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powered by ブクログ短編小説とエッセイの組み合わせでした。男と女の機微な振る舞いや感情が表現されていました。私は向田邦子さんの飾らない潔さのようなものを感じる文章が好きです。 お話の入りと結びが印象的な表現になっているなと感じました。
0投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログ向田邦子デビューには少し理解のハードルが高かったかも、下世話な話だがふんわり終わるこの感覚をもう少し何冊か読んで楽しめるようになりたい。
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ●短篇四篇『鮒』台所で物音がし、見にゆくと鮒の入ったバケツが置かれている。息子が飼うと言って、水槽に移して飼うことになるが、その心当たりのある父親は浮かない。過去に関係を持ち、通った女のアパートで飼われていたものだったから。 『ビリケン』毎朝通る果物屋の主人を、こっそりビリケンと呼び、内心でバカにしていた男。ビリケンは死、男の息子が果物やで万引きを働いたことによって、男の記憶が刺激され、古本屋で万引きをした大学時代のことが思い起こされる。ビリケンはその古本屋の息子だった。 『三角波』結婚相手である夫の部下に、好かれていると思い込んでいる新婦。部下が愛しているのは、夫だった。 『嘘つき卵』子供の出来ない夫婦。検査でシロとわかった妻が、嫉妬心から夫の元カノと推測する女がやっているバーへゆき、写真家の男と出会い、浮気の未遂をしたところで、妊娠がわかる。 「言葉に出してしまうと、あとはセーターの毛糸をほどくようにするすると楽に話せた。」という比喩はいいなあと思ったけど、現代では通じないものになっているのかもしれない。『嘘つき卵』の、決定的なことはしてないのだけど、一生秘密を抱えて生きていくだろう妻のことを思う。どの夫婦にも、そういうことが、大なり小なりあるのではないか。 タイトルの「男どき」は、幸運に恵まれ、勢いがある時、で、「女どき」は、すべてがうまくいかず、不運な時、であるらしい。女=不運なんてな。なんだと! と思うが、まあそれはそれ。後半のエッセイを読むと、女でありながら立派な仕事を持ち、しかしそれに奢ることなく生きる向田さんの姿勢は、男女平等をかさに、得をしようとしているように見える現代の女にはない、清さ、カッコよさがある。何事にも興味を持ち、いくつになっても「へえ、なるほどなあ」と感心して面白がること、それを肝に銘じて、生きていきたいものです。
1投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログこの秋、ひとり『向田邦子祭り』しています 未読の向田作品を片っ端から読んでいますが こちら、前半はショートショート。 後半で向田さんの随筆となっています。 正直ショートが苦手な私は向田さんの作品と 言えど、不思議な本だなと。 まず、男どき、女どき。ってに何?から 始まり読み進めてようやく男と女の機微? が描かれてる?読解力が乏しくて萎えました。 解説まで読んで、ちょっと鳥肌が 立ったのですがネタバレになるので ご興味ある方は、読んでみて下さい。
26投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ「嘘つき卵」不妊治療中なのでグッサグサに私の心に刺さった。私が生まれる前に亡くなった人なのに、Xの婚活垢とか妊活垢とかでつぶやかれる魂の本音と同じことを言ってるではないか! 人間って、というか男女ってなにも変わらないんだなと思った。誰かが「ベッドシーンを描かずに濡れ場が書ける人」って評してたけどまさにそうだなと。
0投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログAudibleにて聴書。 向田邦子最後の短編4篇とエッセイ。エッセイはかき集めた感があるが、短編は向田邦子らしい意地の悪さが読めてとてもいい。
0投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ最後の短編小説とエッセイ、古本屋で見つけて懐かしく読みましたが色褪せません。人間を鋭く描くけれど温かくて、短編であるのに重みがあってリアルに感じとれます。エッセイでは、ご両親が出てくればそのままドラマにもなりそうだし、人となりが出ていて粋です。 エッセイの「ゆでたまご」「草津の犬」が好きです。
26投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ比喩が絶妙(「行ったことのある国はそこだけ地図に色がつき、人肌にあたたかくなっているような気がする」p.112鉛筆、「旅も恋も、そのときもたのしいが、反芻はもっとたのしいのである」p.150反芻旅行)。これは女性は抽象的なものが苦手だという自意識から培われたものかもしれない(「女は、身に覚えのあるもの、目に見えるものしかおかしくないのだ」p.165笑いと嗤い、「女は具体的な動物です」p.186甘くはない友情・愛情)。 4つの短編小説は、1981年に飛行機事故で亡くなる直前の遺作。『三角波』(p.55〜)は、現代ならともかく、この時代にこのドンデン返しとは、と非常に印象的だった。
1投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログやはり、この方の小説で常に感じるのは 「清濁併呑」という事。 だから、人っていいなぁと思う。 むしろ、暗く濁ったところが無い人には、というかそれをひた隠したり、見て見ぬふりをして生きている人には、全く魅力を感じない。 鮒と、嘘つき卵が特に好き
1投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ前半は短編小説。後半からエッセイの構成。短編は男女の関係に纏わる暗部が主。これは向田さんの作品を読むたびに思う事だが、ありふれた日常と人の背景に見え隠れする、一つや二つあるような後ろめたい面を、決して誇張せず丁寧に拾い上げる天才だと思う。この世界観を書けたのは後にも先にも向田さんが最後なのでは。読み終わるたび遺された作品の少なさに悔しくなる。
5投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ最初4篇、ザ・向田邦子! 「V」は印象深い随筆ばかりだった。「甘くはない友情・愛情」は頷ける。女の友情は、男のようなものとは確かに違う。「黄色い服」は少し教訓じみたような内容。「無口な手紙」は中2教科書でも馴染みのある作品。他には「反芻旅行」も共感できる部分が多く好きだった。 「独りを慎しむ」は道徳の教科書にあった。現代では古臭いと言われそうだが、古臭い中にも気付かされることがある。古い感性の中でも、守るべき不変的な良さがある。 向田さんは「古臭い」と言われると喜ぶだろう。女が男と対等になろうと努力している時代だから(まだまだだが)。文章を読むと生きている。随筆はより血が通った文章だと思う。不慮の事故で亡くなっても、作品は読み継がれ、本の中では生きているんだなと感じた一冊だった。今では向田さんの年代だと当然亡くなっている人が多いだろうが、やはり事故となると一層死に思いを馳せる。
0投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログ★★★★ 何度も読みたい 最初の4編は短編小説、あとはエッセイ集となっている作品。エッセイの方では、著者の人生哲学のようなものが簡単に紹介されている。その中でもいくつかの話には、襟を正さなくてはという気持ちにさせられた。特に『若々しい女について』『独りを慎む』『サーカス』などが印象的だった。 「自由は、いいものです。ひとりで暮らすのは、すばらしいものです。でも、とても恐ろしい、目に見えない落し穴がポッカリと口を開けています。それは、行儀の悪さと自堕落です。」 「誰が見ていなくても、独りでいても、慎むべきものは慎まなくてはいけないのです。」 これらは『独りを慎む』のp125の一節だが、著者の何気ない日常の動作を切り取って、我々の鼻先に突きつける技術を感じられると思う。独り暮らしをしたことのない私でもどきりとした。
0投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ向田邦子さん……良かったなぁ!! 今から40年以上前の作品にもかかわらず、全然、 色褪せてなくて、多少の昭和感があっても、逆にエモい感じが堪んないっ❤️ 短編小説とエッセイで構成されているのですが… エッセイが素晴らしいのです。 もちろん短編も素敵です。 ハンディキャップを持った同級生とその母親とのエピソードが語られる『ゆでたまご』。 旅も恋も、そのときもたのしいが、反芻はもっとたのしい…という『反芻旅行』。 妹さんの疎開先から送られてくる『無口な手紙』。 ひとり暮らしをはじめて「お行儀」が悪くなってしまったことに気づいてしまった『独りを慎しむ』。……と素敵なエッセイばかりです。 「お行儀良くしなさい」はわたしも祖母によく言われたなぁ。お行儀よくしなくっちゃね! 素敵な向田邦子さん。 「男どき女どき」の再読はもちろん、これからもどんどん読んでいきたいと思いました。
22投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログ向田さん、なんだろうなぁ。 気が強そうで、へそ曲がり、とっつきにくい印象。 なのに、読んでしまう。 何か気になる。 ドラマがあれば観てしまう。 何故か気になる。 そこがカリスマたる所以といったところでしょうか。
1投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ向田邦子は、やっぱり面白い。 短編小説も、エッセイも皆良い。 こんなに短い物語の中に人間の感情や心の動きを文章にさらりと乗せて、読む人をすぐに惹きつける力がある。しかも向田さんの心の温かさまで感じてしまう。 エッセイも共感できる事ばかり。 これを書かれた時の向田さんの年齢に自分が近い事もあるのでしょうが久しぶりに向田作品に触れるとその凄さを実感する。 本当に今もご活躍していて欲しかったと心から思う。
3投稿日: 2024.02.15
powered by ブクログ向田邦子文学忌 1929.11.28〜1981.8.22 木槿忌 (むくげ) 山口瞳の向田邦子の死を受けての小説「木槿の花」より 小説新潮で昭和56年7月から連載された短編4編とエッセイ 最後の小説「嘘つき卵」 不妊に悩む妻と、過去に別の女性を妊娠させたので自分に問題ないという夫。という話だけれど、この作品が最期の原稿となり、脱稿後、台湾旅行の飛行機事故で亡くなる。 冒頭に 時の間にも男時女時とてあるべし「風姿花伝」 とあり、タイトルが世阿弥の能の理論書よりとられていることを知る。 男時女時の言葉の成り立ちについては知らなかった。意味はざっくりと、男時が運が良い時。女時が悪い時ですが、世阿弥が陰陽説から考えた造語のようです。世の中のことは、全て陰陽に分けることができ、男女であれば、男が陽で女が陰となります。本来は、陰陽に優劣はないのですが、世阿弥は、能に良い時悪い時があり、因果が巡っているというような意味合いで使うようです。 向田さんの短編は、シュッツとしてギュときてバチんって感じで好きです。このタイトルは連載時から使われていたようです。脚本家としてエッセイストとして小説家として(前回の新潮連載の思い出トランプで直木賞を受賞している)男時を過ごしてこられた方のあまりに不運な事故であったと思います。 印象的な作品は「三角波」 結婚を控えたカップル。夫は何かにつけて部下の男を呼びつけ世話をさせる。部下の様子に妻は、自分に好意があると思う。部下は結婚式を病気として欠席する。新居で夫婦で迎えた朝、庭に部下の姿を見つける。部下が愛していたのは、夫だった。で、ここからの1ページが良くて、たぶんこの状況をやり過ごしていく新婚夫婦。壊さなければ壊れない。これが一番好きでした。
60投稿日: 2023.08.22
powered by ブクログ男女の話がいくつか その間にあった「ビリケン」はほっこりした。 「鮒」の守や「再会」の真弓のような子供たちの鋭さに大人はきっと脅威を感じる。 後半はエッセイ 「ゆでたまご」は以前Twitterでバズっていた気がする。人の悲しみと温かみに目がいく向田邦子はやっぱりできた人だなと思う。
0投稿日: 2021.12.31
powered by ブクログ人の心の機微というか、社会もしくは家族といったいわゆるコミュニティーにおける人間の心の動きを細かく、リアルに描いている。そういう意味で面白い。 登場するのはごく普通の人々。そういう人々にも、普通ではない出来事が訪れる。それは殺人事件が起こるとか、未知の能力が身に付くとか、そういう大事件ではない。平凡と言えば平凡な出来事だ。しかし当事者にとっては大事件だ。そういうものに出会ったときの人間の反応を、実に上手く描いている。
1投稿日: 2021.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近よく手にしてしまう向田邦子。昨日もふと購入(誰に何と言われようと紙媒体が好き)したこの短編を、スタバで全部読んでしまったのだが、その間私はコーヒー片手にうんうんと唸り、大笑いし、挙句泣くと言う感情の起伏を人目を憚ることなくやってのけてしまう。 わたしが生まれる少し前の、わたしが生まれた後もかろうじて残っていたその時代の雰囲気に背筋を正され、今も昔も変わることのない人の営みに涙が出てくるというかね。 脚の悪い同級生の母親が遠足にクラスメイトにわたしたゆで卵。1人で徒競走を終えようと懸命なその子に伴走する教師の姿、それを愛と考察した件に号泣。そう、そうなのよ、と。行為そのものだけじゃなくて、それを暖かいものと受け止められることが、愛なんだよと。私は「愛」という言葉が大嫌いなのだけれど…(言葉にして、これほど尊い行為を陳腐なものに見せてしまうものがこれ以外にあるだろうか…) その文には納得してしまう。 自由を謳歌するのとだらしなくなるのはイコールではない、と言うお言葉に「その通りですぅ…ごめんなさぁい…」と背筋を正され、反芻旅行のお母さんに、うちの母を重ねてしまいさらに号泣。 いやはや、良い時間を過ごさせてもらった。
0投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログ小西康陽(元ピチカート・ファイヴ)の「ぼくは散歩と 雑学が好きだった。」を読んで森繁久彌と向田邦子に興味を持ち、この本を手に取った。 短編4編とエッセイが収められていて、最晩年の作品らしい。 短編はどれもとても面白くて、引き込まれてしまった。どれも昭和の匂いがして、1982年(昭和57年)の作品なのだから当然かもしれないが、今読むと何ともあか抜けない印象があって、それがまたいい味を出している。
0投稿日: 2020.12.27
powered by ブクログ短編は三角波、嘘つき卵が予想外の展開だった。エッセイは、なるほどなぁ、、というものが幾つもあって、向田邦子さんの他の作品も読みたくなった。
0投稿日: 2020.05.25
powered by ブクログ向田邦子の最後の短編小説4編にエッセイを含む。 何事も成功する時を男時、めぐり合わせの悪い時を女時という。 向田氏の短編を読み、やはり、彼女はある種の昭和史を語らせたなら、天下一品なのだと思いました。なんと、日本語の豊かなことか。女性の細やかな、時には陰湿であり、陰のあるところなど、現代の日本では、とんと見られなくなっている風景、表象であろう。
0投稿日: 2020.05.05
powered by ブクログ最近読書記録をつけていなかったのでボチボチと。この本は大学時代に一度読んだ。その時は全くわからなかった夫婦というものが、今でも全くわかってはいないけれど、この本に出てくるのは、比較的多くの人が共感できる形なのであろう。
0投稿日: 2019.12.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
向田邦子 著「男どき女どき」、1985.5発行(文庫)。小説4編とエッセイ21篇、向田さんの最後のメッセージともいえる作品ではないでしょうか! 小説では「鮒」と「ビリケン」、エッセイでは「若々しい女(ひと)について」「独りを慎む」「ゆでたまご」「反芻旅行」「壊れたと壊したは違う」、特に秀逸と感じました。 向田邦子さんのラストメッセージとも言える「男どき女どき」、1982.8刊行、1985.5文庫化。21編のエッセイと4つの短編小説が収録。たった3ページのエッセイ「ゆでたまご」が映像的に心に迫ってきます。著者が小学4年生の時の出来事から「愛」を紡いだエッセイです。片足、片目が不自由で疎んじられていた同級生Iにまつわる2つの話。遠足の時、汚れた風呂敷に包まれた大量のゆでたまご。母親が「これみんなで」と著者に。徒競走で遅れて一人走るI、厳しくて人気のない女の先生が飛び出し一緒に走った。愛はぬくもり、自然の衝動! 向田邦子「男どき女どき」、1985.5発行、再読です。「ゆでたまご」と「無口な手紙」がお気に入りです。「ゆでたまご」には、短いエッセイ文の中に、貧しく動作ののろい女の子への母親の愛と教師の愛がぎっしり詰まっています。手紙は、簡潔、省略、余韻、そして、その人ならではの情景か言葉が。そうありたいと常々思っています。 4つの短編小説といくつかのエッセイが収録されています。向田邦子「男どき女どき」、1985.5発行、再読。小説では「ビリケン」が好きです。エッセイでは、「若々しい女(ひと)について」「独りを慎む」「ゆでたまご」「草津の犬」「壊れたと壊したは違う」「無口な手紙」「甘くはない友情・愛情」がお気に入りです! 女は具体的な動物、夫を愛し子供を愛する本能はすぐれているが、友情という抽象的な精神は男にはかなわないのでしょう。とありました。 TVで北海道の言葉: 自分の意志なし(不可抗力)で押してしまうのを「押ささる」、自分の意志で押すのを「押しちゃった」(自分の責任)だと。これを聞いて、向田邦子さんの父からの教えのエッセイ「壊れたと壊したは違う」が浮かびましたw。向田邦子「男どき女どき」、1985.5発行。「思い出トランプ」で直木賞、何事も成功する男どきでした。その後の「男どき女どき」、21編のエッセイ集と遺作を含む小説4編が収録されています。エッセイ「無口な手紙」「独りを慎む」「ゆでたまご」が好きです。台湾旅行は女どき、早逝されました。
0投稿日: 2019.12.19
powered by ブクログ記憶には甘い辛いという味覚が舌ではなく心の内に誘ってくれる。辛い記憶は時を経て美味しく頂けるし、昔の甘い記憶に蓋をしてしまうこともあるある。人の心は摩訶不思議、この書籍の読後感。
0投稿日: 2019.10.03
powered by ブクログ遺作だからか、短編から突然エッセイに切り替わり、これは随筆に見せた物語なのか本当に著者の感じた記録なのか、予備知識がなかったため戸惑った。エッセイもそれぞれ妙に趣が異なる。初出誌を見ると納得、そもそも掲載された媒体の趣が違う。 それでも作者独特の鋭いものの見方や気取らない率直な物言いは一本芯のように貫かれていて、一冊丸ごとどこを読んでも向田邦子。 時代を感じさせない新鮮さと真実があるから、戦中の学童疎開や国民服にゲートルといった話題が出てきてやっと書かれた年代を思い出す。 エッセイにはところどころ、読みながら自分の襟を正したくなるような訓戒が含まれている。本棚や車に忍ばせておきたい一冊。
0投稿日: 2019.01.30
powered by ブクログ身内の付き添っていった病院で診療待ち中に読了。待ち時間が長かったというのもあるけどページ数が少なく各編も短めでさっと読める。でも一編一編はとても中身が濃い。Iは短編、IIは最初の作品だけ短編であとはVまでエッセイが続くちょっと不思議な編集は死後に作品をまとめたものだからか。男時とは「好運に恵まれているとき。運のついているとき。」で女時とは「運の向いていない時。衰運の時。」とのことで『風姿花伝』からの引用(意味は「コトバンク」参照)。最も世阿弥は能の立会いにおける勢いについて述べていたようだ。閑話休題。短篇は「思い出トランプ」にも通じる、短い展開ながら最後にドキッとさせる落とし所がある味のある作品が並ぶ。エッセイは父の詫び状同様周辺雑記とも言える内容が美しく無駄の無い日本語で綴られていく。『父の詫び状』の感想にも書いたが、前傾書と本書のエッセイ部分を合わせて向田邦子さんを主人公にした朝ドラが作れるんじゃ無いかと思う。
0投稿日: 2018.11.11
powered by ブクログ向田さんの作品を読むと、見透かされているような気がしていつも心がザワザワする。本当に怖い文章を書く人。 男性には絶対に書けない。 後半のエッセイは特に心に留めておきたい。一人暮らしを始めて早四年、「独りを慎しむ」は苦虫を噛み潰したような思いで読んだ。ひとりでいるときもきちんとしているって、難しいんだよなあ。まったく出来ていないなあ。 「反芻旅行」「無口な手紙」「黄色い服」、何度も読み返して、ずっと忘れずに日々の生活を送っていきたい。
0投稿日: 2018.10.31
powered by ブクログ著者の遺作。わかりやすい文章を書く。4つの短編とエッセイ多数。どれも良かったが「ゆでたまご」「草津の犬」「無口な手紙」が特に良かった。写真は幾分上向きで勝ち気そうだが、エッセイの内容もそれをうかがわせるものがあった。2018.6.24
0投稿日: 2018.06.24
powered by ブクログ好きな作家です。 いつ読んでも、文章を並べるのが上手な作家なので、 ついつい手に取ってしまいます。 男性作家ではこういう風に、 物って書けないんですよね。
0投稿日: 2018.03.09
powered by ブクログ小説とエッセイが入った1冊。 久しぶりに、教科書にあった『字のない葉書』を読んだ。集団疎開に娘を出す父の気持ち、帰ってきた父の男泣きの場面。大人になりより気持ちが理解できる。 はじめて向田邦子のエッセイを本で読んだが、どれも日常の場面が切りとられていて、分かるわぁーと思わず呟きたくなるものも多数あった。 ☆心に残ったフレーズ ・手紙にいい手紙、悪い手紙、はないのである。どんなみっともない悪筆悪文の手紙でも、書かないよりはいい。書かなくてはいけない時に書かないのは、目に見えない大きな借金を作っているのと同じである ・旅も恋も、その時も楽しいが、反芻はもっと楽しいのである 旅の反芻とは・・テレビで自分が見たのと同じ光景が出れば嬉しい。行ったことのない国を見るよりも、もっと視線は強く思い入れも濃いような気がする。
0投稿日: 2017.08.15
powered by ブクログピリッとしてるなぁ、どれもこれも。 「鮒」「ビリケン」「三角波」「嘘つき卵」「反芻旅行」「花底蛇(かていのじゃ)」「甘くはない友情・愛情」
0投稿日: 2017.06.02
powered by ブクログ「鮒」「三角波」の二編がどこかの小説講座で紹介されていたのを思い出して、それらが収録されている本書を手に取った。面白かった。 上の二編以外にも「ビリケン」「嘘つき卵」とエッセイが収録されている。こちらも面白かった。 いやあ、でも、「三角波」は別にサインでもコサインでもないが、この話をオマージュしたマンガに思いがけず出会いたい。
0投稿日: 2017.03.20
powered by ブクログ晩年の小説とエッセイを収録した短編集。上品でしなやかな向田邦子の世界を堪能できる。「黄色い服」というエッセイでは、著者が幼き時を受けた厳しき父からの思い出である。洋服ひとつを選ぶのも「選択」なのだと。「選んだ以上、どんなことがあっても、取りかえを許さない。泣きごとも聞かない」「この頃になって、これは、洋服のことだけではないと気がついた」 人生は選択の連続。泣きごとは許されないのだ。
3投稿日: 2016.07.09
powered by ブクログ発売が自分の生まれる前ということに読んだ後の本の裏を見てきづいた。人間の本質はいつの時代は変わらないということと感じてしまった。
0投稿日: 2016.03.04
powered by ブクログ学生の頃によく読んだ向田邦子。読まなくなったらどこがよかったんやろって気持ちにもなったけど、読み返してみたら、おもしろいとは言いたくないおもしろさがある。古本で買ったの、しおりに「烏賊 雲丹」と書いてあって、なんや知らん、いいなあ。
0投稿日: 2015.11.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編とエッセイの詰め合わせ 男ふたり女ひとりの三角関係の短編を読んでるとき 「2015年ならBLになることもあるけど 昭和の短編だからねえー・・・って ええええええええΣ(゚д゚;)」となりました。 まさかの昭和の短編のBL落ち・・・
0投稿日: 2015.08.01
powered by ブクログ向田邦子さんの本は勉強になる。時代は少し昔のはずなのに、古めかしさは全くなく、背筋が伸びるように気持ちの良い日本語と、唸るような顛末。 この方の本はまだ読んでいないのがたくさんあるので、制覇しないと。 日本人として、大事にしたいセンテンスがたくさん。 年を重ねて、少しずつ読み直したい本。
0投稿日: 2014.09.03
powered by ブクログ20140701再読了 蔵書。風姿花伝で「男時、女時」が出てきて、読み返してみる。何事も成功するときを男時、めぐり合わせが悪く忍ぶときを女時と言う。能の言葉。●ピリッとした短編、エッセイ。「三角波」の顛末にやられる。
0投稿日: 2014.07.31
powered by ブクログ日常で取り立てて意識しない感情を細やかに書き上げているところがすごい。一つひとつに共感しながら読んでいました。自分への戒めにもなりました。忘れた頃にまた読み返したい。 反芻旅行がとってもいい!
0投稿日: 2014.06.04
powered by ブクログ昭和57年に刊行されたエッセイ・短編小説だけど、今読んでも全然新鮮な気がする。「独りを慎む」などは読んでみると、男女ともに慎むといういしきすらしていないのではないだろうか。初めて向田作品を読んだが、他の物も手を伸ばしてみようと思う。
0投稿日: 2013.11.12
powered by ブクログなんでも上手く行く時を男時、全然上手く行かない時を女時という、それに関する短編小説とエッセイです。日常の何気ない所からドラマ性を切り出してくる著者の技量におどろかされます。 九州大学 ニックネーム:川島太一郎
0投稿日: 2013.11.12
powered by ブクログやっぱり向田さんは良い。 この人のエッセイを読んでると、バブル、震災、不況、コンピュータ、現代女性など、これまで起こった事や生まれた物に対する考え方を書いて欲しかったなぁと思う。 早逝が悔やまれる。 以下が好き ・鮒 ・ビリケン ・三角波 ・嘘つき卵 ・独りを慎む ・ゆでたまご ・反芻旅行 ・日本の女 ・サーカス ・笑いと嗤い ・壊れたと壊したは違う ・無口な手紙 ・甘くはない友情・愛情 ・黄色い服 ほとんど全部じゃないか。
0投稿日: 2013.06.29
powered by ブクログ何度目かの再読です。 短編小説とエッセイで構成されたこの本、なにしろエッセイがすばらしい。 ハンディキャップをもった小学生時代の同級生と、そのお母さんのエピソードが語られ、「私にとって愛は、ぬくもりです。小さな勇気であり、やむにやまれぬ自然の衝動です」という一文が心にしみる『ゆでたまご』。 ひとり暮らしを始めて行儀が悪くなったという話や、自分の中に、人が見ていないとスピードを出す癖があるのを知って運転免許の更新をやめた話から、「誰が見ていなくても、独りでいても、慎むべきものは慎しまなくてはいけないのです」と、耳が痛いことを言ってくれる『独りを慎しむ』。 「何とか流の活けた花は、正座してシンと静まりかえっているが、栗崎さんの花たちは、ひざをくずしておしゃべりしている。歌っている。本来なら出会う筈のない日本の花と異国の花が、からだとからだをくっつけあって、くすくす笑いをしている」とか、とにかくもう美しいメタファーの宝箱みたいな『花底蛇』。 そして、今回ワタシ的にいちばんグッときたのが、『眠る盃』に収められている珠玉のエッセイ『字のない葉書』にもあった、妹さんの疎開先からの葉書のエピソードがあらためて語られる『無口な手紙』。「いしぶみ」ってなんてステキなんでしょうか。 読み返して本当によかった。 また何度も何度も読みたい一冊です。
0投稿日: 2013.06.15
powered by ブクログ鮒、ビリケンの短編からエッセーまで向田邦子を味わえる一冊。笑うと嗤う、男と女の笑いに対する考察、女の笑いは具体的、視覚的にはなるほど、と思った。
0投稿日: 2013.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいて、あっとなる。頭の奥で何かがつながる。そうだ。この本は昔読んだ本だ。 私はけっこうかたっぱしから、読んだ本を忘れていくのだけれど、すごく面白かったり、ぐっと心に残った本は覚えている。向田さんの短編は、やっぱり秀逸。
0投稿日: 2013.05.18
powered by ブクログ男どき女どき、波のように押し引きを繰り返す偶然性。 向田邦子を育てた環境が、環境という文字感の冷たさみたいなものから抜け出て、ありありと浮き出てくる。 しっとりとした雰囲気が心地好い。 小説とエッセイ、5部構成であった。小説をもう少し読みたいなあと思ったが、くすりと笑える向田節がよかったです。
0投稿日: 2013.05.04
powered by ブクログ今まで読んだことない程の短い短い話がいくつもあって新鮮だった。 でも何よりも心にしみるのは、妹が疎開先から送ってくる手紙とやせ細って帰って来たときの父親の涙についての話。読んでいて涙が出そうになった。 向田邦子の描く家族や昭和は温かい。
0投稿日: 2013.04.11
powered by ブクログ反芻旅行というエッセイに描かれた向田邦子の母親の姿に、なんだか泣きそうになった。 私はマザコンなんでしょうか?
0投稿日: 2012.11.27
powered by ブクログなにげない小物が、ダイナミックに、物語全体に掛かるのが見事。流れるような語りにつられて、自分まで心の引き出しを開けたくなる
0投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログ高校生の時に向田邦子をたくさん読んだ 今読み返してもまったく古さを感じない。 人間描写、心理描写が深い。鱒と嘘つき卵に男女関係の奥深さを感じる 今では使わなくなってしまった日本語も美しい どの短編もすみずみまで丁寧に生活の中の すれ違いや出会い、人が描かれている エッセイは襟を正される。 一人を慎む。黄色い服。ゆでたまごがいい 含羞というものがある。凛としている。 無口な手紙は胸をつかれる思いがする。 誰が見ていなくても、独りでいても慎むべきものは慎まないといけないもです。 誰も見ていなかった、誰も気が付きはしなかったけれど、なんと 恥ずかしい事をしたのか。闇の中でひとり顔をあからめる気持ちをなくしたら、どんなにいいドレスを着て教養があっても、 人間としては失格でしょう。 自分にむかって意見している。
1投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログ小説とエッセーがまじった文庫本。 自分が一度は経験した感情やみたことがある一瞬のシーンをうまく文章にして思い出させてくれる。 経験して感じたことを、うまく文章で表現して、人にそのことを想起させる技術はすごい。文章に無駄な比喩がない。 突拍子もないネタや結末で読者を驚かせる本が氾濫しているが、心になんともいえない感情を引き起こす人生の悲喜こもごもをうまく使って、私に物思いにふけるような感覚を味あわせてくれます。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ※コメントは本書に収録の【ビリケン】についてです。 ------------------------------------------------------------------ 毎朝、通勤途中で顔を合わせる果物屋の主人、挨拶もしたことがない相手。息子の万引きから30年前の自己の過去がよみがえる。 次第に自分を追い詰めていく心境を見事に描写! 【鹿児島大学】ペンネーム:平凡な人 ------------------------------------------------------------ 鹿大図書館に所蔵がある本です。 〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=11111051184 -----------------------------------------------------------
0投稿日: 2011.11.11
powered by ブクログ面白い。 読んでいて古くささを感じないのは、男女の駆引きや人情はいつの時代も変わらないということなのかもしれない。 たくさんの短編とエッセイが入っているこの本は、様々な気付きを得られる本だった。 例えば「独りを慎む」という言葉には重みがある。 独りだからこそお行儀を良くしなくてはならない。 ボロが出てしまうという危機管理能力の大切さを説いているような気がした。
0投稿日: 2011.10.03
powered by ブクログ「ひとりを慎む」ということばを覚えた。 こころに残る手紙について。 日本の女の食堂での注文。 【引用】みっともないというのは、たしかに見栄でもあるが含羞でもある。恥じらい、つつしみ、他人への思いやり。それだけではないなにかが、ある。
0投稿日: 2011.07.18
powered by ブクログ一番好きなのは、たまごの話。まぁたまごがメインじゃないんだけど。 じゃんけんして走るシーンがたまらない!! これは絶対、女にしか分からないです!!
0投稿日: 2011.06.15
powered by ブクログ先週母親の書棚から奪ってきたのは単行本。 この人はほんとうに面白いなあ。昭和の香りが強いのに、古くささを感じないのは才能か。
0投稿日: 2011.02.06
powered by ブクログ短編小説3編と、あとはエッセイというかたち。 短編小説はオチがすべて秀逸。 エッセイに関しては、わたしが生まれるより前に書かれたものだけど、今の私の内面にぴったしはまったり、教訓をいただけたり、はたまた「なるほど!」と思えたり。 彼女の言葉や考え方は、今の時代の私にとっても、貴重なものです。 どれも短いので、ちょっとした時間に読めて、それでいてうーンとうなってしまうようなお言葉たち!に脱帽です。
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログひとりの時間を背中を丸めてペタンと座ったり、だらしない恰好で町を 歩いたりは、絶対にしないで生きているのだろう。 彼女たちはどんなにくたびれても決してシルバーシートに腰をおろさないでしょう。 ゆれる電車でつり革にもつかまらず、体のバランスをとる訓練をしながら、 乗り合わせた人の表情や窓の外の景色を、ドン欲な目で観察しているでしょう。 5年先、10年先もきっと同じでしょう。決して老いにつけ込まれず、老いに 席をゆずろうとしないのです。悲観論者ではないということ。 先のくとをくよくよしたところで、なるようにしかならないのです。 飢え死にした死骸はころがっていないのですから、みんな何とか生きてゆけるのです。 あの人みたいになりたい・ああなりたくはないという人を見つけておけと 昔からいうじゃありませんか。 独りを慎しむ ひとりでアパート住まいをはじめたら急激にお行儀が悪くなっているのです。 煮物を鍋のまま食卓に出して箸をつけていました。 転がる石はどこまでもということわざがあるそうです。 お行儀だけのことではない精神の問題。 誰が見ていなくても、独りでいても、慎むべきものは慎まなくてはいけないのです。 闇の中でひとり顔をあからめる気持ちを亡くしたら、どんなにいいドレスを着て 教養があっても人間としては失格でしょう。
2投稿日: 2010.09.18
powered by ブクログ短編集で、小説+エッセイ。 日常のとりとめのないことを強調して、登場人物の心象を生き生きと描き出す鮮やかな作品。書かれた時代の古さを感じさせないことが、今日の読者も引き込ませる理由かな。
0投稿日: 2010.04.18
powered by ブクログ短編小説ですが、この中の ゆでたまご というお話が本当にすき。 ほろりと暖かい気持ちになります。いつも目の前の本だなに置いてます。
0投稿日: 2010.04.01
powered by ブクログ子供から大人になりかけてる頃に読んだときは、物語としておもしろいと思えて、大人になって再び読んだとき、最初読んだときよりも登場人物の心の機微がリアルで味わい深かった。
0投稿日: 2010.03.23
powered by ブクログ09.11.24~09.12.13 小説では「鮒」「三角波」「嘘つき卵」、エッセイでは「花束」「私と職業」「黄色い服」「伯爵のお気に入り」「花底蛇」が好き。 前から『風姿花伝』には興味があったけど、この本を読んで、更に興味を持った。うまいなあ。
0投稿日: 2009.12.13
powered by ブクログひさいぶりの向田さん。 こまやかに感情を描くのではないのに、 手に取るように気持ちが伝わるのはなぜだろう。 秀逸ですな
0投稿日: 2009.12.08
powered by ブクログ「あなたは、35年前に高松の四番町小学校(本文まま)にいた 向田さんですか」 『男どき女どき』(向田邦子著 新潮文庫) 父が東邦生命の会社員だった関係で 「七回だか八回、転校している。」 その転校先として、一時高松に住んでいたことがある。 だから向田邦子のエッセイには、 小さい頃を回想した思い出と共に 高松で過ごした時の話が出てくる。 脚本家としての向田邦子の作品は 私たちの年代だと 『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』などなじみ深いものがある。 テレビを見ていた時は、まだ向田邦子だとは意識していないが、 今振り返って考えても、秀逸な作品だと思う。
0投稿日: 2009.10.28
powered by ブクログ「時の間にも、男時・女時とてあるべし」(風姿花伝) 短編もエッセイも面白かった。 エッセイはメッセージ性があるので、いろんな人に読んでもらいたい。 ちなみに中学の頃の教科書に載っていた「字のないはがき」がとても印象的で好きでした。
0投稿日: 2009.10.10
powered by ブクログまずなんて読むんだろうで始まり、裏表紙でへえそんな意味があるのかと、読む前から少し勉強になって良かったなあと思いながら読んだのだけれども、結論からいうとすごく読みやすい本です。私にとって初めての向田邦子作品だったわけですが、これは短編集+エッセイといった一風変わった作品で向田ファンからいわせたらこれがベストじゃないのかもしれないですが、最初の「鮒」のラストの子供のセリフにハッとしてしまいました、日常に潜む不思議な感覚というか、恐ろしさみたいな者を表現するのに長けているなあと思います。
0投稿日: 2009.09.12
powered by ブクログ友達に薦められて読んだ向田邦子で、あまり乗り気じゃなかったんだけどすごくいい。日常のなんでもないことが素敵な言葉になっている。
0投稿日: 2009.04.15
powered by ブクログ最初の短編はどれも面白かったので、後半エッセイなのが少し残念だったが、エッセイもまた興味深く読めた 「反芻が一番楽しい」ということばに納得できた私は若くないのか・・・?
0投稿日: 2007.10.01
powered by ブクログどんな平凡な人生にも、心さわぐ時がある。その一瞬の輝きを描く最後の小説4編に、珠玉のエッセイを加えたラスト・メッセージ集。本の後書きや、雑誌に載せていたものを家族の了承を得て一冊にまとめたもの。
0投稿日: 2007.09.19
powered by ブクログ向田文学の一面を垣間見る本です。 「無口な手紙」は感動モノです。 筆者の妹の戦時中の手紙の話を含めて シンプルな手紙がいいという思いが つづられた一篇です。 人間の感動に包まれます。
0投稿日: 2007.02.10
powered by ブクログエッセイと小説のあわせ本。 巻子さんのお話がなんだか印象に残ったのは、阿修羅のごとく(森田監督)の最近の方の映画の巻子と重ねてしまったからかなと思う。 なんかこの本を読んだあとの不思議な読後感なのは、エッセイ、小説ともに向田さんのかをりがしたからだとそんな気がする。 登場する女性はなんだか艶っぽく思えた。
0投稿日: 2006.06.10
powered by ブクログ向田邦子短編集。ところどころに納得できる女性らしさを発揮した作品。日々の生活を鋭い目で観察し、優しく書き上げた作品たち。
0投稿日: 2006.03.22
powered by ブクログ初・向田邦子。だと思う。けど、他の作品を読んだような気がしないでもない。 ドラマは観てたけど、本は手がでなかった。 家族ものというのに抵抗があったから。 でも、読んで見ると、父であり、母であり、息子であり、娘であっても、 その親子としての役割よりも、 人として取り上げられていたので苦手じゃなかった。 むしろ、おもしろい。読まず嫌いはいけない。 登場人物たちよりも(おそらく)先に読者が気付く「嘘」や「秘密」がいい。 まぁ、実は登場人物たちも知っていたりするのだけど。 そう思わせられるというのが、いいなと思う。 この「男どき女どき」は事故少し前に書かれた短編とエッセイが収められていて読みやすかった。 耳が痛かったのが、これ。そろそろ転職(というより転業)? 『女が職業を持つ場合、義務だけで働くと、楽しんでないと、顔つきが険しくなる。態度にケンが出る。どんな小さいことでもいい。毎日何かしら発見をし、「へえ、なるほどなあ」と感心をして面白がって働くと努力も楽しみのほうに組み込むことが出来るように思うからだ。私のような怠けものには、これしか「て」がない。』(わたしと職業)
0投稿日: 2004.10.07
