
総合評価
(250件)| 96 | ||
| 101 | ||
| 34 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログ明治時代に起きた八甲田山での陸軍の遭難事件を基にした小説。 氷点下での行軍を研究するために極寒の八甲田山を行軍させた、陸軍による事実上の人体実験だったようですが、その裏には目前に差し迫った日露戦争への準備と研究が課題にあったようです。 日露戦争につながる大きな要素なのにこいままで全く知らなかった。当時は国中を巻き込んだ大ニュースだったらしいです。 当時の軍人と一般人の関係なんて教科書読んだって伝わらないし、こういう小説を読むのはすごく大事だと思う。
0投稿日: 2011.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
事実に基づいて、多少の脚色を加えて書かれた小説。 不朽の名作として評価が高いそうですが、私はあんまりでした・・・というのも、小説の中にちょくちょく第三者的な意見(現代と比べて~とか)や、事実(当時の記録の引用など)が出てきて、感情移入し切れなかった部分がありました。 小説と記録の中間のような、どっちつかずな部分が私にはあんまり向いてなかったようです。 内容面では、日本でも凍死って有り得るんだな、というのが率直な感想です。当然、北海道や東北では相当な積雪があるでしょうし、温度もかなり下がると思いますが、雪に身体が埋まって、直立したまま凍死、あまりの寒さに発狂、なんて状況が想像できなかったもので・・・。(私は東海地方在住です) そして、一番興味深かったのが、事後です。 神田大尉率いる青森第五連隊と、徳島大尉率いる弘前第三十一連隊の二隊が行軍を行い、前者は210名中199名が死亡、後者は全員が帰還したのですが、だからといって第五連隊が勝ったのかというと、単純にそうではないのです。 第五連隊の壊滅的状況によって、その名前を全国に知らしめると同時に、軍の雪中装備の改善をもたらし、また、国民の同情と義捐金を集めたのでした。一方、雪中行軍をやりきった第三十一連隊は、第五連隊の影に隠れてしまったとのことです。 何が勝利で何が敗北なのか。考えさせられる内容でした。 そして光有れば影有り。この行軍で負傷した兵の事後や、案内役を任された村民の事後もとても興味深いものでした。 この作品を原作にした映画があるそうで(高倉健主演)、一度見てみたいと思いました。
0投稿日: 2011.05.29
powered by ブクログWhy did I read it?: I happened to see the movie "Hakkouda-San" when I was on duty. story outline:Army's 5th division in Aomori and 31st division in Hirosaki planned to walk through Hakkoda-San in midwinter to prepare for a battle against Russia. Hirosaki troop's preparation was practical, smart and cautious. On the other hand, commanders of Aomori were making little of the training. As a result, 31st succeeded in the project and 5th failed: almost all soldiers froze to death! impression about the story: As a natural result, Aomori produced hundreds of death tolls. They were careless and command system were not working. Senior officer decided important issues over the head of the officer in charge. Annoying persons like Major Yamada can be found around us here and there without difficulty.
0投稿日: 2011.05.07
powered by ブクログ実際に起こった八甲田山遭難事件をもとに書かれたこの物語。 迫真の壮絶な描写に圧倒。 映画「八甲田山」も見てみたくなりました。
0投稿日: 2011.05.07
powered by ブクログリーダーとしての影響力と判断力、胆力について学ぶことができる実例である。実話をもとにまとめられた小説。この場面で自分ならどのような判断ができるのか考えながら読み進めることをお勧めする。
0投稿日: 2011.05.02
powered by ブクログ「彷徨」が「さまようこと」という意味だということをこの本で初めて知った。目前に迫りつつある日露開戦の事態に備え、真冬の八甲田山への雪中行軍という言わば人体実験を青森第5聯隊と弘前第31聯隊の2つの部隊が行うことに。人も凍りつくような寒さの中での雪中行軍。その極限状態に置ける人間の精神状態、異常行動の描写のリアリティーに悲惨な事件にも関わらずつい引き込まれてしまう。全てを任されていたはずであったにも関わらず、その指揮権を侵され思うように行動できない第5聯隊の神田大尉とまたその指揮権を奪った山田少佐との関係は現代社会においてもしばしば見られるものだと感じた。しかしそう言った間違った関係が結果として生み出すのは・・・。一方で雪中行軍という大役を成功させた弘前第31聯隊も決して華やかには描かれていない。成功したにも関わらず何となく後味が悪いのは何故なのか。明治という時代と軍という特殊な組織の持つ陰の部分を感じさせる小説であったと思う。
2投稿日: 2011.04.27
powered by ブクログ・指揮系統の乱れは組織を混乱させ壊滅させる ・準備不足は致命的 ・任せられる人材かを見極めることが重要。その人材には信頼して任せる ・指揮官の責任感が半端ない ・人は見ている
0投稿日: 2011.04.18
powered by ブクログ遭難という重い題材だったけれど、すごく読みごたえがあった。極限状態の人間の心理や行動描写がリアルだった。冬山は怖い((゜Д゜ll))
0投稿日: 2011.03.04
powered by ブクログ日本軍の寒中対策の訓練を描いた小説。一つの隊は生還し、一つの隊はほとんどが犠牲になった。現在でも、リスク・マネジメントの教材として、プロジェクトを成功させるチーム、失敗するチームの分かれ目を学ぶことができる。知識が生死を分けることがあると実感できる。
0投稿日: 2011.02.25
powered by ブクログ昔映画で見て「天は我らを見放した!!」のせりふが強烈に印象に残ってるのでいつか原作が読みたいと思っていました。 読んでみて、映画は感動的に脚色されていたんだな・・と。 事実は美談でも感動的でもないものでした。 むしろ残酷なまでに忠実に描かれているのでしょう。 自然の驚異も怖いけれど、当時の軍隊や軍人ってもっと怖い・・
0投稿日: 2011.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
9月連休の青森旅行で八甲田山雪中行軍遭難資料館に行く予定だったので読んだ。 名作の噂に違わぬ迫力の描写で、葛藤、苦悩が描かれる。指揮命令系統の組織問題にも筆は割かれる。不勉強で二つの部隊が雪中行軍したとは知らなかったが、成功と失敗の明暗をくっきり描き出しているのも印象深い理由だろう。 資料館では人物写真や装備模型が見られた。現代よりはるかに劣る装備での行軍を思うと暗澹たる気分になった。雪中行軍を生き延びたものも多くがすぐにあるいは日露戦争で死んでいる。記念碑まで車で行ったが、天候も悪く、鬼気迫るものがあった。
0投稿日: 2010.12.12
powered by ブクログ明治35年1月23日青森歩兵第五聯隊が冬の八甲田山に雪中行軍を開始。 210名で出発しその後生存したのはたったの11名と世にも恐ろしい大量遭難の記録。 物語中盤からは目が離せなくなります。
0投稿日: 2010.11.20
powered by ブクログこの臨場感がたまりません。どんどん先が読みたくなります。 まるで映画をみているかのように、映像が頭の中に浮かんできます。
2投稿日: 2010.11.11
powered by ブクログシビれました。 極限にまで追い詰められた人間の行動が様々な角度から描写されており、飽きずに読み通せます。 我々にとって非日常の話なような感じがしますが、現代社会を雪山と例えれば活かせる部分もあるのではなかろうか。 とりあえず油紙を買ってこよう。 ってか、油紙ってなんだ?
0投稿日: 2010.09.27
powered by ブクログ雪山で二百名の軍人が遭難して落命した史実に基づく小説。 この全編に流れる重低音。筋がわかっていて読むのだから、もう最初から隊員の顔に死相が見える。こううすら寒い恐怖を感じるのは、人が大勢死ぬからではなく、自然の狂暴さ、それに対する人間の愚かさを見せ付けられるからだ。 加えて、忍び寄る日露開戦の足音がある。 これは現代には無い感覚。もちろん想像するしかないんだけど、それでも打たれるものがある。
0投稿日: 2010.09.09
powered by ブクログ明治35年、対ロシア戦で津軽海峡が閉鎖された場合に備え、陸上における人員・物資輸送の可能性を検討するため、陸軍の二連隊に八甲田山越えの命令が下った。 その結果、少数先鋭・準備を整えて行った隊は全員無事に八甲田山を越えることが出来たが、準備不足のもう1つの隊は、210人中11人しか生存者が残らないという、悲惨な事態を迎えてしまった。 山好きの友人に、「なんか面白い本ない?」と聞いてお勧めされた一冊。大遭難の事実だけは知っており、一度読んでみたいと思っていたので、すぐに買って読むことにした。 遭 難 超 怖 い 。 ホラーじゃないのに、夜中にトイレ行くのが怖くなりました。 この夏場の自分の家には絶対いないと分っているのに、鏡を見たら後ろに遭難兵とかがいそうな気がして。 寒さの過酷さと、兵が狂っていく様が超リアル。雪山には絶対行くまい。 ちゃんと全員生存して山を越えた一隊のほうもちゃんとストーリー込みで書かれてたんだけど、やっぱり遭難隊のほうに意識が行ってしまう。 吹雪をやり過ごすために一晩おとなしく迎えたら、三十人死んでるとか何だそれ。 寒さと疲労にやられていきなり笑いだすとか、川に飛び込むとか、いきなり「食事班集合!」とか現在できっこない通常の職務をやりだすとか。 映画見たら、もっと怖いんだろうなー。 ネットで事実の検証しているサイトとか見たら、小説とはちょっと違う状況みたいだったけど、結果は同じだし、やっぱり怖い。 怖い怖いと言いながらも、久しぶりに夜中まで一気読みをしてしまった作品です。一読の価値はあると思う。
0投稿日: 2010.08.02
powered by ブクログこれって史実なんですよね。日露戦争の訓練の一環で冬山に挑んだ何とか師団の遭難記録を元に描いた作品です。 私が子供のころ、そう小学生のころに映画化になっておどろおどろしい映画だったことを思い出します。あれは名作でした。 いやあ緒方健や高倉健の熱演が光ります。原作のこの本はずっと後になって実家にあったので読んだのですが、やっぱろおどろおどろしいタッチでした。
0投稿日: 2010.07.20
powered by ブクログこの作品は、日露戦争を目前にした1902年(明治35年)に、日本陸軍青森第五連隊(正式には「日本陸軍第8師団歩兵第5連隊」との名称らしい)がロシアとの厳冬期における歩兵戦を想定して行った雪中行軍の顛末を題材にして書かれた小説である... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/057.htm 【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】 http://prosecute.way-nifty.com/blog/2010/01/57-021e.html
0投稿日: 2010.06.01
powered by ブクログむちゃくちゃ怖い本。 人間の極限を見せられてしまう。 真夏に読んでたのに冬山で遭難する夢みちゃった。
0投稿日: 2010.05.17
powered by ブクログ浦野所有。 映画にもなった有名作。新田次郎の文章は骨ばっていて読みづらいというのを何かで読んでいたのですが、本書はとても読みやすかったです。スピード感もありましたし、登場人物の個性描写が明確でわかりやすかったです。 自己権威欲まる出しの大佐が飛び入り参加しただけで、もろくも統制機能が喪失されてしまう軍の組織力の弱さ。そして、前を歩く人も見えないという猛吹雪の冬山描写の迫力。 なかなか楽しめる一冊でした。
0投稿日: 2010.05.10
powered by ブクログMBAの先生おススメの本ということで読んでました。組織論的な見方をすると本当に面白い。現在の企業の組織的問題にも通じるところがある。 内容は日露戦争を想定し、極寒の八甲田山で実験を行うというもの。徳島大尉率いる31連隊と神田大尉率いる5連隊がそれぞれ行軍する。 結果的に神田隊は199名の死者を出すのだが、その原因は
0投稿日: 2010.04.20
powered by ブクログ2010/04/12 読みたい 伊集院光が事或るごとに話題に出す映画「八甲田山」の原作。映画を見て、死の怖さをストレートに味わったので原作も読みたくなった。 2011/07/04 読み終わった 夏至も過ぎた今の時期に読んでおいて良かった。真冬だったら読んでるだけで凍えていたかもしれない。臨場感を味わうならそれもアリか!
0投稿日: 2010.04.13
powered by ブクログ描いていることは過酷なこと。 自然の過酷さ 組織のひずみ。 身分制度からくる意識のゆがみ リーダーシップ。 ドライな決断。 忸怩たる思い。 それらは全ては比較的中立的な視点で描かれ そして全ては雪山に下に吸い込まれていった。
0投稿日: 2010.03.29
powered by ブクログ目標をしっかり決めること、目標を達成するために愚直に真摯に手段を選ぶこと。生存をあやぶまれるような環境に行って生きて帰りたいのなら、なおさらなのでしょう。 道案内してくれた民間人に対する軍人の倣岸な態度も、ある意味合目的的なのでしょうか。弘前連隊は犠牲者なく踏破に成功したのではありません。連隊内に犠牲者が出なかっただけで、民間人に犠牲者が出ています。
0投稿日: 2010.02.27
powered by ブクログかなり引き込まれて読んでしまった。 読んでいる最中、部屋の温度がぐぐっと下がったような。 新田さんの話をふくらませる力量が 作品を魅力的なものにしているなあ。
0投稿日: 2010.02.12
powered by ブクログ指揮命令系統、準備、体制、マネジメント的に重要であること再認識。 彷徨の恐怖の描写がなんともいえない。
0投稿日: 2010.02.11
powered by ブクログ日露戦争直前の実話をもとにした小説。 遺体の位置を示す赤い点が無数に記された地図が怖い。読みながらうっかり凍死しそうになる。
0投稿日: 2009.12.09
powered by ブクログまさに、圧巻。 力強く迫力ある描写とドラマチックに飾らず淡々とした文体は、自然の驚異に極限へと追い詰められていく状況がひしひしと伝わり、まさに死の彷徨の映像が浮かんでくる。 また、階級の差が死傷者数や祭祀料に表れ、さらには慰霊碑にまで及び、死してもなお埋められない階級の差への問いかけには心を衝かれた。
0投稿日: 2009.12.02
powered by ブクログ折しも、夏の北海道の山で登山客が10名無くなったときに読む。 雪山対策の重要性と、組織命令系統の確立の必要性が染み渡る。
0投稿日: 2009.07.20
powered by ブクログこの本は2003年01月09日に近所の本屋で買った。 「日露戦争直前の1902年(明治35年)に、ロシアとの戦争に備えた寒冷地における戦闘の予行演習として、また陸奥湾沿いの青森から弘前への補給路をロシアの艦砲射撃によって破壊された場合を想定して、日本陸軍が八甲田山で行った雪中行軍の演習中に、参加部隊が記録的な寒波に由来する吹雪に遭遇し210名中199名が死亡した八甲田雪中行軍遭難事件を題材にした山岳小説」 であるが史実に基づいて書いてある。 この210名の中に小説の中の名で、斎藤吉之助伍長という兵隊は「距離の計測」のためにひたすらに歩数を数え続ける。彼の生死が危なくなってもひたすら歩数を数え続ける。 あなたは、ここに何か見つけるかも。
0投稿日: 2009.03.01
powered by ブクログ小さい頃、高倉健が出ている、タイトル不明の映画を見たことがあり、小説を読んで原作がこれであったと知りました。
0投稿日: 2008.12.23
powered by ブクログ映画にもなった原作です。 踏破に成功した弘前連隊と、失敗した青森連隊の対比が 組織論的にも興味深く読む事のできる一冊だと思います。 リーダー論としても大変得るものが多い本だったですね。
0投稿日: 2008.09.20
powered by ブクログなぜ、失敗を活かせないのでしょうか。失敗の原因を追究し、次への教訓とできないのでしょうか。さらに、成功はその理由を偶然なのか、必然なのかなぜ分析しないのでしょうか。忍耐や、根性で状況を打開できることは非常に少ないことを銘記し、責任者たるもの、死を持ってわびる前にすべきことがあることを思い知らされます。本の主題とは違うのかも知れませんが、責任感について考えさせられる作品です。
0投稿日: 2008.05.04
powered by ブクログ読んでいるうちに、手足の先が冷たくなり、 雪に埋もれ、先の見えない吹雪の夜に視界を失いながら前に進まなければならない感覚が現実になるようで、息苦しくなってくる。 悲劇の一因となった少佐がこれを自覚してケジメをとるところが古い日本の美学であり、現在だったら色々言い逃れと責任の押し付け合いで、結局、責任の所在、過ちの原因を曖昧にして、同じことを繰り返してしまうのだろうな、と。
0投稿日: 2008.04.30
powered by ブクログ言わずと知れた名作。 怖い。リアリティ。そして、考えさせられる。 また、軍隊のありかたや、当時の世相、 その後に続く、日露戦争など、読後に 頭に広がるその後の日本の立ちゆきと相まって、 なんともいえぬ深い気分にさせられる。
0投稿日: 2008.03.10
powered by ブクログ日露戦争直前、厳寒地で行軍を強いられた場合のデータ収集のため、青森5連隊と弘前31連隊による八甲田山での訓練が強行されました。 青森5連隊は雪山に対する認識の甘さと指揮系統の乱れから199名の死者を出し、壊滅状態となります。 弘前31連隊は少数精鋭で訓練に臨み、全行程を踏破しましたが、それは地元の民間人を道案内に立てて全面的に協力させ、多大な犠牲を強いた結果の成功でした。 気象の専門家でもある著者の客観的で淡々とした筆致が、逆に事態の悲惨さを浮かび上がらせます。
0投稿日: 2008.02.08
powered by ブクログ2007.9.18 購入 計画の大事さ。準備、リーダーの資質の違いで遭難で死んだ犠牲者はこんなにも差が出るのか。学ぶことが多くある。 また生き残ったリーダも2年後の日露戦争で死んでしまうはかなさ。軍に使えるというのはそういうことなのか。いまで言えばサラリーマンも軍人と同じかも知れず。
0投稿日: 2007.09.22
powered by ブクログつらい場面は、どうしても息を止めてしまうので、読んでいてとにかく息が苦しかった。参加した人たちが、みんな悲しい最期をとげたのは、明治という時代がそうさせたのでしょうか。
0投稿日: 2007.05.21
powered by ブクログ自然災害の怖さ、集団心理の怖さを描いた山岳小説の傑作。 気象学者でもあった作者の緻密かつ淡々とした文体がもたらす臨場感は、読んでいて体感温度が下がるほどです。(RA)
0投稿日: 2007.02.20
powered by ブクログ12月からの大雪で読みたくなった。日露戦争の前夜、厳寒の青森、八甲田山で、雪中行軍が決行される。 青森側と弘前側、両方からの雪山訓練が、比して語られている。 2年前、八甲田山に行った時はすっかり本の内容は忘れてしまっていて、雪中行軍遭難者銅像の前で、呑気に記念写真とったりした。 明治の頃に、ここで、無謀な訓練のためにたくさんの若者が立ったまま凍死していったのだ。青森側からの一隊は、指揮系統が統一されていなくて、ついには199人もの凍死者を出す。 映画ではあの北大路欣也さま(!)が先導者の大尉を演じていた。 弘前側の隊、高倉健演ずる方は少数精鋭隊で、無事全行程を走破する。綿密な計画と、案内人をたてたこと、自分の信ずるところを貫いたことで成功できたのだ。 でも、成功した方も、人間的には魅力溢れる人物には描かれていない。骨の髄まで軍人で、面白みがまったくない。 いきいきと、といおうか命がおもしろく描かれているのは無名の案内人たちだ。 嵐と呼吸をあわせ、雪の中を泳いでいるような「さわ女」という女性。 凍死寸前の案内人である夫を助けた「つる」。 この二人が妙に心に残っている。
0投稿日: 2007.01.20
powered by ブクログ【概要など】小学生のころ、名前が似ていたので読んでみた。戦時中の八甲田山での物語。2人の軍人の行動の違いが、隊の明暗を分けた。 【面白い!という点】意思を貫くことの大切さを知ることができる点。戦時中の情勢の厳しさを知ることができる点。 【こんな人にお勧め】正しいことを言えない人。山で死にたくない人。
1投稿日: 2006.11.19
powered by ブクログ読んでいる最中は、指揮権を奪った少佐に腹が立っていた。最後の少佐とその奥さんの決断に泣けてきた。 結局、生き残った兵士たちも、日露戦争で命を落としたと知って、複雑な思いだ。確かなものなんてないんだな。
0投稿日: 2006.10.23
powered by ブクログ『ホワイトアウト』に並んで、読んでいて体感温度がぐんぐん下がっていく小説。 指揮官論だとか群集心理だとか、そういうことも勿論感じられるのだろうけれど、圧倒的なまでの描写力でページを捲る指先まで悴む様な寒さと死の恐怖がひたひたと広がってゆく感じがする。 暗く、寒く、先の無い道行を歩む彼らの、雪の音に殺される足音と息遣いまで感じられそうだ。
0投稿日: 2006.09.02
powered by ブクログ烏兎の庭 第三部 書評 7.15.06 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/bunsho/hakkoda.html
0投稿日: 2006.09.01
powered by ブクログこれが無かったら、坂の上の雲なんてやたら長い小説読まなかったー!って本です。 こんな理不尽な雪中行軍をやってしまった日本軍ってどんな軍だったんだろう? 疑問は興味へと変わり私を明治時代好きにしてしまった根源 寒い日には読めません
0投稿日: 2006.04.30
powered by ブクログ要するに、軍隊に限らず組織の中にはいつもある一定の割合でこういう愚かな指揮官がいるって事なんだろう。もちろん軍隊に限らずその割合はどこでも不変で、見当違いな命令に右往左往するって事は往々にして起こりうる。違いは軍隊と言う性質上、その全てが人命に直結しているって言う事。そして八甲田山での悲劇が起きた。 もちろんその他にも、巨大な戦争と言う出来事にかき消されているだけで、世界中では常にその所為で悲劇が繰り返され続けているんだろう。八甲田山の雪中行軍は訓練中の出来事だったために、その悲劇が悲劇としてストレートに伝わるんだと思う。 山田少佐の振舞いに「坂の上の雲」の伊地知参謀を思い出さずにいられなかった。ああいう上官が出てきた時点で、もうこりゃ絶望だなと思いました。
0投稿日: 2006.04.24
powered by ブクログ12月からの大雪で読みたくなった。日露戦争の前夜、厳寒の青森、八甲田山で、雪中行軍が決行される。 青森側と弘前側、両方からの雪山訓練が、比して語られている。 2年前、八甲田山に行った時はすっかり本の内容は忘れてしまっていて、雪中行軍遭難者銅像の前で、呑気に記念写真とったりした。 明治の頃に、ここで、無謀な訓練のためにたくさんの若者が立ったまま凍死していったのだ。 青森側からの一隊は、指揮系統が統一されていなくて、ついには199人もの凍死者を出す。 映画ではあの北大路欣也さま(!)が先導者の大尉を演じていた。 弘前側の隊、高倉健演ずる方は少数精鋭隊で、無事全行程を走破する。 綿密な計画と、案内人をたてたこと、自分の信ずるところを貫いたことで 成功できたのだ。 でも、成功した方も、人間的には魅力溢れる人物には描かれていない。 骨の髄まで軍人で、面白みがまったくない。 いきいきと、といおうか命がおもしろく描かれているのは無名の案内人たちだ。 嵐と呼吸をあわせ、雪の中を泳いでいるような「さわ女」という女性。 凍死寸前の案内人である夫を助けた「つる」。 この二人が妙に心に残っている。
0投稿日: 2006.03.08
powered by ブクログなぜ八甲田山なのか? それは「無人島に生きる十六人」のレビューを書いて思い出しちゃったのです。壮絶といったらこの本です。雪山の厳しい環境におかれるとどうなるのか?当時、高校生だった私には衝撃でした。でもそれをネタにして遊んだことも思い出しました。 うぅ、今思えばなんと不謹慎な・・・
0投稿日: 2005.06.18
powered by ブクログ悲劇としてはかなりの名作と思います。なぜ悲劇として完成度が高いかというと、「自分の力ではどうしようも出来ない」、そしてそれが「組織的圧力」であったという点。 自分の身ばかりを考える人間の醜悪さをご覧アレ。
0投稿日: 2005.05.30
powered by ブクログ組織の動かし方(上司と部下の関係)の違いがみごとに結果の違いに表れるという話で,山岳小説でありながら企業の研修でも取り上げられている.遭難した人が死んでいく様子が文字だけなのに妙に生々しく描かれ,読んでいると背筋が寒くなる.
0投稿日: 2005.05.02
