
総合評価
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powered by ブクログ時代背景が違いすぎて、あんまりためにならん。 なんてったって、執筆されたのが1960年なんだから。 女の子を誘うのに手紙なんて書かないし、そもそも俺は手紙を書いて送ったこともない。 遠藤周作の作家としての修行の話は面白い。 『何から何までこの、「ようなゲーム」に換言して懸命に頭をひねらねばならぬのであるから退屈する筈がない。こうして遊びながら形容詞の勉強をしたものでした。』(p.53) 『まず本の読み方が違ってくる。今までパラパラ、スラスラなんの気もなく読み過ごしていた小説も、自分が□□「ようなゲーム」をやる身であるから、プロの作家たちがどういう形容詞を使っているか、今までになく関心が出てくる。一句、一語、「なるほど」「これはうまい」「なんだ」「プロにしては下手だ」あれこれ色々な感想が起こってきて小説の頁をめくるうちに、この修飾語の表現を沢山学びとることができるのです。』(p.54) 俺も手持無沙汰な時に「ようなゲーム」をしてみよう。 今日はモンスターを飲んで初めて赤福を食べた時のように目がさえている。
8投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ表現に関して一読してみるとよい本として紹介されていた作品。私にとっては少し昔の作家さんの印象があって、読みにくい文章なのかなぁと構えていたものの、挑戦的なタイトルに興味を惹かれて読んでみた。そしたらびっくり。中の文というか語り表現が、内容以前に単純に楽しかった。まっすぐさっぱりアイロニックで、こんなに吹き出すように読む本だとは思わなかった。 男女の捉え方や、取り上げられているものが手紙、というのが時代を感じさせるものの、伝えたいことを伝える、という観点は現代も変わらない。大切なことは「読み手(相手)の身になって」ということ。 食わず嫌いせずに読んでよかった。
1投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログあとがき込みでこの本を読んで良かったと思う。 この時代、手紙が今と比べてどれ程重要なツールだったか知った。
3投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
狐狸庵ものの先駆けなる、手紙の書き方を中心とした軽妙なエッセイ。死後発見された原稿ながら、昭和三十五年ごろの、新婚で幼い長男を抱えた遠藤周作が肺結核を患っていた頃のものらしい。 男性読者を想定したものでもあり、かなり時代は感じさせるし、すごく腑に落ちながら読んだわけではないが、「読み手の身になって」書け、という一貫した主張も時に語られる人間心理も普遍的なものである気がした。恋文書く側は男性編で、断る側は女性編と銘打たれているのが、昭和というより平安時代の古典常識だなと思った。森鴎外は『雁』で、「見られる」女から「見る」女への転換と挫折を描いたけれど、このエッセイでは一貫して女は受け身。その辺が特にこの作品の古さを印象づけていると思う。良い悪いではなくて、そういう時代だったんだね、っていう。古さでいうならモガとかモボとか死語だし。まず候文で手紙を書く発想はそもそもない。 私は手紙を書くのは好きな方だけど、こうして見ると昔はこんなに手紙が身近なものだったのかって驚く。メールやLINEが発達した今、もはや手紙自体が絶滅危惧種だし、そうするとここで筆者が述べていることの半分くらいは絶滅危惧種属性だけれど、メールでもLINEでも対面のコミュニケーションでも、要するに相手の立場に立って相手との関係性を考えながら、紋切り型でなくやりとりをするのが血の通ったコミュニケーションよね、って思う。 あとあたかも当然のように書いてるけど、手紙を送られたら嬉しいものだろう!っていう前提に立っているのが力強い。メールでもLINEでも、迷惑じゃない?って考えがちな私としては、そこそんなに自明視して大丈夫そう?って若干心配になる。
2投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館でなんとなく手にとったら遠藤周作の本だった。 手紙の書き方についての本。 没後10年の節目に見つかった原稿だそう。 古い時代の例文もありながら、現在にも通じる内容。 形式より「読む人の身になって」書くことが大事と。手紙を書くときの気持ちが少し楽になった。
1投稿日: 2023.07.30
powered by ブクログ筆不精を直す話。今の時代なかなか手紙を書く機会はないが、昔からよく書いていたことを思い出す。 便箋、封筒、葉書、切手を身の回りに用意しておくこと。字の上手下手や文体にこだわらず書いていたことを思い出す。 恋文に関することに多くの紙面を割かれている。 書き手に興味を持たせる。 相手の美点を上手に褒める。 無駄な不安感や警戒心を与えない。 ネチネチしたものの言い方を避ける。 褒める場合の要領は以下の2点。 抽象的な褒め方はしない。 彼女だけが気づいていて、あまり他人が気づいていないところを探す。 断りの手紙はハキハキと書く。 お悔やみは難しい。著者もそう感じている。 ちょっとした葉書や挨拶状、手紙こそ相手に印象を与えるように注意すべき。 書く前に相手の趣味や経歴などをよく考えて、喜ばれるようにする。 年賀状や、暑中見舞いより、季節外れの思いがけない一枚の葉書が相手の印象に残る。 本書は遠藤氏が亡くなってから見つかった原稿とのこと。しかも執筆から約半世紀後。
0投稿日: 2023.03.21
powered by ブクログ遠藤周作の手紙の書き方指南。内容的に流石に現代では無理だと思うものもあるが、骨子は今も充分通用する。「ようなゲーム」、表現力を高める訓練としてとてもよさそう。
1投稿日: 2022.10.31
powered by ブクログ気持ちを伝える手紙の書き方を、おもにラブレターの例で楽しく解説してくれている。今の時代、手紙を書くことは少ないが、デジタルで文を書くことは避けられない。またラブレターを書く年齢ではない人も、周りの人から共感してもらったり、好感を持ってもらいたいケースは多くある。そんな時に何をどう書けば相手に伝わるのか、この書はためになることを丁寧に教えてくれている。 狐狸庵先生が小説や随筆を書くときに、いつも気にしていたポイントなんだろうと思う。
1投稿日: 2022.08.10
powered by ブクログタイトルが長い!そして挑発的! 長すぎて、逆にそれが目を引いて買ってしまいました。 色々な場面においての手紙の書き方についてです。 だいぶ昔に執筆された本のようで、今はあまりお目にかかることも少なくなった(…と思われる)ラブレターの書き方なども入っていますが、つづられ方にユーモアがあり、面白おかしく、でもフムフム、と納得してしまいます。 なるほど、同じことを伝える内容でも、書き方ひとつで相手が受ける印象ってこんなにも違うのだなぁ。 筆不精を克服した筆者のコツも書かれていますよ。
1投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログ相手の心を動かす手紙はどう書くのか、ユーモアを交えながら講義形式で説明する。手紙の書き方だけでなく、人付き合いでの普遍的な大切さが書かれていて、読んで肯くことばかりでした。
1投稿日: 2021.08.05
powered by ブクログ心の込められた手紙を書くには『読む人の身になって』書くと良いが、【どのようにして】という部分を、例題を絡めて綴られている。 手紙について2割、恋文に5割、お見舞い・お悔やみに2割、他1割といったバランスで、主にラブレターに関してだが、要領は他の内容でも使うことの出来るものだ。 少し古い価値観も見られるが、家族へしっかりとした手紙を書きたいと考えていた身としては、概ね参考になった。
1投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログ手紙を出す際の極意。「読み人の身になって」「状況に応じて」認める。手紙やハガキが減った今でもメールの打ち方、タイミングに通じるものがある。2020.8.23
1投稿日: 2020.08.23
powered by ブクログ手紙の書く時の考え方の本。 「読む人の身になって」書く。 当たり前のようだけど、忘れがちな事が事例をあげて丁寧に説明されている。 洒落た言い回しじゃなくてもいい、形式にとらわれていては心が伝わらない。 読めてよかった。
0投稿日: 2020.07.20
powered by ブクログ友人に勧められて読了。 前情報なく読み始めたら手紙の話が始まって、 タイムスリップした気持ちに。 「ようなゲーム」これはすごく参考になる! 日本語の難しさ、面白さ、美しさを改めて感じられる本でした。こんなふうに使いこなせたらどんなに良いだろう。 ほかの遠藤周作の本も読んでみようかな。
1投稿日: 2020.03.05
powered by ブクログ読了。友人に勧められ読み始めた。色んなシーンの手紙の書き方を、良い例悪い例とを挙げて説明してあり色々と参考になる。自身は筆不精だったとあるが本当だろうか? 語彙力ことに形容詞の多さが文章のうまさを引き立たせる。相手の気持ちになって書くのはどんな手紙でも共通のこと。 手紙について書いてあるけれど、遠藤周作氏の小説の言葉の面白さの裏側を見たような気もした。 狐狸庵先生的解説でとても読みやすい。十頁と言わずサラサラと読める。
0投稿日: 2019.06.30
powered by ブクログ謇狗エ吶?譖ク縺肴婿縺ォ縺、縺?※縺ョ縲√Θ繝九?繧ッ縺ェ how to 譛ャ縲ょ?螳ケ縺昴?繧ゅ?縺ォ縺輔⊇縺ゥ譁ー蜻ウ縺ッ縺ェ縺?′縲√↑繧薙→縺ェ縺丞庄隨代@縺??
0投稿日: 2018.12.31
powered by ブクログ10ページなんかあっという間に読んでしまうくらい面白かった。遠藤周作さんは名前しか聞いたことがなく読んだことがなかったが、こんなに面白いエッセイを書く人だとは知らなかった。 手紙の書き方を教えてくれる本であるが、今でも通用する内容でとても参考になる。
1投稿日: 2018.12.22
powered by ブクログヒョンなことから何冊か読んでる遠藤周作、面白いんだよなぁ。みんな読めばいいのに。 この本に関して言えば,今言われてるようなことって大体何十年も前から言われてるんだなぁ,なんてことをフレーズに引用した。
0投稿日: 2018.12.20
powered by ブクログ流石に古い。しかし、文章修行の下りは成程と思う。P49 ルール1 普通、誰にも使われている慣用句は使用せず、 ルール2 しかもその名詞にピタリとくるような言葉を探せもう一訓。小説以外の文章は読む人の身になって書け。夏の眩しさや暑さを描くなら光の方から書くな。影の方から書け。P104
0投稿日: 2018.11.20
powered by ブクログ死後に未発表の原稿が見つかり出版された本。読み物として面白かったし、遠藤周作がこんな軽快な文章を書くだんて意外だった。修飾語の表現を鍛える「〜のようなゲーム」はぜひ習慣にしたい。
0投稿日: 2018.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説の大家とはいえ、病気のお見舞い文はそんなに詳しいのかな、等と思っていましたが、後書きによると、入院中に書いていたとのこと。 そう思って読み直すと突然胸に来る内容に‥。 恋文の書きかたが多いです、個人的にはどれも最もだと思いながら読みましたが、女性へのアンケート調査的にはあんまりヒットせず‥。
1投稿日: 2018.02.11
powered by ブクログ手紙に関する新しい発見もあったし、筆者の文章との向き合い方も知れた気がする。みんなに読んでほしいな。
0投稿日: 2017.10.29
powered by ブクログようなゲーム(なにかを見たときに使い古された例えではなく違うことを考えること)、抑制法(修飾されたり、詳細な経緯を書いたりといったただ長い文章よりも文章表現を最小限に抑えた方が胸に刺さる場合がある。)氏曰く、「感情をあふれさすより、それを抑制して、たった一すじ眼から泪がこぼれる方がはるかにその感情をせつなく表現するものです。」。転移法(本当に言いたい単語を言わずに他の表現から匂わす。)「夏のまぶしさや暑さを描くなら光の方から書くな。影の方から書け」。分かりやすく、印象深い手紙の書き方を教えてくれるいい本。このユーモアに富んだ手紙教本を病室のベッドで書いたというからさすがだなと思う。 遠藤周作はおもしろい。「沈黙」や「侍」との同じ作者とは思えない、このふり幅が魅力だ。
1投稿日: 2016.07.03
powered by ブクログ故遠藤周作さんの遺稿。 今読んで、人の20年というものは大きいものだと思った。90代まで元気に人生を楽しんでいる人もいれば、遠藤さんのように70代で帰天される方もいる。もう70になったら、それほど楽しいこともないんではなかろうかとうっすら思っていた私だが、もし遠藤さんが90代までご存命であったら、もういくつの作品が世の中に残ったのだろうと考えると、そう思った。 本文は、手紙の書き方を通して、遠藤さんの文学に向かう姿勢が伺える。後書きにある様に、妻とまだ独り立ちしていない息子を残して入院中の作品であるという前提を踏まえて、入院する人への手紙などを綴る心境を書いてあると思うと、作家とはなんて大変な職業だろうと思う。結局回復をなされたのだけれど、遺されるかもしれない家族のため、少しでも残せるものを多くと病床で向かい合った作品と知ると、確かに胸に迫るものがある。 人の心理をなぜここまで理解できるのだろうかと、鈍感な私は思う。でも、それにしても、なぜ男性からの手紙はお誘いで、女性のための指南は断り指南なんだろう(笑) 「ようなゲーム」は参考になった。日常の光景を、①使い尽くされていない②ぴたりとくる形容詞を使って表現する練習をすること。 相手の気持ちをキャッチするために、 ①抑制法 文章の第一原則。 自分の感情や気持ちを文章の始めから終わりまで訴えない。涙より、はんかちを握り締める手の方が印象的など。 「夏のまぶしさや暑さを描くなら光の方から書くな。影の方から書け」 夏の暑さを描写するのに、「太陽がぎらぎら」という表現は使い古されて、読む人は食傷気味。むしと、そういう場合には太陽の光には触れず、白い路に鮮やかにおちた影、などを書いた方が効果的。 ②転移法 ある感情や観念を説明するのにそれをそのまま現す言葉を使わずに、別の言葉で表現する方法。 興味のない相手の心をキャッチするために、 ①自分に興味をもたせる ②相手の美点をうまく褒める ・抽象的に褒めない ・相手だけが気付いて、あまり他人が気付かないところをほめる ③むだな不安や警戒を与えない ④ネチネチした物の言い方を避けよ
0投稿日: 2016.05.14
powered by ブクログ没後10年を経て発見された遠藤周作の未発表原稿で、ユーモラスな引きながら手紙の書き方を読者に指南する本です。 男性から女性への恋文の書き方、女性が男性の誘いを断る手紙の書き方、病気に見舞われたり身内に不幸があったりした知人に手紙を書くときに気をつけなければならないことなどが解説されています。 著者の文章作法をかいま見ることのできるような箇所もあり、おもしろく読みました。
0投稿日: 2016.01.28
powered by ブクログ十頁だけなんてとんでもない、最後まで飽きることなく読んだ。色々なシチュエーション、その時の複雑な心情に合わせた効果的な手紙の書き方について語っておられるのだけど、私のイメージを良い意味で裏切るようなひょうきんさとユーモアが文章に表れていて、為になるのに堅苦しくない。メールやSNSが普及して手紙離れしている現代でも通じるお言葉ばかりで、手紙が書きたくなる。また、これらのコツはメールなどでも使わなきゃなと思った。
1投稿日: 2015.12.02
powered by ブクログ遠藤周作の手紙の書き方エッセイ本。 特に目新しいことが書いてあるわけではないけど、ユーモラスでわかりやすい。 ほとんどラブ・レターの話だけど。 メールもLINEもない時代のラブ・レター。 受け取る人の立場に立って文章をかくこと。 無理に形式ばった手紙を書こうとせず、とりあえず、書いて、ちゃんと投函することが大事。
1投稿日: 2015.06.29
powered by ブクログこれ、みんな読んだらいいよ。手紙だろうがメールだろうが、同じ心がけが必要だよなぁ。そして、やっぱりこんな時代だからこそ手紙をもらえたら嬉しいよね。
1投稿日: 2015.06.14
powered by ブクログ遠藤周作氏の作品は、海と毒薬や沈黙しか読んだことなかったため、最初はイメージが違ってびっくり。なんて洒落ててお茶目な人なんだろう!手紙や私信を出すときの書き方や心構えなんかの指南書だが、堅苦しくなく、面白く読める。恋文のところなんかは笑ってしまったけれども、相手があってこその文章、この本で学んだことは大切にしたいと思う。
1投稿日: 2015.05.25
powered by ブクログ人の心を温めるそして自分のこころも温める考え方の秘訣が、 遠藤周作さんは「侍」「死海のほとり」など、キリスト教にかかわる作品を何冊か読んだ気がします。こころの洗われる美しい内容であるところは、ワタシにとっては三浦綾子さんと同じジャンルの作家さんです。 執筆から半世紀たって発見されたこの作品は、なるほど内容は50年前の手紙を書く秘訣の内容ですが、人の心を温めるそして自分のこころも温める考え方の秘訣がちりばめられていました。遠藤さんの作品はワタシにもいっぱい残されています。じわじわと少しずつ読みたい作家さんの一人です。
1投稿日: 2014.12.19
powered by ブクログ手紙の大切さ、手紙の書き方について書かれている。 当時に比べて今は手紙を書くことがあまりなくなって、この作品に教えてもらったことを実践する機会があるかどうかはわからないが、それでも読んでよかったと思えた。 どんなコミュニケーションにも通ずることばかりだったし、何より、読んでいてとても楽しかった。 ユーモアを交えて書かれた文章はリズミカルで、今とは大分言葉遣いが違うにも関わらず、すんなりと頭に入ってきた。
1投稿日: 2014.11.26
powered by ブクログ時代背景、使うツールは違えど、基本は変わっていないなと実感。 人間の気持ちの扱い方なんて、そう変わらないのだなと。 手紙の書き方は相手の身になってするような、ゲーム。ブログにも応用ブログはラブレターを書くようなつもりで(笑)自分の言葉で自分なりの表現、慣用句、形容詞を作り出すことも大事。 オリジナルな言葉。 形式的な書き方をしない。 形式的にすると楽だけど、ないように変化がない。。。 時には、すんごい入り方をしても良い。 いろいろなスタイルで伝える。 下手でも自分の言葉、思いを書く事で次へのきっかけを見つけられる事を期待して 文は相手の身になって、受け取る側読み取る側の身になって、どう感じ取るか、どんな情報を欲しがっているか想像しながら、書き上げること。 これは一つの訓練。誰に対して書いているかイメージを繰り返す。 伝えたいことを何度も連ねない。 最後に強烈なインパクトを この作品の時代背景がいつなのかと思いながら読み進めると、昭和35年頃、、、。女性の変わりよう(大胆に)はかれこれ50年以上続いているという事に、、、(笑) ※一寸(ちょっと)
1投稿日: 2014.09.02
powered by ブクログ作家の勉強の一環として、たとえを勉強するのは面白いなあと思いました。遠藤周作さんの文章は優しさを感じます。
1投稿日: 2014.07.04
powered by ブクログ手紙の書き方についてユーモアを交えつつ教示した本。 書かれたのが昭和30年代なので、言葉回しが今の時代には合わず、そもそも手紙をしたためる機会が無いので本来の活かし方は出来なさそう。 しかし、表現力の鍛え方や、相手にモノを伝える姿勢も述べられているので、文章力を上げるには適していると思う。 また昭和30年代の若者文化を垣間見れる点も良かった。
0投稿日: 2014.05.21
powered by ブクログ人付き合いのときの態度、言葉すべてに通ずるものであるように思う。 てらいすぎず、しかし相手に寄り添う。それで考えすぎて固まってしまうのではなくて、それでも一歩前に出て、できる範囲で相手に関わり続ける。そうやってちょっとずつ上手く人と接する練習をするほかないのかなあ。
0投稿日: 2014.05.17
powered by ブクログ手紙を上手く書きたいって人のための本です。少し自慢ですが、だいたい私が思っていることや考えが同じでした。この本の刊行はずいぶん昔ですが、時代の変化があっても書く技術に変化はありませんね。
1投稿日: 2014.05.01
powered by ブクログ古い本だけど、中身は現代でも通じる、手紙の書き方。 コミュニケーションの本質はいつの時代も変わらないよね。 昭和のエッセイを読む機会が今まで殆ど無かったので、氏の味のある文章にえらく感激しました。
1投稿日: 2014.04.12
powered by ブクログ読書録「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの 本を捨てて下さって宜しい。」4 著者 遠藤周作 出版 新潮社 P25より引用 “いずれにしろ名分を書こうとする意識やむつかしい手紙文の文 例をマネる必要が全くないと考える時、あなたは少しは手紙を書 くのが気楽になりませんか。” 目次から抜粋引用 “一寸したことであなたの人生が変る 筆不精をなおす一寸したこと 手紙を書く時に大切な一寸したこと 返事を書く時に大切な一寸したこと” 芥川賞作家である著者による、手紙の書き方についてのコツを 記した一冊。 セールスマンの売り込みについてから具体的な文章の書き方ま で、すぐにでも使えそうなコツが紹介されています。 長年未発表だった原稿を元に出版されたものの文庫化。 上記の引用は、筆不精の直し方のコツを記した章での一文。 最近の私は手紙どころか年賀状すらメールで済ませてしまうので すが、メールであってもやはり文章を書く時はそれなりに力が 入ってしまうものです。 筆不精にならないためにも、気楽に文章のやりとりが出来る相手 がいるということが、結構大切なのではないかと思います。 一つ一つのコツが細かくまとめてあるので、人に対して文章を 書く時にとなりにあると便利な一冊なのではないでしょうか。 ーーーーー
1投稿日: 2013.12.17人のこころをつかむとは
この本は遠藤周作死後に見つかったエッセイだが、不思議と、現代のコミュニケーションに苦しむ人が欲しかった答えが書いてある。 人のこころをつかむとはどういうことか。 就職の面接や、仕事でのお客様との対応、好きな異性への気持ちの伝え方など、人生のあらゆる面で遭遇する、人と人とのコミュニケーションの具体的な事例がでてくる。ずばり解決方法を提示してくれるのではないけれど、示唆に富んだアドバイスを与えてくれる。 私は、文章表現範囲でのきれいな言い回しとか、かっこつけた言い方とか、俳句の季語的な教養の話かと思って本書を手に取ったのだが、そういう発想自体が浅はかだった。 そういう、自分の中に閉じた考え自体が、「伝わらない」ことの根本であって、本当に人にこちらが言いたいことを伝えるには、「伝わらないかもしれない」恐怖を胸に秘めつつ、それでも相手に「私はあなたのことが大事だと思っている」ことを、言葉ではなく、行動で示し続けることが肝要だと説いているように私は読んだ。 ずばり言い切り型で明快な答えで書いていないことが、むしろ、 コミュニケーションの本質とは、人それぞれ、場所それぞれで、こころの持ち様くらいしか他人から教えてもらえないのだといわれているようで、その点も深みがあってとっても勉強になった。 本自体は長いものではなく、文章も軽快なのに得るものは多い。 おすすめです。
2投稿日: 2013.10.07
powered by ブクログ遠藤周作さんが、手紙の書き方について思うところを述べたエッセイ。というか、柔らかい手紙文章術。 今風に言えばメール文章術、と置き換えられる内容ですね。 特段に心打たれる事はなかったですが、全体に砕けた分かり易い物言い。謙虚さと誠実さ、それにユーモアの志向が明確で、井上ひさしさんとか北杜夫さんという味わいでした。少し進んだ時代だと椎名誠さんとか。 冒頭の章で、貰う側になれば、手紙貰って嫌なことはまず無いよね?ちょっと、嬉しいよね? と、述べてる部分があり、具体的でわかり安く腑に落ちました。 遠藤周作さんは、「文学者ではなく小説家です」という感じで、平易で、良い意味で俗であることに拘られたそうですが、そういう魅力は感じました。 あと、タイトル。ちょっと、あざといかもだけど、まず秀逸だと思います(笑)。
0投稿日: 2013.07.13
powered by ブクログラブレターやお悔やみの手紙文を検証しながら、相手の身になって考える文章とはどんなものかを解説している
0投稿日: 2013.07.06
powered by ブクログ遠藤周作・・・狐狸庵先生が他界されてからもう17年たちます。 狐狸庵先生の作品は多く残されていますが、 この本は、死後偶然見つかった未発表原稿をまとめたものだそうです。 遠藤さんファンにとっては天国からの贈り物ですね。 遠藤さんらしい作風でユーモアを交えて 実にわかりやすく、主に手紙の書き方を書かれていました。 「一寸したことですが・・・」で始まる文章は、 お礼状からラブレターにいたるまで、 手紙を送る相手をいつも気遣って書いてください。と、 細やかな心遣いを、わかりやすく述べられていました。 手紙をほとんど書くことのなくなった現代をみたら、 狐狸庵先生は何と思われるでしょう。 なにしろ、恋人同士の別れは、 携帯メールで「好きな人ができたの」と送るだけですむ時代です。 じっくりと文字を読んで 書いた人の気持ちを思い浮かべるような情緒もゆとりもないのです。 なんと、殺伐とした時代でしょう。 ・・・なんて、偉そうにいう私も、 確かに昔は筆マメで、よく友人に手紙を書いていたのに 最近は乱筆ということもあり、手紙を書いていません。 なんだか痛いところを狐狸庵先生にたたかれたような気がしました。 すみません。狐狸庵先生! PCメールでもいいから、相手を想いやった文章を心がけます。 十頁読んで面白かったので、最後まで読み あらためて狐狸庵先生の温かさがわかりました。 手紙や人の交流の大切さを 今一度噛みしめるのに最適な一冊です。
0投稿日: 2013.06.30
powered by ブクログ4年ほど前に文庫本として刊行されている本ですが、解説にあるように、今日時点(2013)では、約50年ほど前に書かれた原稿のようです。挑発的なタイトル(10ページ読んで飽きたら捨ててよろしい)という本だったので、読んでみました。 気づいたら、数十ページは読み終わっていて、読まれる手紙を書くにはどのような点に気をつけるべきかという考え方は、いまでも役に立つと思いました。解説では、かなり前に書かれたという感じを受けないと書かれていましたが、私は少なくとも戦前に書かれた文章なのだろうなと思いながら読んでいました。 今では、手紙の代りに、メールや Lineを使って若い人はやりとりをするのかもしれませんが、その時にも役立てる必要がありそうですね。自分の打った内容を冷静に見直す時間を確保するのは、手紙を書くよりも難しそうですが。 数々のアドバイスがありますが、現在の環境に置き換えて(自分なりに解釈して)取り入れていこうと思いました。 以下は気になったポイントです。 ・筆不精をなくすには、1)便箋・封筒・切手を身のまわりにいつも用意しておく、2)趣味のよい便箋、封筒を使って手紙を書く楽しみをもつ、3)便利な葉書をいつも鞄やハンドバックに入れて置いて、外出先の途中で大いに利用する(p33) ・手紙を書くとき、1分間だけペンを持って目をつぶる、これを送る相手の人の今の顔形を心に思い浮かべる(p44) ・文章を書くときに気を付けるのは、1)冒頭文は文例集のような形式的慣用句は使わない、2)相手の性格、趣味などを手紙を書いている間だけ眼に浮かべる、3)自分の言いたいことをぶっきらぼうに描いた手紙は良い手紙とは限らない(p76) ・見舞状のコツ、1)月並み文句は使わない、2)病人を苛立たせることはかかない、3)同じ病気の人の全快を知らせる(p87) ・ラブレターでは最後の1行で、ゆさぶりをかける(p102) 2013年6月9日作成
0投稿日: 2013.06.09
powered by ブクログ遠藤周作さんの、昭和的なユーモアが散りばめられたお手紙講座本。特に「悪い」手紙の例が、もう笑ってしまう。 しかし、今の世でも何がヒントになるかと思いきや…そこは…といったところ(個人的感想)。実用書というより娯楽本ですね。 本の趣旨としては、相手を思いやって、更に定形分や気取った文章を避けてと言う事が書かれてます。
0投稿日: 2013.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルからは想像できないが、 遠藤周作がラブレターの書き方を説明している本。 思い出すのは、三島由紀夫も手紙の本を出している。 趣向は違うが、人間性が現れていて、本だけではなく作者にまで惹かれる。 手紙を書く重要性からはじまり、なぜ筆不精か理由があり、手紙を書きたくなる方法まではじめに説明がある。 タイトルの10ページは過ぎるがもちろん続けて読む。 あとは、例文を踏まえながら「読む人の身になって」を説明されている。 「海と毒薬」や「沈黙」などを書いた作者とは思えない、とてもユーモラスであった。 内容は、「読む人の身になる」以外にも、3つが一貫している。 ・書き出しに注意。決まり文句で始めない。 ・自分の言葉で書く。 ・短文にする。 最近、手紙を書くことはほとんどなくなったが、メールの影響で文章を書くことが増えた。 この本はメールを書くのにも応用できる。 自分に特に役立ったシチュエーションは二つ。 「断るときの手紙」と、「お悔やみ状」の書き方。 本文にもあったが、「お悔やみ」はとても難しい。 先日、母が他界した際いろいろな方からメールをいただいた。 もちろん、メールをもらったことだけでたいへんうれしかったが、 思い出せば、形式にとらわれすぎているもの、感情が大げさなものなど多かった。 お悔やみ状は「あなただけでなく、自分も同じような悲しみにあった」ことを書くことがポイントとなっている。 確かに、そうである。 私がもらったメールで一番心に響きなぐさめられたのは、同級生の親友からもらったものだった。 「俺らもそういう年になってしまったよね」
1投稿日: 2013.05.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
題名に惹かれて読んでみた。面白い。いわゆる手紙の書き方なのだが、定型文などはどうせ読まれないから書かずに、相手の身になって書くのが宜しい、という話。もちろん書かれた時代は古き良き昭和なので、現代とは全く違うのだが、電子メール全盛の昨今にあって、手紙はまたぞろ格別なものになっている。礼状なども、いただくとうれしい気持ちになるので、もう少し筆まめにならなくては、と思う。思わず手紙が書きたくなる。
0投稿日: 2013.05.12
powered by ブクログなんだこの面白さは! 遠藤周作のエッセイは結構、ユーモアに溢れていますが、本書は小説でもエッセイでもありません。ハウツー本です。手紙の書き方、主に男性が女性に出すラブレターの書き方を伝授しています。 そんな、ハウツー本で笑えるなんて! 本書の趣旨から恋に悩む男性向きですが、女性編として「恋の断り方」も記載されています。
0投稿日: 2013.03.14
powered by ブクログほっとんど恋文の書き方じゃないか。タイトルからはまったく想像できない内容だ。遠藤周作はユーモアがあるんだが、前に読んだエッセイの時も思ったけど、少しクドイ? そもそもエッセイがそんな好きじゃないし、たんに手紙の書き方で終始する話だし、それほどオモシロいとは思わなかったなぁ。
0投稿日: 2013.01.16
powered by ブクログ好きと打ち明けたい。デートに誘いたい。病気の人を見舞いたい。身内を亡くした人にお悔やみを伝えたい。そんな時、どうしたら自分の気持ちを率直に伝えて、相手の心を動かす手紙を書くことが出来るのかーー。大作家が、多くの例文を挙げて説き明かす「心に届く」手紙の秘訣は、メールを書くときにもきっと役立つ。執筆より半世紀を経て発へ世を瞠目させた幻の原稿。 冒頭に惹かれて購入したもののやっと読了。
0投稿日: 2012.08.25
powered by ブクログメール世代の若者、中高生も、すっかりメールに慣れてしまい漢字が思い出せない中高年も、虚心坦懐に人の心に響く文章とは何かを再認識するために読んでもらいたい。ラヴレターを題材にわかりやすく解説した文章読本。 読後、いい万年筆と洒落た便箋揃えたくなる。
0投稿日: 2012.08.22
powered by ブクログ手紙を書くことを通じて、小説を書くときの読者との距離の取り方や描写力を鍛える方法などが解いてあって、とても役立つ
0投稿日: 2012.08.07
powered by ブクログ本屋でタイトルが気になって。 いかに筆不精から脱して、素敵な手紙を書けるようになるか。という内容。 描かれた時期が古いので内容としては役立たないところも多いけれど 手紙(メールでも)を出すという行為の根本的な意味、利点を改めて考えさせられた。 とりあえず、引っ越しました、ハガキを出そうと思った。w 海外生活を理由にしたりして、年賀状さえまともに書かなかったり、お返事しなかったりした自分を反省。 ここ数年住居転々としてるからこのままじゃ来年年賀状誰からも来なさそうだ!!
0投稿日: 2012.07.31
powered by ブクログ長いながらも目を引く、独特のタイトルが気になって手にとった本。 遠藤周作の本は初めて読んだけど、ユーモアが効いてて面白いな。 内容は「手紙の書き方」について。 ラブレターやら、お悔やみ状やら、御見舞状の書き方を遠藤周作の観点から書いているのだが、一貫しているのは 「読む人の身になって」「相手の身になって」 「月並みな表現を多用しない」「ありきたりの文章を書かない」 という姿勢。 ラブ・レターのページなどは特に秀逸。今って中々手紙を書かないけれど、ラブ・レターの一つでも書いてみたくなるような一冊。
0投稿日: 2012.07.08
powered by ブクログ遠藤周作による手紙論。 筆不精の直し方、書き出しの工夫、返事の出し方、見舞状の書き方、 そしてラブレターの書き方まで。 軽妙な文章で解説されてます。 どうやって手紙を書いたら、 自分の気持ちを伝えることができるのか。 その秘訣、最も大事なことは「相手の身になって」。 手描きの手紙なんて今時なかなか書く機会少ないと思いますけど、 メールやソーシャルメディアの時代の今こそ 「相手の身になって」想いを伝えるコミュニケーションについて考えてみるのも好いと思います。 良い本でした。オススメ!
0投稿日: 2012.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラブレターの書き方。 □女の子の誘い方 ・税務署の督促書や候文、普段読まないゲーテの引用、18世紀の宮廷のような大時代的な表現は使わない。 ・相手との距離感をつかむ。卑屈になったり相手を美化しない。 ・久しぶりとか、突然ですが、など月並みな書き出し禁止。 ・読む立場になる。 □誘いの上手な断り方 誠意をもつ。相手の欠点を指摘しない。責任を他に転嫁しない。 □病人への見舞い文、お悔やみの手紙 元気で自分が楽しいことばかり書かない。相手が励まされるようなエピソードを書く(不幸→立ち直る的) □形容詞を考える癖をつける。 メモをとる。 □投影法と抑制 光を書くときは影を。一番言いたいことは短く。
0投稿日: 2012.06.04
powered by ブクログ手紙の書き方の本。でも、文章を書く心得でもあると思います。 「ようなゲーム」は面白くて早速試してみました。 毎回例を出して分かりやすく説明してくれます。でも言われてみれば、どれもその通りと言うより当然の事で、人との絆を大切にする為には必要なことばかり。 思わず友人に手紙が書きたくなる本。
0投稿日: 2012.05.24
powered by ブクログタイトルが気になって、10頁は立ち読み。 10頁読んで、私は、面白いと思ったから購入。11頁以降が面白く感じられないかもしれないっていう不安はあったけど(笑)、大切な事だと思う。 この本では手紙だけど、メールでも同じ事。 ただ、相手にどう自分らしく伝えて、"気持ちを"上手く伝えようとするか・・・ まあ、それで時間がかかってしまうのは良くないなーと思う。 でもやっぱり、心がこもっててる方がいい。 手紙を書かない世の中だからこそ、こういうのは、ありだと思う。 相手ありきのものだからね。
4投稿日: 2012.04.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すみません。10頁は読んだ。でも70ページくらいで飽きて、図書館へ返却。 自分はもぉ手紙を書かないメール世代の現代っ子なんだと再認識。 悔しいね。 でも、面倒くさいことがあとから自分のためになるということは再認識。面倒事を好む人間になろう。
0投稿日: 2012.03.24
powered by ブクログ内容は、相手に自分の想いを伝える手紙の書き方である。どうせメールを送るなら、心のこもったものがいい。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログ遠藤周作が教える「相手に伝わる手紙の書き方」講座。これを買った当時の私は、ラブレターでも書こうとしていたのでしょうか。ええ、していたのです(死)
0投稿日: 2012.01.01
powered by ブクログ遠藤周作氏による、相手の心に残る、良い手紙の書き方を記した本。 最大のコツは「読む人の身になって」。繰り返し本書の中で説かれます。 相手を思いやる一言を添えて…など、遠藤周作氏の温かい人柄が感じられる。 MVP:なし
0投稿日: 2011.12.11
powered by ブクログ面白いタイトル。はて、なぜこんなタイトルを?と思ったらこれは未発表作品らしい。そこで、印象的な出だしの一文がタイトルになったというわけか。 遠藤周作の語り口が楽しめる一冊。書かれている手紙の書き方指南については、内容がちょっと時代を感じさせるもので例えが古く(美人女優の例えに香川京子とか有馬稲子とか言われてもわからん・・・)実践的かというとだいぶ疑問。私は実践的なことを学ぶよりも、近所に住んでいる頭のよくて本もたくさん読んでいるおっちゃんの話を聞きに行っている感じで終始楽しんだ。とは言うものの、なかなか普遍的な内容も多く、「ようなゲーム」についての記述もなかなか興味深かった。 手紙は出す相手の身になって書く内容を考えること。単純なようで本当に難しい。自分もたぶんあんまりできてないような気がする。気をつけようと思うけど・・・
2投稿日: 2011.11.20
powered by ブクログ46年以上も前に書き下ろされた文章が偶然見つかった、奇跡のエッセー集。 今「手紙」が見直され、経営者(ホッピーとか)や経営者じゃなくても秘書さんでも手紙を重要視されている方が多いのですが、手紙の効用を再認識した今だからこそ、目を通す価値があるのではないでしょうか。 確かに昭和のあの時代を彷彿させるような(私はまだ25の小娘で当時の時代を生きていたわけではないのですが)事例であることもありますが、「相手を思いやる」「相手によりそう」ことが重要であるという、氏の作品の根底に流れるテーマも含まれており、氏のユーモアエッセー群とはちょっと違うのかなと。感じました。
0投稿日: 2011.04.03
powered by ブクログこの人もこんな本書くんだ!! と思った。どことなく啓発本的で、なにかの入門書的なものを。 ところどころに入っている 笑わせポイント、に時代を感じた。 でも、たいせつにすべきことに いまもむかしもおおきなへんかはないようにおもえた。
0投稿日: 2011.01.19
powered by ブクログ私は遠藤周作の小説とエッセイが好きです。結構熱心なファンかもしれません。この人の作品は沢山読みたいけど、読み尽くしてしまうのが怖くてたまに文庫本を買うくらいしかできません(笑)今回は実家に帰る途中で、フェリーの中で読むのに丁度いい本はないだろうかと思って買ったのが『十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。』です。何ともユニークな書名(笑) そもそもこの本は、遠藤周作の死後発見された未発表の原稿を文庫化したものだそうです。手紙の書き方を良い例も悪い例も取り混ぜてユーモアたっぷりに語った本です。軽くサクサク読めてなおかつ面白い!思わず吹き出してしまうことが何度もありました。そして本来の目的である手紙の書き方の指南書としても、『これは是非参考にしたい!』と思えることが沢山書いていました。
0投稿日: 2011.01.01
powered by ブクログ手紙のすすめ、そしてどのように書いたら好まれるかが書いてあります。 今でもメール技術に十分応用できることが多く載っています。 男性が意中の女性にどのように誘えば効果的かなどもかいてあって面白い。 ただ、女性に対して書いているのは、綺麗な断り方のみ。誘うほうはないみたい。そこには時代の変化を感じますが、やっぱり女性から誘わないで男性に誘ってもらう様に振る舞うのがいいのかなぁとも思いました。 Dec 2010
0投稿日: 2010.12.12
powered by ブクログ手紙の書き方を教えているようであるが・・・ 設定、語調に時代の隔たりを感じるものの 根底に流れる相手の身になった振る舞い 陽ではなく影をえがく視点 抑えた感情であり表現に盛り込まれた愛の心
0投稿日: 2010.09.17
powered by ブクログ知り合いのおじいちゃんに話しかけられてる気分になる。 これを読むと会話している気分になれるから好き。
0投稿日: 2010.03.29
powered by ブクログ47年前に書かれた作品らしいのですが、時代は変われど色恋は変わりません。これは手紙の書き方ハウトゥー本です。メディアが手紙からメールになっても十分活用出来る素晴らしい提案ばかりです!必読!
0投稿日: 2010.02.01
powered by ブクログまだわからない で、今日読み終わりました。 おもいやりの本。 いま、読めてよかった。 今だから大切に思える本。
0投稿日: 2010.01.18
powered by ブクログ題名と、作者に惹かれて手に取りました。 こんな本も書いていたなんて・・・あなどりがたし。 立ち読みですが、面白かったのでいつか買おうと思っています。
0投稿日: 2009.12.04
powered by ブクログ遠藤周作の、亡くなってから10年後に見つかった 未発表の作品なのだそうです。60年代に書かれたものです。 手紙の書き方本です。 ラブレターの書き方に、男性編は「誘う文章」、女性編は 「やわらかい断り方」というテーマを選んでいるあたり、 時代を感じますが、いま読んでもぜんぜん古くさいカンジが しません。モチロン、内容だとか、「~したまえ」「~ですわ」 などといった語り口は古いものですが、文章を書く姿勢だとか 考え方だとかは現代に通じるものがあるのだと思います。 やっぱり狐狸庵先生のエッセイ(ハウツーでしょうか)は 面白いです。思わず「むふふ」となってしまいます。
0投稿日: 2009.11.26
powered by ブクログやっぱり古さが先にたつかなぁ、という感じでした。手紙の例がいくつか載っているのですが、ダメな例はもちろんダメですが、良いと書いてある例もいまいちです。特に恋文例は時代と共に変わりますからね。もちろん、男の人が書いているっていうのもあるのかもしれませんが。 一つだけ現代にも通じるのは、手紙をもらうのはやっぱりうれしいよね、ってことですかね。
0投稿日: 2009.10.15
powered by ブクログ幅広い作品を生み出した、かの文豪の1冊です。 でも、何と言っても目を引くのは、数多い新潮文庫においても最長かと思われるこのタイトル。 実はこれ、書き出しの一文。つまりは、もともとタイトルが無かったのでありました。 というのも、著者の没後10年を経て奇跡的に見つかった未発表稿だったわけです。 で、気になる中身の方はといいますと、これがラブレター講座といった内容。 男性からの恋文の書き方についてが主題となっていますが、ほかにも、女性からの断り方、お悔やみやお見舞いの書き方など多岐にわたっております。 そして、そこに記された作文技術は文章全般に応用可能なだけでなく、他人との接し方、ひいてはその人の生き方全般にまで通じるものを感じます。 この原稿が書かれたのは、なんと50年前。 ですが、半世紀を経てもなおその内容が輝きを放ち続けるのは、筆者の力量もさることながら、手紙というものが“ヒトの気持ちを伝える”ためにある、という本質を射ぬいてるからなのでしょう。 読んでいて、手紙を書きたくさせてくれた1冊でした。
0投稿日: 2009.09.30
powered by ブクログ遠藤周作の背景を知って、愛着を感じてから読んだらわかることがたくさん含まれていると思う。 僕は何も知らないから、基本的には退屈に感じてしまった。 時々、ギラリと鋭いことが書かれていたりして、なるほどぉとなった。
0投稿日: 2009.09.06
