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歌行燈・高野聖
歌行燈・高野聖
泉鏡花/新潮社
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総合評価

62件)
3.8
18
18
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    初めて読みました。高野聖、女客、国貞えがく、売色鴨南蛮、歌行燈。とにかく読むのが難しくて苦労しながら読み進めましたが、自然と情景が想像できるようになってきました。絶妙な切なさ儚さ妖しさが好き

    0
    投稿日: 2025.10.17
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    有名な鏡花作品「高野聖」。 朗読の音声とともに楽しませていただきました。 彼の作品独特のリズムが心地良い。 山の中で出会った妖艶で不思議な女。 それとは対照的な現実的な存在感を放つ親仁。 現実と幻想の交錯のような体験は、きっと昔は多くあったのではと思う。 日本人の自然に対する畏怖がより身近にあったことを感じる。

    0
    投稿日: 2025.07.28
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    「高野聖」 久しぶりに読んだ。 学生の時以来だと思う。 泉鏡花の文章は本当に美しいな、と感じた。 私の知識不足で、わかりにくい言葉もあったけれど、情景がありありと浮かんできた。 ヒルのくだりや、動物に変えられてしまうあたりもよく覚えていた。 話の終わり方もすっきりしていて、細部にわたって美的感覚と潔さを感じることができた。 「女客」 言葉が難しくて所々わかりにくいところがあったけれど、謹さんとお民さんの想いを伝えあう言葉が熱を帯びてくる様子が生々しく感じられた。 子どもの奇妙に言い当てる言葉で、一気に現実の道に引き戻される空気感も、絶妙だった。 中盤から最後への流れが、うまいと感じた。 「国貞えがく」 書き出しの、やわらかく暖かい空気に触ることすらできそうな文章から一転、暗くどこか不気味な描写に切り替わる鮮やかさが印象的。 風景を通して織次の心を感じるような気がした。 そして、最後の終わり方。 この一行の強さと凛々しさ。 潔さ。 素晴らしい。 「売色鴨南蛮」 なんとなく状況が都合よく感じられてしまった。 流れがざっくりし過ぎているというか。 作り話がすぎる気がした。 「歌行灯」 滑稽で愉快な旅人たちのようで、その根底には芸の道すさまじさが流れ渦巻いている。 喜多八のすごさを、たった数拍の拍子でみぬいた宗山。 これほど出来る弟子を、切ってしまえる源三郎の芸に対する厳しさと潔さ。 そして戒めを守る喜多八の想い。 まるでお三重が縁を繋ぐ絆かのように、桑名の地でこの芸の化身たちが集結した一夜が、静かな凛とした空気の中に澄み渡るように描かれている。 私は、膝栗毛など古典の知識や読書経験が不足しているため、この作品の面白さや素晴らしさを堪能しきれていない。 しかし、それでも、この小説から伝わるものは多かった。

    0
    投稿日: 2025.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めのうちは文章が難しいけど、慣れてくると、どっぷりと世界観に入り込んでしまう。文章だけのはずなのに映像が浮かんでくるような感覚。

    0
    投稿日: 2025.04.12
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    だめだこりゃ。 むずすぎてギブアップ。 状況描写が一つもわからない。 不愉快なレベル。 2度目のチャレンジだったけどだめだ もう2度と読まないだろう。

    0
    投稿日: 2025.01.24
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    高野聖と歌行燈。 文語体が拙者には難しかった。しかし、この唯一無二の文体は、文語体でしか表せない。読後、持っていた文庫本が少し重くなった気がした。

    2
    投稿日: 2023.08.21
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    歌舞伎の「天守物語」に一目惚れ。文章が少し私には分かりづらく、「高野聖」だけ頑張って読了…。 文章の内容が完璧に理解出来たわけではないのですが、幻想的だけど、不気味な世界観だと思いました。人間の愚かさとか、そういったものを超えた存在を描く力を鏡花は持っている気がします。もう少し勉強して理解出来るようになりたい〜!そしてこのお話を視覚的に楽しみたい〜!

    0
    投稿日: 2023.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高野聖だけ完読。5月の感想会。あれ?最近読んだドグラ・マグラと雰囲気が似ていた!と思う。さらに現代文ではないので読みにくさもあった。男は東京から敦賀に向かう電車で僧と知り合い、僧は若い頃の飛騨の山を旅した体験を話す。若い僧は、信州・松本へ向う道で怖ろしい蛇に出くわし、気味悪い山蛭の降ってくる森をなんとか切り抜けた。そこで妖しい美女の住む家に着く。その家には肥った少年もいた。僧の汚れた体を女が全裸になって奇麗にし、癒してくれる。そこから一気にクライマックス!この森にいる動物というのは実は。。。怖いお話し!⑤

    43
    投稿日: 2023.05.07
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    文章が綺麗だからと人に薦められて読んだ一冊。確かに艶かしく、寒気がする場面もあったりと、一気に読み進めてしまう魅力がありました。

    2
    投稿日: 2023.02.18
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    初めての泉鏡花、めちゃくちゃ良かったです。全体的に構成力が凄いと感じました。高野聖は語りが多層化していて、読み進めて気がついたら幻想世界に踏み込んでいます。また、歌行燈では複数ある物語が、少しずつ重なっていき、最後のシーンで一体になる構成は読み進める手が止まらなくなるほど面白いです。文語体や時代背景の知識はあるに越したことはないですが、最初に軽くあらすじをなぞっておくだけでかなり読みやすくなりました。個人的には歌行燈の鼓を取り出すシーンが震えるほどカッコよかったのと、売色鴨南蛮のラストの衝撃がハイライトです。

    2
    投稿日: 2021.12.06
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    明治時代の作品だとすれば、官能小説の類ではなかろうか?これを浪漫派というのだろうか? 文語体で流石に読みづらかった。無教養の読者だろうか!

    0
    投稿日: 2021.03.29
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    『高野聖』妖の女性の周りにいるのが身近な動物たちなので情景として想像しやすい。しかし一番怖いのは蛭の森(泣)

    0
    投稿日: 2020.12.16
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    泉鏡花の描く、女の美しいこと。 妖艶な美、嫋やでありながらもしなやか、そして底知れぬ恐ろしさと儚さがすべての作品で共存している。 代表作である『高野聖』はたしかに妖話ではあるがそれ以上に、彼が描きうる女の真の美を突き詰めた作品と言えよう。

    1
    投稿日: 2020.11.16
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    泉鏡花の作品を初めて読んだ。まず言葉が難解。同じ日本人の言葉とは思えない多様な言葉を操り、さまざまな情景を表現しているが、私のような浅学にはストーリーを追うだけで精一杯だった。 高野聖はそれでもまだわかりやすい。特に妖怪女性の魅力的な表現には読んでるこちらも魅力された。馬が薬売りとは思わなかったが。 一方、歌行燈は登場人物を追うこともままならない、難しい内容。喜多八が2人?誰が誰?按摩が何人?登場人物と時間軸を掴むのが非常に難解であり、混乱してしまった。日本語をもっと学ぶ必要があるなと痛感した。

    1
    投稿日: 2020.09.13
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    明治期は、近代化が急速に進む中で、変わりつつある世界を肯定的に捉えるところと、否定的に捉えるところがあり、泉鏡花のこれら短編小説には、それが、女性観、恋愛観、義などのテーマとして描かれている。 「歌行燈」では、芸に対する真摯な姿勢、義理人情、そして内面の強さがうまく描かれていて、それらは人間の美しさとして感動を呼ぶ。そして、その美しさは時代の超えて恒久的なものだ。 泉鏡花の作品は、舞台、映画、朗読に取り上げられることが多く、それは、独特の文体、表現の豊かさ、ストーリーのテンポ、があるからだろう。 多分に読者の想像力に任される部分があり、現代社会では想像力が追い付かないところが、難解となる理由になる。 自分の場合も、「高野聖」や「歌行燈」については、Youtubeで過去の映画や舞台を映像を観つつ、二度、三度と読んで、初めて全容が理解できるようになった。

    1
    投稿日: 2020.08.10
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    以前、高野聖を読んだことがある。 それ以外には、三尺角。 それくらいのお付き合いしかない文豪。 高野聖は、蛭の林や山家でのことは記憶に残っていたが…。 こんなに本編に入るまでの語りが長かったっけ? まずここに驚いた。 そう考えてみれば、どれも独特な語りのリズムを持つ。 たらたらと雫が滴るように文が続き、終わったのか、続くのか、定かではない。 古語なのか、方言なのか、見知らぬ言い回しは、逝って戻らぬ過去の世を思わせる。 何か、江戸の建物にランプが置いてあるような、江戸のにおいがする明治の町中に迷い込んだ感じがする。 そうして、語りに導かれ、町の路地をそこここと、どこへ向かっているかわからない気持ちで歩いていると、急転直下、思いがけないところにやってくる。 表からは隠されている住人の生活の秘密を見てしまったかのような感覚に襲われる。 吉田精一解説、三好行雄注。 戦後直後の注釈とすれば、今はもう少し丁寧な注も出ているのかな?

    1
    投稿日: 2020.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    泉鏡花を読んだことがなかったがとても面白い。 聞き手が臆病で甘えたがりで、それでいて気の良い人なのが分かって、もう泉鏡花のことが好きになった。 話としてはそう珍しいものでもないが、もしかしたらこういう怪奇系の話の走りが、「高野聖」だったのかなと思った。 しかし親仁はなぜ無事なのか?あの人の狂言かもしれないけど、それは話としては面白くないので無いだろう。 あの人は、女と世俗との唯一の繋がりなのかな。 「女客」 もう死んでしまおうかと思った男。お民は寝ている、寝ているけれども、お堀に飛び込もうとすれば必ず後ろから引き留めてくれる、と信じていた。相手を神のようにすら思う形の愛情がある。 最後、子供が鼬の夢を見たと言って起きてくるシーンは、子供を邪魔に思った母親の生霊だと思った。それなのに2人とも笑顔で話が終わるのが不気味だった。

    2
    投稿日: 2020.03.14
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    初めましての作家さん。 たぶん、読んだことがない。 っていうか清く正しい怪談といえば泉鏡花と思っていた 読んだこともないのに(^◇^;) しかし、悲しいかな旧仮名遣いは苦手なんです。 なんとか理解できたのは、最初の高野聖のみ これは、非常に読みずらかったけど、 一応頭の中で景色が動いたんだよねぇ 他は小間切れだったので悲しいかな楽しめなかったぁ いつか機会があったら、また読んでみたい できれば現代仮名遣いで・・・ でもそうなると、独特の言葉の色気が伝わらないんだよねぇ

    0
    投稿日: 2018.05.30
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    僧が飛騨山中で迷った先にたどり着いた家にいた女は、邪悪な心を持った男を虫や獣に変える妖怪だった。僧はなぜ化身されずにすんだのか。明治の作品であとの作品はほとんど理解できなかった。もはや口語訳本が必要。2017.1.20

    0
    投稿日: 2017.01.20
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    鏡花の作品で最も有名な「高野聖」。十数年ぶりに再読してみて「こんな話だったのかー!」と当時の自分の理解力の低さに愕然となった。正直「高野聖」は苦手だと思った。森の中で蛭がたくさん落ちてくる描写などかなりリアルで気持ち悪い…。本作で一番好きなのは「売色鴨南蛮」と「歌行燈」だ。典雅で美しい文章から生きる人間の悲しみが滲み出ていて切ない気持ちになる。「紺の筒袖の上被を、浅黄の紐で胸高に一寸留めた甲斐甲斐しい女房ぶり。」は帯してないってことなんですね。祖母もですが昔は帯はよそ行きの時しかしなかったみたいです。

    1
    投稿日: 2016.08.20
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    瞼(まぶた)に颯(さっ)と薄紅(うすくれない)。 CMのコピーのような文章がさらっと出てくる。でも嫌味でなく自然。自由自在な言葉使いにノックアウトされました。天才肌の人なんでしょう。カメラのカット割を考えたかのような場面の切り替わりが印象的。

    1
    投稿日: 2014.08.21
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    個性的な温泉の気分です。一回漬かって気持ちいいと、何度でも漬かりたくなる。 独特の言葉遣いと節回し。これは、洋楽のウタ物を、言葉の意味だけではなくて、音やリズムでも愉しむ感覚に似ています。の、ような気がします。 一方で。 成程、こういう日本語の使い方は、確実に江戸時代や中世からの日本語を、現代に架け橋しているなあ、と思います。 無論、尾崎紅葉さんの門下ですから、紅葉さんがひとつ前に居る訳ですが。この、耽美でもって背徳的。ヒトの弱さが嫋やかに描かれる文章世界。芥川龍之介さんから谷崎潤一郎さん、恐らくは三島由紀夫さんであり丸谷才一さんであり村上春樹さんまで。脈々と日本語使いの水脈になっているんだろうなあ、と思いました。 この時代の小説や文章を読みなれていないと、ちょっぴり読みにくいと思います。 当たり前と言えば当たり前で、100年以上前の人が読んでたものですから。 しかもその頃に、書き手側が対象としていた人というのは、今の小説読者の数よりずっと少なかったですからね。 英語の歌とかを聴くときに、歌詞が厳密に判らなくてもなんとなく愉しめる感じがあると思います。 また、外国人と会話して、相手が特に英語圏の人の場合、なんとなく片言で意が通じることがあると思います。 もっと言うと、90歳とか80歳の人と会話するときに、同年配と会話するよりも、テンポと良い、言い回しと良い、今一つスムーズに行かないことがありますね。 でも、なんとなくそこで通じるときに、「ああ、それでも通じるなあ」と思うし、困難な分だけ通じたことに愉しみがあったりします。 読みなれていない文体、言語、言い回しの文章を読む感じって、それと似ていると思うんです。 でも、日常のコトバと違う分だけ、漬かってみると気持ちよかったりもする訳ですね。 泉鏡花さんの文章は、形容詞的な言葉が豊富だし、和服の描写とかも多い。2014年現在で言うと、相当にそういう方面の知識がないと、スラスラと読める訳は無いんですね。 僕も、スラスラ読めません。というか、「えっとこの一文は、良く判らん」と読み流していくことも、しばしばあります。 そこでその都度、立ち止まったり悩んだりしてもしょうがないので。 そんな粗い笊にでも、引っかかって残った物が面白い。のか、面白くないのか。そういうことでしかないかなあ、と。 その上、夏目漱石さんにせよ、芥川龍之介さんにせよ、泉鏡花さんにせよ、何しろ、「江戸時代と違う日本語の小説っていうのをどうやって作れるかなあ」と意識的に格闘されていますから、 ケッコウ、皆さん、言葉を自分で作ってるんですね。 当て字で漢字を作ったりとか。 今今の中学校高校で言うと、マチガイだったりするような言葉使いもいっぱいあります。 という訳で、ざくざくと流し読み。 それで面白いものが、面白いということになると思っています。 その上で、泉鏡花さんの文章、リズムというか、ちょっと七五調というか、「現代」ではなくて「近代」のテンポというか。 これはこれで、ある種音楽を聴いているよう、絵画を観ているような愉しみがありました。 内容が胸を打つ、というよりは、言い回し文章なんですよね。だから例えれば、意味合いや物語やコトバというより、感覚的な、理屈じゃない味わい。 ざくざく流し読んでいく中で、何とも豪華絢爛、和風で美の壺、ケレンに切ない言葉遣いに、ふっと気づくと「いい湯だな」という気分。 遙か遠い昔、中学生だか高校生の時分に、泉鏡花さんの小説はチョコットだけ読んだ記憶があります。 その頃には、あまりにも文章が素直に読めず、かつ結局のところは人情噺ぢゃないか、みたいな印象で、面白いと思えずに。 その上、何を読んだのかすら記憶の彼方に霞んでいました。 特段のきっかけはありませんが、多分、スマートフォンに変えてからか。 「青空文庫で無料で読めるんだなあ」と思いづつけていて。ふっと読んでみたということです。 一応、目安として新潮文庫さんの「高野聖・歌行燈」という文庫本を読むつもりで、同書収録の五編を通読。 「高野聖」「歌行燈」「女客」「売色鴨南蛮」「国貞えがく」。 上記の順に面白かった、というのが素直な印象。 近代日本文学、と言われる、「明治・大正・昭和前半くらいまでの、芥川賞的な色合いの小説」というくくりで言うと、難しいのは中短編が多い、ということですね。 雑誌への発表という、当時の小説の商品性からそうなってしまっているんだと思いますが、こうなると、ドレをまず読むか、というのがムツカシイ。 余程好きじゃない限り、全部読んで全部愉しめるかというと、そうでもないと思うんですよね。 ただ、出版社は出版社の都合で、美味しい有名作を一冊には集めないんで(笑)。いっぱい売りたいですからねえ。 閑話休題。 まず、上記五編で言えば、「高野聖」。次いでは、「歌行燈」ですね。 一応簡単に備忘録にしておきます。「高野聖」だけ、長めに備忘録。 ●「高野聖」…旅の僧の語りの形式で、山奥の妖しい美女が、実は怖い妖力を持っているという、どきどきホラー気味の日本むかし話。 ●「歌行燈」…旅道中の老人二人組、実は「能楽の名人ふたり組」。かつてその一人に破門され、今は旅暮らしに身を落とした「若い門付(大道芸人)の男」。破門された事件は、若い男が、気まぐれに素人謡いの老人を弄び恥をかかせ、自死に追いやったから。その自死した老人には、一人娘がいた。父の死後、身を落とした一人娘、今は「田舎芸者」。この4人が、偶然、桑名の街ですれ違う。前段がなかなか判りにくかったけど、四人の因縁が判ってきてからは、面白かった。罪の意識に生きている門付の男が、田舎芸者に踊りを教えた。その踊りを座敷で観て、名人二人組は、「あ、あいつが教えたんだ」と悟る。このあたり、なかなか切なく、良く出来ていて、読ませます。 ●「女客」…互いに一家を構えている男女。背景が良く判らないんだけど、座敷で座って淡々とおしゃべりをするありさまから、かつて微妙に切ない関係だったんだなぁ、と判る。そして、今から二人の間で、ナニかが起こることはもうない、と判る。コレはコレで実はなかなか、省略の妙、水墨画、俳画の趣というか。ワカラナサが甘酸っぱいという、ケッコウこれは名短編。 ●「売色鴨南蛮」…今は立派な医師になっている男が、街中で婦人とすれ違う。「あっ」となる。想い出が甦る。若い若い時代に、悪い仲間と悪い世界に落ちかかった時に。一緒に逃げて救ってくれた、かつて妾暮らしをしていた女性だった。若い頃の、悪い仲間たちとのぐじゃぐじゃした関係、そこでの屈折した心理が、鏡花文体で綴られるというか、謳われる。そんな中で、決してキレイ清純な身の上ではない若い女が、弱い者同士手に手を取って逃避行。そのあたりの甘美さが読ませます。なんていうか、映像的に言うと、スポットライトの抽象演出な感じが良く出てますね。あらすじの段取りで言うと、しばらく、女が身を売りながら、少年は夜学に通っていたが、ある日女は連行されちゃった…、という悲劇。医師になって邂逅するが、婦人は今で言う統合失調症でした、という。なんだか「わたしたちが孤児だった頃」な感じの終わり方。 ●「国貞えがく」…読み方が雑だったのか、今一つ「?」という読後感。とある地方都市。若い男性が金を下ろして、親戚の家に。貧乏だったころに、金のかたに預けた国貞の錦絵を買い取りに来た。親戚の方が、渡したくなくて言を左右にする。という中で、かつて貧しく、自分の学費のためにその錦絵を売った、悲しい思い出が甦る。たぶん最後は、買い戻すんだろうな、という印象でおしまい。 こうやって思い出してみると、それぞれに実は味わいがあって、安易に「高野聖」と「歌行燈」だけでいいでしょう、みたいな言い方は出来ないなあ、と改めて。 まあ、それはそれとして。 以下、「高野聖」を眺めの備忘録。 #####「高野聖」##### 1900年、明治33年に雑誌に発表された小説です。 これは実に、うーんと唸るくらい面白かったです。 高野聖(こうやひじり)、というのは、和歌山県にある高野山に由来するものらしいですね。 高野山、というのは、金剛峰寺というお寺を代表に、いっぱいお寺が山上地域に密集している、という、変わった町なんですが。 もともとは平安時代に空海さんというお坊さんが、当時の権力=朝廷から高野山の土地を貰って、そこを自分なりの宗教都市にしようとしたんですね。 空海さんですから、大元の金剛峰寺なんかは真言宗なんだと思います。 で、中世以降。まあ鎌倉~室町~戦国という時代に、「俺たちは、俺は、高野山のお坊さんだよ。何らかの寄付を集めるとかそういうことで、旅してますよ」というお坊さんがいっぱい居たそうなんですね。 それが、高野聖、と呼ばれるお坊さんたちだったそうです。 ところがこれが、ある時代以降は真言宗じゃなくて浄土宗の方が多かった、とかいうオハナシらしくて。そのあたりは無学でよくわかりません。 まあ、真言宗っていうのは、素人知識で言っても、護摩壇で現世的なことを祈願したりする訳で。ややもすれば呪術に近い方向の、学究的な性格もありますね。 あんまり、地方田舎の庶民に食べやすい宗派ではないような。 浄土宗、浄土真宗は、何と言っても念仏一つで成仏極楽内定、というような印象ですから、旅の僧には向いているのかもしれません。 閑話休題。 と、いうような「高野聖」という立場の問題は、この小説はマッタク関係ありませんで。 つまりは「旅の僧」というタイトルでもOKです。 小説としては入れ子構造になっていまして。 旅をしている一般人の若者が、たまたま道連れになった、年老いた旅の僧から、寝物語に昔話を聞くんです。 その昔話が、小説としては餡子になっています。 その年老いた僧が、紅顔の若き旅僧だったころ。 飛騨の山越え、ということですから、今で言うと岐阜県とかなんですかね。 山奥を旅していました。 ひょんなことから悪路に迷い込み。蛭やら何やら、死にそうな目にあって。 ほうほうの体でたどり着いた、山の一軒家。 そこには美女と、今風に言えば知的障碍者の男性が、夫婦らしく住まわっていて。 なんのかんのと良くしてもらいます。 で、この美女が、それほど若くもないのでしょうが、実に何とも色っぽい。 ここいら辺の、その妖しい色っぽさの文章描写、文章演出が、得も言えぬ美しさ。日本語という伝達手段が、これほど滑らかにヌメらかに、美しくかつエロっぽく。なり得るものかと舌を巻きます。 別段に、直接的なH表現とか、わいせつ表現がある訳ではないんです。 ただ、もうこれは本当に、明治大正当時ですら、他の追随を許さない泉鏡花独特の、江戸的な香りを残しながらモダンでもある不思議な言葉世界ですね。 で、この美女が、何だか憂いがありまして。 山奥人知れぬ中、淋しく暮らす物憂いが、色っぽさ。ところが一方で、なんとも諦めと確信の中で、どん、と腹を据えて動じない強さみたいなものも併せ持っている。 旅の若き、恐らく美少年というか美青年である、このお坊さん。 正直言って、煩悩に焼かれます。うーん、あの奥さん?抱きたいな、と思ってしまったりする、一夜の宿。 ところが何とも不気味怪しげな生き物、けものたちの気配も感じながらの夜明かしで。 明けた翌日別れの朝まで、「もう全て捨ててここでこの女と暮らしちゃおうかなあ」。くよくよ後ろ髪、しかし別れて山を降りていくんですね。 そして。 「やっぱり戻ろうかしらん」と思いながらの山道で。出会った馬引きの親父。この親父、その女の家でも一度会っている。 そして、その親父から「よくぞ無事であの女の家から出てきた」と言われます。 なんと、その女の家で、女の色香に惑わされた男たちは、みな不思議な妖力で、哀れ獣の姿に変えられていた、という…。 と、言う、なんとも、「夏の日本むかし話、怪談編」みたいなお話なんです。 これを滑らかにヌメらかに語り下ろす、当時28歳の泉鏡花さんの日本語使いの手腕というか。 もう、ほんとうにイメージがくっきりと浮かんでは消えていくというか。 一読、旅の若き僧が、美女に導かれて川の水で体を洗うあたり。その清流の水の皮膚感的な気持ちよさ。 洗い落とされる、山の道中の疲れと汗の爽やかさ。 その一方で、洗ってくれている女の妖しい魅力。 もう、この川の下りだけでも、どくどくわくわくが止み難いコトバの清流、という味わいでした。 誰だったか忘れましたが、「泉鏡花の本を愉しまないのは、日本語で生きている人間として勿体ない」という言葉がありましたが、実にナルホド、納得の体験。 コレ、坂東玉三郎さんで歌舞伎になっているそうですね。 玉三郎さん、映画「外科室」を監督されていますし、泉鏡花さん大好きなのは、持ってる雰囲気通りですね。 ソレがシネマ歌舞伎になっているそうなので、チョット観てみたいなあ、と。 ####################

    2
    投稿日: 2014.07.22
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    難しい...なんなんでしょう、この文体。 擬古文というやつですね。平野啓一郎さんの「日蝕」を思い出しました。(当然、泉鏡花の方が先なのですが) とても素敵なことが書かれているのだとは思うけれど、なんとなく文を読んでいって、後で色んな人の解説を読んで納得!といった感じでした。お恥ずかしい。 収められた作品の中では、「女客」が分かりやすくて良かったです。殆どが男女2人の会話なのですが、台詞回しがとてもロマンチックです。

    0
    投稿日: 2014.04.30
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    『歌行燈』が素晴らしい。 解説にもある通り、映画的であり能楽的。2つのストーリーを同時展開しながら、徐々に急迫な調を帯びつつ、クライマックスに向けてストーリーを統合しながら盛り上げていく、その演出力とリズム感。 文章自体のリズム感、というか詩的表現力(言葉遣い)も素晴らしい。 一言でいえば、センスがいい。 神憑った逸品。 『高野聖』も良い作品です。 泉鏡花はほんとにセンスがいいです。 なお、泉鏡花の作品は「想像しながら読むのが大変」という印象。 先に漫画や演劇などでイメージや粗筋を掴んでおくほうが、読むには楽だと思います。

    1
    投稿日: 2013.11.15
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    泉鏡花ってもっと怪異だったり、突き抜けて非現実さ、潔癖な世界を勝手にイメージしていたのだけど少し違ったのかも?というのがまず第一に思ったこと。 けれどもその中で『高野聖』はおどろおどろしいホラーというよりスリリング、清げというより艶っぽい、怖いほど長く感じる夢を見たときのような気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2013.05.21
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    泉鏡花の高野聖、歌行燈など5つの短編を収録しています。ここに収録されている作品群も鏡花の持つミステリアスさとエロティシズムにあふれています。また、鏡花の作品はどれも文章を読むというよりも映像を見ているような錯覚に陥ることがあります。特に上記2作品は鏡花の作品の中でも特に有名なもので、どちらも映画化までされています。この短篇集の中では"高野聖"と"売色鴨南蛮"がとても気に入りました。明治から大正にかけての作品で読みにくい部分、理解しづらい部分もありますが、たまには気合を入れて挑戦するのも良いかもしれません。

    1
    投稿日: 2013.05.08
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    連休に入り、時間的に余裕が出てきたので少し背伸びをして読んでみました純文学。 タイトルの高野聖、どんなストーリーかも知らずに読み進めましたが、これは、、、ミステリー&スリラーという感じなのか。。。 難解な日本語で包まれてますが、途中からは「で、どうなるの?」と興味をそそられ読み進めさせられます。 山中に迷い込み、そこで遭遇する恐怖体験はリアルな描写で身の毛もよだちます、山に入れなくなります。 が、この作品から何を感じ取ればいいのか、、、メッセージ性はあまり無いと思いますが、怖いもの見たさに読むのは有りです。

    1
    投稿日: 2013.04.28
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    高野聖が読みたくて購入。初の泉鏡花作品。 とにかく高野聖は面白かった。異界へ足を踏み入れた途端に次々と襲いかかるスペクタクルと、その先にある妖艶なお化け(妖怪?)の登場に単純にドキドキした。純粋だったから助かったというオチも好きです。 ただ、全体的にかなり難易度の高い文章だと思いました。スラスラ読めるんだけど、意味を理解するのに時間がかかったりする。高野聖は時間を置いてまた読みたい。

    3
    投稿日: 2013.03.17
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    (1967.10.06読了)(1966.09.02購入) 内容紹介 飛騨天生(あもう)峠、高野の旅僧は道に迷った薬売りを救おうとあとを追う。蛇や山蛭の棲む山路をやっと切りぬけて辿りついた峠の孤家(ひとつや)で、僧は匂うばかりの妖艶な美女にもてなされるが……彼女は淫心を抱いて近づく男を畜生に変えてしまう妖怪であった。幽谷に非現実境を展開する『高野聖』ほか、豊かな語彙、独特の旋律で綴る浪漫の名作『歌行燈』『女客』『国貞えがく』『売色鴨南蛮』を収める。

    2
    投稿日: 2013.03.10
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    折々再読します。あらすじを知っていても読みたくなるのは、幻想世界への誘いが強烈だからでしょう。イマジネーションに身を委ねると、ひりつく暑さの中での匂い立つような淫蕩さが五感を刺激します。これぞエロチズムです。

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    投稿日: 2013.01.08
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    この新潮社版収められている全ての短編がすばらしい。ことに「女客」が好き。舞台は家の2階。明治時代。お互いに我が身の不運を感じながらも生きている書生と、乳飲み子を抱えた親戚の女。火ばちで手をあぶりながら身の上話をするふたり。階下の子の泣き声にはっと現実に帰る。

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    投稿日: 2012.12.22
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    2012/10/02読了 泉鏡花の描く女性や、それを取り巻く空気が、幻想的であり、なんだか艶やかな色を纏った、そんな作風であると思う。 会話の流れ、特に、女性が微笑みながら、あるいは涙をちらりと見せながらそういった「情」を表すようなシーンはなんとなく不思議な色を持っている…。そんな雰囲気が漂う。 演習では「高野聖」をしました。 おとぎ話のよう感触だったが、泉鏡花のフェミニズムが色濃く出ていると思う。

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    投稿日: 2012.10.12
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    美しい日本語を求めて購入しましたが、古典(古文?)寄りと言うのでしょうか、読みにくく途中で挫折しました。

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    投稿日: 2012.08.18
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    ちょっとエロティックなサスペンス「高野聖」と、落語でよくある話しながらテンポよくすすむ「歌行燈」がおすすめです。 詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120807/1344292045

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    投稿日: 2012.08.07
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    夜叉ケ池を読んで著者の幻想描写に惚れ、購読。高野聖以外には怪異的なものは登場しなくて、意外だった。しかし、やはり難解な文面には浅学にして五割理解できたのか微妙なところで、精々雰囲気を何とか感じているという有様。印象的なのは、高野聖の孤屋の怪異である女性。粗野であるのに、上品でどこか艶かしく、とても魅了された。同じ境遇であれば、やはり彼の様に引き返えしたい心地になるだろうと思った。

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    投稿日: 2012.06.16
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    高野聖より (茫然してると、木精が攫うぜ、昼間だって容赦はねえよ。) 風景描写と感情表現の境目が霧懸かっている。 なんだこりゃ?白昼夢だったのか? でも自分いつ寝ていつ起きたのか解んねぇ…! って感じた怪しい本。いいね。ニヤッとしちゃう。

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    投稿日: 2012.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    NHKのテレビ番組のJブンガクを見ています。 2010年の8月に 高野聖を紹介していたので読み直しました。 日の光を遮って昼もなお暗い大木が切々に1つ一つ蛭になって了(しま)うのに相違ないと,いや,全くの事で。 というくだりを Each of the trees here, any of them big enough to block sun at midday, would crumble into small pieces, turning into even more leeches - just imagine that! と訳していました。 へー,そういう意味なんだと 高野聖 の中身と英語の勉強になりました。 英語にしてみると高野聖 の良さと日本語の良さを再認識できることが分かりました

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    投稿日: 2012.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『高野聖』の官能的な描写は素晴らしいと感じた。ただ単に肉体の官能を文章にするような局部的な官能ではなく、文章全体の流れから官能を呼び起こす総体的な官能であり、幻想的という言葉がよく合う小説であると感じた。 『歌行燈』は、泉鏡花が芸術に対して持っている愛のようなものさえ感じる小説。装飾品の美しい描写が特徴的であり、行燈が暗闇を照らしているような、朧気な雰囲気が漂う耽美的と言える小説であると感じた。

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    投稿日: 2012.01.31
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    ざっと読んだだけでは筋がつかめず、何度も読み返した。でも完全に把握したとは言えない(「女人」にいたってはメインテーマすら謎)・・・きっと超厳選された鏡花作品なのでしょうが。 幻想的な世界が好き。その割に当時の時代背景を知らないと読めないのもある。

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    投稿日: 2011.12.14
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    鏡花は嗜好品。 嬢様は妖しいだけであんまり萌えない。が、エロエロだ。 お客のない時は動物達とエロエロだろうと思うと、くっ。 隠匿こそエロ。 主人公がどうやって試練をやり過ごしたのか、よう分からん。 孤家に辿り着くまでが活劇で楽しい。

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    投稿日: 2011.09.26
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    さすがとしか言いようのない筆力。 「歌行燈」は鏡花の芸能への知識の豊富さと、その知識を作品に散りばめる巧みさが際立つ一作です。 プロットが些か複雑ですが、「草迷宮」よりはましかと。 「高野聖」は言うまでもなく、傑作。森のシーンの迫力ある描写が個人的に好きです。謎を残したまま寸断されたように終わるところも乙ですね。

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    投稿日: 2011.04.14
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    2011年2月博多座坂東玉三郎特別公演『高野聖』を観て以来、鏡花を読みたくて。 とにかく芥川が好きで好きでたまらず、学生時代も芥川一色で、鏡花をちゃんと読んだことがなかった私。 中村獅童の演じる高野聖の素晴らしかったこと、玉三郎演じる女の妖艶さ、今も忘れられず夢のような時間。

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    投稿日: 2011.02.27
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    基本的に、小説は、書かれているのと同じ時期・季節に読みたい主義。だからこれも、夏休みに読んだ。学校の先生は、「鏡花は幻想的で特徴がある文体」と言っていたけど、それよりも、リアリティのある文章だと思った。ヒルがくっつく描写とかさ…読んでるだけで痒くなってくる…ヒィ。幻想的だから、逆にリアリティを感じるのかもしれない。個人的には一緒に入ってた短編が好きだった記憶。

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    投稿日: 2010.11.07
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    「高野聖」 お坊さんが、出会った「私」に宿屋で奇妙な体験を語る形態の話。 文章が古く、すごく読みにくかったです。 結局何なの?って感じでした。 薬売を追いかけていったら蛭がいて、蛇がいて、美女がいて魅せられて…という話だろうか? 蛇を極端に嫌がる上人様がなんか可愛かったです(笑) 嫌さがよくわかる文章を引用文に挙げようと思います(・ω・) 薬売さんはどうなってしまったんだろう?

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    投稿日: 2010.10.27
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    主人公が美しい家主との未来を夢見るシーンの、たたみかけるような文章が切ない。 どうしてこの主人公はあんなことやこんなことをされなかったのか? そこに答えがあるような気がする。

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    投稿日: 2010.07.16
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    同じ日本語とは思えません。 本文がルビだらけである(笑) っていうか、「古典の授業か!」と言いたくなるくらい、一つ一つ文を読んで味わうのに苦労する。 文句を垂れつつも、面白いので本から手が離せないのも事実。 泉鏡花先生の豊かな語彙力や、独特の旋律にはひたすら感服。 個人的に「高野聖」が一番好きです。 おどろおどろしいような、幻想的な、“よくわからない”雰囲気が何とも言えない。 「売色鴨南蛮」も素敵。 その一方で、読み進めようとは思うのだけれども、1ページ1ページを消化・吸収するのが大変で、進まないのも事実。 好き・嫌いが分かれますね。

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    投稿日: 2010.04.03
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    きれいな文章だけど、これまたちと読みにくい。川端ほどじゃないけど。平安期の古文直訳みたいな文体だな〜。 女の描写がうつくしい。 売色鴨南蛮が良かった。艶やかで哀しい話。 お化けの出てこない話を集めてみたって言ってましたが、それでもお化け話二つ混入してるのに笑った。

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    投稿日: 2010.01.09
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    何故に岩波文庫の登録がないの??高野聖も岩波で持ってるのに・・・。 物事を外周から描写していって最後に主語・述語を持ってくる文体が、川上未映子を思い出しました。まあ後者のお粗末な事甚だしいですが。 読んでいて単語の意味は分かるのに、文章として理解するのに難渋したのが悲しいです。 すっかりくずれた言語に慣れきってしまいました。いつかもっかい読もう。 09.08.24

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    投稿日: 2009.08.24
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    特徴的でありながら美しい文章が織り成す、現実感の希薄な幻想的物語。 星が四つなのは私の理解がその素晴らしい世界観に追い付けないからです。 再読する時には読解力を上げていたいものです。

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    投稿日: 2009.07.19
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    高野聖は結構よかった。雰囲気のでている怪談らしい怪談。ただ全編通して古い作品だからなのか文体が特徴的だからなのか非常に読みにくい。

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    投稿日: 2009.05.27
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    鏡花先生の文は今の私にとって、まだ理解しがたいですが、今度はただその格別な趣を覗き、些かなイメージをとってみました。 それにしても途中にすごく感動していました。 その女に対する美しく侘しい世界の描写、ユーモアの会話、生き生きと読者をその書かれた場に素早く深く連れていき、そこで色んな謎の様な体験を歴々と味わわせて、とても面白いです。 これからもまた読み返し、新しいコメントを作り上げたいですもの。

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    投稿日: 2009.02.13
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    読むのに超時間かかった…! これは現代文じゃなくてほとんど古典だよ! 訳文で読めばよかった…! 妖しすぎてひき込まれます。山奥に足を進めていく描写も妖しいけれど、山奥に住む女が妖しすぎて怖いよ。 歌行灯が、思っていたよりずっと面白かった。というより、悲しくて心に残った。

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    投稿日: 2008.09.16
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    美しさの中に潜むグロテスク。 マザコン文学と言われようが鏡花が好きです。 「歌行燈」のラストのどんでん返しはもうミステリの謎解きも真っ青です。

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    投稿日: 2008.06.23
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    三年前挫折したこの本に今なら立ち向かえる!多分。と意気込んで読んでみました。高野聖に蛭の大変グロ気持ち悪いシーンがあるのを忘れていて心の中で阿鼻叫喚しながら読んでおりました。いやー面白かった、のはいいんだけど本当に読みづらいったらないよ!今は一体何の話をしていて、誰が主語で何が目的語なのかわかりゃしないとです。事典の校外読んで初めて理解したぜというのも、実はあったり……先生もやっぱり読みにくいだろうねえと仰ったし。しかしそれに目をつぶれば何という幻想世界。男女の恋愛もきゅんとくる。儚いほどに美しい世界を作った鏡花はやっぱすげいなあと思うのです。

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    投稿日: 2008.05.23
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     面白いです。幻想的な描写がすごく長けていて、思わず泉鏡花ワールドにどっぷり。  まだこの本は現実世界寄りですが、描写そのものがファンタジー。お化けや空想世界なら泉鏡花、という感じですかね。  一番面白かったのは、高野聖。お化けのお話ですが、リアリズムがあって良かったです。山奥に絶世の美女がいて、獣たちが美女につきまとったり、蛭が突然主人公の全身に吸い付いてきたり……。語り口調で少し分かりづらいところがありますが、それでもリアリティ帯びています。  泉鏡花の作品は長編作品が殆どらしいので、これを機にもっと読みたいですね。

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    投稿日: 2008.03.12
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    高野聖はよく出来ていた。文章が個性的なので最初はとっつきにくいが慣れれば良さがみえてくる。日本グリム童話的でいいんじゃないでしょうか。

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    投稿日: 2007.06.06
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    綺麗な文章です。最初は読みづらいと思ったんですが、慣れてくるとこの文章がまた官能的でたまりませんでした。歌行燈、大好きです。

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    投稿日: 2007.05.20
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    何て美しい!! ・・・・・内容は何だか怖くって苦手なのですが・・・・美しい言葉、文章、それだけで満点がつけられる作品だと思います。

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    投稿日: 2007.01.15
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    描写の言い回しが美しさを意識してんのかきどってて、私はあんまり好きじゃなかった。場面がわかりにくいし。高野聖はその文調が幻想的な内容にあっていたし、おもしろかったが、後は流した。 06/10/9

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    投稿日: 2006.10.10
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    言葉が難しいので読みにくいですが、話としてはとてもおもしろいです。読みやすさの面からあえて星2つにしました。

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    投稿日: 2006.09.12
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    「歌行灯」は、私の地元、桑名が舞台!「高野聖」は言わずと知れた傑作中の傑作。直接的でないが、震えるほど濃密なエロスを堪能できる。今の人はこういうのはもう書けないのだろうか・・・。

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    投稿日: 2006.06.10
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    泉鏡花、名前からして読んでみたくなる作家。 『高野聖』と『外科室』が好き。 どっちも不思議でエロい印象。 彼は独特の作風。

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    投稿日: 2005.12.25