2013.07.15
powered by ブクログ映画のヒット&直木賞で定着しかけていた朝井リョウのイメージを見事に塗り替えられました。これはすごい。 最初の数ページで空気感と状況説明をバチッとキメられた時点で「おぉ…これは凄そうだ」と思ったけれど、最後までグイグイ来ました。 孤独感とか裏切りとか勇気とか、ぎゅーっといろんな感情が詰まっていました。 「希望はあるんだよ」ではなくて、「そう思わないと負けそう」というところまで書いちゃうんですよね。すげえ。
2投稿日: 2013.07.13
powered by ブクログ施設で暮らす子供達の姿。 それぞれに寂しさを抱えながら、助け合い楽しみを見つけながら暮らす姿に胸が打たれる。 個性豊かな子どもたちの姿を追って、物語はどんどん進んでいく。 何気ない風景、光景、ふとした心象風景の描き方がとにかく上手い。 心の動き、その時の感触が、柔らかに確かに伝わってくる。 全編に子供たちの優しい気持ちが散りばめられている。 「小さな手のひらだけど、こうして、冷たい風からロウソクの火を守ることはできる」 この一文にとてもたくさんの、優しくて強い気持ちが込められていると感じた。 少年たちの優しい想いが空に舞い上がる。 健気で優しくて強い物語。
1投稿日: 2013.07.06
powered by ブクログーーーー勘違いをしていた。 みんな、それぞれの宇宙の中に ひとりっきりなんだ 朝井リョウさんの透明な文章と登場してくる人物たちと主人公の関係性が、 読んでいて暖かくなったり切なくなったり悲しくなったりする。 そんな子供たちが繰り広げる、 ーーーーーある作戦とは? 朝井さんの文章はするすると頭に入ってきてとても読みやすくその世界にどっぷりハマってしまいます。それだけに読みごたえがあり、本当に大好きな作家さんのひとり。 傷や悩みを抱えた繊細な子供心を本当によく捉えていて、読んでいてとても共感するところが多いのが朝井さんの本の特徴な気がします。 いじめであったり虐待であったり大人の恐さであったり。 子供だけではなにも出来ないことの現実や無力さを痛感する一方で 地面に座ったり、斜面を登ったり、帰り道を走って帰ったり、そういう子供の無邪気でがむしゃらな部分をみると、こういう時期もあったなあ、と懐かしい気持ちにさせられます。 「逃げる」という行動の勇気や大切さを教えてくれる本です。 そうだよね、逃げてもいいんだよねって 背中を押される方も多いかと思います。
0投稿日: 2013.07.05
powered by ブクログこの世界は優しさで満ち溢れているわけじゃないから、人はだれかに優しさを求め続けるのでしょう。優しさを求めて伸ばした彼らの手の切なさに胸が痛む。 孤独と寂しさに縮こまった彼らの心が敵意や悪意から身を守るためには、その手を握りしめ真っ向から闘うのではなく、ただ毅然と背を向けそこから逃げ出すということも正しい術なのだ、とこの小説は教えてくれる。そう、逃げる勇気を高らかに歌い上げる、これは救いの一冊だ。 「逃げる勇気」を教えてくれるこの小説を、子どもを持つ親としてたくさんの人に届けていきたい。
3投稿日: 2013.07.04
