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なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?
アガサ・クリスティー、田村隆一/早川書房
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総合評価

63件)
4.0
16
26
14
0
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    一気に読了。1934年刊行なのに、今読んでもこんなに面白いなんてほんとにすごい!めちゃめちゃ気になるタイトルが本当におしゃれ!

    1
    投稿日: 2025.09.04
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    おしゃれで可愛い作品 登場人版に困惑したものの読みやすくて気持ちが入りやすい小説だった アガサクリスティ初めて読んだけど、巨匠と言われるだけあるなぁ、と 他の作品も読んでみたい (多分わたしだけの感想だと思うけど歴史的な女性レジェンドという点で高橋留美子感ある)

    1
    投稿日: 2025.06.21
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    ボビイとフランキーがふたりとも魅力的。 そして「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」っていうタイトルがおしゃれ でも誰が誰だっけ??ってなることが多くて混乱した

    0
    投稿日: 2025.04.06
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    海外ドラマ版を見たので原作にも興味が湧いて。勝気なツンデレ令嬢と朴訥平民ボーイが幼馴染でコンビを組んで事件に挑むって、ラノベかい?原作もこんなんなの?と読んでみたら、ほんとにそんなんでした。 ラノベかい?と言いつつ実はラノベのことをよく知らないのだけど。でも、向こう見ずで自分がかわいい扱いされるのが当然と思ってる実際かわいい女の子と、振り回されてちょっと頼りなく見える(牧師の息子で失業中)けど隠れ有能(もと軍隊)な男の子って、間違いない黄金パターンでしょ。 戦前既にこの様式美?を編み出していたクリスティ、お強い!

    0
    投稿日: 2025.02.06
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    あまりにも中身が気になるタイトル。 少しずつ真相に迫っていくドキドキとハラハラ。 ラストに満足出来るかは人を選ぶような気もしました。

    0
    投稿日: 2025.01.26
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    タイトルはずっと昔に聞いたことがあって、気になっていた本です。ノンシリーズですが、やんちゃでアクティブなお嬢様・フランキーが魅力的です。シリーズ化してほしかったなぁ。伯爵令嬢の立場やコネを使いまくり、よく考えバリバリ行動して犯人捜しに勤しむ姿はユーモアたっぷりに語られますが、事件の方はだんだんドロドロ感、緊迫感が強まっていって…。真犯人がここまで悪い奴だと分かった時はゾッとしました。「エヴァンズ」の謎は複雑すぎ…。 ところで、このフランキー、私にウッドハウスのジーヴズシリーズに登場してバーティを振り回す令嬢ボビー・ウィッカムを思い起こさせたのです。相方の青年がボビイだし、乗り込んだ家バッシントン-フレンチに似た「バシントン-バシントン(しかもシュロプシャーとハンプシャーに分家がある)」なる人物に記憶があったし。まぁ、どうでもいいんですけど。

    16
    投稿日: 2024.12.07
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    『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』BBCドラマ2022全3話(3h)で。とても面白かった。先ず主人公や親友、ヒロインのキャラが良い。そして瀕死の男の最期の言葉=タイトルの謎と解決が素晴らしい。タイトルが秀逸で賞。思ったのだが、この謎解きは同作家の『猟人荘の怪事件』に近い。「なぜ、~しなかったのか?」アレンジや筋を変えると全く別作品としてどっちも面白くなるんだなぁ。 クリスティの作品では『5匹の子豚』『コックを探せ』『ABC』『エンドハウス』『復讐の女神』と本作を新たにお気に入りに追加。

    0
    投稿日: 2024.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    崖下へ転落し瀕死の状態の男を偶然発見したボビイ。男が息を引き取る直前にボビイに告げた一言「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」が気になり、女友達フランキーと共に事件の真相を突き止める物語。 エヴァンズの正体にびっくりし、黒幕の正体にもこれまたびっくり。 表題にもなっているエヴァンズって誰?と、こちらはずっと気になっているのに肝心の2人がエヴァンズからどんどん離れていくので焦ってしまった。 怪しい人も次々に登場するし犯人説も二転三転。ラストに向かっての怒涛の展開に、もう一度最初から読み返してしまった。 主役の2人が若者だけあって、今までのクリスティーものと違い全体が軽快に進んだ。ポアロやミス・マープルとは雰囲気が全然違う。 たまにはこういう軽めの作品もいいかも。フランキーの無鉄砲でチャーミングなところがとても良かった。

    29
    投稿日: 2024.09.08
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    【ノンシリーズ】 もう何この面白そうなタイトル! タイトルで1番気になっていたけど、冒険ものが苦手なのでなかなか読めずにいた。 ボビィは崖下に落下した溺死の男を発見した。男は「なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?」と一言だけ残して息を引き取った…。 この謎を解くために若い男女が潜入捜査する。 潜入捜査で思い出すのは『パディントン発4時50分』の何でも完璧にこなすルーシー。 この作品のフランキーも勇敢でカッコいい女性という点でルーシーに似ている。 さらにフランキーは伯爵のご令嬢で、ベントレーを乗り回す怖い物知らずの魅力的なお嬢様キャラクター♪ このフランキーのおかげで楽しくて一気読みだった。 タイトルの意味がわかった時の気持ちよさ! 思わず「出たぁー!」と大声をあげてしまい、猫をびっくりさせてしまった(⁠ノ゚⁠0゚⁠)⁠ノ⁠~ やっぱりこのタイトルは最高だった。 若い男女の危なっかしいハラハラドキドキ感が満載で、最後まで期待を裏切らない面白さ。 今までとはまた違う作風で、クリスティー読書49冊目にしてまだ新たな驚きがあるなんて思わなかった。 1934年クリスティー44歳の作品。 『オリエント急行』と同じ時期で、再婚直後の幸せなノリに乗ってる楽しい感じが伝わってきた。晩年のマープルにはないフレッシュさを感じた。 攻略本によるとこの作品は「トミー&タペンスシリーズ」に似ているとのこと。 苦手かなと思って躊躇していたけど、この感じなら「トミー&タペンス」も楽しめそう! ★4.5

    87
    投稿日: 2024.08.26
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    ポアロでもミスマープルでもない、シリーズではない長編ミステリー。今回の探偵役は、牧師の息子で海兵隊上がりの素朴な青年ボビーと、貴族だけど気取らなくてスリル大好きな女子フランキーです。 とにかく主人公のボビーと、フランキーが魅力的。専業探偵ではないので、推理を間違えたり、危なっかしかったりしてハラハラしながら、若くて元気で行動力のある2人がパワフルで、読んでる側も若返ってくる気がします笑 ストーリーについては、アガサクリスティーの作品はいつも犯人もトリックも最後の最後まで分からず、どんでん返しが体感3つはあったように思います。複雑にいる組んでいた事件が解きほぐされて華麗に伏線回収されていくのはもはや爽快! ラストも明るくてさっぱりした読後感。 シリーズものでないのがもったいないぐらい、まだまだフランキーとボビーの活躍が見たかったです。

    2
    投稿日: 2024.08.15
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    「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」って…いや~最高のタイトル!! 冒険物なのでハラハラ楽しく読めた。なんといっても、エヴァンズとは誰なのか?何を頼まなかったのか?の謎が深まるほどワクワクするし、謎が解けるとすべて繋がるのがとても気持ち良い!ボビイとフランキーのコンビもいいね!犯人、こんなに不運が続くことある?と思って笑えた。ドンマイ!

    9
    投稿日: 2024.08.04
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    私にとってアガサ・クリスティの作品5つめ!ポアロやマープルシリーズではない数少ない作品なのだとか。 個人的には、シリーズものは安心感があってそれはそれで良いけれど、シリーズものじゃない作品の方がハラハラドキドキして好き!向こう見ずなフランキーにヒヤヒヤした〜!最後にタイトルの謎(Why Didn't They Ask Evans?)もばっちり回収していて、めっちゃ面白かったです!途中で気付いたんですけど…Theyなんですよね。 個人的に、名探偵がスマートに事件を解決する話より、主人公がドタバタと四苦八苦して何とか事件の真相に辿り着く話が好きなので、今のところ、アガサ・クリスティ作品の中でイチオシかも!

    11
    投稿日: 2024.07.29
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    クリスティの本を、文庫の新刊で読めるというのがいいですね!90年も前に書かれたとは思えない構成の緻密さ。この作品を発表した時の英国の読者たちの 驚く顔が見えるようです。 もちろん今の時代に読むと「ン?」という箇所もありますし、翻訳ものなので、英国の90年前の文化をよく知らない私たちにとっては分かりづらさ もあるのですが、それを差し引いても、このミステリーの二転三転する構成や、終盤にわかる真相は面白いです。予想外の人間が犯人であることも。 ポワロもミス・マープルも出てこないけど、フランキーという伯爵令嬢と、牧師の息子ボビイがバディとなって事件を追っていくスリリング さは見ものです。 ダイイングメッセージであるこのタイトルが、ミステリー好きには実に興味をそそります!   アメリカ版は『ブーメランの手がかり』とつけられ、日本でも『海辺の殺人』『すりかえられた顔』『謎のエヴァンズ殺人事件』など、いくつかのタイトルで訳されているそうですが、本書のタイトルが一番しっくりきますし、ミステリーの扉を開く感じがします。

    3
    投稿日: 2024.07.22
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    ゴールデンウィークを延長してくれるよう、 何故エヴァンズに頼まなかったのか……? 云々、本作のタイトルを弄って遊んでいるツイートを 見かけ「そういえば未読だった」と思い出し、購入、読了。 1934年発表の長編ミステリ小説で、 クリスティ作品では少数派に属するノン・シリーズもの。 海軍を退役し、実家に戻ったボビイこと ロバート・ジョーンズ青年は牧師の四男坊。 ボビイは友人とゴルフを楽しんでいて叫び声を聞き、 崖下に倒れている中年男性を発見。 彼は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」 という一言を最後に息を引き取った。 所持品の一つは妙に印象的な女性の写真で、 それが手掛かりになって故人の身元が判明したのだが…… ボビイは幼馴染みのお転婆伯爵令嬢フランキーと共に 事件に巻き込まれることに。 二転三転、ドタバタしまくって、 結果「灯台下暗し」(笑)というか。 若く溌溂としたボビイ&フランキーが魅力的で、 後半は勢いよく読める。 ※後でもう少し細かい話をブログに書くかもしれません。 https://fukagawa-natsumi.hatenablog.com/

    2
    投稿日: 2024.06.28
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    ボビィとフランキーの謎解き冒険!アガサ・クリスティの代表的な探偵はポアロとミス・マープル。名バディといえばトミー&タペンスの名が上がるだろう。もちろんそれらの作品群は言わずもがなの面白さだが、クリスティの長編ノンシリーズも負けず劣らず面白い。クリスティを好きな人もあまり知らない人も一読するとその絶品の味に舌鼓をうつに違いない。

    4
    投稿日: 2024.06.18
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    タイトルに惹かれて購入。アガサ・クリスティ4冊目です。 何をエヴァンズに頼まなかったのかが気になってどんどん読み進めました。 男女2人の推理がテンポよく爽快です。 ハラハラドキドキの展開といった感じで、今まで読んだ(3冊しか読んでないけど)アガサの小説とは違った、ミステリーを前面に出しすぎない冒険譚のような読み心地。 面白かったです。

    3
    投稿日: 2024.06.12
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    『三体』に”エヴァンズ”がでてきたので、まったく関係無いけど、秀逸なタイトルの本書を読んでみました。 有名なポアロやマープルのような名探偵ではなく、ど素人だけど何故か微笑ましい、ボビイとフランキー嬢の幼なじみコンビ。謎やスリル、友情あり、ロマンスありと、所々ドタバタしながらの素人探偵の行動に引き込まれ、とても面白かったです。ミステリだけど、爽やかなハッピーエンドの素敵な作品でした。 あらすじ : ウェールズの海辺の小さな町マーチボルトに暮らすボビイは、ある日ゴルフのラウンド中に、崖から転落して瀕死の男を発見。その男は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎めいた言葉を最後に息を引き取ります。 翌朝、ロンドンに向かう汽車に乗り込んだボビイは、幼馴染みのフランキー嬢に久しぶりに再会しますが、昨夜の事故の話しをする内に、彼女は殺人ではないかと憶測します。しかし、男の死は平凡な不慮の事故と審判が下されて、死者の親族と思われる夫人が、臨終の様子を知りたがった以外、何事もなく終わるはずでした。 ところが、ボビイが何者かに毒を盛られて死にかけたことや、死んだ男のポケットに入っていた美しい女性の写真が別人にすり替えられていたことを知るに至り、ボビイはフランキー嬢に急かされるまま、事件の真相解明に乗り出します… 俗にノンシリーズと言われる本作ですが、『春にして君を離れ』や『そして誰もいなくなった』とともに、タイトルも内容も好きな一冊に加わりました。

    22
    投稿日: 2024.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件解決に乗り出す主人公のコンビが作中ではそれぞれ別の人(犯人の2人組)に惹かれて、最後はきれいにまとまるというのが割と現実的な感じがした。悪役の女性が小気味良いが衰弱して見つかったあたりで怪しげに見え、自分がミステリずれしてしまったと感じた。

    0
    投稿日: 2024.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    牧師の四男であるボビイは、友人とのゴルフの最中に崖から転落した男を発見する。男はボビイが見守る中、「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という謎めいた言葉を残して絶命する。 男の身元を示すものがないかとポケットを探ったところ、そこには女性が写った写真があった。 ボビイは、現場を通りかかったロジャー・バッシントン・フレンチに死体の番を任せるが、その間に死体のポケットの中の写真がすり替えられたことを後に知ることになる。 ロジャーの怪しい行動からこれは単なる事故ではないと見抜いたボビイは、幼馴染のフランキーとともに独自の捜査を始める。当然、潜入先はバッシントン・フレンチ家。さらにその近所に住む怪しげなニコルソン博士にも目をつける二人。だが犯人の魔の手は、逆に二人にも伸びてくる。 最後の最後までエヴァンズの正体がわからないところ、「トミーとタペンス」のような純朴な青年ボビイと上流階級の娘であるフランキーの凸凹コンビの冒険活劇、そして最後は大団円。クリスティーらしさが詰まった一冊。

    0
    投稿日: 2024.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    父親が本好きで、実家の離れは父の書庫になっていた。窓を除く三方の壁に置かれた本棚の、一番入口に近いものは子ども用で、児童書やコミックスを並べていたのだが、その隣は恐らく、子どもにも読めるものが置かれていたのだと思う。上2段は父が集めていた少年・青年漫画のコミックス、3段目以降がハヤカワミステリ。エド・マクベインやアガサ・クリズティを、ここで読みふけったものだ。 恐らく、本書を読んだのは中学生の頃、同じ時期に映像作品も観た。どちらが先だったかは覚えていないが、映像作品の冒頭の、ゴルフ場が崖の上の草っ原だったことに驚いた覚えがある。日曜になるとテレビで流れるゴルフの試合中継では、だだっ広い整地された起伏のあるグラウンド、そこかしこに意図的につくられた林や池、緑の芝生の真ん中に立てられた旗。そんなイメージしか持っていなかったからだ。 テレビでクリスティの映像作品が放映されると、極力視聴する。23年にNHKで放映されたテレビドラマ3回シリーズの再放送を観た。 冒頭のゴルフ場と、エヴァンズに“何を”頼まなかったのかは思い出せたけれど、あとはサッパリ。初見のようにハラハラドキドキしていた。 クリスティの映像作品で楽しいのは、女性のファッションだったりする。それほど服には興味ある訳じゃないけれど、この時代の欧米の服装はカッコよくて好き。現代では誰も被っていないような帽子がまたイイんだよね。事故で転がり込んだ筈なのに、フランキーは着替えを何着持ってってたんだい、というツッコミはともかく、風景とか建物とか衣装とか、文章では表し切れない美しさが表現されていて、だからドラマも好きなんだ。 話の流れも結末も知っちゃったけれど、また読むかな? 何年か経ってディテールをうっすら忘れた頃に、手に取ってみようかな。(2024-03-25NHKにて視聴)

    0
    投稿日: 2024.03.30
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    前に読んだことがあったんだけど内容を忘れて再読。 エヴァンズに何を頼まなかったんだっけ、、、って感じで読んでたけど結局最後まで思い出せないまま初めて読んだみたいに楽しめた。

    1
    投稿日: 2024.02.12
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    『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』 なんとも印象的なタイトルです。「どうして頼まなかったんだろう?」と誰しも不思議に思うことでしょう。個人的には『そして誰もいなくなった』『鏡は横にひび割れて』に次いで好きなタイトルかもしれません。 この本を知ったのは、改めてクリスティーを読んでみようと思い立ち、書店の本棚を眺めていたとき。 有名だけどまだ読んでいないタイトルがずらりと並ぶ本棚で、ふと目に飛び込んできたのが本書でした。 購入したものの積読の列に並び……この度やっと読むことができました。うん、クリスティーは何を書いたって面白い! 今作の主人公は牧師の息子ボビイと伯爵令嬢であるフランキー。 たまたまボビイが崖から落下した男を看取ることになり、その謎の男が残した最期の言葉が「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」でした。 持ち前の好奇心と貴族の権力を駆使して潜入捜査を試みるフランキー。この展開は、あたかも少年少女の冒険譚といった雰囲気で微笑ましく読めました。 「そんなにうまくいくわけない!」なんて野暮なツッコミはノンノンです。これはワクワクしながら楽しく読むものなのですから。 いつも通り殺人事件は起こるものの、お子様が読んでもわかりやすい一冊なのではないかと思います。 とっても可愛らしい関係のボビイとフランキー。 今作だけのコンビなのが残念……もっと二人の冒険を見てみたかったです! ポアロやマープルとはまた違った雰囲気だけども、やっぱりこれも面白い。さすがです、クリスティー。

    27
    投稿日: 2024.01.12
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     サスペンススリラーであり、主人公ボビィと幼馴染の伯爵令嬢フランキーが活躍する作品。主人公は医者の友人とゴルフのラウンド中、ふとした事で崖の下の今にも死にそうな男を発見する。彼を看取るが、亡くなる間際、「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか」といい残し、それを聞いていた主人公は後々様々なトラブルに巻き込まれる。  幼馴染の令嬢フランキーはかなり行動的で権力を持っており、彼女自身の魅力も手伝い様々な組織が協力的である。警察に行けば情報を得られるし、様々な細工をしてくれる医者の友人もいる。重鎮の弁護士であっても多少の無茶は許してくれる。魅力的な二人を中心に大きく物語は進行していく。  クリスティ作品の魅力の一つは作品の導入部分であり、読者に大きな疑問を提示する事により作中へ引き込むわけだが、今回は死に際の男が「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか」と呟き亡くなる事で、「エヴァンズ」とは何ものか、いつ登場するのかと興味を引き立たせる。エヴァンズの謎が明らかにされた際には思わずニヤついてしまったが、この様な仕掛けによって作品に読者を集中させることもクリスティ作品の楽しい点だ。  今作はあくまで読み物として楽しむ方が良い。リアリティやシリアスさを求めると少し物足りない。若い二人の行動は無茶苦茶だし、フランキーは後先考えないし、ボビィも行動が危なっかしい。特に犯人捜査中に探偵役が周りに色々と打ち明けたり相談したりすれば、絶対に上手くいくわけがなく。まぁ、少し設定が古いという事と、あくまで読み物であり漫画的な印象がある作品と理解すれば充分に面白い作品だ。  犯人の手口が過去のものと類似して傾向が一緒など、クリスティ作品の本格ミステリーの土台はきちんと当てはめられており、犯人が誰かという楽しみと発覚した後の驚きも感じる事ができる。  シリーズ化してフランキー&ボビィと真犯人(名前は出さない)でも面白そうだ。悪役のシリーズかがあっても楽しめるだろう。  今作のMVPはバジャーで決まりだろう。絶対絶命からの逆転劇は色々あるが、今回は流石にご都合主義では(笑)。こうなるしかない状況だった為に納得は出来るが少し強引か(笑)。バジャーに果たして商材があるのかどうかは別筋として気になる。  最後は洒落た形のハッピーエンドだ。身分違いは今の時代ではイメージがわかないし、海外なら尚更だが、お似合いの二人だ。トミーとタペンスでも良さそうだが、フランキーとボビィも魅力的なペアだ。

    2
    投稿日: 2023.12.15
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    海外ドラマを観て、ちょっと分からなかった部分があったので原作を読んでみました。 完全にネタバレ状態で読んだのですが、それはそれで面白かったです。こんなこと、この人にに話しちゃ駄目じゃない!とか、ツッコミを入れながら読んでました。 今までクリスティー作品は10冊ほど読みましたが、ポアロやミス・マープルといったちょっと年配の主人公作品を読んできたせいか、クリスティー作品は落ち着いた雰囲気のものだと思ってました。でも本作はボビィとフランキーの若い二人が主人公で活気のある作品で楽しかったです。

    2
    投稿日: 2023.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    楽しかった〜!面白かった〜!! 解説で言いたいこと全部言ってくれてたけど、謎解き・冒険・ロマンスの3つがそろったとても楽しいミステリ小説だった! 読むきっかけを与えてくれた、夢水清志郎シリーズ(「なぜ夢水に頼まなかったのか?」というセリフがある)と、古典部シリーズ(「なぜ江波に頼まなかったのか?」という副題がついた作品がある)に感謝!! 好きな小説を書く人がオマージュする作品って、やっぱりわたしも好きなんだな〜と思えた。 通勤電車や昼休みに夢中になって読み進めた。解明されていく謎と深まる謎のバランスが良くて、最初はこの1人の殺人事件だけでこんなに長編?と思ったけど、読み終わる頃には寂しい気持ちになって、読み終わったときには満足感がすごかった。 やっぱりアガサ・クリスティーってすごい!

    1
    投稿日: 2023.10.13
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    夢中になって読みました。すべてが練られておりまた会話や展開も小粋で、クリスティはやはり天才。子供時代からクリスティの本を読み始めると止まらず寝られなくて夜更かししたのを思い出しました。 題名もそれへのつじつま合わせも天才的です。

    2
    投稿日: 2023.04.16
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    「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?(原題:Why Didn't They Ask Evans?)』を読みました。 『終りなき夜に生れつく』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。 -----story------------- 牧師の息子「ボビイ」は、ゴルフの最中に崖下に転落した瀕死の男を発見した。 男はわずかに意識を取り戻すと、「ボビイ」に一言だけ告げて、息を引き取った。 「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」 ―幼なじみのお転婆娘「フランキー」とともに謎の言葉の意味を追う「ボビイ」。 若い男女のユーモアあふれる縦横無尽の大活躍。 ----------------------- 『終りなき夜に生れつく』に続きノン・シリーズモノです、、、 牧師の四男坊「ボビイ」と、幼馴染で伯爵令嬢「フランキー」のコンビが素人探偵として活躍するミステリ、冒険、ラヴロマンスの3要素がミックスされた作品… 若い男女ペアの冒険推理譚がいきいきと描かれているという点では、おしどり探偵コンビ「トミー」と「タペンス」シリーズに近いイメージの作品でしたね。 二人が事件に関わる発端となったのは、「ボビイ」がゴルフのプレー中に発見した、崖下に転落した謎の男性、、、 その男性は「ボビイ」に、「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」というダイイングメッセージを残して息を引き取る、 そして、「ボビイ」は、その男性のポケットには人の心を惹きつけるような女性の写真が入っていたことに気付く、 そこへ偶然「バッシントン・フレンチ」と名乗る男が現れ、夜の祈祷に遅れそうな「ボビイ」に代わって死体の見張りを引き受けてくれる、 (しかし、警察が確認した時には「ボビイ」が見た写真は消えていた) その後、男性のポケットに残されていた別な写真から妹夫婦が判明して事故として事件は片付けられたが、「ボビイ」が遺族の「ケイマン夫妻」にダイイングメッセージを伝えた後、「ボビイ」はビールに盛られたモルヒネにより危うく毒殺されかける… 元々、この事故は殺人ではないかと憶測していた「フランキー」は、「ボビイ」とともに事件の真相を探り始める。 いやぁ… 序盤からぐいぐいっと物語に引き込まれる感じの展開でしたね。 その後、、、 「フランキー」が、事件の鍵を握ると思われる「バッシントン・フレンチ」邸に交通事故を装って潜入したり、 「ボビイ」が、「フランキー」の情報からの疑惑の人物として浮上した、精神病院を経営する医師「ニコルソン」が麻薬患者を隔離・治療している邸宅に侵入したり、 二人が真犯人に捉えられたり… 意外な人物に助けられたりと、 それぞれが手掛かりを拾い集め、犯人と知恵比べをしながら、徐々に真相に近づきます… その過程を二人に感情移入しながら愉しめた作品でしたね。 そして、二人が探り当てた真相、、、 「エヴァンズ」は身近にいた意外な人物(結婚して苗字が変わっていたとは!?灯台下暗しですね…)で、真犯人たちも意外な二人(男女)でしたね… 特に女性の犯人は、守ってあげるなきゃいけない人物(被害者)だと思わせる伏線が張ってあり、まんまと騙されました。 ダイイングメッセージは、 「ジョン・サヴィッジは、遺言書の証人を、なぜ、本人のことを良く知らない料理人と庭師に頼み、なぜ、本人のことを良く知っているメイドのエヴァンズには頼まなかったのか?」 というのが正確な感じかな。 ここまで判明していれば、真相に近づくのが早かったんですけどね… まっ、それじゃあ面白くないかな。 「ボビイ」と「フランキー」の二人の前向きな行動力と、明るい将来を予感させるハッピーエンドが印象的な作品でした。 以下、主な登場人物です。 「ロバート(ボビイ)・ジョーンズ」  元海軍軍人。ジョーンズ牧師の四男 「トーマス・ジョーンズ」  ボビイの父。マーチボルトの牧師 「フランシス(フランキー)・ダーウェント」  伯爵令嬢。ボビイ・ジョーンズの幼なじみ 「マーチントン卿」  伯爵。ダーウェント嬢の父 「ヘンリイ・バッシントン・フレンチ」  地方名家の当主。治安判事 「シルヴィア・バッシントン・フレンチ」  ヘンリイの妻。アメリカ人 「ロジャー・バッシントン・フレンチ」  ヘンリイの弟 「アレックス・プリチャード」  死んだ男 「アメリヤ・ケイマン」  プリチャードの妹 「ジョージ・アーバスノット」  医者。フランキーの友人 「ジャスパー・ニコルソン」  医学博士。カナダ人 「モイラ・ニコルソン」  ジャスパーの妻 「アラン・カーステアーズ」  博物学者。狩猟家。カナダ人 「ジョン・サヴィッジ」  億万長者 「フレデリック・スプラッゲ」  マーチントン卿の弁護士 「ロバーツ夫人」  ジョーンズ家の家政婦

    0
    投稿日: 2022.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本の題名を見て、その理由が気になって仕方がなかったので、一気に読んだ。 読み終わってみれば、「なーんだ」なんだけど、読んでる間はちっとも分からず、完敗。 筋書き的には、富豪の財産をまんまと詐取できた後で、犯人が何故いろんな人(特にヘンリー)を更に殺さないといけないのか、動機の必然性がよく分からなかったけど、しおらしい美女モイラが実は、、という展開は意外性に富んでいて、素直に楽しめた。

    5
    投稿日: 2022.06.20
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    アガサ・クリスティの中でも珍しいノンシリーズ(10作品だけらしい)。ではあるが、読んだ感じ、トミー&タペンスの冒険ミステリーと同じ印象。トミーとタペンスは結婚してしまっているので、まだ結婚していない男女で同じ雰囲気の作品を書きたかったのかなぁ、と。 アガサ・クリスティにしてはトリックが比較的単純な印象。でも、表題の何故エヴァンズに頼まなかったのか?は最後までわからなかった。ちょっと悔しい。

    2
    投稿日: 2022.03.15
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    ノンシリーズ。 牧師の息子ボビイは、崖下に転落した瀕死の男を発見。その男は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」という一言を告げて息を引き取ってしまいます。 謎の男の、ダイイングメッセージがそのままタイトルになっている本書。 ボビイと幼馴染の伯爵令嬢・フランキー(なんだか、ごろつきヤンキーみたいなあだ名ですが、本名は「フランシス」)が、男の死をめぐる謎の真相を追う、冒険ミステリです。 若い男女の冒険モノという事で、トミー&タペンスを彷彿とさせる、ちょっと危なっかしいけどアグレッシブな二人の様子が生き生きとしていて、読んでいるこちらも一緒に謎解きやスリルを楽しんでいるような気分にさせてくれますね。 巧妙なミスリードもあって、犯人の片方はさほど意外性が無かったのですが、“もう一人”の方は完全にその仮面に騙されていました。 ラストの犯人からの手紙もなかなかいい味でていますね。 そして、微笑ましいハッピーエンドも良き良きです。お幸せに!

    9
    投稿日: 2022.01.07
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    アガサクリスティー。ノンシリーズであるが、本格推理かと思いきや、トミーとタペンスを思わせる冒険ものだった とはいえそちらも好きなので問題なし。 死の淵にいる男の最後の言葉が表題であり、その意味は事件の最後の方で明らかになる。長々と引っ張った割には拍子抜けで、全体的に単調だと思った

    0
    投稿日: 2021.11.23
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    ノンシリーズ トミー&タペンスシリーズに良く似た雰囲気。面白くどんどん読み進められたが、話しが結構複雑で読んでいて時間が深くなるにつけ理解するのが大変だった。 フランキーという名前が男性のイメージだったので、伯爵令嬢フランシスの愛称がフランキーというのが最初ピンと来なかった。

    0
    投稿日: 2021.11.07
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    手がかりを追って大冒険! 「なぜエヴァンズに頼まなかったのか」と言い残して男が死んだ。最期の言葉を聞いたボビイとお嬢様フランキーがこの謎を解こうと動き出す。怪しい医者とその妻、モルヒネ中毒の夫とその妻、好青年などから真犯人を突き止めろ! 冒険、ロマンス、謎、楽しいものがいっぱい詰まっている。勝気な女性とそれに振り回される男性のコンビを描くクリスティーの筆はノリに乗っていて、ぐいぐいとページをめくらせる。「なぜエヴァンズに頼まなかったのか」の謎が解ける瞬間の気持ちよさと、そこから大団円に向けてのなだれ込むフィナーレの心地よさ。次を思わせる真犯人からのメッセージも小気味良い。ラストシーンがお約束すぎるのさえ愛おしい。 極上のエンタテインメント小説であり、スペシャルドラマとかで映像化しても楽しそう。フランキー役は杉咲花さんとかイメージです。

    0
    投稿日: 2021.10.09
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    素晴らしかった! ずっとマープルが出てくると思ってたけどノンシリーズだったのね。これ。 素人探偵が好奇心と無鉄砲さと運で真実に近づいていく。 まあ灯台下暗しだったんだけど。

    0
    投稿日: 2021.04.13
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    クリスティーの、若い女性が活動的に動く冒険もののような話は、流れるように話が進んでいってとても気持ちい感じがする。 タイトルのことを忘れて読んでいたので、終盤ようやくタイトルが関係してきたところが楽しかった。ちょっと唐突だったけど。

    0
    投稿日: 2021.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あいつの正体が実はあいつで、こいつはそいつ、そいつもあいつ。で、一体どいつがエヴァンズ?っていう話。

    0
    投稿日: 2021.02.21
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    タイトルのパロディよく見かけるので元ネタ読んでみようと思って。 日常に舞い込んだちょっとした事件から、些細な違和感を深追いしているうちにどんどん大きな事件に入り込む。美人で行動力があって頭も切れる伯爵令嬢と、牧師の四男のプー太郎のバディも良くて楽しかった。

    0
    投稿日: 2020.11.07
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    久しぶりに完読した本。なぜか長い間読めなかった。さて、内容は、カップル探偵の冒険もの。ポアロ、マープルシリーズ以外ではカップルものが多いのか。途中はどうなっているのか分からなくなり、主人公の迷走に騙されてしまった。ちょっとしたきっかけから解決に導かれる。最終場面ではかなり軽いハッピーエンドで楽しく終了。

    0
    投稿日: 2020.04.11
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    読みやすいのは変わらずで、訳者さんありがとうございますです。 今回は、序盤からゴルフだパーティだなんだかだ、世界の狭い自分からすると、アガサ・クリスティは色々取り入れて、しかも丁寧な描写がすごいなあと毎度思います。 牧師の父と息子の仕事に関する序盤のやりとりは、正直なにを匂わせているのか、なんの話なのか、どういう意向を含めているのか、よくわかりませんでした。 とりあえず、頭の固い旧世代と若者は相容れない…的な? と表明をさらっとなでる程度の理解。自分の読解力の無さが悲しい…… 11.14 やっと読了… いや、すごいタイトルに感動しました。 最近やたらストレートというか、本文そのままな文字数多いあらすじみたいなタイトルをよく目にしていたのですが…いやはや、このタイトルはすごい。これにいちばん惚れ惚れしました。 ストーリーも二転三転、面白かった! アガサ・クリスティですごいと思うのは、今となっては溢れるように推理小説がある世の中で、なのに古臭くなく稚拙でもなく、現代でもトップクラスによく出来ているということ!(というほど読んでませんが) パターンはお決まりと言うかお約束であるのに、それでも飽きないからすごい。 しかしまあ、取ってつけたようなロマンスはいらないかな… あとはまあ、物語のなかでもありましたが、 「これが小説なら、絶対絶命のピンチも切り抜ける」 うん…小説ならね 小説なら…うん ちょっとばかし強引かなと思える展開もありましたが。 あとはキャラの好き好き、好み…今回は結構好きな感じでした。 とても面白かったですが、ラストはちょっと、そして誰も…みたいで、追い詰めるシーンが見たかったなあと思いました。 全体的に満足ですが、最後のトドメは、やはりタイトルの面白さ! でした。

    0
    投稿日: 2019.11.09
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    牧師の息子と、幼なじみの貴族のおてんばお嬢さまが 謎に挑む冒険活劇ミステリー…ってぶっちゃけトミー &タペンスの初期と同じような作り。 でもトミー&タペンスよりもどたばた度が高いかな。 とは言えいきなり謎の台詞「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」が出たりで謎ときとしても 十分引っ張っていってくれる。 名作と言ってよかろう。

    0
    投稿日: 2019.03.07
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    【Why don’t you read this book ?】 「なぜエヴァンズに頼まなかったのか?」 崖下に瀕死の男を見つけたボビィ。 男は息絶え身元が判明するも、疑問と疑惑は募るばかりで、ボビィにも命の危険が、、、。 息絶えた男は誰なのか? 事故か殺人か? エヴァンズとは、何者なのか? ボビィとフランキーの、推理冒険サスペンスロマンス。 失礼ながら、思ったより面白かった。

    0
    投稿日: 2018.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「この題名、実はメイントリックと関係ないんじゃないのか?」と思わせておいて、最後の最後でとどめの一撃に使うとか見事すぎる。

    0
    投稿日: 2016.05.12
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    クリスティにポワロやマープル以外にこんなものがあったとは。こんなユーモアあるやりとり。長く読みたいと思って比較的厚い本を買ったのに、ついつい読んじゃって1日で読破。また読み返して。 クリスティのコレクションはこの本からトミー&タペンス、ポワロ、マープル、クィイン、ノンシリーズと連なっていくことになった、大好きな1冊。

    0
    投稿日: 2016.01.25
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    トミー&タペンスを読んでいるような感じ。 ミステリーというよりアドベンチャーという印象。 タイトルが上手いなーと思う。

    0
    投稿日: 2015.06.28
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    ポワロやマープル、おしどり夫婦ではない。 後出し感があるけど、ミステリーに絡んだ恋愛要素がクリスティの持ち味を出してると思う。 クリスティ作品の中では個人的にはいまひとつ。

    0
    投稿日: 2015.04.04
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    いつの時代もどこの国でもおてんばお嬢様探偵は可愛いな!<おてんばお嬢様と牧師館の四男坊>コンビが謎を解きつつ冒険を繰り返すのが可愛い。それだけでぐいぐいいける。おもしろかった~。

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    投稿日: 2014.10.02
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    クリスティの冒険活劇。 牧師の4男坊で求職中のボビイ・ジョーンズと伯爵令嬢のフランキー。 この幼馴染の二人が謎を追うというトミーとタペンスのシリーズに通ずる雰囲気の作品。 フランキーが元気で魅力的。 主人公2人がけっこう危なっかしいことをして危険な目にも遭うんだけれど、どこか悠長としていて安心して読めます。 しかしあんな人がまさか降って来るとは!

    0
    投稿日: 2014.08.17
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    王道中の王道ミステリィ。 タイトルの「なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?」が謎解きの始まりであり、終わりでもある。 聴き込み、潜入、変装、危機と脱出、謎解き、大団円と全てのミステリィ要素を含む秀作。

    0
    投稿日: 2014.07.19
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    牧師の息子ボビーと伯爵令嬢フランキーの青春探偵物語。ボビーのゴルフボールが崖下に飛んでいったが、そこに瀕死の男性がいた。彼の最後の言葉は「なぜ、エヴァンスに頼まなかったのか?」ここから物語が始まる。若々しく楽しく雰囲気だが、登場人物の真の姿が分かりにくく筋書きが見えない。ボビーとフランキーの発想と活躍が面白いミステリーだった。

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    投稿日: 2014.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    市図書館にて。 米澤穂信『愚者のエンドロール』英題"Why didn't she ask EBA?"より 予想と違い、アクションが多く、ユーモアも感じた。クリスティを初めて読んだが、もう少し固いものをイメージしていた。もう何冊か読んでみようと思う。 読み終わってaskの意味を考えた。愚者のエンドロールのaskについても、「訊ねる」だけだと思っていたが、やはり「頼む」も含んでいたのかと思った。

    0
    投稿日: 2014.02.22
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    アガサクリスティーのポワロやミスマープル以外の作品はあまり読まなかったが、これはとても面白かった。登場人物が愛嬌があった、ストーリーは読んでいくとだんだん見えてきてしまった

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    投稿日: 2013.08.29
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    なんだろうね、フランシスさんかっこよすぎだよね。 お金持ちだからっ!!って感じ好きよ。 フランシスさんは名言を言いますよ。かっこいい! この話続きが欲しいと思いましたね! キャラクターたちが魅力的です。

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    投稿日: 2012.10.23
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    二時間サスペンスの原型を見ました。 (ネタバレかな?) 変装して潜入とか、好奇心旺盛なお嬢様とか、友達以上恋人未満とか、でもそれぞれちょっと気になる人が出来て、それぞれにヤキモチをやくとか、下手扱いて捕まるとか。 昔聞いたことのある話に、マンガにおける鳥山明の影響力はものすごくて、『ドラゴンボールが完結した今でも、鳥山明は世界中でドラゴンボールを描いている』といった言われ方をする、というものがあって。 それに照らせば、今でもクリスティーは世界中でミステリーを紡ぎ出し続けているのだなぁ、こんな東洋の島国の二時間の娯楽ドラマでまで、と感慨深いものがありました。

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    投稿日: 2012.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんだろう、どんでん返しなんだけどあんまり驚かなかった。 ラストはハッピーエンド。この時代がよく分からないけど、牧師の息子と伯爵令嬢でも結婚できるんだね。よかった、よかった。

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    投稿日: 2012.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「「なぜエヴァンズに頼まなかったのか」 を伝えなかったのか」が、最初の疑問だ。 アメリカでの標題はThe Boomerang Clue「ブーメランの手がかり」とのこと。 間接表現の理由が伺われる。 アガサクリスティだと思わずに読んでも、楽しめたかもしれない。 ただし、牧師の息子という設定から、キリスト教文化についての知見があるとよいかもしれない。

    0
    投稿日: 2011.08.14
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    おぉ、けっこう騙された~。 途中、怪しいと思ったけど、はぐらかし方は巧いよなぁ。これは、何回か、クリスティーで経験しているのに、やっぱり引っかかっちゃう感じです。 推理小説としては、○ですね。 まぁ、主人公の2人が結局どうなるかとかのロマンス部分は、けっこうこれまで、クリスティーを読んでいる人には見えている展開でしたが。 でも、そこも、それなりにおもしろい。丁寧にかけています。キャラがたっている推理小説で、わたしにとっては、読みやすいです。 純粋に推理だけを楽しむというのは、無理な人なので。 この主人公の2人の感じって、トミー&タペンスの雰囲気があって好きなんでした。 ノンシリーズなのに人気なのは、そのあたりの華やかさもあるのかなぁと思います。 以下、ネタバレありです。 http://asobo.littlestar.jp/rin/2011/05/21/%e5%b9%bc%e3%81%aa%e3%81%98%e3%81%bf%e3%81%ae%e5%a7%ab%e5%90%9b%e3%81%a8%e3%83%ad%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b9/

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    投稿日: 2011.06.04
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    初期のクリスティによくある若い男女の冒険物プラスちょっぴりロマンス(笑) 謎の一言をきっかけに、どんどん事件に深入りしていく彼らの冒険心が初々しくていい。 トミー&タペンスを彷彿とさせる。 また、謎のエヴァンスが意外なところに!というのも面白かった。

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    投稿日: 2011.04.18
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    ポアロでも、マープルでもなくてもクリスティーは面白い! 幼馴染の男女(お嬢さんと、牧師の息子)が謎の死をとげた男を推理していく話。 お嬢さんが無鉄砲で元気で、でもやっぱり女の子、といった感じ。 好きです。 二人の掛け合いがとてもクリスティーらしい 題名も暗示的でかっこいい!

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    投稿日: 2009.11.25
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    なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?読んだ。ミステリというよりアクション活劇でした。運転手に化けるとかテラワクワクした。いいなあー完璧な変装とかいいなあーロマンたっぷり

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    投稿日: 2009.09.11
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    崖から墜落死した男の謎。写真に写った謎の美女。「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」というダイイングメッセージ。ボビイとフランキーの冒険。  2009年7月20日購入  2009年8月15日読了

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    投稿日: 2009.07.20
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    牧師の息子ボビイは、ゴルフの最中に崖下に転落した瀕死の男を発見した。男はわずかに意識を取り戻すと、ボビイに一言だけ告げて、息を引き取った。「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」―幼なじみのお転婆娘フランキーとともに謎の言葉の意味を追うボビイ。若い男女のユーモアあふれる縦横無尽の大活躍。 いいですよ。これ。こういう昔の映画みたいな雰囲気は、今のミステリにはないものです。古典ミステリの痛快な「冒険」的要素を持っています。

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    投稿日: 2008.01.07
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    ゴルフをしていた牧師の息子ボビイは、ゴルフ場の崖下に男が倒れているのを発見する。そして男は「なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?」と言い残して死ぬ。検死審問では転落事故として処理されるが、その後ボビイの身の回りに危険なことが次から次へと起きたため、幼なじみの令嬢フランキーと共に事件の真相を追い始めた。

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    投稿日: 2007.09.18
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    タイトルが秀逸だと思う。でも中身は二時間ドラマでかなり中だるみ感。ラストとかまさに火曜サスペンス(笑)

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    投稿日: 2007.03.24