
総合評価
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powered by ブクログ貶すつもりはないんだけど、ほんと、よく続くなぁ、この歴史×食漫画 英雄や偉人は星の数ほどいて、彼らが抱えていた悩みに絡む、現在の厄介事も尽きぬから、ネタには困らないんだろうけど、その二つを、どちらも活かすストーリーを考えるってのは、相当に難しそう ただ、この『最後のレストラン』や『妖怪の飼育員さん』を読んでいると、何となく、藤栄先生が、ちょい変態なのかな、と思う事はあるので、その大変さも楽しめているのかも知れない この作品に、私も含め、ファンが多い理由は、色々だろう 英雄が好きで、藤栄先生は、彼らの良さを活かしてくれているから、って人もいるだろう 凌が来店した偉人らの注文に応えて出す、アイディアが光る料理が面白くて、美味しそうって人もいそう どちらかと言うと、私は、凌の料理よりも、考え方や、それから生じる言動に好感が抱ける派 小人物のように見えて、意外に懐が広く、器が大きく、底が見えない 大物っぽさはないんだけど、妙なカリスマ性がある 中々に愉快な人物だ、園場凌は そんな彼が作る料理だからこそ、クセが強く、一筋縄じゃいかない傑物らも満足し、そして、その料理に彼が込めた真意に納得するに違いない この(12)では、注目すべき新展開となっている ジャンヌを聖女と崇めすぎた結果、性根が歪んでしまったジルドレの放った火によってダメージを被ったヘブンズドアだけど、ついに、リニューアルオープン それに伴い、この店にも、新たな戦力が加わる事に これまでいなかったのは、美味しい料理に合うアルコール飲料を提供できるプロ・ソムリエ 洋食店に必要不可欠なポジションに、かつて、ヘブンズドアの金を持ち逃げした奴を再雇用するって展開が、これまた、藤栄作品らしいんじゃないだろうか そのソムリエ・一瀬の愛娘、風美ちゃんも、何気に、味の濃そうなキャラになりそうだ 言仁君の妹ポジションに収まる事で、どんな活躍(大暴れ?)をしてくれるのか、今から楽しみなような、ハラハラするような この巻で来店する偉人も、これまた、インパクトがある人物ばかり 目玉と言えるのは、やはり、歴史上に何十人もいるであろう、逆臣の中でも、特に有名な明智光秀と西郷隆盛じゃないだろうか それぞれで来店するのではなく、共に来て、凌の料理と言葉で、かつては気付けなかった大切な物が、やっと、自分の目で視え、同時に、無二の親友を得るって展開が、実にグッと来る もちろん、ホセ・リサールやアレクサンドロスⅢ世の回にも、学ぶべきことは多かった この台詞を引用に選んだのは、藤栄節だなぁ、と感じたので さすがに、私は、まだまだ、こういう心持ちには到れん 面白い小説を書けた、その自信を持って過ごそうとしても、やはり、事あるごとに不安に揺さぶられ、オロオロしてしまう 中々に、チャンスを掴めないのも、私の精神的な脆さが、文章に出ているからなのかも知れん それにしたって、現実には、こんな政治家や大臣はいないってのが悲しいやら、呆れるやら 「ま、やることはやったんだ。あとは、なるようにならあ。すべきことをしたなら、男はな、あとは大いばりで寝てりゃいいんだよ」(by岸外務大臣)
0投稿日: 2019.04.20
powered by ブクログもう12巻なんですね。早いなぁ。 今回は西郷&明智の大河ドラマコンビ、 そしてアレクサンドロスⅢ世を中心に 結構じっくりと描かれた巻になっています。 新登場キャラクターの一瀬さんや 進路のことが現実味を増してきた千恵さんなど、 サブキャラクターをメインに据えたお話が増えて、 層が厚くなってきたなぁと感じますね。 好美さんとジャンヌの立ち位置がまだ微妙…。 どちらもいいキャラクターですし、 いい感じに幸せになる展開になってほしいなぁ。 というわけで?だいぶ頼りがいは出てきたけれど、 そっちの方もそろそろしっかりしよう凌くん。
1投稿日: 2018.12.21
