
過ぎゆく日暦
松本清張/新潮社
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総合評価
(1件)1.0
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powered by ブクログ松本清張の昭和56年(1981年)以降の日記。日記とは言うが、そこは松本清張なので、論文的な部分が多い。 個人的には駄作『赤い氷河期』のころに、ドイツを中心に歴訪したこと。また、ドイツからの連想なのか、森鴎外の生涯と著作『或る小倉日記伝』に絡めた鴎外の人柄などを、様々な文献からまとめた話の前半部が、極めて読みづらいし面白くない。固有名詞で話を進め、読者のことなどそっちのけで描写しており、どういう人が面白いと感じるのか全く理解できなかった。 中盤からの英国取材での、巨石遺跡についてのレポートや、ブロンテ三姉妹の居住地および数奇な運命についての話については、謙虚に取材した内容を描いており、面白かったし、最後に講演原稿で『或る小倉日記伝』および初期作品の誕生秘話などについては、読みやすく解説されていて、知らない人たちにも読みやすいだろう。 それを平均化しても、まあ松本清張の書作の中ではつまんない方の著作であることは間違いなく、わざわざ手にとるような本ではない。ていうか、エッセイ下手やろこの人。
0投稿日: 2020.03.30
