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吾輩は猫である
吾輩は猫である
夏目漱石/新潮社
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総合評価

241件)
3.9
64
72
57
9
3
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    読了後の達成感とロスが大きい 難しすぎて何度もページを遡りながら読んだため、読み終えるまでに日数がかかった "せっかくここまで読んだのに途中でやめるわけにもいかないし"と、残り少なくなってきたページをめくりながらなんとか読み進めた 途中で集中力が切れ、その状態で読み続けると何を言ってるのか(もちろん)分からなくなるから大変ww たまにあるクスッと笑えるシーンは面白く、現代でも通用する考え方や生きていくうえで為になる話もあり、わたし自身"そうだよなぁ、そうだよなぁ"と感じながら読んだ。ただ、基本難しいので再読して理解を深めたい、いつになるか未定だけど 予想外の結末、だけどいい結末でもあったように思えた (不謹慎?!)

    0
    投稿日: 2025.12.10
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    10/24の #ヨンデルホン #吾輩は猫である / #夏目漱石(#新潮文庫) #ドクリョウ #ヨミオワリ 夏目先生、読み終わりました。小説の概念が変わりましたよ。当時の読者は、どこをおもしろがっていたのでしょう。そして、文豪と呼ばれる理由も分かりました、先生は文がお上手ですね。さすがです。 2025/05/28 22:50 #ヨミハジメ 夏目先生、「箆棒」と書くのですね、「べらぼう」。勉強になります。それと、字が多いです。頁が遅々と進みません。 2025/05/29 21:14 夏目先生、「坂本竜馬」に「天璋院」、幕末がお好きですか? それと、枚数が多いからでしょうか、1枚1枚が薄い気がします。 2025/05/31 06:27 昨日の #ヨンデルホン 夏目先生、浅草花屋敷には行かれたことがあるのですか?二十一世紀の今も健在ですよ、花やしき。ぼくは行ったことないんですけど。 2025/06/01 11:37 昨日の #ヨンデルホン 夏目先生、"◯◯子"さんが気になります、すごく。それと、札幌ビールを召し上がられたたことはあるのですかね

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    初めて読了。慣れない身からすると、とてもとても難しい。 夏目漱石大先生と作品に敬意を呈する意図で、今はまだ何も語らないでおく。 今の自分には、良い意味でも悪い意味でも言葉にできない。 我ながら、それも立派な感想だと思う。

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    中学時代に数ページを読んで以来、40年ぶりの再チャレンジ。 文庫本を開いては閉じ、読み終わるまでに1カ月かかった。文章が肌に合わないのか、教養が足りないのだろう。私にはまだこの作品にすっと沁み入るような面白さは感じられない。 ああ、こういう面白がり方もあるよなとは思ったりするのだけど、愛おしくならない。 健康診断みたいな感じで、数年後にまた読んでみたい。

    1
    投稿日: 2025.11.18
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    寝る前の本、としてゆっくり時間をかけて読み終えた。 時代を感じさせない今でも通用する感覚に笑ったり不思議に思ったりした。 読んでいて、自分は自分で良いと言うことを感じた。 中学生の頃チャレンジしたが挫折 60歳過ぎて面白く読めた。 楽しい時間でした。

    0
    投稿日: 2025.11.14
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    8/14〜10/31 青空文庫でコツコツ わ〜ゆっくり(会社で)読んでいたら結構時間かかっちゃった。とても面白かった。感想はゆっくり書くよ。夏目漱石の文好きだなぁ、他の作品も読みたいな。(つづく) 前半は猫の語りが多いからスラスラ読みやすく、猫がどう考えるのか、猫から見た人間の面白さなどが伝わってくる。中盤から後半にかけては、主人とその友人たちとの他愛のない(しょうもない)生活について、会話文中心で、猫の補足(ツッコミ)という形態になってくる。このあたりからじっくり読む(時間がかかる)イメージ。 内容の備忘 1 猫と主人(苦沙弥)との出会い 何にも優れていないのに、何にでも手を出す主人が、絵を始めたり、車屋の黒と出会ったり、迷亭が主人をからかいに来たり、タカジヤスターゼを飲むのをやめたり。そんな話。 2 しいたけで歯がかけた寒月くんが来た。一番好きなフレーズ「失敬しては頂戴し、頂戴しては失敬している。」「どうせ女ですわ」「猫などはそこに行くと単純なものだ…(略)」猫が餅を食べようとして踊る。

    0
    投稿日: 2025.10.31
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    四半世紀前に挫折したのを、初めてちゃんと読んだ。なるほど激務で20代だった私には、歯が立たなかったわけだ。今、ちゃんと自分なりに根気良く付き合うと、歯応えもあり、周りに人がいても声を出して笑ってしまったり。(奥泉光の「吾輩は猫である殺人事件」から戻ってきたのは、内緒)

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    年を重ねないと読めない小説というものもあるものだ。 還暦も過ぎてそろそろ古希を迎えようという歳になって、初めてたいそうおもしろく読めた。

    1
    投稿日: 2025.08.21
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    人間たちの持つ愚かしさ・おかしみ、そしてその底にある悲しい性を猫の視点から映し出す。もちろんこうした構図はおとぎ話などでも採用されたスタイルの産物でそう新奇ではないかもしれないが、漱石の筆(あるいは想像力)は実にそうした人間たちをよく「写生画」さながら映し出し、ぼくたちの気付かないところまで批評的にあぶり出している。苦沙弥や迷亭、寒月といった人たちは当時の知識人のあいだでも相当の変わり者だったはずだが、そのキャラクターを愛情を以て描いているからいまでも生き生きとしたぼくたちの「隣人」として許容できると思う

    0
    投稿日: 2025.07.28
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    かつての日本でも早い段階でこんな面白い文章を書いたのがすごい。今の口語は夏目が開発したと言っても過言ではないと思う。 あと読みやすい。めっちゃ書くの大変だったと思う。 日本の近代小説の幕開けは夏目から? 猫からみた人間の説明が実に滑稽で面白い。 主人が面白かった。 猫の喋り方が学者みたいで面白い

    6
    投稿日: 2025.06.02
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    これが処女作なの強い。 吾輩にもその他登場人物にも愛着出てきた頃最後の衝撃。 主人の代わりに私が泣いてやるからな。

    0
    投稿日: 2025.04.03
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    読者に断って置きたいが、元来人間が何ぞというと猫々と、事もなげに軽侮の口調をして吾輩を評価する癖があるは甚だよくない。人間の糖から牛と馬が出来て、牛と馬の糞から猫が製造された如く考えるのは、自分の無智に心付かんで高慢な顔をする教師などには有勝の事でもあろうが、はたから見て余り見ともいい者じゃない。 煩悶の極尻尾をぐるぐる振ってみたが何等の功能もない、耳を立てたり寐かしたりしたが駄目である。考えてみると耳と尻尾は餅と何等の関係もない。要するに振り損の、立て損の、寐かし損であると気が付いたからやめにした。 「へん、手めえが悪体をつかれてる癖に、その訳を聞きゃ世話あねえ、だから正月野郎だって事よ。」 「いくら舐めたって五六円位なものだ」と主人は平気な顔で鼻毛を一本一本丁寧に原稿紙の上へ植付ける。肉が付いているのでぴんと針を立てた如くに立つ。主人は思わぬ発見をして感じ入った体で、ふっと吹いてみる。粘着力が強いので決して飛ばない。「いやに頑固だな」と主人は一生懸命に吹く。 理は此方にあるが権力は向うにあると云う場合に、理を曲げて一も二もなく屈従するか、又は権力の目を掠めて我理を貫くかと云えば、吾輩は無論後者を地ぶのである。 いらざる抵抗は避けらるるだけ避けるのが当世で、無要の口論は封建時代の遺物と心得ている。人生の目的は口舌ではない実行にある。自己の思い通りに着々事件が進捗すれば、それで人生の目的は達せられたのである。 迷亭から見ると主人の価値は強情を張っただけ下落した積りであるが、主人から云うと強情を張っただけ迷亭よりえらくなったのである。世の中にはこんな頓珍漢な事はままある。強情さえ張り通せば勝った気でいるうちに、当人の人物としての相場は遥かに下落してしまう。不思議な事に頑固の本人は死ぬまで自分は面目を施こした積りかなにかで、その時以後人が軽蔑して相手にしてくれないのだとは夢にも悟り得ない。幸福なものである。こんな幸福を豚的幸福と名づけるのだそうだ。 再読。猫視点で人間世界を誤解している、というフレームを忘れていた。そうとわかれば読みやすく、面白い。 ただ長い。後半は前半ほどのおもしろさや簡潔さが減っていって。 多分前回よりは精読したが、まだまだ読書の筋肉は未熟。

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    うーん。最初はサクサク読めたけど、途中から話の筋を追うのが大変になり、長すぎる会話についていけなくなってしまった。 『こころ』が素晴らしすぎたな…次は『坊っちゃん』。楽しく読めるかな。

    0
    投稿日: 2025.03.08
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    登場人物が魅力的です。名前のセンスもある。 猫が猫らしく一歩引いて物事を見ているので読みやすかった。ラストはびっくりしたけど。

    4
    投稿日: 2025.01.18
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    長い。文字数が多いからなのか。長い。 吾輩は猫である、という語りから入るから猫目線の人間の日常やら猫同士の日常を書いてあるのかとあもったらそれは最初だけ。 それ以降は、吾輩と主人の周りで起きた日常を、ひたすら書いてあるだけ。それに猫(漱石?)がツッコミを入れていくというなのがだらだら続く。 途中挫折しそうになったが、いざ終わってしまうともっと日常を見ていたいという気がして、寂しいから不思議。 最後の章で女性のダメなところをかいてあるところがあるのだか逆にその時代の女性からみた男性のダメなところはどういう風に笑い話にしていたのか気になった。 最後に教えてくれるのは 酒の飲み過ぎは良くないのと 苦に抵抗しても苦が増すだけ

    0
    投稿日: 2025.01.17
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    吾輩は猫である、学生時代に挫折して 社会人になってやっと読めました。 明確なストーリーがあるというわけではなく短編集的お話で、猫目線の日記のような。 明治時代の生活がいきいきと想像できました。 苦沙味先生と友人との会話、蘊蓄ユーモアたくさんで大学時代のゼミでの会話を思い出す懐かしいかんじ。 寒月君の首縊りの力学のエピソードが特に好き

    0
    投稿日: 2024.11.12
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    私の記憶が確かなら本書を中学生の頃に読んだはず。しかしながら読書とは無縁の生活をしていた当時の私にこの作品が読破できたとは到底思えない。暫くはその先が気になってならない印象的なエンディングも新鮮に感じられたくらいだから、1ページ目を読んで以降は、つまみ読みした程度だったに違いない。 本書、明治時代を背景に庶民の日常がご存知の猫目線で描かれており、その文体は落語の台本を読んでいるかのようで面白い。宛字と慣れない語句のために注解を読む事が多くなるが、それはそれで古き良き時代が知れて楽しい。 いつ読んでも新鮮味を失うことのない、不朽の名作と思う。

    0
    投稿日: 2024.09.04
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    漱石といえばの小説 初めて書いた小説 余りにもメジャーで、既に読んだと思っていたが、改めて電子本でさわりの部分を読むと、いやいや読んでいません! 本を買ってきて読んだ次第 書かれたのは昭和36年(発行)で、小説の舞台は明治39年頃 主人一家と友人達の会話と行動から、人間の欲の様な部分、社会の不都合なことが、猫目線で書いてある 面白い

    9
    投稿日: 2024.08.20
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    猫が人間のように人間を批判するのがおもしろい。実際に猫はこんなことを考えているんだろうかと思った。しっかりとオチがあって読後の感覚もよかった。題名は英語なら、I am a cat(吾輩は猫である)となる。人間が主人猫(動物だから主人公はおかしいかもしれない)と同じように語ったら、見下す感じになるかもしれないが、猫が語ることによって、鮮やかに受け入れられやすいものとして読むことができる。

    0
    投稿日: 2024.04.09
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    猫の視点から文明批評、社会批評を行った有名な小説。はじめて読んだのは学生のころで、正直「読みづらいなあ」と思ったのを覚えています。そもそもこの小説が出版されたのはもう100年以上前で、いくら言文一致の現代書き言葉をつくった漱石の小説だと言われても、いまでは使わない言いまわし、差別にあたるとして規制された言葉、この時代ならではの考え方などが大量にあるため、すらすら読めるようなものではありません。 とはいえ、「猫視点」で人間の生活を眺めるということ自体にいまなおユーモラスさがありますし、落語が好きだったという夏目漱石らしいテンポのいい会話、視点のするどさとそれらをマイルドに表現する文章力、ここら辺はいま読んでも作品の強度を高めていると思います。 一応話の大筋みたいなものはあって、その中心には教師である苦沙弥先生の家の書斎に彼の友人である迷亭、寒月、三平、独仙らが集まり無駄話をする。彼らはいわゆるインテリで、話している内容は多岐にわたるわけですが、彼らとは違い世俗的な人物として配置された金田と、金田の妻と子どもの富子が話に加わりつつ、富子と寒月とのふわふわした恋愛が進行していく、というのが大筋。その間にご近所の人たち、中学校の生徒、泥棒などが介入し、それらを滑稽譚として猫である「吾輩」が語るという内容となっています。 しかし読んでみればわかるのですが、それらの大筋は"何となく"でしか存在せず、会話がはじまれば常に脇道にそれ、長々とどうでもよさそうな話、滑稽な話、教養についての考え方が説説と語られていくことに。 つまりこの小説は、何らかの物語が展開する小説ではなく、日常で起きた面白い話をちょこちょこ集めて適当に間をつなぐという体裁となっており、その意味で物語の筋と、場面ごとの会話や思考、そのふたつの主従関係は、私たちがよく知るそれとは逆転しています。「猫視点で語る」という土台の強みはここでも活かされており、「だっていまこれを語ってるのは猫ですし」と、話が物語として機能していなくてもなんとなく「ま、しょうがないか」という気持ちにさせられます。 おそらくこの『吾輩は猫である』は、小説が発表された当時でさえ、かなりの教養が、もっとはっきり言えば漱石並みの教養がなければすべてを理解することができないのでしょう。そこに本作のハードルの高さを感じます。 とはいえ嫌味っぽさはなく、おそらく漱石のユーモアやある種の適当っぽさが作品全体に気楽な印象を与えてもいるわけで……。 ふーむ、つまりこれってたぶんエッセイ形式の小説ってことになるんだろうな。だから話が従となり、ふと浮かんだ思考が主となる。そういう書き方ってこの当時は相当珍しかっただろうし、その批評眼や知啓、ユーモアなんかは新しい感覚として受け入れらたのだと思う(期せずして最近「エッセイ×物語」という作品を多く手にとっているなあ私)。 猫がどんな反応をするか見るために頭をぽかぽかたたいたり、いざというときの非常食として見ていたり、苦沙弥先生のことはどうにも好きになれないのだけど、そんな彼を見つめる猫の達観しつつも少々間の抜けた性格には愛着を覚えます。さらにそんな猫を見つめる読者である私たちの視点とか、これを書いてる夏目漱石の視点とか、階層をわけて作品や社会をみつめる仕掛けがたくさんあって、そんなところも技巧的。 物語として楽しもうとすると肩透かしをくらうだろうけどエッセイ文学としてみると文章ひとつひとつが妙におもしろく感じるなあと、今回再読してみてそんな視点に気づけました。

    7
    投稿日: 2024.03.20
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    大事なことがいっぱい書いてあった 夏目漱石さんがご存命の時代から今まで、何ら変わってないんだな。、、

    0
    投稿日: 2024.03.03
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    日本文学の古典として一応通らないといけないかなと思い読んでみました。 古い作品なので分かりにくい言い回しなどありますが、内容としては全体的に軽く、とても読みやすかったです。なかには声を出して笑ってしまうほどの滑稽さもありました。 ラストの方にとうとう漱石がイギリス留学以降に感じていた(と、思われる)近代以降、増長する個人主義に対する疑念のようなものが登場します。 また漢詩や古典落語などからそのまま引用や元ネタとする書き方など、ある種のサンプリング的な楽しみ方も随所に見られます。

    2
    投稿日: 2024.02.12
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    【明治時代の日常へタイムスリップ】 時間を忘れる1冊 ・時代を超える理由がわかった ・ねこと不思議な仲間たち ・気づきを与えてくれる一瞬一瞬の描写

    3
    投稿日: 2024.01.28
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    なんだかんだで初めて読みました。落語を読んでいる様な、不思議な文体と、主たる筋もないけど全然気にならず。明治時代の話なのにいるいるこんな人って今でも共感したり、社会の真理は変わらない。猫のキャラ最高だなぁ…

    0
    投稿日: 2023.12.29
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    543p読了 8月から4ヶ月かかってしまった 夏目漱石の1作品目 題名は有名だけど、初めて読んだ 痛快だが、 ルッキズム過ぎて教科書には載らないだろうな…

    2
    投稿日: 2023.10.31
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    ネット上に於いて繰り広げられるやり取りは得てして、物事を単純視し短絡的な考えで人を罵倒し、バカにしがちだ。しかし、その対象が自分の期待を裏切るとプライドが傷つくのか激怒し、余計に執着して過激化へと向かい、あら探しに終始するのを、私は嫌と言うほど見てきた。要はその対象の存在に呪われるているのである。 原因はよくわからないが、人間という存在の難解さを理解できない、もしくはしようとしないからかもしれない。まあ、人はメンツが保てないと怒るのだろう。 大学生の時分、私はネットに影響され人を理解しようとせず冷笑的で嫌な人間であった。しかしその過ちに気付き、人の多面性への理解が深まったのが夏目漱石「吾輩は猫である」である。 多くを語ることは野暮であろう。苦沙弥の苦悩や迷亭の呑気そうに見えつつも、自身が抱いている時代への不満等に、猫はどのように結論づけるのか…少なくとも、自動車教習所の待ち時間に読んでいた、世間知らずの私には今までにない読書体験であった。 ネットで調べればすぐわかることであるが、あまり前提の知識がない方がいいと思う。 猫で得た読書体験が未熟ながら私の人生の土台となっている。

    2
    投稿日: 2023.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公である猫の吾輩が人間を観察し考察していくお話。 主な登場人物は、吾輩の主人のくしゃみ先生、先生の友人の自称美学者の迷亭、哲人の独仙、先生の生徒だった物理学者の寒月、先生の書生だった三平など。 寒月と金持ちの金田の娘の富子との恋が主軸だが、それを取り巻いている雑談や珍談、小事件、言い合い、悪戯など、寄り道のようなお話をたくさん集めたのがこの小説である。 日本社会に対する批評を笑いにして描いてしまうところが夏目漱石らしさなのかな。人間の滑稽さを猫の視点で描かれることで、客観的に捉えられた。 あまりに有名な小説だが、私にはなかなか難解だった。くしゃみ先生たちの会話が高尚すぎてついていけない場面もあった。 印象に残った場面が二つ。 一つは吾輩の最期。人間を観察し考察し続けていた吾輩は、人間の滑稽さを語りながらも人間に愛情を持っていたように思う。哲学し続けた猫は目の前にやってきた死に対しても考えて「有難い有難い」と悟りの境地を開くのだった。生きることは考えることなんだなぁとしみじみと思った。 もう一つは、くしゃみ先生が鼻毛で田植えをしていたこと。夏目漱石が一気に庶民的に感じた瞬間だ。やっぱり同じ人間なんだね。

    50
    投稿日: 2023.07.14
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    わかっている。 カウントはしちゃいかん けどログは残す。 今年記念100冊目として選びました名作。 読めるかな、って思いながら手に取ったけどやっぱり無理だったぁ!!!! 面白さがどうしてもわからない。。。 自分の未熟さか。。。 2023.6.13 100

    2
    投稿日: 2023.06.13
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    野良猫だった猫が住み始めた家の主人が苦沙味先生というあばた面の教師でその家に迷亭、寒月、東風、金田などの個性的な登場人物が訪れ様々な話をする。猫の神は有能か無能かの話で人の顔が全く同じなのがいないのは有能と言えるが人間は全く同じものを描くことできないように神もできないのではと言う話が印象的。後半の迷亭が今後社会は個性の独立が進み、自殺も多くなると言う説は少しあってるのかも、。

    1
    投稿日: 2023.06.02
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    この時代にこういう構成の文章を書いたのは凄いんだろうけど、お話としてはとっても退屈でした……。 多分、買ってから30年以上経ってる……。 定価400円だもの。 しかし、最後はあんな終わり方なんだな。

    2
    投稿日: 2023.03.07
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    本作の書き出しは、 吾輩は猫である。名前はまだ無い。 どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。 で、タイトルが書き出しの作品になります。 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 中学教師苦沙弥先生の書斎に集まる明治の俗物紳士達の語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、先生の家に迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈・愉快な文明批評の古典的快作である。 俳人・高浜虚子のすすめのよって書かれた。巻末に詳細な注解および作品解説を付す。 ---引用終了

    23
    投稿日: 2023.01.29
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    小説家漱石40歳の処女作。誰もが知ってる名作。明治39年(1906年)作。最後までちゃんと読んだことなかったのであらためて読了。 飼い猫の目から見た苦沙弥先生のとりとめもない日常から人生の真理をついた問答まで軽妙洒脱に綴られていく。苦沙弥先生は漱石であり、猫は内なる漱石であろう。 …自分で自分の馬鹿を承知している程尊とく見える事はない。この自覚性馬鹿の前にはあらゆるえらがり屋が悉く頭を下げて恐れ入らねばならぬ... …今の人はどうしたら己れの利になるか、損になるかと寝ても醒めても考えつづけだから、勢い探偵泥棒と同じく自覚心が強くならざるを得ない。二六時中キョトキョトコソコソして墓に入るまで一刻の安心も得ないのは今の人の心だ。文明の呪詛だ。馬鹿馬鹿しい... しっかりと腹落ちする良質の人生論。さすが漱石。

    1
    投稿日: 2023.01.20
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    「こころ」の次に読んだ漱石の小説。 とにかく、主人の「くしゃみ」を中心とした登場人物たちの会話が面白い。 長編小説としては、話の筋に一貫性がないが、これも一興というところか。 近代日本語?を操り、ち密に物語を構成していく文体は、日本語の美しさを大いに知れたし、各人物の滑稽話は笑いが絶えなかった。 それでいて、現代批判を婉曲的、比喩的に言い表し、滑稽話の中に自然と織り交ぜ、考えさせてくれる語り口は圧巻だった。 終盤は厭世主義的な考えが垣間見え、ダークなゾーンを感じた時もあって今の世の中に対しても自分なりに考えを深めるきっかけをくれた。 ぜひともまた読んで考察を深めたい。 個人的には、くしゃみ先生が娘たちが食事の際に繰り出す体たらくを、一言も言わず、専心自分の飯を食い、自分の汁を飲んで、楊枝を使いながら放任してるシーンが一番好きであり、笑えたw

    0
    投稿日: 2023.01.09
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    有名すぎる小説。買ったまま積んでいたので。夏目漱石の処女作ということ。一文がかなり長く、隙間なくぎっちぎちに文章が埋まっているので読みにくいことこの上なし。猫の顛末については知っていたが、そこに至るまでの過程でそれとなく何度となく猫の顛末について示唆するような表現がある。

    1
    投稿日: 2022.12.23
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    ◆漱石先生の処女小説だにゃん。◆ じぶんのことを「吾輩」と名乗る猫。とある教師の家に住み着き、鋭い観察力で人間の滑稽さに失笑したり、人間の不徳に悲しみを覚えたり、人間の自惚れに困惑したり。最後には、大きなかめの中に落ちて死んでしまう猫。享年2歳。鼠はとらず、生涯無名の猫のまま…。人間は我儘なものだといいつつ、「のんきと見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする」と。あなたも猫に観察されているかもしれませんよ。

    0
    投稿日: 2022.10.19
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    2ヶ月ぐらいかかった(笑) ユーモアが、とんでもなかった。猫視点から僕たち人間をめっちゃバカにされたが、夏目漱石さんの言葉に、うんともすんとも言い返せないと思った。

    7
    投稿日: 2022.09.21
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    猫から見た人間社会のおかしさ、上流階級であるくしゃみ先生の周りに起こる事件がとても面白い。寒月君、東風君、迷亭、金田君等登場人物のキャラが際立っていてっ漱石作品の中では軽快な小説だと思う。

    0
    投稿日: 2022.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書中ながら感想文です。【内容】主人・苦沙味先生の友人に迷亭という人物がいます。迷亭はあたかもあったことのあるが如く嘘を言ったりする法螺吹きで、明るい性格で、暗い性格はありません。その迷亭が蕎麦の食い方が面白かったです。まずは蕎麦を一気に掬(すく)い上げて、麺汁(めんつゆ)に下の方だけつける。そしてそのままツルツル、っと喉に飲み込む。飽くまで飲み込むであって、くちゃくちゃ噛んでから飲み込むわけではないのです。マニアックな食べ方のもので、これが蕎麦の美味しい食べ方。迷亭はこれでむせてしまって、同じ食べ方を二度三度しませんでした。【感想】僕は蕎麦の食べ方を自分も試してみたい!と思いました。たしかに下痢になる恐れはありますよね。でも人が乙な(ちょっと変わっている)食べ方をしていると自分も乙な食べ方をしてみたい!とも思ったのです。僕は下痢になってもならなくても、試してみる価値はあるものやと思っていて、美味しい食べ方には食いつきたいとも思いました。ただ食事を済ますよりも、「ああ、一工夫した食べ方で、いつもとは違う味がした〜!」とも思いたいのです。更に言えば、人と会食した場合においても、この蕎麦の食べ方をしてみたいのです。それによってちょっと変わった人という意味で味のある人ともなるでしょう。

    0
    投稿日: 2022.05.15
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    明治38年の作とはね。テンポが良いとは、このことなのかも。ただ、オチには驚いた!出だしが有名なだけに。(^◇^;)

    3
    投稿日: 2022.03.26
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    面白かった。ストーリーによらず、猫の視点と主人たち愉快な登場人物たちの小噺が本当に面白くて、盛りだくさんで、著者の豊富な知識と表現力の素晴らしさに敬服させられた。 さすが、お札になるだけの人は違うわ。 映画や小説などは、どうしてその展開や結末を意識してしまいがちだけど、いま語られているその話そのものが大事であり面白いんだよ、ということの大切さを教えてくれる内容だった。 まさに今置かれている自分の状況にもっとも欠けている部分の大切さをあらためて教えてくれたと勝手に思っている。

    1
    投稿日: 2022.03.01
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    昭和53年9月15日 33刷 再読 漱石、最初の小説。「ホトトギス」連載後刊行。 当時、ユーモア作品という紹介で、題名からも読み易いのかと読んでみたけど、ユーモアが高尚すぎて読みきれなかったかなあ。 まあ、主人公猫の、当主苦沙味先生は、漱石先生と思われ、その回りに集まる当時の文化人の井戸端会議。猫を語部として、明治日本やら風習やら結婚やら、なんでも風刺してしまう。当時としては、画期的なコメディだったのではないですかね。 ラストの方に、自殺についての考証が発言されていて、未来は自殺が本来の死となるだろう、と。(ユーモアたっぷりの表現で) その後、芥川が太宰が三島が自死していく。今も自殺者は減る様子はない。中々のイロニーになってしまった。

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    投稿日: 2022.01.24
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    なんて時代錯誤的な内容なんだろう、それが冒頭を読んだときの私の感想でした。というのも、主人の妻君に対する態度や言葉使い、今では使ってはならないような不適切な言葉がしばしば出てきていたためです。読み初めは、そのようなことばかりが気になってきてしまい、最初はすんなりと頭に入ってきませんでした。 しかしながら、読み進めていくうちにこれが明治時代の大ベストセラーだったと言うことをなんとなく理解できるようなものがありました。 くしゃみ先生が未来の結婚の姿について述べているところです。西欧の個人主義を突き詰めていくと、結局、私は私、あなたはあなたとなり、「人と人の間に空間がなくなって生きているのが窮屈になる」。そうすると、親子兄弟、夫婦と言えども「離れてなくては楽ができない」と言う部分です。 既婚者の三人に一人は離婚経験者、親と別居は普通と言う現代において、明治の時点で、既にそのような人間関係、社会の構造を登場人物を通して、夏目漱石が語っていたことに、その先見性を感じました。 2022/01/30 早稲田の漱石山房記念館へ。 お寺の多い場所にふと現れるコンクリート作りの建物。 庭から入ると猫塚が。吾輩は猫であるのモデルとなった猫の墓だという。さまざまな木々の生える庭をぐるりと回って入館。 私の他に来館者は数名。 まず目が釘付けになったのは、漱石の書斎。 赤いペルシア絨毯、床に置かれた机、筆、硯、平積みの本。漱石はコレクションとしての蔵書はしなかったという。あくまでも本は読まねば意味がない、と言った感じだろうか。蔵書は東北大学図書館へ運ばれて戦火を逃れた。 なぜ、漱石はこれほどの月日を経てもなお、生き続けるのか。 展示されている数々手紙を見て、人と向き合うこと、交友の深さなのではないかと。 漱石山房で開かれていた木曜会のメンバーは後に各界で活躍する。その多さに、漱石山脈と言われたという。 武者小路実篤に宛てた手紙が、なんとも漱石の心の温かさを感じる。 「気に入らない事、癪に触る事、憤慨すべき事は塵芥(ちりあくた)のごとく沢山あります。  それを清めることは人間の力で出来ません。それと戦うよりも、それを赦すことが人間として立派なものならば、出来るだけそちらの方の修養をお互いにしたいと思います」 人間を見つめ続けたからこそ、時を経てもなお、温もりを感じるのだろう。

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    投稿日: 2022.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校のレポート課題のために熟読した思い出の本。「吾輩はなぜ猫であるのか」という題名で考察してた。懐かしい。 初めて読んだときには有名な冒頭部分しか知らなかったので結末には驚いた。生意気な猫だったが読むうちに愛着が湧いていたので死んでしまったのは残念だった。 これといって大きな事件は起こらず、日常を描いた作品で読み進めるのに少し苦労した。しかし、猫の哲学がなかなか深く、的を得ていて、現代にも通用する面白さだと思った。 この本は精神を病んでいた漱石の気晴らしとして書かれたそうだ。一見明るくユーモラスだが、明治時代の生活が滑稽に風刺されている。このウィットに富んだ英国風のブラックジョークはイギリス留学の間に培ったのだろうか。ラストの結末はもしかしたら漱石がもがくのをやめて、楽になりたいという願望がこめられていたのかもしれない。

    0
    投稿日: 2021.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    くしゃみ先生がちとクセがありすぎる、だからこそこの猫は自身を幸福であると言っている、全くの高みの見物である、しかしこの猫、偉そうなくせに、蟷螂と大真面目にやりあう、かあいらしい一面も持ち合わせている。

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    投稿日: 2021.12.10
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    何度も読もうと思うきっかけがあり手に取った。 少し古い言葉なのと、漢文や仏教用語などすぐに意味が取れない言葉の多さ、そして小説としてのストーリーみたいなものはまるでないので、読みながら何度か寝てしまった。この本と付き合うこつは、Twitterでも見るように気構えず、ゆっくり読むのが合うんだろうと気が付き、読破できた。 夏目漱石本人なのかな、と思う苦沙弥先生が書斎で友人たちと雑談しているシーンがほとんど。猫要素もあるような、ないような。子どもの頃、親戚の集まりでする大人の会話をただ聞いているような感じである。 注解も545もあって読み応えがある。 “Do you see the boy”で「ずうずうしいぜ、おい」と読ませるのが面白かった。

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    投稿日: 2021.11.22
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    名著と言われ、読み継がれてきた漱石の処女作。初めて、最初から最後まで読んだ。 大きなストーリーがあるわけでは無く、苦沙弥先生やその友人達が面白おかしく会話をする、その内容を追っていく小説。視点は苦沙弥先生の飼い猫だが、それほど前に出てくるわけではない。 登場人物は、面白おかしく日々を過ごしているが、やはりそれなりの生きづらさを、感じており、昔の方が良かった、というセリフがちらほら出るのは、今も昔も似たようなものなのかな、というふうに感じる。

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    投稿日: 2021.10.29
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    猫目線から見た身近な人々の話 猫目線で人の日常を紹介していく 個性的な登場人物をユーモアな表現で描く 長かったけど読めた

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    投稿日: 2021.09.20
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    昔はかならず教科書に載った有名な1章。「我輩」とのたまう猫の生い立ち、寄宿先が決まって、そこの主人のことやら、ご近所に猫とのお付き合いをユーモラスに簡潔に描いている。登場人物のすべてに名前がついていない。構成といい、展開といい立派に完結している1話。 解説の伊藤整が書いているように「この第一回が独立した作品であった」(雑誌「ホトトギス」発表)ここが強く印象に残っているので内容的にはこれきりかなと思ってしまっていた。 とんでもない、1章が人気を博したので連載が始り、これに続く2~11章。脱線、蛇足気味のだらだらとした饒舌的文章が面白い。故事熟語が難しく、解説に頼らなければならないのが面倒くさいと言えばいえるけど。 登場人物も変化に富んでいる。ざっと上げてみると、 「猫」の次の主人公珍野苦沙弥先生(臥竜窟(書斎)を出たがらない中学教師、「我輩」の寄宿先主人)に妻君 越智東風、水島寒月、八木独仙、迷亭先生、多々良三平の苦沙弥先生の友人やら、弟子やら。 成金一家金田、金田鼻子、金田富子の親子に加担する鈴木藤十郎(この金田夫妻が水島寒月を娘富子の婿にしたく、寒月の博士号取得を気にしている。) 面白いのは10章。苦沙弥先生の幼い3人の娘「とん子」「すん子」「坊ば」登場。 三姉妹の朝食風景のハチャメチャぶりもものすごくて笑うけど、主人の姪「雪江」さんが遊びに来て、「あらいやだ。よくってよ。知らないわ。」などと当時女学生の流行語が活き活きしている。 また、雪江さんと叔母さん(主人の妻君)が結婚について弁論していると、幼い3人の娘たちが 「招魂社にお嫁に行きたいんだけれども、水道橋を渡るのがいやだから、どうしょうかと思っているの」 「御ねえさまも招魂社すき?わたしも大すき。一所に招魂社へ御嫁に行きましょう」 「坊ばも行くの」 と、三姉妹とんでもない望みを持っている。 こんなところで靖国神社が出てくるとは…。しかも、「斯様に三人が顔を揃えて招魂社へ嫁に行けたら、主人もさぞ楽であろう」だとさ!なにやらすごい人気。複雑。(P428) 11章の現代社会への予言も的中にはびっくり。つまり、人間が個性中心になって男女が結婚が不可能になるというのである。明治時代にこの予言だ!(P523) 「猫」があちらこちらと徘徊しながらの人間観察。皮肉たっぷり、愉快愉快。「猫」が最後にどうなったか?それも意外。

    4
    投稿日: 2021.09.05
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     audibleで聴いた。ほとんど車の運転中に聴いたので、内容は多分2割も頭に入っていない。運転中にaudibleを聴いても意外と頭に入らないものだが、『吾輩は猫である』は輪をかけて入らなかった。多分運転中に聴くには向いていない。以下なぜそう思ったかメモ。 ・登場人物が意外と多い。ナレーターは頑張って声色を使い分けていたが、1人だったので限界はある。 ・吾輩こと猫をはじめ、饒舌な登場人物が多い。 ・2つ目と被る部分があるが、1文が長い。 ・audibleには注釈が一切ない。  小噺連発系だから運転中でも聴けるかと思ったが、上記の理由で難しかった。

    0
    投稿日: 2021.09.04
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    夏目漱石の代表作。こんなに難読だとは思わなかった。決して内容が難しいという訳ではないのだが、表現が難しい。しかし、それが日本語本来が持つ美しさなのだと思う。

    0
    投稿日: 2021.08.24
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    読みたいと思ってたけど、やっと読めた。猫の視点から人間のおかしさとか社会の批判をしているところが新鮮だった。話が一貫とした筋で進むのではなく、いろんな話がバラバラに登場していくのも新鮮だった。長い小説で、筋がないから意外と読みにくかったけど、こういう形の小説もあるということがわかってよかった。

    0
    投稿日: 2021.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ご主人は漱石自身。頭が固くて自尊心が強い。その自宅へ個性的な客人が集まる。迷亭、寒月、東風。 猫の観察、考察はは漱石の観察、考察。文章に書くことで日ごろの憂さを払っているかのようだ。

    0
    投稿日: 2021.07.27
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    夏目漱石のユーモアに初めて触れる。 常に人間を上から見ていて馬鹿にしている猫目線最高。面白すぎる。この猫と話したい。クシャミ先生も憎めない人だなぁ。

    0
    投稿日: 2021.07.10
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    * もう一度しっかりと読みたい * 吾輩は猫である、名前はまだない 誰もが知る書き出しから始まる猫視点の ストーリー どんな猫語りが待っているのか? 楽しみでならない

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    投稿日: 2021.06.26
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    初めて最後まで読み通した。意外と長い。そしてドライで明るい。後期の暗いトーンと比べると、結構笑い多めで落語的。しかし日本人の近代化した精神性に対する批判はめちゃくちゃ切れ味鋭い。現代人の肥大化した自我に対する批判なんて、SNSの承認欲求の話か?と思うくらい100年以上経った現在でも成立していて驚愕した。

    3
    投稿日: 2021.05.16
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    一度は読んでみたくてチャレンジしました。私には少し難しかったですが何日もかかってなんとか読み終わりました。 正直で変わり者な主人がなんとも憎めなくて面白かったです。

    0
    投稿日: 2021.05.13
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    漱石の人間描写。月並みな感想ながら面白い。 表現力はさることながら人間観察力の非凡さが為せる技であろうか。 ほぼ全ての登場人物が胡散臭く、それは現代の我々の実生活の中においての人間模様の縮図のようにも思える。 馬鹿馬鹿しくもまた、苦悩しながら一生懸命生きていく上で、「まぁ人間こんなもんか」と肩の力を抜くヒントになる一冊。

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    投稿日: 2021.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    分量が多く、言葉遣いが古風であるものの、中盤からとても面白く読むことができた。さまざまな知識の断片だけをちらと見せるような会話には惹かれた。 全体を通して苦紗弥先生とその周りの人たちの会話や出来事を中心に成り立っている。人間の会話のなかに猫の視点が入り、考えを述べているところにも面白さがある。猫というより第三者といっても構わない。 馬鹿馬鹿しい話を如何に高等であるように書き立てているところもお気に入り。

    0
    投稿日: 2021.02.04
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    時々クスッと笑ってしまう、そんな面白さがありました。 吾輩が常に上からの目線で人間を観察・評価していて、それが猫を基準としているから新鮮。洗湯のシーンで、裸の人間に異常さを感じてるところがおまゆうでおかしい。まあ猫には毛があるからね。 苦沙味先生の奥様の切り返しが時々鋭利でステキ。女が軽いのが仕方ないと責められて、「女の軽いのがいけないと仰るけれども、男の重いんだって好い事はないでしょう」と返すのがあっぱれ笑

    1
    投稿日: 2021.01.31
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    苦沙弥先生の周りの人々のやりとりも猫から見た人間の姿もそれぞれ面白いながらも、終盤「呑気と見える人々も、心の底を叩いてみると、どこか悲しい音がする」とと転じるところがまさに漱石の真骨頂。漢籍その他自分の貧しい知識では読みこなせない箇所も多かったので、折に触れて読み返したい。

    5
    投稿日: 2021.01.15
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    猫が生意気だけど、かわいい。 このかわいらしさが、わかってくるあたりから面白く読めるようになった。 それまでは、睡魔との闘いだった。

    0
    投稿日: 2021.01.03
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    いうまでもなく大文豪の処女作にあたる。えんえんとつまらないようなことを繋げている、というのが今の感想。風刺?なのか。

    0
    投稿日: 2021.01.03
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    夏目漱石 「吾輩は猫である」 漱石の文学的テーマ「自己を知る〜自分は何者で、どこから来て、どこに向かっているのか」は強く感じる 猫と主人の二重構造〜内なる自分(名前のない猫=漱石の意識=非社会)と 外から見られる自分(名声のある主人=存在する漱石=社会)〜から自己を探求している 猫は漱石の理想像? *行きたい所に行って聞きたい話を聞いて〜髭をぴんと立てて悠々と帰るのみである *理は此方にあるが権力は向こうにある場合〜吾輩は 権力の目をかすめて我理を貫く *欲をいっても際限ないから〜無名の猫で終わるつもり 日本の文明論(西洋との違い) *自分以外の状態を変化させて満足を求めるのじゃない *周囲の境遇は動かせない仮定の下に発達し〜その下に安心を求むる

    0
    投稿日: 2020.11.24
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    明治の時代をいろいろな方面から知ることができる作品。「臥薪嘗胆」の言葉や烏帽子の表記など、細かなところからもリアルに読み取れる。当時の世の中を、漱石が猫という立場で冷静に見ているところがこの作品の面白いところであり、また登場人物たちの会話が哲学的に書かれている場面なども醍醐味と言えるのではないだろうか。個人的な意見としては、最後の最後、切なくもなり、それと同時にこの本の重みというものを感じ取ることができた。

    3
    投稿日: 2020.11.15
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    明治の時代の空気を感じたいと思い読んでみた。当時の人の日常を猫の視点で描くこの本はボリューム満載、歯ごたえもしっかりあってその欲求を満足させてくれるに十分なものだった。魅力的なキャラクターたちがおもしろおかしくぐだぐだ話をしている。まるで落語のようでもある。ドラマチックな展開などはないが、夏目漱石の人となりが垣間見れる興味深い作品であったと思う。

    0
    投稿日: 2020.09.10
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    「吾輩は猫である。名前はまだない。」 出だし良ければ全て良し 誰もが一度は耳にしたことがあるだろうフレーズ。 この一文が作品全てを表している。 この時代の作品を読むのに慣れてないせいか、 面白いが読みにくく感じた。

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    投稿日: 2020.08.30
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    新潮文庫版を購入したのは、注釈や解説の豊富さから。 主人を中心とした人間社会を、悠々自適で妙に鋭い猫の視点から面白おかしく批判する。そんなエピソードを連ねた物語。 この時代から既に、夫婦は相容れないことや人間はゆくゆくは自殺に行き着くようになることを言っていて、頭の良い人というのは100年200年先の未来が見えるのだなと感心した。現代になっても社会は同じような問題を抱え、明治に予見されていた問題の根っこがただ深くなっただけのような気がする。

    5
    投稿日: 2020.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さすがである。天才。 最後の未来記の個人主義のところは今の時代に現実になってるし、自殺の話もまだそうはなってないけど、いつかそうなるんだろうと納得感あり。 中盤までは長いな〜と少々飽きるところだけど、さすがは夏目漱石。やはり最後には読んだことを後悔させないし、中盤までも無駄に長いわけでもないと感じさせてくれる。

    0
    投稿日: 2020.05.01
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    夏目漱石は天才だね。とりあえず物知りすぎて知ってる単語を書き並べるもんだから顛末の語句説明のページだけでもすごい量。好きな人にはたまらないだろうけど、この手のごり押しは苦手、故に読み終わるのにどれだけ日を費やしたことか...眠くなる目をこじ開けて、もう小説を読むというよりは活字を追いかけて無理やり読み切った感。 ところどころ言葉遊びやくだらなすぎるやり取りにクスっと笑ってしまうところもあるが、とにかく理屈へ理屈のオンパレードの挙句猫の結末もおいおいおい!って! 広辞苑好きにおすすめの小説です!

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    投稿日: 2020.03.17
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    これを読まずにして、日本文学は語れない。 夏目文学は文章がお手本と聞いている。 古ーいので読むと、漢字が古くて読みにくかった。今はいいよね。

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    投稿日: 2020.03.14
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    小学校の時に読んだ本。 ラストシーンが衝撃的で、他は忘れてしまったがそこだけ覚えていた。やはり大人になって読むと視点も変わるなと実感。

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    投稿日: 2019.06.18
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    超有名な作品 学生の頃に読んだ。超有名な作品だが、最初の1文しか印象に残っていない。 猫の心情を綴る視点は、作品が発表された当時は革新的だったのだろう。

    0
    投稿日: 2019.01.09
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    小説の中で何か大きな事件が起きるわけではない。主人の日常に起きる小事件、主人とその周辺人物達のいい意味でくだらないおしゃべりが、猫の視点でかいてある。 ただそれだけの小説なのに面白いのは、漱石の文章のおかげだと思う。クスッと笑ってしまうフレーズがたくさんある。むしろそれしかない。 例えば吾輩が自分の鳴き声を「ベートーベンのシンフォニー」と喩えたり、主人の家にやってきた金持ちの女に「鼻子」というあだ名をつけたり(鼻が大きいから)。 吾輩、なかなか賢そうに痛烈なことを言うのだが、猫なのがアンバランスで笑える。 通して読むには長いと感じたので、章ごとページごとに区切ってその日の気分で読むのがちょうどいい。

    0
    投稿日: 2019.01.06
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    登場人物がみんな個性的で楽しい! 適当やけど物知りな迷亭、真面目にふざけてる寒月くん、芸術肌の東風くん、我を貫き通す独仙、それから頑固で胃弱で少年のような苦沙弥先生。 奥さんもおさんも子供達もかわいいし、車屋の黒も三毛子もかわいい。 吾輩の物言いももちろん面白い。 前半は気軽に読めるけど、後半になってくると段々小難しくなってくる。 けどまあさらっと読むのが良い。 解説にも書いてあったけど 「面白い場面をつなぎ合わせるものとしてのみ筋はある」から、何回でも楽しめると思う。 また気が向いた時に読みたい。

    3
    投稿日: 2018.11.15
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    やっとちゃんと読み切ることができた。 夏目漱石の文体が、読み進めるうちにどんどん変化していって、まるで生き物みたいだなと思った。 最初と最後では文体がまるで違う。 中盤からサクサク読めないのはちょっと辛かった。 猫の視点から見る人間の世界は時々面白く、寂しく、退屈で、平和だ。 人間がああでもないこうでもないと議論している光景が目に浮かぶ。 それをなんでもない光景として片付けてしまっても良いのだが、掘り下げると当時の状況がちらちら見えたりする。 だらだら読むのが丁度良いのかもしれない。 名前のない猫の意外な末路はうっすら知っていたものの、愛着が湧いた頃にそうなってしまうのだから、寂しさと喪失感が半端無かった。 呆気なさはとても堪える。 寂しい。 また時間を空けて読み直したい。

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    投稿日: 2018.11.09
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    ストーリーは知っているし、一部は実際に読んだことがあったのだけれど、通しで読んだのは初めてです。 猫の視点で描いた偏屈な教師とその友人達との日常物語なんですが、主題が分かりづらく起伏のない物語でした。 なので私は、全体を通した主題等は考えず(よくわからなくて・・・)、ディテールを楽しんでみました。 例えばネコが、人間の「金持ち運動健康志向」流行に対抗し、自らも下等と思われたくないがために運動をしていると主張する描写がとても楽しくて、一番のお気に入りです♪ 木登りをして蝉に迫る「蝉取り運動」とか、落ちるか落ちないかの瀬戸際にチャレンジする「松滑り」、その他にもカマキリを捕まえたり垣根を走り回ったり、それらは「本能」ではなく「芸のある運動」なんです(笑)。 漱石自身の社会批判の風刺でもあると思うんですけどこのあたり、想像してクスっとしちゃいました。。ネコかわゆい☆ 基本的にこの小説は、ダラダラとした無駄な会話の中で、近代日本の知識人の西洋崇拝を批判する、というパターンが多いんですけど、特に私は「自覚心」に対する議論が分かりやすくて印象に残りました。 一部抜粋すると。。 「今の人の自覚心というのは、自己と他人との間に大きな利害の溝があるということを知りすぎているということだ。そうしてこの自覚心なるものは文明が進むに従って一日々鋭敏になっていくから、しまいには一挙手一投足も自然にできなくなる。寝ても俺、冷めても俺、この俺が至る所につきまとっているから、人間の言動が人工的にコセつくばかり、自分で窮屈になるばかり、世の中苦しくなるばかり。」 「今の人はどうしたら己の利になるか、損になるか寝ても覚めても考え続けだから泥棒と同じく自覚心が強くならざるを得ない。二六時中キョトキョト、コソコソして墓に入るまで一刻の安心も得ないのは今の人の心だ。文明の呪詛だ」 「昔の人は己を忘れろと教えたものだ。今の人は己を忘れるなと教える。だから二六時中太平の時はない。いつでも焦熱地獄だ。天下に何が楽だと言って己を忘れるより楽なことはない」 この他にも経済至上主義的な発想、自由主義のはきちがえ(享楽主義?!)などの批判が多く、この時代の気運やそれに漱石が危機感を持っていたことなどが伝わり興味深く読みました。 独特のテンポを持つ文体や、落語的な会話の呼吸なんかに慣れてくるとより楽しめるようになります。 お風呂屋さんの場面なんかも笑えました。。

    1
    投稿日: 2018.06.16
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    苦沙弥先生が、迷亭、寒月、独仙、東風といった面々と面白おかしく暇つぶしに話している会話や、とん子すん子坊ばなどの家族との関係が面白い。あとは蟷螂狩り、鼠取りなどところどころに出てくる猫らしさがまた良い。 猫のくせに吾輩とか言って若干二歳にして世を達観したような見方をするし、猫も先生達も、憎らしいほど故事格言海外の人々洋書に精通している。「惸独にして不羣なりと楚辞にあるが寒月君は全く明治の屈原だよ」なんて言われても褒めてるのか貶しているのか分からない。 そういえば昔、あまりにも知らない言葉で注解が多すぎて挫折したんだった。泥棒のくだりと結末だけ覚えていた。 明治40年頃(100年以上前!)にここまで文章の整った、猫を主人公とする独特で、やりとりやちょっとした出来事にユーモラスのあるものを書ける漱石がすごい。

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    投稿日: 2018.06.05
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    極めて面白いとは言えないが、明治の世にあってほとんど困らず読める文章であるというのは、却って夏目漱石が近代以降の文学に与えた影響を思わずにはいられない。 解説にある通り、およそ脈絡があるとは言えない内容ではあるが、それだけに作者が喜んで書いている様が思い浮かべられるようでこちらまで楽しい。 ラストがあまりに唐突の感はあるが、ただそれが作品中の異質物とならないのも、ひとえに筆力だと思う。

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    投稿日: 2018.04.02
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    何十年ぶりかで手にと手見るとすこぶる面白かった。軽い気持ちで読み進むことができるが、時折どきっとするような真理にふれる表現に出会うことがある。

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    投稿日: 2018.02.10
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    20数年前読んだときは、おもしろくなかったのだが、今読むと笑える。電車の中で読んでいて、おもわず吹き出してしまった。

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    投稿日: 2018.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    猫から見た人間。猫とは昔からこんなキュートな生き物だったのだ。主人の観察日記みたい。 小説で人間が死ぬのはなんとも思わないが、猫が餅を詰まらせて苦しんでいるのは生きた心地がしなかった。猫によっぽど感情移入している。 なんてことない世間話が飽きもせず繰り広げられて平和も平和な日常の風景。そこへ妻や子供達、姪が会話に出てくると途端に共感できるようになり、全景が見え始めた。浮世離れした主人や訪ねてくる人たちだけではとらえどころのない会話が多く読み進めづらかった。 夫婦観の記述には驚いた。現代でも問題は多いままだし、考え方に古いや新しいはなく、そういう人間かそういう人間じゃないかの違いなんだなと思った。 餅事件と同様、ビール飲んで大丈夫かなと固唾をのんだら、今度こそ死んでしまった。でもこの終わり方は好きだ。 死生観が確立されている。死ぬ時というのはこんな具合なんだろうか。その瞬間は穏やかであるんだろうか。 最期、南無阿弥陀仏と唱えている。猫は極楽浄土に導かれただろうか。

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    投稿日: 2017.07.14
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    こんなに面白いとは思わなかった。 話はちっとも進まないし、話の中身はどうでもいいし、何より古めかしくて読みづらい。 けれど漱石の深い教養と観察眼が今でも新鮮でわくわくする

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    投稿日: 2017.06.13
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    猫の視点から語られているだけあって、人間のおかしな所・奇妙な所がコミカルに描かれている。そして語り手である猫が実に渋くて正論を言う。こう見ると人間ってなんてバカなんだろう、と思ってしまった。しかし時代が時代だけあって、主人公の苦沙味先生の差別的発言・態度に終始イライラしっぱなしだった。そして物語終盤、急に語り手の猫が消えたと思ったら、あっけなく終わってしまった。中々消化しづらい作品だった。

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    投稿日: 2017.04.19
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    猫視点で書かれた全11話の人間観察記。猫ならではの小憎らしくも可愛らしい小説、と思えたのは正直初回だけ。2話以降も時折は面白いけれど冗長で退屈した。嫌な予感をなぞった結末で読後感も悪い。漱石流のユーモアは高尚で私の肌に合わないのかな。解説によると、もともとは読切作品の予定で、その初回のみ高浜虚子の訂正が入っているとのこと。虚子が最後まで関わっていたらどんな作品になっていただろう。

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    投稿日: 2017.01.08
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    何度目かの挑戦。 苦沙弥先生の家に集まる面々は、何だか京極堂に集まる彼らのように見えて、あ、ここらへんにルーツが、と思いました。 意外に面白くて、そしてこれを読んでいるとすぐ眠れる。今後の枕頭の書?になるでしょう。 そして私はあの後助かったと信じています。

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    投稿日: 2016.12.19
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    わかってはいたけれど、両手放しで褒められた小説ではない。それだけに、少し時間を置いて噛み砕いていきたいとも思う。漱石の執筆順に読み進めていくことで、何かわかってくるような気がする。 途中、落雲館のあたり(八話)は読むのが本当に退屈で、実際に体調が悪くなるほど。何度も寝落ちしたせいか、首が痛い。そもそも、人の悪意というのは読んでいても気持ちの良いものではない。漱石自身も心身のバランスの悪い時に書いたんじゃないかと思う。 読み終えたばかりの今は、十一話を読むために延々耐えていたような気分。寒月君のバイオリンの顛末は最も落語っぽい展開で、電車の中で吹き出した。その馬鹿馬鹿しいような個々人の問題を内包しながら、どうしようもない方向に世の中が不可逆的に変化してゆくこと、それぞれがそのどうしようもない世界で、無自覚な馬鹿馬鹿しさを体現しながら、しかも妻帯するという愚行のように、どこかの誰かが既に行ったことを繰り返すかのように生きて行くのだという無意味さ。薄暗い空気の中で、「存じません」とだけ返答をする妻君。 役者がぞろぞろと退場して、猫という傍観者が誰にも知られることの無い孤独の中で、窒息しながら沈んでいく。自ら水の中に沈んでゆけるほどの諦め、正直こんな恐ろしい終わり方はなかなか無いと思う。 最後、落語のようにパタリと小説の世界が閉じる。緞帳が下りて、読み手の世界がまた始まる。 今読んで、良かったと感じている。

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    投稿日: 2016.11.28
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    あまり本を読まない生活になったので読み終えるまでに2ヶ月くらいかかってしまった。言葉遣いが独特で分かりにくいところもあったけど、知的でのんびりした空気感が心地よかった。終わり方が唐突で驚いた。

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    投稿日: 2016.11.28
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    現代の作家がきっと絶望してしまうくらいには、そのユーモアセンスと発想と皮肉を遥か昔にやってのけてしまっているから恐ろしいなと思う。 何回読んでも、何回も何回も読んでも転がるようにおもしろいテンポに抜け出せるはずがない。夏目漱石ってすごいなー。

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    投稿日: 2016.11.27
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    高校の時に読みましたが、この歳になって改めて読むと、面白さが分かります。 若いときはストーリー性がなく退屈でしたが、今読むと、話がそれ、脇道に入り込むところが、とになく面白いです。 吾輩がいい味出しています。 楽しめました。

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    投稿日: 2016.10.23
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    読んだのは何回目かになると思うんだけど、今回が一番良かった。 さらっと読むと面白いんだけど、「猫になった振り」をして自分のことを卑下して書いている部分は、「そんなことは思ってないくせに・・・」と、ついついうがった見方をしてしまい、鼻に付く。 後半は『猫』居ないし・・・ 長編過ぎて、もう猫の事なんて忘れてしまったのだろうか・・・ 文書量を300頁くらいに減らして、もっと「猫から見た主人の話」で通せば良かったのに。 それにしても、よくもまぁ、こんな終わり方でまとめられたものだ。 途中でラストの終え方を考えていたんだろうな。と思うことも。 次回読んでも、「今回が一番良かった」と思えますように!

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    投稿日: 2016.10.04
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    猫がいいか人間がいいか、達観した猫は終始嘲笑的に人間を捉える。人間である読者は登場人物たちを猫目線で笑いながらも、愛着を感じたり身につまされたりする。かと思えば猫にも「人間臭い」一面がある。笑い笑われるのが世の中であることを知る。

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    投稿日: 2016.10.02
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    過去に途中で挫折したこともあり、今回も面白さが分からずなかなか読み進めることができなかったのですが、最後、話の終わり方が気に入りました。 最後まで読んでよかったと思いました。

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    投稿日: 2016.09.15
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    【小池博明先生】 夏目漱石といえば、国語の授業では深刻な『こころ』を読みますが、『吾輩は猫である』はそれとは全く反対のユーモラスな小説です。時は、明治維新の混乱も過ぎた、日露戦争後の明治。中学の英語教師である苦(く)沙弥(しゃみ)先生や、そのもとに出入りする迷亭(めいてい)・寒(かん)月(げつ)らの様子を、飼い猫がおかしく語るという小説です。全編筋らしい筋はなく、苦沙弥先生らの雑談が中心になります。寒月の「首くくりの力学」の演説や、迷亭の失恋話に、数々のほら話など、まるで落語を聞くようです。少しばかり言葉遣いが難しいかもしれませんが、ともかく調子がよいので、細かいことは気にせず、調子に乗って読みましょう。最初から読もうとせず、面白そうだなと思った章をまず読んでみて下さい。「言葉で遊ぶ」ということがわかってもらえたら、と思います。私は、世の中がつまらなくなってきたら、この小説を読むことにしています。

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    投稿日: 2016.07.28
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    記念すべきブクログ登録 400冊目だったので、何を読むか考えた挙句、有名なこの作品にした。 夏目漱石は何冊か読んできたが、読みやすい感があったのだが、この作品はちょっと違った。 猫様目線の自由な視点から紡ぎだされる物語が非常に痛快。 時には声を出して笑ってしまうほど。純文学と思って読んでいたが、面白い。 それから圧倒的な語彙数。 傍にスマホを置いて時々辞書で調べながらの読書。 読了後は何となく得した感がある。この作品はもう一度読まないといけないだろうなぁ。

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    投稿日: 2016.07.21
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    たぶん10回目くらいの再読。 読書の快楽を毎度毎度味わわせてくれる。 読むたびに深まるユーモアの裏側にべっとりと張りついている「悲哀」。 高校では「こころ」よりもこちらを掲載すべきでは。

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    投稿日: 2016.07.14
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    猫を語り手に、主人の苦沙弥先生と周囲の人物たちが語られる小説。時々、猫の世界もえがかれる。 長編だが、内容でみると短編集に近い。猫を語り手に、様々な場面が展開するが前後の関係性はやや弱い。 文豪の作品だからと言って、かまえる必要はあまりなく、笑える話がいっぱい。 ただ、深く読もうとすると、なかなかに鋭い風刺が効いているので、読み応えも充分ありそうな小説。

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    投稿日: 2016.06.28
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    吾輩 こと にゃんこの 斜め上目線(そして、あくまでやっぱりにゃんこ)がたまらなくかわいい だらりゆるりと少しずつ 通勤の電車だったり土曜の午前だったりに ふわっと読むのに最適

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    投稿日: 2016.05.22
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    教養って、こういうことなんだな、と思った。明治のエリートはすごい。 猫が娘のご飯の食べ方を描写してる件からは、先生家族の日常が感じられてほっこりした。なんだかんだ娘が好きなんだな、と。最後の、寒月君のバイオリンの話を聞きながら碁が展開する件はナンセンスすぎておもしろかった。 漱石は神経衰弱にかかったりと神経質なイメージがあるが、こんなに軽妙な語り口の文章も書く、というのがイメージと違った。

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    投稿日: 2016.04.07
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    心の落ち着きは死ぬまで焦ったってあるものか。 人間にせよ、動物にせよ、己を知るのは生涯の大事である。

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    投稿日: 2016.03.12
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    ~漱石の目を借りる~ 圧倒的な語彙と視点や表現の多彩さに、通読するのが精一杯だった。 話の筋はいたってシンプルだが、その廻り道の多さ、長さには目を見張るものがあった。その道々は私のような半可読書者には、味わい尽くせるべくもないが、そこにある景色や光景は突然、自分自身の価値観や哲学を揺さぶって来る。それは、日常を漱石の目と思考に乗せられて連れ回されるような感覚であった。 明治の日常は、現代から見ればそれだけでファンタジーのような距離になってきている。しかしながら、そこから生まれる漱石の思考は全く色褪せずリーダブルである。なかでも文化や個人主義の未来記などは、現代の問題を過たず言い当てている。 また必ず、読みなおす日が来るだろう。 もう少し理解したい、、、

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    投稿日: 2016.02.22