各地に「虚工物」が解き放たれ大混乱の帝国。そんな中、ジンは「世界の真ん中」へと向かう。そこにあるのは世界の創世に関わる秘密と、何故に今の世界があるのかという答え。そして、空から「機械仕掛けの神」が全てを己の思うままに変える為に降りてくる。芝居を無理矢理まとめて終わらせる為に現れるが如く。虚人の少女も、妖精も、勇者一行も、英雄も、誰もが選び、ジンも選ぶ。そして物語は終わり、英雄でも勇者でもないのに世界を救った「魔剣使い」となってしまったジンの物語は一度終わる。続編がないのがとても残念な話です。

期待されすぎてヒネちゃった英雄の息子のお話も最終巻。展開が突然早くなった気がするけど、最後はちゃんとまとまったと思います。相変わらずアニスさんがイイ味出してますし、満足でした。 あと個人的には「恐るべきろくでなし」という表現がツボに嵌まりました。的確過ぎる。