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ドラッカーの教えどおり、経営してきました
ドラッカーの教えどおり、経営してきました
酒巻久/朝日新聞出版
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総合評価

28件)
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    https://www.read4action.com/report/detail/?id=1499 おすすめの読者  ・経営者、人材育成に関わる人 この本を読んで得られるもの  ・ドラッカーのエッセンスを経営に活かせる 目次で気になったキーワード  ・成果を上げるには捨てる順番が大切  ・山の登り方は自分で考える  ・部下を育てるには質問が1番 Q&A   Q捨てる順番とは?   A   ・仕事のすべての工程を洗い出し、無駄を削減する   Qドラッカーのエッセンスとは?   A    成果を上げるためには、次の3つが大事    ・利益の出し方    ・自ら動く社員を作る    ・イノベーションを起こす   Q部下を育てるには質問が1番とは、そして、どのような質問が効果的か?   A   ・目的を示しても、手段は自分で考えてもらう。   ・例:目的はお客様の継続率を2倍にすることで、手段は社員に考えて貰う。   ・目的を達成したときの未来を語る。

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    投稿日: 2019.10.24
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    ドラッカーの教えを実際にどのように経営に活かしてきたのかを実例をふんだんに交えながら語られていて興味深い。 1.利益の出し方 ムダをなくす:古いものを体系的に捨てていく。時間のムダをなくす。 社員の目的・目標を明確にして達成には報いる。 2.自ら動く社員をつくるマネージメント 強みを活かす。すべてができる人はいない。 コミュニケーションの問題への取り組み(同フロア内での電子メール禁止というのは思い切った手法) 3.変化を捉える企業戦略 不況を乗り切るための3つの戦略 コストダウン:ネガティブなイメージのあるコストダウンだが、コストを製品の重要な「機能」「スペック」と捉えて、この先も市場で勝負できる製品のコストダウンに取り組む必要がある。そしてどの程度のコストダウンにするかターゲットを定める必要がある。 セールスポイントを一つつける:差別化のポイント。これがないと延々と価格競争になってしまう。キヤノンの場合はカメラメーカーとしてのブランド力、複写機メーカーとしては小型化の能力に長けていてここが差別化になっている。 コア技術に修正を加え、強化する:特に不況時にはコア技術が今後も利益の源泉になるかを真剣に検討し、見込みがないのならばそれを捨てて新しいものを育てなくてはならない。ドラッカーのいうところの「体系的な廃棄」ということになる。

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    投稿日: 2019.01.19
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    *「業績は企業の内部には生じない」「業績は、企業の外部の顧客に、市場に依存する」。 *営業で一番大切なことは、顧客に会う時間をいかに長く取れるかである。ドラッカーは、「人材は、雇うことができる。ところが時間は、借りたり、雇ったり、買ったりして増やすことができない」として、そのかけがえのない時間が失われているとしたら、何に時間がとられているのか、まずはそれを明らかにすべきといっている。営業の場合、顧客に会う時間が少なくなる一番の理由は、移動に時間が食われてしまうからだ。一般に営業マンは、勤務時間の2割以上、人によっては5割以上を移動に費やしているといわれている。営業マンは顧客に会ってナンボであって、利益を生まないムダな移動時間は、可能な限り短縮しないといけない。週によって訪問するエリアを決めて、そこを重点的に回るように指導した。その結果、ムダな移動が減って、多ければ1日に10軒以上も回れるようになったのだ。 *会議は原則でなく例外にしなければならない。みなが会議をしている組織は何事もなしえない組織である。時間の4分の1以上が会議に費やされているならば、組織構造に欠陥があると見てよい。会議が時間の多くを要求するようになってはならない。 *兼務の禁止。権限が明確でない組織はダメになる。 新しい事業を立ち上げるとき、企業はしばしば有能な人材にその責任者を兼務させる。しかし、これはやめたほうがいい。どんなに有能であっても神様ではないのだから、二つの仕事をパーフェクトのこなせるなどということはあり得ない。必ず仕事に優先順位をつけて、そのときどきで力を配分するようになる。結果、どちらも中途半端になるのだ。組織の「権限」と「責任」は明確であるべきで、兼務は禁止すべきなのだ。誰かに兼務させるような新規事業なら、はじめからやらないほうがいい。そもそも企業が本気で新しい事業をやるなら、誰かに片手間にやらせるのではなく、最初から社内のエースをその事業に投入すべきである。「真に一級の人材は、その仕事から引き出して別の仕事の基礎作りに振り向ける。なぜなら、最高の能力、最も困難な作業、卓越した想像力を必要とするのは、物事を軌道に乗せる仕事であるからである。軌道に乗っている仕事の無事な運営を維持するのは初歩の仕事であり、二級の人材でも一級の人材と同程度の正しく遂行できる仕事なのである」 *エースえお投入する意義はそれだけにとどまらない。新規事業の責任者に専任させることで、それまで二番手だった人材が必ず頭角を現すようになる。「人は課された要求水準に適応する」。つまり、人は要求のレベルに応じて成長するのである。 *成果をあげられない者は、容赦なく異動させなければならない。さもなければほかの者を腐らせる。組織全体に対して不公正である。そのような上司の無能によって成果と認知の機会を奪われている部下に対して不公正である。何よりも本人にとって意味なく残酷である。 組織で働く者は、「どのような貢献ができるか」を自問しなければならないのである。そうやって自らをマネジメントし、常に会社の利益に貢献できるよう努力すべきなのだ。 *心地よくなったら変化を求めよという。「日常化した毎日が心地よくなったときこそ」あるいは何の刺激もない退屈な毎日になったときこそ、それまでとは「違ったことを行うよう自らを駆り立てる必要がある」ということだ。その意味では、何かを変えて成果がでるかどうかは二の次でかまわない。 *「企業の内部には❝利益原点❞は存在しない。あるものはただ、❝努力原点❞である」「効率的な企業は、技術部門にせよ、販売、製造、さらに人事部門にせよ、業績を生む機能をもっていないことを知っている」つまり、組織のなかには利益を生む部署などはない。それは組織の外、すなわち顧客のところにある。だから焦点は企業の内部ではなく、外部に合わせよ、ということだ。「利益とは外部=市場に埋もれたニーズ」。 *「人材は企業の規模と無関係である」 *有能な人びとは強みのうえに仕事を築き上げる。こうした人びとの設問は、❝自分のできないことは何か❞、または❝彼のできないことはどんなことか❞ということではなく、❝自分にできることは何か❞、そして❝彼のできる仕事は何か❞という問題である。 *「人事がうまくいかなかったときには、動かされた者を無能と決めつけてはならない。人事を行った者が間違ったにすぎない」「重要な仕事をこなせない者をそのままにしておいてはならない。動かしてやることが組織と本人に対する責任である」 *「企業という最も柔軟で流動的な組織でさえ、経営管理者や専門職たちを、同じ仕事、同じ環境に閉じ込めようとする傾向がある。閉じ込められているほうは、当然飽きる。彼らは、燃え尽きたのではない。違う種類の問題を与えられ、新しい土に植え替えられることが必要なだけである」 *相手(顧客)のことを考えない仕事では、決してうまくいかない。「イノベーションは常に市場に焦点を合わせなければならない。市場ではなく製品に焦点を合わせたイノベーションは、新奇な技術は生むかもしれないが、成果は失望すべきものとなる。」

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    投稿日: 2018.05.26
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    学者やコンサルタントが書いているマネジメント本よりも、ずっと現実、実例に即しており、実感がこもっている。原典の引用もあるので、どの理論をベースにしているかわかるし、原典に当たって深掘りすることもできる。

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    投稿日: 2018.04.28
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    キヤノン電子の酒巻社長が、どのようにしてドラッカーを理解し、実際の経営で実践していたのか、わかりやすく教えてくれる本です。 大企業の経営者が、ドラッカーを通して、いかに経営を見ているのか?がわかる良い本だと思いました。

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    投稿日: 2017.12.03
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    キャノン電子の社長である作者は入社以来のドラッカー信奉者。ドラッカーの思想を、実際の仕事、経営にどのように落とし込んできたかを、すべて実例を挙げながら解説していく。ドラッカー思想のエッセンスが現実の経営を通して理解できる、画期的な入門書。

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    投稿日: 2016.01.06
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    ドラッガーの言葉を引用しつつ、自分の経営体験談を語る本。 なんだけど、肝心の体験談の部分がどうにも自慢ぽくなってしまい、読んでて若干鼻につく。 大部分は引用と解説なので、じゃあ原典なり解説本なり読めばいいんじゃないか、という感じ。

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    投稿日: 2015.12.30
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    セミナーで聞いた酒巻さんのドラッカーに関する著書を読んでみた。彼は同期との学歴コンプレックスから自分が専門性では周りに勝てないと感じるが、ドラッカーの著書を読むことで、周りの力を使うことを自分の武器にすることに気づく。その後もドラッカーの教えに従い、業務を進めていき様々な改革を成し遂げている。ドラッカーは利益至上主義ではなく、会社は社会に奉仕する必要性を説いており、この点が海外より日本で受ける理由かもしれない。時間があったらドラッカーの著書を読んでみようかと思った。

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    投稿日: 2015.11.28
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    もう少しドラッカー本の活用指南をしてくれている書籍内容かと期待したのですが、その部分は少々当てが外れました。 しかしながら、経営者としての多大なる実績を残してきている著者ゆえの、経営者に対するメッセージとして読み解くとまた違った部分が見えてきて参考になる個所がいくつかありました。 第1章「利益の出し方」で出てくる、 目的、目標は短くわかりやすく は当たり前のことなのですが、なかなかできないケースがあります。 読んでいた日もある考え事をしている中で、どうしても文章を整えることに最後は意識が向いてしまい、シンプルさに欠けるものになりかかっていました。 この章の当該部分をよんでハッと気づくことができました。 第2章に出てくる3人の石工の話は、エッセンシャル版マネジメントに出てきた話の引用ですが、そちらの本を読んだときには感じなかった、第2の石工の問題点が、今回はっきりと認識できました。 やはり読み手のレベル、意識の持ち方で本の解釈に違いが出る、ということを改めて実感するところになりました。 そしてさらに第2章に出てくる、メール活用の問題点、これも実感を持って理解、自分の行動を改めねばと思う部分になりました。 やはりこの本は、鉛筆片手に、読みながら感じることをどんどん書き込んでいって自分の血肉にしなければいけない本です。 1回目はそれをせずに読んでしまったので、近いうちに再読が必要。 経営を考える上でよい本であること、間違いなしです。

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    投稿日: 2013.03.27
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    キヤノン電子という会社があります。 キヤノングループの1社で、 主にビジネス向けの機器や IT情報サービスを行っています。 そして、このキヤノン電子は、 利益率が10%を超える優良企業です。 本日ご紹介する本は、 キヤノン電子を高収益企業に変えた 酒巻社長の著書。 酒巻さんはドラッカーを勉強し、 ドラッカー思想を実践して、 結果を出してきました。 本書では、ドラッカーの教えを実践した内容を 具体的にわかりやすく記載されていますので より実践的な観点からの学びが得られます。 「外に出る」 企業の内部には利益の原点は存在しません。 利益の原点は外部(市場)に埋もれたニーズです。 利益を上げるには会社の外に出て どこにニーズがあるか探す必要があります。 検討ばかりしていてもなにも進みません。 「イノベーション」 イノベーションは常に市場に 焦点を合わせる必要があります。 商品や技術自体がイノベーション的だったとしても 顧客とってのイノベーションでなければ 成果はでません。 「戦略」 コストは最も優先順位の高い機能です。 もし、同じことができる製品だったとしても 顧客に安いコストで提供できるのであれば、 最高のスペックを用意したのと同じことになります。 機能の差別化だけが戦略ではありません。 ぜひ、読んでみてください。 ◆本から得た気づき◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 利益を出すためには、まず第一にムダをなくすこと 兼務を廃止して、新規事業にエースを投入することは、2番手を育てる意味でも大事なこと 企業の内部には利益原点は存在しない=利益とは外部(市場)に埋もれたニーズ 自主的に働く部下が最短距離でゴールにたどりつける環境を整備することがマネジメントの仕事 自ら率先して考え、動ける社員の育成が必須=その人が気づくまでヒントを増やしながら何度も「質問」をするしかない 大きなルール違反を防ぐには、小さなルールを徹底して守らせる姿勢が有効 イノベーションは常に市場に焦点を合わせなければならない 不況を乗り切る戦略=①コストダウン ②セールスポイントを1つ付ける ③コア技術の見直し 自ら変化を求め、イノベーションを目指すなら、常に他の業種業界にも目を向け、ベンチマークしないといけない ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次◆ 第1章 利益の出し方―経営者が、赤字を黒字に転換するためにすべきこと 第2章 自ら動く社員をつくるマネジメント―マネジャーが、社員の自主性を引き出すためにすべきこと 第3章 変化を捉える企業戦略―ドラッカーが教えるイノベーションの意味 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆マインドマップ◆ http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/b216f44ef55c0003.png  

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    投稿日: 2012.12.11
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    「ムダ」をなくせば、経常利益率10%は達成できる。とのこと。 自分の立場においても、いくつか参考になる事例あり。 ・会議室から椅子をなくす ・週次レポートの提出、回覧

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    投稿日: 2012.06.30
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    ドラッカーのマネジメントを実戦で応用した場合の具体例が記載してある。 経営の無駄を省くことや、真摯に仕事をすることなど、判り易かった。

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    投稿日: 2012.06.17
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    興奮しながら一気に読みました。 読んだ経営者の甘えを許さない本というのが 初読の感想。 やっぱ【実際出来たし】というのが一番説得力ありますよね。 今年読んだ本の中で一番、線を引いて 一番折れ目をつけた一冊です。

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    投稿日: 2012.05.12
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    良書です。重要な点を繰り返し平易な文章で書かれており、勉強になりました。実践に裏付けられているのも本書の良い点です。

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    投稿日: 2012.05.08
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    実績に基づくエピソードが綴られているため、説得力があり、一気に読み進めることが出来た。 やらなくて良い事を一生懸命にこなす社員、過去の自分を振り返ると耳が痛いご指摘である。少なくとも、昔の自分は、ここまでの選択をせずに、場当たり的に緊急性と重要性を考えているつもりになって判断していた様な気がする。もう少し高い視点で考え、日々の行動を見直さねばならないと感じた。

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    投稿日: 2012.04.22
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    経常利益10%は、どの会社でも実現できる ---という言葉が心に残りました。 実際にドラッカーの思想に基づいて経営されてきた酒井さんが 書かれており、事例とドラッカーの言葉の引用との対比がされていて わかりやすく解説されています。 他のドラッカー本は抽象的な話になりがちだが、具体的に こういうことをした、となっているからそう感じるのかもしれない。 何故椅子がない会議室なのかも深い所で腑に落ちた感じです。 第三章で紹介されている ・イノベーションの7つの機会 ・犯してはならない基本的な5つの過ち はしっかり覚えて日常の活動に反映させたいと思いました。

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    投稿日: 2012.03.22
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    ちらほらとお名前を見聞きしていたキャノン電子の敏腕社長。すべきことを当たり前のように成し遂げ、だって当然じゃないかと淡々と語るのが小気味良い。実際に動いた方の体験談は学ぶべきところ多く、良い本との出会いだった。

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    投稿日: 2012.02.22
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    日本の企業でここまでドラッカーの教えを実践できたのかと感服しました。 また、最後のマネジメントはケースでしか学べないという点も非常に納得出来る。

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    投稿日: 2012.01.01
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    TOPPOINT 2011年5月号より。 著者はキャノン電子㈱の社長。 ドラッカーの経営学の教えを実践してきた 経営者がドラッカーの教えを仕事へ落とし込む方法を 解説。

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    投稿日: 2011.10.14
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    キャノン電子株式会社の社長である、酒巻氏の著作。 彼は1999年に社長に就任したときに1%だった経常利益率を、 わずか6年で13%まで伸ばした。 その秘訣が、ドラッカーの教え通りに経営してきたことにあるという。 いろいろと勉強しても、それを実践して成果に結び付けないと、 何のために勉強しているのか分からない。 ドラッカーの教えに納得しつつなかなか行動が伴わない事も多いなかで、 このように日本の身近な成功事例が紹介されると理解もさらに進む。 酒巻氏は初任給をもらった記念にドラッカーの本を買い、 以後実直に彼の教えを実践してきたらしい。 「体系的廃棄」、すなわち、ムダの削減でかなりの利益が出ること。 物流コストやモノの削減のみならず、仕事そのものや時間にも注目し、 会議を減らし、残った会議も立ちながらの資料なしを基本にしたことなど、 貴重な事例がたくさん紹介されている。 当然、人を大切にする経営で、厳しい時代にもリストラは避けたとのこと。 しかし、優しいだけでなく、適切な評価とコミュニケーションの実践から、 成果に焦点をあわせたマネジメントを貫く姿勢はさすがと感じた。

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    投稿日: 2011.10.06
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    2011/9/11読了、社会人になって初めての給料日に買った本がドラッカーの「経営の適格者」だったというキャノン電子社長・酒巻久の本。ドラッカーの理論をどのように実践してきたのかが良くわかる良書。ドラッカーを読んで「言っていることは最もだけど実現するのは難しいな・・・」と感じている人に特にオススメです。

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    投稿日: 2011.09.11
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    キャノン入社初月給で『経営の適格者』購入以来、座右の書として実際の仕事や経営に活かしてきた。 情報も知識も知恵も全て既にある。違いは、行動、なのですね。

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    投稿日: 2011.09.04
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    義理の父親の薦めで、借りて読み始める。 ドラッガーの不変の定理を著者自身が、体験した実例に置換えて書かれている。というのが、一番の売り。

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    投稿日: 2011.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラッカー初心者~中級者向けの本である。良書。 内容は以下の通り。 Ⅰ.利益の出し方   1.ムダをなくすこと     →そもそもなぜ、無駄が多いか。      →ぬるま湯に使った古参の幹部がムダをムダとも思わずに放置したから。   2.成果をあげる唯一の方法は、「計画的な廃棄」「体系的な廃棄」である。   3.事業の定義は、目標に具体化しなければならない。     そのままでは、いかによくできた定義であっても、     優れた洞察、よき意図、よき警告にすぎない。(マネジメント「エッセンシャル版」)   4.組織に働く者は、共通の目標のために貢献する。     彼らの働きは同じ方向に向けられ、その貢献は、隙間なく、摩擦なく、     重複なく、一つの全体を生み出すよう統合される。     事業が成果を上げるには、一つひとつの仕事を、事業全体の目標に向けなければならない     (チェンジリーダーの条件)   5.事業の目的や目標は、経営トップが機会あるごとに口を酸っぱくして繰り返し     いいつづけることで、初めて社員の心に届くようになる。     そのためにも目的や目標は、一言でいいきれるような、なるべく短く、     わかりやすいものであるべきだ。   6.「働き手を動かすのは自主性であるため」     「仕事の大部分については、部下たちにやり方を考えてもらわなくてはいけない」     (ドラッカー先生の授業)   7.一度立てた「目的」や「ビジョン」は軽々に変えてはいけないが、     それを実現するための「戦略」は状況の変化に応じて柔軟に変えればいいのである。   8.成果をあげられない者は、容赦なく異動させなければならない。     さもなければ他のものを腐らせる。組織全体に対して不公正である。     そのような上司の無能によって成果と認知の機会を奪われている部下に対して不公正である。     何よりも本人にとって意味なく残酷である。(経営者の条件)   9.組織で働く者は、どのような貢献ができるかを自問しなければならないのである。     (経営者の条件)  10.日常化した毎日が心地よくなった時こそ、違ったことを行うよう自らを駆り立てる必要がある。     (非営利組織の経営)  11.レポートの回覧。「教育」と「人事の公平性」に役立つ。     →①目標(課題、問題)は何か      ②それにどう対処したか(対処しようとしているか)      ③その結果、現時点でどのような成果が出ているか(出ていないか)  12.経営者は「社員を幸せにする」ではなく、「社員を不幸にしない」ことを心がけるべき。  13.めざすべきは、会社の外でも通用するような人材になることだ。     そのレベルに自分を高めることが出来なければ、会社の利益になるようなニーズを見つけるのは難しい。 Ⅱ.自ら動く社員をつくるマネジメント   1.会社の目指すべき目的、目標を提示したら、それを実現するための手段については     社員が自ら考え、実行し、ゴールまで最短距離で到達できるような態勢をつくる。   2.3人の石工の話。     「何をしているか聞かれて、それぞれが、『暮らしを立てている』『最高の石切りの仕事をしている』      『教会をたてている』と答えた。第三の男こそマネージャーである。」   3.2:6:2の法則     →2割の優秀な人間と6割の普通の人間と2割の働きの悪い人間で構成されているという経験則だ。   4.人事がうまくいかなかったときには、動かされた者を無能と決めつけてはならない。     人事を行った者がまちがったにすぎない。重要な仕事をこなせない者をそのままにしておいてはならない。     動かしてやることが組織と本人に対する責任である。(「経営者の条件」)   5.朝イチ、午後イチ、帰り際に、部下を観察する   6.工場のスペースは、機械の配置、レイアウトの巧拙によって、まるで違ったものになる。     基本は、作業する人の移動距離を可能な限り短くすること。     移動距離が長くなればなるほど、部品を落とす確率が高くなるほど不良の原因が増えるからだ。   7.ドラッカーは、常に全員参加型で、1人ひとりが持てる能力を120%出せるようにすることが     重要だといっているが、それにはすべての社員が仕事を「他人事」ではなく「自分事」として     積極的に引き受ける必要がある。     自分で考えてやる仕事は、やらされ仕事ではない。だから、楽しいし、面白い。     そうやって自ら意欲的に働ける部下を育てることこそ上司の務めであり、     質問はそのための最高のツールなのである。   8.「文章の難解さは、そのもとになっている思考の混乱を意味する。      したがって、整理すべきは文章ではなく、思考である」(「すでに起こった未来」ダイヤモンド社)         9.「コンピューターは人類がこれまでに設計した最大の有用かつ強力な道具の一つである。      しかしながら、これはやはりなお1個の道具としての存在にすぎず、したがって、      人間にとって代わり、人間を支配するようになることはありえない。」(「経営の適格者」)  10.「それまで40年の間、収入の程度によって車を買っていた顧客が、      趣味によって買い始めたのである。市場は、所得層から趣味による分類に変わった。      数字はこの変化を示さなかった。      数字はすでに起こった過去の出来事を示すことが出来るにすぎなかった。」(「経営の適格者」)  11.ドラッカーは、仏教の禅僧などの問答を借りて、こういう。     「「無人の山の中で木が倒れた時、音はするか」との問いがある。      今日われわれは、答えが「否」であることを知っている。音波は発生する。      だが音を感じるものが居なければ、音はしない。音波は知覚されることによって音となる。      ここにいう音こそ、コミュニケーションである。」(マネジメント「エッセンシャル版」)      つまり、コミュニケーションを成立させるのは受けてであり、いくら何かを発しても、      聞く者がいなければ、コミュニケーションは成立しない、ということだ。      「『大工と話すときは、大工の言葉をつかえ』と説いた」と(マネジメント「エッセンシャル版」)  12.コミュニケーションの目的は、コラボレーションであり、心の通わない組織ではみんなの気持ちを     1つにして目的、目標に立ち向かうことはできない。     ただし、心を通わせることは、何も社員が仲良くなることと同義ではない。     私は若いころから飲みニケーションを好まなかった。     お酒が飲めないこともあるが、主席に象徴される和気藹々の関係というのは     しばし馴れ合いに通じるからだ。  13.ドラッカーは、自己規律を語るとき、ギリシャの彫刻家フェイディアスの話を好んだ。     「紀元前440年ころ、彼はアテネのパルテノンの屋根に建つ彫像群を完成させた。      それらは今日でも西洋最高の彫刻とされている。だが彫像の完成後、フェイディアス      の請求書に対し、アテネの会計官は支払いを拒んだ。「彫像の背中は見えない。      誰にも見えない部分まで掘って、請求してくるとは何事か」と言った。      それに対して、フェイディアスは次のように答えた。      「そんなことはない。神々が見ている。」」(プロフェッショナルの条件) Ⅲ.変化をとらえる企業戦略   1.「イノベーションとは意識的かつ組織的に変化を探すことである。      通常それらの変化は、すでに起こった変化や起こりつつある変化である。      成功したイノベーションの圧倒的に多くが、そのような変化を利用している」      (「イノベーションと企業家精神」)   2.変化(イノベーション)の機会は7つある。     1.予期せぬことの生起     2.ギャップの存在     3.ニーズの存在     4.産業構造の変化     5.人口構造の変化     6.認識の変化     7.新しい知識の出現(「イノベーションと企業家精神」)   3.シュンペーターはイノベーションを「創造的破壊」といったが、ドラッカーは、     「体系的破壊」と考えた。「イノベーションの戦略の一歩は、古いもの、死につつあるもの、     陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。イノベーションを行う組織は、     昨日を守るために時間と資源を使わない。昨日を捨ててこそ、資源、特に人材という貴重な資源を     新しいもののために解放できる」(マネジメント「エッセンシャル版」)   4.体系的廃棄を進めるうえで、犯してはならない基本的な5つの過ち     1.市場が変わろうとしているのに時代遅れの事業を放棄できない。     2.製品や工程や市場に対して過剰な愛着を持ってしまう。     3.消費者が欲しがるすべての種類の製品を持ちたがる。     4.財務面から製品を揃えておく方が都合がいいと考えてしまう。     5.本当は贅肉なのに筋肉と勘違いしてしまう。(経営の適格者)   5.変化へのチャレンジに意欲的な会社は、「アンダーテーブル」を黙認していることが多い。   6.もとより兼務は、「あちらが忙しくて」などと言い訳の機会を生みやすい。     それを許さないためにも、エースを立てて新組織で開発に取り組む。     そうやって退路を断って事に当たる。背水の陣で臨まなければ、世の中を変えるような     イノベーションなど生まれてこないのだ。   7.不況を乗り切るには、     1.コストダウン     2.セールスポイントを一つ付ける     3.コア技術の見直し   8.「現在その事業をやっていないとしたら、あなたはあえてその事業分野に参入しますか?」     (「ジャック・ウェルチのGE革命」東洋経済新報社)   9.開発の初期、中期、後期を担うべき人材。     1.初期の改革の時代→選択と創造ができる感応力に秀でた人材     2.中期の流しの時代→集中と維持の意志力に優れた人材     3.後期のまとめの時代→如才なく商品化、事業化できる人材  10.「事業の定義のなかには、長く生き続ける強力なものもある。      だが、人間がつくるものに永遠のものはない。      特に今日では、永続しうるものさえほとんどない。      事業の定義も、やがては陳腐化し、実効性を失う。」(「チェンジ・リーダーの条件」)  11.事業の陳腐化対策     1.体系的廃棄を行う     2.ノンカスタマー(顧客でない人たち)に注目する  12.「選択」と「集中」、「創造」と「維持」について。     1.「技術戦略」は「選択」と「集中」が必要。        選択では感応力、集中は意志力。     2.「事業戦略」は「創造」と「維持」が重要。        創造は感応力。維持は意志力。     ★意志活動=意志力 → 集中と維持に必要とされる。     ★感応活動=感応力 → 選択と創造に必要とされる。    (備考)   1.一般飛び込み営業の成約率は1%。     紹介セールスであれば、5割近く。   2.賞を射んと欲すればまず馬を射よ。   3.キャノンには、三自の精神(自覚、自発、自治)がある。   4.「論語と算盤」、渋沢栄一。   5.ウェルチは、GEの事業の選択と集中を進め、就任時の時価総額120億ドルを退任時には     25倍以上にした。1999年には雑誌「フォーチュン」で「20世紀最高の経営者」に選定。   6.そこに見えるものをそのまま表現するのは芸術家ではない。     その背景にあるものを表現するのが真の芸術家だ。 以上。

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    投稿日: 2011.06.25
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    ある社員がラフな格好をしてて、「成果出してみろ」と戒めるくだりは、 「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」 http://booklog.jp/users/hoshi10/archives/4103288213 にも全く同じくだりがあったような…

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    投稿日: 2011.06.17
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    キャノンの酒巻さんの話は実感がありとても参考になりました。ここまでドラッカーの教えを忠実に守っている方は、なかなかいないですね。パナソニックの中村会長もドラッカーと幸之助創業者の共通点を挙げておられています。 私の指南書にもなっています。

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    投稿日: 2011.05.21
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    ■ドラッカー 1.古いものの計画的な廃棄こそ、新しいものを強力に進める唯一の方法。 2.会社のために自分はどんな貢献ができるのか、それを考えるのが社員のあるべき姿。自らの貢献を問う事は、可能性を追求することである。 3.ドラッカーは、働く者の心構えとして、仕事で手を抜くような事があっては絶対にならないと考えた。つまり、働く者に高い自己規律を求めた。これは企業にとって極めて重要で規律のない集団は必ず危機に直面する。

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    投稿日: 2011.05.13
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    キヤノン電子T常務より発刊の事実を聞いてすぐに購入して読了。 3月13日キヤノン電子訪問時酒巻社長より、「朝イチでメールは読むな」と一緒にサインをいただいたものを一冊ずつ拝領した。 自分で買って読んだものはA君にあげた。 4月4日に礼状を送付。 本とは関係ないが、面談時の酒巻社長の言葉。 「一粒で何度かおいいしい、とういうか色々な角度、面から同じものを見るということ」 「夢は人を幸せにするものであって、人を不幸にするものは詐欺という」

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    投稿日: 2011.04.09