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ラスト・チャイルド 下
ラスト・チャイルド 下
ジョン・ハート、東野さやか/早川書房
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総合評価

52件)
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    双子の妹が行方不明になり家族が崩壊した中で、少年が妹を見つけようとする話。後編 途中から犯人がうっすらわかるけど、それに加えてもう一つ衝撃があるといった感じだった。ただ、事件に関わっていた登場人物が誰なのかはなんとなく検討がつく話だった

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    投稿日: 2025.11.18
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    アメリカの作家「ジョン・ハート」の長篇ミステリ作品『ラスト・チャイルド〈上〉〈下〉(原題:The Last Child)』を読みました。 『川は静かに流れ』に続き、「ジョン・ハート」の作品です。 -----story------------- 早川書房創立65周年&ハヤカワ文庫40周年記念作品。 アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞&英国推理作家協会賞最優秀賞スリラー賞受賞。 〈上〉 少年「ジョニー」の人生はある事件を境に一変した。 優しい両親と瓜二つのふたごの妹「アリッサ」と平穏に暮らす幸福の日々が、妹の誘拐によって突如失われたのだ。 その後まもなく父が謎の失踪を遂げ、母は薬物に溺れるように……。 少年の家族は完全に崩壊した。 だが彼はくじけない。ただひたすら家族の再生を信じ、親友と共に妹の行方を探し続ける。 〈下〉 「あの子を見つけた」大怪我を負った男は「ジョニー」に告げた。 「やつが戻ってくる。逃げろ」少年は全速力で駆けた。 男の正体は分からない。 だがきっと妹を発見したのだ。 「アリッサ」は生きているのだ。 「ジョニー」はそう確信する。 一方、刑事「ハント」は事件への関与が疑われる巨体の脱獄囚を追っていた。 この巨人の周辺からは、数々の死体が……。 ミステリ界の新帝王が放つ傑作長篇。 ----------------------- 2009年(平成21年)に発表された「ジョン・ハート」の第3作で、同年の英国推理作家協会賞(イアン・フレミング・スチール・ダガー賞)や翌年のアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞を受賞した作品です。 13歳の少年「ジョニー・メリモン」は、犯罪歴のある近隣の住人たちを日々監視していた… 彼は、一年前に誘拐された双子の妹「アリッサ」の行方を探しているのだ、、、 美しい少女だった「アリッサ」は何者かに連れ去られたが、警察はいまだ何の手がかりも発見できずにいた… 「ジョニー」の父親も、「アリッサ」が誘拐されてまもなく謎の失踪を遂げていた。 母「キャサリン」は、土地の有力者「ホロウェイ」の愛人になり薬物に溺れ薬漬けの毎日を送っており、「ジョニー」の家族は完全に崩壊していた… 「ジョニー」は学校を頻繁にさぼり、友だちの「ジャック」の手を借りつつ昼夜を問わない危険な調査にのめり込んだ… ただひたすら、妹の無事と家族の再生を願って――。 「キャサリン」に好意を抱き、「ジョニー」を気遣う刑事の「ハント」は、事件への関与が疑われる巨体の脱獄囚「リーヴァイ・フリーマントル」を追っていたが、この巨人の周辺からは、数々の死体が……。 面白かった! 久しぶりの感動作です… ひとつの事件ではなく、異なる複数の事件が絡んだ意外な真相が待ち受けているミステリとしても愉しめ、崩壊した家族を再生させようとする少年の成長を描いたヒューマンドラマとしても愉しめる作品でした、、、 誘拐された妹を果敢に探しながら、愛する母親を愛人と薬から取り返そうと、懸命に行動する「ジョニー」に気持ちをシンクロしながら読みました… 少年モノには弱いんですよねー  決してハッピーエンドではなく、主人公の「ジョニー」にも、刑事の「ハント」にも、過酷な現実が突き付けられる結末でしたが… それでも、救済や赦しが得られ、未来への灯を感じさせられ、家族の再生を期待できる深い余韻の残るエンディング、一度は友情が決裂した「ジョニー」と「ジャック」が仲直りする清々しい展開も良かった、、、 そして、「ジョニー」と「リーヴァイ・フリーマントル」との出会い、「メリモン家」と「フリーマントル家」の先々代の関係等、奇蹟的・運命的な出会いも巧く織り込んでありましたね… リアルな部分と神がかり的なファンタジックな部分のバランスが絶妙だったのも印象的でした。 700ページを超えるボリュームには感じられないくらい集中して一気に読みました… 今年イチバンの作品かな。

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    投稿日: 2024.01.04
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    (上巻の感想と同一)森や川を描く冗長な場面も多く、なかなか読み進めることができなかったが、複雑なプロットで最後の謎解きには感心した。米国ミステリー全般にいえるが、銃が身近にある米国でないと成立しないストーリー。ジョニーの万能さとキャサリンの外見的魅力にリアリティが欠ける気がするが、米国文化を知らいないためかもしれない。

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    投稿日: 2023.04.13
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    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞 英国推理作家協会賞最優秀賞スリラー賞受賞 壮絶だけど話の内容はおもしろかった。 外国語小説だからか、聞きなれない物の言い表し方がところどころあり、言葉が美しく素敵だなと思った。 ドラッグが身近だったり、危険な集落があったり、宗教色が強かったりして、日本とは違う境遇の中、友情、家族との諍いや赦しなど様々なテーマがあって読み応えがある。 13歳の少年が一人で事件を調べたり、車を運転したり、知識が豊富なことには無理を感じるけど、話の展開に引き込まれて読み耽り、最後は心地よく終わった。

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    投稿日: 2022.08.29
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    後半になると 一気に読んだ 止まらなかった 彼の一途さ 彼の思い 届かなかった事 ラスト・チャイルドは・・・

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    投稿日: 2022.01.31
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    こんな面白い本に出会えるから、読書はやめられないと思います。 主人公の一途さ、広げられたストーリーが最後に1つに収斂されていく。 結末のせつなさと希望から、気持ち良い読後感に繋がった。

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    投稿日: 2021.05.23
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    途中でやめなくてよかった。 上巻は暗くしつこく謎ばかりで、楽しい読書とは言えなかったが、手は止まらなかった。 下巻に入って、溢れ出るように事件が動く。 そして最後、全貌が明らかになると上巻から続いていた「暗くしつこい」描写とつながっていく……。 繕おうとすればするほど壊れていく家族と友情は、苦痛を伴いながら針の穴ほどの光を灯し、エンディングを迎える。 700ページの読書が報われた瞬間でした。 もうひとつ、 ネイティブ・アメリカンの血を引く謎の人物が、不思議なところで事件に関わっていく。それが謎を明らかにする鍵となるのだが、解剖医が最後に語った「説明のつかないこと」は、全ての解明を拒否する力を漂わせる。 「ラスト・チャイルド」の意味もまた、ひとつではなかった。

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    投稿日: 2021.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    双子の妹、アリッサの失踪は、連続少女誘拐・殺害事件とは別の展開を迎える。もちろん、失われた過去は取り戻せないし、事件の真相は、ジョニーにとっては知らなかったほうがよかったかもしれない。 アリッサの失踪から、1年。ティファニーの事件から、4日。事件は、連続少女殺害事件と拡大してゆくが、アリッサの事件は意外な展開(結末)を迎える。 世間に、神に絶望したジョニーが見つけた先祖との接点。そして、それが、ジョニーが纏った羽根であり、フリーマントルだったのかもしれない。 「それが理由かもしれないな、ジョニー。もしかしたら、アリッサはほかの子どもを死なせないために死んだのかもしれない」ハント刑事のこの言葉は、ジョニーに届いたのでしょうか? そして、ジョニーが最後にたどり着いた、ジャックへの想い、赦しに対して。 最後は、決してハッピーエンドという訳ではないけれども、ジョニー親子に、ジャックに、新しい明日が訪れてほしいと祈らずにはいられない。 気になるフレーズは: ★臆病は罪か? ★仕事とは何なのか?個人的感情に走るとはどういうことなのだろうか ★闇は人間の心に巣食う癌だ。 ★彼女のような女性を何人も見てきた。無学で美人、必死により良い場所を求める女性を。 ★うそと弱さ。このふたつも罪だ。…。神様はささいな罪は見逃してくれる

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    投稿日: 2021.02.08
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    (上巻より) 少年の気持ちや行動に目を奪われがちだが、 ミステリーの展開も面白い。 誰もかれもが痛みを負うが、少年は「家族」を取り戻す。 ただ忠告しておくが、 少年たちの話だからと言って、 「スタンド・バイ・ミー」だと思ったら、大間違いだ。

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    投稿日: 2019.07.27
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    ジェフリー.デイーバーばりの場面展開に、スティーブ・キングの哀愁をちょっと足したような小説。かなり、強引な展開も見られるが、アメリカ南部の良質な風俗小説。行ったことはないが。

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    投稿日: 2018.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    病んだ現代アメリカ版の「トム・ソーヤの冒険」的ミステリー。とはいっても微笑ましいのはオオラスだけで、ずっとずっと重くてしんどい文章が続く。誰も彼もどの家族もが心のどこかに傷を負っていて、その傷がずっとふさがらないような、かさぶたが出来かけても湿ってる間に剝かれるような、なんともやるせない物語が続く。 主人公は1年前に双子の妹を失った少年、父親はその後疾走し、母は情緒不安定から薬物依存となり街の金持ちにDVされつつ愛人となっている。ぶっつぶれた家庭にあって、少年だけは妹を探し続ける。 もう一人の主人公が妹失踪事件当時、捜査を担っていた刑事。事件解決にのめり込むあまり家庭を崩壊させてしまい、警察内での評価も大きく下げてしまっている。 主人公たちだけでなく、登場人物誰も彼もが家庭や人間関係に問題を持ち、その問題に膿み疲れてしまっている。明るさも希望もない中で、新たな殺人事件、はては少女失踪事件が発生する…。 こんなどうしようもなくやるせない重たい話を上下巻700P読まされるのに、最後の最後に救いが見える。見事な伏線回収、謎解きよりも友情と再生の物語としての感動。読者の気持ちをしんどくさせる小説だが、読んで良かった傑作。できれば心に余裕のある時読む方が良いと思う。

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    投稿日: 2018.05.02
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    何年も前に『川が静かに流れ』を読んで非常に良かったのでこちらも購入したのですが読まずに本棚の肥やしになっておりました。いやはやこんなにおもしろいとは。

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    投稿日: 2017.06.02
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    上手い!面白い!主人公のジョニーが危うくて健気で切ない。一つの謎が解けてもまた次の謎が見えて来て気が抜けない、グイグイ引っ張られるし、読後感も悪く無い。素晴らしい一冊。

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    投稿日: 2017.02.12
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    誘拐事件の犯人が大量殺人を犯していたことが判明し、謎の大男フリーマントルの素性が明らかになっていく。 最後に妹アリッサの事件の謎が解決するがいろんな知り合いが事件にかかわっており、暗鬱な気分になる。 話しの展開は面白く、裏をかかれた結末になっており、一応ハッピーエンドらしく終わっているが、人間不信になりそうな読後感で何とも言い難い。

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    投稿日: 2016.08.16
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    どうということもない言動が、いちいちドラマチックに描かれていて、なかなか読み進まなかった。原文のせいか、訳のせいか。 ストーリーはおもしろかったです。

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    投稿日: 2015.10.08
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    妹アリッサの誘拐事件から、父親の失踪、母親の薬物依存、地元名士の母親への執着等で、ジョニー少年は最低辺の生活を強いられる。 そんな中でもジョニーはあきらめる事無く一人で妹を探し続ける。妹さえ見つかれば家庭が元通りになると信じながら・・・。 話はジョニーの視点と、ジョニーの理解者で、母親キャサリンへ淡い恋心を抱いているハント刑事の2つの視点から話が進んでいく。 ジョニーはひたすら自分一人で事件を解決すべく動くが、協力を仰ぐのは唯一親友のジャックだけ。大人に反抗するというよりも、自分だけを頼みにして孤独な戦いをしていきます。 ただ、ハントの存在が無ければ決してジョニーも先へは進めない、このタフで心優しい正義漢は、自分の立場も顧みずにひたすらジョニー、キャサリンの為に息の詰まるような人間関係を掻き分けて突進していく。何も信じられないこの話の中で唯一の光といってもいい存在で、病み切ったアメリカの中でこうありたいと思う理想の男像のような気がする。けれどアメリカ人に知り合いいないので、心の中のアメリカーナに聞いてみました。 内容的には是非読んで確認して貰いたいけれども、この小説はとにかく面白いです。間延びする瞬間が全くなく、ひたすら目が離せない状態で最後まで進みます。途中妹失踪の真相の部分など集中しすぎて変な声が出てしまい家族から不審がられました。 優秀なバイプレイヤーの黒人の大男も神託を授ける堂々たる役割を果たし、話に神秘性を与えるための重要存在として登場します。 盛り沢山の話でありながら印象的にはとてもわかりやすく感情移入して読めます。訳がいいのかもしれませんが、登場人物の行動がとても人間的です。 最後のジョニーとジャックの友情に一番胸をえぐられました。なんでえぐられたかって?それは読んで確認すること!お兄さんとの約束だ!

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    投稿日: 2015.09.21
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    ジョン・ハートのラスト・チャイルドを読みました。 ジョニーは13歳、1年前に誘拐された双子の妹アリッサを探し続けています。 妹が誘拐されてしまったあと、父親は失踪し、母親は薬物依存症になってしまいます。 しかし、ジョニーは自分の信念をまげずにアリッサを探し続けます。 担当警官のハントはジョニーとその母親の助けになりたいと行動していきますが、成果があがりません。 そして、ジョニーの探索の結果、隠されていた事実が現われてきます。 文体がちょっと変で、誰が何をしているのかがすっと頭に入ってこないので読んでいていらいらしました。 訳が悪いのか、もともとの文体が悪いのか。 謎解きはそれなりに面白かったのですが。

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    投稿日: 2015.05.23
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    13歳のジョニーの双子の妹が行方不明になったことで、母は人が変わったように泣き暮らし、父も失踪してしまう‥しかし、ジョニー少年は決して諦めませんでした。周りからおかしくなったと言われても独自のやり方で妹を探すのでした。そして、この事件に関わったハント刑事も個人的な動機を上司や同僚から勘ぐられながらも、事件解決に執念を燃やすのでした。 5〜6年前に話題になっていたのですが、読み損ねていたので遅ればせながら読んでみました。訳文のせいか原文がそうなのか上巻まではちょっと読みにくい文章で、流れもこの先どうなるのか見当がつきにくいものでしたが、後半俄然面白くなる展開でした。少年たちの思いと歴史に埋もれた奴隷制度時代の出来事、正体不明の大男の常軌を逸脱した行動を追うことで現れた真実が心に残りました。

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    投稿日: 2015.03.04
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    失踪した双子の妹の行方を捜す十三歳の少年が主人公のミステリー。まだ幼さを残しながらも、勇敢で行動力のあるジョニーに感情移入しながら読むことが出来た。 家庭崩壊や少女誘拐と言う重苦しい題材の本作だが、シンプルかつ流麗な文章のおかげで悲壮感はそれほど強くはない。主人公の苦悩と健気さに胸が押し潰されそうになったが、救いが残されていて良かった。 ただ、すぐに銃口を人に向けたり撃ったりするところは、アメリカだな……と苦笑いを禁じ得なかった。

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    投稿日: 2013.11.03
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     誘拐されたといわれる妹の事件当時の状況と、突然失踪した父親の不可思議な行動が後半、解き明かされる。それにしても上下巻2冊で700ページは少し盛り過ぎだと感じる。なので星3、5

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    投稿日: 2013.10.10
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    一気に読めた。キングの死もよかったが、こっちの方がはるかに面白い。少年と大人の組み合わせって、なんで心地良いだろう。最後の結末にも、びっくりしました。

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    投稿日: 2013.06.02
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    余りにつらい現実を描いている。そして大量の死者。 一読、救いのない物語だが、死者がいて生者がいる。生者は死んだ人の為に生きていく。それでも生きていく。一流のスリラー、本格ミステリーでありながら、文学的でもある。

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    投稿日: 2012.08.27
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    図書館で借りて読みました。面白くなるまで大分忍耐が必要な本だなあと思いました。 それにしても子供と言う立場は保護者がしっかりしていないとお金も稼げ無いし、自由に行動することも出来ないし、身の安全も守れないんだよなあ…としみじみ思いました。正直、最初は主人公の両親に腹を立て、警部さんもそんな気にするならきちんと面倒見てやれよとイライラしました。結局母親の方は最後まで共感も出来なかったですが…。それにしても警察が結構マヌケすぎないか?この本…とも思いました。だって13歳の少年と民間人が気づいているのにねえ…。そして前書きを読んでしまったため、ある特定人物に不信感を持ちすぎいつどんでん返しが?とハラハラして損をしました。 そしてどうしてもキリスト教とか神様のキセキとかを切り離せないんだなあ…。生活の根っこに有るから仕方ないのか?その辺りがどうも性に合わないですが面白かったことは面白かったです。

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    投稿日: 2012.08.11
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    上下2巻で700ページあったが、約1週間で読了。親子の絆、大人の友情、強く人を想う気持ち…。読み応えがありました。

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    投稿日: 2012.07.28
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    面白かった。 ジョーディマディオに憧れてと、スタンドバイミーと、グリーンマイルの合わさった匂いがした(笑)

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    投稿日: 2012.05.13
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    謎解きというより、意外なラストに向けてひたすら読み進めたくなる構成力が圧巻。本作でも存分にその魅力を味わうことが出来ました。

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    投稿日: 2012.04.20
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    妹を探す少年ジョニーと、事件にのめり込み家庭が壊れた担当刑事、もう一つ発生した誘拐事件と、次々に出来事が発生し、物語が急展開する。最後のどんでん返しまで、一気に読んでしまう作品。 アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞、英国推理作家協会賞最終週スリラー賞受賞

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    投稿日: 2012.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何という結末。何という悲劇。事件の真相を知って残るのは、連鎖反応の不可思議さだ。物事には原因と結果がついて回るが、この複合的な事件には声を失ってしまう。

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    投稿日: 2012.02.04
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    下巻に入り展開は早くなった、という感じではないもののしっかりとしたラストまでの流れが出来上がっていて、また刑事の捜査のパートも、妹の行方を追う少年のパートも心理描写もしっかりしていてじっくりと読みこめました。 明らかになる真実は意外であるとともに、思い返すと伏線も張られていて非常によく、ラストもなかなか感動的。暗い感じであった話を見事に締めてくれました。 誘拐事件解決というミステリーとしての面白さの中で、家族のつながりや友情、愛や信仰なども問いかけてくるミステリの枠に収まりきらない小説だと感じました。 アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞 英国推理作家協会賞最優秀スリラー賞 2011年版このミステリーがすごい!海外部門5位

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    投稿日: 2012.01.04
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    【レビュー】「謝りたい」と願う心は、内から湧き上がってくる綺麗なもの。それに対して「赦す」心は、そっと降りてくる啓示のように強さに満ちていて、ある時ふと訪れるもの。人と人の絆は、こうやって時間をかけてはじめて、紡がれていくものなのだな、と印象深く感じた小説。

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    投稿日: 2011.11.12
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     ジョン・ハート、3作目にして最高傑作。読み終えて、心底そう思えた。痺れた。 家族とは? 友情とは? 愛とは? 生きていく上で避けて通れない様々な問題について、この作品はずばずばと問いかけてくる。 主人公の双子の妹が行方不明になっている。関与した者、目撃した者、そして真相を突き止めた者、ラストにはそれぞれの胸中を想像しないわけにはいかず、読んでいるだけで息苦しささえ感じた。事件を通して描かれる様々な問題に、リアリティを感じたからかもしれない。 作中に答えはあるのか?  登場人物がそれぞれの答えをみせてはくれる。しかし、それぞれの答えは異なり、読者は彼らと同じ苦悩を味わうことになるかもしれない。少なくとも私は、作中の人物の立場だったらどうするだろう? と始終頭を悩ませながら読んでいた。 ちょっと話ははずれるが、読んでいる時に思い出したことがある。本書のメイン事件と似たようなプロットを持つ、東野圭吾作品のこと。事件に秘めて、人間生来の正義感やエゴを描いているところが本書と同じ。ただ、エンディングが異なる。どちらももちろん良い作品。どんな答えが正解なのかはやはりわからないが、人として取るべき道はしばしば痛みを伴うものであることを痛感する。そんな具合で、とびきり重厚な作品だったために、ひたすら真剣に読んだ。 実は、著者の前2作はちょっと好みからはずれていたので警戒しての読み始めだった。話題と聞いていながらも前2作を思い出し、読むのが遅くなってしまったが、今は心から読んでよかったと思っている。間違いなくすばらしい作品だと思う。

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    投稿日: 2011.09.19
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    痛々しいまでに一途な主人公の少年に対して大人たちの弱さが腹立たしく感じられる前半から、急展開する事件の進展に、後半は引き込まれました。父の失踪の真相と、ジョニーとジャックの友情にほっとしました。

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    投稿日: 2011.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最新版のこのミス第一位、ということで楽しみに読み始めたが、ちょっとできすぎというか、子どもがやりすぎる・怖すぎるというかで、あまり楽しめませんでした。でも力作と思います。翻訳も自然な感じでよかったです。

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    投稿日: 2011.07.11
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    残り30ページに面白さが詰まってたと思う、良くも悪くも。少年の友情とか、タイトルの意外な謎解きとか。とにかく最後はうるっときた。

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    投稿日: 2011.06.28
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    2011年このミス1位の文庫化下巻。インディアンの歴史やアメリカの警察の実情なんかを知れて質の高い小説だし、面白く読めた。けど、海外ミステリでよくみられる、本筋と関係ないところで繰り返さる暴力、DVとかイジメとかはやっぱり受けつかない。スケールは小さいかもしれないけど日本のミステリのほうが安心して読めるな。。。

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    投稿日: 2011.06.19
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    何もかもを失った子供が必死に妹を取り戻そうとする、母を守ろうとする…一途すぎて、読んでてせつなくなりました。

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    投稿日: 2011.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間模様をテーマに置いていて、「ミスティックリバー」を思い出した。解説にもその作品が挙げられていた。 捜査過程も自然で飽きが来ないし、伏線も思い起こせば丁寧だった。 強いて不自然な点といえば、主人公を放置しすぎな警察達くらいなものか。 主人公が動かないと物語が加速しないとはいえ、さすがに怠慢すぎるだろう。 結局のところ、この作品で一番ひっかきまわした人物は誰になるのか。俺は父親も捨てがたい。

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    投稿日: 2011.03.29
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    「川は静かに流れ」同様、読みやすくてどんどん進むことができる。 「川は静かに流れ」のほうがより深くて好き。

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    投稿日: 2011.03.28
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    やや、ご都合主義の感もあり。ただ、著者はかなり資料を集めているだろうと思われる。想像だけでは書けない。描写もさることながら構成もなかなかのもの。そうでなければこの長編を最後まで引っ張れないだろう。

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    投稿日: 2011.03.18
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    キングのグリーンマイルを思い出したちょっとミラクルな出来事。ぐっとくるラスト。子供は天からの授かりものなんだよ、確かに。

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    投稿日: 2011.02.17
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    行方不明の妹アリッサを探し続ける少年ジョニー・メリモン。 偶然に出くわした交通事故の現場で、倒れている男は「あの子を見つけた」と言い残した。 失踪した父、薬漬けの母、暴力をふるう母の男。 地図に印を付け、家を抜け出し、容疑者の家を観察して歩くジョニー。たった13歳なのに。 学校さぼりの常習になっている親友ジャック・クロスもまた、父と兄にひどく扱われていた。兄は高校の野球選手で地元のヒーローなのだが。 事故現場にいた謎の大男は殺人犯なのか? その男フリーマントルは作業中に脱走していた。命じられるままに万引きした程度の罪状で、殺人を犯すような人間ではないと担当者は言うのだが。 別な事件にも関連が見つかる。 アリッサの事件に取り憑かれたように調べ続けた刑事ハント。 妹を見つけられなかったと家族には白い眼を向けられていたが、それでもジョニーと母を守ろうとする彼の姿勢に、絶望していた親子もしだいに気づいていく。 刑事も知らないことを自ら発見するジョニーの活躍は痛快。 かねてから観察していた性犯罪の前科がある男の家を見張るうちに、ティファニーを連れ戻すジョニー。 インディアンの羽根をつけ、常軌を逸したような格好だったが、ヒーローとなる。一方、家庭の実情が怪しまれ、児童保護局が動き出すが。 消えたフリーマントルを追って、山中に入っていくジョニー。 重い内容をだれずにスリリングにきっちり描き分け、生命力を感じさせます。 3作読みましたが一番良いですね。 英国推理作家協会賞受賞作。

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    投稿日: 2011.02.07
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    下巻。あっと驚くどんでん返し、といったところはない。家族を再生しようとする少年や、子どもを守ろうとする父親や、家族の物語。一本調子でストーリーは進むので、移動中などに読むにはよい。■闇は人間の心に巣くう癌だ “darkness is a cancer of the human heart”

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    投稿日: 2011.01.26
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    次から次へと明らかになっていく真実。 続きが気になってしょうがなくさせる巧い構成だと思う。 段々と神格化していくフリーマントルには、 そしてジョニーとの関係性において一抹の不安を感じたが それでも、事件の真実には驚かされた。 ただ正直なところ、その真実の一歩手前の部分がピークかと。 少し拍子抜けな部分があったことは確かだが、 そこに我々を導くまでの過程はかなり良かった。

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    投稿日: 2011.01.21
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    本当に面白い! 特に後半は圧巻の一言。全ての謎が、激流のように繋がっていく。次々に代わる場面のそれぞれが緊迫感を持っていて、ページを繰る手を止められない。 正義と悪の問題、友情の問題、愛の問題、家族の問題、宗教・神の問題。この本には、本当にたくさんのエッセンスが詰まっている。筆者が明確に正解を出しているわけではないが、それらを緩やかに結び付けて読者に提示している点が素晴らしいと感じた。

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    投稿日: 2010.12.16
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    アリッサはどうなったのか?この家族はどうなる?と気になってグイグイ読まされた。 でも最後まで読んでもいまいちスッキリしない・・・13歳でここまで出来るのか(無免許運転しすぎだし)?とか神の存在とか。アメリカ的なのだろうか、普段あまり読まないのでよく分からない。 それでも面白く読んだのは確かだし、ラストも希望が見えて良かった。

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    投稿日: 2010.12.14
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    前作「川は静かに流れ」も良い小説であったが、 本作も非常に優れた品質の作品。 プロットが素晴らしく、 一気読みさせられてしまう。 不安、恐れ、悲しみ、葛藤、 信頼、愛情、友情、赦し。 様々な感情を追体験する、 ミステリの範疇を超え広く愛されるであろう作品。 早川書房創立 65 周年 & ハヤカワ文庫 40 周年記念作品。 2010 年 アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA賞)長編賞受賞作品。 2009 年 英国推理作家協会賞(CWA賞) イアン・フレミング・スチール・ダガー賞受賞作品。

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    投稿日: 2010.09.18
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    上巻の出だしで早くも「期待以下」と思ったんだけど、結局(斜め読みながら)下巻も完読。ノース・カロライナが舞台で、ときどき知ってる地名(ローリーとかチャペル・ヒル)が出てくるのをうれしがって読んだようなもの。こういうファンタジー色の入ったミステリーは全くだめ(キングの『悪霊の島』とか)ってのを再確認。他人には勧めません。

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    投稿日: 2010.09.17
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    上巻の大味な展開から一転 下巻ではストーリーがサクサクと進んでいく。 最後の展開も、自分の好きな感じのプロットだったし 充分に惹きこまされていただきました。

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    投稿日: 2010.08.11
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    2010/07/02 序盤は大味な展開だが、読み進めていくにつれて物語にぐいぐいと引き込まれていく。単なるミステリじゃないね、これは。最後の一文の爽やかさが、すべてを洗い流す。ラストシーンの出来栄えは必読!。

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    投稿日: 2010.07.03
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    「あのおじさん、人生は環のようなものだって言ってた」 おぉーーー!!!!! 最後は、物凄く感激した!!! ていうかラスト、朝日の書評違い過ぎじゃねえ?? 決裂して、仲直り、、ってそんな簡単なもんじゃない気がするんだけれど・・・。 私の解釈とあまりにも違うんだけれど、、、どうなんでしょう・・。 もう下巻に入ってからはとにかく先が気になる。 止まらない。止められない・・・!!! ドキドキワクワクハラハラ・・・!!! アリッサは生きてるの? ジョニーはどうしたいの?? この家族に希望はあるの??? って、駆け抜けるように読んでしまった。 もっと大切に読んでも良かったかもかも。 駆け抜けるように読んでも、ちゃんと理解できるし、話の流れもよく分かった。 あー、海外ミステリにチャレンジして良かったなー。 この著者さんの作品、また読んでみましょう! 【6/11読了・初読・個人蔵書】

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    投稿日: 2010.06.13
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    「あの子を見つけた」大怪我を負った男、リーヴァイ・フリーマントルは言った。ジョニーはその言葉を信じる。一方、ハント刑事は、服役囚バートン・ジャーヴィスの、事件への関与を探るうちに、大量の死体を発見する。静かに、しかし物語は大きく転換していく下巻。少年たちの未来が明るいことを祈ります。

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    投稿日: 2010.06.13
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    全編哀切感漂い、事件そのものは救われないものだけれども、ラストは爽やかさも感じる、家族の、そして奇跡の物語。 http://ameblo.jp/rasimaru/entry-10511783729.html

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    投稿日: 2010.04.22