
総合評価
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powered by ブクログどこかシュールで幻想的な奇譚集…とでも言うのが適切だろうか。 12の短編で構成され、各話はどれも割と近所で起こっているのか、場所や登場人物が少しずつ共有されている。 話としては、どれも概ね現実的な世界を舞台にしているのだが、そのすぐ裏面にシュールレアリスティックな、あるいは幻視の中の世界がぴたりと貼り付いていて、しばしば時空の裂け目から登場人物たちのいる世界に侵入してくる。そんな具合だ。 短編によってはその異常に困惑する人物もいれば、なぜだかそれを全く意に介さずのほほんとお喋りを続ける人たちもいる。 そのような現実だか非現実だか分からない世界で繰り広げられる、やたらに饒舌な登場人物たちのお話をひたすらに聞きまくる。 そんな読書体験であった。 ただ、私もすっかり醒めてしまったのか、読みながらずっと感じていたのは「この埒もない話に付き合って、一体何になるんだろう」という感想であった。 つまらなかった訳ではないのだけど…
6投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログ時系列は異なるが、緩やかに繋がりのある世界を舞台にした十二の短篇集です。 内容は、言葉遊びから、家族ドラマ、バディもの、ホラー、SF等々、多種多様となっており、更には、それぞれの物語がひと癖ある展開で楽しめましたが、個人的にはやや引き気味の視点が多かったのが気になり、物語の好き嫌いもありました。 それでもタイトルについては、どんな事象が起ころうとも世の中は続いていくし、輪廻転生や、夢についてのポウの言葉を引用していることから、魂の普遍性や現実世界の儚さを感じ取ることにより、ちっぽけなひとりの人間の存在を感じ取れた事で、ある意味、気楽になれた自分もいました。
10投稿日: 2021.02.01
powered by ブクログ懲りにこった謎解きや何重にも絡む人間関係の複雑さを売りにし、結局読書を終えた後には疲労感と確かに読んだという記憶しか残らない本が多い中、風のようにさっとやってきて印象に残る本書は良かった。もったいつけずに言いたいことだけ書きました、って感じで清々しい。話の内容は単純で理解しやすく、故に文筆力が試されるような内容。探偵のやつはいまいち未消化だったが、こういう短編集なら何冊でも読みたい。ちょっと男性描写が辛辣な感じがする。
0投稿日: 2019.01.27
powered by ブクログそこにあるのはどうにもならない孤独、なのにぷっと笑いたくなる。 登場人物がつながっていくんだろうな、くらいは予想がついても、 もうひとつの仕掛け、つまりエンディング、はなんのことやら。 えっとこれはつまり、ちょっとジョナサン・キャロルちっくなの? そこまでいかないの? ファンタジーにはとんと疎くて。
0投稿日: 2018.11.14
powered by ブクログ皮肉の混じった現実の世界に、神話的な、あるいはSF的な非日常が入り込む。 関係のないようなそれぞれの短編は少しずつクロスしている。 一冊の本として巧みな構成となっていて、面白かった。
0投稿日: 2015.02.08
powered by ブクログうっすらと登場人物が重なり合って一つの世界を作る短編集。どの短編も少し不思議な、幻想的な世界と繋がっている。また短編によって手触りが少しずつ違う。最初の短編は、まさしく世界の終わりのような日々の中でひたすら商品名が列挙される。妻を失った話は叙情的だし、いかにも十代な会話とモノローグ形式で進む短編もある。 シッターと有名人の不憫な息子の二人旅の話、認知されなかった大富豪の息子が、その家を訪ねた時の辛い思い出の回想の話が良かった。
0投稿日: 2014.11.16
powered by ブクログ「そもそも我々が現実とみなしているこの世界だけが、 唯一無二の現実なのだろうか」 訳者あとがきにある作者の問い掛け、と云うこの一文に 凝縮されているのではないでしょうか。 12編からなる短編集なのですが、 どれも少しずつ関連したお話になっています。 最初と最後の2つのお話だけが、 ある世界の現実としたらそれは悲劇の様ですが。 そしてシャーリーンとトゥルーディの寝物語とした処から、 千一夜物語の様、という書評に繋がるのでしょう。 それは置いておいて。 少しずつ絡む世界と人物を1つずつ探して楽しむもよし。 世界が何処で繋がっているかに思いを馳せるもよし。 個人的には「テロメア」「予期せぬ旅」 「猫の愛人」「忘れ形見」がお気に入りです。 表紙とタイトルに惹かれて手に取った一冊でしたが、 自分的にはかなりアタリの一冊でした。
0投稿日: 2014.09.17
powered by ブクログ可愛がっていた飼い猫が大きくなっていき、気がつくと、ソファの隣で背もたれに寄りかかって足を組んでテレビを見ている!そして…という「猫の愛人」、真面目な青年と、悪さをしながら面白おかしく暮らす彼のドッペルゲンガーの物語「ドッペルゲンガー」、事故で死んだ女性が、死後もこの世にとどまって残された家族たちを見守ることになる「時空の亀裂」等々、十二篇のゆるやかに連関した物語。千夜一夜物語のような、それでいて現実世界の不確実性を垣間見せてくれる、ウィットブレッド賞受賞作家によるきわめて現代的で味わい深い短篇集。 「GINZA」2014年2月号で紹介されました。
1投稿日: 2014.02.26
powered by ブクログ短編12作。ジャケ&タイトル買い。 その物語は、確かに着地したけれど、どこへ弾んで飛んでいくのかわからない楕円のボールのよう。いわゆる方向性はこの多面的(ひょっとしたら円形)な世界には通用しない。段々その不確実さに慣れ、安定を伴い面白さが沸々とわいてくる。 どこがどう面白いかはわからないけれど、気が付いたら読み終えている。
0投稿日: 2014.01.28
powered by ブクログ期待値上げすぎた。 幻想文学と聞いていたし、 猫話好きの私的には 凄く楽しみだったが、 全く記憶に残らない。 カタカナの名前が相変わらず 頭に入らないし、 海外の小説は 訳によって当たり外れが激しい。
0投稿日: 2013.11.12
powered by ブクログ表紙がおもしろかったのと あとがき読むとあの「博物館の裏庭」の人だとゆーので。 博物館、はなにかの書評で気になっていたんだが、海外ものはなーっと二の足を踏んでたところ、これは短編集だとゆーので、ちょっとどんなもんかなあっと思い手にとる。 そして見事玉砕。 うん、やっぱ海外ものとはつくづく相性が悪いんだな。 意地になって最後までよんだけど、正直挫折。 おもしろくない、とかそーゆーんじゃなくて、ただ、文章が入ってこない。 表紙のお話のだんだん存在感の大きくなってゆく猫、とか、 死と生との境がない感じとか、あっちとこっちの短編で同一人物らしき 人が登場したり、とか、興味深い部分は多々あって、 これを十分に楽しめない自分の能力の低さに、ちょっとがっくり。 残念。
0投稿日: 2013.08.26
powered by ブクログ可愛がっていた飼い猫が大きくなっていき、気がつくと、ソファの隣で背もたれに寄りかかって足を組んでテレビを見ている!そして…という「猫の愛人」、真面目な青年と、悪さをしながら面白おかしく暮らす彼のドッペルゲンガーの物語「ドッペルゲンガー」、事故で死んだ女性が、死後もこの世にとどまって残された家族たちを見守ることになる「時空の亀裂」等々、十二篇のゆるやかに連関した物語。千夜一夜物語のような、それでいて現実世界の不確実性を垣間見せてくれる、ウィットブレッド賞受賞作家によるきわめて現代的で味わい深い短篇集。
1投稿日: 2013.06.01
powered by ブクログ黒背景、ソファにすわる女性とでかい猫、大事を飾る小物たち。 表紙はぱっと見、素敵なんだけど、絵自体はあまり好きじゃない。 中身も同様に、あらすじを読んでおもしろそうだと思ったんだけど好きじゃなかった。 最初の話を半分くらい真面目に読んで、あとはパラパラ拾い読み。 エイミー・ベンダーみたいなのを期待したんだけど(期待したがゆえに)ひどくつまらなかった。 「お買いもの」についてはブリジットジョーンズの日記」みたいなつまらなさ。 私がうまくのれなかったってのはあるんだろうけど、わざとおぞましく書いているのか普通に書いたら下品になっただけなのかよくわからない。 文章もばっちり翻訳調で読みにくい。 横文字をそのまんまカタカナにしたような言葉が多い。 とりあえずフレンチメイド?はフランス風のメイドじゃないと思う。 ナポリタンスパゲッテーとナポリのスパゲティくらい違うと思う。 登場人物が「エキゾチックな響きの言葉ね」と言っても、私にはその感覚がいまいちわからない。 それが馬鹿げた感想なのか豊かな感性なのか判断できない。 この辺は私が読みなれていないせいなんだろうけど、どうも全体的にどんな印象を与えようとしているのかわからない。 感覚だけで読むには趣味が合わなかった。
0投稿日: 2013.05.21
powered by ブクログシュールという表現がピッタリなゆるく繋がった連作短編集。 神話や古典ネタがたくさん出てくるけど、西洋の方は普通にこういう知識を持っていて、この手のネタを楽しんでいるのだろうか。 これが日本verだったら、私はちんぷんかんぷんな気がするのです。 (ラッキーなことに、ギリシャ神話やヒンズー神話、エジプト神話や千夜一夜物語にもひととおり目を通したことがあるので、おぼろげにわかったつもりになれたけど) まぁ、でも、あまり好きな感じの作品ではないかも。 表紙の猫様に釣られました。
0投稿日: 2013.05.18
powered by ブクログそれぞれがとても奇妙で不思議な物語たち。 ひとつひとつ余韻を残しながら新たな物語へ読み進むのだけど、作者のさり気ない仕掛けにハッとさせてくれる新鮮さがそこここにあり、その発見が楽しい。 発見の度にまた読み戻ってみたり。 シュールさの中に滑稽な味わいもありその狭間のふわふわ感がたまらない。 「これで世界が終わるわけじゃないんだから」の言葉は温かく希望を感じさせてくれる一方で悲観の吐息にも聞こえる。 この言葉を発する人物の背景を思うとその言葉は光になるか闇なのか。 さほど濃くはないゆるやかな奇想さが読後に心地良い。
1投稿日: 2013.05.15
powered by ブクログ図書館で猫に誘われて借りた本。不思議な雰囲気で結構楽しめましたが、少し読みにくいかな。翻訳のせいかもしれませんが。
0投稿日: 2013.04.23
powered by ブクログ雑誌で取り上げられていたので読んだが、何がいいのかさっぱり分からない‥‥欧米人が読むと面白いのだろうか?
0投稿日: 2013.04.18
powered by ブクログなんだろう、なんか好き。アイルランドの空気と、滅びの気配と、やりきれなさ、諦め、ほのかな明るさ。いつもの世界が少しずれてしまって、それもありかと笑ってしまうような感覚。
1投稿日: 2013.03.22
powered by ブクログ「奇想小説」の部類に入るんだろうが、読み心地は悪くなく、短いお話同士のゆるやかなつながりを楽しんだ。エキゾチックで、少し残酷で、これもまた「千夜一夜物語」に連なる語りといえる。
0投稿日: 2013.03.18
powered by ブクログかなり好きな世界。 千夜一夜物語のような現実と幻想がまじりあった世界は、そのブレンド加減の好みが人によって違うと思うのだけれど、ワタシにはこの小説の世界は絶妙。 最初の「シャーリーンとトゥルーディのお買い物」がシュールで笑える。 かといって、この作者の長編は読めないだろうなとも思う。ぷっつりと結末が切れることの面白さを感じるから。
2投稿日: 2013.03.12
powered by ブクログそれぞれの話が関わりを持ちながら展開する短編集。 この主人公は前の作品に端役で出ていたはず、と振り返りながら読んだり、楽しめます。 でも最初の作品だけはどこか違和感を感じながら読み進めていくと、、、 ああ、こういう話だったのかと最後の話を読んでタメ息。 ケイト・アトキンソン、上手いなあ。
1投稿日: 2013.03.01
powered by ブクログ図書館で借りたが買って手元に置いて何回も読み直したい程好きな作風だった。装丁が素敵で借りたけれどとてもよい本にあえて嬉しい。
0投稿日: 2013.02.15
powered by ブクログさらっと描写しているが、結構汚らしい風景の中の群像劇。殺伐とした風景とリリカルさ、というのか、なんか要素の組み合わせがあざとい印象。全体を通して感じる、わざとらしい少女っぽさに辟易した。大人になりきってしまうと、読みにくい本。
0投稿日: 2013.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ぽつぽつと緩やかに繋がった、ほんのり群像劇テイストな短編集でしたが、 辛口ながらもバッサバッサと軽妙なリズムで突き進み、 時折ブラックな笑いに誘われる、奇想と現実のスクランブル。 しっかりと長編を読み終えたかのような満足感が残りました。 装丁も素敵。
1投稿日: 2013.02.04
powered by ブクログ現実と非現実が交錯する短篇集。 それぞれの短篇のひそやかなつながりも心地いい。 ファンタスティックなのに、妙にリアルで身近な感情が描かれているように思う。各短篇の冒頭に捧げられた、オウィディウスや聖書などからの引用もいいし、全体にヨーロッパ的な香りがあるように思う。 「テロメア」、「大いなる無駄」、「忘れ形見」が心に残った。
0投稿日: 2013.02.04
powered by ブクログ短編集といっても、ただ短編を集めたのではなく、かなり巧みに構成されている。どれもシニカルでブラックだけれど、胸をうつところもあり、素晴らしかった!幼い子どものいじらしさから思春期の子の手に負えない様子、独り立ちした子の勝手さなど、すごくよく書けていて、母親の気持も子供の気持ちも痛いほど伝わってきた。好き嫌いが分かれそうで誰にでもお勧めってわけにはいかないが、ジュディ・バドニッツなんかが好きな人には合っていると思う。 表紙の絵にもなっている「猫の愛人」、「魚のトンネル」「大いなる無駄」など、繰り返し読みたくなる。
2投稿日: 2013.02.03
powered by ブクログゆるくつながる12の短編。 洋酒の利いた高級チョコレートの詰め合わせを一箱食べたような読後感。 ごちそうさまでした。
0投稿日: 2013.01.27
powered by ブクログ――世界が終わるわけではなく タイトルに惹かれて購入。すばらしい世界観。 毎日をひたすら生きてみたりちょっと息抜きしてみたりときに逃げたくなったりこもりたくなったりそんな日常を私たちがもし、ありのまま受け入れたなら。 舌にのせるとさながら美しく光り輝くドロップはたまた宝石のような美しい言葉たちに魅了される、ありそうでなく、なさそうである、現実それとも夢なのか、そんな細長い境界線の上を驚くほど華麗にバランスをとりながら読者を惹きこみ魅了する、ナンセンスコメディもしくはナンセンスメルヘン。くせになるちょっとたまらない本でした。
1投稿日: 2013.01.19
powered by ブクログ12 の作品からなる短編集。 各編のゆるいリンク、不安定感?、不確実性?が、 ちょっとタマラナイです。
0投稿日: 2013.01.13
