
総合評価
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powered by ブクログ怖かったり、切なかったり、温かい気持ちになれたり、様々な感情を呼び起こされる短編集でした。海の美しさと青さを描く「仕舞い夏の海」は文章力の高さに惚れ惚れとしながら読みましたし、達樹の傍から茉莉がいなくなってしまう寂しさも伝わってきて、引き込まれました。「うちの猫は鼠を捕りません」では夢を見ているかのような気持ちにさせてくれる不思議なBARの雰囲気と、仲の良かった夫婦が引き裂かれていく様子を堪能することができました。「夢女房」では時代劇を見ているかのような気分で読むことができました。下駄を作る職人である矢八の妻を想う気持ちと、受けた恩に報いようとする姿には胸を打たれるものがありました。どうして和之介が矢八の妻をあやめてしまったのか、それだけがよくわかりませんでしたが、商人として生計を立てなければいけない緊迫感や使命感はよく伝わってきました。個人的に好きな短編は「お花見しましょ」です。仲が良かった友達が川で溺れてなくなってしまった悲しみと、その友達の体調が悪いと知っていながら釣りに誘ってしまった後悔の念がよく伝わってくるお話でした。それでいて、なかなか心の距離が近くならなかった優衣と最後は通じ合えたのも良かったです。一番恐ろしく、人の怨念というものを感じたのは「蛍女」でした。他人の命や金を奪うことになんの抵抗感も抱いていなかった我丈が、生き方や名を変えても怨念に苛まれ続けるという展開に、背筋が凍るような思いをしながら読むことができました。
0投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログ「仕舞い夏の海」「もう一度さよなら」姉妹編。去る者と生きる者。 「夢女房」「蛍女」時代物。「蛍女」好み。元盗賊の僧侶が山越えで辿り着いた苫屋。悪行の報い。蛍は美しく儚く恐ろしい。
12投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全体的にどこか不気味なお話。 死が復讐する?話が多いかも。 あとで自分を恥じなきゃならないようなこと、するんじゃないぞ お父さんの前の奥さんは消えてしまった人だった お父さんは末期の悪性腫瘍で最後にお母さんはその町へお父さんを連れて行こうとする。 身に覚えのない居酒屋に入ると常連であると言われ次々と自分の好物を出される。 そこで妻に似ている女性に会う。彼女は夫とうまくいってないといっておりその夫は自分と酷似していた。 恋人が消えた男の話。 でも実はその恋人を消したのは誰? セフレとの事後の後に棚から落ちてきた小学生の時の作文。その作文を書いたのは死んだ友人だった。 迷い込んだお坊さんは老婆のご飯とお酒をご馳走になる。お坊さんはもともとは盗賊でたくさんの人を殺め女を犯していた。 死に近い男と結婚した雛子。1話目のお父さんの子供。父の死と事故。
1投稿日: 2020.12.03
powered by ブクログあさのさんの書く闇はしっとりと深い色をしている。 だから、「夜」の話は、とてもよく似合っている。 昔を舞台にした作品は、人の業を描いて、今昔物語のような小泉八雲のような風合い。 現代を舞台にしても、ある種の残酷さを秘めているという意味で、やはりおとぎ話のよう。「お花見しましょ」だけは、ちょっと違うかな。 いいな、と思ったのは、「仕舞い夏の海」。「さよならだ」の言葉がすっと胸にとけるよう。この話の持つ力が、続編を生み出したのかも知れません。
1投稿日: 2016.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編。 妻と娘との生活よりもずっと前、 一緒に暮らしていた人との突然の別れ 死期が近づいてくるにつれて濃厚になる記憶。 それでもずっと寄り添ってくれた家族を選択した気持ち。 うまくいかない夫婦生活、 不思議な名前のバーに迷い込んだ幻想と現実の狭間。 美しさゆえに殺められてしまった職人の妻。 職人の夢にあらわれる妻が伝えたかったこと。 犯人の欲望が暴かれる瞬間。 故郷の桜でお花見をした思い出。 若くして亡くなった友人との記憶。 女を殺めてしまったことへの恐怖と後悔。 死んだものたちが、蛍となって浮遊する山。 自信のない夫婦生活、 病気の父が教えてくれたこと、守ってくれた事故。 蛍の話が日本昔話みたい。 あとがきいるのかな?これは??という感じのあとがきに戸惑う)^o^(
0投稿日: 2016.06.10
powered by ブクログ朝のこどもの玩具箱とは対象に、どこかほの暗い、生と死をテーマにした作品が多かった一冊でした。現代ものから時代ものまで、いろんな物語を紡ぐあさの先生らしい一冊でした。
0投稿日: 2015.09.18
powered by ブクログ『世にも奇妙な物語』のような小説短編集。もやっとした部分が残るけれど、うまく収まっている。 日常の中に潜む、死。生きているからこそ死への恐怖がある。人は死ぬときに何を感じるのだろう。そして死後の世界は?、怨念はこの世に残るのか? 『神々のうたたね』と比較して、あさのあつこは、日常よりもファンタジーを書く方が向いていると感じた。
0投稿日: 2014.10.16
powered by ブクログまあ面白いけど、短編小説はもうちょっと論理的で理解しやすいオチがついている方が私は好きですね。でも、情緒豊かで色彩の綺麗な、女性らしいお話ばかりでした。『仕舞い夏の海』が好き。
0投稿日: 2014.09.07
powered by ブクログ朝の方と併せて読みました。 夜の方は、どちらかと言えば大人向けのお話で、ホラーだったりちょっとした殺人だったりで朝とは対照的な作品。 個人的には1話目の女の人の話が好きです。 海の底から見える青、みたいな色の描写が大好きなのと、 消えていったマリさんの雰囲気が好きです。 そして最後には、長年連れ添った妻の方に戻ろうとするところも。これでマリさんに戻るのはなしだろう、と思ったので… 他の話は結構ホラーな感じとかで、まぁ一つ一つが短めなのでそんなに深くて凝った話ではないですが、ぞっとする感じになっているとおもいます。
1投稿日: 2013.02.24
powered by ブクログちょっとぞくっとするような話。時代物や不思議な話もあり、盛りだくさんで楽しめる。しかしあさのさんはやっぱり少年を描くほうが良い。これはこれで楽しめましたが。
0投稿日: 2013.02.11
powered by ブクログ全6篇の短編集。 *仕舞い夏の海 海の表現がとても好きだと感じた。いつか行ってみたいと思った。 ラストで過去の女性ではなく、今の家族を選択した主人公に感動した。 *うちの猫は鼠を捕りません BARのマスターの雰囲気がとてもよかった。ラストには驚愕した。 *夢女房 人はあまりにも簡単に変わってしまうんだなと感じた作品だった。自分も何かの切欠で大きな間違いを犯してしまうのではないかと恐怖した。 *お花見しましょ 'それほど親しくない'2人が1点の作文によって関係が変わっていくのがよかった。自分も親友のことを考えさせられ、また、花見に行きたいと思わせる作品だった。 *蛍女 元盗賊である坊主、我丈に不思議と惹かれた。山姥のような話だと感じた。これからは蛍に少し恐怖しそうだと思った。 *もう一度さようなら 『仕舞い夏の海』の姉妹編。ここでは、仕舞い夏の海での主人公達樹の娘が主人公。 作中での事故は東北の震災を思い出させた。突然に襲ってきた衝撃、もしかしたら死んでいたかもしれない状況で、他人を思いやる人々に心を打たれた。病床に着きながら、意識の中で事故にあった娘を助けようとすることに感動した。決して濃密に他者と結びつこうとしなかった男が、妻の死の予感に心を動かされた時、人って素敵だなと思った。 全編を通して、人というものを考えさせられたように思う。とても面白かった。
2投稿日: 2012.12.26
powered by ブクログ仕舞い夏の海 うちの猫は鼠を捕りません 夢女房 お花見しましょ 蛍女 もう一度さようなら ~あらすじから~ 恐怖や迷いに立ち止まってしまった大人たちの、切なくてちょっと妖しい世界を詰め合わせました。 あさのあつこさんの本は、ほとんど読んだことがなく、バッテリーのイメージが強かったのだけれど、 この本は、登場人物も話の内容も大人向けだった。時代物って読み辛いものあるけど、こちらの時代物の話は読みやすかった。 そして、 なんともいえない気分になった。 蛍女を一番最後に残して読んでしまったからだ。 短編って、読む順番が大切なこともある。
0投稿日: 2012.11.21
powered by ブクログ不思議な話から、妖しい話、ちょっと背筋が凍るような怖い話、 切ないけどほっこり優しさに包まれる話…と、 まさに玩具箱のようなお話が詰まっていました。 『お花見しましょ』が、好きでした。 ちょっと軽いタイトルですが、ズンと心に響くストーリーです。
0投稿日: 2012.11.06
powered by ブクログ恋愛だったり時代物だったり、なんとも盛りだくさんな短編集。 ゾクッとするような怖い感じのラストもあったりして、 さすが「夜の」でした。(笑) http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-958.html
0投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログ「朝のこどもの~」よりは大人向けの物語って感じがした。背筋が寒くなるような話も。最後まで読んでからもう一度「仕舞い夏の海」を読み返した。
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログ朝から夜に。 「仕舞い夏の海」と「もう一度さようなら」が好き。 特に「もう一度さようなら」の空の絵の思い出に感動する。 こういう記憶が人を支えるんだろうな。きっと何より大切なものなんだと思う。 「お花見しましょ」も良かった。 あさのさんの描く少年はやっぱりいいなぁ。 そして怖い夜を描いた「うちの猫は鼠を捕りません」に恐怖した。 こんなBARには絶対行きたくない。
1投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログ「お花見しましょ」子どもの頃の事故をずっと自分の責任だと感じて苦しんで恐怖を感じて生きてきたなんで悲しすぎるけど、ありそうな話だ。
0投稿日: 2012.09.21
powered by ブクログこのひとの短編集は初めてかも。「うちの猫は鼠をとりません」の何とも言えない読後感が後をひいた他、冒頭と最後の作品が対を成して補いあってるのが良い感じでした。
0投稿日: 2012.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
仕舞い夏の海/うちの猫は鼠を捕りません/夢女房/お花見しましょ/蛍女/もう一度さようなら 大人のための玩具箱。あれやこれや美しいもの、怖いもの、不思議なもの…… 垣間見える深遠、身近にあって見えないもの。ふっと灯りをつけて見せてくれる。どの世界にも心を惹かれる。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログあさのさんは短編向きじゃないのかも、とふと思った。先が読める、オチがわかる。 面白くない訳ではもちろんないけれど、うーん。蛍女が良かったな。
0投稿日: 2012.09.05
