
総合評価
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powered by ブクログ渡邉恒雄の最後の一冊。 ポピュリズム(大衆迎合)すると、碌なことにならないと筆者は言う。 実際ギリシャ危機に陥ったのは、大衆迎合的政治を行ったからだ。 日本でも、小選挙区制の為、みんな大衆に都合のいいことを言って票をもらう。よって政治家自体の質も下がる。 連立を組み、政局を安定させることにより、大衆ウケではなく真の政治を行うことができると筆者いいったかったのかな? テレビの話は、納得できた。確かに放送時間が決まってるテレビでは深掘りされてない事実、またアナウンサーが自分の意見(左翼的)を述べることによってそれを見る人達が流れやすいのは納得。 アメリカ大統領の党首討論も当時は限られた時間で、行っていた為、内容よりもルックスで票が動いていた。←当時のアメリカの圧倒的テレビ視聴率による話。 今ネット社会になり、オールドメディアと呼ばれ、筆者の意見が日本に浸透してきている。 しかし筆者は、ネットの世界(Twitter)なども、虚偽の情報が流れやすいとして、これも良くないとした。 今の日本では、ネットを信じ、テレビを信じない流れが潮流としてあるがもしかしたら次はネットも信じないなんて流れになるのかな?なんて思ったりした。 相続税の話は面白い。相続税に課税したところで、その税収は大したことなく、むしろその富裕層の持ってる金をなんとか引き出して、投資に回す方が結果的にはよいとする。 鳩山菅のことが嫌いなのはよく伝わった。 社会保障に投資することが、結果として経済成長に繋がる。今は総理やってるけど、当時は無駄金扱いだったんだなあ。 活字こそ、教養である!!
1投稿日: 2025.01.25
powered by ブクログ(2013/3/29) どういうきっかけで入手したかを忘れて、 著者の名前もナベツネと同姓同名だ、などと思ったほど。 なんのことはない、本人。世界一の発行部数を誇る讀賣新聞の主筆であり、大連立構想などを画策する男。 思い直して読んでみた。 いきなり橋下に言及。危ういという。ヒトラーをちらつかせる。 いまさらテレビの威力に触れる。ワンフレーズの小泉、8フレーズの橋下。船中八策だから。 八策はいいのもあるが悪いのもある。脱原発異存は橋下ブレーンの大前研一氏も否定していると大前さん登場。 おそらく讀賣は大前さんは嫌いだろうに。 そして新自由主義竹中批判。小泉は竹中に洗脳されたと。竹中の2大メガバンク構想を停めたのは自分だと。 自民民社(これは自公に先んじられ失敗)、自民自由の連立(これは成功)の画策も自分。 衆参ねじれ時の福田自民小沢民主の大連合も画策、これは福田の慎重さと小沢の傲慢さで失敗、とある。 確かにこれが出来ていれば今日の混乱はなかった。 自分に都合のいい過去を都合のいいような文章で読ませ、自分の考えの正しさを訴えるような文章。 何が大衆迎合だか。 テレビを目の敵にしている部分がある。 ニクソンはメイクの失敗でテレビ映りが悪くケネディに負けたとある。 その点新聞はじっくり主張しているから正しいと。 その一方で朝日はテレ朝とつるんで原発で恣意的だと責めたり、、、。 テレビと政治家がくっつくとポピュリズムになる。 正しい日本の姿にならん。 これはいかん。 という論調。 讀賣朝日が政府と迎合してお高いところから大衆にニュースと称して情報統制、誘導しているんじゃないの。 新聞を一所懸命読む人ほど馬鹿になる仕組みになってる。新聞をまじめに読むな、が今の教育の正解だろう。 見出しだけななめ読みして、気になった記事の事実確認はネットでソースを探ったほうがいい。今は結構情報が取れる。政府関係など。 ソースを読んで、真偽を確認、データを分析すればいいのだ。 世論調査など最低。ネットでやれ、だ。電話調査に意味はない。年寄りしか出ないだろう。自営業者も出るのかな? 讀賣の考え方がよーくわかる。俺が正しいから読者に教えてやる、まあこれくらい思い込みがなければやってられんのだろうが。 第1章 政治家の衰弱は誰のせいか 第2章 橋下現象はなぜ起きたか 第3章 大連立構想はなぜ失敗したか 第4章 ポピュリズムの理論的考察 第5章 大衆迎合を煽るメディア 第6章 日本をギリシャ化させないために 付録 「無税国債」私案
1投稿日: 2024.06.27
powered by ブクログ自分がやってきたこと(自民党と自由党の連合政権結成の支援など)と、自分の思いつきを自画自賛している本。 この人の定義するポピュリストは、この人の判断で実現不可能な政策やマニフェストを掲げて選挙民の関心を買おうとする政治家を指しているらしいが、その定義で一貫しているわけではなく、単に自分が嫌いな政治家(で国民に人気がある人)をポピュリストと読んでいるだけの様に見える。 思い付きの政策は、相続税が無税になる無利子(またはマイナス金利の)国債の発行である。乗数効果に期待しているらしいが、か小30年間ほど、見るべき乗数効果のない国債発行が続いていることに照らして、賛成できる要素は乏しい。
0投稿日: 2023.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大学の経済学講義レベルのお話です。 NHKスペシャル 「渡辺恒雄 戦争と政治~戦後日本の自画像~」 とともに。
0投稿日: 2020.09.26
powered by ブクログナベツネによる政策提言。 前半は橋下についてのポピュリズム政治の批判かと思ったら、後半は政界の裏話や独自の経済政策が含まれていた。 「無税国債」はリアリティはないけど思考実験としては面白かった。
0投稿日: 2017.09.17
powered by ブクログいくつになっても非常に頭のいい人だなぁ、という印象。当然新聞の人だからTVが敵だというバイアスはあるにせよ、アメリカの現場にいた人として、TVが作る政治風景についての考察については一見の価値があると思う。 讀賣新聞のドンが何を考えているのか、くらいの興味で読んでみても損はないし、読書としても結構満足できると思うん。
0投稿日: 2015.11.04
powered by ブクログ大阪都構想など政治が話題になったので我が家の積ん読コーナーから本書引っ張り出して通読。朝日vs読売という対立軸でみると自分は読売派だな。昔は民主党を応援してたけど今ではそうでもない。久米さんのニュースステーションにかなり洗脳された感があった。昔は自民党ぶった押せだった。無税国債という案はなかなか面白い。無税国債案とは、相続税を免除する代わりに利子をゼロ、もしくはマイナスにする国債を発行するというものだ。ただ、この無税国債が相続人に償還されたときの課税関係はどうなるのであろうか?本当に非課税にしてよいのか?ちょっとまだ全貌がよくわからん。
0投稿日: 2015.05.19
powered by ブクログいわゆるナベツネは、大嫌いな人間の一人なのだが、書いてるものを読んだことはなかった。 真っ当やん。 小泉辺りからの、人気投票に苦言を呈している。 マスコミというか、テレビやネットの弊害。 いい本だと思う。 が、この人のやってることがどうなのかは良く判らない。
0投稿日: 2014.09.11
powered by ブクログ良きにしろ、悪きにしろこの人の物言いには一貫性がある俗にぶれていない。だからこそ世の中に批判を生みつける事も多々あるのだろう。 しかし、同じ悪でも最近の悪はどうも世論を見すぎるのか自分の信念という物が見えてこない世論に流されやがて消されていく運命にある人たちは少し見習った方が良いのではないか。
0投稿日: 2013.08.16
powered by ブクログいちいち頷ける内容。 原発擁護論や衆愚政治への危惧など、自分の考えに対する裏付けが取れたような心持ちで読んだ。
0投稿日: 2013.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分語りが多く、俺が俺がとやるところはノムさんに通じるものあれど、この86歳という年齢で、かくもしっかりとした文章を本一冊にしあげ上梓できるとは驚異である。独裁をひたすら独裁的に批判しているのもユーモラスだが、どこか憎めない。こうしたまともな文章を読む前から、こいつは巷間でいわれているような頑固なだけのじじいではないと思っていたが、想像以上に人物である。そんなナベツネのダークサイドのみがマスイメージを形成しているその事実こそがポピュリズムというか、衆愚の極みであろう。その思想や主張には支持しかねる点多々あれど、こうもラディカルな物言いで、遠慮せず、おもねず、取り繕わずできる論客が他にいるのだろうか?
0投稿日: 2013.06.02
powered by ブクログ反ポピュリズムのスタンスで、小泉ブーム、政権交代、橋下現象などを論じている。最後に、「衆愚」の政治と断乎戦うと記す。 一貫した主張は素晴らしいと思うが、大衆迎合という言葉で一蹴するのはどうかと思う。
0投稿日: 2013.05.03
powered by ブクログ社会がマスコミなどのポピュリズムによって左右されていく現実を書いた一冊。 最後は渡邉恒雄氏の考えがつまった一章がある。 原発に対する意見や名古屋の件についてはうなづける部分もあった。 私もマスコミによる渡邉恒雄像に踊らされていたのかもしれない。 この本を読んで一番びっくりしたことは、彼がとても冷静に物事を分析していたということ。
0投稿日: 2013.04.30
powered by ブクログ読了。ナベツネの政治・経済の考え方を象徴する一言「異分子の排除」に全てが出ている。パンとサーカスの話に納得。。
0投稿日: 2013.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
<「反ポピュリズム論」読了>2013年4月3日 ・ 橋下現象が起きた理由は、①既成政党が「何も決められないでいる」と大衆が思い込む程にその政治活動が低迷していることへの反動。②この人物が現代のテレビと電子メディアを操って大衆の注目、関心、そして人気を集める天才的能力とキャラクターを持っていること。 ・ 国や地域、もしくは国民といった全体の利益になろうとなるまいと関係なく、場合によっては全体的利害を害する政策でも、選挙での自己の票になることだけを目的にして一般大衆に公言する政治家や政治集団が増殖し始め、それらは電子媒体、電波媒体を悪用することで益々広がりつつある。そのことが、日本を「第二のギリシャ化」の恐れありとする警告を呼び、「パンとサーカス」で滅亡したローマ帝国の末期に似ているとの指摘を招いている。 ・ 日本には①20年不況といっても過言ではない長引く景気低迷②産業の空洞化の進行③日本の強みとされた中間大衆層の喪失④940兆円にも膨れ上がった借金財政といった数多くの問題がある⑤混沌とした政治 ・ 日本の危機の正体は、さしあたっては、経済危機という「顔」で登場しているが、その実相は、日本の統治体制の弱体化、つまりは政治家に人材が払底していることに他ならない。 ・ 日本は昔は、中選挙区制だったが小選挙区制へ移行した。 ・ クーデンホフ・カレルギはEUの生みの親として知られている ・ 「小泉劇場」には罪がある。小泉さんの政治スタイルは、いわゆるワンフレーズ・ポリティックス「改革なくして成長無し」「自分等をぶっ壊す」が典型的な例だが、国民大衆にわかりやすい印象的なフレーズを言うだけである。 ・ また小泉は市場原理主義の弊害を招いて、日本経済に今も癒えない大きな傷を残した。2001年に総理に就任した小泉は、郵政三事業と道路公団の民営化と新規国債発行を30兆円以内に抑えることを「構造改革」と称して、政権として取り組む最重要課題に据えた。 ・ また、非効率な企業を潰さなければ、全体の経済効率は向上せず、成長はない。このため倒産、失業が大量に出るが、これは改革のための痛みで、我慢するほかないと考えた。 ・ ここで、経済学者の竹森俊平慶大教授は、シュンペーターの創造的破壊理論を改革優先モデルとし、大恐慌時代にリフレーション政策を提言したフィッシャー理論をデフレ克服優先派のモデルとして対照させて解明した。 ・ しかし、小泉の唯一無二のブレーンだった竹中平蔵経済財政相は、多分に楽観的な循環型の立場を探り、「改革が先」をはじめから選択した。 ・ 竹中さんは根っからの市場原理主義者であったが、同時に大変説明能力の高い人で、小泉を「洗脳」したのだった。 ・ 竹中さんが、不良債権を抱えた銀行を片っ端から潰すと言い出し、外国資本をどんどん導入し、日本の金融機関を健全なものにし、メガバンクは三菱東京UFJとSMBCの2つでいいと考えた。具体的には、金融機関の繰延税金資産の中核的自己資本への繰り入れを見直そうと考えた(有税で積んだ貸倒引当金について有税処理した税額を、将来損失が確定すれば還付されるものとして自己資本に参入出来るというもの)が、ナベツネが麻生に止めるように進言すると、彼はそれを体現した ・ 経済というものは、シュンペーターとフィッシャーの論争のような経済論理をふまえて議論されるべき ・ ホリエモンと村上世彰、木村剛は格差社会を招いた点で罪がある。 ・ 民主党マニフェストの「コンクリートから木へ」というスローガンは誤っていた。なぜなら、コンクリートは社会資本整備がきわめて大事であるためである。しかも、この人とは、子ども手当や農家の戸別所得補償のような人気取りのバラマキ政策というのだから、大衆迎合政治としか形容しようがない。 ・ 吉田茂、岸信千世、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄と歴代の総理大臣は誰もが霞ヶ関の官僚を大いに活用したものだが、それでも政治主導だった。官僚を使いこなす力があったからだ。 ・ 鳩山由紀夫が犯した最大の過ちは、沖縄問題である。在日米軍普天間飛行場の移転をめぐって、外務、防衛両省の官僚たちが陰に陽に諌めたにもかかわらず、鳩山氏は「できれば国外、最低でも県外移転」「埋め立ては自然の冒涜」などと、思いつきの発言を繰り返した。米国からは、「信用出来ない総理大臣」の烙印を押され、日米同盟関係を危うくさせた。 ・ 菅直人が犯した最大の過ちは、東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事故への対応と、その後に彼が発した「脱原発」宣言である。 ・ さらに、菅直人が編成した2011年度予算は、国債発行額が44兆2980億円に膨れ上がり、たんにバラマキ予算が増えて公債依存度を高めただけ。 ・ また、脱官僚・政治主導のスローガンは、日本の頭脳集団といわれた霞ヶ関の官僚たちが、いかに正論を唱えても、その中身をじっくりと吟味すること無く「官僚が言うことだから」という形式だけで忌避されてしまう風潮を作り出した。政治家でも、学者でも、消費税増税の必要性を説けば、「財務省に毒されている」といわれるし、原発再稼働を唱えれば、経済産業省とつるむ「原子力ムラ」の一味呼ばわりされる。これではまともな議論などできるはずがない。 ・ 橋下は「政治家は大きな方向性、価値観を示し、それが支持されたのであればその範囲である種の白紙委任となるとの認識を主張した」と述べた。 ・ 明治の政治家と言えば大隈重信、昭和の政治家と言えば近衛文麿である。 ・ 橋下現象のマクガヴァン現象に似ている。 ・ 橋下氏と大阪維新の会は、国政無形の公約として坂本龍馬の「船中八策」になぞらえて「維新八策」を掲げている。 ・ <維新八策」の概要> ① 統治機構の作り直し ▽ 道州制▽首相公選制▽参議院改革(最終的には廃止も視野)▽衆議院の優越の強化▽地方交付税の廃止・消費税の地方税化▽大阪都市構想 ②財政・行政改革 ▽プライマリーバランス(基礎的財政収支)黒字かの目標設定▽国会議員の定数削減 ③ 公務員制度改革 ▽公務員人件費削減 ④教育改革 ▽教育委員制度の廃止論を含む抜本的改革▽教育行政制度について自治体の選択制 ⑤社会保障正制度 ▽ 現行年金制度の清算。積み立て方式への移行(最低ライン)。掛け捨て方式(ストックでの所得再分配) ⑥経済政策・雇用政策・税制 ▽ 徹底した規制緩和▽自由貿易圏の拡大(TPP/FTA)▽交付付加価値製造業の国内拠点化▽国民総背番号制によるフロー・ストックの完全把握▽脱原発依存 ⑦外交・防衛 ▽ 日米同盟を基軸▽日米豪での戦略的軍事再配置▽日本全体で沖縄負担の軽減を図る更なるロードマップの作成着手▽国際貢献する際の必要最低限の防衛措置 ⑧憲法改正 ▽ 憲法改正要件(96条)を3分の2から2分の1に緩和 ・ 大前研一氏は橋下ブレーンの1人 ・ 現代民主主義にあっては、この行政の複雑多岐にわたり、行政組織が巨大化した時代に、最高権力者とはいえ、1人で政府の意思決定をすることは不可能である。そこで①最高権力者をとりまく一団のブレーンを独自に所有し、意思決定の一部もしくは大部分を委譲するか、②行政府の官僚に密着して、兄弟な行政機構に政策決定の実質と責任を拡散させるか、の2つの方法がある。 ・ 米国でブレーン政治の祖といわれるフランクリン・ルーズヴェルトが好んだ言葉に「匿名への情熱」がある ・ 鳩山、菅二代の民主党政権が政治的無知で国政を混乱させ、民主党と自民党が不毛な対立を続けているせいで、既成の政治に対する国民他州の不満と失望は頂点に達している。その結果が、ヒトラーや近衛文麿の登場、あるいはマクガヴァン現象を想起させる「橋下現象」となって現れている。 ・ 1997年の夏、世界経済はタイで勃発した通貨危機を引き金に、アジア通貨危機が起こった。 ・ 小渕・小沢会談の実現で自自連立は出発した。その結果、60兆円の公的資金投入の枠組みができた。ナベツネが橋渡しした自自連立は、日本の金融システム危機ひいては世界恐慌突入の危機を食い止める上で大きな役割を果たしたと思っている。 ・ 衆参ねじれ国会の現状をふまえると、自民党と民主党による大連立を実現しないと、日本の政治は何も動かなくなる。ねじれ国会をそのままにしては絶対にいけない。 ・ ナベツネが計画した大連立構想は民主党の役員会で否決され、すべてパーになった。 ・ 小沢は「民主党はいまださまざまな面で力量が不足しており、国民からも「自民党はダメだが、民主党も本当に政権担当能力があるのか」という疑問を提起され続け、次期衆院選勝利は厳しい情勢にある。国民の疑念を払拭するためにも、あえて政権運営の一翼を担い、政策を実行し、政権運営の実績を示すことが、民主党政権を実現する近道だと判断した。」と発言し、当時民主党議員の多くが侮辱だと反発したが、鳩山・菅二代の民主党政権の混乱ぶりを経験した今日、小沢がどれほど正しいことを言っていたかが分かる。 ・ しかし、現在もはや大連立は実現不可能であるといえる。そこで、同質で安定的で進歩的な保守勢力、中道的な保守勢力が集まればいい。理想は衆院で280議席くらい。中型連立は前提が「異分子の排除だから」必ず政界再編につながる。 ・ 自民党の緒方竹虎が出した「緒方声明」では、キャスティングボードの政治の弊害を強く訴え、ゆえに保守合同の必要性を呼びかけるものである。 ・ 「第二の緒方、三木」が自民、民主両党から出てくるのか。この一点に日本の政治の行く末はかかってくる。 ・ ポピュリズムとは、1930年頃のダビを代表とするフランスの民衆主義的文化運動と辞書には書かれている。 ・ 民主主義すなわちでも呉市—の語源は、ギリィ車語のデーもス(民衆)のクラティア(支配)に始まる。 ・ ローマで活躍したギリシャ人の歴史家ポピュビオスは、政体というのもは長期化すると必ず腐敗し、賢人独裁→専制→貴族制→寡頭制→民主制→衆愚制→賢人独裁→・・・というように循環しながら、形を変えて行く、とする「政体循環論」を唱えた。この最たる例が「パンとサーカス」である。無償でパンとサーカスの供給を受け、権利を主張するが責任や義務を負うことを忘れて遊民化したローマの市民大衆は、その途端に、恐るべき精神的、道徳的退廃と衰弱を開始したのである。 ・ 一般に大きな社会的不安や経済的危機、戦争の恐怖等が起こったとき、大衆は非凡な能力と人格を持った指導者の権威的支配、つまりウェーバーのカリスマ的支配を待望するようになる。 ・ ケネディ勝利ニクソン大敗を喫したテレビ討論では、証明、メイキャップ、討論の規則、メモの使用の是非といった疑似イベントに集中した。大衆の関心は番組で実際に語られた内容よりも、演技そのものに注がれた。 ・ 「改革派」という言葉が飛び出した時は特に気をつけた方が良い。90年代の政治改革議論のときは「守旧派」、小泉時代は「抵抗勢力」というように、相手にレッテルを貼って真に必要な議論を封じるのは、大衆を煽動するデマゴークの常套手段である。 ・ 軽率に導入した小選挙区制がもたらしたのは、国会議員が国益よりも選挙区制の地域的利益や、民衆の無知を利用した利益誘導を優先させる大衆的迎合政治である。 ・ 政治学者の大きな罪は2つ。①小選挙区制を「改革」と煽って導入させたこと。②2000年代に入ってマニフェスト選挙を提唱したこと。 ・ 民主党の事業仕分けで捻り出した財源は、マニフェストに盛り込んだバラマキに必要な額のたったの10分の1、約7千億円しかなかった。結局、暫定税率の廃止はあっさり撤回して、それでも財源がまったく足らないため、国際の大量発行に頼ったのである。その結果、国債発行額が税収を上回ったのは、敗戦から4ヶ月後に編成した昭和21年度予算以来のことである。 ・ 「小沢潰し」により、民主党が統治能力を磨くせっかくのチャンスを、教条的な学者達の机上の空論が潰してしまった。 ・ 小選挙区制とマニフェスト至上主義が、日本の政治を決定的に悪くした根本原因だ。 ・ クロンカイトはテレビの限界として挙げる「時間的制約」がさまざまな問題を引き起こしているといえる。その1つが、「ほんの2言、3言の発言を切り取ってニュースの全体を伝えてしまおう」という報道姿勢を生んでしまうこと。彼はこれを「サウンドバイト・ジャーナリズム」と形容した。 ・ ネットメディアの特徴は、情報が断片的かつ瞬間的であること。クロンカイトの表現を用いれば「断片的、瞬間的制約から、事実を過度に圧縮し、議論を単純化し、説明を省く結果、事実がねじ曲げられてしまう」危険がきわめて高まる。 ・ また、大衆社会がより悪くなることに危険性がある。ブログやツィッターの普及により、知的訓練を受けていない人が発信する楽しみを覚えた。これが新聞や本の軽視につながり、「責任を持って情報を選択する編集」が弱くなれば、国民の知的低下を招き、関心の範囲を狭くしてしまう。ネット時代にあっても、責任あるマスコミが権威を持つ社会にして行く必要がある。古典や新しい学問への関心や勉学を怠り、新聞も本も読まなくなった若者が、携帯電話を片手に無意味なゲームやメール交換で貴重な時間をつぶしている。 ・ このため、活字ジャーナリズムの役割はますます重要となってくる。その役割とは、一時のセンセーショナリズム、スキャンダリズムに流されることなく、体系的な思想や文化を国民に伝えることに他ならない。 ・ 国民の不安をかき立てるだけの報道は絶対に許されない。 ・ ギリシャ化とは、国債暴落と金利高騰を引き金とする経済破綻の危機を意味する。ギリシャ危機は、コスタス・カラマンリスが財政赤字を過小計上していたことを引き金に、統計データへの信頼は失墜し、ギリシャの債務返済能力が疑われた結果、国債の格付けが引き下げられた。そしてギリシャ発の信用不安は、同様に財政赤字を抱えるポルトガルやアイルランドにも波及、ユーロの信認まで揺るがす事態に発展した。翌2010年5月、ユーロ圏とIMFはギリシャに対し、3年間で総額1100ユーロの支援を行うことで合意した。ところが、支援の条件となった人金かっとや増税等の赤字削減策に反発したギリシャ国民がデモ、ストライキに出たため。2011年に入って危機が再燃。信用不安はスペイン、イタリアにまで拡大した。そして「ギリシャがユーロ圏から離脱するのでは」という観測が広がると、ギリシャ国債が暴落、2010年当時は高くても12%程度だった長期金利は急上昇し、2011年11月には30%を超えた。 ・ 日本の場合は、経済破綻の引き金を引く可能性が高いのが、日本が抱える約1200兆円もの政府債務である。「日本には1500兆円の個人の金融資産があり、国債の保有者の90%委譲が日本国民と日本の金融機関だから心配ない」という不安は見当違いである。なぜなら、国民の銀行預け入れ額が国債の財源となっているからである。 ・ 2050年には今よりも2割以上少ない約9700人、労働人口も約3割減の4400万人まで減る。高齢者1人を約1.3人の現役世代で支える超高齢化社会に突入するのである。またGDPは世界9位へと失墜する。 ・ またギリシャ危機の引き金の1つに2大政党が大衆迎合的な政策を競ったことが挙げられる。 ・ 日本をギリシャ化させないために必要なことは、 ① 消費税の増税によってプライマリーバランス(基礎的財政収支)の均衡を図って財政を健全化すること ② 相続税を免除する代わりに利子をゼロもしくはマイナスにする国債を発行すること。無税国債の狙いは、国民の金融資産1500兆円の中に眠る「埋蔵金」を掘り起こすことにある。銀行に預金されていない民間資金、いわゆるタンス預金は約30兆円にものぼる。 ③ 社会保障を負担ではなく投資の対象と捉え直して、旧来のハコモノ中心の公共事業投資から、医療・介護充実のための公共投資に転換すること。 ④ 原発の再稼働をすること。ドイツやイタリアのように近隣国から電力を買えない日本が、「脱原発」でやっていけるとは到底思えないし、むしろ、福島第一原発事故から得られた教訓を生かし、世界の原発の安全性向上に貢献することが日本の責務ではないかと考える。原発の増設を計画する中国やインドなど新興国にも、日本が積極的に原発を輸出し、安全操作の技術を供与することは、原発事故のリスク低減にも役立つ。そのためにも、日本は引き続き原発をエネルギー源の有力な柱と位置づけるべきである。よその国が福島の教訓を着実に活かしているのに、肝心の日本では本当に必要な対策が疎かにされているばかりか、すべての原子力発電所が爆発するかのような恐怖をまき散らし、そのことが正義だと思っている「脱原発」論者が散在する。 ・ 野田佳彦首相が2012年6月8日、関西電力大飯原発の最稼働を表明したことも、日本の将来を左右する決断と言う文脈で評価すべきものである。このような野田さんの「反ポピュリズム」的決断により、日本は少しは救われたのだ。 ☆ギリシャのような経済破綻を回避するためには、①消費税の引き上げ②無税国債の導入③社会保障への投資拡大④原発の最稼働が必要である。このうち社会保障の投資拡大を除けば、どれも一般大衆受けしない政策ばかりである。消費税増税には「弱いものいじめ」、無税国債には「金持ち優遇」といった批判が巻き起こるだろうし、原発再稼働には空想的左翼の脱原発論者たちが「危険」と「不安」の連呼をやめないであろう。しかし、ギリシャ危機が大衆迎合政治を競った結果起きたことをよく思い出して欲しい。橋下徹大阪市長が掲げる「維新」は、スローガンが先行して政策の具体的な中身があやふやなところなど、パパンドレウの「変革」に似てはいないか。戦後日本の復興を牽引した霞ヶ関の官僚たちに対する飽くなきバッシングは、ギリシャの政治家たちが競ったエリート攻撃と「特権なき人々」への追従に重なり合うところはないか。衆愚政治に日本の政治が落ちて行くことだけは、なんとしても食い止めなければならないのである。
0投稿日: 2013.04.04
powered by ブクログ何かと批判されることの多い独裁者渡辺恒雄氏。排他独善的な主張のオンパレードかと思いきや結構冷静に現代を見つめている。情緒に訴えるのではなく冷徹な事実を基に論を進めており、該博な知識、海千山千の豊富な経験にはただただ圧倒されるばかり。さすがに読売グループの頂点に君臨するだけの御仁である。とりわけ政局の裏表での暗躍秘話は興味深く行間に無限の想像を馳せることができた。衆愚政治がいかに国を駄目にするか。納得させられる点は非常に多い。終章では国の破綻回避のための処方箋も示している。見事な反ポピュリズムで貫かれている。全てを支持するというわけにはいかないが歯切れのよい正論には清しい爽涼感をおぼえた。
1投稿日: 2013.02.04
powered by ブクログナベツネさんがポピュリズム(大衆迎合主義)の背景と問題点を論じた本。世間的にはあんまり評判の良くない人だけど、なかなか説得力のある内容だった。 ポピュリズムの背景には小選挙区制とマスメディア(テレビ・ネット)の影響があり、政治家は国民の支持を得やすい耳触りの良いことばかりを言い、本来の政治能力とは無関係な政治家本人のキャラクターや演技力が支持につながるようになってしまった、というのが主な内容。 安易な脱原発をいさめたり、ナベツネさんが関与した大連立構想の詳細も明かされたりして、なかなかお得な一冊。ただ単に批判するだけではなく、キチンと代案を出しているのが偉いところ。
0投稿日: 2013.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
■本書を読んだ理由 ・本屋をプラついていたときに、偶然目に入り衝動買いしたから ・先日に、『Webで政治を動かす』を読んで、リンクする内容、あるいは反対意見を知れるのではないかと思ったから ・帯の著者の写真、口には葉巻を咥え、冷徹に何かを見透かすような視線が魅力的だったから ■概要 【混迷の原因】 ・日本政治がいま混沌となっている原因は、ポピュリズムである。 ・ポピュリズムの原因は、政治家の堕落。その遠因は、小選挙区の選挙にある。 ・テレビとネットは、むしろポピュリズムを加速させている。 ・大きな転機は小泉元総理の登場で、民主党の鳩山・菅元総理は、政治を完全なポピュリズムにした。 【橋下現象】 ・橋下市長がポピュリズムの最新モデルである。 ・既成政党への不満と失望をベースとして、強いリーダーを国民が待望する空気が、橋下人気となって現れている。 ・過去の例では、ヒトラーや近衛文麿、ロイドジョージなどと橋下市長は共通項がある。特に「白紙委任」は、危険な思想である。 ・人気に擦り寄るだけの勢力を排除し、優秀なブレーンを集め、政策本位の勢力結集をできるかどうか、つまりポピュリズムとの決別が橋下市長の今後の課題である。 【現実路線】 ・2007年の大連立構想が成功していれば、現在の政治混迷は回避できたかもしれない。 ・国会は、過半数256議席では安定しない。常任委員会で決定できる安定多数、あるいは絶対安定多数283議席で、初めて政策決定ができる。 ・民主党の異質な人、自民党らしくない人を排した民・自の中型連立こそ現実的な路線である。 ・55年体制のときの緒方竹虎「欄頭声明~時局を案ずるに、政局の安定は、現下欄頭の急務であって、、」は、いまの政治に全くあてはまる。 【ポピュリズム】 ・ポピュリズムの行きつく先は、古代ローマの「パンとサーカス」に見られる国民の堕落である。 ・米国大統領のテレビ討論(ケネディVSニクソン)で決め手となったのは、メーク技術や、質問に即答し二分三十秒以内で解答する能力でしかなかった。 ・小選挙区は、ポピュリズムを進め、マニフェストは政治を机上の空論にした。 【メディア】 ・テレビの問題点は、「時間的制約」である。ワンフレーズやワンセンテンスの弊害を起こす。 ・一方、新聞は十分は紙面と論理的、体系的な説明が可能である。 ・ツイッターは、140文字の制約から断片的かつ瞬間的な情報しか伝えることができない。 ・社説は、社内で熟議を経ており体系的、論理的である。これは、ツイッターの対極にある。 【ギリシャ化】 ・ギリシャの破綻は、ポピュリズム政治による政治家と国民の堕落の連鎖が原因である。 ・日本の消費税は20%台が妥当であり、増税までの間は無税国債発行によるタンス預金30兆円を引き出し、財政再建の起爆剤とする。 ・社会保障への投資による経済成長策を実行。 ・原発は、地震・津波対策を万全にすることで再稼動するべきである。 ・ポピュリズムとの決別が最大の課題である。
0投稿日: 2012.12.07
powered by ブクログナベツネさんが執筆した本書。ポピュリズム型の政治を、過去の日本やアメリカの政治状況を踏まえて、批判している。中選挙区制への回帰を中心とした政治家の劣化は、聞き飽きた議論でもあった。福田内閣時代の大連立構想の内幕も語っていた。今の日本の政治を何とかしないといけないという志はよく理解できた。漠然としたもやもやは残る。過去はよかったという回帰論や賢人めいた言葉は、響いてこない。
0投稿日: 2012.12.01
powered by ブクログいわゆる「政治仕掛け人」のなべつねさんの本なのだが、本当に80代後半の方が書いた文なのかと驚いた。そうとう賢い方なのであろう、流石読売新聞主筆。 内容は納得させられる部分が多い一方、他者他説を批判して自説の正当性を持ち出すというロジックなので、自分の主張の論拠が本文においてはあやふやであり、批判・検証が必要であると思う。今僕のその力はないので★4としておく。
0投稿日: 2012.11.20
powered by ブクログナベツネってこんなこと考えてたのか。我田引水的なところなしとしないが、今の政治状況に関する危機感、そうなったいきさつなど、頷ける点多し。中選挙区制復活の提案は賛成。
1投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログもうすぐ選挙.私は政治に関わりたくはないが,今回はあまり政治を任せたいとは思えない人が政権をとりそうな予感がして本当に怖い.(私が嫌だなと感じる人は必ず当選する気がする.....)というわけで私の本棚にはあまりない傾向のこの本を手にとった. のだが,この本にも「なんだかなー」という感じを抱いてしまった.もちろんいいこともいっているのだが,自画自賛がちょっと多すぎ.私にとって新聞はすっかり過去のメディアなので,読売新聞がいかに素晴らしいか書かれても実感は全くわかない.
0投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログいわゆるナベツネさんだが、この人の本は初めて読んだ。 この人はとかく悪く言われることが多いような気がするが、 どんな人なのか詳しく知っているわけではないので、書店で目についたので読んでみた。 感想としては、一部、感覚や価値観が古いように思う部分はあるが、 概ね正論というか、こういう御意見番的な人が世の中にはやっぱり必要だと思う。 政治家にしても、論客にしても、小粒の人間が多くなった今の日本には、 こういった歴史の裏も表も知り尽くしているオッサンがドンと構えていたほうがいい。 小選挙区制が日本の政治をダメにしたという論点は、僕にとっては新鮮で面白かった。 この歳でこれだけしっかり言えるだけでもやっぱりこの人はすごいなぁと素直に思う。 これだけの地位も権力もあるのに、まだ世の中に物申す、まだ日本に物申す、 というそのパワーはやっぱりすごい。
0投稿日: 2012.10.24
powered by ブクログナベツネさんというと、プロ野球界を牛耳っているといったイメージですが、政治記者としての文章を読んでみたい人にお勧め。 戦前から政治記者として政治を見てきた渡邉 恒雄さんの文章は、わかりやすく、説得力があります。もっと渡邉 恒雄さんの政治に関する文章、論文を読みたくなりました。 プロ野球関連のニュースに登場するナベツネさんとはまったく異なる世界観に驚きました。
0投稿日: 2012.10.15
powered by ブクログナベツネさんは頑固爺そのもののイメージを持っていたが、彼なりの国を憂える気構えが見える作品。 大衆迎合政治、橋下現象が何故起きたか、大連立構想が何故必要と判断し、失敗したのか、ポピュリズム政治の考察、大衆迎合を煽るメディア、日本をギリシャ化させないためにで纏められている。 決められない、決めきれない政治はいたるところに問題が発生し、それを見かねた国民が小泉、橋下待望論に傾きつつある。 ローマの滅亡はパンとサーカス。 ギリシャの財政破綻は保守、革新ともにポピュリズムに走った。 原発は絶対必要。朝日、菅の原発ゼロはもっての他。経済が全くなりたたない。フランスのようにテロ対策、水素爆発対策etcの対策を早急にとり安全を追求し、これを国外に展開すべき。 メデイアに(テレビ)に政治を語らせるべきでない。ワン・フレーズ(責任のない政治になる)小泉の自民党をぶっ壊すetc。
0投稿日: 2012.10.10
powered by ブクログナベツネ、87歳にして健在。主張は明快。政治家の小粒化を嘆いているが、メディア側も同じ問題を抱えているようだ。
0投稿日: 2012.10.09
powered by ブクログ小泉、鳩山、菅、そして橋下と、どこまで続く劇場型政治。大衆迎合(ポピュリズム)が衆愚政治に堕ちることだけは断固として食い止めたいという思いで、この書が最後になろうという老境の中で筆をとったという。 大衆迎合には、マスコミも利用されて来たという反省もあり、読売新聞社の主筆という立場から、加担したマスコミに対する批判もなかなかのもの。 その他、 「匿名への情熱」 「社会保障こそ最良の投資だ」 など、唸らせてくれました。 ワガママなプロ野球オーナーという顔しか知らなかったんですが、政治記者としてバリバリの経験もおありのようで、経営者になってからはフィクサーばりの「密室談合の仕掛け人」としての経験談をはじめとして、終戦直後に共産党に入党したという経歴まで披露してくれて、すっかり人物像が変わってしまいました。 (2012/9/15)
0投稿日: 2012.10.05
powered by ブクログなんだか過激なことをテレビで言うだけの人かと思っていたら、さすが新聞社の主筆。文章は明快で、論理展開も上手。さくっと頭の中に入ってくる。 近衛首相誕生と現代の政治環境の比較のところは納得度が高いところであった。
0投稿日: 2012.10.05
powered by ブクログ人物的にあまり好きではなかったが、この本を読むと共感できる部分がかなりある。行き過ぎた脱原発論や消費税に対する考え方等。理性的に物事をとらえていると言える。 橋本大阪市町をヒットラーに似ているというのは、言いすぎかもしれないが、ただ国民の顔色だけを見て、選挙に勝つために大衆受けを狙った政策しか出せない政治家には嫌気がする。
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログ大衆迎合・衆愚政治の危険性を論理的に時にアツく書いてる印象。 マスメディア・ネット・活字いろんな媒体があるが、大事なのは受け手が情報を鵜呑みにせず自分で考えて選択・行動することだろう。そんな当たり前のことを本書を読んで改めて考えました。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログ流行ってるので読んでみました。ってフレーズからコメントを書き始めたくなるのは、“ナベツネ著”のなせるワザですよね(苦笑) でも、書かれてることは総じてマトモです。マトモだと、僕は思います。一つ一つ、どの部分をどう思ったってとこまではここでは書きませんが、総じて言えば、マトモだと思います。 でも何なんですかね〜。一冊読み終わってマトモだと思った僕でもなお、「ナベツネっていいよね〜」って人前で言うのには、やっぱり抵抗を感じちゃう。だいたい、オビに、ナベツネが葉巻くゆらせてる写真使ってるあたりからして「大衆はついてこなくていいんだよ」感が滲み出ちゃってるんですよね。 大衆に迎合するのではなく、かといって無視するのでもなく、その中庸がいいはずなんだけど、今の日本では、その道は取りづらくなっちゃってるのかなぁ…と読みながら考えました。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログ「大連立構想」驚愕の舞台裏から、小選挙区制・マニフェスト選挙の問題点、ポピュリズムの理論的考察、そして「無税国債」私案まで。半世紀超の政治記者歴による知見が込められた、読売新聞主筆による渾身の論考。。 86歳にして讀賣新聞の主筆を務め、テレビ出演もする渡邉恒雄氏。古今の政治学者、歴史学者の説を紐解きながらポピュリズムの危険性を説く。自身の関わった民主と自民の大連立構想など政治の世界の裏側の生々しい話も。「消費税引き上げ」「無税国債導入」「原発の再稼働」「社会保障への投資拡大」など主張も明確。少なくとも酔っぱらってスポーツ紙の記者の前で暴言・珍説を披露するナベツネ氏とは大違いだった。 (B)
0投稿日: 2012.09.22
powered by ブクログナベツベさんによる政治論。この方、マスコミへの取り上げられ方が、悪代官だったり、ワガママなプロ野球チームオーナーという役付けなので、記事でも面白おかしく書かれることが多い。氏の本格的な政治論というのは初めて読んだ。 小泉さんから始まり、鳩山さん、菅さんで絶望的に加速し、今、橋下さんで最終局面を迎えようとするポピュリズムへの最後の警鐘とのこと。政治は安定していなければ、物事を決められないし、政治家も育たないというのは理解できるし、その意味で、現在の選挙制度の問題や、民主党の人気取り政策の愚かさを断ずる部分も賛成。ただ、氏の豊富な経験には素直に敬服するものの、戦後からの政治家や制度を讃える発言には少し違和感を覚えた。
0投稿日: 2012.09.14
powered by ブクログ面白かった。マスコミのドンである渡邉さん自ら大衆迎合するマスコミに呑まれることは愚かなことであると説いてます。冷静に客観的にみています。確かにこのところのマスコミ報道には扇動的なものが多い。テレビ、ツイッター、ワンフレーズコメントの危険性がよくわかります。
0投稿日: 2012.09.11
powered by ブクログ天下の大マスコミ、渡邉恒雄さんの新書である。読売新聞は古くから保守的であり、社説も共感できるものが多いことから肯定的な立場で読んだ。しかし、その肯定的な立場は読み進めていくうちに、渡邉恒雄さんが本当に読売新聞の主筆なのか?という疑問まで生むことになる。 冒頭で橋下徹さんを引き合いにだし、タイトルでもある反ポピュリズム論をスタートさせる。 維新八策の政策を半分程度賛成、各論では反対の立場のようだ。最も、維新八策は各論を詰めているマニフェストではなく、維新の会からしたら内部資料という扱いなのでこの点は渡邉氏の指摘は仕方ないとも思えるが。 冒頭で橋下徹に対し、この本は橋下徹を糾弾するものではないとの一文がある。これが読み進めていくうちに免罪符にしようとする一文であるとは思いもしなかったが・・・ 構成としては、戦前戦後の渡邉氏の記者人生の経験を踏まえつつ、過去の著書や著作からの引用や抜粋がとても多い。有名な人の著書を抜粋したとしても、渡邉氏の知識や見識が高まるわけでもなく、蛇足に思われた。 そして中盤は自身が仕掛けた大連立構想や自身に近かった内閣における談話が半分を占める。そして全般的にポピュリズムの危険性をヒトラーやナチスになぞらえ、危険性を追っている。 ギリシャの話題にも触れ、現代ギリシャ政策を古代ギリシャ政策のパンとサーカスと比較し、同じ事をしているとの指摘。しかし、日本が第二のギリシャになるという指摘には間違いが多すぎる。 多くの言論人が言うことの巻き戻し。消費税を導入、又は増税しなければ今頃は第二のギリシャになっていたと書いている。しかし、消費税増税時の歳入が必ずしも増えていないことには触れていない。 更に、これも多くの言論人が言うことだが政府債務だけクローズアップし、政府資産は一言しか触れていない。 そして呆れたのが終盤。冒頭で橋下徹を糾弾するものでないと言いながら、本書のタイトルであり内容は反ポピュリズム。そしてみんなの党や維新の会をポピュリズム政党(政治団体)と断定し、結果としてそれらを批判する内容になっている。これは卑怯であると言える。 さて、最後に一言。消費税導入は正しいが、増税の時には生活必需品(中曽根内閣の売上税の時に自ら乗り込んで新聞など活字メディアの軽減税率を導入するように確約を取ったと記述)の軽減税率を取るべきとの主張・・・。そりゃ自らの業界に税率が高くならないならいくらでも言えるわな。といった呆れた印象を持った。逆の意味で読んでみて頂きたい。
0投稿日: 2012.09.04
powered by ブクログ傲岸不遜ナベツネさんがポピュリズム政治に警鐘を鳴らす一冊。 長年新聞記者をやっていただけあって、歴史にも詳しく、非常に論理的だった。 後半、財政問題などについて、氏の意見を述べているが、僕自身に知識がないので、正しいのか判断出来ない。 流石ナベツネと言いたくなる一冊。
0投稿日: 2012.09.01
powered by ブクログTVのみに頼る情報収集危険性を説き、活字メディアを通じて国民が正しい判断をすることの重要性を訴えている点がこの本の骨子。 本人の立場からしたら当たり前、という意見もあるかもしれないが、説明は筋が通っていて分かりやすい。 マニュフェスト選挙活動の無意味、小選挙区制の弊害、衆議院選挙に固執した政権闘争のくだらなさや、原発に対する考えも、全く持ってその通りだと思う。 本書の冒頭に、橋下徹大阪市長の政治手法はポピュリズムだと警告を慣らしている。しかし、氏は割と橋下氏を評価しているのではないかと思う。 ただ、後半のギリシャ問題や、財政問題への処方箋のくだりは余計。熱意ある素人が専門家への提言しているような印象。 また、大連立の必要性と、氏の熱意と努力も良く分かるが、それがまるで正道であるかのような印象を正直、本書から受けてしまう。
0投稿日: 2012.08.26
powered by ブクログ絶対腹が立つだろうと思って読んだのですが、意外と導入部では意見があってしまいました。 twitterの反射的発言と、部分的リツイートで、話の本質がどっかにいってしまう、とか、小選挙区制になって政治家が不勉強になった、というのは、部分的には、その通りだと思います。まあ、これも部分なんだと思うけど。 せっかく大連立をしかけたのにおじゃんになった、という恨み節やら、中連立やら。 他のメディア批判も、一般論としてならともかく、あなたが言うか的な。 入り口は似ていたけど出口は違うようで。
0投稿日: 2012.08.21
powered by ブクログ政治記者としての視点から、現代日本が陥りつつある「衆愚政治」について憂いた一冊。 ポピュリズムが政治の世界においていい影響を及ぼさないことは、ここ10年の政治の動きによって証明されていること。その点をきちんと踏まえ、地に足ついた政治とテレポリティズムをからの脱却を説く著者の論旨はとても当を得たものだと思います。
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ確かに、TVを中心に、物事の表層に強く影響を受けている気がしてきた。 特定政党・政治への嫌悪感・不信感、原発再稼働の可否、…について、様々な視点の意見を聞くべきだなと感じた一冊。 日本全体が「衆愚」にならないよう。 しかし知識不足を激しく痛感したなぁ…。
0投稿日: 2012.08.18
powered by ブクログポピュリズム(政治の大衆迎合)の危険性を論じた本。 幅広い視点から、最近の事例や歴史を紐解きつつ、 著者自身の経験を交えて書かれる内容は、 決して飽きることなく、一気に読了に至った。 本書の柱ともなっているが、 小選挙区制やマスコミ、マニフェストの罪・弊害については、 大変興味深く読むことができた。 例え、著者に対して何らかの特別な感情を持っていたとしても、 読めばその感情も和らぐのではなかろうか。
1投稿日: 2012.08.01
powered by ブクログ普段のプロ野球に絡んだ発言から、暴言のオンパレードだろうと思いながら読んでみたら、意外とマトモなことを述べていたので、ナベツネさんを少々見直したかな。『小泉』から『民主』『橋下』まで大衆に迎合した衆愚政治の危険性を過去の世界の例に照らし合わせながら述べていて、説得力はあるし、テレビのニュース、ツイッターなどのネットサービスなどが間違った方向に大衆を誘導しかねない『サウンドバイト・ジャーナリズム』(ワンフレーズの多用、発言のつまみ食い、端折り)の危険性も理解できた。今後、間違った判断をしないためにも、新聞を読む方がよいのだろうけど、複数紙読まないと偏ってしまってダメだろうから、結構費用もかかるし、複数のニュース番組を見るくらいしかできないだろうけど。
0投稿日: 2012.08.01
powered by ブクログ会社でもらったので読んでみた。普段の発言を聞いていると独善的にしか思えないが、この本の中で語られていることには賛成できる部分も案外多かった。偏見を持たず物事と向き合わねばいけないな~と思った。
0投稿日: 2012.07.31
powered by ブクログ渡邊恒雄(通称 ナベツネ)が書いた日本の政治の行く末を案じた本。 自民党政権下で、自民党と民主党の大連立をやろうとして暗躍したことも載っているが、基本的には、日本の政治がポピュリズムに巻き込まれることで、しっかりとした考えなしに衆愚政治になることを憂いた本である。 小泉劇場、鳩山・菅の民主党政権、橋下大阪維新の会などのあやまち、そして今後の不安も書いている。ポピュリズムとメディアの問題、または歴史からのポピュリズムの考察などは、参考になることが多い。 個人的には、スポーツの世界でのナベツネは、独裁、スポーツを軽視していると思うが、政治記者だけあって、政治を見る目、過去の著作、歴史には秀でている面もあると思う。その意味では、少し見直した本だった。
0投稿日: 2012.07.31
powered by ブクログ福田・小沢で連立を試みた時の描写は興味深い。ここが初出? あと、竹中平蔵に対するナベツネの思いは意外。
0投稿日: 2012.07.29
powered by ブクログ新聞の消費税非課税とか相続税反対とかお茶目なポジショントーク満載で、微笑ましく読ませてもらいました。宮本太郎氏との邂逅の件は個人的にはもっとkwskだけど新書だから無理かw みなさんもっと新聞を読みましょうw
0投稿日: 2012.07.18
