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新訂 福翁自伝
新訂 福翁自伝
福沢諭吉、富田正文/岩波書店
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総合評価

79件)
4.2
31
24
13
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    大学生の時に読んだなぁ。 課題図書だから読んだだけだけど、おそらくここで自伝の面白さに気づいた。もう手元にないけど、また再読したいから買おうかな。

    8
    投稿日: 2026.01.10
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    福沢諭吉さんの颯爽とした生き方が、本人による軽やかな口調で語られている。 読むと「学問の神様」をとても身近な存在に感じる。 偉ぶらない、媚びない、まさに自立した人だったんだな。

    0
    投稿日: 2025.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    氷川清話と同じく、「風雲児たち」(みなもと太郎著)、しいてはみなもと太郎先生のお陰で、「一万円札」という印象しかなかった福沢諭吉の前半生を知ることが出来ていたため、見た瞬間に簡単に手に取ることが出来た。 福沢諭吉、その彼の父は、解体新書を訳した前野良沢がいた中津藩の下級武士であった。 父、百助は謹厳実直な人間であったが、封建社会の壁により、心労が重なったのも相まってか、好きな酒によって死亡してしまった。 福沢諭吉は子供時代、貧乏でありながらもいたずらっ子として、様々なことをしてきたと言う。 例えば、木の上から枝に乗ったミミズを持ち、人が来たところを脅かす。 神社などにあるご神体を石ころと取り換える。 家にある神札にネズミの小便がかかっており、「本当に利益があるならこのような扱いはしないだろう」と思い、踏みつける(さすがに人前ではしなかった)など。 私は、そんな子供時代を過ごした人物が、「学問のすゝめ」という本を書くなど、関連性が全く思い浮かばず、疑問に思うばかりでした。 ですが彼に来た機転、それは長崎遊学、というもの。 当時はペリーが来たばかりの時代、多くの若者が、言ってしまえばペリー病になり、砲術熱にとりつかれていた。 その時に、兄の三之助は藩命で長崎遊学に行くこととなり、兄いわく、福沢諭吉が願い出るならば、行きたければ長崎遊学へ行くことを願い出ても良いという話である。 福沢諭吉は恐らく迷わずに行くことにした。 それは、その中津藩での封建社会で、平凡に封建社会の苦しみを受けながら生きていくことを拒んだからである。 彼はその後大阪へ行き、緒方洪庵へ学びに行った。 当時、緒方塾(適々斎塾、長ったらしいので適塾と言う)は、日本一の蘭学塾と言われており、そこに入っているだけで貫禄がつくのであった。 しかし、福沢諭吉は全く知らなかったという。 余談、適塾には手塚治虫(本名手塚治)の曽祖父、手塚良仙が居たらしい。 とりあえず、蘭学界のトキワ荘へ入った福沢諭吉は、たちまち頭角を現した。 その後、有名な4代目桂川甫周の曾孫、7代目桂川甫周の紹介で、彼は日本初の使節団、遣米使節団の一員としてアメリカへ行くことができた。 どうも遣米使節団というと、勝海舟や、そして福沢諭吉、咸臨丸などを思い浮かべてしまうが、公式な遣米使節船は、黒船、ポーハタン号のみである。 なお、正使は新見豊前守正興である。 アメリカでの福沢諭吉は、かの有名な写真を撮ったり、ホテルの豪華な絨毯を土足で踏むことに躊躇したり、ガス灯の明るさに感心したりしているということを、当時の彼の友人が語っているのだが、本書では、「私は適塾時代に化学実験をいくつもしてきたから、それをちょっと大がかりにした装置なんかこっちはちっとも驚きはしない」と述べているため、少し信用できないところもある。 ですが、単に記憶違いなだけかもしれませんし、そこを嘘ついているからと言って全てを信用しないのではなく、なぜこの本をここまで読む人がいるのか、ということ。 私は、本書の一部分を言いましたが、少なくとも、これは私の人生に多大な影響を与えると思います。 この本には、福沢諭吉を教育した、母、お順、つまり教育学。 他にも科学、本人の体験、社会学、経済学、封建社会や、江戸時代、明治時代の情勢や、福沢諭吉の視点から見る偉人などが書き記されており、彼の人柄を知ることで、また新たな視点で本を読むことができると思います。 本当に良い本でした!

    9
    投稿日: 2025.07.25
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    https://opac.lib.hiroshima-u.ac.jp/webopac/BB01975197

    0
    投稿日: 2025.04.14
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    おすすめ。 #興味深い #教養 #名文 #名著 #痛快 書評 https://naniwoyomu.com/425/

    1
    投稿日: 2025.01.18
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    福沢諭吉の著作といえば学問のすゝめが有名で、これはこれで読み応えもあり、勉強のモチベーションが下がった時に読み直したくなる名著なのですが、この福翁自伝も面白い。 何事もズバズバと物申していく様や若気の至り?での後悔など、エピソードが盛りだくさん。口語体で読みやすくわかりやすい。 節々に才覚を発揮する天才エピソードもあり、さすがだなぁと思いつつ、どこか共感できる節もある一冊

    0
    投稿日: 2025.01.05
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    福沢諭吉の好きな所は漢文とか文系の学問だけじゃなくて数学とか物理も大事なんだって言った所かな。こういう所が教育者の鑑だと思う。所謂有名な学校創設者の中で一番好き。

    0
    投稿日: 2024.11.29
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    まずはじめに「この本かたくないですよ!」 食わず嫌いせずにぜひ読んでください 私は人生でお気に入りの本の一冊になりました。 フリーランスや起業が新しい流れとして定着しつつある現代において、福沢諭吉の生き方は人生の道しるべになると思います。 いくつになっても好奇心を持ち続ける姿勢はぜひ見習いたいです。 それと呑兵衛エピソードが多いところもおすすめポイント。 信念を真面目に語っている合間にちょいちょい入ってくるお酒でのやらかしエピソードがたまらなく面白いです。 禁酒を頑張ろうとしているときの「口と心が喧嘩している」という表現がいちばん印象に残った表現です。 好きすぎて、休肝日にはいつもこのワードを使ってますw

    0
    投稿日: 2024.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回(2024年)1万円札が渋沢栄一氏に変わった。それでなんとなく、これまで万札のシンボルだった福澤諭吉さんの伝記を読んでみたくなった。「福翁自伝」には、「幼少の時」から「老余の半生」までが、徒然につづられている。 両親から受け継いだ頭脳は、遺伝子的にも優れた頭脳だったんだろうなと思うが、その頭脳に本格的にスイッチがはいったのは、14~5歳のころという。それまでの読書嫌いが、漢書にハマってしまい、それまで眠っていた好奇心が一気に爆発する。経書、論語、孟子、詩経、書経、蒙求、世説、左伝、戦国策、老子、荘子、史記、前後漢書、晋書、五代史、元明史略などを次々と読破、特に左伝は全巻を11回読んで、ところどころをソラで言えるほどになったという。やはりただ者ではない。 これを機に、学問一筋に進むのかと思いきや、この福沢諭吉という人は、そんな単純な人ではなかった。破天荒な自由人というのが印象だ。かと言って、決して自分というものを失わないし、結局のところ自身の信じるところを生涯貫いた人であったという印象である。 青春期の21歳で、長崎遊学の際、洋学(蘭学)と出会う。これが福澤の人生の基盤となる。さらに学問を究めるため江戸進出を決意するものの、なぜか運命の女神は(女神は兄だったか)、彼を大阪にとどめる。彼は緒方洪庵の適塾に学ぶこととなるが、ここでの生活がまた福澤の人生の基盤を骨太にしていく。 適塾での生活で、彼の破天荒ぶりは絶好調。特に彼の大酒のみは、この頃から定着しつつある。この時期のちょい悪武勇伝が自伝にもオンパレードだ。 次の節目の歳=25歳では江戸へ出る。ここで関心は、蘭学から英語へとシフトしていく。彼の人生は、あたかも彼の成功の人生のためにあらかじめ計画されたようなプロセスで進んでいく(というより彼がそのシナリオを描いていったのだと思う)。 英語をマスターすれば、次は海外視察の機会を得る。あの咸臨丸でのアメリカ渡航の一員として、乗船に加えてもらうチャンスをものにする。海外初渡航によりまだ見ぬ世界を見るという好奇心と、渡航に失敗して海に沈むかもしれないという恐怖心と、その二つのはざまに普通の人間なら葛藤があるかもしれないが、福澤にはまったく恐怖心なく、ただ好奇心が100%あるのみ。自ら乗せてくれと志願する。 その後もヨーロッパ諸国へ出発する使節団の一人としても選ばれ、益々、見聞を大きく拡大する機会を獲得するのである。先進諸国の実態を目の当たりにし、何もかもが遅れている日本の実態を知ってしまい、ともかく当時の日本の鎖国思想や攘夷思想を徹底的に嫌悪するようになった。世界の実態を知ってしまった者の当然であろうと思う。 こうしたなか、福澤は幕府軍か政府軍かという世間の動乱のさなかでも、むしろそような戦いに若者を巻き込ませたくないという発想から、若者に洋学の授業を進めていく(戦争中も休校なし!)。自身の価値観をしっかり持って、信じる道にわき目もふらず突き進んでいくというイメージだ。それが現在の慶應義塾大学へとつながっていく。 生涯を通じて彼は、自分の心に忠実に生きたという感じがする。時勢に流されず、つくろわず、また人としての醜い部分に染まらず・・・と。彼は、権力というものが大嫌いだった。意味もなく偉そうにする役人の姿に嫌悪を覚え、彼は新政府の役人に推されても、絶対になろうとしなかった。 彼の自伝には、非常に多くの人物が登場する。それだけ様々な人物との交際が広く活発だったということだ。しかもそれらの人々との接し方が、真に平等そのもの。上とか下とか、そういうものが彼には最初から存在しないかのようだ。この一点だけでも尊敬すべき偉大な人物であると思う。

    3
    投稿日: 2024.08.27
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    ライバル校の創始者なの今まで読むのを躊躇っていたが、意外に読みやすく、福沢諭吉に親しみを感じてしまった。ユーモアのセンスが素晴らしい!諭吉さん、こんなにチャーミングで面白いおっさんだったのか。大酒飲みというのも親しみが持てる。当時の歴史を知るのにもいい一冊。

    1
    投稿日: 2024.05.24
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    日本人の自伝では最高傑作でしょう。明治31年、福沢諭吉先生65歳の時に江戸末期から明治に掛けての出来事を速記者に話したお話しをベースに本人が加筆して刊行しています。 約150年も前の事とは言え歴史に残る事件なども多数出てきて、諭吉先生の子供時代から青春時代、壮年までも飽きる事なく読み進められます。 慶應義塾大学の創始者として有名な諭吉先生ですが、読めば読むほど、自分の好きな事だけやって、やりたい放題の超ヤンチャ人生です。 この本を若い頃に読んで居たら慶應義塾大学に何がなんでも入りたいって思ったかもしれません。それくらいブッチャケた明るい等身大の言葉で、自分の事も、時代の事もめった切りします。 子供の頃から何でも出来て、勉強も出来たが興味を持たない分野や持たない時期は敢えてやらなかった。でもその気になったらガンガン頭に入った。など天然なのか、、、恐らく高IQで反骨精神の強い変人だったのは間違い無いでしょう。 封建制度の時代から鎖国から開国、文明開花まで、欧米へも翻訳者として留学したり、押しかけ的に同行して付いて行ったりしていたので有能で有名だったが、維新後の新政府、政治に頭を突っ込まなかったのは賢い選択だったでしょう。 面白かったのは本人は恨みを買って無いと思っていたようだが、思った以上に饒舌だし舌鋒も鋭く、尚且つお酒も大好きな人だったので陰では相当恨みをかっていたのがうかがえます。 一番の感想は若い頃に読みたかったなという一言です。

    2
    投稿日: 2024.02.28
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    幕末の時代背景にあまり詳しくないが、説明が多いので読みやふい。偉人である福沢諭吉の禁酒に失敗しタバコに手を出してしまったり、若気の至りの様々な悪戯、意外な特技など人間らしいところにクスッと笑える。福沢諭吉の人生をなぞりながら考え方や信念を知ることができる本。短い項に分かれているので隙間時間にもおすすめ。

    0
    投稿日: 2023.02.02
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    諭吉の好きなことと嫌いなこととやった事が書かれた自叙伝。こんなに詳細に正確に数十年も前の過去を覚えていて言葉にできることがまず、凄いんだけれども、その人生もやっぱり破天荒で人間味溢れてて突き抜けてて凄い。 ★嫌いなもの→封建の門閥制度、血、攘夷論、鎖国、(漢学)、借金すること、役人 ★好きな物→酒、タバコ、勉強 ★ モットー ・数理と独立 ・倹約しろ。貸し借りは一切するな。 ただ使う時は騙すなどせずにちゃんと使え。 ・まず獣身を成して後に人心を養え。 ・放任主義 ・勉強よりも健康が大事。 ・人間万事、停滞せぬように p308

    1
    投稿日: 2022.06.16
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    一万円札と言えば福沢諭吉。こんな破天荒な人物だったんだ、ということをまざまざと見せつけてくれる作品。古典だといって肩をはらずとも、読み物として十分面白い。

    0
    投稿日: 2022.05.05
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    なんとさわやかな読後感だろう。その弁快活にして虚飾なく、精神が自由闊達なことがよくわかる。人となりを知るにあたって自伝というものはだいぶ差っ引かねばならぬ形式だが、福沢さんはこのままの人だろうと思える。まことに人間として嘘がなく、信頼ができる。本でもその誠実が伝わるのだから、講義ならなおさらだ。あれだけの門下生が集まったのもうなずける。その人となりと人生が率直さで貫かれた稀有な人だったのだろう。 福沢は現実家だ。神仏を振り返らぬのも、洋学を学んだのも、子供の教育で学より頑健が先んじるのも、現実の実相をよく見よう見てもらおうと努めただけだ。怨念や嫉妬というものとはもっとも遠い存在だ。 現実主義者は、観念=イデオロギーを最も嫌う。彼が攘夷佐幕の両主義を軽蔑するのも当然のことで、彼らはまったくめくらの妄想をしている点で同根にある。この点は、いつの世も変わらない。一言放てばイデオロギーに組み込まれてしまう時代で、福沢は頑なに沈黙を守り、西洋について書いた。福沢は、西洋は妄信したのでなく、現実を考えるに具合がよい素材だったのだ。 西洋文明の普及に努めた福沢を、西洋文明を日本で最初に公に紹介した新井白石と比べるのも面白い。彼は極めて冷静な官僚であり政治家だったから、西洋人と接した際、一義的にはこの異教と文明が日本にどのような影響を与えるかを分析していた。だが、その奥底で、人間白石としてこの科学という学問にいかに心が躍動したかが、「西洋紀聞」には描かれている。彼は漢学者の大家ではあるが、決して漢学のイデオロギーに囚われていた人ではない。あらゆる当時の学問に手をつけていたことから分かるように、彼が興味を持ったのは「現実」という一点のみだ。「紀聞」のなかでキリスト教についてわずか数行で精緻な論理で論破しながら、一方で科学については己に言い聞かせるような長い叙述をしていることからも、その白石の原理を知れる。 人間としては圧倒的に福沢の方が魅力的だが、現実を唯一の原理として考えるため、信頼できることには変わらない。 このあと小林秀雄「福沢諭吉」を読んで、そのあまりの精度、ずいぶん考えさせられた。 「「福翁自伝」が、日本人が書いた自伝中の傑作であるのは、強い己れを持ちながら、己れを現わせんとする虚栄が、まるでないところからきていると思う」。まさに。

    0
    投稿日: 2021.11.03
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    口述筆記に加筆したものなので、非常に読みやすい。 幼いころから60歳までを振り返る。 こうして読むと、福沢諭吉という人は、過去国内に存在しなかった西洋の理念や文化を完全消化して国内に紹介する学者・文筆家・啓蒙家としての才能、慶応義塾の創設者としての実業家としての才能、社会のなかでやりたいことをやるためにうまく立ち回る実践者としての才能、そのいずれも兼ね備えた傑物だったことがわかる。 うまく立ち回るというと言葉は悪いけれども、それがなければ、ろくな資格もないのに幕府の一員として渡米も渡欧もできなかったはずで、それに、あまり本人は語っていないけれども、維新後は在野の大物として、当時の政界と全く無関係というわけにはいかなかっただろうから、政治的な手腕や影響力も相当のものだったにちがいない。 こういう人物が、実際にいたということを知るだけで、本書を読む価値がある。 しかも近くの大分県中津市出身なので、より身近に感じた。

    0
    投稿日: 2020.07.16
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    晩年の福沢諭吉が自分の人生を振り返って語ったことを文章にしたもの。ずっと積読本になっていたのを山から引っ張り出してきた。古文のような読みにくいものだと思っていたけれど、意外なほど読みやすい。 慶應義塾を創った以外に何をした人か今ひとつ分かってなかったけれど、緒方洪庵の適塾にいて、オランダ語をマスターした後、横浜でオランダ語は通用しない、世界は英語だと知り、今度は苦労して英語をマスターする。咸臨丸に乗ってアメリカに行く。政治には関わらず、塾を通した教育の人だった。 若い頃の恥ずかしい話なども惜しげもなく披露してくれており、何というか気持ちのいい読書ができた。時代の雰囲気もよく伝わってきた。

    1
    投稿日: 2020.05.16
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    スイスイ読めて面白いし納得できる。 とにかく酒を飲みに飲んで、いろいろ言い訳かましながら煙草も吸い始め、 神社にいたずらしても特に不幸がないやら、偽りの遊女の手紙を仲間に送りつけたり、何せ派手にやってますわ。 現代の慶應生に通じるものが大いにある。 その上で勉強熱心なのが凄い。 それだけ酒を飲んでるけど、塾ではめちゃくちゃ勉強してる。蘭訳が通じないとなるとすぐ英語勉強して、翻訳を生業にしている。必要と思ったらすぐに本気で勉強してる、そこのメリハリの凄まじさが読み取れる。そして必要な勉強(所謂実学)を選んでしている。だからといい、金儲けのためや出世のためではなく、実直に勉強できる環境だったのがよかったと書いてて、その辺は大いに参考になる。上野戦争の時に慶應義塾だけは授業をしていたのは有名な話だが、その精神の根っこが辿れるので面白い。 あとは処世術じゃないけど、自分に正直なところが素晴らしい。嫌な仕事は断る。政治参加も断る。その辺りの軸がありつつ物事を取捨選択してる生き方は凄いし、羨ましくもある。 そういう意味でも、面白い物語ってだけでなく、参考書チックな部分があって非常に読み応えあり。

    0
    投稿日: 2020.05.09
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    全く堅苦しい本ではなく、読みながらクスクス笑える。福沢諭吉の人生を追いながら彼の処世術や教訓を学べる。 一見無鉄砲でだらしのないようだが、確たる信念を持ち、絶えず好奇心を持つ勤勉な姿勢を生涯にわたって崩していない。このメリハリこそが当時としては名誉ある洋行メンバーとして選ばれ、数々の名著を残した所以だろう。

    0
    投稿日: 2020.01.06
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    福沢諭吉先生の自伝。若い頃はまあ血気盛んな、どこにでもいるような若者でも在り、意外といたずらっ子だったのだなーとびっくりした…明治維新のという激動の時代の中でも、かなりマイペースで、しかししっかりとした信念を持って慶應義塾を建てられたことを知った。実は学問のすすめをまだ読んでいないので、なる早で読んでみたいと思う。福沢先生の意外な一面がたくさん描かれていてとても面白い!

    0
    投稿日: 2019.12.29
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    ”『学問のすすめ』からは想像できぬような、人間っぽい福沢諭吉の姿が垣間みえる。 <抜き書き> ・喜怒色に顕さず(p.29)  「これはドウモ金言だ」と思い、始終忘れぬようにして独りこの教えを守り、ソコデ誰が何と言って褒めてくれても、ただ表面(うわべ)に程よく受けて心の中には決して喜ばぬ。また何と軽蔑されても決して怒らない。  ※その後に出てくるいたずら好き、議論ふっかけ好きの姿からは想像がつかないが…(笑) ・学問勉強ということになっては、当時世の中に緒方塾の右に出る者はなかろうと思われる(略)これまで倉屋敷に一年ばかり居たが、ついぞ枕をしたことがない、というのは、時は何時でも構わぬ、殆ど昼夜の区別はない、日が暮れたからといって寝ようとも思わず、頻りに書を読んでいる。(p.96-97)  ※んー、やはり凄みがある!! <きっかけ> 2年ほど前(2012年?)に購入したが、読みかけのままだった。 2014年 人間塾 読書会の課題図書となったため、再読することに。”

    0
    投稿日: 2019.08.15
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    時代の雰囲気が伝わってきて、とても面白い本です。読んでいて福沢さんが話しているように引き込まれます。陽だまりの木の中の元ネタとか結構確認できるので、手塚ファンにも楽しめると思う。 思いの外幸運も重なって慶應大学は大きな学校になる事ができたんだなと感じる。

    2
    投稿日: 2017.09.26
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    福沢諭吉の生涯を通してその人となりや考え方等を知ることが出来た。想像していたのと違い、意外とおとなしめな印象を受けた。 新政府よりの人物と思っていたが、全くそうでは無かった。榎本武明の助命にも一役買っていたとは。。 読みにくそうと思い敬遠していたが、割と読みやすかったが少し時間がかかった。

    0
    投稿日: 2017.03.31
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    目下再読中の大作『大菩薩峠』の中で維新時の最大の巨人的評価を受けているのを読んで本作をほんと久方ぶりに手に取る。 正直まぁそんなに面白い本ではありませんな、解題にも書かれてますがちょっと清廉過ぎるし。まぁ相当な酒好きとかおっと思わせる箇所は多々あるものの、この手の本に期待する無茶苦茶感がほとんどないからねぇ。 唯この本の重要性は、これまた後記にも書かれてますが、これほどの人物であっても世に蔓延る偏見・時代の制約からは逃れられないという深い現実。こういうのを読むとアリの凄さが際立つんだよなぁ、、、

    0
    投稿日: 2016.06.23
  • 学問のススメ,のために.

    ぜひ薦めたいのが,学問のススメ.ただし,それだけ読むと少し読みにくいかもしれない.真面目な話しかしていないし. まず,この福沢諭吉の自叙伝を読んでみると,「まじめだけど変な人,面白い人」というのが分かり,その上で学問のススメを読むと,「あぁ,ああいう人生を送っているのでこういう話になるのか」と「面白く」読めると思う. もちろん,この本単体でも,明示前後の激動の時代やその中で福沢諭吉がどのように生きたか分かり面白いとは思うけれど,自分的には学問のススメを面白くよむための本かなぁ.

    0
    投稿日: 2016.03.30
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    小林秀雄大先生が、『学問のすすめ』などからは決してこぼれてこない福沢諭吉というひとを知るために挙げていたような気がする。 あまりに見慣れて、あまりにそのことばが使いまわされていて、正直、この福沢諭吉というひとをどこか敬遠していた。だが実際手に取り彼の淀みない流れるような口授に、改めて、このような先人のことばに触れられる喜びを感じた。自伝と銘打っているが、この作品は福沢諭吉というひとの精神が自ら自身を語ったものと言っていい。池田某のことばと同じ匂いがする。エッセーのような、物語のような。 ほんとうに福沢諭吉というひとは、正直に善く生きるということをやってのけた大人物であると思う。等身大で生き続けられたというそのことが、驚くべき事実だ。いわゆる日本という国が大きくその価値転換を示されたときに、自分のしたいことだけをして、静かに、だが確実にその種を蒔きつつも、うまくやり過ごす。小林秀雄に言わせれば、「変人」ということばが最もふさわしい。 まるでこのひと平等主義者のように扱われているが、平等主義などといえば笑って「そんな大層なものではござりません」と言っただろう。男女平等、何をそんなこと今さら。もし今に生きていたら、平等平等と法律などに躍起になるひとをけらけらと笑って酒でも飲んでたでしょう。 平等なんてものは最初からそうなっているのだ。すべてはことばだ。善いものは善いし、悪いものは悪い。ただこれだけだ。善いと悪いの区別がつくという時点で平等ではない。だが、この自分という存在からすべてが始まっている。これ以上当たり前なことはどこにもない。そして、これはすべてのひとにあてはまる。自分でなく生きているひとなどいない。これが平等だ。金のためにも国のためにも、子供のためにも、家族のためにも生きられる人間なんぞいない。だが、どういうわけか自分というものが生まれて、自分というものを生きるより他ない。これが独立だ。だから自分が嫌だと思うことはしない。なぜ自分が金をひとからくすねたりごまかしたりしてまで生きねばならないのか。そうまでして金をためる必要はない。要るときはその他で使わなければいい。 彼が鎖国や門閥制を毛嫌いしたのは、理にかなっていないからだ。善いということは生まれた家や将軍や天皇のことではない。そういうものとは関係なく在るものだから。そうであるなら、なぜ、善いものをひとは求めないのか。生れた家で決まるのか。これが彼にとっては我慢ならないことだったから彼は飛び出したのである。彼にとっては王政維新とかどうでもいいのである。そんなものでひとの本質の何が変わるというのだ。だから政府に関与しないのである。 国がなんだ。俺は自分ができることだけをする。俺のしたいことは誰にの邪魔にならないはずだ。俺は静かに考えるだけだから。俺から学びたいならいつだって来るがいい。俺はそんなこと惜しまない。だが、考えるのは学びに来る君だ。 彼はひとは社会の虫でその習慣の粘り強さを良く知っている。その習慣を変えるのは容易なことではないのも自身でよく体験した。その習慣を改めるには社会の大きな変化が必要だと彼は言った。独立心を説く彼が、社会というものに習慣を依存させてしまっているように思える。だが、これは違う。社会のせいなどには彼は決してしていない。彼にとっての社会とは、この自分自身という存在に他ならない。自分が習慣を改めようと思わなければまるで意味がないと彼は知っている。ではなぜ習慣を改めようと思わないか。ひとつにその習慣が善いものだと思っているから。もうひとつがそれが習慣であるということにさえ気づいていないから。そのため、彼は有形において数と理を求めたのである。そして、その数と理を学ぶためにはことばとしての英語が必須であったのだ。英語が主流であることは実際事実なので、そこで彼はしょうがなくオランダ語を捨てて英語を学んだのだ。英語が大事なのではない。英語はただの手段でしかない。日本語や中国語で同じことができれば、おそらく英語をわざわざやる必要なしと彼なら言っただろう。 彼のことを考えていると、この福沢諭吉というひととソクラテスというひとを無性に対談させてみたくなる。 ソクラテス まったく君はずいぶんうまいこと生きたもんだね。見上げたもんだよ。 福沢 それを言ったらあなたの方がよっぽど話題の尽きない人生だったでしょうに。 ソクラテス 僕の方は裁判なんて厄介な制度が習慣としてあったからね。 福沢 習慣ってのはほんと、恐ろしいものですね。 ソクラテス まったくだ。あれほど恐ろしく不思議なものはない。 福沢 僕なんてもう面倒くさくてどうにでもなれ! って投げ出しましたもん。 ソクラテス 君の自伝でもあったね。学校つくれとか、官僚になれとか、いろいろ。 福沢 あんなもので人間ころって変わったらそれこそ、あなたに申し訳ないですよ。 ソクラテス どうも人間そう変わっていないようだね。世界というのは自分のこと以外のなんだというのだ。 福沢 独立というのが何よりも必要だというのに。有形、実践、世に役立つ、なんていうものがいかに浅薄なことか。 ソクラテス あれが僕にはわからない。一体何が何に役立つことなのか。何を何に実践するのか。 福沢 そんなに知りたきゃちゃんと学問でもしてみろ!って言ってやりましたよ。 ソクラテス 君のそういうところが役得なところだねぇ ふたりで酒を飲みながらそんなこと言っているような気がしてならない。 体調の問題か、彼が自伝で終わりの章はかなり足早に書かれている。書ききらなかった日清日露戦争、大正昭和聞いてみたかった。

    0
    投稿日: 2016.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

     読書に草臥れ眠くなって来れば、机の上に突っ臥して眠るか、あるいは床の間側を枕にして眠るか、ついぞ本当に蒲団を敷いて夜具を掛けて枕をして寝るなどということは、ただの一度もしたことがない。その時に初めて自分で気が付いて「なるほど枕はない筈だ、これまで枕をして寝たことがなかったから」と初めて気が付きました。(p.97)  今日の書生にしても余り学問を勉強すると同時に始終我身の行く先ばかり考えているようでは、修業は出来なかろうと思う。さればといって、ただ迂闊に本ばかり見ているのは最も宜しくない。(中略)如何したらば立身が出来るだろうか、如何したらば金が手に這入るだろうか、立派な家に住むことが出来るだろうか、如何すれば旨い物を食い好い着物を着られるだろうか、というようなことにばかり心を引かれて、齷齪勉強するということでは、決して真の勉強は出来ないだろうと思う。就学勉強中はおのずから静かにして居らなければならぬ、という理屈がここに出て来ようと思う。(pp.113-4)  私は横浜に見物に行った。その時の横浜というものは、外国人がチラホラ来ているだけで、掘立小屋みたような家が諸方にチョイチョイ出来て、外国人が其処に住まって店を出している。其処へ行ってみたところが、一寸とも言葉が通じない。此方の言うこともわからなければ、彼方の言うことも勿論わからない。店の看板も読めなければ、ビンの貼紙もわからぬ。何を見ても私の知っている文字というものはない。英語だか仏語だか一向わからない。(p.120)  とかく世間の人の喜んでいるようなことは、私には楽しみにならぬ、誠に損な性分です。ダカラ近来は芝居を見物したり、または宅に芸人など呼ぶこともあるが、これとて無上の快楽事とも思われず、マアマア児孫を集めて共に戯れ、色々な芸をさせたり嗜きな者を馳走したりして、一家内の長少睦じく互いに打ち解けて語り笑うその談笑の声を一種の音楽として、老余の楽しみにしています。(p.346)  両人出発の節堅く申し付けて「留学中手紙は毎便必ず必ず出せ、用がなければないと言ってよこせ、また学問を勉強して半死半生の色の青い大学者になって帰って来るより、筋骨逞しき無学文盲なものになって帰って来い、その方が余程喜ばしい。仮初にも無法なことをして勉強し過ぎるな。倹約はどこまでも倹約しろ、けれども健康に係わるというほどの病気か何かのことに付き、金次第で如何にもなるということならば、思い切って金を使え、少しも構わぬから」とこういうのが私の命令で、ソンナことで六年の間学んで二人とも無事に帰って来ました。(pp.354-5)  人々の進退はその人の自由自在なれども、全国の人がただ政府の一方を目的にして外に立身の道なしと思い込んでいるのは、畢竟漢学教育の余弊で、いわゆる宿昔青雲の志ということが先祖以来の遺伝に存している一種の迷いである。(中略)一国の独立はこくみんの独立心から湧いて出てることだ、国中を挙げて古風の奴隷根性では迚も国が持てない、出来ることか出来ないことかソンナことに躊躇せず、自分がその手本になってみようと思い付き、人間万事無頓着と覚悟をきめて、ただ独立独歩と安心決定したから、政府に依りすがる気もない、役人たちに頼む気もない。(p.366)

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    投稿日: 2015.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    福沢諭吉も、若い書生時代には中々DQNなことをやっていたようで。 反封建主義の姿勢には共感を覚える。 「私は毎度このことを思い出し、封建の門閥制度を憤ると共に、亡父の心事を察して独り泣くことがあります。私のために門閥制度は親の敵で御座る。」(14頁) 「日本の不文不明の奴らが殻威張りして攘夷論が盛んになればなるほど、日本の国力は段々弱くなるだけの話で、しまいには如何いうようになり果てるだろうかと思って、実に情けなくなりました。」(134頁) 慶応は寄付金が多いらしいが、これは当初からの塾の校風を受け継ぐものなんだろうな。214頁参照。

    0
    投稿日: 2015.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    口述筆記ということだが、福澤自身が随分筆を入れているとのこと、口語体の自伝として黎明期の傑作ではないか?虚飾や隠し事もあろうが、とにかく合理主義者としての福澤の人となりを余すところなく示していると思う。本人の好き嫌いは置いて、誰が読んでも楽しめるはず。

    0
    投稿日: 2014.08.31
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    福沢諭吉の生涯が記載されている本で、レビューでは絶賛されているものの、個人的にはそこまで深い感銘は得られなかった。しかし、ある一つの時代を生きた者、学問・貿易の基礎を築いたものの一生としては興味深いものがあった。

    0
    投稿日: 2014.02.15
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    福沢の生涯以上に幕末〜開国の時代の様子がよく書かれていて歴史で学ぶことのない日本国の状況が述べられていて面白かった。

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    投稿日: 2013.11.09
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    これをそのまま映画化したらコメディ映画が出来上がるのではないかと思うくらいユーモラスな自伝。門閥制度が嫌い、漢学が嫌い、そして攘夷が嫌い。これらのごく個人的な嫌悪感が新しい社会を構想する原動力になったという事実は興味深い。門閥制度への嫌悪感は西洋流の平等主義を受け入れる下地を作っただろうし、科学的な根拠を持つ洋学を学んだあとは、漢学や攘夷といったものが極めて非合理的なものに見えただろうことは想像に難くない。明治新政府に仕官しなかった理由を語る終章(「老余の半生」)は福沢の精神を最もよく表していてやはり感動的。一切の迷信を排したウルトラ合理主義者である福沢が、独立心という無形の矜恃に最高の価値を置いていたことはやはり特筆すべきだろう。記憶だけが頼りの口述筆記であるため事実誤認も数多くあるのだろうが、それを差し引いても、すぐれた自伝文学であると同時に第一級の歴史資料としての価値も併せ持つ稀有な作品。

    0
    投稿日: 2013.11.03
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    http://hinbeee.blog31.fc2.com/blog-entry-1022.html

    0
    投稿日: 2013.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本書で興味をもった点は3点。 ①目的なしの勉強 ここでは目的を持たずして勉強したことこそ仕合せであったと述べている。何々を成し遂げたいが故に勉強に励んでしまうと却って身構えてしまい修学することができないとのことで、身軽な状態で学ぶからこそ結果が出たとこの時は述べているようだ。 ②一国の独立は国民の独立心から 別の本で「国を支えて、国に頼らず」という言葉を福沢伝に付け加えていたが、まさにそのことを福沢自信が述べている。こういった心持を持っていたからこそ、教育者という身分であり続け、政治社会に足を突っ込まなかったようである。 ③海臨丸での米国航海から 米国渡航、欧州渡航についての感想を述べており、自分自身はこの点がとても興味深く読めた。当時の日本人がアメリカでのもてなしや風情に驚いている姿が見て取れが、これが後々の英語教育を推し進める源流になったのかと思うと、その経験たるや想像を超えたものなのだろうと。

    1
    投稿日: 2013.05.05
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    (「BOOK」データベースより) 明治30年、福沢は速記者を前にして60年の生涯を口述し、のちその速記文に全面加筆をほどこして『自伝』を書きあげた。近代日本の激動期を背景に、常に野にあって独立不羈をつらぬいた精神の歩みが大らかに自在に語られている。語るに値する生涯、自らそれを生きた秀れた語り手という希有な条件がここに無類の自伝文学を生んだ。

    0
    投稿日: 2013.04.14
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    憧れるというか、惚れる。できればもう少し若い時に読んでおけば良かった(現在43)。福沢の独立不羈、血に交じりて赤くならずの姿勢が「至極変化の多い賑やかな」人生に繋がった。あわせて、詳細な後述で維新前後の日本の状況を知ることもできる。「幼少以来の飲酒の歴史」などおもわず微笑んでしまうようなエピソードもあり、ユーモアもあった方なんだなぁと思った。

    0
    投稿日: 2013.04.04
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    福澤諭吉の自伝。口述したものを速記させ、 速記の清書に対して、自ら訂正加筆して作られたということです。 読み物として大変よみやすく、しかも面白い自伝でした。 特に、前半の学問修行のころの細々とした話は、その時代の雰囲気や、 福澤諭吉の行動がありのまま描かれているように思いました。 例えば渡米中、日本人が洋食に慣れないので自分まかないにしたところ、 アメリカの人はかねて日本人の魚類を好むことをよく知っているので、 毎日毎日魚を持ってきてくれたという話、(P111) ワシントンの子孫はどうしているかと尋ねると、 冷淡な様子でなんとも思っていないことに驚いた、というのは日本では、 源頼朝、徳川家康などの子孫が重んじられるという頭があるから、(P115) など、一つ一つ体験として語られます。 最後の方で、新聞には自分の意見を自由に書け、 でも他人の身を評するなら、その人に対面して直接言えることを書け、 対面して良心に恥じて率直に言えないことは書くな、とありました。 若い頃は、無茶で迷惑なことをやっていたりもしましたが、 それも包み隠さず述べられていて、 カラリとしていて、言い訳のない人柄が好印象でした。

    0
    投稿日: 2013.03.09
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    *推薦者 (国教) N.W *推薦文 「一万円札」の福沢諭吉が生きた江戸末期から明治は西洋列強の動きを顧慮せずには何事も立ち行かない時代でした。福沢の生き方と日本の動向がこの伝記には反映しています。同様に,現代日本の課題「グローバル化対応」・「グローバル人材」・「国際コミュニケーション」能力の実践をここに読み取ることができると考えます。 *所蔵情報 http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00091444&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

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    投稿日: 2013.01.17
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    適塾時代の勉強が、立身やら出世には全く関係なく、難しくてしんどくて新しいからやってるんだぜ!俺らすげぇべ!ってとこがシブいなー とことん合理主義なのに、肝心のところはそうでない。 読後感爽快。 「安心決定」と言って自分の方向を定めることの出来るハートの強さが羨ましい。

    0
    投稿日: 2013.01.04
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    あけっぴろげな内容で面白く読みやすい。世の出来事を常に第三者の視点から皮肉っぽく眺める姿勢は、ちょっと腹立たしくもあるが、それはそれで一本筋の通った生き方だとも感じられる。それにしても自分の事を棚に上げすぎじゃないか…? 「緒方の塾風」の適塾の様子が破天荒で楽しい。塾で過ごす若者たちの姿がありありと目に浮かぶ。「老余の半生」では「瘦我慢の説」に通じる福沢の考え方が述べられている。

    0
    投稿日: 2012.12.26
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    諭吉の、意外な面を多々知ることができ、自分と照らし合わせてあれこれ考え参考にしながら読める。慶大生を問わず少しでも多くの人に読んで欲しい。

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    投稿日: 2012.09.23
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    福沢諭吉って、実は「天は人の上に人を作らず 人の下に人を作らず」という言葉しか知らなかった。政府にどっぷりつかっている人だと思っていた。 福沢諭吉は、自分の考えに基づいてはっきりと行動する人だったし、尊王攘夷運動などは疑問視していたし、体制というものをあまり信じていないようだった。その考え方や身の振り方があまりにもはっきりしているので、すぐ身の回りにいる人には怖いくらいの存在感を持っていたのではないか。 とても勉強ができたし、勉強に対する熱意も強く、見習わなくてはいけないと思った。 アメリカに行った時の話が、興味深くて面白かった。

    0
    投稿日: 2012.07.12
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     慶応義塾大に入学した時、配られた本。  内容は福澤先生の出生から、長崎遊学、緒方洪庵の塾や欧米各国で学んだこと、明治維新まで…生涯のすべてが自伝の形式で書かれている。自伝の形であるので固い文や抽象的な文ではなく、柔らかい口語の形で書かれている 。   「あるとき兄がわたしに問をかけて『おまえはこれから先、何になるつもりか』というから、わたしが答えて『さようさ、まず日本一の大金持ちになって思うさまに金を使うてみようと思います』というと….」(幼少の時 兄弟問答p16)「ほかになにも法外なことは働かず行状はまず正しいつもりでしたが、俗にいう酒に目のない少年で、酒を見てはほとんど廉恥を忘れるほどいくじなしと申してよろしい。」(大阪修業 書生の生活酒の悪癖p55)など  自伝される福澤先生自身は、お酒好き、気性は荒っぽい、少年期の夢はお金持ちと崇高なイメージとはかけ離れたものであった。そこには普通の学生像があった。  だが、幕末から明治の日本の近代化に尽力した業績からわかるように、そんな普通の学生が、めまぐるしく変わる世の情勢に対応するため、幼い頃から苦しめられてきた封建制度を変えるため、その中で学問にひたむきに励む。 普通であってもいい。しかし、刻々と変わる時事やそれに乗じて発生するいろいろな社会問題、その中で自分はどう向き合い、どう解決していくのか?学問を通し、冷静に考え、行動していかなければならない。 慶応義塾万歳。

    0
    投稿日: 2012.05.09
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    諭吉さんの性格を知りたい人におすすめの本。世界の偉人ってその功績だけで勝手な人物像抱きやすいから注意だね。 まさに「学問のすすめ」だね。日々精進!!

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    投稿日: 2012.04.24
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    父に薦められて。時代の転換の中で新しい価値観に触れ、若々しい学びへの欲求に満ち溢れており感動した。苦中有楽、苦即楽。爽快。

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    投稿日: 2012.04.01
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     日本近代における自伝文学の最高傑作とも誉れ高い、福翁自伝。予想以上の面白さ、というかぶっちぎってました。未読ながら「学問のすすめ」みたいな真面目な文章を書く人だから、きっと良識人なんだろうなーとか思ってたのですがとんでもない。インテリやくざです、この人。  とにかく出てくるエピソードが酷い。「封建の門閥制度は親の敵」と言えば名のある儒学者に教えを請うフリをしては徹底的に論破する。物心ついた頃からの酒豪癖を直そうとすれば煙草を覚えだし、気が付けば酒も再開する。藩から紋服を授けられればその日のうちに売り払ってしまい、攘夷論の盛んな時期にはさっさと刀剣を売り払い、以後刀を持ってる武家を「あんな長い物騒なものを持ち歩いてるのは馬鹿だ。長いほどその馬鹿さ具合を現してるから馬鹿メートルと呼ぼう」とディスるなど、やりたい放題。これはとても大河ドラマには採用されませんな。確実にPTAから苦情が来るレベル。  とは言え、書生時代には布団で寝る間も惜しんで蘭語に励んだり、来航してきた外国人にそうやって学んできた蘭語が通じないと分かれば即座に英語の学習に切り替えたりと、やはりその姿勢は賞賛されるべき。それにしても、旧態依然とした儒教や封建体制が大前提であったはずの明治以前に、かくも無神無仏かつ自由で独立した人が存在してたと言う事実に何よりも驚くべきだろう。現代の感性で言えば間違いなく「なにあのタチの悪い変な人」と言われてもおかしくないのにも関わらずそんな言説などどこ吹く風、己を貫き時代を自分に合わせてしまった人がいた。とりあえず、福沢諭吉に壱万円札は似合わないよ。好きにはなれぬがいや、面白い。

    0
    投稿日: 2011.12.18
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    諭吉萌え、とか思うことになるとは予想だにしなかったぜ いや面白かった。何か全部面白かったわ。 もちろん維新前後の情況も、渡米・渡欧の話も、政治の話も教育の話も、何より当人のキャラクタにとぼけたところがあって面白い。夜道で得体の知れない人物とすれ違う時の話など、思わず吹き出してしまった。 自分の中に矛盾があっても、矛盾してるよねw、と笑って気にするところがないというのはあんまり出来ることじゃない。洒々落々としたところ、見習いたいものです。

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    投稿日: 2011.12.14
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    想像していたような人間とは違いました。良い方に裏切られたかな。子女に対する教育の考え方とか、共感を覚える箇所が結構あった。

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    投稿日: 2011.12.07
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    明治時代の思想家であり、経営者であり、教育者でもある福澤諭吉の自伝。 国民一人一人が自由闊達に勉強し、議論し、行動し、独立を勝ち取ることを目指した福澤。 その福澤諭吉の生きざまを通じ、勇気と希望を与えてくれる一冊。また、本書を通して福澤の強く、誠実で、でもチョッピリやんちゃで人懐っこい人柄も感じられる。

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    投稿日: 2011.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あるとき、福沢は風邪にかかってしまい、布団で休養します。大した風邪でもなかったので、すぐに回復するのですが、風邪のときのように枕や布団を使って休みたいと思うのですが、それが緒方の塾には見当たらいのです。思い返してみれば今まで塾にいて、枕を使ったことがないということなのです。枕さえ使わずにどのように寝ていたかというと本を読むのに疲れたらちょっとした段差を使ってそれを枕代わりにしていたのです。寝具を用意する時間すらもったいないと思い、疲れたらその場に雑魚寝という生活をずっとしていたそうです。

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    投稿日: 2011.09.26
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    中津藩(大分)→長崎(19歳)→大阪(20歳)→江戸(23歳)→アメリカ(24歳)→ヨーロッパ(26歳)→明治維新→・・・と、日本、世界を走り回った、福澤諭吉。歴史的なつながりがよく把握できて勉強になった。 この本を読んでの気づき。 【当時の日本につて】 ○伝授から5年で威臨丸でアメリカに行く技術をマネる力 ×日本首脳陣の交際感覚の失さ 【福澤諭吉について】 ○蒸気、印刷、理化学以上に、病院、銀行、郵便、徴兵、選挙、議会制など、翻訳・出版を通して国内に啓蒙活動。 ○慶應義塾を通して、蘭学を否定し、英学を学ぶ場を作る。 ○懐に飛び込みゼロから学ぼうとする覚悟 【現代、自分に通ずるもの】 ・懐に飛び込みゼロから学ぼうとする覚悟 ・初めは井の中の蛙でもいい、一番を目指せ。 ・ 【疑問】 ・なぜ政府や、民間企業などにどっぷりつからずに、出版を通して世の中を啓蒙しようとしたのか。 【周辺の人々】 勝海舟(1823~)、吉田松陰(1981~)、坂本竜馬(1985~)、高杉晋作(1989~)、大隈重信(1938~)、西郷隆盛(1828~)、大久保利通(1830~)など、彼らは何を考え、何をしていったのだろうか。より一層勉強する必要がある。

    0
    投稿日: 2011.09.19
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    福沢諭吉の若気の至りのイタズラ描写が楽しい。 実学主義の実践者の、意外に豊かでしたたかな素顔がよくわかる。

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    投稿日: 2011.09.10
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    高校の時の世界史の参考書の影響で、福沢諭吉はいまいち好きになれないというか、本当にこの人言われてるほど優秀だったのか?と思ってたんですが。 読んでみてわかった。 こういう性格なんだこの人。 私が好きになれなかったのは「偉そうな上から決め付ける感じの物言い」でした。 でもこの人、外交問題とか政治問題とかに対してだけじゃなくて、一から十まで自信たっぷりにこの感じ。 正直、完全に「偉ぶってるインテリ」だと思い込んでたんですが、読んでみて受ける印象はガキ大将とか頑固親父とか、青年期の話なんかは特に、悪さを誇ったり屁理屈言ったりの中高生なんかに近くて、意外と親しみが持ててしまった。 考えてみれば、私、福沢諭吉についてって脱亜論くらいしか知らなかったってことに気づいたので、経歴くらいちゃんと勉強しようと思います。

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    投稿日: 2011.08.21
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    思いのほか、ゆきち先生がDQNでオラびっくりだ。 子育てやら人生観やら書いてあって、なるほどなーふむふむと思いました。 長くて途中なんども断念したけどようやく読み終わったよ。

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    投稿日: 2011.07.17
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    彼の生き方は今の日本の若者に一番求められるものではないだろうか。語学を学び、海外に自分から志願して出かけていく。大酒を飲み、友と交わるが無理強いをしない。周りの意見に惑わされず、己の信念を貫く。金銭や地位に固執しない。なかなかできるものではないです。やはり偉人ですね。

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    投稿日: 2011.07.09
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    幕末・明治維新の時代を生きた人が書いた当時の話が面白い。 いろいろなエピソードから感じ取れる福沢諭吉の人間性に好感が持てる。快活。

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    投稿日: 2011.06.01
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    2010/04/25読了 なかなか面白い人ですね。色々思うことはあるけれど…。 再読します;

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    投稿日: 2011.03.30
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    福沢諭吉の自伝。 こどものころからのエピソードが小題がつけられてたくさん盛り込んである。 一番好きなのは、「反故を踏みお札を踏む」という話で これは諭吉が12・3歳のころ大夫の名のある反故を踏んで通ったら、 兄にとんでもないと注意されたのが不満だったので 神様の名のあるお札を踏んだらどうかとだれもいないとこで踏んでみたら もちろんなんともなかったという話である。 このように身分のある時代に生きても、合理的で独立した思考を持っていたことが この本では随所に表れている。 諭吉は攘夷が叫ばれる世の中で、積極的に外国から学ぶよう主張した人物である。 周りの無知蒙昧な多勢力の意見に流されず、時代を見据える確かな目を持つかれのような人物こそ 今の世の中にも必要なのではないでしょうか。

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    投稿日: 2011.03.12
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    再読。塾生なら「学問のすゝめ」と共に必読の書である。今我々が学問出来ているということは、先人の凄まじい努力の上にあるということをいつも肝に命じて学ばなければならない。 失敗談等、微笑ましい話も含まれており決して堅苦しい内容ではない。

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    投稿日: 2011.01.04
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    授業で読み進めたが、ところどころでしかも授業は半期のため途中まで。 諭吉が口述筆記させた文だから硬くなくて読みやすい。 読んだのは始めから留学するあたり。 お札の顔とはまた違う若い諭吉の顔。 写真も扉絵に載ってて、授業中は他の写真もスライドで見たけどなかなか濃い顔。 背が高くてかなり破天荒で、色々塾の仲間と悪さをする。 金があれば酒を飲む。 でもすごい勉強してる。 そりゃ大学も作っちゃうわけですよ。 全部読破したいと思いながら、いまだ栞は半ば。

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    投稿日: 2010.12.12
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    この本についてはブログでふれている。 http://chiisanamonogatari.wordpress.com/2010/09/02/

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    投稿日: 2010.09.13
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    お札の人とか、『学問ノススメ』とか、慶応の創設者等とかいうこと位しか知らなかった福沢諭吉でしたが、頭脳はキレキレ、フットワークは軽く、人間味あふれる魅力的な人物だったことを知りました。掲載されている写真を見たら、若い頃のお姿は案外イケメンだったりして、身近にいたら惚れてしまいそうです。でも自伝によれば、女にはあまり興味がなくて、風聞では生涯女性は妻しか知らなかったとか。 緒方塾の書生だった頃の話は自らはもとより、のちに有名になるような、塾生達の武勇伝や、おもしろエピソード満載で、口述筆記の所為か、おじいちゃんの昔話を聞いているようで、読み始めたら止りません。 例えば、福沢諭吉はとんでもない酒好きだったようで、 酒の上での失敗をしまくったので、禁酒を決意する。 ↓ あんまりストイックなのは良くないから、かわりにタバコを吸おう。 ↓ キライなタバコを頑張って吸う。マズくて苦しいけど、とにかく吸う。 ↓ タバコがおいしくなる。 ↓ やっぱり酒も飲みたくなって禁酒はやめる。 ↓ 結果:タバコも酒ものむようになっちゃった。  あれだけの業績を上げた人の自伝ですから、自慢話もありますが、本人が無邪気なのと、本当にすごすぎるのとで、自慢が嫌味になってないので、偉人伝を読んでいると時折湧いてくる「ケッ」という感情も起こってきません。幕末から明治にかけての政治、文化、教育に関する資料としてもおすすめです。

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    投稿日: 2010.08.22
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    福沢諭吉の回想録。面白おじいちゃん諭吉の若い頃の武勇伝が延々と語られる。全く堅苦しくなくスラスラ読める。福沢の視点から見た幕末の様相も語られており、勝海舟の失敗談や村田蔵六(大村益次郎)とのやり取りなど目を惹く逸話に事欠かない。読みやすいので読書感想文にオススメ。

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    投稿日: 2010.06.13
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    書かれて時間が経っているけど読みやすいんです。福翁自伝を読むと福沢諭吉がちょっとだけ身近に感じられます。

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    投稿日: 2010.04.23
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    龍馬や坂の上の雲が好きな人にもオススメ。年寄りの自慢話にも読めるが、好奇心と学問のために故郷を捨て、海外へ飛び出してゆく姿には勇気付けられる。希少な蘭学の原書を何日も徹夜で写本したり、誰も取り組んでいない英学を志し、書物やともに学ぶ同志を探し求めて奔走するエピソードも好きだ。自画像は一貫して、徹底的な啓蒙主義者として描かれており、迷信や慣習にとらわれず、儒教、漢学にもとづく封建主義、身分差別に反発し続ける生き方は小気味がよい。しかし、その信条が、「非西洋的」な、朝鮮人への軽蔑や、清朝打倒の肯定にも自然とつながってゆく。あと、福澤は色気のない人だなあ…とも。

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    投稿日: 2010.02.16
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    1万円札でおなじみの福沢諭吉の回顧録。 なじみ深い人物であるにもかかわらず、読むのは初めて。 いろんな人が薦めているとおり、いきいきとした文体で、とても読みやすい。諭吉自体の、自慢をするでもなく、ひょうひょうと自分の若い頃の活躍話や時代に対する冷静な見方の回顧が、今読んでても飽きない。昔は偉かったと大人はいうけど、そうは見えないおじいちゃんの話を口をあけて聴いてる孫のような気分になる一冊。

    0
    投稿日: 2009.12.05
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    福沢諭吉の自伝。なぜ、この人物が紙幣に描かれるほど偉大であったかがおぼろげながら見えてくる。  松岡正剛氏によると、ヨコからタテへの翻訳、つまり西洋の事象を如何に明治維新前後の日本に位置付けるかを当時の古い考え方(=他人の考え)にとらわれず述べている。身分制度の不要、攘夷論への批判、一身独立の心得、武器の不要、金銭欲への戒めなど自分の思うところを、暗殺の危機にも臆せず主張しつづけた意思の強さは尊敬できる。  そういった、自由な発言、考え方ができたのは、元来、出世欲のなさ、独立の気構えなど彼の性格によるところが大きいと思う。大の酒好き、話、ユーモア好きなど学者気取りでなく意外と人間味のあふれる人物であった。  また、当時の官僚が空威張りしていた事実、王政復古の混乱の状況、視察団に対する欧米の丁寧な対応など、当時の風情を知ることができる点でも非常におもしろい。

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    投稿日: 2009.11.28
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    福沢諭吉の自伝で、彼の生き方・幕末〜明治維新の情勢など、ひきこまれる内容ばかり。 福沢諭吉というと「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」などととても「エラい人」、言い換えれば「遠い人」のイメージがあるが、なんのなんの、彼も人間である。 とにかく大酒飲みであったり、緒方塾時代に女郎の名で偽の手紙(私文書偽造!!)を書くといういたずらを行うなど。→この緒方塾時代の過ごし方が、「半学半教」精神を生み出したのか? また服装にも無頓着でえた・ひにんに間違えられて、豚の皮はぎをたのまれたのだとか。 そして彼の勉強に対する姿勢には、心をぐっと掴まれる感じです。 ずっとオランダ語を勉強していたのだけれど、横浜に出てきて英語の必要性を感じたこと。 今まで勉強してきたオランダ語を捨てて英語を勉強することを渋った仲間もいて本人も抵抗があったようだが、オランダ語を必死で習得したおかげで、英語も早く習得することができたとか。 また彼は勉強したいからする、というスタンス。何の役に立つとか名誉や地位が欲しいのではない。 ただ他の人がおよそ知らないようなことを知っているのは気分がよい…と書かれていてすごく共感した!!! いいね、この考え方。 あとお金に関する合理的な考えも好きだな。 あぁ、給食費未納で堂々としている親どもに、汽車賃のエピソードを読ませてやりたいよ。 諭吉が身近に感じることはまちがいない。 慶應大学も良さそうだなー、なんてね

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    投稿日: 2009.07.24
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    諭吉展行く前に読むぞ!って気合い入れて1月に読み始めたのに読み終えたのは3月でした。諭吉展も行っちゃった。これで僕も慶應生! 内容は文字通り諭吉さんの自伝で、幼少時代から老後まで事細かに書かれていて諭吉さんがその時々でどう感じていたのかということが非常によくわかります。 そしてよくわかると同時に諭吉さんがいかに普通の人であったかということもよくわかりました。もちろんそんじゃそこらの凡人とは違うのだけれども、一万円札に載っているからといって神様のような人だったってわけではなく、ちゃんと人間らしい部分ももっていたって意味です。 見所を言えば、明治維新という日本最大の激動の時代に福澤自身が何を感じていたのか、そして民衆がどう感じていたのか、日本はどのように変わっていったのかなど、時代と共に変化していく様々な状況だと思います。 日本の将来を誰よりも考えその理想に向けて実行していた人物の一生を追うことができるのは非常に良いことだと思いますし、この先時代がどう動いていくのかまったく予測の付かない時代と言う意味では今も昔も変わらないと思うので、今の時代にこうしたものを知ることで参考になる部分もあるのではないかなと思った。 入学式に配られてから早二年。あっという間の大学生活です。やっと読みましたよ、諭吉先生。特別に星は5個あげちゃいます。 単位くれ!

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    投稿日: 2009.03.17
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    福沢諭吉の自伝です。 この本からこういうことを学べとか云々かんぬん言われると読みたくなくなるものですが、これは読んでて普通に面白いです。 嫌な人が、自分が欲しかった高価な本を持っていた。さて、どうしよう・・・。というくだりとか。

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    投稿日: 2008.12.31
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     枕がなかったことに気づかなかったというのだから凄い。文字通り寝食を惜しんで勉学にいそしんでいたことがわかる。当時の学問は、国の行く末を決定づけるものであった。青年の自覚と責任は、これほどの集中力を生み出すのだ。 http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20081221/p2

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    投稿日: 2008.12.24
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    福沢諭吉の自伝。文章に一片の暗さもなく、偉業も失敗も悪事も後悔もカラリとありのままに書かれていて、まさに愉快痛快、豪放磊落。ポジティブ思考、とはまさにこの人のことをさすんだろうな。

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    投稿日: 2008.12.23
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    福沢諭吉の塾生だった頃のワルノリぶりには現代の学生も敵わないでしょう。 自分の子供には好き放題させ、子供が遊びまわって家の障子を破っても、怒りもしない。 子供は元気が一番。 礼儀は大人になってから身に着ければいい。 勉強なんて、自分からしたくなるまでは、元気に外で遊びまわっていた方がいい。 特に勉学で子供に厳しくすると、人間が小さく育つ。 それゆえに明治の学校教育は間違っているという、福沢諭吉の子供の育て方と、学校教育のありかたに賛同します。

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    投稿日: 2008.08.27
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    福沢諭吉の自伝。福沢翁が自分の人生を回想して口頭筆記したもの。一介の武士であり洋学者であった福沢翁の目線から幕末や王政(明治)維新が語られる。つまり、当事者の目を通して幕末や維新の歴史の真相を知ることができる。これほど内容の濃い歴史書はまだ読んだことがない。子供時代の話、適塾時代のいたずら話、洋行の話、維新の話、教育の話など色々と語られる。それを通して、福沢翁のひととなりが大分見えてくる。独立不羈の人。咸臨丸で渡ったアメリカの地で、草履で踏んだふかふかの絨毯、最先端の製造工場、社交場でのダンスなど、それらを見て当時の日本人は何を思ったのだろうか、と様々な思いを巡らしてみても楽しい。

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    投稿日: 2008.06.24
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    私がフランクリン手帳に忍ばせている“人生の100のリスト”の32番目には、 「学校(大学)を作る」 という夢が書いてあります。 学生が1万人もいるようなマンモス大学とまでいかなくても、自分の信念や行き方が自分の死後も教育理念という形で後世に受け継がれ、それによって国家や人類の永続的な発展に寄与できれば、こんなにすばらしいことはないと思うからです。 しかし、我ながら途方も無さ過ぎる夢なので、実現のためにまず何をやればいいかすら想像がつきません。 そこで、現在の有名大学を作った人達は、何を思い、どのように学校を育てていったのかを知りたいと思ったのが、この本を読むきっかけとなりました。 慶應大学の一般教養課程では、この本を使った授業も行われていると聞いたことがあります。 残念ながら慶應義塾が成長する過程についての記述は少なかったのですが、福沢が日本の文明開化を推進しようとしたわけ、そしてその手段として彼がライフワークに選んだ学校運営・翻訳業においてどのような工夫をしたのかが描かれています。 そんな福沢の生き様から、やはり人間が偉業を成し遂げる原動力は、大志なのだと再認識しました。 福沢自身の口述を速記したものがベースになっているので、文章が非常に生き生きとしているのが特徴です。

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    投稿日: 2007.04.29
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    福沢諭吉が幼少期から、何を考え、どう生きてきたかが書かれている。激動の時代を生き抜いた人物伝から学ぶことが多い。

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    投稿日: 2007.01.30
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    江戸後期に産まれ大阪は適塾にて洋学を学び、米国視察を経てひろい視野を身につけ明治の日本を創っていった大物・福沢諭吉大先生の『ばくまつめいじ回顧談』。 ゆきち本人がしゃべるのを記者が速記していったその文章を、ほとんど手直しせずそのまま本にしたせいか 内容めっちゃ江戸っ子ことばwww すごいww読みやすいうえにとても笑えます。そして、ゆきちにユーモアの才能があることがとてもよくわかりました。 にしても、自分いがいの人間がバカにみえて仕方ないゆきち先生・・・あんた最高だよww

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    投稿日: 2006.08.02
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    これはめちゃめちゃ面白かったですね。自伝なので、こう、自分のことを語っているわけですが。福沢諭吉ってすっごい面白い人だなぁと(笑)「学問のすすめ」よりは好きです。

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    投稿日: 2005.09.22
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    万札の人の自伝        性格:臆病かつ大胆 宗教観:無神無仏 趣味:酒・煙草 特技:本の写し盗り

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    投稿日: 2005.01.30