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私の文学漂流
私の文学漂流
吉村昭/新潮社
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総合評価

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    吉村昭さんの少年時代から『戦艦武蔵』が生まれるまでの自伝。 『少女架刑』『鉄橋』など初期作品が収録された文庫本『星への旅』を読んでいると、この本で語られる当時の反響などがより楽しめるると思います。 私は『少女架刑』も『鉄橋』も好きなので、当初の反響がイマイチだったと知って意外でした(とても面白いのに!)。読む人によって評価が異なることについては、吉村昭さん自身が身をもって体験されたことも書かれています。 自伝の他に、初期短篇三作『死体』『青い骨』『貝殻』が収録されていて、これらを執筆したときの吉村さんはどんな状態だったっけ?と、自伝部分を読み返してしまうことでしょう。

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    投稿日: 2021.11.01