
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前評判通り内村鑑三の文章は面白い。訳者の力もあるのだろうが。クリスチャン的な視点が多く含まれていて、注釈を読んでもよくわからない部分は多いが、五人の偉人の生涯と内村鑑三の彼らに対する評価が初心者向けに書かれている。しばしば賛美しすぎのきらいもなきにしもあらずではあるが。 日蓮上人に関しては他の人々に比べて、そこまでの業を成し遂げたひとだと思わなかったが、解説を読むと、内村鑑三自身と似た境遇にあったことが指摘されている。そう聞くとたしかに内村鑑三が日蓮上人を取り上げたくなる心情が理解できる。 バッシングではなく「教養が深まった気分になれる」一冊だった。
0投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ不敬事件で有名な内村鑑三。 茶の本、武士道とともに日本の文化や伝統を西洋に伝える役割を果たした本。本作は日本の偉人の伝記というアプローチで、内村鑑三がキリシタンであることもあって、当時の西洋の人には伝わりやすかったのだろう。 紹介されたのは西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮。 道徳の教科書のように思え、読みやすいのだが、あまり興味を持てず。これは読み手の問題で★2つ。
0投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ内村鑑三にのよる日本の偉人を海外に発信するために英文で書いたもの。それの日本語訳。新渡戸稲造の武士道とかも同じように英文が原文ということを全然知らなかった。 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の5人を紹介。 西郷隆盛は明治維新の立役者でありながら、最後の悲劇的な終わり方、人柄などスター性があるような感じがした。能力だけなら大久保、木戸などが上なのかもしれないが、スターは西郷なのかな ある一文に「千代に八千代に」いきたい・・・という箇所があり、国歌の一部だと思って調べると、古今和歌集からとっていることを知った。無名の歌人が1000年前に歌ったことが、今の国家に使われている面白さを知る。 天や自然に従い、人に寄り添う敬天愛人という陽明学に添ったスタンスという点で全員が一致している。小さくまとまらないスケールの大きな人の考え方のように感じて良いなと思う
11投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ明治時代、日本のキリスト教思想家である内村鑑三が「Representative Men of Japan」として英文で著した本書は、5人の気高い日本人の姿を通して、西欧社会に日本の文化や思想を啓蒙しようとした書物でもあります。 藤原正彦先生の「名著講義」でも取り上げられていた本書は、日本語訳が素晴らしいこともあり、格調高さと高潔さに溢れています。 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮が代表的日本人として紹介されており、この5人からは「徳」「志」「信念」といった共通のキーワードが想起されます。 二宮尊徳にピューリタンを、日蓮にルターを重ね合わせたのも、キリスト教徒の内村ならではのユニークな着眼点だと思いました。 日本人として誇らしく、そして心洗われる名著です。
0投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ代表的日本人 内村鑑三 1908 鈴木範久 訳 1995 元は1894年の日本を世界に紹介する本、ということでナショナリスティックな内容。明治当時の日本の懸命さが伝わる。 全文はブログで www.akapannotes.com
0投稿日: 2025.08.04
powered by ブクログ本書は内村鑑三氏が1908年に英文で出版された書籍の翻訳です。 5名の代表的日本人の生き様を紹介しています。私が、たいへん感銘を受けたのが、中江藤樹氏であります。恥ずかしながら、本書で初めて知った人物でした。 さらに彼のことを知りたくなり、Amazonからいくつかの書籍を購入しました。 教育とは何か?を深く考えさせられます。 西洋文化では、いわゆる道徳的な思想は宗教が基本にあるのだと思います。日本は確かに仏教がありますが、武士道や茶道や寺子屋などからもっと実生活の中で身近に学ぶ場があり、それらは本書で紹介されているような素晴らしい日本人がいたことが大きく影響をしている気がしました。
11投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ上毛かるたの「こ」 「心の灯台内村鑑三」 群馬県出身でありながらその著書を読んだのは初めてだった。海外に向けて優れた日本人を紹介した本書。 日本人として誇らしい五名を紹介している。 二宮尊徳が特にお気に入り。誠実であること、その素晴らしさを身をもって証明した人物であると感じた。 「尊徳からみて、最良の働き者は、もっとも多くの仕事をする者でなく、もっとも高い動機で働く者でした。」p89 常に志を高く持ってことをなすことは難しい。今、していることは何の意味があるのか考える。そういうとき、強い意志があるものには到底敵わない。己の軸は曲げたくないと心から強く思った。
9投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ感想 謙虚な心を持ち、信念を貫く。 そんな姿勢が、本書に描かれている5人の人物からは感じられる。 5人はそれぞれ環境は違うものの、みな広い視野を持って、「この国を良くしよう」と人生を賭けて動いている。 また、そのために自身の身なりや家は質素にして、人に施すことを忘れない。 自分の周りにいる家族や親せき、その他の人を大切にする。 言葉にすると簡単だが、実践し続けることは難しい。 西郷隆盛は身の回りのことは自身で行い、人をとがめず、自力で状況を切り開いた。 上杉鷹山は藩の財政を立て直すため、自身の実入りを極度に減らし、先を見通して産業を育て、見事に藩を復興した。 二宮尊徳は誰よりも長く畑に立ち、わずかな時間でも学び、徳の力をもって、多くの村を救った。 中江藤樹は自身が感動した徳の教えを広め、日々善を積み重ねることの大切さを説いた。 日蓮上人は世の反発に屈せず、信念を貫き、法華経の教えを広めて日本を救おうとした。 何かを変えられる人は、傍から見れば極端で、言い方は悪いが狂ったように見えるものかもしれない。 世の中には反発され、疎まれるかもしれない。 しかし、そうした人間こそが、世の中を変えていけるのだろう。 やや難しい言い回しも多いけれど、ここに描かれている日本人の姿は、今の日本人とは大きく違う。 でも、見習いたいところが多くある。 昨今、働き方改革、ワークライフバランスと、仕事よりもプライベートを大切にしよう、という風潮が盛り上がっているように思う。 しかしながら、それでも人生の長い時間を仕事に費やすことに変わりはなく、その時間こそ、自分が燃えるものに投下したい。 私はそう思う。 ここに描かれている5人の偉人を見習って、私も私にできることで、社会をよくするために時間を費やしたい。
2投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ真実は本を読まないと近づかないなと感じた。 宗教や文化を風土に変換して落とし込む時に、こういった方々が突如現れる。果たして現代にも居られたのか。稲盛和夫氏や鍵山秀三郎氏が近年ご逝去されたがそうだと感じた。ではご存命でそういった方は今おられるか?そういった方々と共にありたいと思い、探し続けている。
0投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ. 遅ればせながら、「“名著“と呼ばれている本に取り組もう」と、意識して読むようにしています。 しかしいざ読んでみると、自分の知識レベルが低くて理解できなかったり、文章を読むことそのものに苦労したりと、消化するのに苦労しています。 それでも、「少しでも得られるものがあれば良い」と考え、チャレンジするようにしています。 この本も以前から気になっていたので、岩波文庫版を読むことにしました。 本書は1895年に、英語で書かれた文章が土台になっているようです。 原著の著者、内村鑑三が“代表的日本人”として5名を取り上げて、それぞれがどのような人柄だったのか、どのような事を成し遂げたのかを書いています。 最初に取り上げられているのは、西郷隆盛。 亡くなってからまだ20年も経たない時点で書かれていることもあり、本人に接した人々による詳細なエピソードが複数、紹介されています。 後年の、偶像化された西郷評を読むことが多かったので、本書で(実在の人物として)魅力的な人柄だったということを、知ることが出来ました。 西郷の考えとして紹介されている、「文明とは正義がひろく行われることである」という言葉には、そうあるべきだ/そうであって欲しいと、深く共感しました。 二人目は、上杉鷹山。 三人目は、二宮尊徳。 いずれも、財政的に苦しい状況にあった組織を、再建した人物。 良い仕組みを導入したという面もありますが、推進者自らが徹底して道徳的に振る舞い、組織の規律を整えたという点が強調されていることが、印象に残りました。 四人目は、江戸時代初期の教育者、中江藤樹。 正直、この方のことは初めて知りました。 江戸時代に行われていた教育がどのようなものであったか、知ることが出来ました。 五人目は、日蓮上人。 何を成し遂げたかということ以上に、困難に屈せず自分が信じることを続けたことを、著者が評価している点が印象に残りました。 読み終えて、本書の著者は「日本ではどのような人が、周囲から尊敬を受けるのか」、「その人のどのような資質や振る舞いが、良いとされているのか」といったことを、欧米人に向けて発信したかったのかなと、想像しました。 自らを律し、謙虚に振る舞うこと。 我欲にとらわれず、正しいかどうか(天/神の意思にそっているか)で、自らの行動を選別すること。 書かれてから100年以上が経ち、日本人の道徳観も、変化している部分があるかもしれません。 しかし、この本が書かれた時代に好かれていた人、尊敬されていた人は、現在の日本でも同じような評価を受けるだろうなと思いました。 人生を歩む上で、すべきこと/してはならないことをどう、定義するか。 「道徳」という言葉の持つ意味について、考えさせてもらえた一冊でした。 .
0投稿日: 2025.05.05
powered by ブクログおすすめ。 #興味深い #感動 #教養 #日本を知る #偉人 書評 https://naniwoyomu.com/30146/
1投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログまさに日本人の精神のルーツを学べる教養書。ふせんを何十枚も貼り、何度も読み返した。 私は上杉鷹山の改革が特に気に入っている。身分を問わず礼節を重んじ、自ら節制を示し、教育に注力し、僅かな領土や資源をも最大限活用する。読み終えると、同じ日本人に生まれて何だか誇らしい気分にさえなる。
0投稿日: 2024.12.10
powered by ブクログ日本の偉人を海外に紹介した名著。中江藤樹や日蓮などは知らないエピソードも多く、あらためてその精神性や考え方に感銘し、同じ日本人として誇らしく感じた。
0投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログ戦後の日本人が西洋文化の潮流に揉まれていく中で日本人を伝えようとした書籍に興味があり、著名者のこの本を手に取ってみた。基本的な仏教の考え方と歴史を把握していないと少し難しいかもしれないと私が感じた時点で、何も知らない外国人が読んでも何かを多く感じることはできないだろうと感じた。それは戦後の否定的な文化統制や自国強制に反発するヒステリックな一面にも見えた。鈴木大拙みたいな展開を期待してしまっていた。
0投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログ内村鑑三が西洋人に向けて、過去の偉人たちを紹介する本。新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』と同様に、英語で日本の文化を伝えた本であり、この本で紹介される人物は一般的に人格者と言われる人たちである。また、西洋の人たちに伝えるという意図もあってか、いずれの人物の説明においても、キリスト教と関連させて説明する。そうすることで、日本人にもキリスト教徒にも負けないくらい、倫理的に立派な人物が、日本にもいたことを知らしめようとした。
0投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログ日本の歴史的名著の一つ。日本を代表する5人の偉人について、若干の著者の解釈や西洋との比較を交えながら描かれている。強い志や人間としての徳を持った人が歴史上で成し遂げてきたことを知ることができ、また、どんな考え方をしてどのように実行してきたかを知ることができ、勉強にもなる。その中には、事をなす前にまずは徳を持つことの大切さ、人に尽くす、世の中のために尽くすという信念を持って成し遂げてきた経緯を読むことができることから、弱い自分の心の戒めとして何度も読み返す価値のある本だと思った。 二宮尊徳の、最初に道徳があり、事業はその後にあるのである、後者を前者に先立ててはならない、という言葉は印象的であった。また、上杉鷹山の変革は、人の心や行動を改めて藩を立て直していったこと、医療や教育などさまざまな取り組みを行っていたこと、それを19歳に藩主となって若くして成し遂げていったことに強く尊敬を持つ。
1投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログ内村鑑三先生が5人の代表的日本人を題材に日本人の道徳観を説いた本。外国人向けに日本の思想を紹介した内容であり、偏ったバイアスがないのが良く、日本人が客観的に日本を学ぶのに優れた本である。 以下、中江藤樹より備忘しておきたい一文。 ・“学者”とは、徳によって与えられる名であって、学識によるものではない。学識は学才であって、生まれつきその才能をもつ人が、学者になることは困難ではない。しかし、いかに学識に秀でていても、徳を欠くなら学者ではない。学識があるだけではただの人である。無学の人でも徳を具えた人は、ただの人ではない。学識はないが学者である。
0投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログ新渡戸稲造 「武士道」、岡倉天心 「茶の本」と並ぶ、内村鑑三の、「代表的日本人」 その特徴は、欧米人に向けに、外国語でかかれたものを、和訳したものを改めて出版したものである。 「代表的日本人」は、日清戦争中に、Japan and the Japanese の題で、公刊された書物の再販です。 5名の特徴は、いずれも、貧乏な家庭に生まれ育ち、そこで、人から非難や抵抗をうけて、苦労して大成をなし、人をまとめ上げて和となし、死んでは聖人として称えられる。名や財を求めず、清貧にあるものを、内村鑑三は、代表的日本人と呼んだ。 それぞれ、気になったのは、以下です。 ■西郷隆盛 ・動作ののろいおとなしい少年であった西郷を変えたのは、縁戚の武士が自らの前で腹を切り、「命というものは、君と国とに捧げなければならない」を語ったこと。それを彼は生涯わすれることはありませんでした。 ・西郷に影響を与えた人物、それは、藩主の斉彬と、水戸藩の藤田東湖先生の2人であった。 ・機会を作るのも、それを用いるのも、人である。 ・西郷とは不思議な人で、ヨーロッパ文化というものにまったくの無関心でした。彼の度量が広く、進歩的な人物の教育はすべて東洋によっていました。 ・物事は、一度動き始め、進路さえきまれば、あとは比較的簡単な仕事である。その最初の指導者が西郷隆盛であった。 ・西郷と勝、旧友がいう、我々が一戦を交えると、江戸の罪のない人々が苦しむこととなる。西郷の情が動き、江戸は救われた。 ・強い人は、弱い人が相手でないとき、もっとも強い。西郷の強さの奥には、女性的な優しさがありました。 ・彼が掲げた「敬天愛人」とは、「天はあらゆる人を同一に愛する。ゆえに、我々も自分を愛するように人を愛さなければならない。」ということです。 ■上杉鷹山 ・変革とは他人を待つのではなく、まず自らが始めなければなりません。 ・鷹山の倹約はけちではありません。施して浪費するなかれ、 ・東洋思想の一つの美点は、経済と道徳を分けない考え方にあります。富は常に徳の結果であり、両者は木と実との相互の関係と同じです。 ・鷹山の優れたことは、改革の全体を通じて、家臣を有徳の人へ育てようとしたことである。 ■二宮尊徳 ・仁術さえ施せば、この貧しい人々に平和で豊かな暮らしを取り戻すことができる ・信念:ただ魂のみ至誠であれば、よく天地をも動かす ・利己心はけだもののものだ。利己的な人間はけだものの仲間である。村人に感化を及ぼそうとするなら、自分自身と自分のもの一切を村に与えるしかない。 ・尊徳にとって、あくどい手段で獲得した財産は本当の財産ではありませんでした。 ■中江藤樹 ・天子から庶民にいたるまで、人の第一の目的とすべきは、生活を正すことにある ・藤樹の理想とは、謙譲に徹することでした。仏陀はそれにかなう人ではなかったのです。 ・藤樹は、弟子の徳と人格とを非常に重んじ、学問と知識を著しく軽んじました。 学者というのは、徳によって与えられる名であって、学識によるものではない。 学識は学才であって、生まれつきその才能を持つ人が、学者になることは困難ではない しかし、いかに、学識に秀でていても、徳を欠くなら学者ではない 学識があるだけではただの人である 無学の人でも徳を備えた人は、ただの人ではない 学識はないが学者である ・先生は利益をあげることだけが人生の目的ではない。それは、正直で、正しい道、人の道に従うことである。とおっしゃいます ・藤樹によって謙譲の徳とは、そこから他の一切の道徳が生じる基本的な道徳でした。これを欠けば一切を欠くにひとしくなります ■日蓮上人 ・すでに「末法」が世に到来していること、新しい世をもたらすためには、新しい信仰が必要であり、その機会が到来していることを深く確信しました。 ・預言者故郷にいれられず、といわれます ・私はとるにたらぬ、一介の僧侶であります。しかし、法華経の弘布者としては釈尊の特使であります。それゆえ梵天は我が右に、帝釈天は我が左に合って私を守り、日天は私の先導となり、月天は、私にしたがいます。我が国の神々はすべて頭をたれて私を敬います。 ・日蓮の大望は同時代の世界全体を視野に収めていました。仏教はそれまでインドから日本に東に進んできましたが、日蓮以後は、日本からインドへ西に向かって進むと日蓮はいっています。 ・闘争好きを除いた日蓮、これが私どもの理想とする宗教家であります。 目次 凡例 はじめに 1 西郷隆盛 新日本の創始者 2 上杉鷹山 封建領主 3 二宮尊徳 農民聖者 4 中江藤樹 村の先生 5 日蓮上人 仏僧 ISBN:9784003311936 出版社:岩波書店 判型:文庫 ページ数:256ページ 定価:780円(本体) 発売日:1995年07月17日第1刷 発売日:2021年05月27日第46刷
12投稿日: 2023.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今回3回目くらいかと思うが、本棚への登録がなかったので、また再読した。 内村鑑三さんは、民衆の心をつかんで、民衆のために尽くした人をセレクトしているように思う。日本人には、こんな立派な人物がいるのだと、誇らしげに伝えようとしている。 ここに選ばれた、西郷隆盛、上杉鷹山、中江藤樹、二宮尊徳、日蓮の5人は、内村鑑三さんの心底惚れぬいた人物、心底尊敬している人物であることが、文面から強く伝わってくる。
5投稿日: 2023.07.25
powered by ブクログ5人のうち、気になる所から読んでみてもいいかもしれません。 私が1番印象に残ったのは、二宮尊徳。正直二宮金次郎像のイメージしかなかった私ですが、この本で彼の精神や生き方を学び、像への見方が変わりました。笑
0投稿日: 2023.05.02
powered by ブクログ図書館で借りた。 日本人が海外に向けて日本人を記した本。ドイツではこれにより日本学が発展したとか。「代表的日本人」として、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の5人を取り上げている。それぞれの人となりを描き、「こういうものが日本人である」という本。 価値観や徳などの”日本人的感覚”が記されている。著者の思いも強いが、5人の伝記モノとしても興味深く読める。 日本人が書いた外国語の本を、日本人が日本語訳されたもの、という特殊な位置にあるので、元の英文がどうかは分からない。尚、英題は "Representative Men of Japan." 100年以上前とは言え、当然ながら自然な日本語である。言いたいことは伝わってくる。逆に、「この文章、どこまで当時の外国人に伝わっているのかなぁ?」というのは都度思う。
1投稿日: 2023.04.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新渡戸稲造の「武士道」、岡倉天心の「茶の本」と並ぶ内村鑑三が書いた、日本の文化や人物を西欧に紹介する著書。内村鑑三が書いた 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の5人について描かれている。
0投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ内村鑑三先生が奔流のように押し寄せる西欧文化の中で、どのような日本人として生きるべきかを模索した書です。
0投稿日: 2023.03.14
powered by ブクログうろ覚えだが…ケネディ大統領が尊敬する日本人は誰か、と聞かれて「上杉鷹山です」と答えた、というエピソードがあったらしい。 …上杉鷹山って誰だ?そんなマイナーな人をよく知っているもんだ、さすが大統領は違うと、日本人記者は感心したという。おそらく、ケネディさんはこの本を読んだのだろう。この本は元々内村鑑三が英語で書いた本だからだ。 もっとも、日本人である私にも理解できない部分があり、時代的な差異を感じる。もしかしたら、これを読んだ外国人の方の経験を追体験できたのかもしれない。 この本で紹介されているのは、先の上杉鷹山のほか、西郷隆盛、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の5名。それぞれのエピソードが語られる中で、日本人の美徳について語った書物だ。 印象的なのは、結構挑発的な点。外国人に対する劣等感みたいなものを感じる。まぁ、それは現代でも同じか。 また、登場人物が大なり小なり「天」をはじめ何かしらの超越的なものに依拠しているのも印象的だった。何かを成し遂げる時、理屈が邪魔になることはある。彼らには、そういったストッパーはなかったのだと思う。それが大きな功績を成し遂げる一因だったのだろう。 逆に世間体は気にしていた感じがある。気にしなかったのは日蓮上人くらいか。日本人的なもの、と言えば世間的なところ、という風に陰絵的な感じでこの本を読むことも可能かもしれない。 ちょっとダラダラと読んだのは反省。何かしらの視点で持って批評的に読むべき本な感じがした。例えば、当時の日本人的な意識とか、外国人にどう思われたい、とか。 この本自体の評価は難しい。書き手の意識する時代も読み手の対象も違うからだ。大学の頃に読むように言われて10年以上積読状態だったが、何かしらの意図を持って読むという観点からは大人になってから読んでもいいと思う。
0投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログキリスト教徒の観点を織り交ぜて、鎖国を続けてきた日本の個性を、欧米社会に対して説明、紹介した著作。当時の内村鑑三の問題意識を想像しながら著作を読み進めつつ、一方で代表的日本人として取り上げられた各々の生き様に思いを馳せながら読了。
0投稿日: 2022.11.03
powered by ブクログ私利私欲を捨てること、他者を思いやること、いわゆる武士道精神を持った5人の人物が登場した。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮。
2投稿日: 2022.08.10
powered by ブクログ20220625読了 こんな現代に読めてよかった 情報社会いいこともあるけど物事の本質を大事にしたい
0投稿日: 2022.06.26
powered by ブクログ内村鑑三が英語で日本の文化・思想を西洋社会に紹介した名著 西郷隆盛、上杉鷹山,二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の5人が記されている。
0投稿日: 2022.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【ブログで紹介】 【本書のポイント】 本書の目的は、優れた日本人がいることの紹介です。 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人を挙げています。 キリスト教者である以前に、優れた日本人物たちから影響を受けていることを 明確にしておきたかったのだと思います。 何度も読みたくなる本でした。 1.読書記録 読書記録によると2001年11月2日に読みました。 その年に本を80冊以上読み、ベスト2位の高評価だったようです。 感銘を受けたため、代表的日本人の小冊子や、童門冬二氏の小説(上杉鷹山、二宮尊徳)を読んだほどでした。 しかし本は沖縄転居に際し、大量処分した本の一冊でした。 高評価だったためか、その後時々気になっていて、2024年に神保町古本街の書店(シェア型棚形式)で古本を入手して再読しました。 2.目的 優れた日本人がいることの紹介です。 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人を挙げています。 ドイツ語版後記には、紹介した「・・・人々により、召されてナザレの神の人の足元にひれふす前の私が、形作られていた・・・」と書かれています。 キリスト教者である以前に、優れた日本人物たちから影響を受けていることを明確にしておきたかったのだと思います。 3.構成 各人物は、キリスト教者の観点から紹介しています。 各紹介のはじめに、その時代の背景とキリスト教での意味を説明しているのが特徴的です。 西郷隆盛では、強国の世界進出の状況や日本の維新革命の意味を書き、キリスト教徒のペリー提督と「敬天愛人」の西郷隆盛が同じ魂を持って登場した人物であると力説しています。 4.感動 二十数年ぶりに再読して、以前と同じだったのは、上杉鷹山と二宮尊徳に感動したことです。 上杉鷹山の部分は今回二度読みました。 冒頭で「天の王国」(神の千年王国)と封建制について考察し、米沢藩で王国が実現したと述べています。 鷹山が米沢藩主になったとき、何百万両もの負債がありました。 自らの倹約、行政改革で16年かけて不債務としました。 その指導方法は慈愛、慈悲によるものでした。 藩校、西洋医術など、領民のために必要なものについては費用を惜しみませんでした。 以前のようにまた上杉鷹山の本を探して読みたくなりました。 (2024.12.21) 【2001.11.2HPの日記】 日本人の代表として西郷隆盛、上杉鷹山(知らなかった)、二宮尊徳(詳しくは知らなかった)、中江藤樹(知らなかった)、日蓮上人(詳しくは知らなかった)を海外に紹介した内村鑑三の著書の日本後訳(鈴木範久)である。 日本に素晴らしい聖人がいたことを知り、勉強にもなり、うれしくもあった。 特に米沢藩の危機的状況を救った、勤勉で節約家の上杉鷹山には興味を持った。伝記を読んでみたい。(2001.11.2HPの日記より) 【2001.12.31HPの日記】 今年(2001年)読んだ80冊以上の本の中からのベストを挙げておく。これは私の記録のため。こんなに本を読んだのは生まれて初めてである。全ていろいろな本をすすめていただいた方々のおかげです。 どうもありがとうございました。(2001.12.31HPの日記より) 【文庫】 1.「マイカラー・マイナンバー」ルイーズ・L・ヘイ 2.「代表的日本人」内村鑑三 3.「小説上杉鷹山」童門冬二 4.「新時代の悟り 目覚め」高嶺善包 ※2001.10.7購入@読書のすすめ 2001.10.26読書開始 2001.11.2読了 売却済み 2024.11.1神田古本祭りで古本購入@シェア型書店PASSAGE SOLIDA内「海を越えるツバメ」棚 2024.12.3読書開始(2回目)、12.18読了
0投稿日: 2021.08.19
powered by ブクログ著者内村氏が、自身が諸外国に対し、日本人の代表として紹介したい人物を記した本。 前情報なしに読んで、タイトルだけ見て、所謂日本人らしい日本人を書いた本かな、と思っていたので、想像とだいぶ違ったが面白かった。 小学校で下手な道徳の授業を行うより、この本を読ませる方がよっぽどいいのではないかと思える。 また、人の上に立つ立場の人間にこそ読んでもらいたい本であると感じる。 このように世界に誇れる誇れる日本人を紹介しようと思うと、誰を選べるだろうか。 ただ、最後の日蓮だけ毛色が違ったような気がするし、なんとなくもやっとする。
1投稿日: 2021.08.01
powered by ブクログ英文1894年M27刊行1908年M41改番日本訳版。 札幌農学校第二期生キリスト教に改宗著者が西洋から野蛮で無知との日本への偏見を覆す為に選んだ5人の賢者 西郷隆盛(薩摩藩革命家)上杉鷹山(封建領主藩政改革者) 二宮尊徳(小田原藩農業指導者)中江藤樹(西近江陽明学者) 日蓮上人(安房小湊村法華経開祖)自らの損得ではなく人々の幸せを願い何度も挫折しながらも清貧で愚直に与えられた使命を全うする生き方はプロテスタントの教えと 一致するのかも。
2投稿日: 2021.07.09
powered by ブクログ偉人たちは軸を持って生きている。 それぞれの軸。 自分に近い軸を見つけて、それを育てるヒントにしたい。
0投稿日: 2021.05.21
powered by ブクログちょいトンデモ本だけど、上杉や中江はあまり知識なく勉強になった。すげーな 徳がすべて そのためには良い事を行い続ける…
0投稿日: 2021.05.01
powered by ブクログまず本を開いて、目次で違和感。 なぜ「代表的日本人」の最後の5人目が日蓮上人? このなぜ?は読了した後に、内村鑑三さんを調べて腑に落ちる。内村さんは、キリスト教思想家で教会不要論を唱えた方。日蓮上人は、当時の仏教を否定して、法華経を推した人。宗教は違えど、既存の権威に立ち向かって、自分の思想を論じた人。 そして、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人と時代が遡っている。脈々と受け継がれる、変革の思想。(しかも、中江藤樹の弟子の弟子の弟子が西郷隆盛) 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳は、先に読んだ「無死の日本人」に繋がる。自分と他人の境目が無く、個人を語っている感覚から、ひとつの集団のことが語られている感覚になる。 自分が天に期待するのではなく、天の自分への期待に応える。西郷どんは、これを敬天愛人と仰っている。人は天から託される、出来ない人を切り捨てるのでは無く、目を見つけて、育てて、天に返すという思想。 すご。 この3人の中でも、一番印象的だったのは、上杉鷹山で、個=民=自然にまで繋がって、120億円もの米沢藩の借金を返済してしまう。 徳がなければ、経済は成り立たない。相入れない感覚だったけれども深い関係にあった。木を道徳とすると、実は経済という表現に東洋思想の素晴らしさを感じた。 天はピンチを与えるけど、これは目を得るチャンス(可能性)。坂本龍馬の言葉にも、目がないだけで、人財は周りに沢山いる、というのはこういうことなのだろう。 上杉鷹山と二宮尊徳のすごいところは、仕事にこだわっているが、生活のためより、幸せになるためがある。これは、今の競争経済の矛盾にささる。 たまたま、「無私の日本人」から続けて読んだが、すごく関連が深くて、理解が深まったように思う。 すごい日本人が、沢山います。
38投稿日: 2021.02.12
powered by ブクログ日本人の生活信条の中には,キリスト教に匹敵するものがあるというモチーフが透ける。 内村は,キリスト教を一度解体し,日本的キリスト教を作って,非武装的に本を作りたかった。日本人の魂の開放を本気で信じ,実行した人。 特に中江藤樹の冒頭の「君子たれ」という教育は,西洋の教育ひ引けを取らぬという論説が良い。イギリスの一部名門パブリックスクールと同等の教育が伝統的に日本で行われていたと解釈できるのではないか。
1投稿日: 2020.05.28
powered by ブクログ歴史上の人物から学ぶべき点はたくさんある。 内村鑑三が彼らを紹介していることが、私にとって新鮮だった。いつか英文で味わいたい。
1投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログ「同僚たちが立ち止まろうとしたところを、西郷は出発点とみなしていた」 「その時できた膝のあざをそうっと眺めるのが常であった。これは尊師が私に残した警告である。これを見るたびに自分を省みて自己と民とに誠実であるかと問う戒めとしている。しかし、残念ながらあざは歳を取るごとに色薄れ、それに従い私の慎みも薄れている」 「鷹山の産業改革の全体を通じて特に優れている点は、産業改革の目的の中心に家臣を有徳な人間に育てることを置いたところです」 「尊徳は伯父の怒るのはもっともと考え、自分の油で明かりを燃やせるようになるまで勉強を諦めました」
0投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログついこのあいだ鈴木大拙の『禅と日本文化』も読んだ。こちらも、日本人が日本のことを紹介するために外国語で書いた書物を日本語訳したものである。 江戸時代から戦前あたりまで連綿と続いてきた、いわゆる日本的な文化の底流にある精神に接するにあたって、戦後生まれのわれわれにとってはむしろこのようなアプローチからの方がすんなり入ってくるような気がしないでもない。 この書物が外国の知識人に与えた影響は少なくないのではないかと思う。J.F.ケネディが上杉鷹山を尊敬していたというエピソードは有名だが、おそらくこの本を呼んでいたのではないか。 それにしても、内村鑑三は熱血漢だったのだろうか。文章からその心意気が伝わってくるようだ。 紹介されている人物は5人(西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮上人)。歴史的学術的な正確さに関してはやや疑問があるかも知れないが、現代に住むわれわれは、それぞれの人物の生き様から学ぼうとする姿勢をこそ見習わねばならない。 西郷隆盛については、個人的な伝記小説をあまり見たことがない。そのせいか、維新のもっとも重要な立役者でありながら知るところが少なかった。 だが、その思想『敬天愛人』と、国民の品格形成を国家の基礎に置こうとする政治姿勢には感服するところが多い。著者のひいき分を割り引いて考えても、さすがの大人物だ。 二宮尊徳について感動したのは、田畑の荒廃をまず人々の心の荒廃から治療していったことである。産業振興の基盤となるのは人心の安寧である。小手先の補助政策は人々をして目先の利得にばかり走らせることを、なぜいまの政府は気づかないのだろうか。 二宮金次郎像が全国の小学校に建てられたのも、もしかするとこの本の影響によってその遺徳が敷衍したからではなかろうかと思ったりする。再度見直されていい人物であると思う。 昔から「エライ」人と呼ばれていた人物が「エライ」と謂われた所以はこの本あたりにあったのではないかと考えるのである。
0投稿日: 2020.03.14
powered by ブクログ既に知っている人物、あまり知らなかった人物それぞれいますが、いずれも同じ日本人として誇りに思う人物像で描かれていた。今の世の中でこのように世界に誇れる人っているかな?と考えてしまった。上杉鷹山は本書をきっかけに、深堀したいと思った。
0投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログ心の底にあって忘れかけていたものが掘り返される感覚を覚えた。日本人の勤勉性や誠実さは、後の国内情勢の中で都合よく利用された点は否めないが、今も心の底に残る美徳だと気付かされる。若い方が読んだらどういう感想を持つのか興味深い。 「西洋」に対しての著者の、日本人の道徳心、利他的で謙譲な美意識を丁寧に説明しようとする、文字で闘う気概を感じる。
0投稿日: 2020.02.01
powered by ブクログ原典は日清戦争中に書かれた本書。 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人が取り上げられる。 基督教に帰依した内村鑑三。 一般的に言われるキリスト教とはやや異なるな。 メソジスト派だが。 サムライの子弟として生まれ、二つのJ(Jesus、Japan)に翻弄?される。 古典に学ぶことは多いが、何だろう。違和感だらけだ。日本がかつて、八紘一宇を謳い、次第にやがて民族主義へ排斥主義へ国砕主義へ。まさしく、それに近い。他宗教の駆逐。 どうも、都合の良い時に「天」やら「愛」やら。 責任の所在は、ここぞという時は天のお告げに免罪符。情報なき時代には良かったんだろうが。 ルースベネディクトの『菊と刀』の方が余程、日本人を上手く描いてるな。
0投稿日: 2020.01.28
powered by ブクログ欧米化の進む明治時代。西洋一辺倒ではなく、我が国にも世界に誇るべき精神性がある、と堂々と英語で世界に向けて発信された本書。”日本代表”に選ばれた5人の人物像を、生き生きと表現。まるで、内村自身が耳元でナレーションをしているかのような錯覚を受けるほど、感情が入っている文体。感銘を受ける。
0投稿日: 2020.01.25
powered by ブクログ明治時代に書かれたもので、世界の偉人に伍して評されるべきと著者が考える日本の偉人が5人選抜して描かれています。 西郷隆盛 上杉鷹山 二宮尊徳 中江藤樹 日蓮上人 共通しているのは、利ではなく義によって行動すること、つまり物質的な欲望を制御し、成すべきと自らが考えることに突き進むところかと思います。読むと背筋が伸びる本です。
0投稿日: 2020.01.02
powered by ブクログ同じタイミングでNetflixで”天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する”を視聴し、その裏でこの代表的日本人を読み終わった。 両者とも伝記的な作品であり、その人の価値観、それが形成課程、そしてその成果、またその人を取り巻く社会情勢や歴史など学べる範囲は大きい。 伝記という物語の中で大人も、子供も楽しみながら学ぶことができる。 ”ビル・ゲイツを解読する”では、母親が大きな影響をビルに与えており、親として子供に何を伝えたいのか、どう伝えていくのか、こういった実際の話が大変に参考になる。 またビルゲイツの仕事の進め方も面白かったし、現在取り組んでいる世界の課題、”ポリオ撲滅”、”新しいトイレ”、”新しい原発”も大変興味深かった。 代表的日本人もまさに大人が読む伝記。日本人の強みを知り、再考していく作業はそれなりに面白い。 が、著者の主観や目的を果たす意図が強すぎる気もした。(本書の解説に詳細は記載されている) 心に残った文章 ・徳を積むことを望むなら、毎日善をしなければならない。(中江藤樹) ・積善(中江藤樹) ・君子は多くの小善から徳をもたらす。実に徳に勝る善事はない。徳はあらゆる大善の源である。(中江藤樹) ・道徳を経済改革の要素として重視する。(P87二宮尊徳) Next Action >二宮尊徳の道徳を経済改革の要素として重視するというのは具体的にはどういった施策だったのか。もう少し知りたい。 日本人としての価値観を強みとしていくことができないか考えた時、その価値観自体につちて書かれた本を読むこともできるし、伝記、歴史小説を読み進めることは楽しみながら学ぶことができる。 またそれらから影響を受けた経営者たちの書籍を、現在の世の中でそれをどう生かすかという視点で読み進めていくこともできそうだ。
0投稿日: 2019.10.11
powered by ブクログ”内村鑑三が1908年に英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した Representation Men of Japan (1908)の翻訳。 (リーダーシップ・プログラム教材として「上杉鷹山」を読む) →研修後、西郷隆盛から読み始め。 <読書メモ> ■上杉鷹山 ・藩再建を成し遂げることができた成功要因 ?目標・ゴールを明確に打ち出し、関係者を巻き込む ・秩序と信用の回復:まず藩主自らが倹約し、家計支出を5分の1にした。 三役をつくり、能力のある人をつけて惜しみなく手当を。 保守派・不平派を切る厳しいを断行した(誰をバスから下ろすか) ?関係者を巻き込み、実行計画を具体化する ・荒地を残さず、怠け者を許さない ?粘り強く実行し、成果を出す ・倹約→16年実施 ・ウルシ・ウコン。 桑→絹(50年) ?人材を育成し、組織文化を作る ・藩校(興譲館)を再興。礼節を知る人を育てた ・伍十組合の令 → 農民への教え ■西郷隆盛”
0投稿日: 2019.08.15
powered by ブクログ外国に向けての日本の紹介、という性格を帯びた一冊。 いわゆる伝記的な要素もあるが、紹介される人物の思想にまで踏み込んだ内容となっている。 西郷隆盛編は他の章と並べると思想的に違和感があるが、 解説によるとこれは戦争を経て改訂された際の名残らしい。
0投稿日: 2019.05.20
powered by ブクログ1.この本を一言で表すと? ・世界に誇れる日本人の特徴を紹介 → 倹約・道徳・信念 2.よかった点を3〜5つ ・敬天愛人(p40) →周りの人への愛情、感謝の気持ちが重要。 ・自己を修める者にしてはじめて家を治め、家を整える者にしてはじめて国を統治できる(p74) →まずは身近なところから自分を律することができてはじめておおきなこともできるということ。 ・仁術さえ施せば、この貧しい人々に平和で豊かな暮らしをとり戻すことができます。(p86) →個人の道徳があるからこそ仕事や社会に貢献できる。自分の道徳力を上げる必要があると感じた。 ・この国のいたる所に聖賢はいる。ただ、その人々は自分を現さないから世に知られない。それが真の聖賢。(p139) →世に知れ渡るのは結果であって正しいプロセスを踏むことが重要ということかと受け取った。 2.参考にならなかった所(つっこみ所) ・日蓮上人は全体的にマイナスイメージしかないのでは? ・何かとキリスト教に結び付けようとしていないか? 3.実践してみようとおもうこと ・毎日人知れずコツコツ努力をするということ。 ・忍耐強く誠心誠意仕事に励む。 4.聞いてみたいこと ・日本人に必要な資質、特徴は? ・現代の日本人に欠けていることは何か? ・現代でいうと、代表的日本人は誰?
1投稿日: 2018.12.30
powered by ブクログ本書は、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人を外国人に紹介するために書かれた本である。そのためかもしれないが、どうもピンとこない。
0投稿日: 2018.10.23
powered by ブクログ名著の感想って難しい。 この5人はもちろん素晴らしい人物だろう。そして、この5人のことを海外、特にキリスト教の世界に向けて発信したのは偉業だと思う。 読んでみるに越したことはないが、若い人たちに奨めるかというと、各人のストーリーが分量的にあっさりしていて、若干中途半端な感が否めない。 というのも、恐らくこの本が書かれた意図としては、この5人を紹介することが目的ではなく、謙譲とか信念とか、そういった日本の美徳を伝えようとしていたからだと思う。 なんて、知ったようなことを書いてみたりして。 [more] 私は、宗教とは何かをキリスト教の宣教師より学んだのではありません。その前には日蓮、法然、蓮如など、敬虔にして尊敬すべき人々が、私の先祖と私とに、宗教の神髄を教えてくれたのであります。 何人もの藤樹が私どもの教師であり、何人もの鷹山が私どもの封建領主であり、何人もの尊徳が私どもの農業指導者であり、また、何人もの西郷が私どもの政治家でありました。その人々により、召されてナザレの神の人にひれふす前の私が、形づくられていたのであります。 (目次) 1 西郷隆盛―新日本の創設者 2 上杉鷹山―封建領主 3 二宮尊徳―農民聖者 4 中江藤樹―村の先生 5 日蓮上人―仏僧
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログ内村鑑三によって明治44年にもともと英語で書かれたもの。 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の5人を、標的日本人として外国に紹介している。本書は、英米やフランスなどの知識人の間で読まれたということである。 5名は、道徳や公共心、揺ぎ無い信念などの精神をもって、私欲のためではなく国のために人生をささげた先人の話である。上杉鷹山や二宮尊徳、中江藤樹などについては本書で読まなければ恐らく知ることが無かったであろう。 鷹山、尊徳の話は、平和ボケした民衆が田畑を耕すことを忘れ、国や地域が衰退しているところに赴き、徳と仁の心を以って人を動かし、立て直していく話である。一般的には、江戸時代の農民は常に重い年貢を課され自らの食い扶持にも事を欠くほど貧窮し、そのため度々起こる飢饉の際には一揆を起こすなど、社会の中でも虐げられた存在、というのが現代人の大方の認識であろう。しかし、これを見ると、江戸時代であってもそうした怠惰で愚かな農民の存在があり、そして改革を阻もうとする抵抗勢力がいた事が分かる。それがまた驚きでもあるとともに、結局いくら平等となって暮らしも便利になろうとも、世の中が抱える問題というのはいつも変わりが無いということを知らされる。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ史実とどこまで正確かわからないが、志を高く持とうと思わせてくれる1冊だ。上杉鷹山と二宮尊徳は名前くらいしか知らなかったが、同じ日本人として誇らしく思う。彼らが現代に生きていたら、何を思い、何をしただろうと想像してみたくなる。とくに、「暴走する資本主義」を読んだ後なので。
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ人物論。 日本を代表する歴史の人物達。 ・西郷隆盛 ・上杉鷹山 ・二宮尊徳 ・中江藤樹 ・日蓮 日本人を代表する人物達の凄まじき、 人間性に頭が下がる思い。 日本には世界に誇れる人物が多くいた。 世界の偉人の中でも傑出した真似できない日本ならではの特質を持った偉人達。 これが日本文化を、育んだ日本人だ。 世界の偉人にして、最大級の人物達。
0投稿日: 2018.07.30
powered by ブクログ他部署の部長におススメされた本。上杉鷹山が良かった。城の贅沢を廃止して、民間事業に投資する。お金に限らず理性的に投資を行うのは重要な気がする〜〜
0投稿日: 2018.06.23
powered by ブクログ『代表的日本人』は内村鑑三が、欧米に対して日本人も歴史があり、徳があり、すでにして先進国としての資格を備えているのだと示すために英語で書かれたものである。新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』とともに明治期に日本人が英語で日本文化を紹介した3大名著と言われている。 内村鑑三は、代表的日本人として、西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、藤江藤樹、日蓮上人の5名を挙げている。 ここで内村が描いた人物像すべてに共通するのは、その心の高潔さ、利他の心と広い心である。熱心なキリスト教信者となった内村は、日本古来よりキリスト教にある美徳が存在していたことを示す強い内在的動機があった。特に日蓮を選んだのは、西洋におけるルータやカルビンによる宗教改革が、すでに日本でも日蓮によって行われていたことを示すために必要な人選であったと考えられている。 5人の偉人はいずれも敬すべきリーダーであるが、一方、それぞれの人物にはそれぞれの特徴があり面白い。 西郷隆盛は、豪快で大局観を持ったカリスマ的リーダーであったが、情に脆く最後にはそのことが仇にもなったところもある何か大きなことを始めるために必要な人物で、明治維新の時代に西郷を擁くことができたのは幸運であったのかもしれない。京セラ創始者であり名経営者の稲盛氏が西郷が好んで使った「敬天愛人」を社是として掲げている。 上杉鷹山は、米沢藩の建て直しに尽力したが、単なるコスト削減だけではなく、実力本位での組織改正、人心の掌握に加えて、次代の産業振興(養蚕など)やインフラ整備も行った。守旧派によるクーデターを民を味方につけること(「民の声は神の声」)と首謀者を厳罰に処したことによって乗り越えたところも有事の際のリーダーとして有能であった。「成せばなる 成さねばならぬ 何事も 成らぬは人の 成さぬ成けり」という言葉でも有名な通り、事物をなすにあたり、創意工夫をもって実現する力を持っていた。 二宮尊徳は、農村改革に力を発揮したが、細かいところから確実に改革を行った。倹約を規とし、率先垂範してことにあたった。短期敵に確実に改善を重ねるときにその力を発揮するタイプのリーダーのように思われる。「道徳を忘れた経済は、 罪悪である。経済を忘れた道徳は、 寝言である」や「誠実にして、はじめて禍を福に変えることができる。術策は役に立たない」というとき、誠実さを何より優先して統制を取っていたことがうかがえる。 中江藤樹は、近江の聖人と呼ばれ、「積善」を旨として敬意を集め、彼を中心としたコミュニティを築いた。今でいうとコンプライアンスや顧客中心主義の徹底といった組織文化を根付かせるために必要なタイプの人材なのかもしれない。「人生の目的は利得ではない。正直である、正義である」というとき、人生において何を優先するべきなのかを考えさせる。 日蓮は、その情熱をもって日蓮宗を一大宗教勢力にし、「南無妙法蓮華経」という念仏の浸透に力を注いだ。闘争力があり、外部に対して対抗する際に頼りになるリーダーなのかもしれない。 内村は34歳のときにこの本を書いている。 この時代において、西欧に対して自国を背負ってこの本を英語で出版したことを考えると、その若さに感服する。明治の時代は何かやはり特別な時代であったのだなと思う。 ※ 研修でこの古典を今更ながら読むことになったのだが、古典はやはりその意義はあるのだなと感じたところである。
4投稿日: 2017.10.08
powered by ブクログかなり前に書かれた本なので、時代錯誤と感じる部分がみうけられるのは仕方ないけど、エッセンスは今に通じるところが多々あると思う。
0投稿日: 2017.08.27日本人の美徳を再認識しよう
この本は、 歴史の教科書にも出てくる内村鑑三さんの本です。 面白いのは、 海外向けに日本人を紹介している本であり、 内村さん自身が英語で書いた一冊になっている部分です。 内村さんが英語で書いたのは、 「海外の人に自分のニュアンスを残しつつ伝えたい。」 そんな思いからでしょうか? さて、本の内容に関してですが、 各分野の内村さん自身が尊敬する方々について 書かれています。 浅く広く説明しているそんなイメージでしょうか? ただ、外国人向けに日本人を紹介している本ですし、 日本人をどう紹介しているか知ることができて面白いと思います❗ 自分は、キリスト教を土台にした人々に 分かりやすく説明しようとしている 内村さんの説明を興味深く読みました。 この本を読んで、 日本人の美徳とは何かを改めて考えるのも 良いかもしれませんね。 是非お勧めです!!
1投稿日: 2017.05.23
powered by ブクログ五人の日本人について西欧に向けて紹介したもの。 一人ずついくつかの時代や面から紹介している。 歴史についての知識が浅いため、この一冊だけでも勉強になることが多かった。 また、著者の主観が沢山入っていて読みやすかった。 ただこれだけでは理解できなかったことも多いため、これを機に他の本も読んでみたい。 特に鷹山の行なったことについて素晴らしいと感じたのでさらに知りたい。
0投稿日: 2017.05.23
powered by ブクログ内村鑑三「代表的日本人」読了。5人の偉人(隆盛、鷹山、尊徳、藤樹、日蓮)を世界に紹介した有名な著述を、恥ずかしながら今頃‥。所によっては宗教観が強く出た記述に正直少々違和感が‥。同教徒であるI.N.氏によるBUSHIDOでは感じなかったが‥ #読了 #内村鑑三 #代表的日本人
0投稿日: 2017.04.05
powered by ブクログ5人の「代表的日本人」を取り上げ、各々の行跡、宗教的人間像などを分かりやすく叙述したもの。 それぞれのエピソードは、我々を勇気付けてくれるような人徳的なものが多い。 本書をベースに、各人について更に読書を深めるのも面白い。 いつかは原文(英文)で読んでみたいと思う。
0投稿日: 2017.03.02
powered by ブクログ西郷、鷹山、尊徳、中江、日蓮、代表的な聖人君子。五人の生き様も勿論素晴らしいが、著者:内村鑑三の檄文とも言える、掘り下げ方がまた凄い。基督教、イスラム、亜細亜圏など、各宗教観にそれぞれ通じているからこそ、評にも説得力があり、西洋圏での評価が高かった事にも納得させられる。読書中も、自然と胸が熱くなってる来るのを感じた。質素に勤勉で過ごし利他であるべし。
1投稿日: 2017.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今一度日本人とは?と考えたときに、大局を見て、自分のミッションを考え、それを実現するために、コツコツと努力を重ねられる人なのではないかと思った。 上杉鷹山については、まったく知らなかったが、特にリーダーとしての断の下し方(旧勢力を一掃するとき)に衝撃を受けた。
0投稿日: 2017.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人のためには自分の命をも惜しまない西郷の人情。 この上ない誠実・勤勉で辛抱強く貫く尊徳。 歴史上の人物のエピソードが簡単にまとめられているので、触りとしてはおもしろい。 そしてリーダーに共通する資質がひしひし伝わってくる。 ただ、本当にプロローグなので、今度は西郷の物語を読んでみようと思った。
0投稿日: 2017.01.23
powered by ブクログ歴史は解釈だ。解説で指摘があるように時代背景を反映した色濃いナショナリズム見られる。また、事実にもとづく以上に著者本人の解釈が目立つ。それらに抵抗を覚えつつも、西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮上人という5人が偉業を成し遂げてきたことに感銘を受ける。もとは英文で外国人向けに書かれているためか、日本人に精神性について語られることが少ないこ今日生まれた者にとって、日本人がかく”あるべき”だった姿が分かりやすく見えてくる。
2投稿日: 2017.01.13
powered by ブクログ読書記録 代表的日本人 1908年に出版。新渡戸稲造の武士道、岡倉天心の茶の湯と並び明治日本の精神性を世界に発信した本。 西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の5人を代表的日本人として紹介。 ただこの5人が主役ではなく、この5人をつき動かす「天」が主役と内村は書いている。 人は天に導かれる時どれだけいきいきと働けるのか?生きていけるのか?が描かれている。 この5人は天と出会っていきた人々。 天とは鈴木大拙の「霊性」ともいえる。 霊性とは心霊写真の霊とは違う。人間のうちにあって人間をこえる大いなるものとつながる場所が霊。その働きが霊性。 人間の生涯はこの世だけのものではなく、死んだあとも持続する永遠の存在。 西郷隆盛 人間は何かをするのではなく、人間は天の道具となって何かをする、を体現した人。天が主で西郷は従。 内村は使命は個には属さないとかんがえていた。使命は一個人で完成されることなく必ず受け継がれる。使命はわたしの使命ではなくわたしたちの使命である。 天は大声ではかたってくれない。静かなる細い声でかたる。 人は黙して天の声を聞く。これが祈りというのが西郷の考え方。だから彼はすごく寡黙な人であった。 そして彼は預言をうける。予言と預言は違う。予言は未来をいいあてること、預言は神の言葉を預かること。 西郷の生き方は自己実現とは違う。目標を持ちそれを実現せよという考えとは逆。やりたいことをやるのではなく、天の使命を預かりやる。 西郷は常に弱者の側にいる人であり、だからこそ最後は弱者としての士族のそばにいて、明治から戦をきす幕引きをして終えた。 上杉鷹山 最初にやったことは現場(現地)を見ること。当時としては画期的。 現場で考えることの意味は、しっかりと現実をみるのはもちろんのこと、目に見えないものもしっかりと感じ取れること。そして自ら出向くとく態度が大切。 人材教育の基本は有徳の人を育てる。経済と道徳を分けない。富は常に徳の結果である。民を愛するならば結果として富を生み出す。 「賢者は木を考えて実を得る。小人は実を考えて実を得ない。」 鷹山は民を「自己に天から託された人々」と考えていた。天は民を愛している以上、鷹山も必ず愛さねばと考えていた。 物質的に豊かであることと幸せは一致しない。しかし必ず両者が交わる地平がある。」そこを発見しつくっていくのが藩主の務めである。 俗世と宗教を分断して金はなくてもいいとは考えない態度であった。 鷹山は人々を率いる外的な立場と人々に使える内的な立場の双方をともに生きることのできた人であった。これが真のリーダー。 短所の奥なる長所。欠点はそれを自覚していたら長所になる。リーダーは完全でなくていい。ただし欠点は自覚しなければいけない。上に立つ人間は自分も弱みがある以上、決して弱みをもつ下のものを裁いてはいけない。(評価はするがさばきはしない) 鷹山が死んだ時、大地も泣いたといわれた。鷹山は大地を神聖なものとしてあつかったから(自分の死後も自然がそうあってほしいな) 二宮尊徳 農民と為政者サイドの二つを経験。 本当の仕事は見えないところで行われてることを痛感した。彼は見る側、見られる側の双方を経験している。 中江藤樹 中江藤樹の弟子に熊沢蕃山、その弟子に藤田東湖、その弟子に西郷。 中江藤樹のキーワードは「聖人」。これは大いなるものの声を「聞く」という意味。 聖人になろうと心に定めまずその手前に君子になろうと。 彼にとって勉強とは、知識を得ることではなく、真の人間になること、つまり君子になること、英語でいうジェントルマンになること。もともと日本では学とは知識をえることではなかった。これが内村の強い意志。 学校とは知識を得る場ではなく、真の人間になるための場であるが主張。 内村は教育を「肉体的、知的、霊的」の3つに整理。それぞれは身、心、霊にあたる。 でそれは、身体、意識、魂に対応する。人間は肉体と心でけではなく霊によって超越(神や天)して神につながることのできる存在。 内村にとって学校とは霊性を陶冶する場所。 自分を評価するときに決して他とくらべてはいけない。自分自身がどうあるべきかを考えること。 後世への最大遺物 まず内村が後世に残せるものを列挙。 金銭を蓄え残す。有効に使うものに受け継がれる。事業もまた残せるもの。 財も事業も残せることのできない人はどうすればいいか?それぞれの思想を言葉にして残せば良い。叡智といえる。 内村の人生の成功の定義は、財産や事業や地位の成功とは違う。彼の成功とはsucceed(持続する成功)。うちへの、人間を超越するものへの働きかけを持続することこそが成功と定義であり「生涯」の目指すべきことだ。 かれはしかしながら最大の欠乏はLIFEであると。 LIFEは3つで構成。自分と他者との関係、自分と歴史との関係、自分と超越との関係。 歴史とは年表とかじゃなく亡くなった人たち、死者。 また次に生まれる世代ともいえる。 種である自分は大木になることを知らない。そしてその木が何であるかをしってるのはその果実を食べる者。人間の生涯は自分が何をしたかなどはわからないまますぎる。それでよいじゃないか。と内村は主張。 木は自らを語らない。寡黙でいい。 生きることはいずれ来る者のための準備。 自分が何をなすか?ではなく他者から何を受け継ごうか?と考えて人生と世界を見る。そのとき私たちは自分たちに先人から、歴史から受け継がれた遺物の豊かさに気がつく。 生きることは自分の願いを成就することではない。先人たちの生涯から受け継ぐ者を見出すことができるか?が大事だ。 「その他のよかった箇所」 強い人は、弱い人が相手でないときもっとも強い」 文明とは正義のひろく行われることである、豪壮な邸宅、衣服の華美、外観の壮麗ではない」 これが西郷の文明の定義 西郷の月収が数百円であったころ、必要とする分は一五円で足り、残りは困っている友人ならだれにでも与えられまし 児孫のために、美田を買わず 西郷は口論を嫌ったので、できるだけ、それを避けていました。 天はあらゆる人を同一に愛する。ゆえに我々も自分を愛するように人を愛さなければならない」 命も要らず、名も要らず、位も要らず、金も要らず、という人こそもっとも扱いにくい人である。だが、このような人こそ、人生の困難を共にすることのできる人物である。またこのような人こそ、国家に偉大な貢献をすることのできる人物である」 人の成功は自分に克つにあり、失敗は自分を愛するにある。八分どおり成功していながら、残り二分のところで失敗する人が多いのはなぜか。それは成功がみえるとともに自己愛が生じ、つつしみが消え、楽を望み、仕事を厭うから、失敗するのである」 正道を歩み、正義のためなら国家と共に倒れる精神がなければ、外国と満足できる交際は期待できない。 地は高く、山は深く 夜は静かに 人声は聞こえず ただ空をみつめるのみ 小人は自分を利するを目的とする。君子は民を利するを目的とする。前者は利己をはかってほろびる。後者は公の精神に立って栄える。 ほどこし散らして、かえりて増す者あり、与うべきものを惜しみて、かえりて貧しきにいたる者あり*」 自分に力と富とが与えられているわけ 「わずかな資金でも、長い間つづけるならば巨額に達する」と言います。これを鷹山が五〇年つづけたところ、自分の始めた数千本の桑株は、しだいに株分けされて、全領内に植える余地がなくなりました。 東洋思想の一つの美点は、経済と道徳とを分けない 富は常に徳の結果であり、両者は木と実との相互の関係と同じであるとみます。 ゆえに賢者は木を考えて実をえる。小人は実を考えて実をえない」。 産業改革の目的の中心に、家臣を有徳な人間に育てることを置いたところです。 「自己を修める者にしてはじめて家を治め、家を整える者にしてはじめて国を統治できる*」 部下の評価にあたっては、自分自身に用いたのと同じように、動機の誠実さで判断しました。尊徳からみて、最良の働き者は、もっとも多くの仕事をする者でなく、もっとも高い動機で働く者でした。 利益をあげることだけが人生の目的ではない。それは、正直で、正しい道、人の道に従うことである、とおっしゃいます。 徳を持つことを望むなら、毎日善をしなければならない。一善をすると一悪が去る。 道と法とは別で 法は、時代の必要にかなうように作られたものである。 日はまったくひとりで始めたのです! 世が日を受け入れはじめるや、日は世を去ったのであります。
0投稿日: 2016.10.23
powered by ブクログこれまで読んだことがありませんでしたが、比較的近年の新訳で読みやすい。内村鑑三がどうしてこの5人を取り上げたのか、何を伝えたかったのか、を考えないといけませんね。
0投稿日: 2016.09.01
powered by ブクログ日本の偉人5名(西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮上人)を紹介することにより、日本人の素晴らしさを外国の人に理解していただこうとした作品。
0投稿日: 2016.08.18
powered by ブクログ藤原正彦先生の、名著講義で、紹介されていました。明治時代の知識人の凄さを見せつけられます。中学生高校生から読んでもらいたい本です。
0投稿日: 2016.08.02
powered by ブクログ西郷隆盛や上杉鷹山など、歴史上の政治家や実業家や宗教家で、近代以降の日本に大きな影響を与えた5人の実績を賞賛した伝記。名前だけ知っていても、何を成し遂げたかよく知らない人が多いと痛感した。 これの原書が日本人によって英語で書かれたというのがすごい。海外での評価は様々のようだが、素晴らしいと思った。翻訳もよい。 意外に思えたのは、日蓮上人だろうか。どういう人物か何をしたのかほとんど知らなかったので、日本での仏教の広がりの歴史とともに勉強になった。 二宮金次郎も、あの薪を背負って本を読む姿は有名だが、単に寸暇を惜しむ勉強家というわけではない。今の時代でいうと、経営コンサルタントのようなものらしい。江戸の町に金融システムを創り上げたという。 日本人なら読んで損はない一冊。
0投稿日: 2016.07.07聖人とは何か?
読むきっかけとなったのは、Eテレの100分de名著で取り上げられたことです。番組の中で伊集院光が思わず言ってしまったように、一冊で五人の伝記、あるいは偉人伝が読めるならば、こりゃいいな、とまず思いますよね。しかし、読んでみると、そのような内容ではまったくありませんでした。そこには著者内村鑑三の思いが、いっぱい詰まっておりました。 確かに、時代背景が今とは異なりますし、海外向けに書かれた著作であることも加味せねばなりませんが、現在を生きる我々にも得るところは多々あります。古典的名著と呼ばれるこの手の類いの本は、読んだ後、いつまでも後を引きそうな気がするものです。現代を生きる我々の戒めにもなるかもしれません。ある一部分の記述は、どこぞの元知事に聞かせてあげたい気がしますね。 425ページの本ですが、本文は、300ページ弱で、あとは序文などで構成されています。ボリュームがある本ではないので、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
6投稿日: 2016.06.17
powered by ブクログ日本の偉人をキリスト教的な価値観で解釈し、国内外問わない普遍的な価値を主張した点は今読んでも新鮮。翻訳も読みやすい。
0投稿日: 2016.06.03
powered by ブクログ日本人であることを誇りに思う。短い分量でよくまとまっている。名前のみ知っている人が多く、自分の無知を恥じた。
0投稿日: 2016.05.21
powered by ブクログ時代背景をおさえていないと難しいところがある。。。 【西郷隆盛】 ・ヨーロッパとアジアとの好ましい関係をつくりだすことは、日本の使命。 ・西郷の家は「中等以下」。少年の魂に初めて義務の意識が喚起されたのは、遠縁の一人が、西郷の面前で腹切りをする光景を目撃したこと。このとき、命というものは君(天皇)と国とに捧げなければならないと悟った。 ・統一国家、東アジアの制服 ・必要ならばあえて戦争をも厭わない平和の士 ・「天」の声の訪れがなかったなら、どうして西郷の文章や会話のなかで、あれほどしきりに「天」のことが語られたのでありましょうか?「天を相手にせよ。人を相手にするな。すべてを天のためになせ。人をとがめず、ただ自分の誠の不足をかえりみよ」 ・東アジアの征服は、ヨーロッパの列強に対抗するために、所有する領土を拡張し、国民の精神を高めるために足る積極策として必然であった。弱き者をたたく心づもりはさらさらなく、彼らを強き者に抗わせ、おごれる者をたたきのめすことに西郷は精魂を傾けつくしました。 ・文明とは正義の広く行われることである。豪壮な邸宅、衣服の華美、外観の壮麗ではない。 ・西郷の謙遜には及ばない。農民と侍の下駄を直させる権利。 ・生活上の欲望はなかった。身の回り(衣服、ふとんの上げ下ろしなど)に無関心なら、財産にも無関心。犬だけは別。 ・天はあらゆる人を同一に愛する。ゆえに我々も自分を愛するように人を愛さなければならない。敬天愛人の人であった。 ・すべての知恵は、人の心と志の誠によって得られる。 ・不誠実とその肥大児である利己心は、人生の失敗の大きな理由。「八分どおり成功していながら、残りの二分のところで失敗する人が多いのは、成功がみえるとともに自己愛が生じ、慎みが消え、楽を望み、仕事を厭うから、失敗する。 ・完全な自己否定が西郷の勇気の秘密。「命も要らず、名も要らず、位も要らず、金も要らず、という人こそもっとも扱いにくい。だが、このような人こそ、人生の困難を共にすることができる人物である。またこのような人こそ、国家に偉大な貢献をすることができる人物である。 ・機会には二種類ある。求めず訪れる機会と我々の作る機会。後者が真の機会であり、時勢に応じ理にかなって行動をするときに訪れる。大事な時には、機会は我々が創らねばならない。 ・とにかく国家の名誉が損なわれるならば、例え国家の存在があやうくなろうとも、政府は正義と大義の道に従うのが明らかな本務である。・・・戦争という言葉におびえ、安易な平和を買うことのみに汲々するのは、商法支配所と呼ばれるべきであり、政府と呼ぶべきでない。 ・徳が多ければ、財はそれに従って生じる。精進は自分を利するを目的とする。君子は民を利するを目的とする。前者は利己をはかってほろびる。後者は公の精神に立って栄える。自分の困苦を気にせず、人の困苦を気にする。 【上杉鷹山】 ・徳に代わる制度はないと、固く信じなくてはなりません、いや、徳がありさえすれば、制度は、助けになるどころか、むしろ邪魔であります。 ・封建制とともに、それと結びついていた、忠義や武士道、また勇気とか人情というものもたくさん、私どものもとからなくなりました。封建制の長所は、この治める者と治められる者との関係が人格的な性格を帯びている点にあります。 ・鷹山の「能力に応じた人の配置」という民主的な考えは、封建制時の世襲的な性格に反するものですが、鷹山はあらゆる手段をつくして人材と登用しようとしました。 ・真心は慈愛を生む。地合いは知識を生む。真心さえあれば、不可能なものはない。民をいつくしむ心さえ汝にあるならば、才能の不足を心配する必要はない。 ・①領内に荒れ地を残さないこと。②民の中に怠け者を赦さないこと ①領内を国内最大の絹の産地にする。②役に立つ原田着物に変えることで、資源をフル活用。 ・公共の福祉のためになる、と確信した場合には鷹山は不可能を考えませんでした。 ・東洋の思想家たちは、富は常に徳の結果であり、両者は木と実との相互関係と同じであるとみます。木によく肥料を施すなら、労せずして確実に結果は実る。民を愛するなら、富は当然もたらされる。 ・弱い人間であるからこそ、藩主の地位につくとき、誓詞を神に献じた。 ・生涯を通じて、木綿の衣服と粗末な食事とを続けた。古い畳は、もう修理がきかなくなるまではりかえず、破れた畳は自分で紙をあてがっている光景がたびたび見られた。 ・親につかえるときには、偽りない心で振る舞うようにせよ。もし、あやまちを冒しても、真心さえあるならば、大きな過ちではない。知恵不足のためにできないとは思うな(その不足は真心が補う)。 【二宮尊徳】 ・長男の尊徳は、父方の伯父の世話を受ける。伯父の家にあって、この若者はできるだけ伯父の厄介になるまいと懸命に働いた。 ・自分の油で明かりを燃やせるようになるまで、勉強をあきらめた。自分の油で勉強しても起こられたときも、伯父のいうことは当然だと思い、1日中重量道を頑張った。 ・一人の孤児が、つつましい努力の報酬として、人生ではじめて生活の糧を得た喜びのほどは、容易に想像できます。「自然」は正直に努めるものにの見方である。その考えが、その後の改革の前提。「自然」はその法に従うものには豊かに報いる。 ・以前の人がことごとく失敗したところで成功するほどのモノなら、最適の指導者。と尊徳は目をつけられる。 ・尊徳は土を対手に耕す農民である自分が、せいぜい一生のうちに成し遂げたいことは、自分の家産の再興であり、それも自己の力によるものではなく、先祖から受け継いだ余徳によるものだと、3年間の間、村の再興を担うことを断り続けた。 ・金銭的援助を断ち切る。荒れ地は荒れ地自身のもつ資力により開発されなければならない。貧困は自力で立ち直らせなくてはなりません。援助は、貪欲と怠け癖を引き起こし、しばしば人々の間に争いを起こす。 ・道徳力(仁愛、勤勉、自助)により経済改革を行う。 ・尊徳の「土地と人心の荒廃との戦い」は、ただ魂のみ至誠であれば、よく天地をも動かす、との信念だけ。贅沢な食事はさけ、木綿以外は身につけず、人の家では食事をとらない。1日の睡眠はわずか2時間、畑には部下の誰よりも早く出て、最後まで残り、村人に臨んだ過酷な運命を、みずからも共に耐え忍んだ。 ・部下の評価は、最も多くの仕事をするもの、ではなく、最も高い動機の誠実さで判断。根っこ堀の男に高い評価を。他の誰もがしたがらない仕事をした。人目を気にせず、誠に村人のためになることだけを考えてしたのだ。 ・誠実だけで、これほど素晴らしい成果(村の再興)をもたらした話は聞いたことがない、最初に取り組んだ公共事業において、道徳面を重視していたが、当時の怠惰な風潮の社会において、与えた影響は大きかった。 ・尊徳自身の経験から、勤勉と誠実とにより、独立と自尊にいたらないわけはない。 ・自分可愛さが強すぎる。利己心はけだものだ。利己的な仁減はけだものの仲間である。村人に感化を及ぼそうとするなら、自分自身と自分のものを一切を村人に与えるしかない。自然の正しい法則に従って、自然から直接に与えられたものだけが、本当の自分のものなのです。 ・きゅうりを飢えればきゅうりとは別のものが収穫できると思うな。人は自分の飢えたものを収穫するのである。 ・無駄な手続きを経なければならないので、その間に苦しんでいる人たちへの救済が手遅れになる。最初に道徳、その後に事業。 【中江藤樹】 ・真理を先に了解した点で、先に生まれたことになる。。 ・母のため、「侍の魂」である刀を処分して、銀10枚を手にしました。母の笑顔に勝るものなし。個としての義務(孝(を中心としていて、この中心的な義務を書くならば、藤樹はすべてを失って、心が落ち着きません。 ・大善は名声をもたらずが、小善は徳をもたらす。名を好むため大善をm止める人が多いが、名のためになされるならば、いかなる大善も小さくなる。君子は多くの小善から徳をもたらす。実に特に優る善事はない。 ・無欲で正直で誠実 ・人が消滅し、天地がたとえ無に帰した後でも、人の道は残り続ける。しかし法は、時代の必要にかなうように創られたものである。時とところが変わり、聖人の法も世に合わなくなると、道のもとを損なう。 ・謙譲の徳に最高の一を与えていた。藤樹にとり謙譲の徳とは、そこから他の一切の道徳が生じる基本的な道徳でした。 慢心は損を招き、謙譲は天の法である。謙譲は虚である。心が虚であるなら、善悪の判断は自然に生じる。 四方の壁、それは、名誉、利益、高慢、欲望 ・徳をもつことを望むなら、毎日善をしなければならない。一善すると一悪がさる。日々善をなせば、日々悪は去る。昼が長くなれば夜が短くなるように、善をつとめるなrばすべての悪は消え去る。 ・真の感化とは自分からひけらかすものではなく、勝手に知られるもの。 【日蓮上人】 ・人生になんらかの解釈を与えることは、この戦いの世に安心して生活するために必要。
0投稿日: 2016.03.11
powered by ブクログ130年くらい前の日本人が日本人についてどう考えてたかについて垣間見れた。西郷は出てきても龍馬の一言も出てこないのが司馬史観以前だなあって感じでとても面白い。伝記としては適当な感じだったり、世界に向けての力みとか美化とか色々感じるけども、そんなに昔にこれを英語で世界に向けて出版したってのがどえらいことだと思う。
0投稿日: 2016.02.19
powered by ブクログ上杉鷹山と二宮尊徳の話に感銘を受けた。5人全員に共感を持つと言うより自分にとっての代表的日本人を見つけられれば良いのかと思う。
0投稿日: 2016.02.18
powered by ブクログ西郷隆盛 ・人の成功は自分に克にあり、失敗は自分を愛するにある。八分どおり成功していながら、残り二分のところで失敗する人が多いのはなぜか。それは成功がみえるとともに自己愛が生じ、つつしみが消え、楽を望み、仕事が厭うから、失敗するのである。 ・機会には二種ある。求めずに訪れる機会と我々の作る機会である。世間ではふつうに言う機会は前者である。しかし、真の機会は時勢に応じ理にかなって我々の行動する時に訪れるものである。大事ななときには、機会は我々が作りださなければいけない。
0投稿日: 2016.02.15
powered by ブクログ[この人たちを見よ]「2つのJ」などで有名な内村鑑三が英文で著した、『Representative Men of Japan』の翻訳作品。西郷隆盛や上杉鷹山、日蓮など、日本的精神を体現したと内村が考えた全5名を、その生い立ちや業績などをとおして評しています。訳者は、近代日本におけるキリスト教の研究が高い評価を得ている鈴木範久。 まずは評伝として非常にわかりやすく、それだけでも勉強になります。学校教育で上杉鷹山や中江藤樹については簡単に触れただけの評者にとっては、優れた先人がいたんだなと、おそらくはこれを読んだ外国の人々のように素直に感心してしまいました。 意外だったのは、本著において、今日から見れば「ナショナリズム的」な記述が多く見られる点。キリスト教と日本が内村の中でどのように結びついているかを考える上でも参考になると思いますし、勃興期の日本において、当時の国際社会に日本をどのように「アピール」したかという点でも興味深い作品なのではないでしょうか。 〜一人の人間が、ましてや一国民が、一日にして回心させられるものなどと考えてはいけません。真の意味での回心とは、何世紀をも要する事業なのです。〜 キリスト教徒にもかかわらず日蓮というのも面白いですよね☆5つ
0投稿日: 2016.02.06
powered by ブクログ西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮について。 清貧で、自分のことより、人に与えることばかり考え続けている人たちだと思った。 自分も、自身のことは慎ましく、利他に生きたいと思う。 ・西郷隆盛 文明とは正義のひろく行われることである 人の成功は自分に克つにある ・君子は日々自分に訪れる小善をゆるがせにしない。大善は少なく小善は多い。大善は名声をもたらすが小善は得をもたらす。世の人は、名を好むために大善を求める。
0投稿日: 2016.01.21
powered by ブクログ100分de名著をうけて10年ぶりに再読。やはり鷹山と尊徳の部分がよい。気に入ったフレーズは、「キュウリを植えればキュウリと別のものが収穫できると思うな。人は自分が植えたものを収穫するのである。」というもの。農業だけでなく、仕事も、人間関係も、自分がやったことが時間の程度に差があっても、きちんと自分に還ってくるということなのだろう。
0投稿日: 2016.01.16
powered by ブクログ原書は1894年(明治34年)に英文で刊行されたもので、明治時代に日本人が英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した著作として、新渡戸稲造の「武士道」、岡倉天心の「茶の本」と並ぶ代表的な作品である。 キリスト教徒であった内村鑑三が本書を記した目的は、当時異教徒や有色人種へ偏見を持っていた西洋のキリスト教信徒に対して、彼らに勝るとも劣らない日本人がいたことを紹介することにあったといい、日本の歴史上の人物5人を取り上げている。 取り上げられた「代表的日本人」は、新日本の創始者・西郷隆盛、理想の封建領主・上杉鷹山、農民聖者・二宮尊徳、村の先生・中江藤樹、仏僧・日蓮上人。 原書を読んでいたジョン・F・ケネディ元米大統領が記者会見で、上杉鷹山を「最も尊敬する日本人」と語ったことは有名な話である。 今日の我々にとって人選に違和感がないわけではないが、明治時代に日本の文化・思想の発信を試みた内村鑑三の思いに強く共感する。 (2008年8月了)
0投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログ◯文明とは正義のひろく行われることである。豪壮な邸宅、衣服の華美、外観の壮麗ではない。(32p) ◯「天」を信じることは、常に自己自身を信じることをも意味するからです。(41p) ◯ただ集めることを図るものは、収穫することを知るだけで、植え育てることを知らない。賢者は植え育てることに精を出すので、収穫は求めなくても訪れる。(47p) ★この時代に書かれたものだが読みやすい。訳がいいと思う。
0投稿日: 2015.10.07
powered by ブクログ背景として、知られていなかった・ともすれば下に見られまくっていた日本に対して、キリスト圏の人に対して、不変的にすばらしい行い・思想をする日本人を紹介する、という書・・・であるからして、多少盛られているかな?感はあるが、まぁ、伝記の類はそういうものですからね。。。 西郷隆盛・二宮尊徳も名前は知っているけれど、西郷隆盛はなんとなくレベルであり、二宮尊徳に至っては、銅像と幼少期の勤勉なエピソードしか知らなかった。(偉くなった、ということしか知らなかった)
0投稿日: 2015.08.09
powered by ブクログ中江藤樹 積善のお話が良かった。 大善は名声をもたらすが、小善は徳をもたらす、、、 大善、小善、短善、長善を意識して行動する
0投稿日: 2015.08.03
powered by ブクログ特に二宮尊徳の話が印象的だった。銅像は見たことがあるものの、一体何をした人なのか知らなかったが、この本をよんで、驚いた。財政を建て直し、大地を豊かにすること、それには、日々の小さな積み重ねが大切だと改めて思いました。
0投稿日: 2015.07.08五人の伝記が一冊で読める
上杉鷹山のことが目当てで購入して読みましたが、他の4人、特に名前と銅像しか知らなかった二宮尊徳の生き様は参考になりました。大昔の本なので一部今では古い思想の部分もありますが、それは読み飛ばせばいいでしょう。
1投稿日: 2015.04.04
powered by ブクログ「若手行政官への推薦図書」リストにあった内村鑑三の「代表的日本人」を読了。ちなみに私は、民間企業に勤めるごくごく普通の会社員です。誤解を避けるために一言。 取り上げられていた偉人全員に共通すると感じたのは、「常軌を逸した」といったレベルの誠実さ・正直さ・利他行といったところであろうか。 仮にこういう人が自分の身近にいて対立したら、どんな権謀術数を以ってしても私は負けるであろう。「汚い大人は成熟の証」という意見はたまに聞くしわからなくもないが、そもそも権謀術数はあまり好きではない。 最近読む本は、嬉しいことに当たりが多い(笑)
0投稿日: 2015.02.05
powered by ブクログ愛国的クリスチャンと呼ばれる内村鑑三 が、「我が国民の持つ長所(中略)を外 の世界に知らせる一助となることが、 外国語による私の最後の書物となる本書 の目的(P11)」として記した書籍。 私自身、グローバルリーダーシップの 必要性を感じる中、日本人としての強み は何か?という思いで手に取った一冊。 本書で紹介されている代表的5名は、 「徳の高さ」を共通項に、勤勉・謙虚・ 質素・信念を貫く姿勢をもつ人物として 描かれている。 古典ではあるが、文章は平易で読み易い。 日本人として、グローバルに物事に相対 して行動する指針として、是非参考と したい考え方を学べる一冊でした。 (蛇足)------------------------------ 本書は最初「日本及び日本人」という 題を「代表的日本人」と改めたらしい。 紹介された5名の徳の高さが、日本人 全般(私も含め)に備わっている素養 とするのは、ハードルが高すぎます。 改題したのは妥当だと感じますね。 -------------------------------------
0投稿日: 2015.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
[ 内容 ] 新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』と並ぶ、日本人が英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的な著作。 内村鑑三(1861‐1930)が、奔流のように押し寄せる西欧文化の中で、どのような日本人として生きるべきかを模索した書。 新たな訳による新版。 [ 目次 ] 1 西郷隆盛―新日本の創設者(一八六八年の日本の維新;誕生、教育、啓示 ほか) 2 上杉鷹山―封建領主(封建制;人と事業 ほか) 3 二宮尊徳―農民聖者(今世紀初頭の日本農業;少年時代 ほか) 4 中江藤樹―村の先生(昔の日本の教育;少年時代と自覚 ほか) 5 日蓮上人―仏僧(日本の仏教;生誕と出家 ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
0投稿日: 2014.11.22
powered by ブクログちょっと美化が過ぎるかな… 「キュウリを植えればキュウリとは別のものが収穫できると思うな。人は自分の植えたものを収穫するのである。」ーー二宮尊徳(100頁)
0投稿日: 2014.11.06
powered by ブクログ日本の偉人10人の人生哲学をまとめた。 日本人の文化・慣習の根底にある考え方を彼らが醸成したことが理解できる。
0投稿日: 2014.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
内村鑑三がドイツ語で書いた本の翻訳版 歴史かなにかで本の存在を勉強したような気がしたけど、まさか手に取って読んでみるとは思わなかった。 ただ、タイトルの如く代表的日本人というより 現代では忘れてはならない日本人の生き方 美徳 というべきな気がした。 今時、ここまでやり遂げる日本人がるだろうか といいながら、私の通ったビジネススクールの多くの友人はリスクを取って、まさにここに描かれている代表的日本人に当てはまりそうな人が多かった。 なかでも西郷隆盛の章に書かれていた 良い農夫は良い種を撒き、全力を尽くして育てる。穀物は百倍の実りをもたらし、農夫の収穫はあり余る。ただ集める事を図るものは、収穫することを知るだけで、植え育てることをしらない。賢者は植え育てることに精をだすので、収穫は求めなくても訪れる。 ん〜〜〜 明日から、部下の育成に精を出さねば と反省する今日このごろです。
0投稿日: 2014.10.02
powered by ブクログ凄い名著だった。 近江聖人”中江藤樹”と二宮尊徳は 人としての品性が違い過ぎる。 恥ずかしくなる。
0投稿日: 2014.09.02
powered by ブクログ西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮という人物を中心に、日本の心を主張している。ただ、この5人に対してそれほど知識を持っていないためか、書かれていることがなんとなく信じがたいところもあって、今一つ乗れなかった。しかし時代から考えると、これを海外に発信したということのすごさを改めて感じます。
0投稿日: 2014.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
農業、宗教、政治などといった分野で改革を進め、民衆に愛された5人の偉人について紹介された本。特に印象深く残った人物は、地元の近くに記念館があり名前だけ把握していた二宮尊徳である。幼少期に培われた自然に対して真摯に向かい合う姿勢と比類なき忍耐力をもって、小田原藩だけでなく上野や日光といった当時の荒れ地を肥沃な場へと変えた手腕は、恐れ入るばかりだ。
0投稿日: 2014.05.06
powered by ブクログ挙げられている人がどんな人かを知りたいのではなく、内村鑑三がなぜこの人たちをリストアップしたのか、そういう目線で捉える必要がある。 西郷さんなんて、まさに非戦に転向する前の内村さんの考えがありありと分かるし、日蓮を挙げるっていうのも特徴的だなあ、と思った。
2投稿日: 2014.04.20
powered by ブクログ日清戦争中に、それが正義のための戦争であることを訴えるために、日本が正義の上に成り立っている国家であることを世界に知らせるために書かれた本。 しかし、日清戦争の終結頃には、内村鑑三もこの戦争がそのような正義の戦争ではなく、そもそも戦争に正義などないと考えるようになった。 そこで、日露戦争後の改訂にあたっては、大幅に内容を改め、この『代表的日本人』となったとのこと。 とはいえ、西郷隆盛についての描きようにはまだその残滓が残っている、と。そうまったくその通り。 上杉鷹山と二宮尊徳の生き方には、公務員として、深く共感する。
0投稿日: 2014.03.30
powered by ブクログ英語で書かれた日本人による日本(人)の紹介本。100年前の書であり、広く読まれたものなので、海外にこういうかたちで紹介されていることを知ることは認知しておくべきだろう。キリスト教徒である内村鑑三による書であり、西郷が掲げた「敬天愛人」を実践した人物が選ばれているのだが、節制、仁義、忠孝、利他など、これは現代に生きる我々も強く自覚すべきテーマであると思う。
0投稿日: 2014.03.29
powered by ブクログ西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮上人の5人の人物的側面をキリスト教徒の目線で、内村鑑三が著したもの。 ぼんやりとしか知らなかった偉人たちの功績といった面ではなく、その人となりに重きを置いた内容で非常に楽しく読めた(歴史もこうして学べるなら頭に入りやすい)。 上杉鷹山と二宮尊徳に関して、また別の本も読んでみたいと感じた。 昨今の為政者に、このような利他の心を持ち、徳を最重要と捉える者がいないことがとても悲しい。 まさに「末法の世」なのだと感ずる。
0投稿日: 2014.03.20
powered by ブクログ国貞克則さんの本で紹介されていた 宗教的というか信教の厚い人達というか原理原則にのっとり事業をなしえた偉人たちの話 国外に向けて書かれた本らしく、文章が簡潔で要を得ており読みやすかった 何回も読み返したい良書
0投稿日: 2014.02.09
powered by ブクログ必読本大全より 自己啓発 step2 現代ならではの考えに耳を傾ける より高いレベルを目指すための一冊 志を高く持って生きるために、読んでほしい。西郷隆盛、上杉謙信、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮という偉人5人を取り上げ、日本的道徳や倫理の美しさを説く。「グローバル化の中、優秀な外国人と互角に渡り合うためにも、日本人の強みがどこにあるかを知っておくことは大事です。」
0投稿日: 2014.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
字面通りの「代表的日本人」というよりは、日本人の理想像としての「代表的日本人」が5名描かれています。 西郷隆盛や二宮尊徳は「天」という概念を用いて、人の道のあるべき姿を考えていたということで、バガボンドの「我が剣は天地と一つ」「天は笑いはしない」といった数々の台詞が思い出されます。 「『仁・義・礼・智・信』という儒教における人として守るべき道徳規範のうち、武士道は『義の精神』を最高の支柱として正しい行いをすることを求める。この本に挙げられた5名は、いずれも武士道の精神に則った行動を行った。」との解説は成程という感じでした。
0投稿日: 2014.02.03
