
総合評価
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powered by ブクログ人間、一人では生きていけない。単独行の最中の加藤文太郎も人間だった。控えめな性格ではあれ、人と交わることを避けているわけではないから、やはり家族への思いがないわけではない。死ぬことだって怖い。 それでもなぜ冬山へ行って死の際を彷徨おうとするのか? やはりナマケモノには理解できるはずもなかった。 登山や冒険をテーマにしたものは好きだが、少し考えさせられる一冊であった。 著者は、奥さまである花子さんから本人は実名にと言われたと。 花子さん、登志子ちゃんの人生に思いを馳せてしまいました。
38投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
孤高が至高。 上巻の最初にオチをネタバレされている手法なので、「主人公が初めてパーティを組んで山登りをすることにより死ぬ」とわかっていた。だから、幸せそうな生活を送っていればいるほど、この人は死んでしまうんだな、と頭の片隅に引っかかり、そのギャップが切ない。読み進めれば読み進めるほど、その時が着々と迫ってきてしまい、先が読みたいけど、死んでしまうんだよな、戸惑う。 その時に繋がる山登りの話が出てきたとき、ああ、そういうふうに最期に繋がっていくのね、、と、ようやくわたしたちは死の状況の詳細がわかる。 死んでしまうとわかっていたこともあり、途中からずっと宮村くんにムカつきながら読んだ。 孤高の山男を家庭の人にした花子さんや登志子ちゃんにはあんまりムカつかなかったけど、宮村くんにはムカついたのは、それがやはり死に繋がっているとわかっていたからか? 宮村くんがああなってしまったのは園子さんの所為→園子さんに出会わせたのは自分だから責任がある、という風にいやに責任感があるのは、昔の人ならではなのかな。 楽しい山登りの描写は、上巻の方が豊富で、下巻は厳しい山登り。 フィクションだと思って読んでいたんだけど、フィクションじゃなかったことが最後にわかった。 ヒマラヤで単独行している姿、読んでみたかった。
0投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログ結末が分かっている中、最後の登山の場面は長く苦しい。 自分まで息苦しくなる感じがするほどの描写はあまりにもリアル。 なんとも悲しい結末ではあるものの、圧巻な物語だった。
23投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ仕事と趣味の両立。時代背景を考えるとかなり進んだ生き方だなと思う。真面目で不器用、だから人付き合いが苦手だったんだろうな。
15投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ最近の読書会ですすめられて読んでみました。最近、登山にはまった事もあり、とても心を打たれました。他の新田次郎の作品も、厳しくも美しいものがたりでした。
1投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多分でしかないけどすべてが完璧にいく登山なんてほぼなかったんじゃないかな。常に学んで修正して挑んで、その繰り返し。その工程が加藤文太郎を育てたのだと思う。 それにしても下巻の途中からは読むのが辛くなっちゃったな...。あれだけ山に夢中だった加藤が結婚を機に人が変わるとは、人が人に与える影響力は底知れない。孤高であったが故にこれから先は幸せに生きて欲しいと願っていた。 経験と知識からなる譲れない芯は持っているのだから、もっと自己主張が強ければ、グループ登山の経験があれば救われたのかもしれない。けどどちらも持ち合わせていないのも加藤文太郎の魅力であり...。 山はとてつもなく魅力的な場所であり、一時も油断ならない。いつか北アルプスを歩く時、この本を思い出すだろうなぁ。
1投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ単独行登山家、加藤文太郎の生涯が閉じるまで。全編を通じて、主人公に寄り添う形での展開だった。視点が離れたのは、彼を慕う宮村と園子のやり取りの場面くらいだったように思う。最期となる登山では長い紙数が取られており、あえて予め死の予感を感じさせるようなストーリー展開だった。主人公は実名で、ほぼノンフィクションに近い筋書きという。主人公の人柄がよく表れた小説だった。宮村は悪役にされてしまったが、この人も実在したのだろうか。2025.1.18
1投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログやっと上巻に続き下巻を読み終えた。 特に山に興味を持っていない私が読み終えるのはかなりきつかった。 興味があったのは、上巻でも書いたが なぜ山に登るのか はじめは、ただ汗を流すため 最終的には 山そのものの中に自分を再発見する 困難な立場に追いこまれれば追いこまれるほど 人間的に成長していく。 なんとなくわかるような気がします。
18投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログストーリーはわかっていたが、最後はどんどんと雪山に自分が引き込まれていく感覚に。そして幻聴と幻覚に惑う加藤文太郎に完全に感情移入してあっという間に読了。 山について深く追求しているのだが、結局は人間とは何か、という問いを受けていることに気づく。色んな欲に苛まれる人達に、自分に厳しい加藤が最後は引き摺り込まれて、大事なものを見失うという人間の哀しい性。 長崎の遠藤周作記念館で涙が溢れた言葉を思い出す: 人間はかくも悲しいのに自然はかくもやさしい。
3投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ加藤文太郎は実在の人物。かつては貴族のものだった登山に、庶民のサラリーマンが単独行で挑んだ。難関とされる冬のアルプス縦走を好み次々と踏破してゆく。夢だったヒマラヤ登頂を成功させていれば登山家として有名になっていたのかもしれない。 小説のなかでは妻子を持ち幸せの絶頂のなか、孤独な登山仲間の巻き添えにあい遭難死してるので無念としかいいようがない…。ヤマケイのノンフィクションも読んでみよう。
2投稿日: 2024.02.15
powered by ブクログ狂ったように冬山にのめり込んでいた加藤が、紆余曲折のあった結婚を機に、スッカリ人柄が変わったかのような生活を送る。ここの部分は純愛小説とも読める。 また、社会人としての会社での生活はサラリーマン小説としての側面もある。単なる山岳小説ではなく色んな顔のある小説だが、かえって私にはそれが少々煩わしくも感じるところもある。ダイレクトに山岳小説に仕上げても良かったのではないか。しかしそれが物語に深みを与え、人間としての加藤の造形に深みを与えているのも確かだが。 新田の作品には、山での気象の激変がとんでもない悲劇を招く作品がいくつかあるが、その部分の描写は、ある意味気象のプロとしての作者の顔が十分に活かされていて迫力がある。 山に入るにあたっての心理的葛藤。山の中での宮村との確執。そして遭難に向かって突き進んでいく二人の行動。結末が分かっているだけに、この下巻は読み進むのが少々辛い。
22投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログいかなる場合でも脱出路を計算に入れた周到な計画のもとに単独行動する文太郎が初めてパーティを組んだのは昭和11年の厳冬であった。家庭をもって山行きをやめようとしていた彼は友人の願いを入れるが、無謀な計画にひきずられ、吹雪の北鎌尾根に消息を断つ。日本登山界に不滅の足跡を遺した文太郎の生涯を通じ“なぜ山に登るのか”の問いに鋭く迫った山岳小説屈指の力作である。
1投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログ「新田次郎」の長篇山岳小説『孤高の人』を読みました。 『アイガー北壁・気象遭難』、『強力伝・孤島』に続き「新田次郎」作品です。 -----story------------- 〈上〉 【話題のコミック!】「坂本眞一」 『孤高の人』原案。 なぜ彼は単独で山に登るのか――。 昭和初期、ヒマラヤ征服の夢を秘め、限られた裕福な人々だけのものであった登山界に、社会人登山家としての道を開拓しながら日本アルプスの山々を、ひとり疾風のように踏破していった“単独行の加藤文太郎” 。 その強烈な意志と個性により、仕事においても独力で道を切り開き、高等小学校卒業の学歴で造船技師にまで昇格した「加藤文太郎」の、交錯する愛と孤独の青春を描く長編。 〈下〉 【話題のコミック!】「坂本眞一」 『孤高の人』原案。 日本山岳小説史上、屈指の名作! いかなる場合でも脱出路を計算に入れた周到な計画のもとに単独行動する文太郎が初めてパーティを組んだのは昭和11年の厳冬であった。 家庭をもって山行きをやめようとしていた彼は友人の願いを入れるが、無謀な計画にひきずられ、吹雪の北鎌尾根に消息を断つ。 日本登山界に不滅の足跡を遺した「文太郎」の生涯を通じ“なぜ山に登るのか”の問いに鋭く迫った山岳小説屈指の力作である。 ----------------------- 登山家の「加藤文太郎」の生涯を題材とした物語で、昭和39年(1964年)から昭和43年(1968年)にかけて山岳雑誌『山と溪谷』に連載された作品で、上下巻で約1,000ページの長篇、、、 登山が金持ちか大学生の特権であった時代に、人付き合いが苦手で、自らの思いを伝えることが下手な「加藤文太郎」が、如何にして仕事と山を両立させることできたのか、どうして山を始め、そしてのめりこんで行ったのか、そして、なぜ山岳会に参加せず、パーティを組むことなく、単独行に拘ったのか… 等々、不世出で孤高の登山家が誕生したエピソードや、単独行を支えた工夫や技術、トレーニング、彼の抱える苦悩、人間関係等を見事に描いた魅力ある作品でしたね。 読みながら、どんどん作品の中に引き込まれていきました。 ■第一章 山麓 ■第二章 展望 ■第三章 風雪 ■第四章 山頂 ■解説 尾崎秀樹 ただ歩くことが好きだった「加藤文太郎」が、同僚の「新納知明」から地図を読みながら歩くことを教えられて山に開眼し、彼の才能に注目した研修時代の講師で後の上司である「外山三郎」から登山の魅力を教えられ、励まされることにより、ヒマラヤ征服の夢を抱き、日本アルプスの山々を独りで踏破し始める、、、 他の登山者とのコミュニケーションが取れず、異常に早いペースで歩き、常に独りで行動するという、これまでの登山の常識を覆す「加藤文太郎」の姿に、既存の登山者は嫌悪感を抱くが、本当に山を知る山の案内人たちは、伝説的な名猟師「喜作」の天才的な山歩きや、不世出の名ガイド「嘉門次」の歩き姿を想起… 彼の潜在能力を高く評価し、その実力が登山者の間でも徐々に認められていく。 数々の実績を打ち立て、単独行の「加藤文太郎」としての地位を築く… 独学で山のことを学び、経験から得た創意工夫や独自的なトレーニングにより確固たる技術を会得し、独自の装備を活用して、次々と難コースに挑んで行く姿は、なかなか痛快でしたね、、、 やがて、同郷の「花子」と結婚し、娘「登志子」が誕生したことにより、「加藤文太郎」は人が変わったように明るくなり、同僚たちとの付き合いも活発化し、山登りはやめていたが… 失恋の痛手を清算するために冬の北鎌尾根に挑戦し、それを最後の山を断つという「宮村健」からの強い求めに応じ、初めてパーティを組んでの冬山に挑む。 山では自分以外に頼るものはない… という信念を崩し、断り切れずに付き合った山行で、無謀な計画にひきずられ、二人は吹雪の北鎌尾根に消息を断つ。 うーん、哀しいエンディングでしたね、、、 優しい人だったことが裏目に出たのかな… やはり生死を懸けた登山では、本当に信じ合えるパートナーとでないとパーティは組めないですね。 自分の力だけを信じて、その力に頼って、単独で行動することって、まわりから理解され難いかもしれませんが、その気持ちは分かるような気がするんですよね、、、 若い頃、一人で旅をしていた頃を思い出しました。 本作品は、「加藤文太郎」の遺した実際の登山記録であり遺稿集の『単独行(たんどくこう)』等をもとに描かれており、本人の名前や登山の記録は多くが実際に行われたものと共通しているようですが、「吉田富久(作中では宮村健)」の描写が『単独行』と比較すると著しく異なっているらしいです、、、 本作では、「宮村健」が槍ヶ岳北鎌尾根への登山に誘い、「宮村健」の判断で無謀な行動をとったことが原因で「加藤文太郎」が遭難死しましたが… 実際は違っており、誤解を招く恐れがある内容となっているとの指摘があるようです。 実際のところ、二人とも還らぬ人となったので遭難のいきさつは想像するしかなく、真実は藪の中なので、事実を下地としたフィクションとして愉しんだ方が良いようですね。 以下、主な登場人物です。 「加藤文太郎(かとう ぶんたろう)」 六甲山に登ったことをきっかけに徐々に縦走登山に熱中していく。 ロック・クライミングに関しては小説中では批判的な目で見ている。 実在の加藤はロック・クライミングを苦手としていたようだ。 現実、小説、漫画でそれぞれロック・クライミングに対する考え方が異なっている。 「外山三郎」 モデルは加藤の上司の遠山豊三郎。 作中でも加藤の上司として登場する。 加藤を登山の世界に引き込む。 「藤沢久造」 モデルは藤木九三。 加藤に、より大きな山へ向かうきっかけを作る。 「宮村健」 モデルは登山家の吉田富久。 加藤に憧れて1人で冬の北アルプスに登ったりしている。 園子に恋焦がれるが失恋し、登山を辞めて満州に渡る決意をする。 自身最後の山行として冬季北鎌尾根縦走を計画し、加藤をザイルパートナーに誘う。 実際の吉田富久とは大きく異なる人物である。 「志田虎之助」 モデルは好日山荘の島田真之介。 登山用品店の店員。 加藤に登山に関するアドバイスを与える。 「金川義助」 神港造船技術研修所時代の同級生。 政治活動にのめり込み、やがて投獄され研修所も除籍処分となる。 その後しまと結婚、1子を儲けるが政治活動に挫折、妻子を捨てて姿を消す。 一時はヤクザに身を落とすが物語終盤で再起を誓って園子と共に満州に渡る。 「影村一夫」 神港造船所の技師。 技術研修所の講師も兼任している。 陰湿な性格で加藤を含む生徒達に嫌われていたが、加藤が技手になってからは一転して加藤に目をかけるようになる。 愛人の田口みやを加藤に押し付けようとするが失敗。 その後再び加藤に陰湿な嫌がらせを行うようになる。 「花子」 少女時代に加藤に下駄の鼻緒を直してもらったのをきっかけに知り合い、やがて見合いを経て結婚し1女を儲ける。 「園子」 外山三郎の知人の娘。 加藤のことをお互い憎からず想っていたが、男に騙されたのをきっかけに悪女になる。 物語終盤で金川と共に満州に渡る。 「田口みや」 神港造船所の事務。 影村の愛人。
1投稿日: 2022.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022年8月16日読了。 下巻の感想。 加藤氏は花子さんと出会って明るい性格になったのに、宮村に付き合ったばかりに、悪い方へと向かった。 宮村との山行の話は、宮村の物語のようだった。 上下巻を読み終えて。 読む前は登山上級者の記録が大部分を占めてているのでは、と読むのを躊躇していた。いざ読み始めると、それは陰鬱な人間関係の話が続き、読むのが少しの間ストップした。これはあくまでも小説なので、どこまで本当なのかはわからないけど。ただ加藤氏の神戸での活動範囲になじみがあり、高取山にも何度か登っていることもあり、再度読み始めると、また物語に入れる、と言う感じだった。 次は『単独行』を読んで、自分なりに加藤文太郎について探ってみたい。
1投稿日: 2022.08.16
powered by ブクログ結末を知りながら、文太郎が幸せになっていく姿を見るのが悲しかった。 必ずまた読み返したい一書になった。
0投稿日: 2022.06.24
powered by ブクログ間違いなく面白いのだが、登場人物に全く共感できず読むのが嫌になるような後半だった。本から学ぶ教訓は多くあると思っているが、この遭難については疑問にしか思えなかった。
0投稿日: 2022.04.09
powered by ブクログ男の友情を狂わすのは女。壊れた宮村に対しても最後まで優しかった加藤。世間から見ればおかしな人、言い方を変えれば孤高であった。
0投稿日: 2022.02.19
powered by ブクログ登山を一般人のものにした加藤文太郎の最期。実話から脚色された終わり方なので、最後は物語として楽しみました。
0投稿日: 2021.10.04
powered by ブクログ変わり者?としての彼をうまく丁寧に描いていた。 ラストも実話が元だからこその迫力がある。無理のない登場人物たちが彼を通じて伝わってくる。
0投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
加藤文太郎は感受性が高すぎて、 自他に壁を作っているようだった。 孤高とされるも、その内面は人間臭い。 不器用ゆえに、ひとりになってしまう。 理性は下山を勧める。 しかし、頂に魅了され、登る。 合理性を超えた魅力を、山に感じてしまった男の物語。
2投稿日: 2021.06.08
powered by ブクログこれまでに新田次郎の作品で、聖職の碑と八甲田山死の彷徨を読んできたが、孤高の人がダントツで面白いと思った。 登山描写を求めて読み始めたのだが、読んでいるうちに登山そのものよりも、加藤文太郎の人付き合いの苦手な性格と、それに根差す不器用かつストイックな生き方に引き込まれた。
0投稿日: 2021.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻では山行記録よりも人間模様が更に浮き彫りにされていく。ちょっとびっくりする様な下宿のお隣さん界隈の繋がりが見えたりするけど、何より宮村健の豹変っぷりが恐ろしい。 加藤氏はと言うとまるで人が変わったかの様に良い方に向かう。良き配偶者に出会えたからこそ。 でも、加藤氏が幸せになればなるほど、不安が募るのは上巻での出だしがあるから。 園子が去って安心したかと思えば、もっと太刀の悪いのが宮村…。なぜ自殺願望がある人は、誰かを伴おうとするのだろう。その自殺願望に宮村自身気が付いていなかったかもしれないが、明らかに異常である。 ヒマラヤ貯金するも、きっとヒマラヤには行けずに終わるんだろうなと言う感が当たってしまい残念。 何も、愛する妻子ある者が、そこまで付き合ってあげなくても良かったのでは…と悔やまれてならない。
0投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
家族を持ったからこそ出た優しさなのか、単独行の加藤が単独ではない登山で生き絶えるやるせなさ。面白かったです。
0投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログ単独登山の信念が結婚と幸せな家庭で揺れ動く様が読んでいて何とも言えない。 読み終わって何とも言えない寂しさに包まれた。
3投稿日: 2020.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私も山は好きだ。北アルプスにも行く。雪の山にも登る。 結局は無謀だったのだ。 孤高の人は孤高を捨てていた。 家族を想い、山を想った。 最後に自分の登山を貫くことができなかった加藤。 読みながら宮村を疑い、加藤の甘さに怒りを覚えた。 しかし、後味の悪さだけではない不思議な感情も残った。 登山家とは常人には理解できない世界に生きているんだろう。儚くも輝かしい、孤高の世界に没した加藤文次郎に敬意を表する。
14投稿日: 2020.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
孤高の人読了 加藤文太郎の人間関係での不器用さ、数少ない友人を失って行くことの辛さ、わがままな後輩の好きなようにさせてやろうと自分の意見をを抑制するダメな優しさ。家族が新しくできたことで振る舞いがガラッと変わるところは幸せが伝わって来てニヤつきが収まらなかった。「花子さん、今帰ったよ」 加藤文太郎が死ぬことが分かっていながら本のページを次へとめくるのは、心が焼き付けられるように痛かった。 技師として優秀で、登山家として自分のオリジナル登山を身を以て体験し研究を重ねて行くのは、本当に素晴らしい人間だと感動した。 嫌な人間が色々でできたけど、ヤキモキしてどんどん夢中になった。 最後の北鎌尾根のシーンは、涙をこらえながら息をするのをがまんし鼻を膨らませながら読んだ。加藤文太郎を心配しながら待つ花子の気持ちは測りきれない程辛く、鼻の方に酸っぱいものがのぼってくる感覚がした。 時間はかかったけど上下巻読めて読書の自信がついた。
2投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログ一人の登山家の人生をありありと追体験できました。私の望む方向へ物語が進むことを願いながらも、なかなかそうは行きませんでした。ただその時は重大で絶望的だと思ったことが、結果的にそうでもなかったりと、事実と解釈についても深く考えることができました。 加藤文太郎は社会人登山家の先駆者であるばかりか、年次休暇全消化の先駆者でもありますね。そんな意味でも私の先輩と呼べるかも...。そして新田次郎は加藤文太郎と会ったことがあるんですね。社会を取り巻く様子は異なれど、人間心理はあまり変わってないなと、昭和初期に思いを馳せながら読了することができました。ありがとうございます。
2投稿日: 2020.02.29
powered by ブクログ文太郎が山に出会うまでがダラダラと長かった気がするけれど、山歩きを始めて山が生活の中心になっていくあたりから面白かった。 あんなに山の怖さを描いておいて、最後がほぼ人災で終わるのもすごい。
1投稿日: 2019.08.15
powered by ブクログいかなる場合でも脱出路を計算に入れた周到な計画のもとに単独行動する文太郎が初めてパーティを組んだのは昭和11年の厳冬であった。家庭をもって山行きをやめようとしていた彼は友人の願いを入れるが、無謀な計画にひきずられ、吹雪の北鎌尾根に消息を断つ。日本登山界に不滅の足跡を遺した文太郎の生涯を通じ“なぜ山に登るのかの問いに鋭く迫った山岳小説屈指の力作である。"
0投稿日: 2019.06.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
孤独を愛した登山家というイメージで読み始めたからか、孤独で寂しいとか、人とうまく話せないもどかしさもあったりして、そういう部分は普通の人と同じだったのかなと感じた。 最期に単独行でなく、パーティを組む選択をしたこととか、その他諸々の選択の結果死ぬことになってしまつて、どんな言い訳しても結局選んだのは自分で、結果は全部自分に帰ってくる厳しさを感じた。
0投稿日: 2019.05.17
powered by ブクログひと息に読んだ。 新田の山岳小説ならではのストイックな主人公だが、脇役が昼ドラみたいな展開で笑ってしまう。 サラリーマンの悲哀滲む部分はリアリティがあるが。 新田作品には珍しく、内面にかなり迫っていたり、幻覚パートがややくどい。 最後の相方が死神ぽく描かれているが、事実は異なるともされる。 個人的には遭難死する話は後味わるく好きではないが、ひとつ評価するとしたら、学閥主義や堕落めいた社交、若者の無鉄砲さ、左翼活動への批判だろうか。
0投稿日: 2019.04.21
powered by ブクログ「孤高の人」が気高く険しい孤高から降りたったとき、なんと哀しい結末が待ち受けているものだろうか。以前の加藤文太郎であれば山で生きる鍛錬を繰り返しながらも「山男は山で死ねば本望」などと思っている節もあったが、花子と結婚し生きる喜びを見つけた加藤にとって人生とは如何に不合理なものか。ヒマラヤの地を踏むことなく生涯を遂げた。 本作品は『八甲田山』や『剣岳』のような登攀描写は全体的に少なく加藤文太郎の人生に焦点が当たられている。そのため登山小説というより登山「家」小説であるが、社会人登山家として彼が切り開いた道の功績は大きい。決してハッピーエンドではないが新田次郎氏の傑作といえよう。
1投稿日: 2019.04.08
powered by ブクログ故郷で出会った少女に思いを寄せ、数年後彼女と結ばれる加藤文太郎。結婚を機にそれまで題名通り孤高の人であった彼は周囲との付き合いを見直し、打ち解けるようになっていった。 一方、娘も生まれ家庭が尋常のものになっていくにつれ、山からは遠ざかっていく。そんな折彼を師として慕う登山家・宮村から、思い人を吹っ切るためにパーティーを組んで槍ヶ岳からの北鎌尾根へと最後の登山をしたいと懇願された。 加藤が生涯で初めて単独行でないその登山を行った時に悲劇が訪れる。 彼の「決心したら疑わない」との信念が最後の最後で悪い方に出てしまったように思えた。 恋愛の話はやや通俗的だけれど、それが読みやすさに繋がっているのかも。 宮村の山での我儘さは腹立たしく感じたけれど、彼がそこまで思い詰めていたことと、最期にまた加藤を慕うようになっていた姿を考え合わせるとひたすら哀れに思える。
1投稿日: 2019.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この下巻で加藤文太郎は死んでしまう。なぜ人は自らの身を危険にさらしてまでして山に登るのか…そんな登山者の命題を深く考えさせらる1冊。
0投稿日: 2019.01.17
powered by ブクログ奥さんと子どもができて幸せそうにしてた加藤文太郎が。 最後の方は悲しい思いでページをめくっていきました 小説っていいなと思えた本でした。 ただ実話を基に作られているから悲しさも倍増です
0投稿日: 2018.12.16
powered by ブクログ全然レベルは違うが、山と一対一て向き合った時の緊張感と感動に心震える。 無欲にただ己の意思を貫き通そうとしながらも、最期は誰かの欲に引き刷られてしまった…なんとも示唆多き内容。 当時の世相なども知ることができ、勉強になりました。
0投稿日: 2018.12.09
powered by ブクログ「単独行の加藤文太郎」として著名な彼の生涯を綴った作品。会社員という立場で山行を重ねる彼の生き方は共感が持てた。彼が抱く決意、山では自分しか自分の身を守ることはできないという登山における根本的な要素が浮き彫りにされて描かれてあり、読むたびに引き込まれた。
0投稿日: 2018.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昭和初期に、単独行で名を馳せた、加藤文太郎の人生を追った小説。本当は優しいのに人づきあいが下手な加藤が、山にのめりこんでいき、やがて数々の冬山の単独行で有名になる。そんな彼も結婚し、子供をもうけて、山を控えるようになるが。。 新田次郎の乾いた、しかし鋭い筆で描かれる山行のシーンに引き込まれます。実在の人物をもとに描かれたと思われる登場人物たちも、個性豊かで映画のよう。 加藤と同じ生き方はできないけれど、彼の人生や仕事、そして山に対する真摯な姿勢には大きな感銘を受けました。
2投稿日: 2018.08.31
powered by ブクログ残念ながらプロローグで示したとおり加藤文太郎は宮村との初の槍ヶ岳共同登頂で命を落としてしまう。加藤のような用意周到で強靭かつ判断力に優れた人物なら単独登頂が理想と言えなくもない。命がかかる冬山登山は自分を生かすとともに仲間を生かすことも含め重要な選択があると思うが、そこは友人宮村を見捨てない姿勢が却って死を招く原因となるところが痛ましい。物語の構成の中で宮村のような外面的プライドが高い自信家が登山における危なさを示しているところに納得感がある。それにしても結末がわかりつつ読む中宮村の無謀さが腹立たしい。事実は違うのかもしれないが小説として心揺さぶる要素は必要と感じた。 最後の彷徨での加藤の幻想はもちろん作者の想像ではあるがとても劇的で引き込まれる。 妻、花子と娘との幸せを強調した後の遭難故に無念な気持ちが高まります。
0投稿日: 2018.06.17
powered by ブクログ仕事、結婚と環境が変わる中で文太郎と山との関わりも変わっていく。自分の今の状況とも当てはまる部分が多かった。そんな中で北鎌尾根。結末は分かっているので、読む進めるのがとても辛かった。なぜ山に登るのかに加え、人との関わりにも重きがおかれた下巻に感じた。 他の新田作品も読んでみたくなった。
0投稿日: 2018.06.12
powered by ブクログ生まれ育った神戸が舞台になっており、山歩きも好きなので興味深く読みました。 主人公が実在の人物と言う事で、上巻はエピソードの記述が諄く感じだけど、下巻は一気に読んでしまいました。
0投稿日: 2018.05.10
powered by ブクログ弧高の加藤が結婚を機にがらっとかわるのが、読んでてそういうものなのかと思った。本作は独りの悲しみや困難などが多く、内容としては決して明るいものではない。しかし、独りとは一体どういうものなのか考えさせられ、心の奥がじんと熱くなる小説であった。独りでいきることが悪いのではない、独りでもいいのかもしれないと思った。
0投稿日: 2018.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山岳小説というのは初めて読んだ。 結末を知って読んでるわけだが、破滅に向かっていくくだりはいろいろ本当に悔やまれる。 壮絶な最後を遂げ、お別れに帰ってくるシーンが印象的。 最後の最後に実在した人物だったと知った。
0投稿日: 2017.10.17
powered by ブクログ山の本はノンフィクションに限ると思い込んできたので、名作の誉れ高い本書も未読だったのだけど、「本の雑誌」6月号山の本特集でどうも気になり、読むことにした。出だしはいかにも「小説」っぽい感じで、うーん、上下二巻読めるかしらんと思ったが、意外にもその後すぐにひきこまれて、結局ほとんど一気に読んでしまった。 何と言っても孤高の登山家加藤文太郎の人物像がいい。自分の思う道を一心に突き進むまっすぐな人柄だが、口が重く人付き合いが苦手で、敵を作りやすく誤解されやすい。それでも、彼の個性を愛し、支えてくれる人もまた少なからずいる。どういうわけか、上巻の途中から、加藤文太郎の脳内イメージがピース又吉(「火花」の人ね)の姿になって、最後まで頭から離れなかった。孤独を好みながら、時に孤独を耐えがたいことと思い、そういう自らの心理を突き詰めて考えていくところが、似ているように感じたのかもしれない。 また意外に思ったのは、当時(戦前)の社会情勢がかなり描き込まれていたことだ。山行の話中心の山岳小説だと思っていたが、これはかなり違う。全篇に、ひたひたと戦争に向かう社会の重い空気が漂っている。加藤文太郎の決して明るいとは言えない個性と、こうした背景が相まって、独特の作品世界を作っていると思った。 加藤文太郎は、限られたエリートのものであった登山を、一般の社会人にも拓かれたものとする先駆けとなった人とされるそうだ。登山をめぐる状況も、社会の変化につれて大きく変わったのだなあとあらためて思う。また、作中に描かれる女性や家庭のありようも、いたって当然のことながら、きわめて古い。そうしたなかで、ただ一つあんまり変わってないんじゃ?と思ったのが、会社と、そこでのしがらみだ。なんだか苦笑してしまう。 終盤の槍ヶ岳行は、さすがの迫力で、最初からその悲劇的結末が示されているのに、息詰まる描写が続く。加藤文太郎その人がまさにこうして最期を迎えたのだろうと思わせる、真に迫ったものがある。英雄として美化しすぎず、それでも心を寄せずにはいられない人物像が描き出されていて、胸を打たれた。
4投稿日: 2017.09.15
powered by ブクログ読み進めるのが大変つらい作品だった。加藤の女性にまつわる話が、彼を悪い意味で人生の激流のただ中に導くように感じた。園子や田口みやは加藤に対して、加藤は花子に対して悲しい影響を与えてしまう。宮村に北鎌尾根同行を求められてからの逡巡と、槍ヶ岳登山での異常なまでの口下手さには憤りさえ覚えた。特に槍ヶ岳で神戸山岳会のメンバー2人を巻き込んだパーティで、宮村の行き過ぎたリーダーシップを一登山家として制止することはできただろうに、上巻にある山との契約破棄が加藤の死へ繋がったのか? 加藤の著書・単独行も読んで確かめたい。
0投稿日: 2017.08.29
powered by ブクログ単独行の加藤文太郎の生涯を描いた一冊。 臨場感のある描写だけでなく、加藤文太郎の内面や彼を取り巻く様々な人の人間模様が丁寧に表現されていて、特に後半は一気に読み通してしまった。 結末が分かっているだけに、最後、北鎌尾根を登る場面では切ない気持ちで押しつぶされそうになった。
0投稿日: 2017.03.08
powered by ブクログ山岳小説でもあり、青春小説とも言えるかもしれない。"単独行の加藤文太郎"が、はじめてのグループ山行で遭難。グループや組織の心理や意思が、個人にどのように影響を与えるか、ということについても考えさせられる。
0投稿日: 2017.02.19
powered by ブクログ実在の登山家加藤文太郎をモデルにした山岳小説。 当時(昭和初期)の時代背景もしっかり盛り込まれていて良い作品だった。 これを原案にした漫画版(坂本眞一 全17巻)も読んでるけど,とてもうまく現代に翻案していて素晴らしい。読むなら両方がお薦め。
0投稿日: 2016.05.16
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) いかなる場合でも脱出路を計算に入れた周到な計画のもとに単独行動する文太郎が初めてパーティを組んだのは昭和11年の厳冬であった。家庭をもって山行きをやめようとしていた彼は友人の願いを入れるが、無謀な計画にひきずられ、吹雪の北鎌尾根に消息を断つ。日本登山界に不滅の足跡を遺した文太郎の生涯を通じ“なぜ山に登るのか”の問いに鋭く迫った山岳小説屈指の力作である。
0投稿日: 2016.05.02
powered by ブクログ加藤文太郎が速足で山を駆け登る、お話。 孤高の登山家が、山に登り、他人に影響を受け、そして山に登る話。時代は戦争差し迫る昭和。 自分も一人で山に登るけれど、一人の良さを実感。と同時に、一人の寂寥について深く考えるきっかけとなった。あと、山岳小説は山に登るようなもの。それぞれが全然違うけど、同じような楽しみがある。 先輩に進められるがままに、お借りした。ヤマケイで連載していたそうだ。
0投稿日: 2016.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
H27.9.21~H27.9.26 (あらすじ) いかなる場合でも脱出路を計算に入れた周到な計画のものに単独行動する文太郎が初めてパーティを組んだのは昭和11年の厳冬であった。家庭をもって山行きをやめようとしていた彼は友人の願いをいれるが、無謀な計画に引きずられ、吹雪の北鎌尾根に消息を絶つ。日本登山界に不滅の足跡を遺した文太郎の生涯を通じ”なぜ山に登るのか”の問いに鋭く迫った山岳小説屈指の力作である。 (感想) 加藤文太郎の個性が非常に強く印象に残った本でした。家庭を持ってからはちょっと凡人となり寂しさを感じましたが、それもまた事実だったのでしょう。 登山には無知なのですが、これを読んでの理解としては、パーティというのは、同じ力量のものをそろえないといけない、加藤文太郎は格別に能力が秀でていたため、単独行をとるしかなかったのでしょうね。彼のコミュニケーション能力の欠如を差し引いたとしても。
0投稿日: 2015.09.26
powered by ブクログ人は本当にやりたいことのためなら 孤独にも耐えていけるのだ。現代人はあまりにも周りに気を遣いすぎなのではなかろうか。
0投稿日: 2015.06.25
powered by ブクログ極限状況の妥協は死を招くということがはっきりとわかる。 現代においても軍人は戦場においては、妥協や命令違反は死に直結するため、普段から厳しい訓練を課しているのだろう。 それに比べてサラリーマンのなんと気楽なことか。 予算未達でも命は奪われないし、解雇もされない。 現代の日本に生きる幸せをあらためて感じる。
0投稿日: 2015.06.08
powered by ブクログやはり加藤文太郎は山に消えたか。花子は、文太郎が最後の山行へ出掛けるとき、彼との永遠の別れになることを感じていたんだな。花子は、文太郎の後輩宮村と会ったとき、宮村の顔に死の影を見た。しかし加藤と宮村はザイルを組んで、厳冬期の危険な山域へ出掛けていった。 当時の時代背景や、加藤文太郎が勤める神港造船所の人間模様、加藤のかたくなまでに人を寄せ付けない性質などが表現されている。そして、会社休みを利用して行う、人並み外れた冬山縦走の描写が楽しい。加藤も一人の登山家として、山を純粋に愛していたんだなと思う。 大きな運命に身を任せ、加藤は自ら死を選んでしまったように思える。山で死ねることは本望だと。花子は、文太郎のそんな生き様を知っていた。そして、花子もまた運命の奔流に逆らうことはできなかったのだ。 家で待つ花子は、文太郎の声やその足音をはっきりと聞いた。しかし彼の姿はない。柱時計の振り子が止まったとき、花子は文太郎が死んだことを確信したのだ。花子は幼子に言った。今、あなたのお父さんがお別れに来てくれたと…。そして花子は声を上げて泣いた……悲しく切ない話だ。
0投稿日: 2015.04.29
powered by ブクログ宮村にパーティを組んでくれと誘われた時から、加藤に死が色濃くまとわりついてきて息苦しくなり、読むのが怖かったです。死に向かう選択肢ばかりを選んでしまった加藤。周りの人々も、後悔が大きいでしょう。彼には、ヒマラヤに登って欲しかったです。
0投稿日: 2015.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
意中の人と結ばれて子供もできて仕事も人間関係も順調と。ここで山を辞めていれば幸せな人生が約束されているのに・・などと読みながら思ったり。せめてこれまで一人で築き上げた山でのルールを守っていれば、、上巻で結末がわかってはいたものの助かってほしかったなあ。下山から最後までは一気読みでした。
0投稿日: 2015.04.04
powered by ブクログ『孤高の人』と題された物語が、パートナーとの死をもってしてクライマックスを迎えることは、とても皮肉的であった。そういう点では、山でしか生きることのできない、デルス・ウザーラの運命に通じるのではないだろうか。 しかしながら、デルスは幸福をもってして山で自らの運命を閉じたのだが、加藤文太郎の場合、そうではない。 彼の場合、山にいながらも最後は花子や娘のことを思うなど、結婚を機にして変わった今の生活に幸福を見出し、そのことを思いながら、彼は死んだ。 だが、山は加藤が望むその運命を認めることができなかった。それでもなお、宮村とのパートナーとしての友情を確認、すなわち新しい幸福は味わったのかもしれない。 なぜ山を登るのか、という問いに対しては、小説上「自分を再発見するため」とある。 まさに彼はラスト、意識がもうろうとする中で確実に新しい自分を再発見したのではないだろうか。
0投稿日: 2014.10.12
powered by ブクログ20140915読了。 無口で黙々と仕事をこなし、山で自分を開放する文太郎だが、結婚後の変貌ぶりがほんわかポイント。しかし、ラストに向かって辛くてたまらなかった。 花子さんの虫の知らせ、第六感が行くなと言っているのにも関わらず行かせてしまったその後悔が突き刺さる。 そして冬山の厳しさ。死に向かっていく姿。耳元で風の音が聞こえるかのような描写にやられてしまった。
0投稿日: 2014.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同名の実在した登山家、加藤文太郎をモデルにしたお話。 小説だけに現実とは乖離した所もあるのでしょうが・・・。 頑ななまでに山を愛し、結婚を機に人を愛し、最後は両者の狭間で・・・。 切ない結末でしたが、作中の文太郎には共感を覚えるところも・・・。 自分、不器用ですから(笑) そこまで、頑なではないですがね。 実際の加藤文太郎も、その足跡は凄まじいけど、愛すべき変態だったのかな?
2投稿日: 2014.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大正~昭和にかけて活躍した登山家加藤文太郎の生涯を描く良本。上巻の前半はきつかったが、後半より面白くなる。 当時はお金持ちのスポーツであった登山だが、 地下足袋や加藤なりの創意工夫による装備で、 困難な山を踏破していくところが面白い。 また、優しくて、困った人を放っておけない性格にもかかわらず、不愛想にしか振る舞えず、損をすることが多い、文太郎自身の人間的な部分も見どころである。 特に結婚後の豹変ぶりは、読者としても心温かくなる。 単独行を貫いてきたにもかかわらず、最後にパーティを組み、命を落としてしまったのも、加藤の不器用な優しさからだったのだろう。
0投稿日: 2014.06.08
powered by ブクログ読まなくても良かった。なんというか、隣人に恵まれない版の「坊ちゃん」を読んだような感想。主人公が不憫に慮れて、読書が億劫だった。実直な主人公への死神憑きの因由が不明で、曖昧な所感しか持ててない。「永遠の零」は戦場の死処だけど、命の責任の根は同様で、強引に引水すると、説得すべきだったと思う。でも、どう為せば功するかは思い悩むのだけど。
0投稿日: 2014.03.26
powered by ブクログ実在した加藤文太郎の登山家のお話。厳しい冬山登山に立ち向かう描写は素敵なものでありました。新田次郎を初めて読みましたがはまりそうです。私は冬山は無理ですが、暖かくなったら夏山に登りたくなります。
0投稿日: 2014.02.23
powered by ブクログ文四郎の結婚や職場の転向など 山との関係の変化、文四郎の人生の終わり方を情報として知っている分、読み進めるのが辛かった
0投稿日: 2014.01.15
powered by ブクログ孤高の人というタイトルがピッタリの内容だった。 読み進める度に加藤文太郎という人間に強く惹かれた。 名作だ。次は単独行を読んでみたい。
0投稿日: 2013.12.03
powered by ブクログ個人的には、上巻の不器用で空回りしている加藤の方が青くて好きだったかなぁ(笑) 孤独を好み、疎み、人との触れ合いを渇望しながらもうまくいかない加藤が伴侶を得て変わっていく場面は微笑ましくもあり、さみしくもありました。 結末は分かっていても、どこかの岐路で選択が違えば変わっていたと思うと残念なのですが、人生はそういうものかもしれません……。ダメだと思っていながら逃れられない、我が道を行くことは難しく、人と歩むことは容易に見えてもっと難しいことなのかも知れませんね……。 最後のときまで、パーティを組んだ宮村を恨むことなく、すがすがしいまでに送った加藤の姿に彼の本質を見たような気がし胸が熱くなりました。
0投稿日: 2013.11.16
powered by ブクログひたすら山に没頭する主人公も結婚を気に変わろうとしていた。そこに後輩からの山への誘い。今まで常に一人きりで登ってきた主人公が最後に後輩と登り。そして。。。 最後は壮絶だったしなぜそんなことにって思いが強い。
0投稿日: 2013.09.28
powered by ブクログ上巻からの一気読み。 久しぶりに熱中できた小説。 加藤文太郎は、単独とか孤独とかをマイナスと思っていない。皆でワイワイすることを苦手としたし、それを良いとも思わなかった。 全てじゃないけど共感できる部分も多かった。
0投稿日: 2013.09.25
powered by ブクログ挨拶はおろか、笑顔も上手に作れない不器用な人間が不器用なりに一生懸命生きた物語。 意識もなく助かる見込みのないパートナーを見捨てることができずに、抱えて歩き、やはり息絶えるとその亡骸に食料を供え、そのすぐ後に本人も息絶えている。 どうせ死ぬならそうやって死にたい。
0投稿日: 2013.08.18
powered by ブクログもうラストが! 不覚にも涙してしまった。かなり予想外。 上巻はひたすらに山と向き合う主人公を描いていたけど、下巻では会社でのしがらみと対峙したり、家族を持ったりと、成長した主人公とそれを取り巻く人間模様が描かれている。 ここでも、仕事、家族、友人に真摯に接する主人公の丁寧さに心を奪われる。 特に妻とのやりとりは微笑ましく、何故かすこぶる応援している自分がいた。 実話が基になってるというから、感動も深い。
0投稿日: 2013.08.15
powered by ブクログやべー… 主人公が加藤だ、って喜んでから数週間。 登山と一緒で上巻は時間がかかったけど、下りは一気に降りてきた感じ。 「山」とマラソンは一緒ですね(^_^)
0投稿日: 2013.06.28
powered by ブクログ新田次郎は山が好きなんだろうな。 そうじゃないと、こんなリアルな小説は書けない。 花子さんの話があまりないが、 とても気になる。 最後に「未亡人花子さんからぜひ実名で・・・。」と 書いてある。 新田次郎は花子さんに会ったのだろうか? 花子さんは加藤文太郎の妻であったことを 今でも誇りに感じていることが想像できる。
0投稿日: 2013.06.22
powered by ブクログ最後まで読んで、主人公が実在していたことが書いてあり、衝撃を受けた。日本の単独行一人者であり、当時、登山と言えば貴族という概念を打ち破った社会人登山家でもある。 途中、結婚してからの主人公の変わり様が激しく、結婚の持つパワーを感じられる。
0投稿日: 2013.06.12
powered by ブクログ下巻は上巻よりも、さらに一気に読んでしまいました。人付き合いが苦手、仕事に没頭、奥さんと娘をこよなく愛する、山の装備を自分で考えだす、、、彼のどのエピソードも大好きです。加藤文太郎の事、もっと知りたくなりました。
0投稿日: 2013.04.23
powered by ブクログ単独行・加藤文太郎、雪山での最期。 凍える銀世界。 幻聴、幻覚・・・ なんとか文太郎には生きて神戸まで戻ってきてほしかった。 結婚、子の誕生。 人生これからって時になぜこんなことになってしまうのか・・・ はやり恨むべきは「山」ではなく宮村! なんとも腹立たしい!!
0投稿日: 2013.03.26
powered by ブクログ遭難という結末のわかっている本だけに、作家が仕掛ける死への雰囲気作りのようなものが気になる。同行の宮村の行動が前振りされているだけに、宮村の行動の一つひとつが気になる。実際の同行者であfる吉田登美久とはかなり違った人物像らしく、小説としても必ずしも成功してるとは思えない。
0投稿日: 2013.03.25
powered by ブクログ山に生き、山に死ぬ。 言葉ではないなにかがあったんだろうな。 仕事と私生活をきちんと両立していたこともなんかすごいな。
0投稿日: 2013.03.16
powered by ブクログ実在の登山家、加藤文太郎をモデルにした山岳小説。 前半は主人公のストイックな生き方に圧倒されながら読み進めた。 家庭をもち幸せな暮らしの様子が、結末を知るだけに切なく思える。 冬山の描写にめいっぱいのめり込み、なるほど~「孤高」ってこういうことなんだと思わせてもらった。
0投稿日: 2013.02.04
powered by ブクログ孤高の人、読み終わった。実在した主人公の加藤文太郎は素晴らしい人だ。結婚するまで変人と言われながらも、本当に山を愛し山に死んだ山男である。自分の信念を貫き通す事が出来ず、他人のペースに巻き込まれて最後となった結末はとても残念だ。 信念を貫き通す事の大事さを痛感した。 結末結果は知っていたが、なんとか頑張ってほしいと力が入り、最後は涙をこらえながら読了した。素晴らしい小説です。
3投稿日: 2013.01.30
powered by ブクログ加藤文太郎に影響を受けたとされる植村直己。 その植村直己さんが語った言葉「生きて帰る事が冒険。」 冒険してないわたしは、死んでるようなもんだな。
0投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログひたすらに山に登る人付き合いの苦手な社会人登山家の話。 仕事もしっかりやり、だれに迷惑をかけるわけでもなく、無欲に登山をするだけなのに、周囲の人の欲に引きずり込まれ最終的には命までもなくしてしまう。 幸せだったのか、そうじゃなかったのか、人によって感じ方は違うと思うが、なんだか幸せとかそういうものとは階層の違うところの人生に思えた。
2投稿日: 2012.12.20
powered by ブクログ単独行登山家の「加藤文太郎」の生涯。 誰にも学ばず誰とも一緒に登らず、ストイックなまでに他者の存在を拒絶する登山家。一方で「変わり物」の発想で造船会社の出世頭の技師。 当時の登山の常識を覆すような冬山のビバークをやり遂げ、信じられない記録を打ち立てていく。いかなる場合も単独行動する文太郎が初めてパーティを組んだ。 新田次郎が長年気象庁に勤務し山を見てきたがゆえに、見たものでなくてはできない表現が美しい。 「槍ヶ岳の槍の穂先に陽光がぴたりと停止すると、朝は順序正しく下界に降り、黒い地色の上に黒い絹が一枚かぶせられていて、そのなめらかな薄絹が朝日を受けて輝きだす。薄絹は薄もも色に光った薄紅色・・。薄絹は紅色からすぐ紫色に変わった。」 また、風速30メートル近い強風、厳寒の世界、湿り気を帯びた雪の恐ろしさ、山岳小説特有の表現技法も秀逸。 bookoffで買ったが、以前の持主が、「何年何月何日何時にどこからどこへ」に鉛筆で薄く線が引いてあるのがとても楽しかった。相当に山の好きな人でそれを地図で確認しながら読んでいたに違いない。
0投稿日: 2012.12.06
powered by ブクログフィクションであればあり得ねーと笑い飛ばせるが、実在した山男の記録であることに、ただただ驚愕する。植村直己さんの著書でも感じたが、社会が混沌とする時代の一つの表れなのだろうか?現在であれば、栗城史多さんがやろうとしていることにも通じるものがある気がする。
0投稿日: 2012.11.30
powered by ブクログ悲しい結末が待っているのに、最後の最後まで頑張って生還してほしいと願いながらラストを迎えた時、知人が亡くなったように悲しい気持ちになりました。あくまでも小説なのですが、全て事実のように思えて胸が苦しくなりました。
0投稿日: 2012.09.28
powered by ブクログ上巻、山岳界の中で一目置かれるようになった加藤だが、しだいに山だけの人生を疑問視。慕ってくれる後輩もでき、会社でも出世し、妻子も持った。 この辺で登山を趣味にするか?と、加藤が軟弱な思いを持ち始めたとたん、山が彼に与えるのは「死」だ。 人生の皮肉を感じるが、最後の登山が単独行ではなく、仲間との登山だったために、「単独行の加藤文太郎」という名声は延々と語り継がれることになった。 平凡な人生と引き替えに彼は名声を得た。遺族にはたまらないだろうが、やはり彼は「孤高」だったんだな。
0投稿日: 2012.09.09
powered by ブクログ最初はとっつきにくい主人公も、読み進めるうちにどんどんはまっていく。特に結婚してからの主人公はいい。最後の山行のところはやるせなさでいっぱい。どうしてこんな結末になってしまったのだろう。
0投稿日: 2012.08.31
powered by ブクログ2012/8/27 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。 2012/10/2~10/8 加藤文太郎は人付き合いが苦手であったが故に単独行をしていたのだろうが、その人付き合いの悪さのせいで、意見の擦り合わせが出来ず命を落とすことになるとは。産まれたばかりの子供と花子さんを残して、冬山に散った加藤は最後に何を思ったのだろう。 一つ言えるのは、無謀な挑戦は勇気ではない。絶対死んではいけないのだ。
0投稿日: 2012.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作者の雪の中やその中を行動する描写は素晴らしい。冬の山は体験したことがないが、目の前に起こっているように感じられる。 一方で急に改心した(ようにみえる)金川義介と園子、無謀な計画を立て、死の要因を作った宮村健など、人物描写や死の要因など、疑問が生じる部分がいくつか残ったのが残念が、全体を通しては、とても惹きつけられ、一気に読み終えた。 作中には「なぜ山に登るのか」という問が何度も出てくる。 文太郎自身も、「汗をかくため」から「山に自身を投影させる」ように変わっていった。 この心境は、命をかけて冬の山に挑戦することがない限り、本当の意味では理解し得ないものなのかもしれないが、自分なりの答えが見つかるといいなと感じさせられた。
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログ戦前の実在の登山家、加藤文太郎についての山岳小説。この時代の装備と今の装備は雲泥の差なんだろうなと思う。特に着るもの。趣味程度に登山をやる自分でもいいものが買える(けして安くはないけど…)ことに感謝。 終末に至る人間関係の機微が(この部分は多分にフィクションだろうけど)丁寧に描かれていて、仕方なかったんだなと思えた。 本人の著書も読んでみようと思う。
0投稿日: 2012.07.21
powered by ブクログ加藤文太郎が実在していたことを思い出しながらラストまで読み切ったとき、いいようのない恐怖を感じた。 冬山での遭難死という結末は作品の中で常に表れていたのでわかっていたのだけれど、作品の最後の最後まで読むに従ってなおさら不死身の彼が死んでしまったことが信じられなかった。 この感じは今までにない感覚。 今まで読んだ小説の中で傑作の一つには間違いない。
0投稿日: 2012.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻になると主人公は 結婚によって人生の喜びに 目覚めていくのですが、 上巻の冒頭でもう死の宣告が はっきり成されている為、 どんな風に読み進めても常にその 死の宣告が不吉な影となって 物語を異色のものに仕立てています。 それはノルウェイの森のようであり 決定的な結末を知りながら読み進める というのは何とも不思議な気持ちの するものです。 それでもやはりひとつの物語として 面白く、最後まで惹きつけられるままに 読み進めてしまいました。 結末が分かっているだけに、 なんともいえない後味ですが、 生々しいまでの雪山の リアルとしてとても重く響く ものがありました。 久しぶりに読み応えのある 物語でした。 読むのにかかった時間:5時間 こんな方にオススメ:山にいきる人
0投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログ文太郎の最後となった北鎌尾根は始終曖昧な態度を取った為に遭難しそれでもパーティーの宮村(吉田富久)を支えて息絶えたのは壮絶です。 残念なのは、時間や場所の繋がりが突然に変わる事頻繁で非常に読みくい小説だった点です。
0投稿日: 2012.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本は、高校生のときに読んで強い衝撃を受けた一冊だった。 久しぶりに読んでみると、記憶に残っていた部分がだいぶ違っていることに気がついた。 加藤文太郎はいつでも、雪洞で寝ていたと思い込んでいたが、山小屋利用を基本としており、沈着冷静に行動をしておりだからこそ、冬山の単独行も成し遂げられた。 頭の中の記憶では、疲れたら雪の上に倒れこみ寝ていたように思ったが・・・。行動食の甘納豆はまねをしたことがあったが、お腹にたまらないので自分には向いていなかった。 本書は、新田次郎の書籍の中では好きな一冊です。
0投稿日: 2012.03.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
八甲田山死の彷徨と並び、人に紹介したい!是非読んで欲しいと推薦したくなる本です。 女性には苦手な方もいるかもしれませんが・・・ これと、強力伝しか読んでいませんが、この3冊で私は新田次郎ファンといっても過言ではありません。
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログ史実との相違があるという指摘は置いといても夢中になった一冊。ラストがわかっているから、やりきれなかったなあ。
0投稿日: 2012.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
漫画を先に読んで原作を読みました。私はリメイクを何かと原作の方がいい原作の方がいいと斬り捨て評価するのは好きではないのですが、そう評価したくなる気持ちも少しわかるくらい、感動的な内容でした(私は漫画版も大好きです)。文太郎の最期は上巻の冒頭で既に語られているのですがそれでもハラハラドキドキ(死語)しました。著者の実力、迫力溢れる冬山描写のなせる業ですね。浜坂の加藤文太郎記念館に行きたくなりました。五つ星!
0投稿日: 2012.03.08
powered by ブクログ自然と向き合う主人公が自然と一体化していくような感覚を覚える中盤。 後半は死へと向かっていく主人公とそれに不思議と逆らえない状況を読むにあたって、何か冷たいものを感じる。
0投稿日: 2012.03.04
powered by ブクログ有名な結末なので、なかなか最後まで読み進める気にならなかった。が、意を決して読んでみると、意外に淡々と事象が進むというか、あまり悲痛な印象はなく、実に静かな心持ちのまま読了することができた。 なぜ山登りという危険を伴う行為をするのか、考えるヒントを得たように思う。
0投稿日: 2012.01.12
powered by ブクログ主人公が超人的。努力は並大抵でないが、ソロのやり方には大いに共感できる。昔の話なので、善悪というか区分が明確というか単純というか。でも普通におもしろいです。 昨日のテレビで登山の本を見て、昔読んだなと思い出して記載。
0投稿日: 2011.10.28
powered by ブクログ山岳小説といえば新田次郎。山岳小説では必ず人が死ぬ。遭難。 死を覚悟しながらも生に最後まで執着するのが人間。生と死は50%。遭難死だからこそ見える、死への対抗と生への足掻き。そこに人間らしさが見える。それが一人ではなく、二人以上になると尚更人間さが表出する。 単独行の加藤が家庭を持ち、さらに初めてチームで挑んだ山で死ぬ。人間らしさを感じずにはいられない。
0投稿日: 2011.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
会社の上司が昔読んで面白かった本としてあげていたので試しに読んでみた。確かに面白い。非常に読みやすい文体で、山、特に冬山に関する描写がすばらしい。 しかし、この小説の主人公、かなりの変人。 冬山での遭難対策で、5日間の断食をするとか、石を背負って会社にいくとか。 奥さんをもらい、子をもうけてからは幸せをつかみ、丸くなっていくがを...。その後の、悲劇が見えているだけに辛かった。 読了後に知ったけど実在の人物がモデルなのね。
0投稿日: 2011.10.20
