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総合評価

100件)
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    壁にぶち当たるとぼろぼろになるまで思い悩み、きっかけを得て克服、一回り大きく成長する、というパターンを上巻、下巻で何度か目にした。そのあたりがワンパターンに感じた。

    1
    投稿日: 2022.04.17
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    狩野派のこちらへ迫ってくる画風と、長谷川派の奥へ奥へ誘われる画風の対比。人生の対比。 粘り強く自分には厳しいのに、夕姫と兄に弱い、めちゃめちゃ弱い。そこ、ダメ夫・ダメ親父に見える。息子の久蔵、出来すぎた息子!早くに亡くなってしまって…。業の深さ故に、自分に厳しく心も研鑽して松林図屏風に行き着いたこと。 等伯の、松林図屏風はレプリカを見たことがあるだけだけれど、引き込まれるような、分け入っていけそうな、しんとした包容、空気を感じた。今度本物も見たい。涅槃図などもググりながら読んだ。 清子さんの「すみません、業が深くて」に深い愛情と信頼を感じる。

    0
    投稿日: 2021.10.21
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    なかなかの大作。 狩野派との確執が高まり、久蔵の死を迎え、松林図へと向かう様子が描かれる。 ちょっと重く感じた。

    0
    投稿日: 2021.08.01
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    絵師の物語だが、戦国武将の物語、また、同時代に生きた女性の物語でもある。大河ドラマと同時代で時代の雰囲気を共有して読むことができた。

    0
    投稿日: 2020.04.05
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    絵画界の支配者である狩野派に対し、等伯は技法や知識に基づいて表現するのではなく、裸の目でみた真ね姿を写しとろうと精進を重ねて、第一人者へと成長していく。 愛と鎮魂の松林図完成の場面では、思わず涙が出てしまいました。素晴らしい。

    0
    投稿日: 2019.11.21
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    長谷川等伯の生涯 2015/05/10  予約 5/19 借りる。 今回は(上)の途中で中断。 内容と著者は 内容 : 狩野派との暗闘、心の師・千利休の自刃、秀吉の世に台頭する長谷川派を次々と襲う悲劇…。 亡き者たちを背負い、等伯はおのれの画境に向かう。 長谷川等伯の生涯を骨太に描く。『日本経済新聞』連載に加筆修正して単行本化。 直木賞 148(2012下半期) 著者 : 安部 龍太郎 1955年福岡県生まれ。久留米高専卒。90年に「血の日本史」でデビュー。 2005年「天馬、翔ける」で中山義秀文学賞を受賞。ほかの著書に「レオン氏郷」など。

    0
    投稿日: 2019.01.12
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    経新聞に1年半にわたり連載された小説を単行本化したもの。日経新聞に毎朝掲載されただけあって感動的なよい作品であったと思う。等伯の作品は今まで何度か目にしているが、作品だけを目にしただけで人物的には全く知らなかった。狩野派についても同様、(真偽は別にして)作品の背景にあった物語を知ることができ、とても参考になった。

    0
    投稿日: 2018.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    松林図屏風があまりにも有名な長谷川等伯。どんな天才かと思いきや(勿論才能はとんでもないけど)、人としてはあまりに愚直で正直過ぎ、地の文で「側からみれば馬鹿」とまで言われるほど。失敗と反省を何度も何度も繰り返して呆れるが、いつのまにか惹きつけられる。父をも凌ぐ絵師であった息子久蔵や、妻の静子、後妻の清子、禅の師匠だった宗園や、利休…そして大きな壁であった狩野永徳。皆のことが愛おしく思える読書でした。泣けた〜

    0
    投稿日: 2018.05.15
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    いきなりの永徳との襖絵作品対決!狩野派の8大弟子と等伯の長男久蔵の投票結果は如何に!?久蔵の事故死からの秀吉への直訴と、その結果書くことになった畢生の名作・松林図の誕生の経緯。著者が後書きで書いているように、信長・秀吉などの歴史上の人物像以上に作品を通して、等伯という人の人となりは推し量られるわけであり、その意味でこの人の骨太な人生に魅せられた次第。狩野永徳とのライバル関係が、どのような結末へ向かっていくのか、これはネタバレになるので詳細は書けないが、「永徳への感謝」という言葉が最後の段階で出てくることにホッとする。

    0
    投稿日: 2018.05.07
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    最高!直木賞獲っただけのことはある! ふ〜。あっという間に読んでしまった。もしかしたら映画化されるのでは?とひそかに思っている。

    0
    投稿日: 2018.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦国の浮き沈みの厳しい世の中で、ライバルとして張り合う等伯と永徳。 永徳の等伯に対する妨害は読んでいて呆れる程徹底している。 家柄といい才能といい、絵師として生まれながらにして恵まれている永徳。 それなのに、そんなにも等伯の才能が憎いのか。 永徳と比べ実直で不器用な等伯。 次々に不遇に見舞われ絶望しても、本質を見極め納得のいく迫力ある「松林図」を描き上げる様は圧巻だった。 妥協を許さない男、等伯。 あの利休が気に入るのも納得。 今や国宝となった「松林図屏風」を見てみたい!

    3
    投稿日: 2017.08.17
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    安倍龍太郎氏の直木賞受賞作「等伯」上下刊をこの週末で読了。大作だが巧みな物語の進め方に乗せられ難なく読み進む事が出来た。等伯といえば2010年にいった等伯展のことを思い出した。国宝の「楓図壁貼付」や「松林図屏風」をもちろん七尾を出るあたりの作品「鬼子母神十羅刹女像」など この物語でも重要な場面ででてくる等伯の作品を見た時の深い感動と描いた時の境地はどのようなものだったのだろうという興味を持った事がいまも心に残っている。一見地味とも思える作品の数々が制作されて行く等伯の人生を克明に記した形となっている伝記のような一代記となっているが知らなかった事も多く、彼が幼少期には武家に育ち絵師の家に養子にだされた事や利休や信長、秀吉らの戦国武将らとの確執や重用など学ぶ事も多かった小説である。それら史実を一応もとにはしているが、著者がそれらをベースにいままで語らえなかった人間等伯、それぞれの作品を描くに至った等伯の境地というものを見事に創作し、創作にたずさわるもの終わりなき求道の様、同時に画家自信の業の深い人間臭さを描き出している。人間等伯の人生の物語堪能させていただきました。

    0
    投稿日: 2016.12.04
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    業が深いからこそ示現しえた絵…なのだろう。 様々な試練に迷い怒り嘆きながらも、全てを背負い前前へと乗り越え歩き続けていく姿に胸が熱くなる。 等伯が無性に観たくなった。

    0
    投稿日: 2016.04.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻で、あんなに苦労して。 みつけられて、描いて、いたのにぃ。 下巻になって… よく、言えば、人間らしく。欲を隠さずに… そして描く。 〜「業が深くて」〜 秀吉との勝負画…【松林図】 が、描けたこと。に、心からむかえたこと。 か、な。下巻。 利休との対話 〜(それが死んだ者を背負って生きるということだ)〜

    0
    投稿日: 2016.02.09
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    どちらかというと、こっちの巻のほうが読み進みやすかったかしらん。 松林図の最大の山場で思い出すのは「ガラスの仮面」の雰囲気かしらw 観客ともいえる秀吉たちががその場に完全に飲まれる辺りがなんともガラスの仮面で。 おもしろかった。

    0
    投稿日: 2015.11.21
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    狩野永徳と、この長谷川等伯を比較すると、やはり等伯に肩入れしてしまいますね。 「花鳥の夢」と続けて読んで、とても楽しめました。 絵の上手さだけではなく、政治力もないと名を残せない、違った面での戦国時代が勉強できました。 安部さんの別の作品を読んでみようと思いました。 映画化したら、面白そう。(秀吉役は、大泉洋さんで)

    0
    投稿日: 2015.07.30
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    絵師として利休などの引立てだけじゃなく周囲の人間関係を丹念に描き、物語に必然性と読むものを引き込む壮絶な人生を疑似体験させてくれます 意外とこの作家さんは肌にあうかも・・・

    0
    投稿日: 2015.06.06
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    七尾を追われるようにして出て以来、40年の長きに亘り不遇に耐えた等伯。狩野派からの横槍などの確執によく耐え、長谷川派を築きあげたと感心。一度、本物の「祥雲寺障壁画」「松林図屏風」などを見てみたい。

    0
    投稿日: 2015.05.09
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    利休や秀吉、一向宗の面々等時代を彩る人物が次々に現れる。 長谷川等伯について何も知らなかったと気付かされた。一気に読ませる本。戦国の絵師は、波乱万丈。

    0
    投稿日: 2015.04.11
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    日経新聞に連載された歴史小説。秀吉が権力を握った激動の時代の中で、長谷川「等伯」が画家の高みを目指す姿が描かれている。狩野派との確執や石田三成の思惑に翻弄される多くの登場人物の行動が興味深い。歴史小説の醍醐味を味わう事ができた。新聞の連載を読むのとまた違う面白さも知った。

    0
    投稿日: 2015.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半は 狩野派との対立 息子をめぐる狩野派とのいざこざ。 そして 息子の死。 秀吉に 誰もみたことのない絵を書けといわれれたかどうかの真偽はわからないが 松林屏風図の成立に迫る。 たしか 紙もあまり 良い紙でなかったと記憶している。 天才の 一瞬の きらめきが 後世にのこる作品をのこしたということなのか。  余白をいかすという 技法が十全に発揮された 屏風図となった。 ただ本書はどちらかというと等伯の人生の本。 松林屏風のところの 扱いは決して大きくない。

    0
    投稿日: 2015.02.10
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    かるい読み物や短編ばかり読んでいると、どっしりとした歴史の物語を、読みたくなる。満を持して(?)読み始めた。正直、上巻は退屈なところもあったが、下巻に入ると一気に読み進んでしまった。 狩野永徳、千利休、といった文化人の描き方には引き込まれた。一方、残虐の限りを尽くす信長や、謀略をめぐらせる石田三成、教養のかけらもないと思わせた秀吉の慧眼など、誇張して描かれる戦国武将たちは、表舞台で歴史を作っているが、ここでは脇役にすぎない。 信春(後の等伯)は、武士の出自。長男でなかったため、商家に養子に出され、そこで絵の才能を開花させる。 政治に巻き込まれ、度重なる不運に泣かされるが、家族には恵まれていた。二人の妻も献身的だし、息子たちもそれぞれ道を受け継いでいる。だが、それだけが救いといってよいほど、つぎつぎと苦難が襲いかかる。その家族が居てこその信春であったと思う。 歴史の描写が、翻弄される信春を浮かび上がらせる。芸術家ひとりが、時代の波をどう戦い、乗り切ってきたか、これはただもう実直で並ならぬ求道者の、壮絶な物語。 一枚の絵にも、これだけの物語があったのだ。

    0
    投稿日: 2015.01.25
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    下巻。上巻からのずしんとくる感じが残っていて、なかなか手を付けられなかったが、読み始めるとやはり面白い。絵だけを見ていたらイメージができなかった長谷川等伯の人間らしさが見えてきた。 2014/12/31

    0
    投稿日: 2015.01.14
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    昨秋、仙台博物館で『松林図屏風』を観て、吸い込まれるような衝撃を覚え、この本に出会ったときはすぐさま手にとり一気読みした。(新聞に掲載されていたことや、恥ずかしながら直木賞は知らなかった) 時代の波に流され、大切な人たちを次々失い、それでも人生をかけて絵に精魂込める姿。根本に日蓮宗への信仰があったからこそであろう。すべてを読んで、あの松林図かと胸が熱くなった。

    0
    投稿日: 2015.01.12
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    ★3.5。 作者があとがきで書いているように、確かにこの作品には発表された時の無力感とそれでも尚立ち向かう決意が下敷きとなっていることがよく分かる。題材も戦国武将でなく、一人の画家を選択したことも功を奏している気がする。 それにしても石田三成の描写が容赦なき辛辣さに満ちとります。狩野永徳らへの描写には慈愛が感じられるのだが、これもこの作品発表時の政権・官僚どもへの作家の怒りの現れかもしれないですな。

    0
    投稿日: 2014.12.28
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    「すみません。業が深くて」--なんとすさまじい生涯であろうか。松林図の描写も迫真だ。仏道を求める、真の人生を求める激しさが芸術へと結実する。名場面、名台詞の数々が今も脳裏に焼き付いて離れない。このような小説に出会えて、幸福だ。

    0
    投稿日: 2014.11.27
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    おそらく日本史の教科書では1ページも満たないであろう,安土桃山時代の絵師 長谷川等伯の伝記らしきもの. なかなか今まで知らなかったことが多く知れたし,いろいろなことを感じることができた. 屏風絵も図説等で見てみたい.

    0
    投稿日: 2014.11.11
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    狩野派が全盛だったこの時代、一匹狼のように現れた等伯。天才と努力の人。しかし息子を亡くし妻までも。そんな悲しみの中から生まれた松林図屏風。この本を読まなかったら薄気味悪い松林でしか感じなかったかもしれない。国宝松林図屏風。ぜひ見に行きたいと思います。

    0
    投稿日: 2014.10.22
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    日経新聞で連載していた歴史小説。連載中は細切れでなかなかストーリーに入り込めなかったけど、単行本で一気に読むと面白い。狩野派全盛の時代に狩野派の棟梁、狩野永徳がその画力に嫉妬する長谷川等伯の話。狩野派からいじめられ、閉め出され、それでもめげずに画を描き続ける。そんな努力と気力から松林図が完成する。いつかこの画は見てみたい!

    0
    投稿日: 2014.09.21
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    都に出て天下一の絵師になる-から巻き込まれる(巻き起こす)悲喜交々。思いが人生を象るのだなと改めて感じます。人生の投影が絵、という視点で何かのために何かを犠牲にすることに色々感じる。

    0
    投稿日: 2014.09.03
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    この本を読むまで長谷川等伯という画家の事を知らなかったけど、興味深い人物です。 丹念に事蹟を追っていますが、展開に抑揚が感じられず、等伯自身の業の深さを表現しきれていない印象を受けました。 とはいえ良い小説だと思うし松林図は一度実物を見に行きたいですね。

    0
    投稿日: 2014.08.27
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    絵師、長谷川等伯のことを、ほとんど知らなかったが、 非常に読み応えがあり引き込まれた。 戦国時代を、このように武将とは別の視点で描いているのは新鮮に感じる。

    0
    投稿日: 2014.08.21
  • 等伯の生涯(上下巻を通して)

    波乱の生涯だった等伯。戦国時代の武士の気風をもった絵師として、男として絵に生きた生涯。 水際で周囲の協力や自身の天性の才能に身を助けられながら狩野派との確執を乗り越えて最高の絵師として認められていく。 何かに打ち込み情熱を燃やして生きる様は、平凡なサラリーマンにも何か語りかけるものはある。 等伯の成長とともにあった絵を見たくなる。

    0
    投稿日: 2014.08.02
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    下巻では秀吉の天下になり権力を握ったゆえの傲慢パワーに振り回される庶民達。利休と交遊していた長谷川信春は、利休から等伯と名乗るよう遺言を進言される。利休に切腹を命じた秀吉、死者を冒涜する扱いをした石田三成に京都の庶民は怒り爆発で秀吉を蔑む短歌を貼り付けたり嫌われまくり。等伯は後世の者が見る利休の肖像画を描く。下巻では長谷川等伯の愚直な生き様に頭悪い奴だな〜とイライラさせられる展開になるが周りが助けてくれるのも絵の天才たる所以なのか。狩野永徳との対決、等伯以上の天才絵師だった息子の死、それを乗り越え松林図屏風の完成、爺さんになって徳川の時代になり、徳川家専属絵師に召し抱えられ江戸に行く。本の表紙は国宝の松林図屏風で家に置いておきたい本である。

    0
    投稿日: 2014.07.17
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    戦国時代の絵師のお話。 主人公の天才肌なのに普段の性格はいたって普通なところが魅力的だった。後々にうじうじ考えるタイプ。 しかし 逆に言えば 絵に対しても苦しみながらもじっくり対面していける人間。故の大成なのだろう。 しかし自分は同書を読むまでこの主人公を知らなかった。σ^_^; 機会があれば作品を見てみたい。にしてものぼうの城ではそうでもなかったけど…三成 やな奴だなぁw

    0
    投稿日: 2014.07.14
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    狩野永徳のライバルとして常に語られる長谷川等伯。「花鳥の夢」を読んだ流れでこちらも読みたくなった。 残された二人の作品とわずかな資料から想像し物語を作る作家のチカラを改めて実感。解釈の違いはややあるものの、京れるな個性と力のある人間が同じ時代にいたからこその面白さ、すごさ!! この2作を読み比べてみると本当に面白かったです。

    0
    投稿日: 2014.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻よりは筆が乗ってる感じだが、全体としては3・5ぐらい。新聞小説なので、やたらと一文改行と淡白な表現、それに過去の繰り返しが目につく。 この著者は、単に自分が実績のある戦国時代あたりで、珍しい題材を狙っただけなのだろう。画家としてではなく、武人としての等伯を描きたかったのだという気がする。 もう少し教養があり、美意識の高い人が扱ってほしいと思った。この等伯像はいくら何でも酷すぎる。

    0
    投稿日: 2014.04.30
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    現代版長谷川等伯みたいな感じ。 藤沢周平とかの時代小説を読んだ後だと、どうしても感情が現代人過ぎる気がする。 松林図を書くところは、もう少し静かな表現にしてほしかった。

    0
    投稿日: 2014.04.12
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    信じられないくらい人間臭い等伯の一生、同じ時代を生きた、信長、秀吉、利休などとはまったく違う。 今だけ、本法寺で涅槃図が観れるみたいなので行きたいなぁ。あと、大徳寺の三門にも行っておかなくては。

    0
    投稿日: 2014.04.04
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    下巻に入って、流れが良くなりました。でも、畠山家再興の企てに等伯が巻き込まれるというシナリオだとエンターテイメントっぽいかな。等伯は相変わらず成長しませんねぇ。狩野派の巨星永徳に対峙するなら、このキャラ設定は役不足でしょう。返って久蔵の精進ぶりに好感が持てました。

    0
    投稿日: 2014.03.21
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    物足りないとおもっていた上巻に比べ、下巻は一気に読み進めることができた。それは永徳、三成、等伯の兄など 等伯の足を引っ張る存在が次々現れたことにあるのかも。 それにしても、等伯っていろいろ苦難がよく降りかかってくる人だなと単純に思ってしまった。

    0
    投稿日: 2014.03.18
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    この時代や狩野永徳、長谷川等伯に、興味深かったなかったんだけど。 この本を読んで、その権力争いや、絵に対する尽きない情熱から、目がはなせなかった。 素晴らしい一冊。等伯の、絵を見て回りたい。

    0
    投稿日: 2014.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦国末期から江戸初期の絵師、長谷川等伯を描く歴史小説下巻。 信長の死後、長谷川派の台頭の勢いがあって面白いです。 全体の流れからは浮いて見えますが、畠山氏のからみは完全創作であろうが、等伯が悟りに至るためのバックボーンという説はそれなりの説得力があると思います。 狩野派は史実でもあろうが、敵役として盛り上げるためにも、その内実をもう少し描いてあげた方が良かったのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2014.02.10
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    直木賞受賞という事で著者の作を初めて手にしたが、期待以上の作品だった。自分自身は審美眼を持っているとは言い難いながらも、美の求道がいかなるものであるかをひしひしと感じることができた。現在も芸術界においては似たような状況であるのかもしれないが、中世の自身の生涯・生命をかけた凄みはまた格別のものと思われる。また、主人公を取り巻くさまざまな人物の人生観、宗教観もとてもよく描けていた。 ストーリープロットは上巻と似たような部分もあるかもしれないが、人としての迷いに幾度もさらされ、浮き沈みを繰り返しながら徐々に主人公が高みに上っていくさまは、物語の後半に行くほど盛り上がり、退屈することなく一気に読み進めることができた。 歴史、絵画、宗教を絡めたこの小説を書きあげた著者の力量に感服です。

    1
    投稿日: 2014.02.02
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    読み終わった!  これは等伯の生き様、妻、息子の死を乗り越えて元仏絵師でもあった自分が仏の境地にを悟りきった時に描いた松林図が最後秀吉の心も揺さぶる。狩野松栄におまえは自分の弟子と言われたが、その息子永徳からは疎まれ、ついに息子の久蔵が狩野にはめられ、急死するその死をも乗り越えて松林図を書いたくだりのところは感動もの。 京で絵師として登り詰めていく過程にいろいろな人からの援助、また悲劇を乗り越えていく等伯の生き様はやはりすごい。 歴史物の中で上下二冊を一気に読破してしまうほど引き込まれた本に巡り会えたのは久々。 座布団5枚あげても惜しくない名作。  さすが直木賞か。

    1
    投稿日: 2014.01.26
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    等伯の俗な部分と求道者のような部分との対比がよかった。松林図に至る過程は著者のオリジナルなのか、著者の感動を秀吉に語らせている。絵の解説よりも、等伯の筆致を辿る小説の書き方のほうが、絵を馴染みよく見ることができるような、そう感じさせてくれる本でした。

    0
    投稿日: 2014.01.21
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    織田、豊臣時代に狩野永徳と絵師として、お互いの煩悩と葛藤のなかで、松林図を描き上げる物語です。時代もので、その時代状勢の中で苦悩する心情が良かっです。

    0
    投稿日: 2014.01.05
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    狩野永徳、歴史ものを読んでいると、名前が出てくる一流の絵師。 しかし、この本での永徳、本当に嫌な奴です。 器の小さい男です。 というか、そういうふうに書かれています。 もし、永徳が生きていたら、間違いなく名誉毀損で訴えられるでしょう。 一方の信春も、仏が乗り移ったような絵を描く一方で、煩悩の塊のような人物です。 既に、一流の絵師である狩野永徳を妬んだり、喧嘩を仕掛けたり、奥さんに八つ当たりなどしまくりの人物です。 でも、この本を読むと、等伯の代表作である「松林図」が、どれほど等伯が追い込まれた状況で書いた絵であり、命懸けの覚悟で書いた絵であることがわかります。 それまで全く絵に興味のなかった私ですが、この本を読んで、等伯の絵をいつか見てみたいと思うようになりました。

    0
    投稿日: 2013.12.29
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    同郷の天才画家・長谷川等伯。 まさかこの人を主人公にした小説が直木賞になるとは。 もちろん名前ぐらいは知っているが、 この本を読んで想像以上に骨太な人であることに驚いた。 時の寵児であった狩野永徳に真っ向から勝負を挑むタフさにはあきれるばかりだ。 そんな彼がいかにして松林図屏風を書くに至ったのか。 失ったものが大きいからたどり着ける境地があることを知った。 同郷人としってもっと誇るべきであり、知らねばならない人だと思い知った。 ちょうど「清洲会談」を観たばかりだったので、 前田玄以の名前にときめいた。格好いい。

    1
    投稿日: 2013.11.26
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    よかった、特に利休と鶴松の章、『等伯』という名に対する利休の遺訓、長谷川久蔵と狩野永徳の関係、清子や静子の話、とにかく上下巻全体通して人と人との関係に関する描き方が本当によかった、長谷川久蔵が狩野永徳を総帥と呼び長谷川等伯が狩野松栄を師匠と呼ぶ、人の繋がりを根底にした等伯の絵に対する愚直なまでの真っ直ぐな追求。 公家社会、武家社会の中で生きながら絵の世界を突き詰めようとする天才絵師だが一人の人間の苦しみ、その苦しみの中で心深い部分、凡人にはどの面から何をどう捉えてよいか分からないくらい色々なことを考えさせられる、思ったことは山ほどあるけどキリがないので… とにかよい本でした。

    1
    投稿日: 2013.11.08
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    ★2013SIST読書マラソン推薦図書★ 本を読んで読書マラソンに参加しよう! 開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/13)

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    投稿日: 2013.10.25
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    直木賞受賞作 安土桃山時代の絵師、長谷川等伯の生き様が描かれている。 上巻は、絵師の話なのに絵に関する描写が少なくやや物足りない感じあったが、下巻通して非常にバランス良くできている印象。 戦国の話だけでもなく、絵の話だけでもなく、等伯を取り巻く人間達の描写にも魂が入っている。 そして、下手な感想は要らない圧巻のクライマックス! 良かった。 いつか長谷川等伯の作品をこの目で見たいと強く思う。 2013.10.10読了

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    投稿日: 2013.10.10
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    安土桃山時代の絵師長谷川等伯の生涯が題材 の歴史時代小説。故郷からの放逐、愛する妻 の死、狩野永徳との対決、親子の確執を経 て、国宝”松林図屏風”が描かれた真相に迫 る。生き様に”静と動”を見事にはめ込む筆致 力。見たままを描くのではなく本質を見つめ て心を描くという悟りの境地を描く静。天下 統一に向けて時の権力者との緊張感溢れる触 れ合いを描く動。一気に読む作品ではありま せん。心静かに、400年の時を経て等伯と対 話しながら読む作品。安部龍太郎頂点を極め たり!FIVEスター♪

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    投稿日: 2013.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長谷川等伯の生涯。 人間味のある等伯が等身大に感じられ 人に騙されたり、でも周りに支えられたりして 信念を貫き続けたのが気持ち良い 人間の汚い部分、頑固な面を改めて見直すきっかけとなった。

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    投稿日: 2013.09.14
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    感想は上下合わせてのものです。 絵師「長谷川等伯」のお話。 こういう「一人の人生を物語に」という本では往々にしてそうなんですが、一つのエピソードが割と淡々と進んで行ってしまう印象があって・・こういうことがあった、そして次の年こういうことが・・・みたいな。えらくサクサク読めてしまって時々味気なく思うことも。大体がそういうものなのかもしれませんが。 戦国武将を題材にしたもの以外では、こういう時代小説的なものって江戸時代を舞台にしたものが多いので織田豊臣の時代を武将じゃない視点の話はこれまであんまり読んだことなかったのでちょっと新鮮。 こういう絵に詳しくない自分ですが、長谷川等伯の松林図くらいは知ってました。というかとても好きな絵なんですが・・・話の中では等伯の人生においてターニングポイントとなる絵が他にもいくつかあるわけで。松林図以外にもそういう絵が一体どんな絵なのか挿絵みたいな感じで載っていたらより楽しめたのかもしれない。

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    投稿日: 2013.09.06
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    信長、秀吉に絵で立ち向かった人の話。松林図屏風(しょうりんずびょうぶ) がいかなる背景で書かれたか?強く心を動かされました。国立博物館に見に行かねば。 狩野松栄の息子を思う気持ちも良かった。

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    投稿日: 2013.09.05
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    第148回(2012年上半期)直木賞受賞作(「何者」と同時受賞)、後半。 画家の長谷川等伯の生涯を描いた力作です。 当時既に大きな流派となっていた狩野派に敵視され、仕事をとるのに妨害を受けることに。 秀吉の眼前で絵を描いて見せたり、盛り上がります。 千利休との交流もあり、信仰心も篤かった等伯。 狩野永徳のきらびやかな作風とは正反対の境地に、等伯はやがて達していくのですね。 息子の久蔵は幼い頃から画才を示していて、跡継ぎが出来たことを心から嬉しく思っていたのだが。 永徳に借り出されたまま戻されずに年月がたってしまう。 板ばさみになる久蔵は気の毒だけど、永徳は久蔵を気に入っていたという エピソードには救いも。 長谷川派に人気が出てくると、今度はどうしても人手が足りなくなり、手を尽くして返してもらう。 久蔵と故郷を訪ねるエピソードは、いいですね。 最初の奥さん・静子も出来た人なんですが、豪商の娘で店の仕事を手伝っていた明るい後妻さん・清子も、内助の功を発揮。 政治も揺れ動き、狩野派とせめぎあう中で、腹の座ったところを見せます。 武家の生まれであったことが災いしたというか、多少は勉強の機会や出世の手づるにもなるのだが、不本意ながら政治に巻き込まれてしまうこともある。 信長、秀吉、家康と政権が移っていく時代を生き抜いたのだから、それは大変でしょう。 表紙になっている松林図の風格と独自性からして、激しさと静謐さを兼ね備えた人物であることは察しがつきます。 人間くさい迷いと後悔も含めた人間像。 引き立ててくれた人物の大きさもさることながら、二人の妻と気立てのいい息子のことが印象に残りました。

    8
    投稿日: 2013.09.01
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    絵仏師であった長谷川等伯が国宝「松林図屏風」を描く境地に至るまでの生涯を綴った時代小説。第148回直木賞受賞作。織田信長、豊臣秀吉、狩野永徳など、多くの偉人に翻弄され続けた等伯の生涯に焦点を当て、日蓮宗法華宗など当時の宗教による教えも丁寧にわかりやすく書き記されている。確かに当時の文化は宗教と密接に結びついているので、そこのところを疎かにしないところに筆者のこの作品に対する意気込みと思いが伝わってくる。 登場人物である千利休の人間性に興味をもったので、次は「利休にたずねよ」(山本兼一著 第140回直木賞受賞作)を読んでみようと思う。 こんな風に興味が広がっていくのが読書の醍醐味。

    1
    投稿日: 2013.08.27
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    下巻もじっくりと読み応えがある。絵を描くときの苦悩。真心で、あるがままを見つけて、描く難しさ。等伯の苦悩を感じ、思わず息をつめてしまう。 煩悩を捨て、心眼で見る。心に浮かぶ景色は、故郷の靄の立つ海。息子の久蔵と故郷に戻り、その風景を見て、ともにスケッチしているときは、等伯はいかばかりか、心温まっただろうか。息子と故郷に向かうことのできる嬉しさと、腕を競い合わせられる嬉しさで。 等伯は、元々、等白と名乗っていた。死んだ者たちを身近に感じて行くために、禅の師匠により、にんべんを加えられ、等伯と改名する。この辺りの師匠とのやり取りも、私自身の気持ちを叱咤するように感じた。

    0
    投稿日: 2013.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦国末期の信長が天下統一に動き出した頃から、本能寺の変、秀吉の天下統一、そして徳川の時代へと、大きな時代の流れを背景に、その時代に翻弄されながらも、独自の絵画の境地を見出した「長谷川等伯」の絵画への探究の物語だが、狩野永徳との死闘を始め、絵画の世界をこれほどまでに、手に汗握るように描いた作家は他に知らない。さすが「直木賞」受賞作の力作だと思います。 「長谷川信春(等伯)」は時代に常にそっぽを向かれ、悲惨な生活に陥るが、その都度理解者が現れ、地獄から仏に救われるように、どん底から這い上がってくるたくましさにも驚かされる。彼の良き理解者の一人である利休からは、「これからは(自分のせいで)死んだ者を背負ったまま、そこへ向かっていけ」と、白の字に人偏を加え「等伯」の名を貰う。これがタイトルとなり、また物語全体のテーマとなっている。 等伯の身辺で、養父母、妻・静子、清子、息子の久蔵、利休、実兄、旧主筋の夕姫等々と、兎に角沢山の人が死に、その先に等伯の画境が高みへと繋がっているのがよく分かります。 上下二巻のボリュームがあるが、久々に時間を忘れて読む事に没頭できました。 【追記】 この本と併せて、山本兼一の「花鳥の夢」をお薦めします。 こちらは狩野永徳を描いています。

    3
    投稿日: 2013.08.10
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    他の方のレビューにあった「襖絵界のスター・ウォーズの様相」という評が言い得て妙。親子、兄弟、師弟、主従といった絆としがらみの中で、何度も未熟さをさらけ出しつつ、高みを目指していく物語。 ダイナミックなロードムービーのようで、運命に翻弄され続けた上巻に比べると、下巻は足場を固めたうえで、長男の成長、長谷川派の旗揚げ、狩野派との対立などを経て、運命を切り開いていくさまを描いている。

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    投稿日: 2013.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    安土桃山時代、能登七尾の出身で国宝の松林図屏風を残した画家、長谷川信春(等伯)の波乱万丈な人生が描かれていた。 生家の奥村から長谷川家に養子として入り日蓮宗の絵仏師で有名なるも絵師をめざす者なら知らぬ者はいないという、大徳寺が秘蔵する牧谿筆の観音猿鶴図に魅せられ33歳で一流の絵師をめざし狩野派、狩野永徳に魅せられながらも挑戦して、頂点にたつのだが、辛く悔しい想いをしながらも認められる存在になられる姿に感動。 そこには陰日向となり支えられる2人の内助の功があってこそと感じた。 絵心の分からない自分でも松林図屏風初めとする色んな作品を鑑賞したくなった。 本当に素敵な本で沢山の片に是非、読んで欲しいなと思った。

    1
    投稿日: 2013.08.08
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    「残された者は死んで行った者を背負って生きて行くしかない」が印象に残りました。そして、その上で書かれた松林図を本当に観たくなりました。

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    投稿日: 2013.08.07
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    学校の授業ではさらりと終わってしまうので、狩野派のことも全然知らないことが多く、長谷川等伯の絵も見たくなりました。

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    投稿日: 2013.08.05
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    面白くはあったのだけど、等伯の人間像にもう少し深みと凄みがあっても良かったのでは?時々急に愚かになるのが、どうも納得ゆかないというか、「そういった懲りない愚かさが人間らしい」とかいうのかもしれないけど、急に他力本願か流れのままにな愚かさ発揮なだけに、その移ろい様についてけないフシあり。

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    投稿日: 2013.08.02
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    -2012/07/01 狩野家の総帥として才能の有無と関わりなく振舞わなければならなかった画家と溢れんばかりの才能を備えた画家の生き様の終の姿が興味深い。

    0
    投稿日: 2013.07.04
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    良かった。 京に出て、久蔵も絡んで本格的に狩野派と対決。 ついにここまで来たとわくわくして読み進めた。 永徳像は意外だった。 こんな風に考えたことはなかった。 でも、人物像を思い描いたことすらなかったことに気づいた。 等伯から見ることで気づかされる、 狩野派の姿というものが、興味深かった。 しかし、ここに来てまでも切れない畠山家と兄との繋がりが、 この時代を生きた人間の悲しさと難しさを突きつける。 そして、等伯の絵に、他の絵師とは何かが違うと感じていたことが、 彼が武家出身で、法華宗徒であることが、 深く関係しているのだということを納得した。 例えこれが、真実ではなく作られた話だと分かっていても、 こういうことを身にしみて感じられるのが、 小説の強みだと思う。 そこを描ききったという点で、この物語は成功している。 それでも、この作家を好きかというと、やはり普通。 5つに届かないのは、そこ。

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    投稿日: 2013.06.30
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    只今、石川県に長期出張中なので、七尾の人と言えば...と思い読んでみました。 活動のほとんどは京・大坂なのね♪

    1
    投稿日: 2013.06.28
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    恥ずかしながら、本書を読むまで長谷川等伯という人物の生涯や作品をぼくはなに一つ知りませんでした。 本書は、33歳で絵師として都へ出て、信長や秀吉の時代に翻弄されながらも現代に残る国宝松林図を描いた等伯の生涯を追うもので、親近感をもって読み進めることができました。 狩野永徳にしてもそうですが、国宝級の絵を生み出す絵師という既成イメージを覆すような人間性豊かな人物に引き込まれました。 そしてやはり人の一生は全て繋がり、過去があって現在を生きる、今があるから未来があるという感覚を再認識しました。 直木賞受賞作品ということでまずは上巻だけのつもりでしたが、一気に下巻まで読了してしまうほど、等伯に没頭できました。

    0
    投稿日: 2013.06.19
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    画家の生涯を描いた歴史小説。 戦国時代と聞くと狩野永徳に意識が向きやすいが、等伯もまた素晴らしい画家であったと、この本を読めばわかるだろう。

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    投稿日: 2013.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ようやく安部龍太郎『等伯(下)』日本経済新聞出版、を読了。(「上」はこちら→ http://booklog.jp/users/ujikenorio/archives/1/4121022068)。同じく、雑感を書き殴っておきます。 安部龍太郎『等伯』(上)。本書は、英雄豪傑・剣客でもなく、かといって市井への惑溺でもない「絵描き」が主人公に驚くが、まったく「時代小説」なので二度驚く。阿倍さんの「読ませる」力に戦慄した。(上)ははおおむね共感を持って読んだが、(下)は結論から言えば、自分自身との「対話」になったように思う。 安倍『等伯』。個人的趣味かもしれないが、人知を超えた英雄にも「シカタガナイ」と嘆く民衆にも興味はない。その両端には“生きた”人間は存在しないからだ。想像力を張り巡らせるなかで、等身大の人間を描き出す思考実験の一つが時代小説であるとすれば、本書は、時代を画する一書になるであろう。 安倍『等伯』。さて戻るが、(上)は共感しつつ読んだが、(下)は、「等伯」のどうしようもなさに、本を投げ出したくなるほど気分が上下した。しかし、ここが味噌なのだろう。先に自分自身と「対話」と表現したが、等伯の軌跡とは、作業仮設としての両端を排した人間としての「私」自身の歩みであるからだ。 安倍『等伯』。だから、等伯の「どうしようもなさ」にうんざりし、成功のうぬぼれに喜び警戒する。そこには、歴史教科書記載の先人がいるのではなく、読みながら自分自身の姿をみているように感じた。だから、本書を読むことは、自分の姿を等伯を通してまざまざと見せつけられることになったと思う。 安倍『等伯』。通俗的教養小説の説教も無用だが、諦めた人々の後ろ姿を匿名的に活写するのもうんざり。だから、本書は時代を画する一冊だ。英雄色を好むのでもなく、諦めの惑溺のなかに、私たちは存在するわけではない。その意味では本書は日本発のアルゲマイネ・ビルドゥングといってよいだろう。 安倍『等伯』。これは僕の読後観だけど、千差万別の誰が手にとっても違う景色でありながら同じよな軌跡を見て取るのではないだろうか。超越と内在が交差するその瞬間に、松林図を前にした近衛公のぼやき「等覚一転名字妙覚やな」が浮上する。これは日蓮の法華経講義の一節だ。 安倍『等伯』。人間が一番直視したくないものは、私自身だ。だから奇を衒う英雄に憧憬し、蓋を閉じて嘯くことで安心する。そこに七転八倒しながら……だから、どうしようもない人間なんだ、等伯は!……「生き抜いていく」。とすれば、私自身も「生き抜いていく」ことができるはずだだろう。 安倍『等伯』。松林図は、ひとつの曼荼羅である。それは仏教に由来し、きわめて「特殊」な形態をとる。文化と言葉の制限があるから「特殊」とならざるを得ない。しかし、そうでありながら「超越」していく普遍性が同時に内在する。人間も同じなのであろう。日蓮観を新たにすると同時に人間観が一新された。 直木賞受賞の安部龍太郎『等伯』日本経済新聞出版は、勿論、読んで「面白い」。しかし、ほんとうに恐ろしい小説だ。本書を手に取ることで、自分自身と対峙し、自己認識を一新していく手掛かりにして欲しいと思う。「等伯」とは、極めて私自身の事柄でありながら普遍的なのである。

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    投稿日: 2013.05.29
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    狩野派と対立しながらも聚楽第や大徳寺の絵を手掛ける。肉親の死など不孝に見舞われながらもその地位を高めていく。物語はクライマックスの松林図屏風に。それにしても著者の歴史人物評は独特だと思う。

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    投稿日: 2013.05.24
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    まっすぐに絵に向き合った絵描きの一生、読み応えがあった。等伯の絵を生で見てみたい。2013.05.05

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    投稿日: 2013.05.08
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    歴史の知識がないとつらい場面もありましたが、この頃の絵師は今のおしゃれなイメージの絵描きとは違い、血生臭さもあって驚きました。 あの優美な狩野派の絵にも、長年の技術の蓄積があったのもはじめて知りましたし、それに対して実直に深みのある絵や、イメージ通りの絵を求めて苦しむ等伯の粘り強い姿勢に感動しました。 ドラマとしてとても魅力的でした。

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    投稿日: 2013.04.26
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    戦国時代末期、長谷川等伯は狩野派を凌ぐ活躍をし、国宝松林図を描く。 最後の1610年の江戸下向のエピソードに矛盾がある。出発前日に本法寺に見に行った仏涅槃図は久蔵の七回忌に描いたもので、妻、清子の冥福も祈って描いたとある。しかし清子が亡くなったのは6年前とあるので、1604年。久蔵が亡くなったのは17年前の1593年なので7回忌は1599年のはずで、清子は存命のはず。

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    投稿日: 2013.04.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    安土桃山時代、能登の七尾から上洛した絵仏師・等伯。義父母の自刀、巨大な権力を持っていた狩野派との確執、信長・秀吉・石田三成の暗闘、近親者の死。数々の困難を乗り越え『国宝 松林図屏風』へ到達するまでの長谷川等伯の半生。 遺された絵画以外はほぼ資料がない中、ここまでの話を描ける著者の力に驚く。 信長、狩野派、三成に何か恨みがあるほどの描写には疑問を感じるけど、そこまで等伯に自分を重ねて描いたのかもしれない。 何度も何度も勝手なヤツって思ってしまうんだけど、そこまでの業が自分の中にないと、成し遂げられないものがあるんだろう。

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    投稿日: 2013.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    松林図に到るまでの等伯の人生や心中の葛藤が本当のことのように書かれていて、特にある意味大悟したかのような境地で絵筆をとったところなど、読んでいて手に汗握る心持ちでした。 京博、奈良博辺りで等伯展しないかな。

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    投稿日: 2013.04.08
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    妻との死別。後継ぎの息子との別れ。狩野派との確執。そして秀吉の御前で行われた人生最大の勝負。傑作松林図屏風に込められた想い。最後に老いてなお衰えない絵描きの業がいい余韻となっている。人生の師に悟りと救済をもとめるが、いい絵を描きたい、狩野派には負けてないといった飽くことない業と足掻き続けるから、素晴らしい作品が描けたようにおもえる。

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    投稿日: 2013.03.22
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    下巻も最高。最愛の妻静子が無くなって、清子と再婚するがこれがまた出来た女房で!やっぱり男はすばらしい伴侶が居るとこうも違うものかと思います。 絶対に等伯の絵が見たくなりますよ!早速東京国立博物館にいってこよ!

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    投稿日: 2013.03.19
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    やはり、下を読んでも上を少なくして1冊に出来たのでは?と思ってしまいましたが、断然下巻の方が面白かったです。 等伯にとって奥さんがなんだかキーになっていて、上下とも大きく関わります。読み終わってから等伯の絵を思わずネットで調べて「おーっすごいなぁ」なんて(笑)

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    投稿日: 2013.03.17
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    直木賞受賞作。 織田信長、豊臣秀吉、石田三成、それから狩野派。 幕末は希望を感じるけれど、この時代は凄惨だな。読んだのは初めてかな。 等伯本人は、並外れた力量に似合わぬ小さい所があり、でもそれを知るのはあまり面白いとは感じられず。 ただ、静子・清子や久蔵を始め、お上人さま、千利休など、周りの人たちの支えが気持ちよく、穏やかな風のように心温かくも涼やかでもあり。 そして、最後がいい。 愚直さを受け入れられた。 胸がぎゅーっと締め付けられた。 上野の東京国立博物館に行こう。

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    投稿日: 2013.03.16
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    下巻では等伯がすでにかなり出世しているので、上巻ほどのサスペンスはありませんでしたが、それでもいくつかの山場があり、最後まで飽きさせませんでした。 読み終えて、国立博物館の松林図屏風の実物を一度見てみたくなりました。

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    投稿日: 2013.03.13
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    歴史小説を読んでいつも思うのはこの時代に生まれなくてよかったということ。 絵師、長谷川等伯をテーマにした小説。 絵、表現することになると、 我を忘れて見境なくなる。 年老いても一生向き合い続けた人物。 等伯のひたむきな生き方もすごいとは思うけど、 静子と清子、二人の妻、 それから久蔵の存在が印象に残った小説だった。 読後すっきり。 松林図屏風、みにいきたい。

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    投稿日: 2013.03.11
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    等伯がいつ死ぬかということで読みすすめたが、結局は死の場面は書かれておらず、有名な屏風絵の場面がクライマックスであった。

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    投稿日: 2013.03.08
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    安土桃山時代に活躍した絵師、長谷川等伯。その波乱と苦難に満ちた、しかし充実した人生を、迫力ある文体で描く小説です。 上下巻の大作ですが、森本キャスターも「一気に読んでしまった」というぐらい、等伯の人物像に引き込まれます。 等伯について語る安部龍太郎さんのウェブ限定インタビュー映像など、詳しくはこちらをご覧ください。 annex ~『直木賞作家が薦める本』 ~:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2013/02/post143381.html

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    投稿日: 2013.03.05
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    直木賞、と聴いて読んだ本。 とても興味深く読みました。 歴史小説はあまり、得意じゃないけど…何しろ歴史自体が苦手なので。 でも、「人生」を読むのは楽しいなと思えた。 歴史背景とかがわかっていればもっと楽しめるのかもしれないと思うと、ちょっと勿体ないけど。

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    投稿日: 2013.03.01
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    すごい絵師だったのですね。 悲しみを背負って絵筆を握り続けた波乱万丈の人生にページをめくる手をとめられなくなりました。 等伯の絵が見たいです。

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    投稿日: 2013.03.01
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    直木賞等伯の下巻。底のない探究心と人間らしい心の弱さで多くの身近な人達がなくなって行く中、後悔や禅問答を繰り返し、死んだ人達の想い背負い、乗り越え境地に達するまでの等伯を書いている。文書で書かれているがその絵がどんなに素晴らしかったのか表現されている。ぜひ一度本物の絵を見て見たい。西洋画が注目されがちな昨今だが、日本の先人の技や魂もっと知るべきだなと感じた。

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    投稿日: 2013.03.01
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    自分を見失わずに生きるのは難しい。 自分のしたいことを間違えずにするのは難しい。 それでもやりたいと叫ぶのも難しい。 ただ自分を信じることも難しい。 側に居てくれる人を大切にすることも難しい。 でも信じて叫んで、間違えても足掻いて、命をかけて生きる。 そんな話。

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    投稿日: 2013.02.28
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    最後まで自分の道を求め続けた姿も素晴らしいけれど、 それを支えた2人の妻が何よりすごいの一言!! 絵が見たくてネットでいろいろ検索したけれど、 本物をぜひ目の前で見たい気持ちにかられた 歴史が好きな人には歴史の裏側を見ることが出来、たまらない作品ではないかな

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    投稿日: 2013.02.28
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    直木賞受賞作。気になったので読んではみたが、そこそこの出来でしょうか。まず、等伯が絵師という点で、絵そのものを文字にするのは不可能と言うこと。まず、これが一番厳しい。等伯自身も、性格に歪みがあるせいで、どうも感情移入しがたい。あまり、お薦めではありませんね。

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    投稿日: 2013.02.28
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    戦国時代を生き抜き、時代を代表する狩野永徳と競い合った絵師、長谷川等伯(信春)の物語、いよいよ下巻です。上巻少しのんびりしていた物語が、時代の流れと共に一気に加速します。ここでは、永徳に弟子入りすることになった等伯の息子久蔵の成長ぶりが目を引きます。久蔵のたぐいまれな絵の才能を見抜き、狩野派を継がせようとする狩野永徳と、一人息子ゆえに自分の長谷川派を継がせたい父親等伯。りこうな久蔵は当然、父の元へ帰りますが、そのことがわがままな狩野永徳の怒りをかうことになり、等伯の絵師としての仕事をことごとく妨害しにかかります。狩野永徳を羨ましがっていた等伯は、そこではじめて自分がたとえようもない宝物を持っていたことに気がつくのでした。この時代を代表する絵師として、狩野永徳の名は高いですが、並んで評される長谷川等伯には、こんな波乱万丈の物語があったとは・・・。感無量でした。絵を描くことだけを追求してきた等伯は、そのことで自分の周りの人たちや家族を不幸にしたのではないかと終始悩みます。けれども、その反面、周りの人たちによって、窮地に陥ったときに救われたりします。この点、やはり、人間性と仏法の縁(等伯はもとは絵仏師ですから)が等伯に味方したのでしょう。好きな絵を描き続け、家族に恵まれた等伯は、芸術家として幸せだなと思いました。上下巻とも表紙の装画は、国宝に指定されている「松林図屏風」(長谷川等伯作)の一部です。等伯の代表作とされるこの絵には、すさまじい等伯の気迫がこもっているようです。物語の中でもこの絵を描くシーンは印象深いものでした。まーちさんのレポにもありましたが、東京国立博物館所蔵のこの作品、私は恥ずかしながらまだ見ていません。一度は本物を見てみたいと、思います。悩んでいたり苦しんだりしているとき、この絵を見るとなんだか希望の力がわいてくるような気がするのです。

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    投稿日: 2013.02.23
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    歴史の勉強になります。 こうやって時代が流れていくのだなと。 「政にたずさわる者は、信念のために嘘をつく。」 でも、絵師は違う・・・という前久さんの言葉が切ない。 周囲のしがらみに囚われながら、業のまま絵を描き続けた等伯。 「松林図」一度実物をみてみたい。 星の数は、読後感の物足りなさ。 なんだろうなあ・・中盤すごく引き込まれたから、 終わり方ももう少しドラマチックなのを求めてしまったのかも。

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    投稿日: 2013.02.17
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    圧巻だった。370頁もの下巻だったが、一気に3日で読み終えた。 松林図屏風が創られるまでの流れは、まるで映像を見ているかのような感じ。 いつか「松林図屏風」を見た時に、秀吉のような感動を味わえるのだろうか。

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    投稿日: 2013.02.14
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    時の武将に翻弄され、大事な身内を亡くし、狩野派との確執など幾多の困難に遭遇するが、絵に対する真摯な姿勢、変わらぬ実直な人柄に惹きつけられる。過酷な戦乱の世に生涯をかけ精進したからこそ、彼の絵は400年後の人々をも感動させるのか。

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    投稿日: 2013.02.10
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    こちらも一気に読んでしまった。千利休の切腹・織田から豊臣への政権交代・久蔵の死・松林図・・・惹きこまれる内容にページをめくる手も早まる。 日経に掲載されていたとき、挿絵は西のぼるさんだったそうです。その挿絵も素晴らしかったと聞きました、絵を見てみたい。

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    投稿日: 2013.02.08
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    願わくは智積院で、等伯が鶴松のために描いた浄土絵を観てみたい・・・ 絵を手がかりに等伯の人生を紐解いていく安部さん。絵を文章だけで感じさせる筆致は相当なものだが、それもやはり、等伯の絵から迸りだす魅力と迫力があればこそだろう。 等伯の苦難の人生は悪役がいなければ光らない。ということで、安部さんは上巻で信長を第六天の魔王に擬したのに続き、下巻では狩野永徳や石田三成を悪役として等伯に対峙させる。久蔵が名護屋城で狩野派により謀殺されるとか、 史実に対して脚色しすぎのところもあるが、大衆小説としては許される範囲だろう。 京都の智積院を訪れるのも、国立博物館所蔵の松林図が再び展示されるのも、いつになるかわからない。文章で感じるだけでなく絵そのものも観てみたく、ネットで画像検索しようか、美術本でも手に取ってみようか、と思わせるほど、安部さんは読者を等伯の世界に引き込んだ。その筆力が評価されての直木賞受賞に、拍手を送りたい。

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    投稿日: 2013.02.03
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    利休の死の前後の政治的背景に絡めて話は進む。 等伯の評価をますます上げた表紙絵のモダンなこと。 日蓮宗に対しても興味が湧いた。 狩野派との争いのなかで命を落とした久蔵が哀れ。 強引な印象ばかりだった兄の死もまた武士ならでは。 直木賞受賞作。

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    投稿日: 2013.01.26
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    下巻の方が強い印象を残しました。壮大なドラマに仕上がっていますね。人の情やら画家として極みを目指す葛藤などが赤裸々に語り込まれていて、引きつけられました。永徳が一方的に悪者になっているのは可哀想だけどね。

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    投稿日: 2013.01.20
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    面白かったー。 この巻の嫁も素敵。 周りの人もいろいろ素敵。 絵を描かずにはいられない等伯が 絵を描きたいがゆえにいろいろな悲劇にみまわれて 最後にたどりつく境地が見事。

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    投稿日: 2013.01.19