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ようこそ地球さん
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星新一/新潮社
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総合評価

121件)
4.0
31
44
29
2
1
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    本屋さん巡りの最中にプレミアムカバーの綺麗なブルーが目に入って、そういえば星新一って読んだことないなと思って購入。 全体的に皮肉めいているけどコメディ的な皮肉から切ないものまでさまざまな雰囲気の作品が楽しめる。 以下個人的にお気に入りだった話(目次順) ・天使考 …お役所仕事の天使たちって発想がまず面白いしそこから民間企業みたいになっていく過程や人間味あふれる姿がなんだか愛おしい(でも自分が死んだ時にこんな天使が迎えにきたらちょっと嫌) ・思索販売業 …オチが秀逸。 ・霧の星へ …若干胸糞悪い気がするけど退廃的な雰囲気は好き。 ・開拓者たち …家族愛と残虐性の共存、歪だけどいざ同じ状況になったらこういう発想になると思う。 ・処刑 …絶望的なのに終わりは清涼感があって映画一本見た気分になる。1番気に入ったかも。この本の中ではちょっと長め。 ・廃墟 …遠い未来でも人間のような生物はやること考えること変わらない。 ・殉教 …彼らの今後が見てみたい。私は同じ状況になったらどっちを選ぶんだろう。

    17
    投稿日: 2025.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新潮文庫のプレミアムカバーである 目の醒める爽快な青空の表紙に惹かれて。。。 星新一先生の短編集といえば、 学生時代に幾度となく読んでいたので 改めて久しぶりに読んだなぁ〜 短編なのに面白い設定が多くてオチも良く、 もっと長編でも読んでみたいなぁと 思ってしまう作品の数々だった…!! どれが1番面白いかと言われると 難しいところではあるが、 色々な宇宙人が出てくるのは 単純に面白かったなぁと思う! 地球や宇宙の設定がそれぞれあって、 どれも豊富なアイデアにワクワクする♬

    0
    投稿日: 2025.10.28
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    最初に読んだのは小学生くらいだったと記憶している。年齢制限的な表現もあまりなく(あったとして直接的すぎる描写はなく)、一遍一遍がそれぞれ味わい深くもすっきりと読めて次はなんだ、次はどうだと止まらなくなる中毒性にやみつきになったものだ。 大人になって読み返すと大体の登場人物たちとの年齢が近くなった〜追い越してしまったことによる人物のセリフへの共感を覚えたのと、自分の好きな物語の傾向が変わっていることに気づいた。 小さな頃はラスト数行〜1行で落としてくる気味のよさや結末を楽しみにしていたが、今の自分はストーリーの起承転を経てしっかり結に行き着く構成のストーリーに満足を覚える。歴史は繰り返されるとか、人間の未来はディストピアである可能性がいくつもあるとか、環境と状況によって人間の思考はとても非合理的たりえるとか、そういう寓話性があればなおよい。単なるエンタメよりも作者の発信するメッセージが物語を介してそこはかとなく伝わる作品が私は好きだ。と、自分の趣味嗜好を改めて知るきっかけを作ってくれた故星氏に感謝の念を飛ばしたところでこの文を終える。

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    ここ最近で初めて読んだ本。 一つ一つが短く完結するため読みやすかった。 自分は最後に一気に落とされる(そっちだったのか、そういうことだったのか)のが割と好きで、それは後々読んだ小説でも同じだった。 そういう点では、短いストーリーでは物足りなさも自分は少し感じたので、この評価。

    1
    投稿日: 2025.10.07
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    「処刑」で、死刑囚に渡された爆弾が、目の前にあると気になるが地球では大掛かりでみんな気にしないだけで、いつあらわれるかわからない死を毎日原因を作りながら瞬間を作り出している、というような箇所で納得感があった。確かにいつ爆発するかわからない爆弾があったら死の瞬間を考えずにはいられないが、近くに実物としてあるかないかの違いで根本は変わらず、例えば癌等で病気が目の前にあるときと普段元気で死の影がないときのように、どんなときでも一緒だということに気づかされた。 「殉職」で、死の恐怖がないと諭されたとしても私も自死しない側でありたいと思った。今同じような状況に陥ったとしたら多分自分は死を選ばないが、いつか生きることに希望を見出さずに死への恐怖のためだけに生きる、という生き方に傾かないようにしたなあと感じる。 どの話も、寓話性があり、最後の数行に結末が訪れるため、読んでいて引き付けられた。

    17
    投稿日: 2025.10.02
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    「ショートショート」というジャンルを切り開いた先駆的存在として広く知られている星新一の代表的短編集の一つが本書『ようこそ地球さん』である。 本書には全42編が収められ、いずれも昭和36年以前に執筆された作品であるにもかかわらず、今日読んでも時代の古さを感じさせない点にまず驚かされる。 収録作の中でも「殉教」と「処刑」は、星新一の文学的到達点を示すものとして特筆すべき完成度を誇る。 短いながらも鮮烈な主題と余韻を残し、読者に強い印象を与える秀作である。 他方で、収録数の多さゆえに似たパターンの展開や、ある種の予測可能性を伴う結末が散見されるのも事実である。 その点は読み進める過程でやや単調さを覚える要因となっている。 それでもなお、本書は星新一文学の精華を知るための格好の一冊である。 軽妙さと諷刺、そして人間存在への透徹したまなざしが短い形式の中に凝縮されており、ショートショートという形式の魅力を存分に示している。 星新一の世界に初めて触れる読者には『ぼっこちゃん』と並び、入門書として強く薦めたい一冊である。

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    「殉教」 10秒でもいいからおばあちゃんと話してみたい!でも死ぬのはチョット… 「セキストラ」って何だろう?何度読んでも意味がわからない。もはや、ソレが狙いなのか?!とさえ思う。 「西部に生きる男」コント!! 「たのしみ」「霧の星で」「開拓者たち」「信用ある製品」最後は予想通りだったけと恐ろしい… 「ずれ」「処刑」テレビドラマ化されたので思い出しながら楽しめた

    0
    投稿日: 2025.09.14
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    その前提とか当たり前ってほんと? そんな風にショートショートなのに気付かされる。 気晴らしによいです

    1
    投稿日: 2025.08.20
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    小学生ぶりの星新一作品 ようこそ地球さん昔も読んだのかな… 面白かったけれど、子供の頃の方が純粋に楽しめていた気がする 頭が固くなっちゃったのかも( .. ) 『殉教』怖かった〜〜

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    子供の頃に読みふけった星新一ショートショート。 大人になってもこんなに楽しいなんて! むしろ、今になるとより皮肉を感じられて楽しめた。 古くささの全くない、短いながらも世界観が確立されていて一つ一つとても没入して楽しめた。 オチをどうつけるのか予想しながら読むのが楽しい。 宇宙がらみ多めで、星新一の良さが存分に発揮されていてとても良かった。 特に好きだったもの↓ すばらしい天体(オチが斜め上すぎた) 殉教(星新一にしては長め。人間の原動力は死への恐れだと言うの、すごく深い。) 愛の鍵(短いながらに美しく纏まっていて作品として素晴らしい) 最後の事業(ぶっ飛んでるんだけどなんか納得してしまった。有り得る未来な気がして怖い) 宇宙からの客(コメディとして良かった)

    7
    投稿日: 2025.08.10
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    オーディブルで。 「思索販売業」と「処刑」がとくに印象的だった。この色褪せなさはすごい。今読んでも全く古臭く感じない。思索販売業なんかは、スマホ依存の現代を感じさせる。あとはプロジェクトヘイルメアリーとか、現代の名作SFの原点にも感じるような話も多い。

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    再読 星新一はかなり前にひと通り読んだので、本棚にあるはず …と思ったらなかったので、新潮文庫の100冊プレミアムカバーのものを買ってみた 行方不明の方は、たぶんどこかのカバンに入っていると思われる 待ち時間に読みやすい短編なので 昔読んだときよりも、ちょっと時代を感じるな…と思ったら、どれも60年以上前の作らしい(あとがきより) 少し昔のSFは、当時の生活や技術や、そこから延長して想像されたものが出てくることがあって、そういう面も面白い 電話が特に、電話といえばダイヤル式固定電話なんだなと妙にしみじみしてしまった 以前読んだときでさえ極稀に見かける骨董品だったものだけど、今はもう極稀にも見かけない気がする 新潮文庫の100冊2025

    0
    投稿日: 2025.07.11
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    星新一さんの作品は面白い。 短編って薄くて印象に残らないよね、という考え方を根本から覆してくれる。何気ない一言が印象に残ったり、こんなオチもあるのかと衝撃を受けたり。手軽に読めるのに楽しくて好き。この独特の世界観は大人が読んでも魅力的だと思います。

    1
    投稿日: 2025.06.05
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    著名な作家さんと知りながら、今まで読んだことだありませんでした。 バッドエンドのストーリーが多い「デラックスな拳銃」から始まり「殉教」まで42編の短編ストーリ 巻末に昭和47年に著者による解説があり、これを読むと、当時の時代や風俗を感じました。 当時は米ソの時代で核戦争の恐怖が色濃く残っていた時代。 人の残酷性や残忍性が色濃く残っていた時代。 時代と共に、矯正されてきた倫理観。 特に宇宙人から見た当時の人の愚かさなどは、現代の分断されつつある世界にも通じる所がある気がします。 分かりやすい残酷なストーリーだからこそ、普遍的な人の姿を長く語り続けているのではと思います。

    1
    投稿日: 2025.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    処刑と殉教が読みたくて手に取った一冊。 処刑…人は生まれた時から死に向かって歩き出している。それは自分の選択によってだ。と言う僕らが背負った(のに気づかないフリをしている)業を極めてシンプルな形で表現してくれている。 殉教…文明とは、たかだか死の恐怖によって成り立っている。死が安全だと気付いたら人はどうなるか、と言う思考実験をシンプルな形で表現。 セキストラ…性欲が全くなくなった社会はどうなるのか、思考実験に満ちた作品。 西部に生きる男…ひっくり返しが何回も続いて面白い。 ずれ、信用ある製品辺りも良かったです。

    0
    投稿日: 2025.02.26
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    いつも思うが、閃きがすごい。 お気に入りの章は 雨 空への門 霧の星で 早春の土 ずれ 愛の鍵 小さな十字架 見失った表情 悪をのろおう 復讐

    6
    投稿日: 2025.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    デラックスな拳銃 雨 弱点 宇宙通信 桃源郷 証人 患者 たのしみ 天使考 不満 神々の作法 すばらしい天体 セキストラ 宇宙からの客 待機 西部に生きる男 空への門 思索販売業 霧の星で 水音 早春の土 友好使節 蛍 ・ずれ 愛の鍵 小さな十字架 ・見失った表情 悪をのろおう ごうまんな客 探検隊 最高の作戦 通信販売 テレビ・ショー 開拓者たち 復讐 最後の事業 しぶといやつ 処刑 食事前の授業 信用ある製品 廃虚 殉教

    0
    投稿日: 2024.12.24
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    《目次》 デラックスな拳銃 雨 弱点 宇宙通信 桃源郷 証人 患者 たのしみ 天使考 不満 神々の作法 すばらしい天体 セキストラ 宇宙からの客 待機 西部に生きる男 空への門 思索販売業 霧の星で 水音 早春の土 友好使節 蛍 ずれ 愛の鍵 小さな十字架 見失った表情 悪をのろおう ごうまんな客 探検隊 最高の作戦 通信販売 テレビ・ショー 開拓者たち 復讐 最後の事業 しぶといやつ 処刑 食事前の授業 信用ある製品 廃虚 殉教 《紹介》 人類の未来に待ちぶせる悲喜劇を、卓抜な着想で描いたショート・ショート42編。現代メカニズムの清涼剤ともいうべき大人の寓話。

    0
    投稿日: 2024.12.08
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    星新一のショート小説です、今から40年以上前に友達から借りて読んだ本です。面白くて多くの本を読んだ記憶があります。先日、NHKで星新一のショートを題材にしたドラマをやっているのを見つけました。面白いですね。。 ということで、この本をネットで見つけて購入しました。現在読みたい本があり、全部読むことができませんでした、しばらく置いていて時間ができたらと思ったので、図書館へリサイクルに出すことにしました。 なお、評価を星1つとしていますが、これは私が読みきれなかった本についているもので、内容が悪かったわけではありません。 2024年9月16日作成

    1
    投稿日: 2024.09.16
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    星新一のショートショート短編集。あとがきで、星新一氏がこの作品は、「人造美人」「ようこそ地球さん」から31編選出された「ボッコちゃん」に収録されなかった全短編とのことです。 皮肉的な結末や、そうきたかという結末など星新一の作品は一捻りされている作品が多い。 「すばらしい天体」「セキストラ」「霧の星で」「愛の鍵」「探検隊」「見失った表情」「開拓者たち」が特に良かった。驚くことにこれらの作品は昭和36年以前に書かれたもので、60年以上前の作品と思えない近未来を描いた作品が多く驚きです。 2024年9月10日読了。

    1
    投稿日: 2024.09.10
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    本書に掲載されているのは全て昭和36年6月以前の作品だそうです。 60年以上も昔といっても、原子爆弾は80年も前に作られているし、科学技術力は相当進んでいる。 昭和36年4月にガガーリンを乗せたソ連の宇宙船が初めて大気圏外に行った。 それから宇宙進出の競争が始まり、宇宙ものの作品依頼が増えたそうだ。 そうした時代背景もあり、宇宙船が頻繁に出てくる物語をたくさん集めたのが本書だ。 地球に来た宇宙船。 地球からよその星に行った宇宙船。 地球とは関係ない星と星の宇宙船。 宇宙を舞台にすれば何でもありの物語が作れるので、作家の腕の見せ所だ。2つだけ簡単に紹介。 【復讐】  ある日ユル星人が地球にやってきて、お前らが気に食わないと攻撃し、地球上をめちゃくちゃにしてしまう。  生き残った地球人は、ユル星人に仕返しをするために団結し地球全体で復興に励む。  長い年月をかけて、攻撃前より遥かに良い世界を築きあげ、ユル星に向けて宇宙船を飛ばした。  ユル星に着くと、長年の恨みを晴らすべく、いきなりガス弾を発射しまくった。  が、逃げまどうユル星人は、かつて地球を襲った連中とは全く違う平和な住民だった。  だまされて、全く罪のないユル星人を攻撃しめちゃくちゃにしてしまった。  しかたなく「われわれはゲーラ星のものだ」とどなってユル星を去ることになる。  【信用ある製品】  ある日宇宙人が地球にやってきて、宇宙最高の防御装置と宇宙最高の攻撃用武器を売り込んだ。  効能がでたらめだったら代金は返すという約束の元、両方買うことにした。  嘘がないか確かめるために、防御装置に攻撃用武器を発射した。  どんな結末が待っているか、興味津々で読み進める。  誰一人文句を言う者はいなかった。  どうしてなのかは伏せておく。 こんな話が42編つまった寓話集で、人間の至らなさを考えさせられる面白い本でした。

    55
    投稿日: 2024.07.13
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    古本屋さんにて、セール棚の中で目を引く本が。 それがようこそ地球さん2013年特別カバー版だった。星新一さん、聞いたことあるなァと頭の中で無知っぷりを晒しながらジャケ買い。 ショートショート、面白い! いわば現代版おとぎ話みたいな。ちょっと皮肉のきいた笑。挿絵もよい。 星新一さんの本、父の本棚にいっぱいいたような気がするので次の機会に漁ってみよう。 1番心に残ってるのは、処刑かなぁ。 たくさん登場した生と死の本質を、1番直接的についているんじゃないかと感じた。

    26
    投稿日: 2024.05.22
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    この作品は「ボッコちゃん」と対になる、星新一の初期短編集であるらしい(あとがきより) 確かに、「星新一らしさ」が少なめのショートショートがあったり、ショートショートでまとめるには少し長い短編作品があったりと、まるでおもちゃ箱のような1冊。→ その中でも特に印象に残ったのは、「処刑」。 地球で罪を犯したものは「赤い惑星」に「銀の玉」を持たされて流刑される話。水がない惑星なのだが、銀の玉に付いているボタンを押せば飲み水が手に入る。ただし、何回かに一度、激しい爆発が起こる確率があり、爆発が起これば確実に助からない……これはすごかった。星新一氏の本はわりと読んできたが、この読み心地は初体験だった。ラストも含めて素晴らしい。 他に好きな話は「ずれ」「セキストラ」「空への門」「見失った表情」「開拓者たち」「復讐」「最後の事業」。 昭和36年以前の話なのに、今読んでも楽しめるのはさすがとしかいいようがない。

    3
    投稿日: 2024.01.19
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    ◆雨 : バカバカしさNo. 1 ◆不満 : 人間の勝手さを考えさせられる。 ◆西部に生きる男 : ギャグっぽくて面白い。 ◆ずれ : 少しのずれが繋がらない様でいて、全て繋がっている面白さ。

    5
    投稿日: 2023.12.25
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    2023.12.03 昭和36年より前の作品が集まった短編集。 素朴だがちっとも古びた感じがないのがすごい。

    1
    投稿日: 2023.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     最も印象に残ったのは、「処刑」である。  罪を犯し、処刑用の星に飛ばされた男は、生活に必要不可欠な水をもたらし、またいつ爆発するか分からない「玉」を持ち、星を巡る旅に出る。死の恐怖と戦いながら玉のボタンを押すが、ある瞬間から、ボタンを押すことに躊躇がなくなる。そのときの男の気づきが、この短編の本質である気がした。  死は、日常にありながら非日常のように扱われ、人は死について考えず、また考えようとしない。しかしながら、死の可能性は生きる私たちの周囲に無数に存在し、今生きる私たちはその死へ繋がるルートを幸運にも逃れてきたに過ぎない。そして、この先も、死の可能性は私たちにつきまとい続ける。  これは、死の恐怖と戦いながらボタンを押す男と、何ら変わらないのかもしれない。

    4
    投稿日: 2023.10.24
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    あとがきによると名作「ボッコちゃん」から選考漏れした作品を収録したとのこと。だからと言って面白くないかというと、そこは星新一、圧倒的なクオリティのSSが揃っています(ただあちらに比べるとブラックな要素強め?) シチュエーションは近未来を舞台にしたSFと、共通してますが、そこから、ホラー系、コメディ系、ほっこり系と多種多様なお話が入っており、流石の一言。 個人的に好きだったのは「セキストラ」「天使考」「ずれ」「復讐」「処刑」「殉教」。 特に「処刑」と「殉教」は人間の死生観に強く問いかける内容となっており、考えさせられる内容でした。  短編集の最後を締めくくるのが「殉教」なのもある意味著者なりの風刺というかそういう意図もあるんですかね、考えすぎかな?

    6
    投稿日: 2023.07.12
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    アイデアで溢れてて、皮肉がきいてて、一つ一つ独創的で。この人の頭の中はどうなってるんやろうと思った。最後に「殉教」を持ってきたところに痺れた。

    0
    投稿日: 2023.06.26
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    星新一さんの頭の中はどのようになっているのだろうか? 次々と作られる物語の発想、アイデアは凄い。 「処刑」「殉教」は死の恐怖というものを考えさせられた。 「愛の鍵」も見事、良かった。

    0
    投稿日: 2023.04.02
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    SFチックなショートショートでとても読みやすい 星新一特有の世界観とその中にあるブラックな要素がクセになる 昔の作品なのに今読んでも色褪せない

    0
    投稿日: 2023.03.09
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    地球人と異星人、宇宙と地球をモチーフとしたSF短編42遍が収録されている。短いストーリーにオチをつけるショートショートを楽しむのが苦手であったのだが、印象に残ったのは、「天使考」である。 「天国はずっと独占事業だったので、天使たちは、しだいに役人臭をおびてきた」という最初の一文から、登場してくる天使たちが可愛かった。天国は一つしかないので、放っておいても、地上で死んだ魂はやってくる。そのため、天使たちは、真面目に働かなくても職を失うことがない。次第に天使たちは、「雑談やふざけっこをしながら、いばりちらしてい」るだけになり、「太陽のかけらで作った勲章がほしい、ほかの星の天国に出張したい」などと、図々しくなった。 こうした態度を見かねた神さまは、真面目に働かなければ、世界を作り直して、土木工事をさせるぞと脅し、「ガブリエル社」と「ミカエル社」に天使を分けて競争させることにした。 競争というのは、より多くの死んだ人間の魂を勧誘するというものだった。天使たちは、人が多く死にそうな場所に行き、それぞれの得意を活かした勧誘戦略を考える。頭が悪く、力の強い天使は、死刑場に張り込む。口のうまい天使は、病院で現世に未練のある魂を説得する。 それぞれの天使が、自分の特性を活かして働こうとする姿がかわいかった。ただ、そうしたことを繰り返すうちに、なぜ自分たちが働くようになったのかを忘れてしまう姿は、社会の縮図のようでもあった。

    0
    投稿日: 2023.02.11
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    星新一さん、科学者のような視点から作り出すショートショート。吹き出してしまいそうなオチがあったり、心あたたまるエンディングであったり、とにかく楽しく読める。 特に気に入ったのは『処刑』。いつ死ぬかわからないのは玉が爆発する時をハラハラ待つのと同じ。いや、元気に生きていても手元にいつ爆発するか分からない玉があるかもしれない。いつも人間は死刑執行を待っているのかも知れない。死を感じながら、死を恐れて、生に執着して生きてるのが人間なんだな。 『愛の鍵』ドアを開けるための言葉。「楽しかったわ」が「ごめんなさい」に代わり、2人の心が繋がる。他のストーリーにはない微笑ましい話。 地球が星新一の描くような星にならないことを祈ります。

    3
    投稿日: 2023.01.04
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    「ぽっこちゃん」と並ぶ星新一入門的一冊。宇宙関連のショートショートが多め。最後の1行までオチがわからない話も多く面白い。昭和30年くらいの宇宙観を想像し、当たってること当たりそうもないことを楽しむのも一興(笑)「処刑」「廃墟」「悪を呪おう」「通信販売」「復讐」あたりが好きだった。

    0
    投稿日: 2022.12.26
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    NHKで星新一さん原作のドラマをやってたこともあり、影響を受けて『きまぐれロボット』以来読んでみた。 私事だけど、通勤がバスに変わってバスの中読むには短編集が時間的にちょうど良くて気持ちの切り替えに向いている。 星新一さんの本を読むたびに勤務地が変わったばかりのこの時を思い出すことになるだろう。 宇宙や未来など夢のあることばかりではなく人間としての営みから生まれる歪みや感情のずれ、勘違いなどこの現代にも同じように通じることばかり。 どこか皮肉めいていてフッと笑いたくもなり、ゾワッとする怖さだったり、それを短編で上手くまとめている天才だと思う。 特に 「霧の星で」 「見失った表情」 「処刑」は私のお気に入り。 人間自体もその感情も複雑でまるで宇宙。 それは地球にいてもどこにいても変わらないんだろうな。 他も読んでみたいし、またこれも忘れた頃に読み返そう。

    1
    投稿日: 2022.11.07
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    タイトルの如く、宇宙や未来がテーマになった話が大多数を占めている。 テーマ的に?なのか、少し似たような内容やオチが予測できる内容のものがあるかなという印象。 個人的に、星新一初心者におすすめではないかも。

    0
    投稿日: 2022.11.01
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    「もしこんな世界だったらおもしろいな」の可能性を、たくさんくれる本。 一生分の宇宙人を摂取した。 星新一のショートショートは、その中にしっかりと起承転結があって、ある意味様式美とも言えると思う。 60年以上前に書かれたのに、古さがなく色あせないのはすごい。 おすすめされた処刑は、よくこんな設定を考えられたなという印象が1番にきた。 人間が、こうされたら1番きついししんどいっていうのをよくよく分かってるなと思った。残酷。苦しみの日々が最大限になるように仕組まれていた。

    2
    投稿日: 2022.09.27
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    始めてから最初に登録した本です。 星新一は私の好きな作家ですが、この本は中でも好きな1冊です。 スラスラと話が進んでいくので読みやすいし、独特な世界観も親しみやすいです。

    0
    投稿日: 2022.09.23
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    記録をつけ始めてから初めての星新一作品。 昔は読書自体あまり得意じゃなくて、1話が短いという理由ですごくハマってた記憶。 久しぶりに読んで感じたのは星新一と宇宙の親和性の高さ。とても短い文章の中でひとつの物語を完結させるために、いかに読者に現在の設定と突拍子もない背景を受け入れさせるかがカギな気がするが、そこに対する宇宙とか未来という世界観の親和性が高すぎる。 基本的にどんでん返しというか、ちょっと無理矢理な起承転結が面白さの原動力だと思うが、「宇宙なら(未来なら)そんなこともあり得るか」というギリギリのラインを突いていてどれも面白かった。

    1
    投稿日: 2022.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返しが待ち受ける42篇。『不満』語り手が人間ではなく猿で、最後に人間を滅ぼす物語。『待機』着陸した惑星を侵略するつもりが、その惑星の住民たちによって地球が逆に侵略される。 短いからと侮るなかれ。読書が捗るショートショート集。

    1
    投稿日: 2022.09.13
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    初めて星新一のショートショートを読んだ。もともと長編が好きであって、短編だと物語の厚みがどうしても劣ってしまうから好みではないけど、さらに短いショートショートというジャンルはすきま時間に一話を読めるのでとても気軽に感じる。もちろん短いだけあって物足りなく感じる作品もあったが、短いにも関わらずよくこんなネタを思いつくなと思わせるものもあり、こんなにもたくさんのアイデアを出す筆者に感心した。

    1
    投稿日: 2022.08.22
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    ☆5では足りない面白さだった。 私のベスト本10冊を決めるとしたら、ランクインすると思う。 たくさんのメッセージと人間や世の中への皮肉がうんと込められていて、ズシンと心に残る。 それでいて面白くてユーモアに富んだストーリー。 たった数ページ、十数ページの短いストーリーでありながら想像もつかない展開。 はぁ、ため息が出ます。 読み終わってから2週間くらい経ったと思うのですが、いまだに余韻が消えません。 単純に面白くて笑ったのが「西部に生きる男」。 星新一はこんな話も書くのかと以外だったのが「愛の鍵」。 そして珠玉の短編ばかりのこの小説の中でも、ずば抜けて良かったのが「処刑」と「殉教」。 「西部に生きる男」 西部で決闘が行われる。 男は相手の裏をかくが、相手も負けずに裏をかく。 裏をかきすぎて、もはや何が何だかわからない。 最初は真面目に読んでいたが、途中から笑いを堪えられず。 「愛の鍵」 本当は相思相愛なのに喧嘩をしてしまった恋人たち。 最後にステキな展開が起こる。 星新一といえばシュールな短編のイメージが強く、背筋が冷たくなるようなオチが待っているのではとドキドキしながら読み進めたが、まさかの(?)ハッピーエンドに。 こんなパターンもあるのか、と新鮮。 「処刑」 犯罪者は、銀の玉を持って処刑地である惑星にパラシュートで降ろされるのだった。 ボタンを押すと水が出る、けれどいつか爆発して死ぬのだ。 1回目なのか、100回目なのか、それは誰にもわからない。 どこからか聞こえてくる爆発の音は誰かの命が絶たれた音。 諦めて、無気力で、生きた心地もしないまま、恐怖に慄きながらボタンを押して毎日をやり過ごす。 どれだけの月日が過ぎたのかもわからない。 けれど、主人公ははたと気付いたのだった。 これは地球での日々と実は何も変わらないのではないかと。 鳥肌が立ちました。 根拠のない漠然とした未来への不安と恐怖を抱えて日々生きる人間のなんと多いことか。 私はそんな風に生きたくない。 「殉教」 死者との通信ができる機械の発明。 そこでわかったことは、死の世界はとても素晴らしいということだった。 今まで人間の根底にあった死の恐怖がなくなったことにより人々を制御するものがなくなったのだった。 「処刑」のあとに「殉教」…これ、わざととしか思えません。 私が「殉教」の世界の中にいたらどうするのか。 もしかしたら私も死の世界を選んでしまうかもしれないと思うのです。 死にたいということではなく、この大きな流れの中、仲間がいるかもわからないのに生き残ることが正直怖い。 そんなことを考えてしまう自分に戦慄しました。

    2
    投稿日: 2022.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やはり星新一は安定の面白さ…制覇したいなぁ… 日常を簡単に忘れさせてくれるし、想像力も豊かになる 7:3くらいの割合でバッドエンドがあるから、割と覚悟して読むことが多い 3割のハッピーがくると、あら?いい話じゃない…!!ってなってハッピー度が増す バッドエンドのダークな話ももちろん好きだけど、そのハッピーな話がとても好きだし貴重だし素敵 エッセイは面白くなかったけど(笑)、やはり素晴らしいショートショート作家さんだと思う…好き… ・天使考 人が死ぬと仕事が生まれるっていう設定が面白い。 でもやってることは人間の仕事と似てる ・不満 サルだったのか、、 サルが地球を滅ぼすとは! ・愛の鍵 ステキな話!! ・信用ある製品 わたしの好きな矛盾の話…!わたしだったらやはりホコタテしちゃうな。人類全滅するけど笑笑

    0
    投稿日: 2022.04.30
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    【概略】  小松左京・筒井康隆とともにSF御三家と呼ばれた星新一によるショートショート集。ウィットに富んだ、そしてニヤリとなる各ストーリーのラストは現代にも十分通じる。 2021年08月21日 読了 【書評】  いかに偏った読書遍歴(笑)人生初・星新一だったりする。敬愛する青谷優子さん(朗読家)から「星新一さん、読んでみなよ」と言われはや数年、やっとです。  ショートショートって、本当に短編、というより短編過ぎて一冊の文庫に42編もの話が盛り込まれてるの。小噺、とジャンル分けをしてもいいのか悪いのか。むしろ、現代にこそ合ってる小説形態なんじゃないかなと思うぐらい。  今回、星新一さんのショートショートを読んで思ったのは、一見別々にある出来事を「こうなったらどうなるのかな?」という想像でもってくっつけて化学反応を起こす才能に感動したこと。そして、メタ視線のような感じで、世界を二層作るとこうも面白くなるのかということ。  化学反応というのは、たとえば「信用ある製品」というショートショートは完全に「矛盾」という故事を元にしていると思うのだけど、そこに宇宙の要素や宇宙人という要素を入れて見事に新しい感じにしてる。メタ視線については「神々の作法」「すばらしい天体」のような話。とある層でのストーリーを進めておいて、最後にもう一層、上の層を加えて終わらせる、みたいな。こういうのは英語落語の創作でも使えたりするのじゃないかな?  個人的に大好きな噺は、「桃源郷」「霧の星で」「愛の鍵」「悪をのろおう」「テレビ・ショー」「処刑」「殉教」あたりかなぁ。「愛の鍵」は人情噺になるような「ほわっ」という読了感が残る作品だったよ。現代だとすでにあると思うけど、言葉を鍵にしてる世界での話で、喧嘩したカップルのうちの女性が自身の部屋の鍵を「悪かった、ごめんなさい」に変えててね。そこに彼がやってきて・・・なんだけど。「悪かった、ごめんなさい」という言葉を書かずにちゃんと「悪かった、ごめんなさい」と言ってるであろう描写を入れてハッピーエンドにしてるのだよね。これはよかったよー。「処刑」「殉教」この辺りは現代の鬱積した感覚を凄く連想するし、「テレビ・ショー」などは若者の性欲を取り戻そうとする話なのだけど、なんかすごく、くる(笑)  星新一さん、他のも定期的に読むようにしよう。

    0
    投稿日: 2021.08.21
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    うっひゃー!おもしろーい!    小学生の頃、図書室や図書館で本を借りるのが好きだった人ならわかっていただけるでしょう。ハードカバーの、何年も前からそこにある児童向けの本たちは私たちを冒険に連れていってくれ、さまざまなことを教えてくれました。あの時のページを捲る手が止まらない感じ。どうなるの?と授業の合間の5分休みも費やしたくなる好奇心。そういった感覚をもう一度体験できる魅惑のショートショート集です。

    1
    投稿日: 2020.12.03
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    【推薦者】 スポーツマネジメント学部スポーツマネジメント学科教員 【学生へのメッセージ】 「ショートショートの神様」。SF小説の短編小説集ですので、どこからでも読めて、短い時間でスターウォーズのようなSFの世界をたくさん楽しめます。私はこの中の一つの物語から、人生について考えるうえで大きなアドバイスをもらいました。 ▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00531557

    0
    投稿日: 2020.08.20
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    子供の頃好きでよく読んでいた星新一。 何十年ぶりに読んでも色あせないストーリです。 どの作品も素晴らしいですが、おすすめ話は「処刑」です。 人間は生きている限り事故、怪我、病気などあらゆる死のリスクが潜んでいるし、それは生きていくうえでは当たり前です。 結局のところ人はいつかは死ぬのですから。 この作品を読んでどんな感想を持つかは人それぞれでしょう。 でも、今だからこそハッとさせられる作品だと思います。

    0
    投稿日: 2020.04.04
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    ショートショート。人間の性癖を皮肉っぽくとらえている。宇宙に関するものが多い。すべて昭和36年6月以前の初期作品とのこと。科学の進んだ現在読んでもそう古さを感じない。2019.10.30

    2
    投稿日: 2019.10.30
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    ショートショートの枠の中に、風刺の効いたブラックな世界が広がる。 今読んでも、ぞっとするほど怖い。 セキストラ、空への門、愛の鍵、処刑、殉教などが特に凄みを感じた。

    1
    投稿日: 2019.05.06
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    アッと驚く大逆転が満載な42本のショートショート集。予想の斜め上を行く意外な結末であったり、我々が普段なにげなく信じている倫理・道徳であったり、日々の生活の中でスルーしている事柄であったり、そんな色々なものが、短いストーリーの中でひっくり返される衝撃たるや! そして作中で提示される逆転の数々は、いずれ現実に起こり得るかもしれないリアリティを含んでいる。批判的精神の鋭さに唸らざるをえない一冊。

    0
    投稿日: 2018.01.08
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    発行が昭和47年であり、少し古いため、当時の未来やテクノロジーに対するイメージが色濃く反映されており、少しこそばゆい感じがした。しかし、根底にある「人間とは」「生きるとは」といったテーマは常に心にくるものがあった。中でも「処刑」は特にオススメ!!

    1
    投稿日: 2017.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 文明の亀裂をこじあけて宇宙時代をのぞいてみたら、人工冬眠の流行で地上は静まりかえり、自殺は信仰にまで昇華し、宇宙植民地では大暴動が惹起している――人類の未来に待ちぶせる悲喜劇を、皮肉げに笑い、人間の弱さに目を潤ませながら、奇想天外、卓抜なアイデアをとりまぜて描いたショートショート42編を収録。現代メカニズムの清涼剤とも言うべき大人のための寓話集です。 【感想】

    1
    投稿日: 2017.08.06
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    『星新一 1001話をつくった人』を読んだのがきっかけに、久しぶりに星新一のショートショートを読んだ。 本書は同時に電子書籍でも読んだ。というより、寝る前に一話ずつ、いや一話を読みきらずに寝てしまったことが多かったが、電子書籍で読んだ方が多かった。そして、ショートショートは電子書籍との相性が良いことを発見した。SFの無機質な世界だからか、紙の残量を気にしなくて済むことが理由なのか分からないが、電子書籍の方が読みやすかった。 これから寝る前に星新一のショートショートを読むことが習慣になるかもしれない。 『ようこそ地球さん』に収められた話では、水が出る球の「処刑」と、死者と話せる「殉教」が良かった。

    1
    投稿日: 2017.02.13
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    私が星氏のショートショートと出会ったのは中学の教科書に収められていた「友好使節」だった。本書はそれを含んだ作品集で、実に切れ味鋭い作品が並ぶ。 特に「友好使節」から入った私はいわゆるアイロニックな笑いを求めた軽みが星氏の持ち味と思っていたが、本書に収録された「処刑」のストイックさと荒寥感に驚いた。氏の作品の中でも一、二を争う長さだろうこの作品のなんとも云えない怖さと虚しさに胸を打たれたのだ。 また「探検隊」は美談として『南極物語』というタイトル映画化された実話を星氏なりの皮肉な視点で描いた作品。 その他の作品も粒ぞろい。 それよりもいまだに絶版になっていないことを喜ぼう!

    0
    投稿日: 2016.09.04
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    自分が生まれる遠い昔に、このような本が書かれていたと考えると ゾクゾクします。 ショートショートで読みやすく、大変気に入ってます!

    1
    投稿日: 2015.11.15
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    今回は42編のショートショートが収録されています。 ただ「ようこそ地球さん」という物語はありません。 面白かったのは「桃源郷」「神々の作法」、個人的に好きなのは「蛍」「愛の鍵」「小さな十字架」「見失った表情」考えさせられるのは「テレビ・ショー」「処刑」「殉教」かな。 特に「愛の鍵」「小さな十字架」「処刑」「殉教」が秀逸。 表紙も素敵でまた読みたくなる一冊。

    1
    投稿日: 2015.10.21
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    あとがきで発表年見てびっくりした。人類初となるロシアの有人宇宙ロケット打ち上げの年なんですね。その世代で生み出されたこの発想、作者の想像力に脱帽です。ストーリー展開も、シュールなもの、怖いもの、笑えるもの、ホロリとさせるものとバラエティ豊かで読むものを飽きさせない。 同世代に生み出されたという、ボッコちゃんも、いつかも読みます。

    1
    投稿日: 2015.08.04
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    星新一は何を読んでも面白い。初期の短編という事で、星新一ワールド全開と言うわけではないが、こんな感じのショートショートも発表しているのだと思えば、かえって新鮮かもしれません。

    1
    投稿日: 2015.06.10
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    ほっこりするもの、ぞくっとするもの、最後にはっとさせられるこの感覚はさすが星新一。古い本なのに中学での貸出はいつでも人気上位で、何を読んでも損しないと思いました。

    1
    投稿日: 2014.10.04
  • 理系小説と称される昭和の偉人

    理系小説の先駆者と称される作者です。確かに理系的発想力は感じます。なのに、小学生から大人までが気軽に楽しめるところが凄いと思います。広義には、海外でいうブラックユーモアなのでしょうが、星ワールドは少し違っています。落語的なオチがあったかと思えば、風刺が効いていたり、ピリッとした山椒の痺れがあったりする。エンディングが突如訪れるところが素晴らしい。 SFをベースにしていて、その場へ引き込まれる感覚があります。地球以外見たことがないのに、物語で登場する宇宙の景色が浮かんでしまうんですね。小学生の時以来、うん十年ぶりとなる読破を堪能できました。

    4
    投稿日: 2014.09.30
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    『証人』『天使考』『セキストラ』『西部に生きる男』『空への門』『愛の鍵』『小さな十字架』『探検隊』『処刑』『殉教』がお気に入り。 『処刑』は生きること、『殉教』は死ぬこと 人の生を繋ぎ止めているのは、未知に対する恐怖だけでない気もするが、それは置いといて。 気付かなかったことが多すぎる。

    1
    投稿日: 2014.09.29
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    表紙の絵とかのイメージから、ほのぼのした作品なのかと勝手に思ってたけど、案外ブラックユーモアのある好きな感じだった。 ショートショートというジャンルを作った人とは聞いてたけど、一話一話をこれだけ端的に書けるのはすごい。

    1
    投稿日: 2014.08.31
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    星新一さんの短編集です。 面白かったですね。 50年以上前の作品とは思えません。 今の世の中の予見みたいな..なんか、深かったです。

    1
    投稿日: 2014.06.20
  • 気軽に読める短編集

    ちょっとした時間に気軽に読める。ちょっと斜め目線な内容。なるほどなるほど、そう言う事ってあるよね。

    0
    投稿日: 2014.05.20
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    「処刑」が読みたくて、この本を購入しました。 「処刑」は他の作品より長めですが、赤い星に流された主人公が死の危機にさらされながら、どうなるのか最後まで惹きつけられました。 「殉教」など、他の作品も短いのに読み応えがあり、星新一先生を読んだことがない人にも勧めたい本です。

    1
    投稿日: 2014.03.28
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    この本に載っているのは、昭和36年よりも前にかかれたものだということだがとても信じられない。平成の今読んでも何の違和感もない。星新一というひとは人並み外れた先見の明があったかたなのだろう。

    3
    投稿日: 2014.03.08
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    SFリアル すべて近未来って、感じでした。 生と死についても考えさせられます。 処刑と殉教、どちらも生きることについてだなと感じました 処刑は、見方を変えたら楽になれる死は誰にでも訪れるもの 殉教は、信じないことによって生き延びてゆく 不信だからこその強みみたいなものを感じました 天使孝は残酷だなとか思いつつ。 まだまだ、心に残ってるものばかりなんだけど 星新一さんの本は何度でも読み返したくなる。 夏の文庫で買いました!

    1
    投稿日: 2014.03.06
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    印象に残った短編は、 少し驚き、なるほどね。「探検隊」「不満」「しぶといやつら」 これは難しい問題でもあるねー。「テレビ・ショー」は、少子化にも繋がる問題作? 考えさせられる。「処刑」と「殉教」この二つの短編には唸ってしまった。 簡単に文章で表してみると。 「処刑」は、日常をもっと大切に生きなくてはいけない。 「殉教」は、信じるものが救われるのか...それとも信じないで生きる事が救われるのか…. この2編は、読み返したいと思う。

    1
    投稿日: 2014.02.24
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    やっぱりすごい! 随分前に書かれた話ですが、PCや携帯がこれほど浸透した今だからこそ、作中の世界観が近づいているような気がしました。彼が書いた話が現実になる日がくるかもしれません。

    3
    投稿日: 2014.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    都会の歯車のような生活に、無理に、きまじめに自分を一致させようとして、自分の欲しいものが手に入らないことを面白おかしく書いた『ずれ』。 神経科の病院の患者が現実を皮肉る『早春の土』。 科学は人を幸せにしたのだろうか?と疑問符を投げかける「殉教」。 どの短編も軽く読めるのだが、深読みすると更に面白い。

    1
    投稿日: 2013.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今年の夏に文庫のカバーが一新されていたので思わず衝動買い。水風船の柄をアップで表紙めいっぱいに使ったシンプルなものだ。そのシンプルさが夏の爽やかさを思わせてとても心が躍ったものである。 星新一のショートショートを読んだのは初めてではない。図書館で借りた記憶はあるけれど、いつ借りて読んだのかは覚えていない。けれど記憶の端に残っている軽妙な語り口と最後にあっと言わせる展開は懐かしいものあある。 なかでも気になったのが「テレビ・ショー」だ。勉強も運動もする不気味なほど”いい子”であるとうのに、全く性的関心がない。そのために未来は急速失われていく。 現代の少子化問題を示唆しているようでとても印象に残った。地球全体の人口は増え続けているものの、日本の労働者層は減る一方だ。教育によろしくないからと性的なものへの批判が強かったときに作った一作でもあるという一説があるが、現代にもその問題は続いているために強烈に響くものがあると思う。 また「処刑」は星新一の作品の中でも人気の高い作品だ。ショートショートの中でも比較的分量が多い。死刑囚が苦しみの果てに、銀の玉によっていつ殺されるかという不安は地球での暮らしと何ら変わりがないのだという結末を導き出す。これもまた星新一の素晴らしいところのように感じる。特別なものを引き合いに出さずとも、(むしろ物語の冒頭では宇宙人の襲来や平凡な日常の一角といったキャッチーなものではあるものの)、ユニークに揶揄するブラックユーモアや、人生の真実のような普遍的なテーマを導き出して納得させてしまうのだから驚きだ。 こういった構造が得意だったのか、短編集には散見される。これを意図的に行えるのは、なかなか上手いところだと思う。 文章の軽快さは子供向けのようだ。たしかに今のライトノベルに通じるエンターテインメント性がちりばめられているようにも思う。だがあえて大人になったいま読んでも、幼い時とは違った読み方ができる。そのことが更に面白さに深みを持たせてくれるだろう。

    1
    投稿日: 2013.10.31
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    宇宙ネタの多いショートショート。 科学技術や宇宙開発に対して批判的で、結末はブラックなものばかり。 読み進めていって、最後に裏切られるこの感じは嫌いじゃない。

    1
    投稿日: 2013.10.22
  • 名作「処刑」

    名作のひとつと思われる「処刑」を収録しています。メッセージ性も含めて一読の価値ありと思います。

    0
    投稿日: 2013.10.19
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    江戸川先生に認められた「セキストラ」収録。処刑惑星に送り込まれた死刑囚を通じて死について一石を投じる「処刑」が傑作。

    1
    投稿日: 2013.05.04
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    星新一先生のショートショート作品はかなりの数を読んだので もうどの巻にどのお話が入っていたか忘れてしまいました・・・(´;_;`) なのでまとめてこちらを本棚に☆ 短めのお話がたくさんあって、時間を忘れて読んでしまいます。 電車のお供にカバンの中に忍ばせていた学生時代を思い出します♪

    1
    投稿日: 2013.02.05
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    星新一のショートショート集 『ボッコちゃん』に もれたもので構成されています しかし、余りカスと侮るなかれ なかなかに傑作揃いです 特に、『処刑』と『殉教』には 凄まじいメッセージ性を感じました 時間があれば是非読んでほしい

    1
    投稿日: 2012.12.30
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    20年ぶりに再読。星新一の初期作品を収録した一冊。50年以上前に書かれたとは思えないxかなり正確でシュールな近未来の描写にヒヤッとする。理系ならではの緻密な設計も素晴らしいし、何よりテンポが良い。物語の終わり方、その抜け感があまりに秀逸。でもおかげで呆然とする。

    1
    投稿日: 2012.12.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    似たような話が多いのは気になるけど、やっぱ順当に面白い。にやにやしながら読んでしまう。次はボッコちゃんですかね。 短い話にいろいろ考えさせられることがあっていいんですけど、短くてすぐ次の話を読み始めちゃうから、余韻に浸りづらいのが。。 阿刀田高とかのほうが、もうちょっとブラックよりという話も聞くので、そっちも見てみよう。 ちなみにお気に入りは 天使考 不満 宇宙からの客 西部に生きる男 空えの門 友好使節 愛の鍵 探検隊 最高の作戦 復讐 処刑 殉教

    1
    投稿日: 2012.10.28
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    購入書店:紀伊國屋書店BookWeb; 読書環境:Kinoppy Android; コンテンツ形式:XMDF; 感想:40年前には面白いと思ったのだが…

    0
    投稿日: 2012.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宇宙や近未来的な香りがするショートショート集 ひとつひとつがちがった輝きをもった話で星新一の作品集の中ではベスト3に入る。 中学生の時、夏休みの宿題の読書感想文で、「復讐」を選んでの感想を書いたが、今思えば、きっと先生はどんな作品かわからなかっただろうなぁ!

    3
    投稿日: 2012.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    42の短編 宇宙にまつわる話し多数 よくもこんなに地球とほかの星の人たちの話を 一つもダブらせることなくかけるし思いつくよね! ちょこちょこっと読めておもしろい。 何回でも読み返せるし。 星新一はやっぱりいいね~)^o^(

    1
    投稿日: 2012.08.19
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    ここまで短い短編集を読んだのは初めてだったので 少し物足りなさを感じる部分もありましたが 面白い設定や展開が多く楽しめました。 天使考、すばらしい天体、セキストラ、霧の星で、早春の土、蛍、ずれ、愛の鍵、見失った表情、悪をのろおう、テレビ・ショー、開拓者たち、復讐、最後の事業、処刑、殉教

    1
    投稿日: 2012.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学生の時から大好きな星新一。時々思い返してはぎゃーって読んで、一気に読み過ぎて飽きちゃうのがいつものパターン。どの作品もそうだけれど、それほど重くないし長くもないからさくっと楽しんで読める。星新一の面白さはやっぱりそこにある。長く骨太な、心揺さぶられるような小説も大好きだけれど、時にはこんなライトでくすっと笑ったり、ちょっと考えさせられながらも次の話を読んでるうちに忘れちゃうような、そんな小説も良いものだと思う。 個人的には作者のあとがきがとっても強烈だった。その時代について、南極に残された犬のうちの二匹が生きていたことで喜んだ当時の国民。けれど星新一としては犬たちに食い殺されたペンギンがかわいそうだということだったらしい。人間さえ、犬たちを残して行くようなことがなければペンギンが食い殺されることはなかった。それを元にしたに違いない作品もこの文庫に収録されている。 そんなわけであとがきまで含め、まるまる一冊楽しめる作品。

    1
    投稿日: 2012.07.13
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    初期の代表的なショートショート。未来と宇宙をテーマに、からっとブラック、痛快な作風。松本零士の短編にも似たようなものがあり、星作品を下敷きにしてたんだろうな。眞鍋博の挿絵もいいね。

    1
    投稿日: 2012.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全体的に「そうくるの!?」って感じの話が多い。自分は最初の3分の1ぐらいで飽きてしまった。人間の悪い部分が非常にわかりやすい皮肉っぽさで書かれている。

    1
    投稿日: 2012.02.04
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    「処刑」が好き。 この一編を読むためだけに、この本を手元に置いている。 僕の死に対する意識を形作ったショート・ショートです。

    1
    投稿日: 2012.01.30
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    私の記憶が正しければ、この本は初めて読んだ星新一の作品です。ショート・ショートという読みやすい形でありながら、どの話も非常に印象に残りやすいです。

    1
    投稿日: 2012.01.16
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    星新一の短編集。「あとがき」によると初期の作品が多く含まれているらしい。 タイトルからも連想できるように、地球人と異星とのやりとりを部隊にしたものが多い。そして、ほとんどが風刺がきいている。 しかし、中には「愛の鍵」のような純愛を描いた、心あたたまる作品も含まれている。 星新一の作風がまだ確立されていないような、あちらこちらに揺れている新鮮さを感じた。

    1
    投稿日: 2012.01.03
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    この本は、星新一お得意のショートショート作品です。 次々と繰り出せれる歯切れの良い作品群には星新一さん独特の社会諷刺やメッセージ性を誰もが感じらる事が出来ます。 宇宙という神秘性に加え、最後まで結末が読めない意外性。 星新一さんの世界にどっぷり浸かることができると思います。 私のオススメは「セキストラ」「殉教」「処刑」かな~

    1
    投稿日: 2011.12.19
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    ※コメントは本書に収録の【処刑】についてです。 ------------------------------------------------------------------ 火星に一人おいてけぼりにされてしまったある男の話。 死をむかえるまでの心情の変化が面白い。 【鹿児島大学】ペンネーム:橋口 ------------------------------------------------------------ 鹿大図書館に所蔵がある本です。 〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=11111051222 -----------------------------------------------------------

    0
    投稿日: 2011.11.10
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    ショートショートはあまり好みではなかった。。。 笑うせぇるすまんみたいなシュールな落ちで面白いのもあれば、ん??ってのもあり。あたしにはまだ理解しきれなかったので、もっと時が経ってからまた読みたいと思う。

    0
    投稿日: 2011.10.19
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    星新一さんが有名になったきっかけの"セキストラ"も入っています。 本当に星さんの書く話しはどれも意外な展開があったり、切なくなったり、面白くて思わず笑ってしまうようなものもあったりで、全くと言ってよいほど飽きません。 あとがきにもありましたがまさしく星新一さん入門編としてオススメの一冊です。

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    投稿日: 2011.10.08
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    星新一のショートショートシリーズ。天使企業が競合他社に負けないように死んだ魂の奪い合いをする「天使考」が良かった。死んだ後の世界がこんな感じなら賑やかでいいのになぁ~。

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    投稿日: 2011.09.28
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    「ようこそ地球さん」5 著者 星新一 出版 新潮文庫 p302より引用 “地球のひとびとは限度のない宇宙進出をつづけるより、 地球を天国として完成した方が利口なことに、気がついた。” SF作家でありショートショートの代名詞ともいえる著者による、 42話を収録した短編集。 著者の商業誌初掲載作品等、 とんちと皮肉の効いた作品が目白押しです。 上記の引用は、 とある惑星の資源をとり尽くした後の一文。 今の環境が悪いからといってあちこちうろつくよりも、 自分の周りを充実させるのがなによりなんでしょうか。 自分の本当にやりたい事が見つからない時は、 ほどほどの所で妥協することも、 悪い選択肢ではないのかもしれません。 p254から始まる一話「最高の作戦」の締めの一文を読むと、 苦笑いを抑える事が出来ません。 あとがきに、 この本の作品は全て昭和36年6月以前の物ばかりと書かれています。 長い時間を経ても古くならない、 こういうのが古典なんだなと思います。 ーーーーー

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    投稿日: 2011.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きなお話…弱点/証人/天使考/不満/神々の作法/セキストラ/空への門/ずれ/愛の鍵/見失った表情/開拓者たち/最後の事業/処刑/殉教

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    投稿日: 2011.07.21
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    星新一といえばショートショート、のイメージですが、やや長めの物語も入っていたのがちょっと新鮮でした。

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    投稿日: 2011.07.18
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    この前のlife「信じる論理、信じさせる倫理」で、柳瀬さんが銀の玉をもった囚人が水のない惑星に送り込まれる「処刑」の話をしてたので、また読み直してみた。この本から私の本好きが始まったといえる。

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    投稿日: 2011.07.12
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    p301の“処刑”の話は人間が生きていくうえで 必要なこと、食べる•飲むことがテーマとなっている。 とても深い内容だ。 また、p347の“殉教”の話は人間の一生の不安要素である、死がテーマだ。 ここで星氏は生き抜くことの大変さを述べていると同時に、人生とは何かと読者に問いかけているような印象もうけた。 2011・07・11

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    投稿日: 2011.07.11
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    星新一の生み出した本の中でも、特にこの本は人間の弱みをガッと掴んで鋭く投げかけて来て、一言で言うといろいろな意味で刺激が強かった。 やっぱり「処刑」と「殉教」が好き。 「殉教」は人間はなぜ生きるのか、ということと真っ正面から向き合っていて、読みながら何度も作者の問いから逃げたくなったけれど、止まらなかった。こわいくらい名作。

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    投稿日: 2011.07.10
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     同著者2冊目。「処刑」で死の恐怖から解放されるシーンが好き。もっとも、「地球から追い出された神」がいわゆる「神」という姿をまとって帰ってきてほしくはないけれど。  あとがきにある「感情と理屈は必ずしも一致せず、かくのごとくずれがある。人間は、そのいいかげんな点が面白いのではないだろうか。」とあるが、この面白さは短編だからこそはっきりと強調され、より面白くなるのだろうか?モームの短編集を最近読んだばかりなので、そう感じた。

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    投稿日: 2011.06.04
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    中学高校の頃、新潮文庫から出ている作品集を片っ端から買っていた。読みやすいのはいいが、こんなのは読書のうちに入らないと教師から言われた。

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    投稿日: 2011.01.20