
総合評価
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powered by ブクログ化学探偵Mr.キュリー第3巻、2015年初版です。 1、2巻と読み進めているシリーズなので、多読の中で安心して読める選出書になっています。笑 目次より。 第一話 化学探偵と呪いの藁人形 第二話 化学探偵と真夜中の住人 第三話 化学探偵と化学少年の奮闘 第四話 化学探偵と見えない毒 今回は、大学内での事件が多めです。化学を学ぶ故での学生の苦労もあるのでしょうね。 第四話では、Mr.キュリーこと沖野春彦准教授の過去が少し明らかになります。四宮大学に赴任する前にいた村雨研究室で一緒だった氷上一司(ひかみかずし)の登場の今後の展開も気になります。 現時点(2024年5月)で、10巻まで刊行されているようですね。第4巻も楽しみたいです。
6投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログ四宮大学庶務課に勤務する女性職員、七瀬舞衣が学生の悩みや問題を 理学部科学科の准教授の沖野春彦を巻き込んで科学の知識で、 解決へと導く連作短編の第3弾。 今回は、呪いの藁人形、により苦しむ学生。 真夜中に実験を行う学生。 犬の病気を助けたいがために奮闘する小学生。 とあるサークルで起きた問題と七瀬と沖野の間での出来事。 この4話で構成されていて、3話と4話は展開が熱かったかな。 特に、4話の七瀬と沖野の関係が・・・ってな展開は、 5巻以降にどう影響するのかなって言うちょっとしたハラハラドキドキ感を 与える感じもあったりなかったり。
0投稿日: 2023.06.08
powered by ブクログまずまず面白いんだが、どうしてもガリレオと比較していまう。最後まで先が読めない位の話の深さがない所が少し残念。まだまだシリーズとしては続いている様ですが、読むかどうか微妙かなぁ(^_^;)
0投稿日: 2022.12.30
powered by ブクログより一層、学園ラブコメっぽくなってきた。七瀬さんのソフトボール、沖野さんの過去など、主要キャラの味付けも。 長編も読んでみたいな。
0投稿日: 2022.12.05
powered by ブクログシリーズ第三弾。 4篇を収録。 流れとしては、庶務課に相談事が持ち込まれ、 舞衣が意見を聞くべく沖野の元に向かうって感じですが 今回は、沖野が前にいた大学のライバル:氷上が登場 その時の苦い思い出が回想からわかる。 少しずつ登場キャラのキャラの過去が明かされる? 今回も色々と楽しめました。
2投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログ主人公の一人、七瀬真衣ちゃんがソフトボールのピッチャー!さわやかだわ。。 さいごに、沖野先生との関係が?!みたいなのもあり、シリーズの先行きも気になる展開。
0投稿日: 2022.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大学化学科准教授とその大学庶務課事務員コンビが謎を解決する短編集。 恋のお悩み相談も増えつつ、将来有望な化学少年等も登場したりだいぶ楽しめる内容になっております。 准教授の過去も少しずつ見えてきてシリーズの深みが増してきてます。 庶務課事務員のガツガツした感じがそろそろうっとうしく思えてきたので、今後あまりひどいようだと脱落してしまうかもしれないな・・・・。
0投稿日: 2021.03.10
powered by ブクログ読書録「化学探偵Mr.キュリー3」3 著者 喜多喜久 出版 中央公論新社 p204より引用 “「意識してそうしたつもりはないが、研究 を続けていれば、多少はコネらしきものがで きる。最善の結果を得るために、使えるもの を最大限に使う。……まあ、そういうことだ」 ” 目次より抜粋引用 “化学探偵と呪いの藁人形 化学探偵と真夜中の住人 化学探偵と科学少年の奮闘 化学探偵と見えない毒” 優秀な化学者と大学職員を主人公とした、 短編連作ミステリ。 小学校の授業中、日付の数字遊びで問題の 回答を指名された男の子。しかし彼はあがり 症のようで…。 上記の引用は、とある薬を手に入れた主人 公・沖野春彦の台詞。 どんな仕事でも、長く続けていくうちに、人 間関係は出来ていくものなのでしょう。いざ という時、頼れる知人がいる状況になるよう に、あまりにも頻繁に職を変えるのは考え物 かもしれません。 まあ、あまりに待遇が悪い仕事場は、早めに 見切りをつけたいところですが。 ミステリ色も残しつつ、ラブコメの波動が 強くなってきているように思われます。ハラ ハラするようなミステリ作品を求めるのなら、 少し物足りなさを感じるかもしれません。そ ういうところを狙って書かれている作品では ないのでしょうが。 ーーーーー
0投稿日: 2021.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2020/12/28 シリーズ3作目。 子供に旦那の末期癌が治る薬を作らせないために連れをスタンガンで襲うってリスクとリターンのバランスが。 とか、睡眠強姦事件は結構な大事件やけどその大学大丈夫? みたいな疑問は浮かぶけど流して読む。 個人的な好みとしてはトリックの精度やすごさはよくわからないので、もうちょっと先生に萌えたいな、なんか中途半端やなと思います。
0投稿日: 2020.12.28
powered by ブクログ1.2を読んだ時はガリレオをサイズダウンした感じで面白く読めましたが 正直何か軽すぎて 期待してたほど 面白く感じなかった
0投稿日: 2020.10.01
powered by ブクログ・化学探偵と呪いの藁人形 ・化学探偵と真夜中の住人 ・化学探偵と化学少年の奮闘 ・化学探偵と見えない毒 の4話が収録されています。 この巻では、沖野の過去が明かされており、沖野が四宮大学にいる理由が判明します。 氷上の登場により、舞衣と沖野の関係性が良い方向に変化しているように感じました。
0投稿日: 2019.11.06
powered by ブクログ藁人形、真夜中の研究、少年と抗がん剤、沖野の過去と鍋の毒。少年の話は違和感だった。子供に抗がん剤を作らせるという気持ち悪さを解決する何らかのエピソードがあるのかと思いながら読んでいたら何も無かった。最後の話は唐突に終わっていてビックリした。
0投稿日: 2019.03.05
powered by ブクログ?化学探偵と呪いの藁人形 ?化学探偵と真夜中の住人 ?化学探偵と化学少年の奮闘 ?化学探偵と見えない毒
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主要な登場人物の関係性に一石を投じる新たなキャラがでてきたなぁ。 このまま、なんとなく過去(というか、なんかあったっけ?というレベルですらないくらいのこと)には触れないでいくんだろうと思ってたが、ここにきて展開させましたねぇ。 今回はその人がちょっとだけ探偵役をこなしたが、探偵役が増えたことでvsモードとか、いつもとは違うコンビとか、バリエーションを増やすことが可能になる。まぁストーリーとして、関係性が変化することは十分考えられるので、アレだが。 全体としてはよくまとまってかなと思う。
0投稿日: 2018.07.07
powered by ブクログ体調不良を引き起こす呪いの藁人形、深夜の研究室に現れる不審なガスマスク男、食べた者が意識を失う魅惑の“毒”鍋。次々起こる事件を、Mr.キュリーこと沖野春彦と庶務課の七瀬舞衣が解き明かすーが、今回沖野の前に、かつて同じ研究室で学び、袂を分かった因縁のライバル・氷上が現れた。彼は舞衣に対し、沖野より早く事件を解決してやると宣言し!?
0投稿日: 2018.05.28
powered by ブクログ【あらすじ】 体調不良を引き起こす呪いの藁人形、深夜の研究室に現れる不審なガスマスク男、食べた者が意識を失う魅惑の“毒”鍋。次々起こる事件を、Mr.キュリーこと沖野春彦と庶務課の七瀬舞衣が解き明かす―が、今回沖野の前に、かつて同じ研究室で学び、袂を分かった因縁のライバル・氷上が現れた。彼は舞衣に対し、沖野より早く事件を解決してやると宣言し!? 【感想】
0投稿日: 2018.03.19
powered by ブクログついに沖野先生の過去が垣間見える。その過去の事件と重ね合わせて主人公を慈雲から引き離そうとするが…いかんせん不器用なので穏便にはならず、やや拗れた。 一冊丸ごと使って拗れなくてよかったと思う。
0投稿日: 2017.12.10
powered by ブクログ沖野と七瀬の信頼関係が、この巻で起きる事件や問題を乗り越えて深くなったような気がした。特に、第三話、第四話の内容が濃い。続けて、四巻に挑戦したい。
0投稿日: 2017.10.05
powered by ブクログ沖野先生、それは凄く遠回しな告白ですか? 絶対伝わりませんよ 氷上先生と舞衣のボケとツッコミみたいな関係、なかなかいい・・可愛い。 氷上先生にはちょくちょく沖野先生の舞衣に絡みにいってほしいな
0投稿日: 2017.07.30短時間でさっくりと読めますよ
四章に分けてあるので、合間時間にもぴったり。 化学ものですが、難しくって理解できないってことは無いです。 ちょっとした化学知識もあったりです。 身勝手なひと多いなとは思うけど、現実もそんなもんだね。 ヒロインの鈍感力は凄いと思います。 主人公さん猫が好きなんですね。
0投稿日: 2017.06.18
powered by ブクログ化学探偵というコンセプトからどんどん離れていき、単なる学園ミステリーっぽくなってきた。 軽く読めて悪くはないものの、もう少しエッジを効かせて欲しいところです。
0投稿日: 2017.06.03
powered by ブクログ(収録作品)化学探偵と呪いの藁人形/化学探偵と真夜中の住人/化学探偵と化学少年の奮闘/化学探偵と見えない毒
0投稿日: 2017.06.03
powered by ブクログ【収録作品】化学探偵と呪いの藁人形/化学探偵と真夜中の住人/化学探偵と化学少年の奮闘/化学探偵と見えない毒 肩の凝らない理系ミステリ。
0投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・科学探偵と呪いの藁人形 呪いの藁人形。。。 懐かしいなぁ。。。 地獄少女は流行ったころに藁人形をブログで公開したら欲しい! と、 言われて合計で40体くらい作ったっけ? あれから依頼がないのは、 効果がなかったからなのか、 呪いたい人を呪いつくしたからなのか。。。 気になるなぁ。。。 七瀬舞衣は昔ソフトボールのピッチャーだったみたいですね。 活躍されてたようです。 で、 球王杯なる四宮大学のソフトボール大会にでることに! つか、 沖野先生が全く見えないほどの剛速球を投げるみたいですね。。。 つか、 柏葉教授が号泣する結果に! 嬉しいかそんな勝ち方で?! 藁人形でした! こっちはどうでもいい話で。。。 ドーピングって残念すぎるしなぁ。。。 残念な人が多くないかこの小説! ・科学探偵と真夜中の住人 ガスマスク男ですよ! 冬はまだ平気ですが、 夏は無理。 すねに布が当たるとアカンみたいで、 冬も大事を取って短い靴下で済ませえてる僕です。 これは、 ガスマスク男こと松尾君の気持ちはわかるわ。 この話は、 わりと好きです! ちゃんとまとまってて説得力もあるんで! ・科学探偵と科学少年の奮闘 烏丸大輔君はセンセイを救いたい! と、 あの炎の魔術師事件の時の勇太君経由で魔術師のことを聞き、 訪ねてきたのです小学生である烏丸君が! 凄い行動力よね。 で、 烏丸君が沖野先生を訪ねてきた理由は癌の薬を作りたいってことでした。 センセイという名の犬の癌を治したいんだそうです! で、 ステキなできる小学生にチカラを貸すことにした沖野先生! 問題はセンセイの飼い主の能勢先生なんだ! これがまた、 犬と同じで癌なんですよ。 このややこしさから事件が発生してしまったのです。 で、 その犬の癌の薬なんですが、合成は失敗。 作れませんでしたが、 沖野先生の計らいで本物の薬の方をGETしていた沖野先生グッジョブ! もちろん、 沖野先生から烏丸君へプレゼントされました! そして、 襲われちゃったんですね、奪われちゃったんですね薬も。 で、 襲った犯人は・・・。 推理した沖野先生が向かった先は! 残念な事件だなぁ。。。 醜い! ・科学探偵と見えない毒 氷上一司さんは、 沖野春彦が昔いた大学の先生。 沖野さんを連れ戻すためにやってきたみたいですな。 鍋の事件はどうでもよくて、 連れ戻しの方が気になってしまうわ! と、 過去のお話。。。 どこでも似たような話はあるけど、やっぱり残念だなぁ。。。 なんで、 こんなに残念な人が多いんでしょう? とりあえず、 四宮大学に居続ける感じでよかったで沖野先生! このままいくと、 やっぱり沖野春彦x七瀬舞衣になりますよね! そっちの展開も楽しみにしておりますぞ!
0投稿日: 2016.12.18
powered by ブクログ沖野准教授、こんなだったかな? キャラ設定が最初の頃と少し違った感じがした、気のせいかも。 架空の土地なのだけど、作者がかつて住んでいた兵庫県エリアの名前を少し変えた名前で出ています。
0投稿日: 2016.03.29
powered by ブクログ大学内の謎とか事件はどうしてこうワクワクするんでしょう。 舞衣と沖野先生のやりとりも第三者として妄想かきたててまだまだ続きを読みたいです。
0投稿日: 2016.03.07
powered by ブクログ◎化学ミステリーをスッキリ解決! Mr.キュリーシリーズの第三弾。四宮大学の事務員七瀬と准教授沖野(=Mr.キュリー)が、学内で起こる4本のミステリーを解き明かす第三弾。 今回は、呪いのわら人形、深夜に研究を行う学生の謎、犬のガンを治す薬を作りたくて頑張る男の子、毒?入りの鍋・・・全部で4編。 現役製薬会社研究員が書いていることもあるのか、話題になりがちなアレルギーや中毒を科学者視点で書いてあって、読み進めていて臨場感もある。いずれにせよ読んだ後はこの先生すげ~と気持ちよくなる。 Mr.キュリー本人が化学知識を持ってミステリーを解決する流れももちろん重要だが、学内で起こるミステリーを呼び寄せる七瀬が一人ひとりに寄り添って愚直に解決しようとしている姿はとても美しくみえる。ここもまた何度も読みたくなるポイント。 また、ツンデレの沖野と天然の七瀬の関係は進展・・・するのか!? 乞うご期待。
0投稿日: 2016.01.16
powered by ブクログ化学好きで手に取ったシリーズ ミステリの要素は薄く感じるけど、ガリレオ程重くもないので、化学に抵抗を感じる人にも楽しめるかな? 沖野先生のツンデレな感じがいいな笑
0投稿日: 2015.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ第3弾 化学を絡めた、人の死なないミステリー(?) いつも楽しみにしています。 ラストは、なんだか途中? 次に続く?
0投稿日: 2015.11.09
powered by ブクログ登場人物や話が好きなのは勿論の事、「化学…勉強しよう…」と思わせてくれる点でも素敵なシリーズです。帯に"因縁のライバルが登場"と書いてありましたが氷上先生がライバル視してるだけであって沖野先生はそうでもないような。ラストの"好奇心は猫を殺す"の件は心の中でニヤニヤが止まりませんでした。化学知識からイギリスの諺まで、毎回毎回知らなかったことがたくさん出てきます。次巻にも期待です。
0投稿日: 2015.07.30
powered by ブクログシリーズ3作目です。 すっかり、キャラクターもこなれてきまして、安定感も出てきましたが…、 クロロホルムを嗅がされた!といぅ被害者を、最初に疑ぅべき…。 アーモンド臭がしたので青酸カリで殺された!といぅ推理は、大間違い!? といったミステリーのド定番を、 化学者視点からバッサリと切り捨てるのが、本シリーズの最大の面白み!? だと思ぅんだけど…、本作品では、その辺りは満足できなかったかもです。 それでも、お気に入りのシリーズの1つなので、次回作も期待してますね!
0投稿日: 2015.07.24
powered by ブクログなんだかキャラが確立したというかこの先もどんどん続けていけそうな熟成さを感じる。化学とはいえそれほど非日常的なテーマでないことも好感度アップ
0投稿日: 2015.07.22
powered by ブクログ沖野先生をめぐる三角関係(?)が四角関係(?)に進化した!……ということで良かろうか?まあ四人中生物学的に♀なのは一人なのはさておきますが。感想を書く段になって思い出した前巻ラストの伏線って今回出てきたっけ?と思いつつ、色々突っ込みたかったり消化不良だったりしておりました。とりあえず七瀬さんは助教の先生をさん付けで呼べる程偉い事務員だということはよく分かった。 (と思ったけど、よくよく考えてみたら大学や学部によって違うのかもなーと上記感想を別サービスで書いたところ、コメントをいただいて思ったので補足しておきます。)
0投稿日: 2015.07.19
powered by ブクログ化学的なエッセンスを残しつつ、今回はやや人間くさいエピソードが多かった気がします。このシリーズも安定してきましたね。
0投稿日: 2015.07.16
powered by ブクログシリーズ3巻目。 そろそろだれてくるかな?という心配は不要でした。 このシリーズの好きなところは 化学という結果・答えがはっきり出るものを 扱いながらも、登場人物たちの感情のような 曖昧な部分が自然に描写されていて、 いい具合に物語の中でバランスがとれているところです。
1投稿日: 2015.07.08
powered by ブクログ理学部准教授、ちょれえ。 ……というのが、キュリーシリーズを初めて読んだ時の感想でした。だってさぁ、上目遣いくらい自然にできますよ男女の身長差があれば。「結構好きですよ」「さすが沖野先生です!」くらいなら舞衣さんでなくたっていくらだって言えますよ舌動かすのはタダだもん。なのにカップがっちゃんと取り落とすほど動揺しちゃってあらまぁ。 でも理系の男性には多かれ少なかれそういうところがある気がします。イケメンで優秀でも、男子校育ちで理工系の学部に行っちゃったりなんかすると女性と触れ合う機会がほぼ皆無なので、ものすごーくハイスペックな割に信じられないくらい初心な方が一定程度散見されます。しかし逆に女子校育ちの文学部女子はちゃっかり彼氏作ってる子ばっかりだったけどあれはどういうことだろう……というのは置いといて、そのあたりうまい感じにデフォルメされたキャラだと思います沖野先生。 そんな理学部准教授は、3巻でもやっぱりチョロかった。 そんなさぁ、手作りクッキーなんてさぁ。お菓子たまに作りたくなるんですよ一部の女性は。だけど一人分なんか作れないんですよ、どうしたって余るんですよ。それをまあ、追いかけてくるほど執着しちゃってニヤニヤ。脳裏に甦る記憶――そういえばバレンタインに手作りチョコ余ったから工学系の研究室にばらまきに行ったら女神のように崇め奉られたことあったな。皆けっこうなイケメンで優秀な研究者の卵でモテそうだったのに。 と思ってたら。 さらにチョロそうな人が来た。 新キャラ氷上先生。 沖野先生の兄弟子にあたる方らしいのですが、沖野先生に負けず劣らずツンデレ。何だろう、村雨研究室はツンデレ養成所でしょうか。村雨不動大先生はツンツンツンデレなおじいちゃん先生を期待しちゃっていいんでしょうか喜多先生! 思えば沖野先生の研究室の聖澤女史もクーデレだし、氷上先生の教え子の服部君(新キャラ)はちょっとヤンデレチックだったけど……受け継がれるデレ気質。 氷上先生はオムライスがお好きと。ギャップ萌えですか。わあますますチョロい。 いやもちろん、真面目なキャラクターですからチョロいといっても色仕掛けで単位もらえたりメイド喫茶ばりのオムライスにケチャップハートでおいしくなぁれ♪ で喜ぶとは思いません。しかし、夜遅くまで研究室に残っている氷上先生のためにオムライスにラップかけて冷蔵庫に入れておいて『お疲れ様です。あまり無理しないでくださいね』とかメモを添えておけば涙目で食べてくれるタイプだきっと絶対間違いない(独断)。 ↑ここまで、6/23予約取り寄せにて購入し読了後の感想。 そして本日6/24再読。に先立ち、喜多先生が「沖野の母校は東大イメージ」とおっしゃっていたので、授業終了後ぶらっと自転車で半周してみました。 キュリーシリーズの大学描写は妙に東大を彷彿とさせます。 いえわかってます。四宮大学は、私大です。 理学部、工学部、薬学部、医学部、農学部と理系だけでも旧帝並のバリエーションを誇っていようと、現代日本の私大は早慶ですら理系は理工学部にまとめられていようと、小さな私大なのです。 正門入ってまっすぐ奥が講堂という描写に、ファミマの前に立って信号待ちをしている時の、本郷通り沿いの白い正門の奥に見える安田講堂がありありと思い浮かべられても! 四宮大学は小さな地方の私大なのです。 などと思いながら正門前からスタート。「沖野の母校は東大をイメージして書いています。(弥生門のあたりとか)」との喜多先生のお言葉を思い出し、弥生門から出て右へ。おお、本書第4話『化学探偵と見えない毒』で沖野先生がカバン引ったくられたのはこのあたりかーと思いつつゆるい坂を下る。池之端門から再び構内に入り、龍岡門方面へ。本部棟を右に見つつ、舞衣さんのいる事務棟はここかしらんと考えて自転車ツアー終わり。自習室に引きこもって刑法の復習に取り掛かりました。 これがまずかった。何せ、本日の授業は財産犯。窃盗、強盗、エトセトラ。頭が疲れてきたところで息抜きがてら本書再読。 脳裏に甦る刑法担当S教授の声。 『単なるひったくりは、窃盗と考えられています。しかし、被害者がバッグを奪われまいと抵抗し、なお強奪すれば強盗となります』 ……沖野先生は抵抗しなかったからこの段階では窃盗だな。 『事後強盗は、通常の強盗とは違い窃盗の後に暴行・脅迫が行われるもので』 ……ん? 服部君(新キャラ)、引ったくられた沖野先生のバッグを取り返そうとして引ったくりに殴られたよね。 『しかし、その暴行・脅迫は窃盗の犯行現場又は窃盗の機会の継続中に行われなければならないのですが、この判断について判例・裁判例を見ますと、窃盗行為から30分後、現場から1キロ離れた地点で被害者が犯人を発見し取り返そうとして犯人に暴行された事例については事後強盗を肯定、一方現場から200メートル離れた地点で職務質問された場合について否定』 ……てことは、沖野先生のバッグが引ったくられたあと服部君が夜通し犯人探してついに見つけて暴行されたこの事件は、事後強盗致死事件になるのか? それとも窃盗の機会の継続が認められずに、窃盗と傷害致死の併合罪になるのか? とここまで考えて首をひねる。はて、私は息抜きのために本書を再読していたはずだが。 苦笑しつつ本を閉じました。 日記のような内容になってしまいましたが、キュリーシリーズはキャラクターが魅力的でこの巻もツンデレが非常に楽しかったので大満足です。 久しぶりに初版本というものを予約取り置き購入しましたが、296ページ5行目、おそらく「服部」とすべきところが「氷上」と誤植されているのも初版本の醍醐味ですね。 ただ、毎度毎度扉に描かれている構造式は、ネタバレではないのかなぁとちょっと思ったり。高校まで理系で文転した私のような人間にはちょうどいいバランスなのですが、理系の方にはすぐネタがわかってしまいそうだし、文系の方には解説があってもぴんとこないのではないかといらぬお節介が胸をよぎったりもしました。 個人的には化学とミステリとストーリーがちょうどいいところにハマっているので大好きなシリーズです。読者層として、私個人がニッチに過ぎないことを祈ります。
2投稿日: 2015.06.24
