
総合評価
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powered by ブクログこちらは「<愛と選択>の短編集」と裏表紙にあった。 スクールアタック同様、夢を見ているように訳が分からない話の展開が提示されるが、ついついそれを読まされてしまうのは文章の力が強いせいか。 3作品の中ではやはり表題作が好きだった。
0投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ自己の周囲に家族を置いて それとの関係に正しさを見出して駆動する作者に良くみられる形式は謎 そこが根底であるのはなぜだろう
0投稿日: 2019.01.12
powered by ブクログ<元気でいるから心配してね.> さっきまで見ていた夢を言葉にしたような,あることのない脈絡のない語り. 気づけばこれまで,選択の連続. きっとこれからも,選択の覚悟. 夢であろうと現実であろうと.
0投稿日: 2017.05.14
powered by ブクログひとり語りの饒舌な文章 独特の擬音 好きな人にはたまらない世界なんだろうと思うけれど どうにも読んでてしんどかった!
0投稿日: 2016.02.23
powered by ブクログ表題作は、まるでコマ割りのない漫画を読んでいるような文章だった。舞城さんの文章は思考と理屈と情景が感覚的なのが魅力だけど、特にこの作品はその境界線が限りなく曖昧である。 けれども、読んでいて理屈は理屈とわかる。 個人的には、「みんな元気。」は非常に身につまされる話だった。選択しなかったということも、選択に含まれること。 人生は一度きりで、やり直しはできない。<私>以外の人生を<私>が生きることだって、不可能だ。 私たちは生きている限り選び続けなくてはならないし、たとえ選ばなかったとしても、否応なしに人生は続く。失敗しても、間違っても……家族が家族でなくなってしまっても。 平行世界が文字通り同時進行で描かれる場面は圧巻である。それは存在しえたはずの世界であり現実なのだが、<私>の体は一人なのだ。いつだって現実は、経験と感情に振り回される。 「Dead for Good」もとてもよかった。現実に振り回されながらも、何が自分にとってリアルなのか、何を自分は選択していくのかに向き合っている作品なのではないかと思った。 でも、「矢を止める五羽の梔鳥」は全然わからなかった(笑)。
0投稿日: 2015.06.27
powered by ブクログなんだかぐちゃぐちゃ。破天荒といえば聞こえはいいがよくわからんというのが本音。表題作は途中まではクソかと思ってたけどラストが良かった。みんな元気。
0投稿日: 2015.03.06
powered by ブクログ【みんな元気。/Dead for Good/矢を止める五羽の梔鳥】家族もの。超展開ばかりだけど表題作は比較的綺麗にまとまっていた感じ。愛に溢れている!
0投稿日: 2015.02.28
powered by ブクログ『目を覚ますと、隣で姉の体がベッドからだいたい十五センチくらい浮いている。』 『また弱さと欠点を人間味ってことにしてる。違うよ。新田君の良さは、顔とポーズだよ』 『あんたの親の方がそんなの絶対におかしいんだから』 『んなことは分かってんの!でもそこでやってくしかねーじゃん!』 『透明魔人、やっつけるー。だー』 『感謝されるようなことでもないよ。そういうことじゃない。俺を諦めさせようとするなら、もっと本当の理由を持ってこなきゃいけないってこと』 『さ、選べよ』 『枇杷の選択なんだよ』『ちゃんと考えて選べばいいだろ』 『なんで』 『人生は一つだからだよ』 『みんな選んでんだよ。こういう選択いくつもいくつもやってって人生生きてんだから。首はいくつも切り落とされてんだよ。このちょっと錆びた植木バサミでちょきんちょきんとさ』 『家から出ることが裏切りだとは私は思わない』 『愛されている。』 『これからいろいろあるだろうし、あるけれど、愛されて起こるいろいろだから、きっと大丈夫。でもそんなふうに言えば、実は全てがそうなのだ。みんな大丈夫。みんな元気。』 『そうして増やした選択肢の中から私はもっとよく考えて選べるはずだ。もっとよく考えて選んでいかなくてはならないのだ。植木バサミを振るって人の首をちょきんちょきんと切るような重い決断をしていかなくてはならないのだ。』 『みんなそうやって生きているんだ。』 『まっすぐ落ちる私の目の前にまずは三つの選択肢。』『迷うことなく私は手を伸ばす。』 『言わなくちゃ。』
0投稿日: 2014.07.07やさしい
舞城はやさしい。 そして倫理について考える。 作者は、やっぱり女性かな、と思う作品。
0投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログ数年前に読んだので記憶が曖昧だが、面白いという記憶よりも、よくわからないという記憶の方が強い。面白くないわけではないが、舞城ワールド全開というイメージ。
0投稿日: 2013.08.20
powered by ブクログパラレルワールドの考え方の一つに、 「本当は、今まで起こったかもしれないすべての可能性が同時に存在していて、私たちは、たまたまその中の一つを認識しているにすぎない。」 というのがあって、このお話の終盤では、その「可能性」が全部認識されたとき、いったいどう映るのかを、ものすごく感覚的に描写していると思った。 量子力学やパラレルワールドの理論の説明を、文系が表したらこういう風になりそう。
0投稿日: 2013.02.06
powered by ブクログ久しぶりに読んだ舞城王太郎作品。 ぶっとんだ話なのだが、登場人物のだらだらとした会話のセンスとか、ぶっきらぼうに言葉を置いているのに、どこか主人公が悲しがったりする時本当に悲しそうに思えるところとかわりと印象に残るし、ページをめくらせるのはいったいなんなんだろう。スプラッタな表現もある「Dead for Good」とか、わざとそんな表現にしているとわかっていても「うっ」となってしまう。 前に『阿修羅ガール』を読んだ時も思ったけど、舞城さんの長いやつは、中盤になってくると攻めが弱くなってきてまとまってくる印象があって、それは今回も感じた。読んでいるうちに慣れてくるからかな?
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログ前に読んだときはイマイチ感じるものがなかったので しばらく温めておいて3年ぶりに読んでも・・・・やはり 感じるものがなかった・・・・う~む・・
0投稿日: 2012.10.07
powered by ブクログ朝ちゃんの頭足人の絵がかわいくてもう・・・・ パラレルワールドの概念の表現が面白くてすごいよかった。 選択すること 選択しないこと どちらにも責任があるということ。
1投稿日: 2012.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
単行本『みんな元気。』より、「みんな元気。」「Dead for Good」「矢を止める五羽の梔鳥」の3篇を収録。 『阿修羅ガール』のアイコもそうだったけど、舞城の書く女子主人公ってどうしてこんなにも身に積まされるんだろう。って云うか舞城本当は女性だったらどうしよう。とあらぬ妄想が始まってしまう位、女の子の描き方とか考え方が生々しい。 「ぺろっとめくれて表と裏反対に……」ってならねーよ!ならねーけど何か言われてみればあーなるほど納得しちゃいそう。みたいな。 「Dead…」「梔鳥」では文章のドライブ感を満喫。 特に「梔鳥」の見立て?こじつけ?とにかくそれをあのスピードでやられてポカーンとするのが好きだ。 『スクールアタック・シンドローム』に収められた2篇「スクールアタック・シンドローム」「我が家のトトロ」に比べると、こっちの方が遥かに舞城舞城していて、薦める時は相手を選ばないと……。
0投稿日: 2012.06.03
powered by ブクログ「目を覚ますと、隣で姉の体がだいたい十五センチくらい浮いている。」という、冒頭から前触れもなくいきなり舞城節炸裂でうごごごごごごごごごごおおおおおー!ってアドレナリン勝手に燃焼。全体のスピード感も相変わらずはやいはやいはやいはやい。個人的に『阿修羅ガール』やら『ビッチマグネット』やらに似た女性一人称スタイルをキープしていて、テーマはやはり「家族愛」に落ち着くんだろう。もちろん読めばわかるけど、そんじょそこらの家族愛の枠にははまらないだろう強烈な家族愛だけど。「にゃ~だ~。はわ~ん枇杷ちゃんにゃだ~、にゃだよ~。もう~にゃ~だ~~」とせがむ朝ちゃんの猫語がめっちゃ可愛い!「Dead for Good」、「矢を止める五羽の梔鳥」の両辺共に異色でGood。総体して鑑みるに至るに「みんな元気。」ってやっぱ、良い言葉。
0投稿日: 2012.04.10
powered by ブクログ「家族愛って何?」 家族がさらわれてあなたはどうする? どうもしないことも愛なのですか? 家族がみんな元気なら遠くに住んでてもいいですか?
0投稿日: 2011.09.16
powered by ブクログ『目を覚ますと、隣で姉の体がベットからだいたい十五センチくらい浮いている。』 『あのさ、これ、ゆりちゃんに内緒な ー だってやっぱ可哀想だろ、夜中に浮いてたなんて。恥ずかしいじゃん』 『昔の恋愛なんて、全部架空の話みたいなもんだからさ ー お互いが好きだったらこうなるっていう、条件結果の話だろ?恋愛のことって。好きっていう前提がなくなったら、起こったことだけが残って、起こった理由とか根拠とかなくなってるから、凄い宙ぶらりんな感じなんだよな。やっぱりいくら事実でも、それが起こるための前提とかなかったら、小説読んだのと感覚変わんないよ』 『南田の大学時代の彼女は秋元則子って名前で、それを聞いただけで私はのりこって名前の女がいきなり全員嫌いになる。のりこなんてろくな女いないと思う。』 『弱くないよ全然強いよ。怖いって別に弱くないんだよ秀之ぃ。歯が痛いのと一緒でさ、痛いのわかんなかったら身体の悪いところわかんないだろ? そういうのと一緒で怖いってのは大事なんだ』 『どうせあんた、ホントはどっちでもような感じなんじゃないの?実際さ、中途半端な無気力君の脱力人生、気張って見せたって底が知れてるよ。やめとけば?みっともないから』 『嫌なら言い返してきなよ。このままじゃまずいと思うんだったら何とかしなよ。いじいじしてたってどうしようもないでしょ?』 『いつまでが子供なの? ー ちょっとさ、ねえ、子供っていつまでよ』 『あんたね、子供のまんまでいたら大人になんないよ』 『こういう泣き方をしている私は母に泣けば済むと思ってるでしょとよく言われてしまう。泣けば済むんだったらいいけど、泣いても済まなくて、それがまた悲しくてくやしくて泣いてしまう。』 『父はハンドルに両手を置き、目をつぶっているが泣いてはいない。でも涙が流れていないだけで、本当は泣いている。』 『欲しい物があるから欲しがるんだけど、本当に欲しいのは、同じ種類の中の、ただ一つなんだよね。種類が同じだったら何でもいいって訳じゃないんだよなあ』 『タイミングはいつだって悪いもんだよ。』 『もっと頑張るべきだったんだ。もっと愛するべきだったんだ。もっと考えるべきだったんだ…。』 『恋愛に怯え、セックスに怯え、怯えることにも怯えてもうぐるぐる訳が分かんない。』 『大体枇杷にはセックス無理なんだよ、そもそも。自分のこと傷つけるか甘やかすか、どっちかのための道具にしかなってないもん。そういうのってちょっと幼すぎるだろ』 『みんな選んでんだよ。こういう選択いくつもいくつもやってって人生生きてんだから。首はいくつも切り落とされてんだよ。このちょっと錆びた植木バサミでちょきんちょきんとさ』 『この世の全ては偶然と必然が同時に作用してるって知ってた?』 『愛されている。これからいろいろあるだろうし、あるけれど、愛されて起こるいろいろだから、きっと大丈夫。でもそんなふうに言えば、実は全てがそうなのだ。みんな大丈夫。みんな元気。』 『まだいろいろもっとたくさん選択肢はあるに違いない。いや、選択肢はもっと作ることができるんだ。まだ選択肢になってないところからもっと選べるんだ。そうして増やしたい選択肢の中から私はもっとよく考えて選べるはずだ。もっとよく考えて選んでいかなくてはならないのだ。植木バサミを振るって人の首をちょきんちょきん切るような重い決断をしていかなくてはならないのだ。でも人が人生を生きるというのはそもそもそういうことで、みんなそうやって生きているんだ。平気で、元気に、気づかずに。』 『私は目を開ける。まっすぐ落ちる私の目の前にまず三つの選択肢。迷うことなく私は唯士に向かって手を伸ばす。言わなくちゃ。』 【Dead for Good】 『人間という命の長い、知性を持つ生き物は、それゆえひたすら退屈を厭い、楽しみためなら何でもする。苦しみ、悲しみ、それに耐え、悪意にとらわれ、人を騙し、殺し、それを悔やみ、惜しみ、泣き、涙が枯れた後には死のうと思い、死ななくてはいけないと思い、死ねない自分は駄目だと思うが、それらはすべてそういう気分を楽しんでるだけなので、死なない。』 『人は自分を変えようとするよりは状況を変えようとする。』 『死んだら永遠に死に続けて長いんだし、生きてる時間なんかせいぜい百年のもんだから、俺はひたすら生きまくるよ』 『誰かを殺すと自分も一部死ぬ。誰かを傷つけると自分も一部傷つく。俺は長い長い自傷行為を楽しんでいる。ゆっくりと時間をかけた自殺。でも俺は俺を殺すことで、またさらに深く強く俺を殺しており、その連鎖は俺を死に対して鍛えている。俺はもう死なないんじゃないかと思う。死ぬにはもうすでに死にすぎている』 『前にさ、すんごい何にもやることなくてさ、調布の駅のそばの八百屋の柱に貼ってあった、猫の飼い主探していますってポスター見て、一日で五匹全員、クラスの子とかから飼い主見つけてあげたじゃん?あれってゲームだったけど、あのときすんごい楽しかったし、あれで私、なんて言うか、胸があったまったんだよね。そのときだけじゃなくて、ずっと。なんかこれからもずっと安心して生きていけるって感じ』
0投稿日: 2011.06.27
powered by ブクログ夜中に目ざめると、隣の姉が眠りながら浮かんでいた――。あの日から本当に色んなことが起きた。竜巻が私たちの町を襲い、妹の朝ちゃんは空飛ぶ一家に連れさられてしまう。彼らは家族の交換に来たのだった(表題作)。西暁町で繰り返される山火事と殺人の謎(「矢を止める五羽の梔鳥」)。 単行本『みんな元気。』から「みんな元気。」「Dead for Good 」「矢を止める五羽の梔鳥」の3篇をセレクト。
0投稿日: 2011.06.16
powered by ブクログ朝ちゃんかわいい にゃ〜んかクールじゃ無いけっども舞城萌え要素が多いのはいい 『みんな元気。』が当分口癖になってしまいます
0投稿日: 2011.04.08
powered by ブクログ2011/1/22 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 購入時点で絶版になっていたので買えて良かった。 2015/1/20〜1/22 1年ぶりの舞城作品。「みんな元気」、「Dead For Good」、「矢を止める五羽の梔鳥」の三編。いやあ、相変わらずのぶっ飛びぶり。表題作はまだ、ついていけたが、後の2編は理解不能。しかし、すごい才能だ。
0投稿日: 2011.01.22
powered by ブクログ空飛ぶ家族!おかしい設定に身構えるも読んでいくと、空飛ぶ家族のほうは気にならなくなってきた。 愛、愛のはなしですよ!
0投稿日: 2011.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『みんな元気。』は舞城王太郎の短編小説集。文庫版は、単行本と収録作品が異なるそう。さて、僕は日本現代文学の中で、今一番舞城王太郎に萌えています。村上春樹とか村上龍とか阿部和重とかは売れている(阿部和重は微妙だけど)から教養として読んでいるという感じ。中原昌也は好きだけど、読むと影響で、仕事中すごい体が痛くなるし、精神病的症状、絶望状態が現れるから、正直大好きでもあまり読みたくない(笑)。 舞城は残酷表現もあるけど、ある種の理想とか正しさとか、理想も正しさも成立しえないこんな時代に志向しているから、読んでいて体が痛くなることはない。だから好き。そんな生理的理由で小説の好き嫌い決めていいのかという問題もあるけど、今日も舞城推します。というわけで、『みんな元気。』文庫版から名言、名文をお届けします。 <Dead for God>より 『神の怒りも罰も助けにならない。神は試すために怒り、罰するのだ。試されるのは人の気持ちで、神はそいつの気持ちを試すためにそいつの命を奪うことだってある。罰は相手を許すために与えられるものだが、神の罰はあくまでも人間全体に対して与えられるので、一部の人間は死ぬ。人類はダメージを受け、神の気が済んだところで許される。 でも本当は、神なんて人の心中にしかいない。試されたつもりになるのも許されたつもりになるのも心の中だけだ』 (p.175) 『誰かを殺すことが、その殺人者をも一部殺すように、誰かを生むことが、それをする父親、母親をも一部さらに生かすことがあるかもしれない』(p.193) ~~~ さて、表題作『みんな元気。』とか、また家族の問題。日本近代文学伝統のテーマです。もう現代なんて家族という族、崩壊気味だし、一人暮らしの無縁人の方が多いだろうけど、舞城は家族を描きます。家族も交換可能、家族も選択可能。ああでも家族なんてもう文学で扱わなくていいんじゃないか。文学はフィギュア萌えとかゲームキャラ萌えとか、家族がいないことを補完するというか、家族なんて必要なくする仮想現実をもっと真摯に描かないと、仮想現実化の進む社会で存在意義を喪失すると思える。 なんてこともう何年も前から言われていることだろうし、文学の失効化なんてくいとめられないだろうけど。それでも小説を求めていると、舞城が輝いて見える。
0投稿日: 2010.12.05
powered by ブクログ「みんな元気。」「Dead for Good 」「矢を止める五羽の梔鳥」の三作が収められている この人の本は「阿修羅ガール」に続いて二冊目 あいかわらずシュールで若い女の子言葉で 下ネタたっぷり暴力たっぷりくるので振り落とされそうになる それでも時々“本当のこと”がかいまみられて 自分にとってはいい引きになっている でも実は、そんな“本当のこと”も必要ないのかもと思うくらい この作家の “薄っぺらさ”にとられかねない世界のギリギリをいく感じは好きだ
0投稿日: 2010.11.01
powered by ブクログ読みかけて忘れていた…。以前も書いたが舞城大好きで文体だけで読めちゃうんだけど、特にこれは気がつくと普通に時間が前後してて挙句いきなり未来の架空子供とか旦那がでてくるから、置いてきぼりくうかんじがあった。そして相変わらずとっぴょうしない。面白かったけどね。もちっとシンプルでいかったんじゃ?って感じかな。 でもねえ、じんせいのせんたくが、人の首チョン切るくらい大変だとか言っちゃうこの人がやっぱ好きなんだと思う。 空から落下して、お姉さんと、弟と、好きな人とが一生懸命に自分を受け止めにきてくれたら、本当に幸せだ。でも一人しか選べないときがきたとしたら 私の透明魔人は誰かなあ…。
0投稿日: 2010.10.10
powered by ブクログ舞城さんはタブーを軽々と破壊していくようなエピソードを出してくるけれど、そのわりには文章のそこここに精神の健全さがにじみ出ているように思う。軸足はあくまでモラルに置いていますって感じなので、下劣あるいはスプラッターな描写もつい穏やかな気分で読んでしまう。「山ん中の〜」は前半の怒濤の勢いが、「みんな元気。」は後半の感傷が印象的だった。
0投稿日: 2010.07.11
powered by ブクログいくら舞城とはいえ、やりすぎ。やりすぎコージー。コージー富田。一気に読めばもっとおもしろかったかも。3つめの短々編はすごく面白くなりそうなところで終わって残念無念。
0投稿日: 2010.06.03
powered by ブクログ舞城氏の女の子の一人称小説すごく好きです。 舞城作品の女子ははっきりしてて行動力があってすごいなあいいなあと思う。
0投稿日: 2010.05.29
powered by ブクログ「みんな元気。」 夜中に目ざめると、隣の姉が眠りながら浮かんでいた。竜巻が私たちの町を襲い、妹の朝ちゃんは空飛ぶ一家に連れさられてしまう。彼らは家族の交換に来たのだった…。 今までに増して意味が分からない。舞城作品は分からないとこがよいのだけどこれはちょっといろいろ詰めすぎたかもしれない。たぶん家族愛の話。 「 Dead for Good」 バイト先の友人が狂的サディストで薬を盛られて散々いたぶられてから身体が不自由で時折奇声を発するようになった主人公は、まともな仕事につくことが出来ずに職を転々とするが老人ホームで働くようになってなんとかなった。サディストの友人は海外でテロリストを捕まえていたぶり殺したり変態に売りさばいたりしてそれをいちいち手紙で報告してくるので「早く死ね」といつも返事を送るのだが、それでも主人公は彼を友達だと思っているのであった。 「 矢を止める五羽の梔鳥」 西暁町で繰り返される山火事と殺人の謎の話。最早わけわからない。
0投稿日: 2010.05.07
powered by ブクログ空飛ぶ家族? 家族の交換?? 家族って愛ってなんなんだろ??? 不思議かわいいダークな世界観
0投稿日: 2010.04.12
powered by ブクログ前半は山口家が楽しすぎてスリリングで竜巻で迫力。 あえて特別な能力を持っていない主人公がまぶしい。 裏表紙にもあるとおり、愛と選択と、あと可能性の物語。 MVP:朝ちゃん
0投稿日: 2010.03.25
powered by ブクログこの人の短編集初めて読んだ バチバチ火花がはじけるような文章を書くのに、長編の方が向いてるのはどうしてだろう 短編なのにおさめようとしていないのが、良くも悪くもこの人のスタイルだからか 我が家のトトロが好き
0投稿日: 2010.03.22
powered by ブクログ舞城の作品はこれで2作目。短い作品であったので、はずれても苦にはならないかと思い購入した節あり。 結論から言うと「はずれ」であった。本作品には、「みんな元気。」、「Dead for Good」、「矢を止める五羽の梔鳥」と3作品が収められているが、どの作品も舞城独特の言葉回しとストーリー展開。破天荒で疾走感が心地良いと、肯定的にとらえる向きもあるかもしれないが、はっきり言って内容が薄い、薄っぺらい。前回読んだ『煙か土か食い物』を読んだ時の、ほのかな深みとパンク的要素も感じることができなかった。ただ書き殴るだけの文章だけでは、心は動かない。非常に残念である。 次回、舞城作品を読むとしたなら、『煙か土か食い物』でも描かれていた、奈津川家を扱ったものにしようかと。
0投稿日: 2010.03.21
powered by ブクログ表題作『みんな元気。』だけ読んだ。 言葉が次から次へと溢れてきて、その洪水に巻き込まれるようにして気づいたら物語は終わっている。この、わけわかんない感じに爽快感すら覚えた。
0投稿日: 2010.01.06
powered by ブクログ「みんな元気。」「Dead for Good」「矢を止める五羽の梔鳥」の3話を収録した短編集。 短編だから、壊してしまった物語を回収できていないような気もする。 しかし、それがいいような気もする。 何か考えさせられてしまう短編集。
0投稿日: 2009.11.22
powered by ブクログむーん。難解。テンポが良すぎてなんの話しなのを見失ってしまう。空想、妄想、夢、仮定?入り混じって僕はどこに立っている?飛んでいる?
0投稿日: 2009.10.01
powered by ブクログこれはなかなか良かったという印象があるのだけれどなぜか内容が思い出せない… 私のこういうところどうにかならないものか。感動をずっと覚えてられるのに内容が思い出せないのは本当は感動してないのかしら??
0投稿日: 2009.06.29
powered by ブクログ13冊目。 表題作、『Dead for Good』、『矢を止める五羽の梔鳥』3編を収録。 表題作は人が空飛んだりパラレルワールドが交錯したりかなりSFチック。 『みんな元気』は言葉足らずな朝ちゃん(5歳)のお別れの言葉から来ているんですが、素敵な響きですね。 僕もこれからもそして今までも、植木バサミを振るって人の首をちょきんちょきんと切るような思い決断をしていかなくてはならないわけで、でも人が生きるというのはそもそもそういうことで、みんなそうやって生きているそうです。 平気で元気に、気づかずに。 自らが植木バサミを振るう、まさにちょきんちょきんの時期に読めてよかった。 ちょきんちょきん。 『Dead〜』は舞城のほとばしるサディズムが堪能できます。 『矢を〜』は文章が破綻しまくりの実験作兼意欲作。KoRnのTwist的な。まあおまけ。
0投稿日: 2009.02.05
powered by ブクログ“みんな元気。”と“Dead for Good”と“矢を止める五羽の鳥梔鳥”の3つからなる本。 もう、この人の書く本に常識とか一般とか普段生活する上で必要不可欠な概念が通用しないのが改めてよく分かる一冊です。
0投稿日: 2009.02.02
powered by ブクログ朝ちゃんの「大丈夫」「みんな元気」にちょっと泣きそう。 この話の根底にあるのがやっぱり愛で、それに対してめちゃくちゃな時間軸とか人生の可能性とか、そういうのはもっと違う話で使ったほうが良かったんじゃないかなーと思ってしまった。 デブの昭は酷いことするし。 08.12.02
0投稿日: 2008.12.03
powered by ブクログ意味が分からない。意味が分からないけど、まあ、終わり良ければ全てよしってことでいいんじゃないかと思う。終わり方がとても良い。
0投稿日: 2008.10.03
powered by ブクログ表題作は3。短編2本は4に近い3くらい。 十分楽しめた。文章がうまいという感じではないし、独特な表現手法をとっているのが少し気になる。 でも構成力はすごいと思った。突然の転回のせいで読み手として置き去りにされる感があり「は?」となるが、それは翻弄されている登場人物の視点であるわけだ。で、登場人物の順応に応じる形で把握が進むことが、物語に入っていく助けとなっている。設定も肯定的な意味で荒唐無稽でおもしろい。くどくどしい説明とかを一切してないせいで、余計に話を分かりにくくする一因になってるとは思うけど。 わけの分からない小説にありがちな雰囲気重視の印象派的な話じゃなくて、かなり寓意的な作だと思った。少し主題を前面に押し出しすぎな気もするが、ところどころで披露される洞察は鋭いしそれを持ち出してくる流れも自然でいい。
0投稿日: 2008.10.02
powered by ブクログ純文学雑誌「新潮」における舞城王太郎の方向性。 非常に素晴らしく、文庫としての手軽な値段は非常にお買い得。 初めて舞城に触れる方は、こちらの作品をオススメします。
0投稿日: 2008.08.18
powered by ブクログ二つ目の話が一番良くて、それが☆三つ。他の二つはあいませんでした。展開も良くわかんないし只管腹立たしいというか。
0投稿日: 2008.08.12
powered by ブクログもうほんと、みんな元気。家族のお話です。序盤は家族の描写の面白さににやにやが止まらないし、中盤あたりから家族に対する想いに切なくなる。後半はなにがなにやらの展開に度肝を抜かれて、最後はやっぱり切なくなってだけどちゃんとあったかい。 何気なく過ごしてきた中で、いい加減な選択は割りとあるわけで、ほんとに何気なく選択したり、選別したり、付き合ったり、「なんかこの人のこういうところいやだな」が積もり積もって別れたり、そうやって生きてきたわけです。でも、付き合いの数だけ未来は存在して、それに気づかない。ということは、選択するのはつまり、未来の自分たちとか、未来に生まれるかもしれない子どもたちとか、生活とかを殺してる。確かに、と思いました。血が流れるわけじゃないけど、今ある命が消えるわけじゃないけど、可能性というものを、考えていなかった。そんなもの、薄っぺらい想像だと思っていました。なんとなく、いろいろもったいなかったなと、思った一冊。
0投稿日: 2008.07.13
powered by ブクログ経験談を思い出しながらしゃべっているような感覚があります。脈絡ないことを思いつくままに語っているようにみえて、実は繋がっている。 そんな話の展開についていくのが大変でした。
0投稿日: 2008.06.24
powered by ブクログこういうのが続くと正直しんどい。面白いんだけど。 Dead for Goodは「死んだほうがいいよ」もしくは「死んじゃえばいいのに」って感じかしらね。
0投稿日: 2008.06.11
powered by ブクログ「みんな元気。」は声に出して読みたい日本語。もうたまらない長い台詞。これは外人ですね。お話の国あたりで市村正親に読んでもらいたいな〜 「矢を止める5羽の梔鳥」は非常にロジカルな言葉遊びの連続のような作品。庄野頼子と似てるようで何か大きな違いを感じるんだけど、ずっとその何かがわからなかったんだけど、発想法がそもそも違うんですね。二次創作の二次創作何ですね。(長くなるのでちょっと休憩)
0投稿日: 2008.05.05
powered by ブクログ全部バラバラで、すごい突拍子もない話なんだけど、でもおもしろい! 暴力的で、でもみんな正しい。そんな感じ。 この人の書くことは、ハッとさせられるんだよねー
0投稿日: 2008.04.30
powered by ブクログキャラがいいよね。最初「お、やなやつか」と思ってもいつのまにか憎めない&ちょっと頼れちゃったりする位置にいるのがニクイよね。でも1月号の群像の短編のがさらによかった。あれいい。
0投稿日: 2008.02.28
powered by ブクログお気に入りの舞城さん。 短編を3篇収録なのですが、なかなか。 愛をテーマにしてるんですかね?そういう意味ではいつもとちょっと色が違ったかも。少し爽やかなようなそうでもないような。後の2つは短すぎて難しかったなぁ。 だけど好き。癖になるよね。
0投稿日: 2008.02.23
powered by ブクログ買って半年以上放置してたの思い出して読んだ。短編3作収録。 「みんな元気。」 「Dead for Good」 「矢を止める五羽の梔鳥」 舞城の頭の中がどうなってるのか分からない。いつにも増して分からない。と思った。 舞城の小説は例えるならスピード感のある暴力的幻想小説みたいなもんだと思ってます。 人はすぐに殺されるしバラされるし簡単にセックスとか使うし。 けどその根底にあるのは家族愛だとか人間愛だとか割と前向きな強いメッセージで、読み終わると結構腹に残る小説、というのが私のイメージなんですが今作は全体的に微妙…。 確かにそういうメッセージ性があるだろうことは"なんとなく"伝わってくるんだけどあくまで"なんとなく"であり釈然としない。舞城好きなんだけどなー。これはよく分からなかった。なによりすごく読みづらい。だから多分3編中1作だけ読んで途中で放置してたんだろうな。 舞城初心者には向かない。舞城が今までの作品とはまた違う高みを目指していてそれに私の頭がついていけてないのか、それとも単に舞城が迷走してるのか。どっちなんでしょうね。最新作読めてないけど、個人的には後者であり、また前の路線に戻ってくれているとありがたいです。
0投稿日: 2008.01.17
powered by ブクログ家族の物語。というより、家族の一員として生まれ育って何を選び取るのか。みたいなお話。何となく阿部公房的な空気も感じられました。とっぴな部分が目立ち、どうも馴染めない人もいるかもしれないけれど、意外と好き。他のふたつの短編よりも強いインパクトを持ったお話でした。
0投稿日: 2008.01.06
powered by ブクログ…舞城に追いつけなくなってきた−−; でも、読み終わったあとに夢で選択迫られる夢みた…。影響受けすぎか…。 夢の中にまで影響及ぼす舞城ワールド 「山火事大好き」で始まる小説、持ってかれた感大。
0投稿日: 2007.12.12
powered by ブクログ舞城好きだと思ってたけどあんまりかも。 うちはこのはちゃめちゃ過ぎる感じがちょっと受け入れがたい。家族愛っていうテーマは読んでてじんわりきたけど、流れがめちゃくちゃすぎな気がする。
0投稿日: 2007.12.06
powered by ブクログ家族。舞城がものすごくポジティブ。 バックベアードと連続して読んだため、二人とも宗教かなんかに入ったのかと思った。 実家のことを思い出して、家族について考えたけど、舞城の読後感として違和感があった。
0投稿日: 2007.11.22
powered by ブクログ悪くないけど、他の作品に比べると完成度が低かった。 元々は『みんな元気。』って言う単行本に、この文庫版『みんな元気。』と『スクールアタックシンドローム』がまとめられてたみたいだけど、文庫なら『スクールアタックシンドローム』の方がはるかに完成度が高いと思う。 発想・構想はいいんだけど、舞城のよさである「無茶苦茶なんだけど最後は上手い具合にまとまってくる感」があまり感じられない。 とりあえず書いてやったぜ!!で終っている。 でも才能の片鱗を感じることは出来る。
0投稿日: 2007.11.08
powered by ブクログ滅茶苦茶なんですが、なんだろうこの読後の爽快感(笑) 主張のためになりふり構わない感じが好き。かな?舞城は中毒になるんですよ。
0投稿日: 2007.09.21
powered by ブクログ<人生を生きるというのは、気付かずに透明魔人をたくさん生み出しながら、それと対決してゆくことなのだ―。>
0投稿日: 2007.08.25
powered by ブクログ自分にとって2つめの舞城本は短編集で、ある家族が空とぶ家族ときょうだいを交換させられちゃうお話が主題作。ぶっとんだ設定と内容が饒舌〜でキャッチュな文体で紡がれてて、永遠に舞城ワールドが終わらないかの様な感覚に捉われる。色々ばらまかれてるだけみたいに見えて、ちゃんと落とし込まれてるとこがすごい。 (慣れてきたのもあってか)読みやすいし、“阿修羅ガール”よりも好きかも。
0投稿日: 2007.08.23
powered by ブクログ果たして家族は取替え可能か? いろんな愛の形をテーマにした表題作「みんな元気。」他2編。 日常会話そのままを文章にしたような特徴ある文体で描かれる物語は、登場人物たちの 感情をストレートに私たちに伝えてくれる。 癖のある文章に好き嫌いは分かれそうだが、訴えたいことがガツーンと心に届くので思わず涙してしまうシーンも…。 この独特の味をお気に召したら、きっと舞城作品の虜になるだろう。
0投稿日: 2007.08.10
powered by ブクログ以前から気になっていた舞城王太郎ですが、正直よさが分かりませんでした。一応最後まで読みきったけど、ストーリーがぶっ飛びすぎててついてけない…
0投稿日: 2007.08.06
powered by ブクログ話がぶっ飛びすぎ。後半に行くにつれてヤク中ぽいのでラスト10ページぐらいで無理って思った。設定とか書き方とかは面白いです。『熊の場所』のほうが話がまとまっててマシ。
0投稿日: 2007.07.11
powered by ブクログ舞城さんの擬音の書き方が凄く好きです。猫はにゃーと鳴かないし子供はえーんと泣かない。最初の話、小学生の姉妹の書き方や口調がリアルすぎて呆然。自分では想像もつかないのに、読んでいるとあーそーそーこんなこと言う!!って思う。繰り広げられる世界も日常も明らかにずれていて、でもそれに誰も気付いていない風で話が展開されていくから、そう言う確かな現実が怖いし愛しい。
0投稿日: 2007.07.05
powered by ブクログ内容がくるくると変わっていくのについていけずむーんと唸っていたけど最後のまとまり方は素敵だなと。舞城さんの作品はもっと読んでみたいと思いました。
0投稿日: 2007.06.14
powered by ブクログ初めて読んだ舞城作品。色鮮やかな小説で、まるで映像を見ているみたいに場面がどんどん切り替わっていく。デタラメな擬音語や擬態語がふんだんに使われているけれど、それはきっと綺麗に磨かれた表現よりも、生の感覚に近い所にあるものなんだと思う。話は飛ぶけど論理は一貫してるので、安心。私は表題作が一番好み。帯では「愛」と「選択」の物語って書いてあったけど、僕は「透明魔人」とどう共存していくのかが底辺にあって、その上に「愛」と「選択」が乗っかっているんだと思う。
0投稿日: 2007.06.09
powered by ブクログうーん、なんだかなあ ★3つにしようか迷った だってあんないきなり!話が極端にぐるっと!展開速くて馬鹿の私は目を白黒させましたよ! でもあのにゃーんとかの猫語がものすっごく可愛かったしやっぱりこの人の小説魅力的なんだこんにゃろー、で★4つ うーん5つでもやっぱいいかも(えー
0投稿日: 2007.06.04
