
総合評価
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- みちょはちゃ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
王狼たちの戦旗(下) ジョージ・R・R・マーティン 氷と炎の歌②-下 ∞----------------------∞ バリスタン・セルミーって守る対象が移ってるけど、その時の王には忠義を尽くしてるってことで信頼されてるのか。確かにキングスレイヤーは酷いけど、忠義を尽くす相手を変えることは忠義尽くしてることになるのか? レンリーがスタニスというより女祭司に殺されたのは間違いないだろうけど、悪魔みたいなのを出産のように産み出すっていうのが怖すぎる。 シオンは相変わらずダメダメだ。ブランとリコンを殺して吊るす、ということは彼には出来なかったけど、今まで世話になったりしてきた仲間(ではないからか)を次々殺した。その割に、ずっと怯えてる。 スターク家はホントにみんなバラバラで、危ういところにいるし、最後はブランとリコンすら別々になった。 アリアは門番を殺して逃亡、サンサはジョフリーとの結婚を免れた。ジョフリーがマージェリーを選び、サンサが嬉しさを抑えるところは印象的。 ティリオンは小さい身体ながら勇敢に戦ったけど、顔を斬られて醜さが増したらしい。 2025/06/22 読了
2投稿日: 2025.06.22 - 傘籤"powered by"
次から次へと複数の話が展開していくため入り組んでいるように見えるが、章ごとのテンポはじっくりめなので登場人物の名前をある程度把握しておけば振り落とされることはない。 話は、大家同士のいざこざがやがて王位争奪戦へと発展し、陰謀渦巻く戦いの中で個々が生き延びようとするというもの。片側の陣営の様子をある視点人物から描き、その後に続くような形で対する陣営のとある人物に焦点が移るため、出来事の立体感だけでなく、この架空世界の立体感も徐々に増していく。 やはり魅力的なのは登場人物のキャラクター性とそれぞれの物語であり、背景に流れる大きな大きな戦いが作品全体の牽引力となっている。今のところこの「戦争」に巻き込まれていないアリアやジョン・スノウでさえ、何らかの行動を取ることで間接的に戦いに関わっているわけで、その繋がっていく感覚が楽しい。 ゲームを例えに出して申し訳ないが、『街』や『428』といったサウンドノベルに近い興奮があるためいつの間にかどの人物のことも気になってしょうがないという状態になっていた。 スターク公の長女であるサンサは相変わらず情勢が見えていない甘ちゃんな部分があるものの、彼女が運命に翻弄されながら徐々に徐々に強さを身につけていく姿はどうにも目が離せないし、次女のアリアが男の子のフリをして敵陣営で立ち回る逃亡劇は活劇として非常にわくわくする。ジョン・スノウは精神的に見ても生い立ちからしてもかなり主人公らしさがあるのに、その彼をあえて戦いの場から遠く離れた地において修行パートにあてているのは今後の期待が高まる。そして私の推しであるティリオンは王位争奪戦においてしち面倒な参謀&たまに戦士として大活躍(本人はやりたくねーみたいなスタンスでいるのがまた良い)。 こんな具合で一人一人語っていくとそれだけで長々とした感想になるのでひとまず割愛するが、やはりこの小説は視点人物のことを魅力的に描き、好奇心を持続させる物語の構築力が高い。その上、2巻時点でも中弛みする様子は無く、どの話にもどの描写にもたっぷり中身がつまっている。やっぱり面白いなあ。というかどうしたらこんな重厚で入り組んだ話を書けるんだ?一人の作家がこれを書いたのだと思うとあまりの凄さに気が遠くなる。ジョージ・R・R・マーティンさん、あんたは偉大だ。偉大なファンタジー作家だ。
7投稿日: 2025.01.12 - ボマルツォ"powered by"
もろもろ登場人物が増えてきて、なかなかに複雑だけど、読んでると、あ、これあの時ああしたあいつだとかわかるのは、一人一人の物語がきちんと成立しているからだろう。しかしこんな壮大な物語を構築できるなんて、作家はやっぱり常人ではないと思い知らされる。さて、次は第三部だ。
0投稿日: 2019.12.21 - wordworm"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
シリーズ第2弾。 ますます読み飛ばせなくて、読み終わるのにむっちゃ時間がかかる(当社比) 登場人物も多すぎて、誰が誰だか、一々付録で確認したり。 そういう意味では、メインの人物ごとに区切った章立てはありがたい。 血なまぐさくて、救いもなくて、でも、なんでこんなに面白いんだろう。 架空の国の話ではあるものの、ああ、この時代って、生死や身体の傷はこのぐらいの感覚だったんだろう、みたいに思う。 その先の予想が全くつかないファンタジーだからこそ、次が早く読みたくてたまらない。
1投稿日: 2019.03.25 - november30"powered by"
前作が面白かったので読んでみた 上下巻の感想 シリーズ2作目という事で登場人物が誰か分からなくなるという事態は減るには減った ただ、新しい登場人物もまた増え分かりづらさは残る 前作よりもよりファンタジー路線が色濃くなっており、個人的にそこが少し残念 ただ4人の王が入り乱れる中での騒乱や裏切り、度重なる戦争等はやはり面白い 引き続き同シリーズを追いかけていきたい
0投稿日: 2017.03.26 - ヒラハラ"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
結構ドラマでは改変してるのがわかってきた。 人物関係や戦闘の推移が複雑なので物語上の役割を既存の誰かにさせたり、戦闘をまとめたりしてある。後々影響ないんだろうか。(ドラマではブラックウォーター戦を玉葱の騎士が指揮して負けてて、彼がスタニスにこだわり後にジョンに乗り換える理由がよくわかんなくなってるとこある。) サマーから見た世界が言語化されてるのはおもしろかった。 それにしても、ドラマ以上に終わる気がしない小説だわ。
0投稿日: 2016.09.04 - 消息子"powered by"
ラニスター家ではただひとり〈小鬼〉ティリオンが最初から視点人物となっている。彼は発育不良の小人症で、次男のために家督を継ぐ権利はなく、父親の寵愛も、剣士としての肉体もないことを、重々わきまえており、状況を斜めに見ながら、金と口先と知恵で人生を切り開いていく痛快な人物だ。 宮廷での権力を確保したラニスター家では、長男(そして皇太后の双子のきょうだいの)ジェイミーがスターク家の捕虜となってしまったため、当主タイウィンの命でティリオンが〈王の手〉として宮廷に乗り込む。少年王ジョフリーは決定的に王者としての資質を欠き、太后サーセイは子どもへの愛から盲目となっている中で、ティリオンは統治者としての才能を大いに発揮して、混沌とした宮廷の中、一陣の涼風のように活躍する。 少年王ジョフリーの叔父スタニスは邪教の魔力を得て、宮廷のあるキングズ・ランディングに攻め入ってくる。ティリオンは軍師としての力を発揮するが、恐らくサーセイの陰謀により負傷してしまう。 さて、本シリーズのテーマは何なのか、愛と名誉であろうか。大局的には、王の代行者である〈王の手〉となったスターク家と、王妃を出し、王室に力を及ぼしているラニスター家の対立がひとつの軸であり、読者はおおむねスターク家に感情移入しつつ読むように仕向けられている。 愛を体現するのはラニスター家である。たとえ義がなくとも一族を大切にするのがラニスター家の流儀だ。権力欲も一族繁栄のために、言い方を代えれば「血」のために出てくるといえる。対して、スターク家は名誉を重んじ、正当なことを貫こうとして、窮地に陥り、スターク家の子どもたちは辛酸を舐める。愛が勝つのか義が勝つのか、それとも…… 他方、ゾンビの如き〈異形〉が台頭はじめた北部の〈壁〉では、スターク家の私生児ジョン・スノウの活躍が描かれる。こちらは名誉の世界。 海の向こうではかつての王家ターガリエン家の末裔デナーリスの王位奪還への遅々とした道程が描かれるが、こちらのテーマは愛か。デナーリスはあたかも身を売られたかのように騎馬民族ドラスク人の王妃となるが、夫は死んでしまい、おなかの子も死んでしまう。しかし、喪われて久しいドラゴンの卵を孵化させ、3頭の「ドラゴンの母」となる。
0投稿日: 2016.02.10 ラスタニー家の逆襲。
手に汗握る展開です。ロバート王の兄弟二人が争い、一方が殺され、もう一方は首都に進攻します。そしてティリオンが勇敢にたたかいラニスター家は王都への進攻を食い止めます。スターク家の兄弟たちの動向も目が離せません。タガーリエン家は今度どう展開に参加してゆくのでしょうか。次巻期待。
1投稿日: 2015.06.07- 1855"powered by"
ここまで重厚に描かれているのであれば、いっそメリサンドルなどの魔術師にキーポイントを譲らなくてもいいのでは?とちょっと違和感があります。 のちのち納得させられるのですかね。 キングズランディングの描写はスリリングで臨場感があってビリビリきました。 ティリオンが最も輝いているのはこの巻なのかなぁ、今後も活躍して欲しいです。
0投稿日: 2015.05.21 - りん"powered by"
タマネギ騎士ダヴォスのかっこよさにクラクラしております。 まあ、どこの王家の下につきたいかと言えば、どう考えても、レンリーのところですけどねぇ。一番、王様としてまともそうな気がします。 あっという間に、崩壊したけど……。 ロブのところは戦争ばっかりしてるし、ラニスター家も、スタニスのところも、グレイジョイ家も、過ごしやすそうではないからなぁ。 まぁ、デナーリスのところは憧れないこともないけれど、多分、生き残るのは一番過酷そうです。
0投稿日: 2014.10.22 - ToriTori07"powered by"
2014年6月12日読了。 ちょっと中だるみしてます。 戦闘シーンが冗長な感じ。映像で観るにはよかったけど。 改めて本を読みなおすと、かなり記憶が薄れててドラマの記憶に塗り替えられてた。 ドラマもいいけど、小説はやっぱり面白い。 心理描写がドラマではここまでできないものね。 ハウンドがいいよ、ハウンド。 前読んだときは、彼の心が理解できなかったけど、彼の残虐さと垣間見える優しさが絶妙なバランスだ。 決して初めからああいう人ではなかったのよね~。
0投稿日: 2014.06.14 - 狩野"powered by"
ラストシーン… ゴーストをおふとんにして眠りたい! 訳者あとがきのおかげでますます期待がふくらむ。ところで表紙のこの子はだれなの?
0投稿日: 2014.05.21 - inutools"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
アリア、ブラン、ジョン・スノウといった、エダード・スタークの忘れ形見が置かれている状況とその先行きが非常に気になります。 ただ、他の人物達の魅力が自分には理解できません。幼稚王ジョフリー、宗教女の傀儡スタニス、チャラ王レンリー、モンスターペアレントのキャトリン&サーセイ、返り忠シオン、失恋公ピーター・ベイリッシュなどといった輩は人物として魅力的ではなく、むしろ存在がウザいだけ。 そんな奴らにスポットをあてたエピソードに興味がそそられるはずもなく、むしろ退屈。スターク血族の行く末の興味よりも退屈さが勝ってしまい「七王国の玉座」下巻に感じた期待感の灯火は完全に潰えてしまいました。 正直、このシリーズを読む金と時間を他の本を読むことにあてておけば良かったとすら思っている今現在。ドラマがヒットしていたり世間の評価の高さ所以の期待感が大きかっただけにとても残念。
0投稿日: 2014.03.26 - nogataro"powered by"
スターク家の面々がどんどん散り散りバラバラになっていく…。がんばれー!きっといつか…!と、ここで小休止と思ったけれど、間をあけず剣嵐の大地へ。
0投稿日: 2013.05.18 - gun_mama"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
ずばり、ハウンド萌えの1冊。 下巻のメインは、サンサの危機に必ず駆けつけるハウンドの姿と言っても(私的には)過言ではありません。 男心に鈍すぎるサンサと、素直でなく無愛想で乱暴なハウンドのシーンにニヤニヤが止まりません。 それはさておき‥‥ ブラックウォーターでの戦いの視点人物を切り替えた描写は、この巻の白眉だと思います。 味方の自己過信に不安を抱くダヴォス、寄せ集めの軍隊に不満なティリオン、避難所でのサンサ‥‥相手の出方や味方の実際も量る事が出来ず、自分を信じるしかない状況の緊張感がひしひし伝わります。 改めて、ティリオンって目的の為に手段を選ばない部分があって、怖い面もあるんだなぁ‥‥と、思いました。 再読の度に気付く事があるので、やっぱり面白いですね。
0投稿日: 2013.02.16 - rukh"powered by"
改訂新版第2弾。 ファンタジー的な要素が入ってきたこともあって、 状況は更に混沌としたものに。 「なってこった。マジですか!」と頭を抱えること請け合い。 第3弾が発売される10月が待ち遠しい。
0投稿日: 2012.08.09