
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おどろおどろしい表紙や挿絵からは想像がつかない 深い愛を感じる切ない読了感だった。 真鍋がヨウちゃんを本当に大切に思っていたことがよくわかったし、3人ともにとってかけがえのない時間だったんだと思う。 たまたま個人的に2作品連続で 朝鮮や北朝鮮と日本の関係が鍵となっている作品を読んだけれど そこには、私たちには到底理解できない複雑な真実があると思った。
0投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ島田荘司の長編ミステリー。余りにも不可思議な密室、そして殺人事件と、切なすぎるラストが印象的な作品。島田荘司は御手洗シリーズばかり読んできたが、御手洗のいない作品でもこれ程の衝撃的な物語があるのかと驚愕。また、最後は余りにも悲劇的な結びに絶句してしまった。それ程に印象的な作品。 小学生のヨウちゃんと彼の家の隣にたつ印刷所で働く真鍋さんとの物語。ヨウちゃんは学校生活が上手くいかず、家庭もシングルマザーの母親が夜の街に出ており深夜まで不在。そんな中、隣の印刷所で働く真鍋と仲良くなり、様々な事を教えてもらう。 小学生からすれば三十歳位は物凄く大人で、憧れや尊敬を抱いている。彼が印刷所の納屋で謎の機械を動かしているが、その中には透明人間になる薬が入っていて、日本では唯一だと知らされる。 一方、彼らの周りでとある失踪事件が発生する。全く不可解な状況下、女性がホテルから消失してしまう。そして数日後、海で散らかされた彼女の死体が発見される。 ヨウちゃんと真鍋の関係は、小学生時代にだれでも感じた大人への憧れを見事に再現している。どことなくノスタルジーを感じるのは世界線もそうだが誰もが体感したであろう経験に基づく。 また、透明人間が全くの幻想という家事では無く、きちんと意味をなし、伏線回収している部分にこの作品の深みがある。 解決編はヨウちゃんが大人になり、彼の母親も年老いてからになる。ヨウちゃんが小学生時代にした「罪」は、確かに真鍋さんを苦しめたのかもしれないが、真鍋の人生は一変の悔いがなくヨウちゃんと母親に愛情が向けられている。 現実的な目線で余りにも不条理な悲劇であるが、現実においてもおそらく同じことが起きている可能性もあり、島田荘司の社会に対する問題提起が発売当時どのくらい世間に浸透したのかなぁ。 真鍋さんが描いていた理想郷がいつか訪れる事を願いつつ。余りにも悲しい結末でやるせない思いになるが、ヨウちゃん達は自分達を責め続ける事がない様に祈るばかりだ。
3投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログ図書館。ふと目に入って。 図書館の子ども用の棚からこの作品を手に取ったのは、ある種運命的だったかも。職場の隣席の陰謀論者に読ませてあげたいと思った。ネットの情報を鵜呑みにしてあの政治家を応援しているあなた、某国に憧れているあなた、何度も歴史は繰り返すんだよって。
1投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログ少年は事件を透明人間の薬を使った犯行と考えたが,26年後手紙で衝撃の真相が分かる。不可能トリックは正体判明で可能に。近くて遠い国の来訪者真鍋は透明人間の身の上。理想郷を信じ裏切られた真鍋が痛ましい。
13投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ世界を判断するには、知識という補助線が必要だ。 けれど子どもには、それがない。 ないからこそ、無知で無垢で残酷だ。 その無垢な残酷さで、悪意もなく何かを傷つけていたと気付くのは大人になってから。 虫の足をむしるのも、誰かの心を壊すのも、本質的には同じ行為だ。 取り返しのつかない失敗を、社会や次の世代に繋ぐことで償っていく。 これはそんな物語だと思う。
1投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログミステリーランドの一冊と言うことで、児童書との事です。確かに理解しやすかった様に思います。 でも、しっかりとミステリィで楽しめました。
2投稿日: 2024.06.12
powered by ブクログ「透明人間の存在」を作り上げた工作員の技は小さな窓からでも自由に出入りでき、そこにあった「蜘蛛の巣」は証拠を隠滅するに十分だった。蜘蛛の巣は「1時間もあれば1年も前からそこにあるような厚いものになる」という事実を警察は見逃していた。蜘蛛の巣の習性を知る、知らないでこの事件は大きく動いたのだ。
6投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログ#読了 密室状況のホテルの一室から女性が消えた事件が発生する、島田さんらしいトリッキーな方法で脱出していた
0投稿日: 2022.01.09あの頃の日本
あの頃の日本を思い出させてくれる、青春のオマージュとも言うべき名作です。
0投稿日: 2022.01.01
powered by ブクログ最後のタイトル回収が秀逸。透明人間とは…。 過去への憧憬とともに語られる、子供の目線だからこそ分からない大人の事情。 子供だった自分と世界がいかに残酷か、大人になってから気付くやりきれなさ。 頼り甲斐のある大人の有難さ…。 子供向けと思い少々見くびっていた。 漢字にはルビがふってあり、子供向けに作られてはいるが、際どい描写があるにはあるので注意が必要? 表紙・挿絵のおどろおどろしさも良い。綺麗な装丁と相まって手放し難い一冊。
1投稿日: 2021.12.15
powered by ブクログ読み終わってこその満足でした。 すっきりする話は良いですね。 ファンタジーとミステリーの融合、 素敵な世界観でした。
0投稿日: 2021.08.24
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これ本当に児童書なの?って思いながら読みました。昭和52年、母と2人暮らしで友達がいない9歳の「ぼく」にとって、隣に住む親切で物知りな真鍋さんはいつも一緒に過ごし沢山の話をする大切な存在。でも真鍋さんには重い秘密が・・・。 この時代、北朝鮮をユートピアと捉えていた人は、こんな風に語っていたんですね。でも真鍋さんはその国家への信頼を裏切られた。 昭和の雰囲気を懐かしさを混じながらも、ちょっと違う角度から味わえました。
0投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ孤独な少年ヨウイチが唯一心を許し、尊敬する人物である、隣人の真鍋さん。彼は、透明人間が存在すること、そして、納屋で透明人間になる薬を作っていることをヨウイチに告白する。 そんなある日、密室状態のホテルから一人の女性が蒸発するかのようにいなくなり、海岸で死体となって発見される。 真相が明らかにならないまま、26年の月日が経ち、一通の手紙を受け取ったヨウイチは驚愕の事実を知る・・・ 子どもも読者として想定している為か、かなり展開が早く、SF的な要素も含んだ軽いお話かな?と思いきや、終盤の手紙をきっかけに、急に現実的で大きな話へと展開します。 自分を取り巻く環境でどうにもならないことがあったり、自分の未熟さを悟ったり、自分の選択を後悔したり・・・少年の視線で語られるストーリーを通じて、ちょっと切なくなる作品でした。。
1投稿日: 2020.10.14
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面白かった! 母子家庭で怒ってばかりの夜の仕事をする母親を持つ「僕」と隣の印刷会社の「真鍋さん」に、宇宙の話などいろいろなことを教えてもらい、真鍋さんは僕のすべてだった。 真鍋さん所有の謎の機械は、透明人間を作る薬製造機だと知った僕は・・・ 最初、SFの話かと思ったが、最後は全然違った。 僕の一言で一人で「外国」へと旅立った真鍋さん。 26年後に真鍋さんから届いた手紙には、驚くべき真実が記されていた・・・ それを読んだ母も涙する・・・・ これだけ、前半と後半で小説のイメージが変わるのは初めて。こんなどんでん返しもあるのかと、新鮮でした。
0投稿日: 2018.01.14
powered by ブクログ読み終わってから気づいた。 これミステリーランドだったんだ。 こういうことは知っといたほうがいいよね。
0投稿日: 2017.12.20
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伊坂先生がタイトルをあげていたので、興味を覚えて読んでみました。 元々は講談社が2003年から2016年にかけて発行していた書籍レーベル『ミステリーランド』の第一回配本。 かつて子どもだったあなたと少年少女のためというのがコンセプトだそうで、元は箱入りクロス装丁だったのだとか。 確かに内容は大人用な感じはしますが子供でも読めて、 そして衝撃を受け、かつ大人になって読み返すとまた違った感想が得られそうです。 島田先生の作品は読み始めたばかりでそんなに多くはまだ読めていませんが ファンタジックなところから一転して現実に引き戻されて 収束されていく落差が面白いなと思います。 真鍋さんとヨウイチの交流の描写から始まり 心温まるはずのシーンなのにどこか仄暗く、 石塚桜子さんの挿し絵の効果も相俟って 不穏な空気が纏わり付いてくる感じがして、続きが気になって 一気に読んでしまいました。 個人的には、ホテルから消えたという部分と、部屋にいた女の種明かしは期待とは違ったなという感じでした。 昭和の時代でDNAが捜査に使われ始めたばかりの頃とは言え、 窓の埃の有無や蜘蛛の巣がどれぐらいで張られるかぐらいは 一般常識の範疇ではないかと思ってしまいましたし、 目撃者がいないのではなく聞き込みを徹底していなかっただけで 警察の怠慢のように感じました。 ただ、種が明かされるまでの、透明人間がホテルから出て部屋にやってきたのでは、と感じるじわじわくる恐ろしさが良かったです。 自分が子供の頃住んでいた家も、天井が安い木材だったので 節がたくさんあり、模様を眺めて物語を作っていました。 その模様のせいで面白い夢を見たり、悪夢を見たりしたことを思い出しました。 読み終えて、著者のコメントの意味もわかるわけですが、 タイトルについても興味深いものがあります。 単純に印象に残るタイトルではありますが、 本文を読んでから考えてみると、タイトルからは様々な意味が読み取れるように思います。 姿が見えなくなるということには、肉体が透明になることだけでなく そこに居るのに気に留められないということや、ここには居ないという 意味合いも考えられるでしょう。 英文のタイトルである『The Invisible Man's Virus』もまた、 本文でのウイルスの話や宇宙人の話なども関係してくる他、 Virusにはウイルスの他に道徳・精神上の害毒という意味もあることが 非常に興味深く思われました。
0投稿日: 2017.07.27
powered by ブクログ御手洗清だと思い込んで購入したのだが、これは違った(^-^; こういうのも書かれるのだなぁ・・・。 何だかわからないが、文章が読み易い所為なのか?凄く物語に引き込まれる。 まさか、透明人間なんてオチじゃないよなぁ~って思いながら読み進めていき、結末は!! 全く想像していない結末・・・。 楽しく読ませて頂いたが、御手洗清が出てこないのは何となく物足りない(^-^;
3投稿日: 2016.11.12
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序盤にして彼の正体は察せられていた。 だからこそ透明人間という言葉の喩えるところもぴんときた。 語り手の周囲の人間関係もわかりやすかった。 が、人間消失のトリックがどうしてもわからなかった。 が! トリックなんてなかった! これは物理トリック得意の島田先生にしては大いに肩すかし。 以上は大人の読み物として。 子供の読後感を想像すれば、ここまで興醒めで現実べったりな犯行理由に、何と思えばいいのか。 御大は現実の社会情勢を作品に反映させることを信条としている。 小説は具体的なもの、という特性を活かした、訴え、だ。 そして日常生活に潜む暴力性を題材とする点において、村上春樹と通じるとも思う。 が、春樹よりも刺さった棘は、子供が成長するにつれて熱を帯びるのではないか。 トゲトゲのジュブナイル。
0投稿日: 2016.09.28
powered by ブクログなんと!!!?普段怪奇大好きな自分としては「透明人間」なるものも怪奇ミステリとして言葉のままに受け入れて読み進めていたが、いやはや社会派ミステリではないですか。しかし、ジュブナイルな部分がとてもうまくキレイに描かれており、感動の作品です。個人的には思いもよらぬラストだったため、読み終えたあとの動揺がハンパありません!
0投稿日: 2016.02.16
powered by ブクログSFちっくな小説かなと思いきや、最後にどんでん返し・・・。途中である程度先読みは出来たけど面白かったので一気に読みました。
0投稿日: 2015.07.24
powered by ブクログ時代は昭和52年の夏、孤独な少年ヨウイチの唯一の楽しみは、家の隣で印刷所を営む真鍋との語らい。身近なこと、宇宙のこと、将来のこと、様々な事柄を真面目に語り合った二人だが、一人の女性の消失事件が二人の運命を変えることになる。 島田荘司氏らしい奇想と、昭和50年代という某国がまだ理想郷と一部に思われていた時代背景がマッチして、良質なミステリーに仕上がっている。少年向け作品らしいが、時代を知っている大人のほうが味わい深いかも。
1投稿日: 2015.03.09
powered by ブクログ本格としてはもちろん、ミステリとしても稚拙な印象はぬぐえないと感じた。 作者は社会的なテーマを描くため、何とかミステリに仕立て、子どもを主人公に据えて魅力を増し、エンタメとしての体裁を整えた。 と、普通なら見向きもししないけど、やっぱり島田さんの力量で引き込まれてしまう。 やっぱり職人だなあ。 こういう小粒な作品もいいですね。
0投稿日: 2014.08.30切ない…
かつて子どもだったあなたと少年少女のため…の、ミステリーランドシリーズの一作。 母子家庭のヨウちゃんは、いつも隣で印刷所を営んでいる真鍋さんの所で過ごしていた。幼い頃のヨウちゃんにとって真鍋さんは唯一尊敬できる大人であり、また優しく接してくれる父親代わりでもあった。彼の「透明人間は存在するんだよ」「透明人間になる薬を作っているんだ」そんな言葉ですら、ヨウちゃんにとっては信じれるものだった。昭和52年の夏。奇妙な失踪(消失)事件が起きる。ヨウちゃんは透明人間の仕業だと確信するのだが、真相は…? 時代と場所、真鍋さんから外国の話が出る辺りまで読み進めれば、彼の正体と透明人間になる薬を作る機械の謎は容易に解ける。 そして26年という長い月日が経ち、旅立った真鍋さんから届いた手紙。このラストの手紙には、当時の事件の真相だけでなく、真鍋さんのヨウちゃんとお母さんへの気持ち、ヨウちゃん達と暮らした数年の幸せだった思い出が詰まっていて…切なすぎて涙がぶわわっ。
2投稿日: 2014.04.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミステリ界の巨匠・島田荘司の作品。 実は島田荘司の作品をほとんどまともに読んだことがなく、純粋なミステリ作品としては本作がほぼはじめてという点をまず断っておく。 物語は「ヨウちゃん」と呼ばれている人物の視点から語られ、その人物がこうであって欲しいと思っている願望のフィルターを通して描かれているが、そこはミステリ界の巨匠だけあってきちんとフェアに情報を与えてくれており、元々ミステリーランドという子供向けミステリとして出版されたとはいえ本格派の体裁を整えてあるあたりはさすがである。 ヨウちゃんが語る隣人の「真鍋さん」は何でも出来る人で、いつもヨウちゃんのことを気にかけてくれる優しくて頼れる人だった。彼が語る言葉の端々から、そして昭和52年という時代設定から、おおよそ彼がどんな人なのか、彼が語る国はどこのことなのかは察しがつく。そこからおおよその事件の背景が見えてくるが、明かされる真実は自分としては結構意外で、ヨウちゃんが信じていたものとは別の意味でまんまとだまされた。 真鍋さんはその理想郷と思っていた国から長い手紙をヨウちゃんにくれるが、そこで明かされる真実は結構切なくなる。この物語を通して、僕たちが生きているこの社会は案外捨てたものじゃないし、一生懸命やればきっと報われるんだよという島田荘司からのメッセージが織り込まれているように感じた。
0投稿日: 2014.01.28巨匠・島田荘司による心が切なくなるミステリ
実は島田荘司の作品をほとんどまともに読んだことがなく、純粋なミステリ作品としては本作がほぼはじめてという点をまず断っておく。 物語は「ヨウちゃん」と呼ばれている人物の視点から語られ、その人物がこうであって欲しいと思っている願望のフィルターを通して描かれているが、そこはミステリ界の巨匠だけあってきちんとフェアに情報を与えてくれており、元々ミステリーランドという子供向けミステリとして出版されたとはいえ本格派の体裁を整えてあるあたりはさすがである。 ヨウちゃんが語る隣人の「真鍋さん」は何でも出来る人で、いつもヨウちゃんのことを気にかけてくれる優しくて頼れる人だった。彼が語る言葉の端々から、そして昭和52年という時代設定から、おおよそ彼がどんな人なのか、彼が語る国はどこのことなのかは察しがつく。そこからおおよその事件の背景が見えてくるが、明かされる真実は自分としては結構意外で、ヨウちゃんが信じていたものとは別の意味でまんまとだまされた。 真鍋さんはその理想郷から長い手紙をヨウちゃんにくれるが、そこで明かされる真実は結構切なくなる。この物語を通して、僕たちが生きているこの社会は案外捨てたものじゃないし、一生懸命やればきっと報われるんだよという島田荘司からのメッセージが織り込まれているように感じた。
2投稿日: 2014.01.27殺人事件とそのトリックはあくまでもおかず
メインは少年が抱えていた長年の謎。 子供の頃の視点でよく理解できていない他人からの愛情を、 大人になってから、自分の知らなかった事実でもって思い知らされる。 身の回りで実はあり得る事だと、本書を読んだ後に気づかされました。
1投稿日: 2013.11.07
powered by ブクログ透明人間は何を意味するのか。真鍋の正体は? 最後に明かされた真実に、そういうオチか!と納得。トリックとかないミステリーも楽しめました。
0投稿日: 2013.08.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
北朝鮮の内情はニュースで聞きかじるくらいしか知識がなかったから、 理想郷が何を指しているのか想像ができなかった。 してやられたと言うか本当にオカルトチックなオチにならなくて良かったと言うか、 ストンと腑に落ちた読後感でしたね。 ただ、金縛り云々の下りは必要あったのかな(笑) 透明人間に対するミスリードを誘いたかったのか、少年期によくある症状を現したかったのか、 そのどちらも兼ねていたのかはわかりませんが、 さしあたってストーリーにあの場面は必要なかったような気もします。 ちょっとあざとかったかもしれないですね。 でも個人的には好きでしたよ。短さもあいまって小さく綺麗にまとまっている感じ。 表題のぶっ飛び具合から社会派小説へのシフトは良し
1投稿日: 2013.06.23
powered by ブクログ小学生のヨウちゃんは、近所で印刷会社を経営する真鍋といろいろな話をするのが唯一の楽しみ。真鍋はヨウちゃんにさまざまなことを教えていく中で、「透明人間は存在する」と言いきります。そんななか、ヨウちゃんと真鍋の住むF市で殺人事件が起きます。殺害時の状況は、被害者が透明人間になったとしか思えないものでした。事件から少し経つと、真鍋はF市から去ります。 犯人は誰なのか?透明人間は本当に存在するのか? この文庫版に限ったことかもしれませんが、挿絵の抽象画がとにかく恐怖をあおります。 途中まで、透明人間になる薬は本当に存在するのではないかと疑ってしまうような上手い書き方がされていて、引き込まれました。ソ連アゲをしていた序盤の記述と時勢から、真鍋の正体はうすうす気づけるものではありましたが、透明人間のトリックは破れませんでした。悔しい…(笑) 真鍋のような境遇の人間に、一時でも生きる幸せを感じさせることが出来たヨウちゃん。彼自身は真鍋との別れ方を後悔すると思いますが、真鍋自身は彼らに出会えたこと自体が幸せだったろうと思います。 「この納屋に、これまでのぼくのすべてがあった。生きる意味のすべてが。」
1投稿日: 2013.02.03
powered by ブクログタイトルと表紙から気になって購入しました。宣伝文句の割に、ミステリのカラクリがなんとなく想像できてしまったこと、どんでん返しのネタ、透明人間の意味がいい意味で予想を裏切ってくれなかったことが、少し残念だったように思います。
0投稿日: 2012.12.24
powered by ブクログう~ん… ストーリーは島田荘司ワールド全開なのですが、この謎解きはいま一つ…いかんでしょう… 設定もいかにも陳腐では…? あ、そうか、この作品、もとは「かつて子どもだったあなたと少年少女のため」というコンセプトの講談社「ミステリーランド」向けの書下ろしなのでしたね。子ども向け。 …でも、子ども向けでこのストーリーはちょっと…では?(^^;;
1投稿日: 2012.10.07
powered by ブクログなんとなく買うときから予感はしてたけど、前に読んでた。 でも再読してみても面白かった。 島田さんは初期の作品は文句なく名作揃いだけど、後期はやや当たり外れがあると思う。特に社会派の傾向が強いほどイマイチに感じる。この作品はそれらと比べても独特のテイストがあり、異彩を放っている。 トリック?はまあさほど重要ではなく、主人公の少年独特の切なさがたまらない。
1投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログ読み始めは「ファンタジー系」かと思いきや しっかりとしたミステリーでした。中盤、眞鍋氏が語る「外国」。 やはり、あの国でしたか。 少しばかり切なくなる読後感。
0投稿日: 2012.08.24
powered by ブクログ初シマソウ。 途中まで、謎、謎の連続ですごくよかったのに、終盤の帳尻合わせが、好きやない。うーん。
0投稿日: 2012.08.24
powered by ブクログ講談社ミステリーランド第1回配本作品の文庫化。 作品冒頭、ペルセウス座流星群の夜が、なんともいえず美しい。 主人公の少年と隣人の男性が、真夏の夜の浜辺に腰をおろし星を見上げながら語り合う…というか、主に男性が語る場面なのだが、その一言一言に心を動かし、見えるもの聞こえるものに敏感に反応する少年の様子が、みずみずしくもせつない。 ミステリーとしては、とてもフェアに書かれているため、謎の核心にあるものが何かは最後の解明を待たずとも察することができる。しかし、それをこの作品のテーマに持ってくるとは、しかもこれほどリリカルに書ききるとは…さすが島田荘司! それに、あっぱれミステリーランド! です。
0投稿日: 2012.08.19
powered by ブクログ透明人間は存在する。人間を透明にする薬もある。透明人間になると1度は自然に元に戻る。けど、2度目に飲んだら、もう戻れない…。 聡明で孤独な少年ヨウイチとそれを見守り愛情を注ぐ隣人の真鍋。夏休みに起こった殺人事件をきっかけに、彼等の平和な暮らしは終わる。 色々なヒントがあるので、大体予想はつきます。つくのですが、なんとも切ない。 事件そのものの謎よりも、背景にあるものの方が興味深い。個人の力ではどうしょうもない事があるのは事実。短い時間でも、たとえ偽りでも、根底に愛情があれば伝わると思いたい。 子供の頃には解らなかった事も、大人になると解ってしまう。 大人になるってせつない。
1投稿日: 2012.08.16
