
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読です。 小路幸也さんの作品の中でも群を抜いて大好きな作品。感想の中で「絵のない絵本」と書かれている方がいましたがまさにその一言に尽きますね。 Y.Sは結局誰なのか謎のままですが、謎は謎のままでも気持ち悪くならないのが不思議です。 ラストでポロウの村の話が少しあり、そしてこの次の作品が蜂蜜秘密。この2冊が本当に大好きなので続けて蜂蜜秘密も読もうと思います。
0投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ一部抜粋 「キサとトアは、ああいう生活をしているけれど、たくさんの人たちに愛されている。お前は色を失ってしまっているけれど、独特の感性を持っている。なにかを失っているんじゃない。逆に何かを得ているんだ。そういう風に考えている。もしかしたらそれはお前たちへの贈り物なのかもしれない。だから無理に取り戻そうとしなくてもいいのかもしれない。すべては、時が来たらなるようになるんじゃないか」 主人公の父が言った台詞で、他にもこの世に存在するものの繋がりとバランス·常に流動的で循環している…など自然物に対する考え方が個人的に共感できるし面白い。 自然(風·水·緑·大地)に興味がある人にはオススメ。
1投稿日: 2022.12.26
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自然と共存しながら、ハンデを持った人も分け隔てなくみんなが自分らしく生きている。自分にできることを精一杯やり、できないことはみんなで補い合える、理想的な社会だった。 ほんの少しの想像力と優しさと閃きが幸せを呼ぶ。 他者とどう付き合っていくか、基本に立ち戻らせてくれた。
0投稿日: 2019.11.20
powered by ブクログ世界的アーティストだが、病気で色彩がわからない主人公の男の子。その双子の妹も不思議な病いを持つ。朝と夜それぞれ真逆の時間に寝起きする。 ノン・24アワー・スリープウェイク・シンドローム。 そんな子供達と、不思議な力を持った父親と小さな村の住人のお話。小路幸也氏のこういう、人情ものというか、ふんわりと柔らかい物語の紡ぎ方は癒されるな。 とは言え、2012年に出版された年を考えると東日本大震災の影響は受けているな。科学技術が進歩しても、太古から現代まで人間の歴史は自然との戦いを繰り返し、共存してゆくと。 久しぶりにバタフライエフェクトを思い出した。 物事の距離の取り方。均衡、バランス、大切ですね。
0投稿日: 2019.10.18表か裏か
風を操る力を持つ父フウガ、主人公アーチは色がわからないアーティスト。妹のキサは陽が上っている間だけ、トアは陽が沈んでいる間しか起きていられない。そんな不思議な家族たちが海辺の町で過ごす物語。個性的な登場人物に囲まれながら過ごす日常に起こる、ちょっとした事件。優しい物語の中に、本質を突くようなことがスッと差し出されるような運びが面白い。色がわからないとか、陽によって起きていられないのは、一見なにかを失っているようだが、逆になにか得ているものがあるとも言える。表(だと思ってる)だけを見ても、そのものの価値は決められない。色々な角度からそれを教えてくれた物語だった。
0投稿日: 2017.05.16
powered by ブクログあたたかくて、やさしいお話。 みんなそれぞれ役割があるちいさな街で いろんなものを抱えながら 自然と共に生きる人々の生活を 少しだけのぞかせてもらったような感じ。
0投稿日: 2016.04.10
powered by ブクログ家族愛! こんな優しく心のうつくしいひとたちが暮らす世界、素敵。 彼の描く世界はなんて光に満ちているのだろう。
0投稿日: 2015.03.30
powered by ブクログ日の出とともに目覚め、日の入りとともに眠る体質を持つキサと、その逆の体質を持つトアという双子。その兄であり主人公のアーチは色彩が判別できない眼を持つ。 ちょっと不思議な世界、のびのびと遊ぶ無邪気な子供たち、温かい会話の中に真理を混ぜる大人、どこかにありそうな町。 風の強く吹く町の一年を通して、アーチの心の成長を描いた作品。 世界観も素敵だし、キャラクター全て愛おしい。情景も文体も会話も全てツボでした。
0投稿日: 2014.12.28
powered by ブクログ不思議な感性を持つリトルアーティスト・アーチと昼と夜で交代する双子キサとトアのお話。 彼らを慕う町の人たちとの暖かい交流に、ほっこりします。 ファンタジックな所も良かったです。
0投稿日: 2014.10.04
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自然を感じ、その力を共存できる形で導くエキスパートの存在、また、アーチの感性が素晴らしいと思いました。
0投稿日: 2014.09.28
powered by ブクログ小路幸也版「ムーミン谷の四季」。 色がわからないアーチ。朝と夜それぞれ真逆の時間に眠る双子のキサとトア。風のエキスパートの父。不思議な家族と愉快で優しい海辺の町の人々の一年間の物語。ファンタジー色がかなり濃い。
0投稿日: 2014.05.10
powered by ブクログ日の出とともに起きる女の子と、日の入りとともに、起きる女の子のキサトアちゃん(双子) 温かい街の人たちやお兄ちゃん。ほんわかする不思議でかわいいお話。
0投稿日: 2014.04.29
powered by ブクログ架空の少々ファンタジックな町での子供たちの日常を淡々と…。一応、大人の世界と関わり合いの中での難しさや多少の事件の中で、子供たちが成長する良い話だというのは分かるのですが、結局何が話の核なのか?アーチやキサ、トアの特殊な能力は何の為とか、その謎の解明も分からず終いで消化不良。好みではないです。
0投稿日: 2014.04.07
powered by ブクログ表紙の美しさに惹かれて購入。 不思議な世界、愛おしいキャラクターたち。 エキスパートの言葉は現実世界に向けられた指針かもしれない。 大切な事が幾つも散りばめられたこの世界に触れられた幸運に感謝。
0投稿日: 2013.08.04
powered by ブクログ先入観なしで読んだところ、児童文学としても通用するファンタジーでビックリ。エキスパートという職業?、素直な子供たちと格好いい大人たち、ありのままに生きることの大事さを独自の世界観で描かれたとても素敵な作品です。 娘たちにも読ませてみよう。
0投稿日: 2013.07.29
powered by ブクログ児童文学だけに、さくさく読めた。 描写があっさりしていて、これといった引っかかりがなく、残念な気も。 世界観は好きな部類だったかなぁ。
0投稿日: 2013.04.18
powered by ブクログ優しく温かい人たちが住む「風町」の話。 災害が起こると恐いなと思うけど 自然は最初からあったものなんだ。 逆らおうとしてはいけない。 上手く付き合っていければいいんだ。
0投稿日: 2013.03.24
powered by ブクログムーミン谷みたい~と思いながら読んでいました。家族も街の人も優しくて、ちょっと気になる女の子もいて、自然を大切にしてて。 不思議な世界観なのに、すんなり入れて心地良かったです。 ラスト、私はもう少ししっかりストーリーが終わる方が好きだけれど、まだその先も続いていくような終わり方で、それはそれでいいなぁと思いました。 キサ、トアは単純に可愛い。やさぐれたときに読みたい本です。
0投稿日: 2013.03.13
powered by ブクログ児童文学です。 太陽の出ている間、沈んでいる間それぞれどちらかしか起きていられない双子の女の子とその兄をめぐる話。父がかっこいいですね!風のエキスパート。ハッピーエンド。
0投稿日: 2013.03.13
powered by ブクログとても好きな世界♪ 期せずして読んでる途中から、新刊の「蜂蜜秘密」も並行読みしていたところ、似たような世界観で、話が混ざる~~!と思っていたら、ホントに同じ世界の話とのこと(小路さん談)でビックリw 小路さんの小説は、登場人物がホントに魅力的なので、大好きです♪
0投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログ児童書っぽいし、私がもし小学校中高生の先生だったら課題図書にして感想文書かせたいなー。解ける謎も立ち向かう敵もいないから子供は読んでて物足りなく感じるかもしれないけど。でもこれを読んだ子は思慮深くなってくれる…気がする。小川洋子を爽やかにしたような、村上春樹を初々しくしたような、柔らかで優しい世界観。ふわふわした物語の中で、はっきり答えが出てるキサトアとパパの結末を残念に思う。
0投稿日: 2013.02.26
powered by ブクログほわーっとできる。小説は、気持ちよく終わりたいので、読後の感じがいい。キサトアがタイトルだけど、あまりピンとこないかな。 アーチの色彩がわからない芸術家の視点をもう少し知りたかった。 好きな世界です。
0投稿日: 2013.02.16
powered by ブクログ知らずに読んだんですが、児童文学だったんですね。 優しい世界観好きです。 続編とかはやらないのかな?
0投稿日: 2013.01.06
powered by ブクログ設定や描かれる情景がとても好きな本。ただ事の運びや登場人物の気持ちが流されてしまったと感じる部分があったので、もっと長編で内容を濃くして欲しいと感じた。 結びの詰め込み感が残念だったが、個人的にこの人のハッピーエンドはすんなり受け入れられる。
0投稿日: 2013.01.05
powered by ブクログそうでしたか、児童文学でしたか! 話虫干に引き続いて読んだ小路作品。子供でありながらも世界的に注目される芸術家である主人公と、その妹達である双子の姉妹キサとトア。キサとトアには不思議な習性があって……昼と夜とに描かれる美しい世界。どこをとっても好みな筈なのに、なんだかしっくりとこない。なんだろう。なにが違うんだろう。あれあれ……?最後まで読んで、そして知った児童文学というジャンル。 そういうことでしたか。納得しました。先入観はいけません。まだまだ私は本読みとしては未熟者です。 ジャンルさえ間違わなければきっと面白いと思います。でも、すごく素敵な設定ゆえに、ラストが……。途中とかももっといろいろ出来たんじゃあ?と思わずにいられませんでしたが。
0投稿日: 2012.12.17
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ありそうでないだろう世界と、いそうでいない双子と兄と父など登場人物。 安定したハッピーエンド。ただ、主人公の、物分かりの良さはちょっと出来過ぎかもしれない。 それを抜きにしても、この世界観が素敵だと思う。
0投稿日: 2012.11.08
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ある理由で一緒に住んでるのに一緒に遊べないキサとトアという双子を中心にした、ほのぼのファンタジーのお話です。 小さい行動範囲で、たくさんの冒険をした子ども時代を少しだけ思い出しました。 小路さんの特徴でもあるのか、色々な理由が「雰囲気」で片づけられてしまうのが少し残念でした。
0投稿日: 2012.11.07
powered by ブクログ世界観は良かったです。ファンタジー☆ でも、で、どうだったんだよ。と、毎回突っ込みたくなってしまうのですが…謎がいっぱいだったり、魅力的な登場人物がいるので、また登場させて欲しい…といつも思うのですが… 2012/9/2読了
0投稿日: 2012.09.03
powered by ブクログ色彩の分からないアーチスト、主人公のアーチ。昼を生きるキサと夜を生きるトア。風のエキスパートである父フウガさん。 マッチ工場と漁業で栄える風町の人たちの話。 ほのぼのするファンタジー。優しいアーチとキサトアの底抜けの明るさと強さが良い!
0投稿日: 2012.08.07
powered by ブクログファンだジーなのだけれど、人の心にしみるお話です。人の善意や無垢な気持ち、思いやる気持ちが感じられます。ふだんちょっとイライラしたり、人が嫌いになりそうな時によくと、心が落ち着き、改めて人を信用しよう、思いやろうという気にさせてくれます。
0投稿日: 2012.06.27
powered by ブクログ小路さんの、空想の世界での話はたぶん数冊読んだことがあるけど、 その中ではこれはかなりわかりやすい部類になるのでは・・・ 世界観に入りやすく、ストーリーもおいやすくて挫折せず・だらけず読み切れた。 キサとトアには変わった生活スタイルがあるけど、 それを見守ったりそっとサポートしてくれる 優しい島の人たちのかかわりに心があったかくなる本。 夏向嵐(かこらし)は、恐ろしいものとして絵が描かれているけど、 なんか読み方がかわいいなと思ってメモ。
0投稿日: 2012.06.24
powered by ブクログ何となく本屋で「何だ?このタイトル?」と思い、あらすじを読んでみると「天才少年アーチストと変な家族の静かな四季」みたいなことが書かれていました。 こういうのに非常に弱い僕は速攻で購入。 読んでみると、主人公は天才少年。大人っぽい子供の彼は行動も理知的で読みやすいです。 彼の周りの人たちもやさしい人ばかり。 こんな世界はそうそう無いだろうなぁと思いはしましたが、本の中の世界くらいこうであっても良いかもしれませんね。
0投稿日: 2012.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
町の雰囲気や登場人物、「エキスパート」の設定は とても気に入ったけれども、なんだか主人公のはずの キサトアの活躍が足りない気が…。 結局Y・Sって本編にでてこないし誰?って思ったけど、 もしや作者でしょうか。
0投稿日: 2012.06.06
powered by ブクログおもしろい! 一見背表紙を読むと どういったことなんだろ?と思って買いましたが、 話もわかりやすく一気に読めました。
0投稿日: 2012.05.29
powered by ブクログどこまでも優しい物語は子どもに読んで欲しいと思いました。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-887.html
0投稿日: 2012.05.28
powered by ブクログステキな世界観だけど、 なんだかふわっと終わってしまった。 小路さんは東京バンドワゴンでハードルが上がってる、、。
0投稿日: 2012.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不思議でノスタルジックでほのかな恋もあり緩やかな時間が流れている感じでおもしろかった。けど、物語の半分も感じ取れていないから感想が思い浮かばない…(泣)
0投稿日: 2012.05.19
powered by ブクログ海から昇る朝日と、沈む夕日を見ることが出来る海辺の町に住む家族。 父親は風のエキスパートで、長男のアーチは天才的アーティストだが色が認識できない。 双子の妹でタイトルにもなっているキサとトアは、キサは日の出から日没まで、トアは日没から日の出までの間だけ起きていることが出来る。 魔法使いも超能力者も出てこないけれどファンタジックな世界。 主人公のアーチがすごした一年を描いている。 登場人物がどんどんでてきて最初は混乱するものの、設定とキャラが分かりやすいから途中からは障害ではなくなった。 大人達の対立、それにより仲のよかった子と遊べなくなったり、不穏な伝説の謎や盗人被害などがでてきて、春夏秋冬の、夏の終わりまでは傑作の予感がしたものの、終わりがなんとも尻つぼみ。 玉手箱を見つけなかった浦島太郎的な…。 不幸なことは起こらず大団円なわけだが山場がなく終わってしまって肩透かし…。 アーチはいろいろなことを考え、知って成長はしていくものの、どうも肝心なところで周りが助けすぎている感じがして今一歩のカタルシス不足。 読んですっきりよい話、だけど今一歩塩気が足りない感じ。 なんとも惜しい。
1投稿日: 2012.05.19
powered by ブクログ小路さんのファンタジー。 風を読む才能を持つ「風のエキスパート」、色が判らない少年芸術家、一日の真逆の時間に寝起きする双子の姉妹。凄く魅力的な設定です。他の登場人物も面白く、期待を抱かせます。 でも、読み終えるとなんだか「尻すぼみ」という気がします。 自然との共生を軸にした優しい物語なのです。でも、何だか多くの事がケリが付かないままだったり、ケリが付いたとしても何故そうなったのか判らなかったり。 ファンタジーなんだから理由なんてどうでも良いでしょうと言ってしまえばそうなんだけど。でもなんか消化不良という気がするのです。
0投稿日: 2012.05.16
powered by ブクログヤングアダルト作品なんで、買うのを少し躊躇したが、小路さんはホント、ハズレなしだね。 おとぎ話のような内容だけど、その優しい世界に包まれている間の幸福感がたまらないねぇ。 読後、少しだけ目の前の世界の色が変わったような気がした。 「どんなに空が曇ったって雨が降ったって、正しいことをしている人間の心は雲の上みたいに真っ青さ。(中略)風は、いつか雲を吹き飛ばしてくれるよ。」(P203) 「お前のハートは強い。でも、父さんのハートはそれよりももっと強いからな。しんどくなったらいつでもぶつかってこい」(P211) 「この世界は、皆がそう望めば素晴らしいものになるんだと、皆に思い出させてくれ。その才能で、この町から、多くの幸せや希望をあちこちに運ぶ架け橋になってくれ」(P278)
1投稿日: 2012.05.13
