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挑戦する脳
挑戦する脳
茂木健一郎/集英社
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総合評価

59件)
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    脳が本来的に持っている挑戦する、という性質の重要性と、その挑戦する能力を必ずしも後押ししない日本社会の問題が理解できた。 「自由」「新しい風景」の中に身を置き続けることで、生命自体が更新される。心掛けたい。

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    投稿日: 2023.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    記録的な巨大台風が日本列島を襲う最中この本を読み、少し前に出版された本ではあるが今ここに生きた思想であることを感じた。 個々人の人生のみならず社会は予測できない物事で混とんとしている。過去もそうであったのかもしれないけれど今の時代は地球規模での出来事に社会も個人も巻き込まれている。「待ったなしの暴風雨のような状況に、私たちは置かれてしまっている」。同じ文脈にとどまっていては対処しきれない。新しい文脈に自らを置き、直面する課題や苦境を自らの必然と受け止め、そこから新たな対処法を創造し続けなければならない。これが「挑戦する」ことであり、有限で不完全な生を備える私たちは、この「挑戦する」という行為をもって自らの脳のメカニズムを最大限に活かし、声明を輝かせることができる。 本書の中では「自由」についても問うている。脳科学からいうと、私たちのいう「自由意志」はほぼ幻想。しかし認識上、自由という感覚が自分自身の主体性を保持することに欠かせない。 文脈の外に出ることがまだまだ抑えられがちな日本社会で、そこにはびこるマインドセットの変革を求める一冊。

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    投稿日: 2019.10.13
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    日本の不調の理由は「偶有性忌避症候群」にある、という箇所が印象的でした。ルールやコンプライアンスにがんじがらめにされ、誰もが同じスーツで新卒一括採用される日本。 本来何事にも挑戦できるはずの脳の可能性がどんどん狭められています。このマインドセットを根底から変えない限り日本の再生はない、とこの本は警鐘を鳴らしています。 不確実さが増す世の中、偶有性(「何が起こるかわからないという状況」とのこと)に対処できるようにすることが、いわゆるグローバル社会や、多様な人との共存社会、そしていつ来るかわからない自然災害を生き抜く上でのキーとなります。私達はもっと挑戦しなければならない、日本をもっと挑戦できる社会にしていかなければならないと強く感じさせる一冊です。

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    投稿日: 2019.09.14
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    もっと集中して読めば感動を得られただろうなぁ。 登山の仕方には典型的なものもあれば、非典型的なものもある。登坂ルートが異なる。登るときの方法が違う。学校の教育法は、そこに投入される社会的資源の制約などから、典型的な子供に照準を合わせている。その中ですくすくと育っていくのはいわゆる「優等生」。しかし、心地落ちこぼれてしまうような「劣等生」でも、学習していないと言うわけではない。学習法が典型的ではないと言うだけのことである。 保護者が子供に十分な「安全基地」を与えることができた場合、すなわち、子供の自主的な挑戦を背後から見守り、それを妨げない。ただ、見守っていると言うメッセージだけは子供に伝え続ける。そして、困ったときには手助けをしてやる。そのような保護者のもとで育った子供は、成人しても自分の中に十分な「安全基地」のレベルを持っている傾向がある。そのような人は、「根拠のない自信」を持ち、それを努力によって裏付けようとする。不確実な状況にも積極的に飛び込んでいき、新たな挑戦を重ねることを好む場合が多い。 笑いは、自分の置かれている状況を「外」から「客観的」に見る「メタ認知」をもたらす。メタ認知を通して、自分と他者との関係を見直すきっかけが得られる。 オルタナティブとは、「代わりとなる、型にはまらない」といった意味を指す言葉。 臨死体験の話。病院のベッドの上に横たわっている自分を、天井から見つめているこのような「臨死体験」は、死と言う最後の挑戦を前にしての、意識ある人間の脳の精一杯の対応であると考えられる。「臨死体験」から読み取られるべき意識と死の関係とは何か?その幻視の中に、人間のどのような願望が込められているのか?

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    投稿日: 2019.06.08
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    脳科学者茂木健一郎の、コラムをまとめた本。コラムとはいえ、一本の筋の通った話しで成り立っており、脳自体が、自由を求めていること、それ故に挑戦していくべきなのだということ、最後の方には自己を鼓舞し、さらに我々日本人に対しても警鐘を唱え、檄を飛ばしている。 本を読むこと自体が(他の人はともかく)私にとっては未知への挑戦であり、ミクロ的には挑戦しているのかもしれない。

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    投稿日: 2019.06.01
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    『リヴァイアサンでなければ、輝かない』 中国が自国民へのノーベル平和賞授賞を批判して、独自の孔子平和賞を勝手に創設した。無条件に信奉している権威やルールなどは、自分たちが勝手に縛られていただけなのだと気がつく。中国が傍若無人なとんでもない国としか思えないようなニュースであったが、このような視点でみると、我々も見習うべしという気持ちなる

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    投稿日: 2018.11.04
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    挑戦する脳 一橋フォーラム2016後半の人工知能で茂木健一郎が登壇するということで、一冊くらいは本を読もうと思い、手に取った本を買ってしまった。文章は少々予想と反するものであった。茂木健一郎は脳科学者、理系のイメージが強かったが、文を読んでみると文系の文章のようである(茂木さんはこのようなくくりを執拗に嫌いそうであるが(笑))。この本はコラム集であるが、コラムごとの考え方の変化がよくわかる。 初めは、非典型な脳についての主題であろうか。キム・ピークというサヴァン症候群の人の話、デレクという盲目のピアニストの話を元に、脳とは欠損を埋め合わせるために、より大きな進歩を遂げるということが述べられている。上記の人々は、障がいを抱えながら、他の部位が人々よりも進化した著名人たちである。デレクについては示唆的である。私たちは、視界という一覧性の下で、より多くの挑戦の機会を失い、聴覚における脳の緊張が失われ、その潜在能力を引き出しきれていないのである。左利きの研究をしていた時に知った脳の可塑性の実例が上記であった。次に面白かったのは、脳は不確実なものと確実なもののバランスをとろうとするということである。自分の中に確実なものが蓄積されるにつれて、私たちは不確実なものを受け入れることができるである。かつて藤原正彦という数学者の本を読んだが、藤原氏いわく、数学者の出身地には宗教的なものを信じる地域が多いという。これは、確実な宗教というものが人々の安全基地となり、不確実性の高い数学という学問で活躍する人を輩出していると解釈できるのではないか。人間社会は不確実性と確実性の入り混じった偶有性というフィールドである。そのフィールドに適応しているのが人間の脳であり、偶有性に対する対処が人工知能の課題なのであるということはなんとなく察知した。後半は一括採用の批判や3.11の話、ウィキリークスの政治学的影響をテーマとしている。時代的という言葉で片づけてしまうのは良くないが、前半より普遍性は低い。 本書は、私人・茂木健一郎のエッセーともいえるものであった。次は、脳科学者・茂木健一郎の本、クオリアについての入門書などがあれば読みたいと思う。

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    投稿日: 2016.10.23
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    よく見る俗流脳科学の、たぶん語り下ろしのビジネス本ではなく、筆者がそれなりに考えて書いた跡は感じられる。著者の本の中ではいい方に入るんじゃないかな。 が、特に後半のポエム化にはちょっと辟易。

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    投稿日: 2016.10.06
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    挑戦する脳をいきいきと保つためには、今までの文脈を離れた新しい事象に対して、それに向き合う嗅覚と勇気が必要

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    投稿日: 2016.06.25
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    脳科学者・茂木健一郎が、集英社の読書情報誌「青春と読書」に2010~2011年に連載したエッセイ20篇をまとめたものである。 茂木氏は、日本の社会及び日本人の間に閉塞感が高まっている中で(後半の数篇は東日本大震災後に書かれた)、「私は、ぜひ、人間の脳の持っている「挑戦」の素晴らしい能力について、書いてみたいと思っていた。脳が、いかに、逆境に立ち向かうことから「創造性」を引き出すか、その神髄を書いてみたい。魂の危機(emergency)が、文化の創発(emergence)に通じるその道を、描き出してみたいと思っていた」と語っており、脳の持つ様々な可能性とそれを引き出すためのアイデアについて、自らの思いを綴っている。 エッセイ風でありながら、印象に残るセンテンスも少なくなく、以下はそのいくつかである。 「起源においては「偶然」であったにもかかわらず、いったんそのように存在してしまった以上、それが最初からの「必然」であったかのうように作用し始める。このように、「偶然」から「必然」への命がけの跳躍が介在すること、すなわち「偶有性」こそが人間存在の本質である」 「大人になった時点で、自分なりのプリンシプルを確立できている人は幸いである。そのような人は、何があるか容易にはわからないこの世界の中で、必ずや「根拠のない自信」を持って、「挑戦」し続けることができるだろう。「挑戦する脳」を支えるのは、鍛え上げられた「プリンシプル」である」 「「挑戦する脳」を笑いが支える。笑いの爆発力は、タブーに挑む勇気に比例する。・・・行き詰った今の日本の社会は、あえてタブーに突っ込んだ笑いを必要としてはいないか。笑いは、不安や恐怖で凍り付いた空気を解きほぐし、大らかな生命の時間を取り戻してくれる、大いなる恵みなのである」 「人生には、最初から決まった正解などない。なのに、あたかも正解があるかのような思い込みをして、自分自身がその狭い「フェアウェイ」を通ろうとするだけでなく、他人にも、同じ道を通ることを求め、強制する。それは「挑戦する」という脳の本質からかけ離れている」 「私たちが、ついには病み、老い、あるいは傷付き、死んでいくということ。そこには、ついには「自由」な「意志」など持ちようのない、私たちの生命の本来の在り様が投影されている。その重苦しさをいったん引き受けた上でなければ、生きることの軽やかなステップは戻ってこないだろう」 変化に対して保守的になった脳と心に「挑戦する勇気」を与えてくれる一冊である。 (2012年10月了)

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    投稿日: 2016.01.31
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    [ 内容 ] 日本を取り巻く困難はより深いものになっており、私たちは先の見えない日常を送っている。 だが、このようなときにこそ、人間の脳が持つ「挑戦」の素晴らしい能力が生きてくる。 脳はオープンエンドなシステムであり、試験に直面したときにこそ新たな力を発揮するのだ。 私たちの日常の中に「挑戦」は遍在している。 人間は誰もが、経験したことのない新たな世界と出合い、自分の存在を確立しようと奮闘して生きている。 困難さを力に変えて生きるために、私たちはどうすればよいのか? さまざまな事象をもとに論じる、著者渾身の書。 [ 目次 ] 暗闇の中を手探りで歩く 発見の文法 「挑戦」の普遍性 非典型的な脳 誰でも人とつながりたい 偶然を必然とする 盲目の天才ピアニスト 欠損は必ずしも欠損とならず 脳は転んでもただでは起きない 笑いが挑戦を支える 日本人の「挑戦する脳」 アンチからオルタナティヴへ 挑戦しない脳 死に臨む脳 臨死体験 自由と主体 「自由」の空気を作る方法 地震の後で できない リヴァイアサン [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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    投稿日: 2014.10.10
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    集英社「青春と読書」に20回にわたって連載されたものを加筆、修正してまとめたもの。 章ごとに扱う内容もさまざまで、何より章のタイトルが非常におもしろく、引き込まれる。 さすが連載なだけある。 書き方も非常にわかりやすく、すらすら引き込まれるように読めてしまう。 「化粧する脳」「欲望する脳」も拝読したが、その中で1番易しい日本語で書いてあると思われる。 特に読んでほしいのが 12 アンチからオルタナティブへ 19 できない あとがきも面白い。

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    投稿日: 2014.10.02
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    ダイアログインザダーク 視覚による一覧 視覚というものの便利さと暴力性 全てを一気に見てしまう、見てしまっていると思い込んでいることでかえってこの世から巧みに隠されている豊穣なものたちに十分な注意を向けていない嫌いがある アインシュタインが相対性理論を生み出そうと苦闘したその日々はまさに暗闇の中を手探りで進むようなものだった 偶有性 私たちが根底において偶有性な存在であるという点に私たちの脳にとっての挑戦することの実質がある 典形と非典形 非典形な脳の持ち主の中に潜む素晴らしい原石 私が一つの言葉を発する するとキムの神経細胞ネットワークの中に次から次へと連想の渦が生まれる。その速度と広がりが尋常ていはないので常人にはついていけない 偶然と必然 視覚にたよることが自由な創造性の妨げになっている可能性がある 自分の中に高いレベルの安全地帯を構築できている人は根拠のない自信を持つことができるだろう 転んでもただでは起きないのが人間の脳である 挑戦する脳は悪い環境におかれたことで諦めはしない むしろ独創性につながることも多い 挑戦する脳を笑いが支える 何が起こるか分らないという偶有性の状況 偶有性は生命そのものの本質であり環境との相互作用において私たちの脳を育む大切な要素である その大切な偶有性から目をそらしそこから逃走してしまうことで日本人の脳は成長の機会を奪われている インターネットは偶有性そのものである 予想できるものと予想できないものが入り混じっている状況が常態化している 偶有性の時代に求められているのはある決まった知識を身に付けることではない むしろ大量の情報に接し取捨選択し自らの行動を決定していく能力である異なる文化的バックグラウンドの人たちと行き交いコミュニケーションしていく能力である

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    投稿日: 2014.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    散文形式の文章を読むのは苦手である。構造のない論理を主張として捉えるのが得意でない。一方で、一見して散漫とした文章のなかで、螺旋状に議論を深めて行くことで、近づける領域もあるらしい。 本書は後者で、「挑戦する脳」という主題から想像される(私の場合は)、体系だったサイエンスの本というよりは、挑戦するという思考を主たる手段とした、哲学の本に近かった。 アンチからオルタナティブへ。は非常に胸に刺さった。また、リヴァイアサンとしての国家、社会集団の定義も新しい。 全体を通してあとがきが一番面白い。 やはりクオリアや偶有性と幻想としての自由意志の話、とかになると、格段に筆致が瑞々しい。この本は実践的哲学書だが、茂木さん自身はやはり科学者だなと思う。

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    投稿日: 2014.09.09
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    [ ]安全基地の重要性 ボウルビイの研究 根拠のない自信を持って不確実性の時代に挑むべき 安全基地の水準が高い人ほど挑戦ができる これは勝間和代のマルコムグラットウェルの訳本 マタイ効果 豊かな者はより豊かに貧しい者は貧しく。ようは豊かになっていい権利がある。挑戦する権利がある。 これが影響しているんじゃああるまいか。 メタ認知 自分自身を客観的に把握すること。 これは心の安定に資する。 嫌な気持ちの日は何が原因だったか、客観的に分析することは効果的。 アンチからオルタナティブへ アンチは駄目だと思うことに正面から向き合うこと。 時代はアンチの時代じゃない。揺るぎない巨悪や権力が跋扈する時代じゃない。 これが俺のスタイルや!と誰かを批判するでもなく、結果を言い訳するでもなく実践するのがオルタナティブ。 ウィキリークスは現代のリヴァイアサン。 社会契約論の次のモデル。

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    投稿日: 2014.01.05
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    居心地がよく、安定したつまらない仕事をしている中で感じていた 「何か違う、このままでは腐っていきそう」 という気持ちは「挑戦していない」という状況に自分の脳が危険信号を出していたのだと思った。 人間とは挑戦し続けることが存在理由である。 いま日本の産業が衰退していく一つの理由として 日本人が偶有性という不確実な状況の中に飛び込まないことがあげられる。 加えてインターネットの登場で既存の組織や肩書、今まで成功と考えられていたことの価値が薄まってきたことにより、日本人の「挑戦しない」ということが他の国とくらべて如実に出てきているのだ。 今までの価値観が崩れていくのがこれからの時代。 そういった時代で生きていくには、自分が満足する人生を送るには、偶有性の海に自らを投じて、色々な人と出会い、良いも悪いも経験を積み、前に進まなければならない。 今、抱いていたモヤモヤが書いてあった一冊。 ワード:リヴァイアサン、偶有性、ウィキリークス、根拠のない自信、安全基地、オルタナティブな人(否定だけでなく体現する人)

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    投稿日: 2013.12.05
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    生まれた時の人間の脳は絶えず挑戦し続けている。それが、成長するに従って、挑戦しない方向に躾けられ、やがて社会のルールに黙って従うようになる。昔はそれが合理的だったが、東日本大震災を始め、想定し得ないような事態が起きると、今の日本人は身動きが取れなくなる。本来、脳は既成概念に囚われず、未知のもの、新しいものに挑戦する物であるということが分かった。これからは何が正しいのか分からない時代。前提が大きく覆る可能性が高いのだから、少なくとも若者に対しては予断を持って語るのはやめようと思う。

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    投稿日: 2013.12.05
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    メモ ソクラテス 無知の知 どんなに智恵のあるものでも知らないことの方が多い、無知を自覚する事が、最高の知性のあり方 人間は変わることに最大の喜びを感じる。変わる事は不安で時に恐ろしい事。自分が更新される事に対する不安は乗り越えなければならない障壁。 脳は逆境に立ち向かうことから、創造性を引き出す。魂の危機が文化の創発に通じる。 魂の危機が起きた時、脳が機能停止しないための安全弁として、笑いがある。 視覚に頼ってしまいがち。見えないものを探るという態度が徹底しない。 今まで探った概念空間の五センチ横に重大なヒントがあるかも。 Derek paraviti 偶有性忌避症候群 contingency 日本の風土病、人々の思考能力の低下 正解とされている道から外れず、他人にも同じ道を通ることを求める。挑戦することの真逆。本来、何が起こるか分からない偶有性に適応し、そこから学ぶのが脳の最も優れた能力 アインシュタイン 感動するのを忘れた人は、生きていないのと同じである。

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    投稿日: 2013.09.19
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    人は幾つになっても、どんな場所でも学ぶことができる、と聞いたのはいつだったのか、また誰の言葉だったのか。 それが人間として必然のことなのだということが、この本を読んで分かりました。 考えてみれば私達の日々の暮らしの中に、挑戦というものは溢れている。 知らない道を通って通勤するのも、新しいお店にランチで入ってみるのも、言ってみれば挑戦。 しかし日々の中に「挑戦」が多く存在し、日々挑戦し続けているはずなのにも関わらず、時に不安になり、怖くなり、立ち止まってしまうことがある。 それはなぜか。文中で人間の脳は「確実なことと不確実なことのバランスをとろうとする。自分の中に確実なことが蓄積されるほど、その分不確実なことを受け入れることができる」とありましたが、だとするとその「確実なこと」が足りないから立ち止まってしまうことになる。 ここで言う蓄積されるべき「確実なこと」が「自信」なのだとすると、いかに自分に自信を持つことが出来るかが大切なのだと思います。経験に培われた「自信」に加え、「根拠のない自信」もより必要になってくる。本書でも「根拠のない自信」を持つことができるかどうかがこれからの時代、重要になるといっています。自信をもって不確実性に向き合えと。 大切なのは不確実性に向き合い続けること。一方で、自分の中の「標準」に当てはめて、周囲のその姿勢をはじかないこと。受け入れること。 「難しさの本質は、未来が容易には見渡せないという事実の中にある」けれども、 そもそも脳は決して完成せず、その働きは挑戦することだとするならば、挑戦することは不安で恐ろしいことであるならば、自分が不安で辛い思いを感じている時こそ、本当に生きているといえるのではないでしょうか。

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    投稿日: 2013.04.15
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    エッセイとして捉えれば、この程度なのかもしれないが、著者の意見を訴えるにしても、脳科学の説明をするにしても、非常に中途半端な気がする。

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    投稿日: 2013.03.29
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    知識や経験を積んで、既成概念に固められている自分に刺激を与えてくれる一冊。 「挑戦する」ことは、非日常ではなく、日常の中に忍び込んでいる。 「挑戦する」ことが生きることだ。

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    投稿日: 2013.03.09
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    脳科学者である茂木健一郎さんのご著書です。 連載をまとめたものなので、一見、バラバラな話のようですが 通して読むと根底には帯にあるように 「困難さが力になる」 「試練を糧にして、潜在能力は開花する」 というテーマが流れていると感じました。 ⇒http://ameblo.jp/nakahisashi/entry-11456355453.html

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    投稿日: 2013.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・何度も同じ刺激を提示されると、次第に「馴化」が起こり、活動レベルが低下してしまう。一度目が一番大きく活動する。二度目、三度目と同じ刺激を提示されると、一度目ほどの活動を見せない。 ・オープン・エンドで学び続けるという脳の潜在的能力を十全に発揮するためには、「新しい風景」の中に身を置き続けなければならない。 ・「感動するのを忘れた人は、生きていないのと同じである」

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    投稿日: 2013.02.11
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    日本の教育のあり方、新卒一括採用、停滞している日本経済等、これらを「脳」に注目して論じているのはとても面白いと思います。 決してそんなに単純な話ではない事だと承知していますが、「脳」の仕組みを理解してからこのような問題に取り組むと意外に最短で解決していけるのではないかと素人的には思ってしまいます。 本書の12章「アンチからオルタナティヴへ」の最後の文は心に響きます。 「自分の意思でどうにでもなると思いがちな人生さえ、革命を起こすことがいかに難しいか。社会という思い石が動き始めるのは、一人の生き方に革命が起こり、具体的な「オルタナティヴ」が示されてから、ずっと後のことなのだ。」 一人一人の生き方に革命を起こせば、社会が動くのなら、こんな面白い事はないですね。

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    投稿日: 2013.01.15
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    同僚に借りて読みました。 脳科学の観点から現代の社会問題なんかを論じるわけですが、 脳に焦点を当てるとどうしても視点がミクロになりがち。 社会全体の問題になると、心理学とか社会学とかみたいな切り口の方が話が分かりやすくはなりますわね。 んで、感想は、茂木先生は色んな方面の知識をお持ちだな、と。 オリジナリティーみたいなのは感じませんでしたが。 なので、もうちょっと専門的な内容の茂木先生の本を読んでみたいと思いました。 クオリアとか。

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    投稿日: 2013.01.11
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    ご友人という竹内薫さん絶賛だったので購入。だが、概念的すぎてもうひとつ。あとがきが秀逸! 「人はなぜ挑戦するのか?」それは「新しい風景」を見るためだ。新生児の話や盲目の方の話。決断に際して怖さや迷いを感じても、「新しい風景」を見るために、あえて困難な、新しいことに挑戦しよう。それが脳の本質だから。

    1
    投稿日: 2013.01.10
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    茂木さんが, 特に日本人に対して抱いているモヤモヤが, そのまま詰まった本だった. と同時に, 茂木さんの優しさを感じた. 挑戦することが脳の本質なのに, そして世界のそこここに挑戦する人が溢れているのに, 挑戦しない or 挑戦できない日本人. 茂木さんは脳科学者として「挑戦しない日本人」に対する何らかの解を持っていると思うのだが, 私が思うに, それをストレートに書くのははばかれるから, その解の周囲をウロウロし, その思考の過程を本にしたのだと思う. なのでモヤモヤが詰まっていると感じ, あえてストレートに書かず, さらに日本人を「私たち」と呼ぶところに優しさを感じた. 本書は茂木さんから私たちへの, 糖衣にくるまれたある種の挑戦状である. 茂木さんは, 慎み深く問題提起をした. そして茂木さんは茂木さんのできることをやっている. では私たちにできることは何であろうか? ちょっとそれるがエヴァンゲリオンの「アダム」は, ホッブスのリバイアサン (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Leviathan_gr.jpg) のイメージか? 個人の自由の集合体がリバイアサンであり, アダムなのか?

    0
    投稿日: 2012.12.08
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    【ひとことポイント】 自分への革命が世界を変える 著者は、脳科学者で有名な茂木健一郎さん。 この本は脳の未知なる可能性と今の生き方についてについて脳科学から熱く書かれています。 挑戦することがいかに脳にとって嬉しいことなのか、一緒に熱くなりましょう。 <情報学部 1年 T> 企画コーナー「成長する本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。 展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2012/11/26-12/25まで】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1620996

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    投稿日: 2012.12.06
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    脳科学者茂木先生の著書。震災まえから今にいたるまで、茂木先生をTwitterでフォローしていたので、今の日本の旧態依然とした体制及びそれで事足れりとしている日本人への忸怩たる思いを感じていたが、そこに警鐘を鳴らし、具体的な各自の思考や行動に対するアドバイスのような、そんな一冊。激励の書です。脳科学者なのに大上段に構えることなく、読書と同じ目線です、テクニカルタームも殆ど使われていないので解りやすい。というのは、茂木先生の他の著作も同様ですが。

    0
    投稿日: 2012.12.01
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    ダイアログ・イン・ザ・ダーク 解決のヒントは、私たちが今まで探った空間の5センチ横にあるかもしれない、それを知らないだけかもしれない。

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    投稿日: 2012.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間の脳は「オープンエンド」p13 サヴァン p47 Cf. キム・ピーク、『僕には風景が数字にみえる』 「偶有性忌避症候群」(contingency avoidance syndrome)p111 アンチからオルタナティブへ p121 踊ることが、生きることの偶有性に対する、最も「強靭」な答えであり得る。p190

    0
    投稿日: 2012.11.19
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    あまり脳について知識なく読んだので、「サヴァン」や盲目のピアニストの話はとても印象的だった。 脳、という自分にもある部位の、未知なる力にとても興味を抱いていたが、この本を読んでいたら、脳が集まる、つまり沢山人が集合した社会のシステムについて考えさせられた。 脳自体は素晴らしい。そして、その脳が生まれる場所は偶有性の海の中から始まる。色んな刺激を受け、驚き、揺さぶられ、学び、生きるために成長する。その脳が沢山集まった社会の中で、いつしか挑戦しなくなっている。自由だった脳のはずが、自由じゃなくなる。自由な空気を吸える社会になるには、一つ一つの脳が挑戦すべきなのだなと理解した。ワタシの脳もその一つだ。

    0
    投稿日: 2012.11.08
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    「挑戦する脳」、タイトルがいいですね。 尊敬するパートナーに借りて読みました。 わたしたちの人生、一瞬一瞬が挑戦の連続であるのだと。 脳科学の本書で、何やら人生観について考えさせられました。 わたしも、常に新しい自分を探していく作業は楽しいし 日々アップデートしていけたらと思っているだけに、興味深い内容でした。 『リヴァイアサン』『偶有性』。 頻繁に登場するこれらのキーワードをきちんと理解するために、 茂木さんのツイート、再読です。

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    投稿日: 2012.11.06
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    「青春と読書」連載時に読んでいたので、あらためて読んでみた。特に盲目の天才ピアニストの話が興味深かった。

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    投稿日: 2012.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不安な社会の中で、日本人は誰もが安定を求め、リスクを嫌う傾向にある。組織という首輪が付いていないと不安…自分も含め、なんでこーなっちゃったんだろうなぁ(´;ω;`) 世の中を変えるとか、だいそれたことはできないにしても、自分もリスクを恐れず小さな挑戦をしていきたいと思う。

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    投稿日: 2012.10.28
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    茂木健一郎の本は普遍的な物を扱っているときは面白い。例えばクオリアとか彼の研究内容について。でもこの本は雑誌で連載していたのをまとめた本なので、その時勢の彼の思考が強く反映されていて、その時に読んでいれば面白かったであろう文章が多かった(そういうように書いているんだから当然か)

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    投稿日: 2012.10.16
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    医療現場で学生指導をしていてとにかく困るのが、答えをほしがる学生。テストの解答のように、インスタントに唯一の答えがあると信じて疑わない。千差万別の患者さんを目の前にして、あらゆる可能性を考えることが大事なのに。そのためのディスカッションの大切さも知らない。かつて自分もそんな学生だったのですが! 個対個のケースだけでなく、日本の社会を俯瞰して、今の日本の問題点を明確にしていると感じます。

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    投稿日: 2012.10.07
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    脳を活性化させる、脳を錆びさせないためのエッセンスが学べました。難しい専門用語もあり、少しとっつきにくい点もあり。

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    投稿日: 2012.09.24
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    「挑戦」することで脳が活性化すると。 脳研究と、昨今の震災や社会的な事象を結びつけて、 脳科学の立場から説く。 今の日本に対する彼の憂いが見え隠れしているが、 その通りだと思う。

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    投稿日: 2012.09.24
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    茂木健一郎さんの考えや発言には共鳴することが多い。今回の「挑戦する脳」もTwitter上で知り、多くの方の高い評価を見て興味を持ち、読ませてもらったのだが、想像以上に得るものがあった。これほど読後の心と脳が心地よかったのは久方ぶりだった。 全編にわたって名著だと思うのだけれど、私が特に共感したのは、「9 脳は転んでもただでは起きない」の中の「安全基地」「根拠のない自信」と、「12 アンチからオルタナティブへ」。 ■子どもの頃に十分な「安全基地」が与えられた人は、成長して大人になっても、やはり高いレベルの「安全基地」を自分の中に持つことができる。/ 自分の中に高いレベルの「安全基地」を構築できている人は「根拠のない自信」を持つことができる / 経済がグローバル化し、さまざまな偶有性が増す中で、「根拠のない自信」を持って不確実性に向き合う必要性は増大している ■「アンチ」とは、自分が気に入らないものに対して正面から向き合うこと。その短所を言い募るあまり、かえってとらわれてしまう。下手をすれば反対している対象に対して「おんぶにだっこ」/ 「オルタナティブ」は不満のある現状から飛び出し、具体的なある生き方を示すこと。一つの「創造」の行為。/ 私は、一つの「オルタナティブ」を示せているか。「もう一つの生き方」を実践しているか。社会を革命するなどおこがましい。まずは自分一人の生き方の「革命」を。 子どもを持つ一人の親として、新しい世界に常にチャレンジしたいと思い、日々挑戦を続ける一人の人間として、常に心に留めておきたい言葉が散りばめられている。

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    投稿日: 2012.09.23
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    自分の考えの再確認のつもりで読んだのだが、かなりの収穫があった。茂木さんのツイートでよく出てくる「リヴァイアサン」という概念についても頭の中でスッキリ整理できた! サヴァン症候群の人や、アインシュタイン、『リトル・ブリテン』の演者などなど、さまざまな人物についてのエピソードが面白い。 現代社会に生きる僕らにとって、大きな意味のある一冊。 いろんなことを考えるきっかけになるのでぜひとも読んでいただきたい。

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    投稿日: 2012.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間は本質的に偶有性を持つ。 その一方で制約を付し、偶有性を拒否する傾向が強い。 敷かれたレールは安全であるから。 しかし、偶有性は楽しむべきである。 新しい地平に立つため挑戦し続けられるか。 刺激を求め、偶有性に挑戦し続けることも人の本質である。 凝り固まった、安全なシチュエーションから、柔軟な発想は出てこない。 自分を爽やかな、自由な環境に置き、たった今を楽しもう。

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    投稿日: 2012.09.11
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    人間の脳の分析は日々進化中です。 脳はあらゆる場面で自己防衛しながら 思考に作用する。ちょっと無理しても 応えてくれるし、挑戦してくれるんだと思う。

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    投稿日: 2012.09.08
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    今の日本は、「偶有性忌避症候群」だという。偶有性と直接向き合っていくのが必要らしい。確かに根本的にはそうかもしれない。

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    投稿日: 2012.09.03
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    いつも読む勉強法などの本で書かれている内容とは、異なるテイスト。連載物を1冊にまとめたからだと思われるけれど、普段、著者のtwetterをフォローしている人から見ると、あまり違和感が無いのかも。

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    投稿日: 2012.09.01
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    拾い読み。 一番印象に残った文:自分が自身の未来を決定することができるという「自由意志」の支えなしに、脳はその機能を発揮することができない。 閉塞感がただよう日本では、知らず知らずのうちに”脳”力が制限されてしまっているのかも。

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    投稿日: 2012.08.29
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    挑戦する脳というタイトル。 挑戦することこそが脳にとって最も必要不可欠なもの。それは日本を救うことになる可能性をも秘めているとの著者の考え。 偶有性。人生には何が起こるかわからない、次に何が起こるか保証されていないということ。人間はそのような世界に生きている。それを必然と認識できる、意思の力および脳の構造について。 スピノザの神は無限の存在であるという考え。つまり人間は有限であり、人間の想像にも及ばないものである。だから、神にとって当たり前に見えている物事は人間にとってそう見えない事も。全く関係の無いように思える事柄も、実は繋がっているかもしれない。世界は暗闇の中を手探りで進むようなもの。つまり、手を伸ばしたその先には、予想もつかないものが待っているかもしれない。 日本を覆う偶有性忌避症候群。偶有性は生命そのものの本質であるが、それから目をそらしている。 自分はひとつのオルタナティブを示せているか。アンチに走らず、まずは自分一人の生き方の革命を。 意味を問うな。踊れ。 フリードリヒ•ニーチェの言葉。踊ることが、生きることの偶有性に対する、最も強靭な答えであり得ること。 意味に負けるな。今、ここに没入せよ。 自分ができないことを引き受けたうえで、自分のできるを見つけていく。 何物にも支配されないリヴァイアサンとしての個人。マーク•ザッカーバーグなどの生き方。 自由は常に新しいもののそばにある。イノベーションこそが自由。 何物にも縛られない存在の人間はいない。だからこそ発見や発明を追い求め、古い常識を打ち破り、個人の革命を追い求めることこそが、自由たること。 自分も自由でありえた。四大の時。その気持ちを忘れずに。

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    投稿日: 2012.08.29
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    「18.地震の後で」を読んで、強烈に伝わってくる何かがあった。 茂木さんの必死の奮闘・決意が文章を通してビシバシと感じられた。 テレビや講演の茂木先生ではない、素の「茂木健一郎」がまるで自分の耳元で叫んでいるかのようだった。 「19.できない」は、前章を動とするなら、静の章。 「できない」ことのくやしさ、あきらめを乗り越えて、受容するまでに至った心の動きが行間からにじみ出ていた。

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    投稿日: 2012.08.28
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     著者が語る脳についての話には何かが欠けているよなぁ…と思いながら読んでいて、それが終盤辺りになってから「心身性」であることに思い当たった。  本書の中でも、子どもの頃に蝶を追いかけて走り回ったというエピソードは出てくるが、雑誌連載だったらしい本書の構造のせいか、あまり重大なこととしては取り上げられていない。むしろ、心身性の真逆にある「インターネットというバーチャル」を礼賛する言が多いように感じた。  そう感じたのは、同じタイミングで併読していた石原慎太郎の本で強く主張されていた「心身性」に自分が大きく影響されたせいかもしれないが、それよりももっと昔に読んだ、養老孟司の本に影響を受けているんだと思う。  インターネットなるものの便宜性に酔いすぎて、現実の痛みや苦しみや美しさがぼやけてしまいがちになるのは、きっと自分だけではないはずだ。美しい夕陽をすぐにiPhoneのカメラで撮影しようとすれば、それは目の前で起きている現実のことではなしに、ディスプレイ越しのバーチャルな出来事に成り下がってしまう。  もちろん、それによっての共感や、そこからの「偶有性」はあるだろうが、それは果たして「今、ここで踊る」ということになり得るのだろうか。  結局はインターネットも一種の麻薬と同じようにただの道具であり、使うものの力量によってはただのバラエティにもなるし、革命を起こす武器にもなり得るということだろう。そしてそれは、自らの脳に対しても言えることなのかもしれない。

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    投稿日: 2012.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本にリヴァイアサンを育む文化を。既存の秩序を超えれる存在が今の日本には必要。主張はよくわかるが,かならずしもウィキリークスや中国のノーベル賞拒否が時代をよくするリヴァイアサンになり得るとは個人的に思えない。

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    投稿日: 2012.08.20
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    成長を続けるためには挑戦するしかない。 現在の日本には閉塞感が満ちている。それならば、その空気を「自由」で満たせばいい。

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    投稿日: 2012.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    雑誌プレジデントでの紹介や、 茂木さんのtwitterで少しずつ気になっていた、この本「挑戦する脳」 僕は挑戦するということを幼い時からやってきたつもりだ。 楽な道を選ぶより、必ず困難な道を選んできた。 そうするほうが、達成したときの喜びがひとしお大きい。 人と同じことをするのが嫌なのだ。それが僕の挑戦の原点である。 留学もそう。中学⇒高校⇒大学というある意味エスカレーター式の道を 進むのに疑問を感じた。 だから普通の人がやらない留学を若いうちに経験したいと思った。 現在僕が挑戦していること、それはトライアスロンだ。 僕は18のときから今までトライアスロンをやり続けている。 社会人になってからもほぼ毎日トレーニングし、 週末もトレーニングに時間を費やす。なぜこれを続けるか? タイムを競うためではない。健康管理は一理あるが、 あのアイアンマンという苛酷なレースを完走するためだ。 自分への挑戦。誰にも理解されない。 スイム3.8km、バイク180km、そしてフルマラソン。 毎年、レースの号砲が鳴ってから12時間後のゴールテープを切る あの瞬間のために、トレーニングを続けている。 挑戦することは誰でもできるもんじゃない。 それなりに意思が強くないとできないし、 やり続ける過程でとてつもない困難にあう。 でもそれを乗り切ることで今までにない自分が待っている。 茂木さんは本の中で「プリンシプル」に言及されている。 知識や経験に基づく「プリンシプル」が、 人生の不確実性に挑戦するための支えになってくれる(p91)。 僕はこの根拠のない自信があるというか、 20代の前半に異国で一人暮らししたせいか、 結局なんでも出来るとか成るようになるという楽観的な気持ちがある。 だから挑戦できるのか。 茂木さんは11章で偶有性忌避症候群という言葉で、 日本の経済の停滞の理由を嘆いている。 簡単に言えば、挑戦しないということか。敷かれたレールの上で生きる。 受験なんて正に典型。一流大学へ行くために塾に通い そして一流大学へ入学すれば、今度は大企業へ就職する準備。 そして世界でも類を見ない新卒採用という訳のわからない就職制度。 僕はこの本を読んで、新しいことに挑戦しようと思った。 よく考えれば今までは自分のために挑戦していた。 トライアスロンなんて正にそう。 でもこれからは社会のために自分の能力を活かしていく。 既存のレールからはみ出して、新たに自分でレールを作る。 今一番興味があるのが教育と少子化対策だ。 僕ができることから始めてみよう。 最後に僕が留学していてそして 一番今でも好きな言葉を皆さんにお伝えする。 “Do not go where the pathway leads; go instead where there is no path and leave a trail.” by Ralph Waldo Emerson.

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    投稿日: 2012.08.17
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    4 文脈を乗り越えること、あるいは、そもそも文脈さえもがないような状況に身をさらし、その中で踊り続けることが、生の本来の挑戦である。

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    投稿日: 2012.08.15
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    ・「学習」といえば、誤りが修正され、次第に「正解」に向けて成績が上がっていくプロセスだと思いがちである。しかし、「学習」の本体は、実は「挑戦」である。 ・人間の脳は、一つの情報を与えられることでかえってそこに「居付いて」しまうことがある。ある情報が入ってこなくなることは、一つの「喪失」であるようでいて、その実は大きな「自由」の獲得へとつながることがある。 ・今振り返っても素晴らしいと思うのは、その子が、自分が視覚において「不自由」であることにこだわってはいなかったこと。そんなことは気にせずに、自分の人生を楽しむということに、全身全霊をかけているように見えたこと。 ・未だ人類の誰も考えていない理論について、成功する保証もなく、辛抱強く考える。そのようなプロセスについて、アインシュタインは「暗闇の中を手探りで歩く」ようなものだと表現している。 ・一方、視覚に頼ることのできない暗闇の中では、触覚で実際に確認した部分空間以外は、全くの未知の領域である。手を「x」の場所まで動かしたとしても、「x」からたった五センチ分右には、想像を超えるような物体が潜んでいるかもしれない。 ・アインシュタインが、相対性理論を生み出そうと苦闘したその日々は、まさに暗闇の中を手探りで進むようなものだった。 ・絵に描いたような「グランド・チャレンジ」だけでなく、自分の人生におけるほんの些細な「挑戦」をも正当に評価すること。 ・探求を続ける中で今、「挑戦」ということを人間の脳のあり方を考える上での中心的概念として立てることの必要性を感じる。とりわけ、一見関係のないように見えることなる局面における脳の働きを、「挑戦」という視点から統一的に見たい、そのように強く思う。 ・脳が成長するとは、もっと劇的な現象である。今まで通らなかった縄が足の下を通っていく 三重回し成功の瞬間のように、自分自身の身体感覚が変わるのである。 ・「普通」(normal)という言葉には「それが正しい」というような価値判断が忍び込みやすい。そのような概念を払拭するためには、むしろ、「典型的」(typical)という言葉を使う方が適切かもしれない。 ・人間の脳は、一生学習を続けている。その結果、次第により多くのことを学び、理解し、新しいものを創造したりできるようになる。学ぶことで、記憶の量や、結び付きの多用さ、操作の豊さが次第に増大する。次第に「高み」へと至る都いう意味では、学ぶことは「登山」に似ている。 ・非典型的な脳ほど、その本質を理解する上では、常識にとらわれない大胆な発想と、異質なものを思い描く想像力が必要となる。多くの場合、本当に試されているのは非典型的な脳の持ち主その人ではなく、それに向き合っている周囲の方なのである。 ・ツイッターなどのウェブ上のメディアを通して、瞬時に「関心」や「志向性」の共同体を作ることができるようになった時代。人々が、言葉や国の壁を越えて自由に結び付く動きが出てきている。そんな時代にふさわしいのは、表面的な差異にこだわる「反感」ではなく、異なる立場やあり方を越えて、「普遍的にして人間的なもの」を求める「共感」のモティーフだろう。 ・さまざまな意味で「普通ではない」キムだったが、そんなキムの才能が花開いたのは、人間としてごく普通の欲望がきっかけだった。それはすなわち、人に認められたい、コミュニケーションを通してつながりたいという関係性の要求である。 ・人間は偶有的な存在である。偶有性こそが、生命を進化させてきた。どのような状況であっても、そのような「偶然」を「必然」として引き受けて、活かしていくしたたかさを私たちの脳は持っているはずである。 ・デレクは確かに天才である。しかし、天才とは、努力をしなくても何でもできる人のことを言うのではない。むしろ、天才とはどのような努力をすれば良いのか、わかっている人のことである。そうして、そのような努力を惜しまずに続けることができる人のことである。 ・私たちは、脳の回路から一つの機能が失われることを、あるべきものの「欠損」としてとらえられがちである。しかし、実際には、脳の機能は、「あちら立てればこちら立たず」の「トレード・オフ」の関係になっていることも多い。 ・人間の脳の感情のシステムは「確実なこと」と「不確実なこと」のバランスをとろうとする。自分の中に「確実なこと」が蓄積されるほど、その分「不確実なこと」を受け入れることができる。 ・私たちは、脳の発育のための環境整備について、二段階で考えるべきだろう。まずは、良い環境を整備できるように心がける。しかし、仮に良い環境が得られなかったからといって、諦めてしまってはいけない。「挑戦する脳」は、悪い環境に置かれたことくらいのことで、諦めはしない。むしろ、悪条件が独創性につながることも多い。そのことは、歴史の中の経験的事実が繰り返し証明している。 ・笑いは、自分の置かれている状況を「外」から「客観的」に見る「メタ認知」をもたらす。メタ認知を通して、自分と他者との関係を見直すきっかけが得られる。 ・私の見たてでは、日本の不調は、たった一つの理由に基づいている。すなわちそれは、「偶有性忌避症候群」(contingency avoidance syndrome)である。 ・このような「偶有性」の時代に求められているのは、ある決まった知識を身に付けることではない。むしろ、大量の情報に接し、取捨選択し、自らの行動を決定していく能力である。異なる文化的バックグラウンドの人たちと行き交い、コミュニケーションしていく能力である。 ・インターネット文明の母国であるアメリカでは、そもそも社会制度そのものが偶有性の存在を前提に組み立てられている。アジア諸国でも、成長に沸き立つ韓国、中国、台湾、シンガポールには、偶有性の海に喜んで飛び込んでいく若者たちがいる。 ・「アンチ」の悪弊の一つは、それが「モノカルチャー」であることだろう。「アンチ」を現状批判という軸に固定することで、かえって視野狭窄に陥ってしまう。それに対して「オルタナティブ」は異なる。現状に対しては、一つの「アンチ」しかないのに、「オルタナティブ」は百花繚乱、さまざまな可能性があり得る。 ・私は、一つの「オルタナティブ」を示せているか。「もう一つの生き方」を実践しているか。社会を革命するなど、おこがましい。まずは自分一人の生き方の「革命」を。 ・もっとも、人生が熟してきて、そろそろ「秋」を迎えるようになるころから、人間は、それまでにない学習課題を背負うようになる。すなわち、自分の肉体や精神が次第に衰えていくという、「下り坂」の事態にたいする適応である。 ・死は、人間の脳にとって最後の、そして最大の「挑戦」である。脳が生み出す意識にとって、自分自身の存在が消えてしまうこと以上の恐怖はない。 ・意味を問うな。踊れ。 ・わかっていても、できない。そんなことが、この世の中には実はたくさんあるのではないか。 ・悪意があるのではない。サボっているわけでもない。ただ単に、できないのである。悪意や怠慢ではなく、純然たる能力不足。そのことこそが、日本の今日の問題点であると、私の中で確信された。 ・果たして、私たち日本人の能力は、グローバル化した今の世界に適応しているのか。真剣に問い直す時期がきているのではないか。「できない」という現状の認識を、私たちはもっと突き詰めていく必要があるのではないか。 ・さまざまな価値観や秩序に縛られずに、自由に自分の行為を決定する主体を「リヴァイアサン」と呼ぶことにする。 ・かのアルベルト・アインシュタインが、「感動するのを忘れた人は、生きていないのと同じである」という趣旨の発言をしているのは、このような生命の更新原理に関わるのであろう。 ・「自由」の空気を作り続けることは、創造的に生きるための唯一の方法である。

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    投稿日: 2012.08.14
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    人間の脳は、オープンエンドで一生学び続ける。人間の脳の最大の能力は、何が起こるかがわからないということに適応しいぇいくことである。こうした脳科学の見地からして、今の日本はこうも物事に挑戦しない人が増えた国になったにか?という問題提起をしていまづ。結論は、今の時代に機能していない教育に課題が多い。まさしく!その通り。

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    投稿日: 2012.08.14
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    言葉が難しくて、いまいち理解しきれなかったが、時間を見つけてまた読み返したい。 日本人は常にどこかの組織に所属している、というかたちで「首輪」がついていないと安心できないメンタリティを持っている、という。 「 自由 」な空気を作るために「首輪」を外して挑戦しなきゃ!

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    投稿日: 2012.08.11
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    3.11以前から青春と読書と言う本に掲載されたエッセイに、加筆修正を加えたものと言うことです。 話は高校生が読むには少し難しいかもと言う感じだが内容はわかりやすい。いまの日本に必要と感じるものを説明している。3.11以前と以降では少しものの見え方が変わっているのが面白い。 将来においても日本人に必要なものを表していると思われる。

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    投稿日: 2012.08.08
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    すごい勢いのある内容でした。 著者茂木健一郎氏の野望をも伺える内容です。 タイトルの通り、挑戦するということ。 日々アクションを起こして、これでもかこれでもかってくらいに。 挑戦し続けることで、どんどん学習されていく。 本書で、天才というものが語られておりますが、実際は地道な練習であり、 努力した結果がそう表しているところには非常に共感がもてます。 レインマンのモデルになったサヴァン症候群の方や、盲目のピアニストなどの内容が記載されておりますが、人間の脳は神秘でかつ奇跡的であるということも感じ取れます。 最後に、ホッブズのリヴァイアサンの議論も出てきており、ウィキリークスをリヴァイアサンと見立てて、今後の筆者が書きたい内容をも読み取れます。 科学的な観点から、どうなのかは勉強不足で知りませんが、読み物としても、啓発本としても面白いです。 最近読んだ新書の中ではベスト。

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    投稿日: 2012.07.31
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    確かに子供のときのようにがむしゃらに物事に取り組むってことが無い。 挑戦し続けることが生きていく上で一個人にとっても、社会にとっても如何に重要であるか。 いろいろなエピソードも交え非常に興味深い内容でした。 すごくいい本だと思います。 茂木先生の本は好きで数冊読みました。何かいつも哲学を感じます。(哲学をよくわかってないですが。)

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    投稿日: 2012.07.19