
総合評価
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powered by ブクログ松本清張で一休み、と思ったらSF?ええー? 近未来の2005年。世界はエイズが蔓延し、北半球では15%の若者が死亡した。IHC(国際健康管理委員会)の山上は、ドイツで見つかった首無し死体とエイズ発祥の謎について、アイデア屋の富豪である福光(別名タシロ)と真相に迫っていくが…。 のっけから偏見まみれの微妙なエイズに関する知識の演説、森鴎外作品からのドイツ語りなど、書きたいことはわからないでもないが、松本清張らしからぬテンポの悪い文章がダラダラと続く。そもそも、清張って90年代に死んでたはずなので、いつ書いたのかと思ったら、1980年代末の話らしい。ソ連もあればドイツも分断したまま。 また、サイエンス系の(SF)小説にもかかわらず、インターネット的な情報伝達手段もないわけで、ちょっといけてない。 さらに、エイズが生物兵器説(タイトルの『赤い』でご想像のとおり。それが分子生物的に組み換えられて、感染力を上げるというところは、自分で書いている「T細胞に感染するからタチが悪い」というエイズの何たるかを完全に無視している。気管上皮にしか感染しなくなるのなら、T細胞を攻撃できないウイルスしかできないはずである。 やっぱりこの人にはSFの才能がないなと思うと同時に、長編にはハズレが多いことも気付かされる1冊だ。 終盤も映画の脚本化を意識しすぎたか、少女漫画のような展開で、そういうのが読みたかったんじゃなかった。
0投稿日: 2018.11.17
powered by ブクログエイズを取り扱っている。 エイズの発生が、1980年始め。 その時フロリダでエイズのニュースに接したが、 何か驚異に感じたことがあった。 サルから ニンゲンにうつった病気で 薬がない ということだったと思う。 なぜ突然そのエイズが生まれたのか? よくわかっているようで、わかっていない。 この物語の背景は、2005年 エイズ患者が1億5千万人もいるという設定の話で、 ソ連が、隔離病院を作っていることによって、 その対策についての評価をする。 人権問題を無視しているというが、 隔離病棟は、現在のハンセン氏病に関連してくる。 そして、インフルエンザにエイズウイルスを のせるという方法である。 福光 山上 そしてハンゲマン わずかな登場人物で、 エイズを描こうとしている松本清張の意気込みが よく見えておもしろい。
0投稿日: 2013.02.12
