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弊風一斑蓄妾の実例
弊風一斑蓄妾の実例
黒岩涙香、伊藤秀雄/インタープレイ
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総合評価

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    ゴシップ紙の先駆けともいわれる明治の新聞「萬朝報」に連載されていた記事「蓄妾の実例」をまとめたもの。 当時(明治31年)にお妾さんを持つ政治家、軍人、財界人、医者や住職、はてはどこぞの会社の社長までがやり玉に挙げられている。 お妾さんはどこの誰で、年齢はいくつ、産ませた子供は何人とまで書かれていて、この記事をネタに強請り・たかりも起こったとか。有名なところでは犬養毅、森鴎外、大江卓、山縣有朋、北里柴三郎等々数え上げたらキリがないが、えっ?この人もお妾さんいたんだー!なんて驚いたりして、眺めているだけでも面白い。 ただし、奥さんなのに妾と書かれているのもある(ベルツ博士とか)。妾?男って本当にエロいのね!なんて鵜呑みにせずに、その人物の背景を丁寧に調べたら意外なドラマが発見できるかもしれない。そんな風に思った本。

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    投稿日: 2012.07.03