
総合評価
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powered by ブクログ【父親は、不在なものから不要なものに変わってしまった。変えたのは、もちろん俺だ】 全て男性視点で物語が展開していく唯川恵さんの異色作ともいえる短編集。男性にこそ読んでほしいし、身につまされる人も少なくないのでは。不器用なのに自尊心だけは高く、女を小馬鹿にし都合の良い存在としか思っていない主人公たちに辟易するし「女を妻を何だと思ってるの?」と腸煮えくりかえる思いで一杯になるが、悲しいかな実際のところこういう人意外と多いと思う。ベタな展開が多いが、唯川さんの巧みな心理描写とリーダビリティの高さはさすがの一言。
13投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ男のだらしなさとかクソさにイライラしながらも、現実的な感情と非現実的な出来事(?)に、読むのが止まらなかった!
0投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ男性目線で男女のいざこざをじっくりと描写したものは、これまで読んだことがなく新鮮でした。恋愛においては男性も理不尽で打算的で、自分が振り回しているようで振り回されていて、そこに男女の差はあるようでないような。物事をあまりに都合よく捉え後に苦労する様には、誰もがもつ弱さが垣間見え、くすりと笑いながらも少し心が痛むように思いました。
0投稿日: 2024.02.28
powered by ブクログ「いちばん父親が必要な時にあなたはいなかったのだもの、あなたが必要としている時に家族がいなくても仕方ないでしょう。」
0投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログ夢 (恋愛) と現実 (結婚) のギャップにしては、ちょっと生々しいか。でもこういうすれ違いは、多いのでしょうね。
0投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
男目線の女の話。あまりこのタイプの短編集は読んだことがなかったから、新鮮で面白かった。 半分が男が浮気をし、女が出ていくと言う展開だったが男側の性格がどの話も面白く呆れるような人が多かった。 「バスストップの木島の性格はもはやあっぱれだ。今どきこんな人はいないだろうが、杏子の復讐は立派なものだと思った。だが、妻と娘に逃げられ何もなくなった男たちを見るのは辛かった。 「僕の愛しい人」は少しテイストが違って面白かった。ホラー要素も入っており、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかわからない。主人公は千晶を殺して食べたと言うことなのだろうか?これなら、殺してみつかりようがないから捕まらないのか?
2投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログ男性目線で描かれている愛し方が少し変わっていた男女の短編集。サクサク読めるからオススメ。 リアリティがあるものもあれば、背筋少し冷たくなる唯川さんホラー?のような作品もある。 最後の男は悔しがり、女は寂しがりの表現は言い得て妙だと思いました。
0投稿日: 2023.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
男のため息か、女のため息か、悩ましい9編の短編集。 男女のすれ違い、ずれてゆく姿が、どこにでもあるようで、不思議と取り込まれてゆく。 『終の季節』:熟年離婚。「一番父親が必要なときにあなたはいなかった」世の父親にとって、致命的な一言、かな。そう、あの頃は、誰もが、家庭を忘れ寝食を忘れ自分を忘れて会社に尽くしていた。挙句、その結果が、…。リストラした部下の娘の「偽物の方がそれっぽいなんて、…」が、悲しい。失った時間は巻き戻せないか、…。 『僕の愛しい人』:自分の実力を買ってくれる人と、自分を愛してくれる人。経済的自立は、あるいは野望は、…。一昔なら、千晶さんを妾さんにしてチャンチャン。だったのに。
0投稿日: 2022.08.21
powered by ブクログ男性目線で女性を描いた9つの短編。 ただ少し愛し方を間違えただけ。 それぞれの男性主人公の身勝手さに言葉が出ない。話にオチがあり(非現実的だったり)男は痛い目に合う(自業自得的に)。女性のしたたかさが際立っていた。 個性に富んでさくさく読める面白さだった。一時間完結ドラマになりそうな題材だと思った。 裏切り裏切られても、惹かれ合って繰り返すんですよね、それでも…。 (男性ではないので)共感とは違うが、寂寥感に包まれた男性の姿が、身近に居そうでリアルだった。 終の季節、バス・ストップ、分身(このラストは好み)が特に良かった。濡れ羽色のカラスはなんて言ったのだろう。
28投稿日: 2022.02.12
powered by ブクログ恋愛小説 インスタで知って読んでみたいけど 面白かった 人間味が感じられる部分が沢山あって 面白かった
0投稿日: 2021.10.29
powered by ブクログ短編小説だから読みやすい。 目の前の事だけが真実とは限らないと改めて。どれも明確な終わり方ではないから余韻を楽しむ時間が良いです。2年前くらいに読了して最近もう一度読み直したけれど この本とっても好きです。
0投稿日: 2020.05.11
powered by ブクログ「ったく、男ってばよぉ」と男のズルさに嫌気がさすが、「女はやはり、したたかよのぉ」そんな気持ちにさせられる恋愛9短編集。男がぎゃふんと言う話が多いのだが.....好みの話はブリッコ女とサバサバ女の狭間で揺れる『言い分』、ラストに驚いた『分身』、ざまーみろな『バス・ストップ』。『終の季節』と『父が帰る日』は毛色が変わってちょっといい話。どの話も短くてサクサク読み易く、隙間読書には良かった。
0投稿日: 2019.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
裏切られても、傷つけられても、性懲りもなく惹かれあってしまう、恋をせずにいられない男と女のための短編集。 どの話も男がそれはそれは身勝手だなあって思った。短編でよかった。長編でこんなに身勝手ならきっと読み進められない。短編と長編ではずいぶん印象がちがう作家さん。長編のスピード感のほうが好みかな。
0投稿日: 2019.08.01
powered by ブクログ唯川作品では珍しい男性視点の短編集でした。女の怖さ、狡さを知っているからか、出てくる女性がなんだか怖い!男って…と思いながら読むか、女って…と思いながら読むか…。一度で二度も楽しめる本でした。
0投稿日: 2018.05.29
powered by ブクログサラサラ読めて良かった。 女性が書く男性目線の恋愛小ホラー短編集。 どの男もいい感じにだらしないのは女性が書いてるからなのだろうか。 女性が怖い話もあったけど、不思議な感じで怖いみたいなものが大半なので好みだった。
1投稿日: 2018.03.28
powered by ブクログただ、愛し愛され温もりに触れ、情熱的に溺れる恋愛とは違う。なにかが違う。報われない、内に秘めたる欲望。あるとき形を変える、かつての愛情。それが恐ろしく、そして小気味よく。 過去に、現在に、彼らと自分を重ね、背筋にぞくっとしたものを感じながらも、また同じ過ちを繰り返す愚かさと滑稽さ。
0投稿日: 2017.03.12
powered by ブクログ女性作家による、男性が主人公の短編集。 男女の関係を大胆に(セックスの話多め)赤裸々に(セックスの話多め)描く。 サイコサスペンス、ホラーなどの要素が強く、純粋に読み物としての面白さもじゅうぶん。
0投稿日: 2017.01.11
powered by ブクログ男性と女性との関係というか、しょうもない男性ってこんな感じだけど、貴方も少なからずそんなとこあるよね?と突きつけられた気持ち。正直否定できないとこもあるような気持ちになってしまうのは、作者の筆致力なのか私の精神状態なのか。あるいは世の中の男性全般がそうなのか、作者がそんな男性と付き合ってきたのか。
0投稿日: 2016.05.22
powered by ブクログ「口紅」 入院した余命僅かな妻が口紅を欲しいと言った。 原田は妻が化粧するのを好まなかった。一度だけ妻が薄く化粧した時も、化粧をするなと怒った。 →気付かず失ったものは大きいんだなーと思った。 「夜の匂い」 井沢は地味な女幹子と付き合い始めた。結婚も意識していた。 だが、幹子の友人のまり絵が頻繁に電話をかけてくる。面倒だな、と思っていた井沢だったが、ある日幹子の家にいるとまり絵が来て……。 →赤裸々だなぁと思った。そして結末が意外すぎた。あ、そっち? っていう。まぁこういう話もありじゃないかな。 「終の季節」 リストラにあった杉浦は、それまで家庭を蔑ろにしていたせいでリストラと同時に離婚する。だが、その時に杉浦は娘の友人で援助交際をしている女子高生に電話をした。どうしても、援助交際をやめさせたかった。 →なんか切ないなぁ。いいお話だと思う。 「言い分」 婚約者がいると言うのに同僚の女の子と浮気する洪一。二人の対立する主張に挟まれてしまう。 →優柔不断な男の話かな。それにしても「自分」というものがなくて驚いた。こういう人と付き合うと大変だろうな…。 「僕の愛しい人」 千晶を愛しながらも金持ちの令嬢真帆子と結婚した。結婚しても千晶との関係は続けた。だが千晶は死んでしまった。そこで僕がとった行動は。 →千晶は嬉しくなかっただろうなぁ…いろんな意味で。でも生まれてくる子供は女の子なんだろうと思わされた。 「バス・ストップ」 妻子がいる木島は浮気を続けている。浮気発覚直後は怒っていた妻も、今では模範的な妻だ。だから木島は安心して浮気を重ねていたーー。 →失ってから大切だったと気づくんですね。 「濡れ羽色」 取引先のるみ子と付き合って半年、考次はカラスが好きなるみ子と別れ同じ会社の久美と付き合い始めた。だが、家で戯れている最中にベランダにカラスがやってくる。そして、久美は唐突に家を出て行った。 →るみ子怖いです。あの時のあの台詞はそういうことだったのか〜って。しかもオウムじゃなくてカラスってところがまた怖さを倍増させてます。 「分身」 一回り以上年下の妻を貰った田崎は、パソコンを覚えた妻に暮林という名前でメールを送り始める。最初は返信しなかった妻も、やがて心を開き始めた。そして二人は会うことになり……。 →誰やねん。 ってなった。不思議な話。田崎さん趣味悪いね。 「父が帰る日」 借金をして妻子を捨てていった男。その息子が、自分を捨てた父を引き取ることになった。父は病身の身だった。 →最後にこの話持ってくるのは卑怯だと思う。皆んなで幸せになれたらいいね。きっと、父親を許すことで息子も楽になれると思う。
0投稿日: 2015.05.26
powered by ブクログ読みやすかった。どれもサラッと読めた。 「口紅」「終の季節」「僕の愛しい人」「父の帰る日」が好きだった。 「言い分」は何から何まで告げ口する男にイライラした。あの男は何がしたいのかしら。この男と結婚しても絶対ロクなことにならないにちがいないのに、女2人がこの男に執着するのも意味がわからないって感じ。
0投稿日: 2015.05.01
powered by ブクログいろんな愛の形があるんだと感じた。でも特筆すべきことはないかな。読んでいて共感できることもなかったし、寒々とした気持ちが残って、楽しい読書ではなかった。どんなでも、愛してるっていう気持ちがあることは、理解できた。
0投稿日: 2014.10.16
powered by ブクログ【本の内容】 愛したことが間違いなんじゃない。 ただ少し、愛し方を間違えただけ-。 完璧に家事をこなす妻を裏切り、若い女と浮気する木島。 妻が化粧をするのを許さなかった原田。 婚約寸前の彼女がいるのに社内で二股かけた洪一。 仕事のために取引先の年上女性に近づく孝次…。 裏切られても、傷つけられても、性懲りもなく惹かれあってしまう、恋をせずにいられない男と女のための恋愛小説9篇。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2014.08.24
powered by ブクログ愛したことが間違いなんじゃない。ただ少し、愛し方を間違えただけー。 この一言に尽きると思います。 いろんな男女の恋愛(一部家族愛?)の形があるんだなぁって。 男性目線で書かれてるのもあってか、短編集だし読みやすかった。 他の人も書いてるけど、やっぱ男の人ってバカだねー。 「夜の匂い」なんて、気づくでしょ!ってこころの中で突っ込みながら読んでました。笑
0投稿日: 2014.08.07
powered by ブクログいつかヤルヤルと思っていたけどついにヤっちまいました。 持ってる本、買っちゃった 一つ目のお話読み始めて「あれ?知ってるぞ」から始まり「まさか~」を通り過ぎ「あ~やっぱり」で終わり。 まぁ、私が選んで買うんだから同じ本買っちゃうのもあると思ってたんだぁ。 さて、気をとりなおしてこの本。 これ、面白いです。短篇集なんですが、どれも面白い。 ちょっと怖いお話もありますが・・・。 スラスラ読めます。 どの作品も男性が主人公で書かれています。 不器用な男性から、情けない男性まで(笑) 私が好きなのは「バス・ストップ」かなぁ。女性の立場からしてスキっとしちゃう。 「分身」は不思議な話だけど何か・・・ありそうな気もしたりなんかして・・・ 主人公の男性が少し可哀相だったな。 最後に、これが言いたい。 カラスが喋った言葉は「殺される」だべ? いや、しかし男って勝手。
0投稿日: 2014.06.13
powered by ブクログ「夜の匂い」「僕の愛しい人」「分身」には驚きと寒気がした。 また、どの短篇の中にも性描写が書かれており、生々しさがあったが、最後の「父が帰る日」は何かホッとさせる話であり気持ち良く読み終えることができたので大満足です。
0投稿日: 2014.04.25
powered by ブクログ「私ね、ずっと考えていたの」 「どうせ奥さんになれないのだから」 「あなたの子供になれたらいいのにって」 (口紅/夜の匂い/終の季節/言い分/僕の愛しい人/バス・ストップ/濡れ羽色/分身/父が帰る日)
0投稿日: 2014.03.12
powered by ブクログ男性、女性、共々の視点から描かれた恋愛短編小説。 いろいろな形の物語の内容に書き方に作者に徐々に惹かれていったのだが、最後のあとがきの最初の一節 「女はいつも寂しがって生きている。 男はいつも悔しがって生きている」 の二文で一層に惚れている読了後。
0投稿日: 2014.01.28
powered by ブクログ男性の立場から書いている恋愛小説の短編集。不況がベースにあって、少し毒があるストーリーが多い。気軽に読めるが、面白い。
0投稿日: 2013.12.21
powered by ブクログ男の目線から見た女。 男ってなんて身勝手に女を考えてるんだろう。というのが正直な感想。 でも自分のことを反省することもあったな。男の人から見たら幻滅するような自分に甘んじてたかもと思えるところも確かにある。 「僕の愛しい人」は狂気に満ちていてぞっとした。直接的なことがかかれてなくて千秋の結末を想像するしかないけど、想像するからこそ怖い。 「父の帰る日」はとても切ないけど、この短編集の最後にほっと一息つけるいい結末だった。
0投稿日: 2013.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
発売当時、購入した本屋で唯川先生が「男」を描く、がPOPのチャッチコピーでした。 「男はいつも女にしてやられる」 この言葉は流石!唯川先生!と云いたくなりました(笑) あと「妻はもう妻でしかない」 よく世間で云われる、「妻はもう女じゃない」と云う男性の気持ちが理解できた気がします。
0投稿日: 2013.10.10恋とか愛とかちょっと怖い
短編がいくつか納められてます。恋愛とか家族とか、人が人としていきる上で目をつぶれないことについての物語。それぞれ、ファンタジーっぽかったり、リアルっぽかったりいろいろだけど、どこかしらぞっとしたり、いらっとしたり、感情がよく動かされるのは共通。中には、ホラーかと思うくらいトラウマになりそうな話も…。短編集なので軽い気持ちで読み始めると、案外重いです。
0投稿日: 2013.10.04
powered by ブクログ以前、読んだかもしれない。 架空のメル友に化けた夫が一回り以上年下の妻にモーションをかける話。聞いたことがあった。 男性視点の女性を描く、というコンセプト。ファンタジーものもあり、サスペンスもの?(笑)もあり、面白かった。
0投稿日: 2013.09.21
powered by ブクログ恋愛を男性視線から書かれていることに少々戸惑った。これを女性が書いているとはとても思えなかったからだ。滑稽でズルい男が多い。女は取り替えるもので、読んでいて時々イラっとする事もあるくらいだ。それほどにリアルに書かれているのは、これを読んだ男性が感じる事だろう。そして痛い目に合うのも男性というとこがちょっといい。 私が一番気に入ったのは、恋愛話ではなくラストに載っていた短いストーリーの「父が帰る日」だ。人間の憎悪を時系列で見た時、主人公でなくとも同じ対応をしてしまうだろう。でも、人は変われるということがやわらかくふんわりと落ちてきた。全て許すとかじゃなくても、小さなことからでも許せたらいいなと感じた。
0投稿日: 2013.09.09
powered by ブクログすべて男性目線から書かれた恋愛短篇集。どれも話の前半はよくある日常風景や心の動きなんだけど、中盤から面白くなってくる。最後には必ずどの作品も心にくるものがありました。お気に入りは「終の季節」。この人の他の作品も読みたくなりました。
0投稿日: 2013.07.27
powered by ブクログ女性作家の描く、男主人公の話が実は好きです。 男を鼻につくように美化しないから(比べるのは失礼だけど、高村薫作品の男性はいい意味での美化だと思う)。 結末は予想がつくものばかりで、男たちは身勝手で情けなくて腹がたつけど滑稽で思わず笑みがこぼれます。 巻き込まれる女はたまったものじゃないけど、所詮他人事だしね。 恋愛小説というより、ホラー寄りの復讐譚な話が多い気がします。 昭和な感覚の男ばかりだから、大分昔の作品だと思ったけど出版されたはつい最近でした。 できれば今どきの男を出してほしかったけど、唯川さんの年代を考えると無茶かしら…。 それでも女は美しく淑やかな振りして、男を踏み台にするというのは今も昔も変わらないよな。
0投稿日: 2013.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近、気になる作家の短編集である。すべて男性を主人公にしている。そして、すべて身勝手な男の話である。世間でありがちな内容がまた興味をそそるし、いらつかせる。中でも、一番いらつかせたのが「言い訳」「僕の愛しい人」だ。一番許せないタイプの男性である。「言い訳」は、二股かけ互いの言い訳を互いに話す卑怯者。「僕の愛しい人」は、自分本位で生き過ぎる者。女流作家が、ここまで嫌な男を描く鋭さに、次の小説も読みたくなる。
0投稿日: 2013.05.18
powered by ブクログ自分ももしかしたら陥りそうなリアルさがあって一気に読みました。 男の目線で欠かれているのがこの作者に関して新鮮でした。
0投稿日: 2013.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編小説9話。 口紅 夜の匂い 終(つい)の季節 言い分 僕の愛しい人 バス・ストップ 濡れ羽色 分身 父が帰る日 あとがきによると、男性主人公の話とのこと。 読んでいて、言われれば、そうかと気がつくくらい、 女性の視点、唯川恵の視点が明確で気がつかなかった。 初出が、小説新調、週刊朝日、小説工房、小説nonの1996年から2001年にかけたものを集めている。 これらで「ため息の時間」というのがうまいかも。 女性のため息なのか、男性のため息なのか。 女性と男性の両方を捕らえた人間のため息なのか。
1投稿日: 2013.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私が好きだったのは『口紅』 旦那さんは奥さんがお化粧をするのが嫌いで、一度すごく怒ったことがあるんだけど、奥さんが病床のときに「口紅が欲しい」ってお願いして買ってきてもらうの。 でも全然使わなかく逝ってしまったのね。 でも実は、それを塗って死んだあと、旦那さんの友達の夢に出てきたお話。 これはね~、すっごい奥が深かったわ~。 なんていうか、奥さんの執念っていうか、旦那さんに対する対抗心っていうか、そういうものが死んでから表れるなんて女って恐ろしいわ~って思うんだけど、こういう旦那は絶対に許せない!! その次に好きだったのが最後の短編の『父が帰る日』 これはね~、昔、奥さんと息子をおいて出て行ったお父さんが、30年も音信不通だったのに病に倒れて病院から電話がかかってくる。で奥さんにも押され、一週間の一時退院でお父さんを預かることになったのよね。でも或る日、孫のバックパックを漁ってるお父さんを見て息子が怒るの「また、そうやって昔みたいに金を盗むのか!」ってね。で、お父さんは病院に帰しちゃうんだけど、翌日、孫がお財布の中を見たら、くちゃくちゃの千円札が一枚入ってたんだって。 なーんかね、これ読んだときに、すっごい泣けそうになったのよ。泣きたかったの。でも隣りでTIMがうるさかったから泣けなかった。。。 これはね、ほんとじーんとくる話だったわ。 そのほかに7編の短編が入ってて、どれも男目線で書かれた話になってます。 この本、私、かなーり好き!! 5つ★あげたいな~。って思ったんだけど、たまにね「え?これはどういう意味?で、どうなっちゃったの?はっきり書いて~!」ってところが2箇所くらいあったので4つ★かな~? でも唯川恵さんの作品はこれからもどんどん読んでいきたいと思います。
1投稿日: 2012.11.27
powered by ブクログ自分からは決して選ばない類いの本。甘ったれた身勝手な男たちとそれを利用していながら要らなくなったら切り捨てる女たち。切り捨てられても仕方ない奴ばかりなのだが、砂を噛むような読後感は如何ともし難い。
0投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログ男の目線で女を書く。 ただ少し、愛し方を間違えただけ。 バスストップの杏子は一番怖かった。あんだけ完璧に復讐できるものなんだなぁ。 たぶんどの話も女目線から見たらよくある話。でも男目線でかかれているのは新鮮で女は計算高いし男はだまされやすいんだなぁと。 胃が痛くなる話ではあったな。いい男の人がいない笑
1投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ短編小説です。 「バス・ストップ」が好きです。 浮気をした夫に対する、 妻からの復讐は、 「妻として限りなくつくす。」こと。 なるほど。 読んでみて、こういうことが、 復讐となるのかと関心しました。
1投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
しつこすぎず、軽すぎず。 さらっと読める短編集。キャラが現実的。「夜の匂い」が一番好きかな。 重たい関係、身勝手な気持ちの作品が続いていく中、ラストの「父が帰る日」のシンプルな気持ちが沁みた。一見単純そうに見える感情が、一番綺麗なのかな。
1投稿日: 2012.03.15
powered by ブクログ短編集。 あとがきを見て気づいたけど、全編、男性目線の作品だった。 作者が女性なので、世間一般の男性像として共感を得るものがあったけど、これを男性が読むと反論したくなるのかな? 家庭をかえりみない夫への復讐の方法が面白かった。
1投稿日: 2011.11.10
powered by ブクログ読んでみたかったのと、心境的に、ため息の出そうなあれだったから、図書室で借りて火曜日に読んだ(笑) 短編集で、全部男性目線の物語達。 題名忘れたけど、奥さんに化粧をさせなかった旦那の話が 一番よかったな! 女はいつだって誰かに見つめていてもらいたいもの。 しかも、美しい自分。 「私」が美しいと思う自分。 女も身勝手だけど、男も身勝手。 そういうもんんだ。笑 なんか時々ミステリー系入ってくるから、 期待した感じほどではなかったけど、よかったです。
0投稿日: 2011.10.10
powered by ブクログ久々の唯川恵作品♪ 男性目線で書かれた恋愛小説(とは呼べないようなものもいくつかあったけど)が9編。男性目線で書かれてはいても、やはり書き手は女性だな、って印象が強かったです。 全体的に「いざというときに強い女たちと滑稽な男」という構図が多い気がします。男性が読んだら「女って怖い」って感想になるのかな。私はちょっと共感してしまうものもあったけど。 作中の男性陣の滑稽さに、石田衣良の「夜の桃」がちょこっと思い出されました。 タイトルの「ため息の時間」とは言い得て妙で、憂鬱な…後悔の気持ちを孕んだ暗いため息が思わず漏れてしまいそうな短編集。 ただの恋愛小説じゃなくて結構ホラーっぽいのもあったので、苦手な人はびっくりするかも。
1投稿日: 2011.10.05
powered by ブクログ短編は、筆力をもった作家でないと誤魔化しが利かないように思います。 中には、面白いと思った話もありましたが。
0投稿日: 2011.07.01
powered by ブクログさらさらっと読めちゃう。短編も結構好きだな。 男性目線の話好き。なんかマヌケで孤独な感じの男性がいっぱい出てきた。ちょっとホラーともとれる話もあるけど、楽しく読めた。
0投稿日: 2011.06.18
powered by ブクログ全て男性主観で描かれたお話。 妻を理不尽に縛り付けた男、女に振り回される男、愛しすぎた男・・・などなど。一見普通の男女の話のようだったのに、読んでいくうちに引き込まれていって、ラストに驚かされる。 私としては、「濡れ羽色」、「父が帰る日」が印象に残った。
1投稿日: 2011.06.03
powered by ブクログ完璧に家事をこなす妻を裏切り、若い女と浮気する男。 妻が化粧をすることを許さなかった男。 仕事のために取引先の女性と関係を持つ男。 赤の他人のフリをして妻にメールを送る男。 傷付けられても裏切られても惹かれ合う、 そんな男女を描いた恋愛短編集。 ちなみに、全編を通して男目線の物語。 *** ひとことで言うと、面白かったです。 それぞれの物語の設定としては、 なんのことはない世間にありふれたものばかりだし、 登場人物も平々凡々な人ばかり。 だけど、ストーリーのテンポや予想外な展開に、 「最後はどうなるの!?」と ページをめくる指についつい力がこもってしまう一冊でした。 一番面白いなと思ったのは、 女の言い分をテーマにしていた物語。 社内に婚約寸前の彼女がいるにも関わらず、 そんな自分に「二番目でもいいんです」と告白をしてきた新人女性社員。 結局社内と彼女には内緒で浮気を始めるが、 彼女と浮気相手の2人の女の「言い分」の板挟みになり、 「一体どっちが本当のことを言ってるんだ!?」と困惑し混乱する。 もうね、「天晴れ!」と拍手を送りたくなるほど、 女2人はとにかくしたたかでした。 2人の言い分には穴がなく見事なほど正当だけど、 面白いくらいに背立し矛盾してます。 言い分での板挟みっていうのは面白いくらい脳を混乱させるよね。 「あの人とこの人、言ってることが違う…どっちが本当なの!?」って。 結局のところ、どっちも本当なんだよね。 ひとつの事象に対して、事実はひとつしかないけど、 真実は人の数だけある…なーんて中二病みたいなことを言ってみる。 冗談はさておき、それは私の中では真理です。 例えば、Aちゃんがひとりでお菓子を食べていたら、 そばにいた友達のBちゃんが「ちょーだい♪」とひとつつまんで口に放り込んだ、 という出来事もこれはこれでひとつの事実だけど、 Aちゃんは「いいよなんて言ってないのに勝手に食べられた」と思い、 Bちゃんは「ちょーだいって言ったら普通にくれた」と思うかもしれない。 それぞれにとってはその言い分が真実なので、 ゆずれない場合は相手に怒りをぶつけたり、 陰口などで自分の正当性を周囲に押しつけて仲間を増やしたりします。 そして時間が立っても問題が解決しないと、「真実」に尾ひれはひれがつき、 Aちゃんは「私が嫌がってるのに無理矢理取った!」と言いだしたり、 Bちゃんは「いいよって言ったのに怒るなんて意味不明じゃない!?」と言いだしたり、 どんどん複雑化していきます。 これは笑えるほど小さな「言い分の衝突」だからいいけど、 複雑な衝突はゴロゴロ転がってますね。 「自分」という色眼鏡を通して物事を解釈すると衝突が多くなります。 だからみんな「物事を多面的に見よう!」と声を大にするんですよね。 話が全く変わるけど、 私は本の「あとがき」と「解説」も必ず読む派です。 みんなはどうなんだろう? 唯川さんのあとがきを読んで、久しぶりにほっとしました。 いつもパンチが効いているあとがきばかりだったから、 「この本を手に取ってくださった全ての人に心から感謝します」 なんてありきたりな礼節文句ですら、 「ああ、この人はきっとほんわかした人なんだなぁ」 なんて思って癒されちゃいました。
2投稿日: 2011.02.07
powered by ブクログ恋愛短編集なんだけど ただの恋愛小説じゃなくて 戻らない時間に対するジレンマとか どうしようもなく悪い方向に引きずられてしまっていく人の弱さとか 自分ではどうしようもない流れに対する苛立ちとか なんだかいたたまれなくなってきたりして 1つ1つのお話が濃厚でした。 恋愛だけでなく 人生の部分でも。 それと、この本を読んで 文章を読みながら 脳内でシチュエーションが出来ていく感覚というか 一文読み進めるたびに、ヒントをもらえたかのように 脳味噌のなかでイメージ映像がサクサク切り替わっていく楽しさを、久々にガッツリ実感しました。 これって読書の醍醐味。 最高の気分でした。 ありがとうございます。
1投稿日: 2011.01.17
powered by ブクログ08/1/26購入。男の視点から見た恋愛の短篇小説だった。題名と同じくため息が出ちゃいそうなのもあり、まあまあおもしろかった。
1投稿日: 2011.01.07
powered by ブクログそんなに唯川さん詳しくないけど、男性目線なのが新鮮だった気がする。 消化不良の話も多いけど、私は消化不良結構好き。 もやっとしてるその感情が欲しくて短編集を読むくらい。 ため息つくけど、いやなため息じゃない。
1投稿日: 2010.12.04
powered by ブクログ性懲りもなく惹かれあってしまう男女がいる限り恋愛小説を書き続けられると締めくくった唯川恵さん。 この短編集は、どれも心地よい疲労感が残るものでした。
1投稿日: 2010.07.21
powered by ブクログ男性の視点から描かれた短編集。 読み終えて本当にため息をつきたくなった。 唯川恵の書く物語はあまり気持ちよくないものが多いが、それでももっと読みたくなるのが彼女の不思議な魅力だと思う。 最後の「父が帰る日」が一際いい話に思えたのは、恋愛が絡んでいないせいだろうか。
1投稿日: 2010.05.06
powered by ブクログオトコ目線の恋愛もの。 なんだかおとな。 なんて思ったけど、わかるような気もするものがちらちら…
1投稿日: 2010.03.28
powered by ブクログ「言い分」や「バス・ストップ」など・・・。 女性の強かさや逞しさを秘めた物語だと思います。 その強さがどういう風に向かうのか。 自分に向かうのか、相手に向かうのか・・・。 私は上記の2つは結構好きでした。 ただ、消化不良的なものもいくつかあります。
1投稿日: 2010.03.16
powered by ブクログ短編小説です。 後味の悪い作品が大目かも…? でも中には心が温まるストーリーもあります。 普通の恋愛小説に飽きた!という方におすすめかも。
1投稿日: 2009.11.04
powered by ブクログ短編集。 なんだか、読んでいて少し怖くなる話が多かった。 男とおんな。きれいごとだけではいかない。 2人の女性の間で、何を信じていいのかわからなくなる男性の話とか、気持ちは理解出来ないこともないけれどなんだか後味が悪かった。 あと妻を妻としてしか見ず、女の部分を見ると腹が立つというような男の話も、読んでいて吐き気がしそうだった。 ため息はため息でも、なんだかどよっとした感じ。
0投稿日: 2009.09.15
powered by ブクログいい意味で、裏切られた。女の醜悪さが男性の視線によって、効果的に表現されてると思った。男性の視点で描かれる女性、として、非常に完成度が高い作品だと感じた。
1投稿日: 2009.07.27
powered by ブクログ唯川さんははじめて。山本文緒さんとくらべてしまう。あまり読み込めていないので印象が薄い。肩越しの恋人を呼んで更新しよう。 ・・・はじめてと思ったけれど、肩越し読み始め、あっこれ読んだ事ある・・・状態でした
0投稿日: 2009.04.19
powered by ブクログ唯川さんの家庭を持つ男性視点の恋愛小説。 9つの短編集です。 まさにタイトル通り! おもわずため息が漏れてしまうような作品ばかりでした。 ちなみに短編集のタイトルが「ため息の時間」 表題作があるわけではありません。 *口紅 *夜の匂い *終の季節 *言い訳 *僕の愛しい人 *バス・ストップ *濡れ羽色 *分身 *父が帰る日 父が帰る日が一番好きです。 あとバス・ストップの杏子が強くて印象的でした。 女ってやっぱりいざとなったら強い! すごく身近にありそうな話ばかりでした。 実際父もこんな風に感じているのかな…と思ってしまいました。 男性の方後悔する前にぜひ読んでみてください。 こうならない様に妻を大切にしてあげてください。 そして浮気は絶対ダメです。 結婚って怖いですよね…。 最近結婚に対してマイナスなイメージを感じる自分に年を感じます…。 唯川さんの作品は毎回読みやすいです。 ハズレがないんじゃないかな? すごく共感できるんですよね。 たまーにぞっくとさせられるけど。 あと、あとがきがすごく好きです。 今日はあとがきから! 男と女。 愛したことが間違いなんじゃない。 ただ少し、愛し方を間違えただけ。 何があっても、性懲りもなく、惹かれあってしまう男と女がいる限り、恋愛小説は書き続けられるのでしょう。
1投稿日: 2009.04.09
powered by ブクログ唯川恵さんにしては珍しく 男性視点だったので新鮮でした。 面白かったり、ちょっと不気味だったり いろんなお話があって楽しかった。
1投稿日: 2009.02.24
powered by ブクログ悪くない、まったく悪くないです。 でも、良くも悪くもさらりとなくなりそうなものばかりです。 もともと私は、小説に自分の世界を変えてくれるようなインパクト、ストーリーや人物や描写など、複雑なものを期待しすぎなのかもしれません。 ですから、普段読むのはロングセラーや世界に通用するような本に偏るのですが そういったものは、やっぱり重かったり難解だったりするので その箸休めには丁度いいように思います。 良かったのは「口紅」「終の季節」「父の帰る日」。
1投稿日: 2008.12.30
powered by ブクログあの援助交際やめろっていうやつと最後のおじいちゃんの話はわりと良かった。あとは面白くない。気持ちわるい。
0投稿日: 2008.11.10
powered by ブクログ男の人の目線で書いてある恋愛小説を読んだ覚えがなくて新鮮に感じた。 けど、こんなことが実際に起きてたら、人生いやだろうなって思った。 誰を信じて生きていけばいいんだろう。 きっとそういうことを感じながら生きてる人がたくさんいるんだろうなって思う。
1投稿日: 2008.09.04
powered by ブクログ9つの短編小説の集合した、この本。 ボクがこの中で好きなのは『父の帰る日』。 最後のところ、グッとくるよ。 あまり内容書けません。 だって書いたら面白くなくなるもの。
1投稿日: 2008.08.10
powered by ブクログ男よ、ざまあみろ!って話がいっぱいでした(笑) でも、最後の『父が帰る日』あーゆー話には弱いんだな…(涙) 『分身』最後の最後で怖かったです。 『僕の愛しい人』えぇ? あれ、どーなったのもしや千晶を食…ってこと!?
1投稿日: 2007.10.27
powered by ブクログ男の視点から描いた短編集。『言い分』はちょっとばからしくて楽しい。『バス・ストップ』は元奥さんの徹底した復讐(?)ぶりがすごい!と思った。
1投稿日: 2007.08.31
powered by ブクログ男ってこういうものなのかなぁ。って思った。 男からの視点で描かれた恋愛短編集。 私は「終の季節」がすき。ほっとした。 どんどん先が気になるからすごい読みやすい。最後も意外な展開で終わるし、おもしろい。でもやっぱりハッピーエンドがすきだぁ!!
1投稿日: 2007.08.21
powered by ブクログ8月9日読了。徹底して女性の視点からの小説を書く人だと思っていたけれど、これは前編男性が主人公の小説。「肩ごしの恋人」はつまらなかったけれど、この人の短編集は面白い。中では一番、甘い話だけれど「終の季節」のお話の展開とラストがとても印象に残った。絶望と官能は似ている。脳髄の奥がしびれるような甘さと胸苦しさが。なんてね。
1投稿日: 2007.08.10
powered by ブクログ愛したことが間違いなんじゃない。 ただ少し、愛し方を間違えただけ―。 男性目線で描かれた短編集。 女は怖いですね。。 会話のテンポが良くて、ぐいぐい話にひきこまれる。 そして、 ラスト2ページぐらいで訪れるどんでん返しが、 結構気持ち良い。 いろんな“ため息”がつまった1冊☆
1投稿日: 2007.07.30
powered by ブクログ男性視点のショートストーリーがいくつか入っているこの本。内容は共感したり、腹立たしかったり。とくに、描写が少しグロかったりしたものについては、いつものことながら引いてしまいました。でも、お話自体は愛について描かれたとってもせつないお話。読み終わった後は、スッキリしないような、ホッとしたような、なんとも複雑な感情を抱かされてしまいました。先が次々と気になって読んでしまう1冊でした。(2006年10月)
1投稿日: 2007.05.17
powered by ブクログ「男はいつも、女にしてやられる」っていうキャッチフレーズの本。女に色々な意味で振り回される男性達のお話集。結構リアルで面白い。
1投稿日: 2007.04.30
powered by ブクログ直木賞とったので名前は知ってましたが。彼女を読んだのはコレが初かと。大学時代ですねぇ〜。結構こういう雰囲気好きです。
1投稿日: 2007.01.25
powered by ブクログ男性視点で人間関係(恋愛・夫婦)について描かれた短編集。 男性視点なのだが感情移入しにくい部分も多いのは, やはり作者が女性だからだろうか。 個人的には「終の季節」,「父が帰る日」がほのぼのとして良かった。 「言い分」,「バス・ストップ」,「濡れ羽色」は完成度が高い。
1投稿日: 2007.01.09
powered by ブクログ話自体は取り立てて珍しくないことを題材にした恋愛小説短編集 しかし、唯川さんらしい話の落とし方が魅力 珍しく男性視点の書き方が新鮮
1投稿日: 2006.10.04
powered by ブクログ唯川さんにしては珍しく男性目線で書かれた話。 ざまあみろ、って思ったり、救われた気分になったり。 “終の季節”がとても好き。
1投稿日: 2006.09.11
powered by ブクログ愛したことが間違いなんじゃない。ただ少し、愛し方を間違えただけ―。完璧に家事をこなす妻を裏切り、若い女と浮気する木島。妻が化粧をするのを許さなかった原田。婚約寸前の彼女がいるのに社内で二股かれた洪一。仕事のために取引先の年上女性に近づく孝次…。裏切られても、傷つけられても、性懲りもなく惹かれあってしまう、恋をせずにいられない男と女のための恋愛小説9篇。
1投稿日: 2006.06.17
powered by ブクログ男性の視点、語り口で書かれた9編の短編集。とにかく読んでいる途中は落ち着かない。 声にこそ出さないけれど、「こんなことあるかよ!」とか「こんなヤツがいたらむかつくだろうな」とか、「馬鹿じゃねぇの、こいつ」とか、そんなことを思いながら読んでいた。僕が嫌だと感じた書かれていることが、実は僕の中にもあるから余計に強く反応したのかもしれない。男性にこそ読んで欲しい短編集。
1投稿日: 2006.04.19
powered by ブクログ短編小説。愛し方を間違えた男のお話。珍しく全てが男目線で書かれてて、男の人にも読んでほしい本。「僕の愛しい人」が一番好き。 ”女は男の気持ちをわざとわからないようにしてあげてるの”このセリフが好き。
1投稿日: 2005.12.13
powered by ブクログウチの大好きな作家様、唯川先生のデスoどちらかと言うと、男性の方向けだと思われます☆勿論、女性も充分に楽しめますョ!!
1投稿日: 2005.10.07
powered by ブクログ最近短編集が多いなぁ。待ち合わせで待っている時などには便利です。恋愛の中では好きな方の人です、唯川さん。 わかりやすい、というか、はっきりしたストーリーなのです。少しすれ違いの様な印象がありました。 ちなみにこの中でいちばん好きなのは「僕の愛しい人」です。
1投稿日: 2005.06.14
powered by ブクログ唯川さんの作品の中で 最初に読んだ本。 本当に大好きな作品。 短編なので読んでてまったく 退屈しない。 最高です
1投稿日: 2005.05.03
powered by ブクログ浮気とか仕事のためとか、〈愛し方を間違えた〉大人の恋愛小説9編。 チョット大人な恋愛を経験して、大人をもっと知りたくなったときに読んだから、余計に恋愛がおもしろく思えたデスョ。
1投稿日: 2005.01.09
