「内臓ストレス」によって臓器の焦りが起こり、体に多数ある臓器の一つでも「臓器の時間」が尽きてしまうと、体全体が不健康になる、というのが著者の主張。 しかし、しかしだ。肝心の「臓器の時間」の定義がまったくなっていない。本書で述べられた動物ごとに異なる生涯の心拍数や、人間は大人になったら時間を早く感じるなどは、まったく根拠たりえない。副題の″人生を決定づける「臓器の時間」”が気になって読んだのに、その「臓器の時間」という新しい観点についてまったく腑に落ちない内容。