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ホモセクシャルの世界史
ホモセクシャルの世界史
海野弘/文藝春秋
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総合評価

8件)
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    ヨーロッパ王侯貴族のバイセクシャルの多さ、その中でもタブー視されてきたホモセクシャルの歴史的事情が描かれている。ナチズムの遠因となったオイレンブルク事件は、盛んではあったが隠さねばならない上流社会の同性愛の在り方を象徴している

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    投稿日: 2025.07.08
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    面白い、興味深い方向で。読むのに気合がいるかも。まじめに面白い、確かにタイトルで損してるかも。じっくり長い時間をかけて読み返しながら読みたいけど(さっと読むと全部忘れそうなので反芻したい)家族バレが怖くて手元に置けない、電子で買い直すか。少し古いのかなぁと思うところもある。動物にもみられるがメスの代用でないのは人間だけとあるけれど、違う例もあるような?ボノボとか。それは最近の発見なのか、私の勘違いなのか。あととてもリズムのよい文章なのに素通りすると「ん?な、何だったの今のところ?」とわかり難い部分もあって、内容がちょい複雑なだけに残念。 ギリシャをちょっと読んだけど、なるほどーと感心しまくり。『クリューシッポス』(エウリピデス著)によると、クリューシッポスさんを期限とする愛と憎しみがギリシャ悲劇のネットワークを生み出している、ってホントですかー こう聞くと何がなにやらだけど、↓ ペロプス(ポセイドンに愛された美少年)の息子1クリューシッポスに、客で来たテーバイの王子ラーイオスが惚れて誘拐、クリューシッポスは自殺、父ちゃんのペロプスはラーイオスを呪う。この呪いが!悲劇の始まりなんです! だって、呪われたラーイオスの息子が【オイディプス王】だから。あの、父を殺し母を娶り、事実を知り目を潰して放浪に出る、フロイトの言うエディプスコンプレックス(マザコン)の名前の元となった彼! そしてペプロスの息子2、アトレウス。クリューシッポス殺しの濡れ衣を着せられ、放浪し、ミュケーナイの王になり、その子が【アガメムノン】である…… やれやれ、ほんの少しの抜粋ですが、これで興味を持たれた方は是非読んでみて下さい。分厚いです。

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    投稿日: 2018.07.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    [ 内容 ] 世界史の中で封印され続けてきたタブー、「同性愛」。 古代ギリシアから、ルネサンスの禁欲、“世紀末”の愛の迷宮、帝国主義と二つの世界大戦、そして、性意識の増大した二十世紀に花開いた美と多様な価値観。 その裏側には、知られざる壮大なホモセクシャル・ネットワークがあった。 今、明かされる、前人未到の裏世界史。 [ 目次 ] 世界史の中の封印されたタブー 第1部 古代から十九世紀まで 近代以前(同性愛の起源;ギリシアの愛;ローマからキリスト教世界へ;ルネサンス ほか) 第2部 二十世紀 性の世紀(ブルームズベリー・グループ;バレエ・リュス・コネクション;太陽の子ら―二つの大戦の間;同性愛の政治学―第二次世界大戦期前後 ほか) そして二十一世紀 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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    投稿日: 2014.11.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホモセクシャルの世界史というより西洋史といった感じです。 古代ギリシアから始められていますが、主眼は19世紀末から20世紀にすえられています。 そのあたりの文化人の名前に詳しくないので、名前が多く出てきて読みづらかったです。 だいたい罪とされていた性の問題が、近代から現代にかけて定義付けられ、罪では無くなったものの、定義付けられ形を得たが故に偏見や差別の対象になる。こういった思想に関して人類は進歩したと言えるのか考えさせられます。

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    投稿日: 2012.01.02
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    歯医者で読むのにとても重宝した(笑)映画「アナザー・カントリー」のガイ・バージェスについて改めて読めたのが良かった。映画を見たくなった。

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    投稿日: 2010.02.22
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    あっちこっちから集めてきた情報を羅列しただけという感じで、あまり読む気になれなかった。もうすこし深く追求して欲しかったなと思う。 世界史を勉強するうえで知ってても面白いかなというくらい。

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    投稿日: 2009.03.19
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    海野弘さんて、どういう人なんだろう……。 数年前に購入した彼の本は「千のチャイナタウン」という今はなきリブロポートから出た本で、ちょうど今から10年ちょっと前、香港が中国に返還される直前、自分の中でちょっとしたチャイナタウンブームが起きていた頃だった。その時もいろいろな引用でモザイクのように彩られた著作にワクワクさせられたものだが……。 で、同性愛。 それも、女性よりはむしろ男性の側に比重をかけたこの世界史は、なんかとにかく凄かった。 ギリシア哲人の「天上の愛」みたいなのはドンと来い、な感じで読み始めたが、世紀末(この場合は1800年代末期)になると、あれもこれもどれも彼も、文学者、芸術家、映画俳優(は、もう少し後代か)を問わず、みんな、ホモセクシャルです。 というか、世界には「ホモソーシャリズム」というものがあって……と、読めば納得なのだが、好きな画家、音楽家、文学者が漏れなく(フォースター辺りは最初から同性愛者だとわかってはいましたが)「ホモです。」というのはなかなか受け入れ難いものが。 まあ、仕事柄、どうしても世の中で言うところの「ホモ」(本当はホモじゃなくてBLなんだけど)と無縁ではないので読んではみましたが、でも実際に、社会性と男性性はちょっと切り離せないものがあるような気がします。 オススメ度が高いのは、目からウロコの面白さと、強引さ、網羅する世界の広さに圧倒されたせいかもしれません。でも、面白いですよ〜。

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    投稿日: 2009.02.13
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    以前にハードカバーのほうを書店で見かけたとき、えらい背表紙の上部が痛んでいて、かなりの人が手に取った痕跡が見られた。あんたら好きね〜、と思いながら棚に戻した私も同類ですか、そうですか(笑)。 そんな気になるあの本が、このたびお求め安い文庫になりました! 私はBL好きではないし、腐女子というわけでもありませんが、まあ、どちらかというと「隠しておきたい、人に知られたくない性癖(最近この言葉の意味が違ってきてるよなー、と思いながら)」の話というのに興味があるので読んでみたいと思いました。 【買いました!】  面白かった!麻薬のように面白かった!  著者の海野弘さんは美術史が専門なので、この本に心理学的・精神分析的な同性愛についての掘り下げを求めてもあまり意味がない。むしろ、これまでの美術史・文化史では見えてこなかった、あるいはなにか納得のいかなかった部分が、「ホモセクシュアル」というフィルターをかけることによって、隠されていた繋がりが鮮やかに浮かび上がってくることに、著者自身が欣喜雀躍している様子が伝わってくる。文章も読みやすく、「一刻も早くこのことを人々に伝えたい」という意志が感じ取れる。  白眉は後半20世紀に関する記述だが、それを語るのに古代から19世紀末までの同性愛を巡る歴史を俯瞰しなければならなかったので、ずいぶん長い前段になってしまった、とあとがきに書かれている。でも、十分に面白かったです。  それにしても、ホモセクシュアルの男性たちの多くが、恋愛関係が終わってもその後友愛の絆を長く保ち続けたり、結婚して家庭を持ったかつての愛人と家族ぐるみの付き合いをして、深い絆で結ばれ続けていたりするのを知って、静かな感銘を受けました。著者の眼差しも暖かく、好感が持てます。  とにかく登場する人物の数が夥しく、百科全書的な要素もあるかもしれませんが、基本的な世界史、文学史・美術史・文化史に関心があって、ある程度の知識があれば読み進めるに苦労はしないでしょう。(カタカナの名前に混乱しなければ大丈夫)。  文学や美術を語る上で「ホモセクシャル」という新たな視点で読み直すことが、今後タブーではなくなってくるでしょうから、論文を書こうとしている学生さんや研究者の人にはよいヒントを与えてくれているような気がします。

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    投稿日: 2008.08.11